モバP「インデペンデンス」 (13)
P(拝啓、千川ちひろ様)
P(ちひろテメエこのヤロウ)
P(私モバPは事務所の方針についていけなくなりました為)
P(346プロより独立いたしましたことを伝えた)
P(はずでした)
P「なんで当然のようにウチにいるんスか」
ちひろ「アシスタントだからですけど?」
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P(担当アイドル達にお伝えください。君たちはそこに残るべきだと)
P(予てより計画していたことでした)
P(あとに残る問題は資金面だけだったので、計画が少々早まっただけです)
P(当然事務所の規模は計画より縮小されることとなります)
P(よって、彼女らに負担を強いる訳にはいかないのです)
P「なんでお前らいるんだよ」
泰葉「そんなこと言われても…」
柚「ねー!」
比奈「いいじゃないスか別に」
智香「そうですよっ☆」
響子「当然のことですもん!」
P「書き置き残したろうよ。迷惑かけることになるから残れって」
泰葉「私を見つけてくれたのは他でもないPさんなので……」フフッ
P(重い……)
柚「Pサンいた方が楽しいんだもん!」ペカー
P(軽い……)
比奈「プロデューサーいなかったら誰が私の面倒見るんスか」
P「上司を何だと思ってんだ」
響子「そうですよ! Pさんがいなかったら私は誰のお世話をしたらいいんですか!」
P「たった今ちょうど良い相手が見つかったろ」
智香「私の応援は誰に向けたらいいんですか!」
P「俺の分までファンに向けなさい」
ガチャッ
柑奈「つまりラブですね!!!!」
P「増えたぞオイ」
柑奈「すいません!! 間違って前の事務所の方に行ってしまいまして!!!」
P「声でかい。っていうか、移籍……? 俺はそんな話聞いてないんだけど」
ちひろ「私が済ませておきました」
P「そもそもあなたがいることがおかしいんスけどね」
ちひろ「ひどい……」ヨヨヨ
P「っていうか所長一応俺なんですけど、社員がどうとかなんて……」
ちひろ「私はどこにでも現れますから。はい社員証」
P「え、怖……」
P「はあ、お前らなあ……。俺のワガママにまで付いてこなくたって……」
P「急造の新設事務所だぞ? 環境はぐっと悪くなる」
柚「うーんと、そーゆー難しいコトは考えてないカナ!」
泰葉「ちひろさんがいるなら大丈夫じゃないですか?」
比奈「金の匂いがする所にしか現れないスからねえ」
ちひろ「なんで皆そんなに当たりがキツいんです?」
響子「ま、まあ、経済力があるってことで……」
柑奈「元々その辺で歌ってただけの身ですから、どこであっても関係ありません!!」
智香「そうですよっ! チアできるならどこでもOKっ☆」
P「うーむ……」ポリポリ
P「……分かった」
P「正式に移籍しちゃってんなら仕方ない! 今日から皆で力を合わせて頑張るとしよう!」
「「「「「「おーっ!」」」」」」
ちひろ「それで、実際問題いつの間にこんな事務所を?」
P「ずっと前から計画してたことですからねえ。あちらこちらにコネだけはあったんです」
P「あとはスポンサーと、追って所属アイドルを探すつもりだったんですが……幸い見つかりまして」
ちひろ「というと?」
P「こちらが正式な所属アイドル第一号、兼株主だ」
千秋「結構ついてきちゃったみたいね」
響子「千秋さん!?」
千秋「何人かは無理にでもついてくるとは思ったけど、まさかこんなにいるなんて。まあ、貴方らしいわね?」
P「ありがたき幸せですお嬢様」
千秋「や、やめなさい……」
P「という訳なんでウチは黒川産業の子会社って扱いだ。北海道に出張行き放題ってのは嬉しい話でしょう?」
泰葉「す、スポンサーが知り合いというのも不思議な話ですね……」
千秋「お父様に啖呵きった手前ね。この人についていくと決めたのは私も一緒ってこと」
P「しばらくは二人三脚かと思ったがな。いきなり七人も所属するとは幸先が良いんだかどうなんだか」
P「まあ、そういう訳だ。しばらくは仕事も取れないがバタつくから覚悟するように」
その1 ハイテンションとローテンション
~♪
柑奈「Imagine all the people~」
比奈「……」カキカキ
柑奈「Living for today...Uh...」
~♪
柑奈「何描いてるんですか!?」
比奈「のわァッ!!!??」
柑奈「おおっ! すごく良い声出しますね!!」ペカー
比奈「いきなしおっきな声出さないでくださいっス!」ゼーハー
柑奈「一曲終わったところだったので!」
比奈「描いてる途中に後ろから覗くのは平和とは対極の行為っスよ……」
柑奈「そ、それは!!」ガーン
柑奈「どうしましょう!? なんてことを!」
比奈「元気っスねえ……」
比奈「にしても、こんなにゆったりしてるのも久しぶりっスねえ……」
P「面目ねえ」カタカタ
比奈「のわっ」
P「正確には、仕事を持ってこられないんじゃあなく持ってくることが出来ないんだがな」
P「急に零細事務所に移籍だ。しばらくは鳴りを潜めてなきゃいけないんだよ」
P「上や懇意にしてくださってるスタッフさんと話し合った結果だ」
柑奈「色々大変なんですね!」
比奈「まあおかげで、ゲスト寄稿完成したっスけど」
P「あー…一応、渡すだけにしときな。イベント出るのはマズい」
比奈「はいはいっス」
比奈「でもまあ、アレっスねえ。アイドルより疲れるっス」コキコキ
P「首鳴らすんじゃありません」
比奈「ちょっと仮眠を。仮眠室……は無いっスよねえ」
P「あるぞ。筆頭株主のご令嬢がいる訳だしな」
比奈「わーいやったー……」フラフラ
柑奈「ではよく眠れるように一曲!」
比奈「静かに……」
柑奈「でも元気ないですよ? やっぱり一曲」
比奈「こだわるっスねえ……」
こんな感じで小さな事務所での短いお話を何本か……
と言いたかったんですが野暮用を思い出しました
後日また立てることになるかと思います
以上、完全に担当アイドルしか使わずに話を書けるかというチャレンジのオープニング
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