カズレーサー「手ごたえあり！」

なつ「もういや～ん」

メイプル超合金「ブパパブパパブパパ～」

スタッフ「お疲れ様でしたー！」

なつ「ふ～…今日も仕事終わり」

カズレーサー「よし。もう一軒行くか」

なつ「居酒屋か」

カズレーサー「そんな事よりお前今日なんかいつもと違くない？」

なつ「え？どこが？」

カズレーサー「体型とか」

なつ「以前変わりねえわ！」

なつ「あんたとの漫才本当疲れるわ！」

カズレーサー「こっちだって疲れるよ。さっき取り組みしてきたばっかなのに」

なつ「そりゃ疲れるだろうな」

ガチャ

《バイキング小峠》

なつ「あれ？ここうちらの楽屋じゃなかったっけ？」

カズレーサー「バカ野郎。ファミレスのジョナサンに決まってんだろ」

なつ「1番ありえねえよ！」

ドドドドドド

小峠「あれ？なっちゃんじゃんかお疲れ」

なつ「あ、小峠さんの楽屋だったんすね。お疲れ様です！」

小峠「もしかしてなっちゃんも？」

なつ「何が？」

小峠「さっきから変なやつが多くてさ。会う度にスタンド使いですか？とか聞いてくるんだよ」

なつ「スタンド使い？」

カズレーサー「なんだと！？スタンド使い！？」

なつ「知ってんの？」

カズレーサー「矢沢でしょ？」

小峠「スタンド違いだよ！」

カチ

なつ「今の音なんだ？」

小峠「あ、その音。多分俺だわ」

小峠「さっきからツッコミする度にさ。音が鳴るんだよ。カウントされてるようなさ」

なつ「そうなんですか」

小峠「きっとドッキリだから気にしないで」

ガタガタ

なつ「ん？」

なつ「小峠さん。その後ろの棚…なんか揺れてますよ」

小峠「あ？これ？多分これもドッキリだから気にしないで」

なつ「あ、はい。わかりました。それじゃあ失礼します。」

ガチャ

カズレーサー「………………」

小峠「どうしたカズレーサー？早く出て行けよ」

ガタガタガタ

カズレーサー「……もしかして…」

小峠「………気付いちまったかカズレーサー。世の中には気付かない方がいい時もあるのによォ～…」

バタン

バンビーノ「メイプル……早く逃げろ～………」

カズレーサー「うわ！思ってたのと違う！！子猫だと思ったのに！」

小峠「違うのかよ！！ならバラさなくてよかったな！」

カチ

バンビーノ「ぐへ…」

小峠「詳しくは知らねえけどケンコバさんが言ってたんだよ。お前にはスタンド使いの素質があるって…」

小峠「そしたら目覚めちまったんだよ…」

バァーン

小峠「これが俺のスタンド…“What a day！”だ」

カズレーサー「なるほど…だからおすぎとピーコは双子なんだな」

小峠「なんの話だよ！」

カチ

カズレーサー「うお！」

小峠「俺のスタンド能力はツッコミをすればするほど対象の相手の力を吸い取る力だ」

小峠「カズレーサー。これでお前はボケればボケるほど弱くなっていく」

カズレーサー「何のためにこんな事するんすか！」

小峠「芸能界を生き残るため…かな？」

カズレーサー「頭からタライを落とすため？」

小峠「器用な聞き間違いだなおい！」

カチ

カズレーサー「う…」

小峠「もうボケるな。そのまま芸人を引退したら吸い取るのをやめるからよォ」

カズレーサー「小峠さん…あなただけがスタンド使いだと思ったら大違いですよ…」

小峠「なにぃ！？」

本体:バイキング小峠
スタンド名:What a day
能力:ツッコミで相手の力を吸い取る

カズレーサー「このオレもスタンド使い！！」

カズレーサー「だったらよかったんですけどね」

小峠「違うのかよ！」

カチ

カズレーサー「う…」

小峠「お前凄いな。苦しいのにさらに自ら苦しみに行くって。ドM認定してやるよ！」

カズレーサー「当然ですよ」

カズレーサー「だって…」

カズレーサー「もう小峠さんに王手を指してるんですから…」

小峠「は？」

カズレーサー「下を見てください」

小峠「ハ！」

カズレーサー「すみません上でした！」

小峠「ウゼェなお前！」

小峠「これは…タライ！？」

カズレーサー「オレのスタンドは“スペースコブラ”。オレが言ったことを現実にする能力です」

小峠「や…やめろカズレーサー！」

カズレーサー「はい」

小峠「素直かおい！」

カズレーサー「これでタライも落ちますからね」

ガコン

小峠「う…」バタン

カズレーサー「やれやれ…お気に入れの服が赤くなっちゃった。あ、元からか」

本体:カズレーサー
スタンド名:スペースコブラ
能力:言った言葉を現実にする

カズレーサー「これでこの局に残ってるスタンド使いは残り少ないかな？」

？「カズレーサー…」

カズレーサー「その声は！？」

カズレーサー「尾野真千子！！」

尾野真千子「伊達みきおな」

カズレーサー「なんだ伊達巻さんか」

伊達巻「巻かなくていいから」

カズレーサー「何しに来たんすか。もうハンバーガー100個出来たんですか？」

伊達「業者か！」

伊達「今田さんからカズレーサーに伝言だよ」

カズレーサー「ボスから伝言…？」

伊達「女芸人に気をつけろってな」

カズレーサー「ハッ！上沼恵美子！！」

伊達「どこに喧嘩売るつもりだよ！」

伊達「とにかく伝える事は伝えたからな」

冨澤「行くぞ」

伊達「あぁ」

冨澤「どこに行けばいいですか？」

伊達「知らねえのかよ！」

本体:サンドウィッチマン冨澤
スタンド名:アブラブロトガシ
能力:相手の言った言葉を濁す

カズレーサー「女芸人か…どこにいんのかな」

オカリナ「………いた」

ゆいP「どうするオカリナ。食っちまうか？」

オカリナ「いや…あたしら2人で挟み討ちする」

本体名:ゆいP
スタンド名:ウィザードレディ
能力:男の性欲をキスで奪い取る

本体名:オカリナ
スタンド名:アンビューティフルフェイス
能力:自分の顔を見た者を自分の虜にする

春菜「おかずクラブもカズレーサー狙ってんのか～…」

箕輪「あ、でも～。あたし結構力には自信あるからもしかしたらもしかしちゃうかな～なんて！」

春菜「大丈夫？」

箕輪「大丈夫だよ。さっき春菜の作ったラーメン食べたから」

春菜「角野卓造じゃあねえよッ！」

本体:ハリセンボン春菜
スタンド名:マイケルベイ
能力:似てる人の能力をそのまま引き継げる

本体:ハリセンボン箕輪
スタンド名:エレメントミイラ
能力:歯を犠牲にする事で、相手の力を一時的に0にできる

ゆいP「行くよ！」ダダダ

オカリナ「えぇ！」ダダダ

箕輪「負けてられるか！あれ？今日は禿げてないですね？」ダダダ

春菜「カンニング竹山さんじゃあねえよ！」ダダダ

カズレーサー「わお！女芸人に挟まれちゃった！」

オカリナ「ゆいPはカズレーサーを狙って！あたしはハリセンボンさんをなんとかする！」

ゆいP「あいよ！」

ボキッ

オカリナ「死ねええぇぇぇぇ！」

オカリナ「あれ？効かない…だと？」

箕輪「歯の神経を死なしたのよ…これであんたの能力を掻き消せる…」

春菜「その通り！」

オカリナ「マズイッ！」

ゆいP「オカリナッ！！」

カズレーサー「そんなに俺が作ったクリームシチューマズかった？」

春菜「クレアおばさんじゃあねえよ！ハッ！」

箕輪「春菜の竹山さんの能力が封じられた！？

カズレーサー「それに…また敵がお出ましのようだ」

ドドドドドドドドドドドド

狩野「無敵のジャックナイフさんで決めちゃってくださいよォ～」

出川「あたぼうよ…英孝ちゃん」

ゆいP「なに！？出川さん！！」

箕輪「も…もう1度歯の神経を…」

狩野「そうはさせぬけぁ！」

………

狩野「すみませんもう一回言わせてください！」

箕輪「ハ！歯の神経を死なしたのに能力が消えていない！」

狩野「何回でも死なしてあげるよ。その代わり僕が救ってあげるからさ」

本体:狩野英孝
スタンド名:L'Arc-en-Ciel
能力:その場で起こったことをなかったことにする

ゆいP「こうなったら私のキスで…！」

出川「なんだよ！やんのかよ！」

ゆいP「こ…この流れは…！」

出川「おい来いよ！」

オカリナ「罠だゆいP！！！」

出川「ん…」

チュゥゥゥゥゥゥ

ゆいP「うわぁぁぁぁぁあ！！グフッ！」バタン

出川「情熱的なキスだったぜ…」

オカリナ「ゆいP！！」

本体:出川哲郎
スタンド名:ジャックナイフ
能力:触れた者を誰であろうと傷つける

出川「英孝ちゃん…その3人任せたぜ…」

狩野「はい！」

カズレーサー「言っとくけどオレ…バグってるよ…？」

出川哲郎「臨むところだよォ…」

こうして…！芸能界の生き残りを賭けた熱戦の火蓋が切って落とされた！

カズレーサー「ハッ！」

なつ「どうした！」

カズレーサー「ごめんついウトウト寝しちゃって芸人がスタンド使いだったらっていうコントの夢見てた！」

なつ「漫才中に寝るなよ！しかもなんだよウトウト寝って！あと夢の内容具体的だなおい！」

カズレーサー「漫才中に寝るな？ふざけんなよ！寝てなにが悪い！」

なつ「開き直るなよ！」

カズレーサー「あーあ。もうこの漫才台無しだよ」

なつ「お前のせいでな！この漫才どう思ってんだ！」

カズレーサー「手ごたえあり！」

なつ「もういや～ん」

メイプル超合金「ブパパブパパブパパ～」

終わり