桃華「いつもの3人でお茶会、ですわ」 (17)
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き貯めありです。
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(ガチャッ)
ちひろ「ただいま戻りました~!」
桃華「あらちひろちゃま、おかえりなさいまし」
ありす「おかえりなさい、ちひろさん」
ちひろ「お二人とも、ちょっとの間でしたけど急なお留守番を頼んじゃってごめんなさいね」
桃華「構いませんわ!この程度、わたくし達にはなんでもないことでしてよ!」
ちひろ「そういえば…梨沙ちゃんはどちらに?」
ありす「梨沙さんでしたら…」
(ガチャッ)
梨沙「飲み物おまちど~…って、あらちひろ戻ってたの?」
ありす「と、見ての通り飲み物を取ってきて貰っていました」
ちひろ「そうなんですね、梨沙ちゃん、ただいま戻りました」
梨沙「おかえり、外暑かったでしょ?丁度飲み物持ってきたし、アタシの分で良ければ飲む?」
ちひろ「良いんですか?正直喉がカラカラでしたから、助かります」
梨沙「良いわよ、またいれてくればいいだけだから」
ちひろ「では…んぐっ!ゴクッ!ゴキュッ!んごっ!…ああ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”~~!染みる~~~!!!梨沙ちゃん、ごちそうさまでしたっ!」
桃華「ちひろちゃま、なかなか豪快ですわね…」
ありす「姫川さんや早苗さんを思い出しますね…」
桃華「ときにちひろちゃま?」
ちひろ「何でしょう?」
桃華「もうこんなに暑くなっているのですし、いつもお召しになっている上着は脱がれてはいかがかしら、それのせいで更に暑いのではなくって?」
ありす「そうです、クールビズを実践してみるべきです!」
ちひろ「ご心配ありがとうございます、でも大丈夫ですよ」
梨沙「こんな汗だくじゃあ説得力ないわよ?」
ちひろ「これは外に出る時だけですから、オフィス内ではこの時期だと水着でカキ氷を食べているので大丈夫です!」
ありす「そう言われてみれば…」
桃華「そうだったような気も…」
ちひろ「さって!喉も潤いましたし、またデスクワークに励みますか!」
梨沙「それじゃ、アタシ達は邪魔にならないように談話スペースにでも行ってましょっか」
桃華「そうですわね、ちひろちゃま、お仕事頑張って下さいまし!」
ありす「ちひろさん、失礼しますね」
ちひろ「あっ!皆さんちょっと待って下さい!」
梨沙「ん?」
桃華「どうかなさいまして?」
ちひろ「じゃ~ん!頂き物のお菓子詰め合わせです!お留守番のお礼と言ってはなんですけど、皆さんで召し上がってください」
ありす「わぁ…パウンドケーキのセットですか」
桃華「わたくし達がいただいてしまってよろしいんですの?」
ちひろ「こういったものは定期的に色々な方からいただきますから、遠慮なさらなくて大丈夫ですよ」
梨沙「そうなの?じゃあ遠慮なく貰うわ!」
桃華「途中でお茶も淹れて参りましょうか、楽しいお茶会のはじまりですわ♪」
…
……
………
梨沙「にしても、ちひろも大変よね」
桃華「毎日優しい笑顔を絶やさず、お仕事もちゃんとこなす…ちひろさんは素晴らしい方だと思いますわ」
ありす「コスプレ好きなのも愛嬌になりますね」
梨沙「でも、最近ちひろのコスプレの頻度上がってない?」
ありす「確かに…去年あたりから頻度が上がった気がします」
桃華「それまでですと織姫さん、学制服、サンタさん衣装くらいでしたわね」
梨沙「後はパーティーの時にドレスとか、水着を着ていたくらいね」
ありす「最近は季節のイベントごとに何かしらコスプレをされていますね…」
梨沙「忙しくてストレスとか貯まってるのかしら」
桃華「それでも、コスプレなりでちゃんと発散されているのでしたら良いと思いますわ」
ありす「そうですね、ちひろさんとももう少しで5年の付き合いになりますし…あれ?デビューしたときに私は12歳…」
桃華「ありすさん、それ以上はいけませんわ」
ありす「アッハイ」
梨沙「ちひろもアイドルデビューしたら良いのにね、あのスカウト魔のPが頑なにプロデュースしないのはなんでなのかしら」
ありす「当人いわく、『ガラじゃない』だそうですよ?」
桃華「どのような方でもなんだかんだでステージに上げて輝かせてしまうPちゃまがそれで引き下がるとも思えませんけれど…」
梨沙「今でも熱心にスカウト中なのかもね~…ハッ!?」
ありす(気が付いたら最後の1つ…!)
桃華(あまりに美味しかったもので残りの数を考えずに食べてしまいましたわ…)
梨沙(分ける…?でも、そんなに大きくもないから食べられても二人…)
桃華「…」
ありす「…」
梨沙「…」
ありす「…最後の一つが残ってしまいましたね」
梨沙「…そね」
桃華「お伺いしますけど、お二人は何個ずつお召し上がりになりまして?」
ありす「それぞれ3個ずつです、10個入りでしたから」
梨沙(数を理由に引き下がらせる手は使えない…)
桃華(ガッつくようではしたないですが…これはいただきたいですわ)
ありす「お二人とも、ここは3人の中で一番小さい私が今後の成長のために食べる必要があると思いますがどうでしょうか?」
桃華「クールを標榜されているお方がお菓子のために必死になるのは、少々はしたないのではなくって?」
梨沙「そういえばだけどさ~、さっきちひろに飲み物上げたのアタシよね?」
桃華「…」
ありす「…」
梨沙「…」
ありす・梨沙・桃華「あはははははははは!」
ありす(そうですか…)
梨沙(全員…)
桃華(譲る気は無いようですわね…)
梨沙「なら…」ググッ
ありす(来る…!?)
桃華「お二人とも、実力行使はやめましょうね?暴れるとちひろさんの迷惑になりますわよ?」
梨沙「うぐっ…そうね、その通りだと思うわ」
ありす「そうですね、それと自称セクシーなオトナさんはお菓子の一つも譲ってくれて良いものでは?」
梨沙「え~?アタシ桃華よりちっちゃいし~?(身長:143cm、B-W-H:71-58-73)それを言うならまず桃華が譲るべきじゃない?」
桃華(身長:145cm、B-W-H:72-53-75)「わたくしのバストサイズは今現在呪いの数値ですの、むしろ一刻も早く1cmでも増やさないといけないと思いますわ!」
ありす「桃華さんが72を言っているのかよくわかりませんが…」
梨沙「というか桃華!アンタはこれくらいいつでも食べられるんでしょ!?今回は譲りなさいよ!」
桃華「それは関係ありませんわ!わたくしは今食べたいんですの!」
ありす「開き直らないでください!子供ですか!」
桃華「子供ですわ!むしろお二人とも大人に見られたいのでしたらわたくしに譲るべきではなくって?」
ありす「私は子供だと侮られたくないだけです!私だってクリスマスにサンタさんを待ち焦がれる位には子供です!」
梨沙「ウチにはイヴが居るから本物のサンタが居ることを知ってるだけでしょ!最初の時のアンタだったら間違いなく『サンタなんて居ません、非論理的です』とか言うに決まってるわ!」
ありす「そ、それは関係ないでしょう!?それに梨沙さんは自分でセクシーだとかオトナとか言っているので、梨沙さんは逃げられませんよ!」
梨沙「アタシのファンはロリコン、ロリコンの興味の対象は子供、つまりアタシは子供、オーケー?」ロンパァ!
ありす「うぐっ!私の得意技を…!」
桃華「むしろありすさんがまともに論破しているのを見たことがありませんけど…」
ありす「桃華さんうるさいです!こうなったら最終手段です…」
桃華「最終手段…あっ!いけませんわ!ありすさん!」
梨沙「というかありす追いつめられるの早すぎない!?」
ありす「いいえ限界です!呼びます!」
『文 香 さ ん 助 け て !!!』
(ガチャッ)
文香「…お疲れ様です…ありすちゃんの呼ぶ声が聞こえたと思いましたが…」
桃華「あ~…ごきげんようですわ」
梨沙「お疲れ~」
ありす「文香さぁぁぁぁぁん!聞いて下さい!二人がぁぁぁぁぁ!」
― 橘 説 明 中 ―
文香「…成程、そういうことですか………では、こうしましょう」
(ヒョイッパクッ)
桃華・ありす・梨沙『あぁ~~~~~!!!』
文香「このように…もぐもぐ…争っている人を尻目に…んぐんぐ…第三者が…アッオイシイデスネコレ……もぐもぐ、はぐはぐ…」
梨沙「説明を放棄して食べるのに集中しだしたわよ…」
桃華「文香さんがいらした時からこのオチは見えていましたわ…」
ありす「あぁっ!お菓子に夢中な文香さんも素敵です!」ウットリ
梨沙「アンタ叫んでた理由ソレ!?」
文香「もぐもぐ…ええと…第三者が利益を得ることを…『漁夫の利』と言います…勉強になりましたね…?」
ありす「はい!文香さんのお陰で一つ賢くなりました!さすが文香さんです!」
文香「よして下さいさいありすちゃん…では、先ほどのお菓子は授業料ということで…失礼します…」
(ガチャッバタン)
梨沙「あ~…まぁ、食べられちゃったものはしょうがないわね」
桃華「そうですわね、なんだかんだ一番の解決法だったのかも知れませんわね」
ありす「その通りです!文香さんはいつも正しいんです!」フンス
梨沙「半ベソかいて文香呼んだアンタが言うんじゃないわよ!」
ありす「な、泣いてなんていません!それにもし涙を流していたんだとしたら、それは文香さんを目の前にした喜びのためです!」
桃華「まぁまぁお二人とも落ち付きなさって?少々物足りませんし、女子寮でお茶会を仕切り直しいたしませんこと?」
ありす「そうですね、私は構いませんよ」
梨沙「じゃあアタシ、パパに帰りが遅くなる連絡だけしちゃうわね」
(尚この後、寮母さん(自称17歳JK)の作ったおはぎを取り合って第二ラウンドが勃発することになるのであった)
…
……
………
ちひろ「うふふ~♪アイドル達のじゃれあいは癒されますね~♪今回の映像は、永久保存版ですね~♪」
文香「…成程…そういうことですか…」
ちひろ「うひぇっ!?ふ、文香ちゃん…!?お、おはようございます~」
文香「おはようございます…ちひろさん…お菓子…ごちそうさまでした…」
ちひろ「ああいえお粗末さまで…じゃなくってですね!?あの…これには深い事情というものがですね…?」
文香「ちひろさん…」
ちひろ「悪気があったわけではないんですよ!?でも、日々ストレスが貯まるのでついこうやってアイドル達の可愛い姿を集めたくてですね?」
文香「ちひろさん…」
ちひろ「プロデューサーさんに言うのはご勘弁を~!これがバレたらそろそろ本気でデビューさせられちゃいます~!!!」
文香「今回のありすちゃんの映像…譲って下さい…」
ちひろ「はえっ?」
文香「おいくらですか…?言い値を払いますよ…?むしろ過去の映像もあるなら…それもまとめてください…」
ちひろ「…」
文香「…」
(ピシガシグッグッ)
おわりです、お目汚し失礼しました。
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