ウサミン星人でリアルJKの安部菜々さんが先日の参議院選挙に行った体のお話です。
コレジャナイ感あるとおもいます。
また、特定の政党を応援するものではないですし、政党名は出しませんので政治警察呼ばなくていいです。
出来てると子まで一気に投稿します。
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あ、地の分アリマス
菜々「選挙の投票に行ってきました」
先日、参議院選挙の投票が行われましたよね。
もちろん私も届いた選挙票を手に、近くの公民館で投票してきましたよ。
え?永遠の17歳じゃないのかって?
そうです!そうなんです!
ナナはリアルJKなので本当は投票できないんです!
いえ、本当はできるんですけど……じゃなくて、とにかくダメなんです!
バレてはダメなんです!
なのに、あの日の私はこんなに大事なことをすっかり忘れていたんです……。
近所のスーパーへ買い物に行く時のように、変装は帽子だけ。
いつもはこれで問題がないんです。
スーパーのおばちゃんとは顔馴染みですし、ナナだってばれても、缶ビールがカゴに入っていても、何の問題はないんです。
でも、選挙の投票って場所にも寄るんでしょうけど、出口調査してますよね。
さらには話題となった選挙区の投票所ともなれば、マスコミも来てますよね。
「差し支えなければ、投票した党と候補者名をお教え頂けますか?」
「す、すみません……」
もちろん私は答えません。
というのも、選挙活動が始まった頃に、プロデューサーさんはアイドルを集めて、いくつか話をしてくださったんです。
曰く、この事務所では特定の政党及び候補者への投票を強制しない。
曰く、出口調査には答えないように。
曰く、なるべく本人だとバレないように変装して行くこと。
曰く、事務所へ投票した報告の義務はない……等。
特に今回は選挙権が18歳に引き下げられたこともあって、私を含めた高校生のアイドルのみなさんも話を聞いていました。
永遠の17歳がお茶の間に浸透してきた私も、気をつけようと思ってたんです。
「あれ?安部菜々さん?安部菜々さんですよね!?」
「い"っ!?ナナ……じゃなくて、違います!」
たしかに私が気を抜いていたというのもあります。
でも、ウサミン星の近くの公民館に、マスコミが来てるだなんて思わないじゃないですか。
なんでも、主権者教育を手探りながら指導する高校が近くにあったそうで、番組でも取り上げていたんだそうです。
一斉に焚かれるフラッシュ。
ナナはやってしまいました。
そうして、翌日のスポーツ紙の一面に小さく
【永遠の17歳 ウサミン星人安部菜々も投票!】
と載っちゃいました。
もちろんそれだけでは済まず、朝のバラエティニュース番組でも、私が狼狽えている写真をお茶の間にばっちりと放送してくれました。
その日のお仕事は事務所で雑誌のインタビューのみ。
それが終われば今度のライブのレッスンです。
「おはようございます……」
私は事務所に行くのが億劫でした。
プロデューサーさんから怒られるんじゃないか。
先輩アイドルの川島さんや片桐さんにからかわれるんじゃないか。
でも、これだけならいつも通りと言えばいつも通りなのでいいんです。
一番怖いのは、私がウサミン星人でいられなくなることでした。
コリン星人のりんごももか姫も、コリン星人を一度辞めてしまって戻れませんでしたから。
書けてるのはここまでなので、また夜にでも来ます。
で、自分ではここから面白く話を転がせそうにないので、いくつ安価を募りたいと思います。
1.報道された結果、ウサミンはウサミン星人を辞めさせられるのか、いつもの自爆で処理される(辞めない)のか
2.1の結果を受けて、事務所(Pやちひろさん、他のアイドル)の反応
3.何か良いアイデアがあれば何でも
>+1~10
くらいでお願いします。
戻りました。多数のアイデア感謝です。
・ウサミン自爆はいつも通りってことでウサミン星爆発せず
・事務所内多方面から叱られたりいじられたり
・懲らしめるために緊急記者会見ドッキリをしかける
・その後お茶の間に投票を呼びかけるイメージキャラとして安倍晋三と対談
で行こうと思います。
でもその前にデレステやってきます。
イロイロ考えてる間に締め切っちゃった、一応書いとこう。
謎のメガネ党に投票して無効票扱いの春菜、某候補者の不正を暴くマキノ、入場整理券があるのに止められる若葉さんなど、問題が起きすぎて対応に追われるP
なつきちに着いてったはいいが、投票権がなく建物の外で右往左往するにわか……は住民票によって投票場所が変わる云々の問題があるか。
>>21
締め切りなど明記してなくて申し訳ないです。
にもかかわらず、アイデア下さってありがとうございます。
そうしましたら始めていきます。
お付き合いいただける方、よろしくお願いします。
事務所のドアを明けると、聴こえてきたのはプロデューサーさんとちひろさんが電話の向こうの相手に向かって謝っている姿でした。
これはもう私のせいだなって感付きましたし、それ以外に思い当たる節がなかったので、私は叱られるのを覚悟でお二人に謝ろうとソファの横に立って待つことにしました。
それから20分後。
ようやく電話はおとなしくなりました。FAXだけは忙しなくガーガーと用紙を吐き出し続けています。内容も簡単に思い浮かびます。
「ぷ、プロデューサーさん!ちひろさん!この度は大変申し訳ありませんでした!!」
タイミングを見計らってお二人のデスクの前まで進み、90°の最敬礼で謝りました。
こういうときはとにかく誠意を見せることが第一ですからね。
どんな怒号が飛んでくるだろうか、もしかして冷静に処分を言い渡されるのか・・・・・・。
しかし、返ってきたのはいつもの調子の声でした。
「やっちゃいましたね、菜々さん」
「お陰で私もプロデューサーさんも、テレフォンセンターの職員状態でしたよ」
すみません、Pとちひろさんのセリフわかりにくいので訂正ageなおします。
事務所のドアを明けると、聴こえてきたのはプロデューサーさんとちひろさんが電話の向こうの相手に向かって謝っている姿でした。
これはもう私のせいだなって感付きましたし、それ以外に思い当たる節がなかったので、私は叱られるのを覚悟でお二人に謝ろうとソファの横に立って待つことにしました。
それから20分後。
ようやく電話はおとなしくなりました。FAXだけは忙しなくガーガーと用紙を吐き出し続けています。内容も簡単に思い浮かびます。
「ぷ、プロデューサーさん!ちひろさん!この度は大変申し訳ありませんでした!!」
タイミングを見計らってお二人のデスクの前まで進み、90°の最敬礼で謝りました。
こういうときはとにかく誠意を見せることが第一ですからね。
どんな怒号が飛んでくるだろうか、もしかして冷静に処分を言い渡されるのか・・・・・・。
しかし、返ってきたのはいつもの調子の声でした。
「おう、菜々。またやってしまったな」
「お陰で私もプロデューサーさんも、テレフォンセンターの職員状態でしたよ」
予想とまったく違った展開に私は面食らってしまいました。
「あ、あの、お叱りとかはないんですか?」
「菜々は叱って欲しいのか?」
叱ってほしいなんて、そんなわけありません。
「いえ、自分でも結構なことをやらかしたと自覚があるので、すでに胃が・・・・・・」
ということは結局いつもの自爆芸として許してもらえたということなんでしょうか。
「菜々さん、胃薬もって来ましょうか?」
「ありがとうございます」
迷惑をかけてしまったのにこんなに優しいだなんて、まさに天使、女神、ちひろさんですね。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
ちひろさんの優しさと胃薬を飲んだ安心感からか、さっきまでの胃の痛みが和らいだ気がしました。
「このあとはまず雑誌の取材だな?もう下手なことは言うんじゃないぞ」
「は、はい!」
プロデューサーさんと簡単にミーティングを済ませると、私は取材で使う会議室に向かうことにしました。
今回はウサミン星とコラボしたティーンズファッションの取材なので、あらかじめ服なんかを用意しておくんです。
「また派手にやらかしちゃったねぇ」
取材に訪れたのは、アイドル業界全体と太いパイプを持っているフリー記者の善永さんです。
「はい。ええと、この件に関しましては・・・・・・」
「ははは、わかってるよ。じゃあ本題に入ろうか」
◇ ◇ ◇ ◇
「善永さん、今日はありがとうございました!」
「こちらこそ、楽しい記事が書けそうだよ。あ、そういえば――」
滞りなく取材が終わり、善永さんは帰る段になって不穏な言葉を残していきました。
なんでも、
「どうやら菜々ちゃんの件で、政界が揺れてるみたいなんだ。今はまだ表面化していないけれど、どんな騒動になるかは正直わからないし、そうなっても僕はなんのフォローも出来ないかもしれない」
ということなんです。
だから覚悟しておいたほうが良いとも言われました。
当然といえば当然かもしれません。
自分で言うのも何ですけど、私は見た目もまだまだ17歳でいけますし、本当に私を17歳だと思ってくださっているファンもいます。
そんな人たちが私が選挙の投票に行ったなんて報道を見たらどう思うでしょうか?
先ほどの善永さんが教えてくださったことだって、政界には私を17歳だと思っている政治家がいて、公職選挙法に違犯するということで私を議会に証人喚問するのかもしれません。
プロデューサーさんやちひろさんだって、無理して私には平静を装っていたのかもしれません。
そんなことを考えながら、プロデューサーさんたちのデスクがあるオフィスに戻りました。
「取材終わりまし・・・・・・」
ドアを明けると、お二人は一緒に見ていたPCから慌てて離れました。
「やっぱり・・・・・・」
「すまん菜々!ちょっと二人してサボってたから、てっきり常務が巡回に来たのかと思ってさ」
「そ、そうなんですよ菜々さん」
怪しい。
思いっきり怪しい。
私は怖くなりました。
だから、黙っていられなかったんです。
「あの、私のせいで事務所が大変なことになるんですか?」
すみません、今日はここで寝させてもらいます。
また明日よろしくお願いします。
明日もお付き合いいただけると幸いです。
おやすみなさい。
こんばんは。>>1です。
またまたご助言ありがとうございます。
実名はNGとのことなので、安倍シンゾー首相にご登場願うことにしますね。
それでは続きです。
それと、アニマスは善澤さんでゲームが善永さんですね。
ご指摘ありがとうございます。
以降善永→善澤に直します。
「善澤さんから何か聞いたのか?」
プロデューサーさんとちひろさんの顔が引きつっています。
これはもう誤魔化しようのない事実なんだと私は覚悟しました。
「はい。わわた、わ・・・・・・わた、わ・・・・・・」
「菜々、過ぎたことはもういいんだ」
「そうですよ菜々さん。偶然が重なっただけであって、菜々さんが悪いわけではないんです」
覚悟はしたのに何も言う事が出来ませんでした。
「うわああああん!」
あまつさえ、慰めの言葉をかけられて、もういい大人なのにわんわん鳴いてしまいました。
※訂正
×鳴いて→○泣いて
ウサミンを犬にしてごめんなさい。
私が泣き止んだ頃、プロデューサーさんがゆっくりとした口調で話し出しました。
「落ち着いて聞いてほしいんだ。明日午後から、今回の騒動の緊急記者会見を開くことに決定した」
「え!?じゃあ――」
「質問は後にしてもらえるか。今はまず何をしなければいけないのかを話させてくれ」
「わかりました」
「この記者会見で、菜々はウサミン星人はキャラ付けであることを告白しなければならないんだ。そして、明日を持って、菜々には事務所を辞めてもらうことにもなる」
プロデューサーさんは、他にもたくさん話してくださいました。
今後の身の振り方、両親への連絡、事務所のアイドルのみんなとの別れ。
でも、そんなことは正直どうでもいいんです。
「つまり、ウサミンは・・・・・・、アイドル安部菜々は明日でおしまいってことですか?」
「ああ・・・・・・そうだ」
プロデューサーさんは淡々としています。
ちひろさんは黙々と事務作業をしています。
きっと、私に優しくしてしまうと明日お別れの時に辛くなるからですね。
「き、ょうは・・・でし・・・いします。あ・・・あしたも・・・しく・・・・・・ます」
私は極力明るい声を出したつもりだったのに、息漏れしたか細く震えた声が静かな事務所に消えていきました。
◇ ◇ ◇ ◇
どうやって家に帰ったのか覚えていませんでした。
気付いたら洗面所の鏡の中に、酷い顔をした私がいました。
明日のために早くお風呂に入って寝よう。
お風呂が溜まるまでどうしようかと、バラエティ番組を眺めながら考えていたら、いつの間にかビールを口から流し込んでいました。
普段なら面白いと思えるような内容でも、今の私にはすべてがつまらなくどうでもよく映ってしまいます。
2本目の缶が空になったころ、ドアを叩く音に続いて、聞き慣れた声が聴こえてきました。
「菜々ちゃん!いるんでしょ?開けなさーい!」
先輩の片桐早苗さんでした。
スマホの画面が明るくなっていることに気付いて、見ると着信履歴に早苗さんが10件ほど表示されていました。
「こらー!早く開けないと逮捕するぞー!」
近所迷惑にもなるので、私は早苗さんを招き入れることにしました。
遅筆で申し訳ないです。
今日も短いですがここまでとさせていただきます。
それではおやすみなさい。
本日は時間が取れそうにないので更新できません。
申し訳ありませんが明日以降更新させて頂きます。
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