初投稿です。
一ノ瀬志希と宮本フレデリカがラジオ番組のパーソナリティをするSSです。
ツッコミは読んでくださるあなたです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469226531
――事務所――
星輝子「……ふふ、今日もキノコは元気……」ヒラヒラ
輝子「……プロデューサーの机から書類が落ちた」ヒョイ
輝子「なになに……、ケミカルカオスラブリーラジオ……カオスミュージックコーナー……
フヒヒ……布教の時……たまには蛍光灯の光でも浴びるか……」ゴソゴソ
――某スタジオ――
一ノ瀬志希「ふにゃあ~~。ねむねむ~~」
宮本フレデリカ「(ガチャ)シキちゃん、やっほ~! おっつ~」
志希「フレちゃんおっつ~。今日はよろしくね~」
フレデリカ「こちらこそよろしく~。疲れるのは今からだけどねー」
志希「そーだ。フレちゃん台本持ってる~?」
フレデリカ「あるけどどうかした~?」
志希「――の部分を――にして欲しいんだけど、いいかな?」
フレデリカ「おっけー! フレちゃんにまっかせなさーい! ……フンフン、なんか良い香りがするね~」
志希「今日はシンプルにレモングラスの香り~。すっきり目が覚める……かもしれない~」
フレデリカ「効果は徐々に現れますか? 一ノ瀬さん?」
志希「オンエアーする頃には効果が現れますわよ。宮本さん」
~~ON AIR~~
志希「グッドアフタヌーン、エヴリワン」
フレデリカ「ボンソワール、……エヴリワン」
志希「……宮本さん、エヴリワンは英語じゃないの?」
フレデリカ「あ~、バラしちゃった~!雰囲気で押し切れると思ったのに~!」
志希「『宮本さん』で10秒持ったんだから上出来じゃないかな! タイトルコール、せーのーっ」
志希・フレデリカ『“フレ志希のケミカルカオスキュートラジオ”はっじまっるよー!』
志希・フレデリカ『はい拍手~、パチパチパチパチ~』
志希「パーソナリティのケミカル担当一ノ瀬志希でーす。そして~」
フレデリカ「もう一人のパーソナリティ。キュート担当の宮本フレデリカだよ~」
志希「ケミカル担当って何!? ラジオにしてはカオスすぎないかな!?」
フレデリカ「もう~シキちゃんタイトルコールの伏線拾うの早すぎるよ~。プロの潮干狩り職人みたいだよ?」
志希「シオヒガリ? シオヒガリって何?」
フレデリカ「潮干狩りって言うのは~、春から夏にかけて海岸でアサリとかの貝類を採取することで、日本の風物詩なんだ~」
志希「宮本さん、博識ですわ」
フレデリカ「フフン。一ノ瀬さんも、博識なところを披露してよろしくてよ」
志希「じゃ~、海つながりで~。磯の香りとか潮の香りってするよねー」
フレデリカ「するするー。あの匂いがすると、『海に来たー!』って感じがするから好きなんだ~!」
志希「でーもー、その香りの元って海の生き物の死骸が微生物に分解されて発生するジメチルスルフィドが主な成分って、知ってた~?」
フレデリカ「ワァーオー!フレちゃん知らなかった! びっくり!」
志希「にゃははー! だから海草とか少ない綺麗な海では匂いが少ないんだってー」
フレデリカ「……潮の香りは海の生き物が生きた証を感じているのと同じかもしれないんだねー」
志希「その通り。だからあたしは潮の香りのしない透き通った海よりも、潮の香りがするびみょ~に濁って淀んだ海のほうが好きなんだよ~」
フレデリカ「そういう海の家で食べるかき氷とか焼きそばとか美味しいよね!」
志希「かき氷食べたくなってきちゃったー! 食べちゃう? ちひろさんに頼んでかき氷つくってもらっちゃう?」
フレデリカ「そういえば事務所のデスクで一人水着になってかき氷を一心不乱に作って食べてたね!」
志希「そうそう、あたしたちラジオの仕事してたんだ! 最初のコーナーいくよー! せーのーっ」
志希・フレデリカ『カオスレターのコーナー!』
フレデリカ「このコーナーはカオスなお便りに対してカオスな回答をするというカオスなコーナーです!」
志希「いいねー! とってもカオスだよねー!」
フレデリカ「それでは一通目のカオスレター、カオスネーム『ホームズの居ないワトソン』さんです。お便りありがと~! メルシー!」
フレデリカ「えー、おほん。
最近、植木鉢が降ってくるという意味不明な事案が都内某所で散発しており、捜査当局としても
捜査の糸口が見えず頭を抱えております。ジーニアスなお二方に、この案件をブレイクスルーする
案を着想していただきたく、筆を取らせて頂きました。なにとぞ、御一考よろしくお願いいたします」
志希「なかなかカオスだねー! カオスレベル5ってところだねー!」
フレデリカ「突然空から植木鉢が降ってくるなんて、さすがのフレちゃんも驚き桃の木山椒の木だよ!」
志希「こいつはなかなか厄介な問題だね~。とはいえ『犯人捕まえろ』じゃなくて『ブレイクスルー』で良しときた。うーむ」
フレデリカ「犯人を見つけるんじゃなくて、再発防止を主とする感じかなぁ~? シキちゃん思いつきそう?」
志希「ドクター志希にお任せあれ~」
志希「さて、2通目のカオスレターは……」
フレデリカ「ちょっとまったー!!」
志希「え? なに? フレちゃん」
フレデリカ「さっきのカオスレターのカオスアンサーは、どこに行ったの!?」
志希「漫画で話数や頁の切り替わりで、いきなり話が進んでるのってカオスだから見習おうかと思って……」
フレデリカ「漫画のそれは、たぶんページ数の調整と演出だよー!」
志希「嘘ー、うーそー。冗談だって~。ちょっと待ってね~」
フレデリカ「ドクターシキちゃん、シンキングターイム!」
志希「都内某所で突如降ってくる植木鉢……、植木鉢が存在するということ……、都内全体を覆う強制力……」
フレデリカ「フン~フン~フン~フン~フフン~、フ~レ~デ~リ~カ~♪」
志希「閃いた~!『都条例で地上から高さ1.5m以上の場所に植木鉢の設置を全面的に禁止にする!』」
フレデリカ「すごい! シキちゃんが都知事になって条例変えれば解決だね!」
志希「コングラッチュレーショーン! 出馬の際には全面的な協力をよろしくお願いしますね、プロデューサー。にゃはは」
フレデリカ「2通目のカオスレター……の時間がなくなってしまったので、次のコーナーです。せーのっ」
志希・フレデリカ『カオスミュージックコーナー!!』
フレデリカ「このコーナーはリスナーからのリクエストされた曲を聴いてカオスな感想を自由に述べるコーナーです」
志希「フレちゃんは普段音楽聴くの?」
フレデリカ「あたしは自分の歌った曲を聴くの! 自分の曲が一番好き!」
志希「フレちゃんらしいにゃ~。愛いやつめ~。うりうり~」
フレデリカ「も~、くすぐったいよ~。シキちゃんは音楽聴くの?」
志希「『つぼみ』のレコーディングで苦労してから、なるべくいろんな曲を聴くようにしてるんだ~」
フレデリカ「そっか! じゃあ、このコーナーは良いかも知れないね!」
志希「あたしのDNA……デオキシリボ核酸に響く曲はあるかな!?」
フレデリカ「今週紹介する曲はカオスネーム『朝飯よりはメタルが好き』さんからのリクエストです。メルシー!
GALNERYUSのANGEL OF SALVATION CD版をフルで流します! どうぞー!」
~~視聴開始~~
志希「おぉー、イントロのオケからバンド演奏に入る0:40あたりは鳥肌ものだね~」
フレデリカ「ボーカルの小野○利さん、さすがのハイトーンクリアボイス……。
こんな複雑な演奏のなかでも存在感あるね~」
志希「ギターソロの個性感半端無い……。ボーカル無しでもギターが歌ってるみたい~」
フレデリカ「ベースの低音から高揚させる感がすごい……特にサビ前」
志希「10:00のシャウト!これはデオキシリボ核酸にビビッときた~~!」
フレデリカ「11:00からの余韻感、すごく心地良い~」
志希「1曲で14分以上あるのに、長く感じない構成力……X JAPANのART OF LIFEに通じるものがあるね~」
~~視聴終了~~
※.カオスな感想は作者の至極個人的なものです
志希「このバンドちょーかっこいい! CD全部買ってくる! ライブ行きたい!」
フレデリカ「シキちゃん待って! このメロスピメタル感だったら照子ちゃんが持ってるはず!」
輝子「もちろん在るよ、布教用貸してあげるね。フヒヒ……」
志希「机の下になんかいるーー!」
フレデリカ「ゲストの予定なんて台本に書いてないのに、なんかいるーー!」
輝子「……メタルの話してたみたいだったから……、来ちゃった」
志希「その半端無い行動力を普段のアイドル活動に活かしたら、半端無い成果が出せそうだよねー」
フレデリカ「うんうん~! 輝子ちゃん! まずはリスナーのみんなに自己紹介しよっか!」
輝子「え!? 自己紹介?? ……な、なにを話せば……。フヒ……フヒヒヒヒヒ、ヒャッハァァァァッ!!!」
志希・フレデリカ『おぉ~~っ! キタキタ~~!』
輝子「メタルは魂の叫び! メタルは魂の輝き! メタルは魂の芸術品! わが名はメタルの伝道師! 星輝子だ!! 魂に刻め!!
ヒャッハァァァァァァアアアア!! ……はぁはぁ……、これでいいか……?」
志希・フレデリカ『バッチリ~~!』
輝子「……フ……フフ、私は帰るよ。またね」
志希「はやっ!」
フレデリカ「さっきのリスナーリクエストの曲に関してショーコちゃんの感想が聴きたいな~」
輝子「……あの曲は単体で聴いても輝いてるけど……、アルバムを通して聴くと印象がガラリと変わる。……具体的には
アルバム全体を総括するアンサーソング的な役割をしているんだ……。だから、アルバムを通して聴くと更に輝く……。
霧吹きで適度に湿ったブナシメジのように……フヒヒ……」ガチャ
志希「あ、言いたいことだけ話して帰っちゃった」
フレデリカ「ショーコちゃんは自分を出すとあぁなるって言ってるけど、メタル自体も好きなんだよね。たぶん」
志希「自分を出すって言うのは簡単だけど、実際にやるのって勇気が要るよね~。あぁやって自分を出せる輝子ちゃん好きだな~」
フレデリカ「おぉ~、シキちゃんが他人のこと言うの、なんか珍しいね」
志希「にゃはは~。ドクター志希ちゃんもたまには自己検診しないとね~」
フレデリカ「他人のことを話すことが自己検診なの?」
志希「自分がその人のことをどう考えているのか、言葉に出して再認識するってかんじかな~」
フレデリカ「じゃあフレちゃんも自己検診しよう! フレちゃんはシキちゃんがだーい好きー!」
志希「知ってるー! にゃははー!」
フレデリカ「知ってたかー! エヘヘー!」
志希「そろそろエンディングのお時間です」
フレデリカ「早いねー! まだ10分くらいしか話してない気がするよー!」
志希「残念ながらカオスミュージックコーナーだけでオーバーしてるにゃ~」
フレデリカ「そうだっけ? そうだったー! 楽しいおしゃべりは早く感じるね」
志希「そういえばー、始めにこのラジオの主旨とか話すようにって台本にあった気がしたけど忘れちゃってた~」
フレデリカ「ワァーオ! そういえばすっかり忘れてた! でもでも~、次回話せばいいよね」
志希「良い感じに次回の引きも出来たことだし、今回はここまで。お相手は一ノ瀬トリスメギストス志希と~」
フレデリカ「宮本アンドレ・ザ・フレデリカでした~! みんな~!」
志希・フレデリカ『ば~いば~い!』
~~OFF AIR~~
フレデリカ「シキちゃんってもしかして……、スタジオの中にショーコちゃんいたの知ってた?」
志希「入った途端キノコっぽい匂いがしてたから実は気付いてた~」
フレデリカ「やっぱり! それを誤魔化すのにレモングラスの香りだったのか~。シキちゃん演技派だなぁ~」
志希「目覚まし効果もあったんだけどね。そういう宮本さんも演技派ですわよ」
フレデリカ「も~、ラジオは終わったのに~」
志希「にゃはは、オフデリカだね~。おつかれさま~、今日はありがとうね」
フレデリカ「こちらこそおつかれ~、ありがと~。次回もよろしくしるぶぷれ~」
お わ り
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
誤字脱字改行ミスなど至らないところが多々合ったと思いますが、生暖かい目でスルーしてください。
少しでも笑っていただけたり、GALNERYUSをYou Tubeで検索していただけたらそれ以上の喜びはありません。
次回の構想はありますので、期待せずに待っていただけるとありがたいです。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません