少年「僕は死神」 (17)
少年「お母さん大好き」
母親「私も大好きだよ、少年」
少年「今日も一緒に寝ていい?」
母親「おやおや、もうそろそろ少年も中学生だろう?」
少年「一人じゃ眠れないの」
母親「仕方がないねえ。でも、早いとこ一人で眠れるようになりなよ?」
少年「うん」
少年「おはようお母さん」
母親「はい、おはようさん、少年」
少年「それじゃ、学校行ってくるね」
母親「行ってらっしゃい。気を付けてね」
少年「はーい」
少年「ただいまー」
少年「あれ、お母さん寝てるの?」
少年「お母さん、お母さん、起きて」
少年「お母さん、お母さん」
少年「お母さん?」
少年「お母さん具合悪いの?」
少年「起きて?ねえ?」
青年「母親?ああ、俺が小学の頃に亡くなったよ」
青年「なんだよ、何でお前がそんな顔するんだよ。気にすんなって」
青年「いいからいいから。ほら、服脱げよ」
青年「いつまでそんな顔してんだよ。もう3年前の話だぞ」
青年「ほんと気にすんなって。こんな話した俺が悪かったよ」
青年「ぶっちゃけ今更気に病まれてもな。ああ、悪い、なんでもない」
青年「は?事故?死んだ?」
青年「あいつが?死んだ?」
青年「…そうですか」
青年「彼女の親御さんには、先に僕から話しておきます」
青年「はい、それでは失礼します」
男「あー今日もビールがうまい」
男「さて、今日もネトゲするか」
男「俺と関わってせいで不幸になった奴は数知れない」
男「リアルなんていらねえわ。ネトゲの世界が俺の世界だ」
男「お、ギルマス今日もログインしてんな。パーティー誘おう」
男「充実してんなー」
男「ギルマスからLINEだ。珍しいなーなんだろ?」
男「…ん?見たことない文体だな」
男「え、ギルマスの奥さん?」
男「…」
男「…は?ギルマス死んだ?」
男「え、なんで?意味わかんねえ」
男「…」
男「俺は死神」
男「折れと関わるとろくなことがない」
男「死神と名乗っておいてなんだが、俺は病気も患えば、死ぬことも出来る死神だ」
男「だったら道は1つしかないよな」
男「さよなら世界。さよなら俺」
男「神よ、いるなら応えておくれ」
男「全ての知り合いに幸あれ。降りかかる不幸は全て、全て俺へ」
男「知人達に幸あらんことを」
男「あいきゃんふらい」
男「気付けば集中治療室」
男「神はいない」
男「でも死神はいる。確実に」
男「それが俺なのか、俺に憑いてる性格が腐った死神なのかは知らない」
男「きっとこの先俺は死なせてもらえないだろう。寿命以外ではな」
男「だってあれ30mはあったぜ?マジ信じらんねー」
男「いいよ、生きてやるよ」
男「その代わり、全てを救うように最大限努力してやる」
男「かかってこいよ、死神」
完
ノンフィクションです
ただ吐き出したかっただけです
読んでくれてありがとう
同じような体験をしてる人は他にもいるはず
でも死神に負けるなよ、お前ら
思う壺になってやるなよ
俺は戦うぞ
俺がやれる範囲でな
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