・にゃん・にゃん・にゃんと奈緒がガンプラを作るSSです
・ガンプラを作ったことが無い人向けの講座っぽい感じです
・前作で紹介しなかったテクニックの紹介になります
・前作『のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」』
のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454685934/)
みく「雨だし部屋で遊ぼうって言ったのはみくだけど、なにそれ」
のあ「お泊りセットよ」ズッシリ
みく「なんでキャンプ出来そうな大荷物なのにゃ! 何入ってるのにゃ!」
のあ「4日分の食料よ」
みく「今日泊まってくだけでしょ!? いつまで居座る気なの!?」
アーニャ「アー、ミク。紅茶に入れるジャムがないです」
みく「あーにゃんはくつろぎ過ぎにゃ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467032814
奈緒「あー……なんかごめん……」
みく「奈緒ちゃんは、何も悪く無いにゃ……のあにゃんたちが自由すぎるのがいけないにゃ」
奈緒「それは、まあうん。けど、またガンプラ作りたいって言ったのは私だからな」
のあ「そう……今日はそのために集まった……」ゴソゴソ
みく「ああ、リュックの中身は食料じゃなくてガンプラかにゃ」
のあ「それと、奈緒が観たがっていたGガンダムのDVDを……」
奈緒「菜々ちゃんが『すっごく面白いんですよ! 菜々も当時感動しました!』って言ってて、気になってさ」
みく「また墓穴掘ってるし……それで、今日は何を作るにゃ?」
のあ「これよ」スッ
(これ)http://imgur.com/cYhRQcJ
アーニャ「ダー。かっこいいです」
奈緒「これは、何ていうガンダムなんですか?」
のあ「その名は……ガンダムヒュッケバ」
みく「やめにゃいか!」バシッ
のあ「ひどいじゃない……みく……」
みく「色んな所から怒られそうなネタはやめるにゃ! 消されちゃうでしょ!?」
奈緒「おお……よくわからないけど、ヤバそうなのはわかったぞ……」
アーニャ「消される、ロシアではよくありますね」
奈緒「返しづらいリアクションはやめよう?」
のあ「冗談よ……本当はこっち……」スッ
アーニャ「HGCEフォースインパルス……REVIVEって、どういう意味です?」
奈緒「あれ、フォースインパルスのガンプラって、小さい時にも見かけたような気がするけど……それとは違うんですか?」
のあ「そう……奈緒が言うHGフォースインパルスは、10年以上前に発売されたもの……」
のあ「『最近のガンダム』としてよく槍玉に挙げられるSEED、Destinyだけど、放送から10年以上経っているのよ」
みく「へー、そんな昔にも発売されてたんだ」
~どこかのウサミン~
菜々「えっ嘘……つい最近までやっていたような気がするのに……」
心「ナナ先輩、急に震えてどうしたんですか☆」
のあ「そして、それだけ時間が経っている間にも、ガンプラの技術は進化し続けた……」
のあ「言い換えれば、当時のものは可動、色分けなどが見劣りしてしまう、とも言えるわ」
のあ「REVIVEは、当時のキットを最新技術で再設計し復活させたもの……まさしくリバイブね」
みく「じゃあ、新しいものの方がいいの?」
のあ「そうとも言い切れない……。再設計した、と言った通りプロポーションも変わっている……」
のあ「REVIVEは、全体的にスマートな体型になっているけれど、『ずんぐりとした方がいい』という人もいる」
のあ「動かして遊びたいのなら、可動範囲にすぐれたREVIVEを。スタイルが好みで、動かさず塗装して飾るなら旧型もいい……」
のあ「要は好み……自分の目的にあったものを選ぶべき……」
奈緒「なるほどなー」
のあ「さて、奈緒はフォースインパルスを……。みくは、これを……」スッ
みく「Gサイフォス……海賊みたいなフックがついてるにゃ」
アーニャ「アー、ロシアではすぐに沈められてしまいますね」
みく「また反応に困る……あれ、あーにゃんの分は?」
アーニャ「今日は、二人のノウマシュ……アー、お手伝いです」
アーニャ「片腕、片脚、めんどうなところは任せてください」フンス
奈緒「確かに、同じ工程やるのってダレるからなー。頼みにしてるよ、アーニャ」
アーニャ「ダー」
のあ「前回基本は教えたから、それは省略するわ」
のあ「今回は、簡単にできるクオリティアップの方法を教える……」
のあ「まず、奈緒のフォースインパルス。このキットは、目にあたるパーツがクリアなのが特徴よ」
奈緒「ホントだ……けど、シール貼るならクリアの意味がないんじゃ?」
のあ「そうね……なので今回は、クリアパーツを活かす方法を教えましょう……」
のあ「まず、目パーツの瞳の部分以外――シールでは黒の部分――を墨入れペン、ガンダムマーカーなどで塗りつぶす」
奈緒「うぐぐ……瞳につかないように塗るのって難しい……あっ! ついちゃった!」
のあ「その時は、薄め液を浸した極細綿棒で拭き取るといいわ……。まず浸した方で軽く撫で、その後逆のほうで拭き取る……」
のあ「薄め液を使用する際は、換気をして匂いをかぎ過ぎないこと……」
のあ「マーカーでの塗装が難しければ、細筆を用意するのも手ね……」
奈緒「よし、なんとか出来た……」
のあ「では、次のステップへ。説明書には、付属の銀シールを使うと書かれているけれど、今回はこれを使いましょう」スッ
奈緒「ラピーテープ?」
のあ「そう……装飾などに使うキラキラしたテープね。これの銀色をシールの代わりに貼り付ける……」
のあ「今回の場合は、見えなくなる場所だから適当な大きさで構わないわ……」
奈緒「はみ出た部分を適当にデザインナイフで切り取って……っと。こんな感じかな」
のあ「グッド。こうすることでテープが光を反射し、目を印象的にすることが出来る……」
のあ「何も貼ってない場合と比べると、一目瞭然ね……」
(左が貼ったもの)http://imgur.com/pw0tyYy
奈緒「おおー! カメラアイが反射してるっぽい!」
のあ「クリアパーツの裏に銀を配置するのは簡単だけれど、効果は大きいわ。他にも、銀の代わりに蓄光テープを貼るのもいい……」
奈緒「後はアンテナをつけて……んー、そう言えば、アンテナにある出っ張りってなんですか? アニメだともっと尖ってたような」
のあ「それは『フラッグ』。HGガンプラの対象年齢は8歳以上、つまり8歳の子どもでも怪我をしないための安全処理ね」
のあ「けれど、付いたままでは格好がつかないのも事実……。取ってしまっても構わない」
奈緒「ニッパーで切り取っても大丈夫ですか?」
のあ「面倒ならそれでもいい……。アンテナとフラッグの境界にニッパーを入れれば、上手く切り取れる」
のあ「慎重にするなら、ある程度ニッパーで切り取ってから、残りをヤスリやデザインナイフで処理するといいわ」
のあ「では、次はみくの方ね……みく、前回見栄えを良くするために行ったのは、なんだったかしら?」
みく「ふふーん! みくは、お利口さんだから前回やったことは、ちゃんと覚えてるにゃ!」
みく「答えは墨入れにゃ!」
のあ「さすがね……アーニャ」ナデナデ
アーニャ「ダー」ドヤーニャ
みく「なんでにゃ!」
のあ「冗談よ……」ナデナデ
みく「もう……」ナデラレ
奈緒(めっちゃ嬉しそう……)
のあ「今回は、塗装せずとも出来るクオリティアップ『つや消し』を教える……」
みく「つや消し……って、つやを消しちゃうの?」
のあ「その通り。説明書の写真と、手元のパーツを見比べて違いがあることに気がつくかしら?」
みく「違い……うーん?」
アーニャ「アー、説明書のは、落ち着いた……? 感じがします」
みく「あっ! そうにゃ! 写真のガンプラは、光沢が薄いんだにゃ!」
のあ「そう……ガンプラはプラスチック製のため、プラスチック特有の光沢が浮かんでしまう」
のあ「けれど、作中ではモビルスーツは金属製……そのギャップが、ガンプラがオモチャであることを思い出させてしまう」
のあ「つまり」
みく「その光沢――つやを消せば、本物っぽくなるってことだにゃ!」
のあ「………………そうよ」
奈緒(台詞取られてへこんでる……)
奈緒「けど、つや消しってスプレーでやってたような……。ここでも出来るのかな?」
みく「にゃ!? 室内でスプレーなんて正気じゃないにゃ! りーなちゃんでもやらないにゃ!」
のあ「つや消しの定番は、つや消しスプレーを用いる……。けれど、みくの言うとおり室内ではオススメしない……」
のあ「なので、今回はこれ……メラミンスポンジを使うわ……」
アーニャ「グープカ……スポンジ、ですか?」
のあ「普通のものではなく、必ずメラミンスポンジを用意すること……」
みく「これをどうするにゃ?」
のあ「簡単……使いやすい大きさに切り取り、つや消ししたい箇所を擦るだけ……」コスコス
のあ「メラミンスポンジがパーツの表面を薄く削ることで光沢が消え、つや消しスプレーを使ったようになる……」
(右が使用後)http://imgur.com/zUv41QP
アーニャ「アー、右はマットな仕上がり、なってますね」
のあ「ただ、これはあくまで表面を削っているに過ぎない……そのため塗装した箇所に使えない……」
のあ「素組用のテクニックだということは覚えておいて……」
~数時間後~
奈緒「出来たー!」
みく「こっちも出来たにゃ!」
アーニャ「ダー。二人とも、上手にできましたね」
奈緒「確かにつや消ししただけなのに、前よりも本物っぽくなったなー」
のあ「簡単な工夫でも成果が表れる……それもまたガンプラの面白さ……」
みく「けど、またのあにゃんは作らなかったけどよかったのにゃ?」
のあ「いいのよ……私は、代わりに大切なものをつくり上げることが出来た……」
奈緒(……! この流れは!)
のあ「貴方達の笑顔という大切なものをね……」フッ
奈緒(ま、また前回みたいなことになるのか!? ど、どうしたらいいんだ!?)
みく「はいはい。よかったにゃー」
アーニャ「ノア、ありがとう、です」
みく「お茶淹れるにゃ。あーにゃん手伝ってー」スッ
アーニャ「ダー」スッ
奈緒(あ、あれ!? それだけ!?)
のあ「…………」シュン
奈緒(めっちゃ落ち込んでる! ど、どうしよう……)
のあ「……奈緒」
奈緒「わ、私はすごく楽しかったです! のあさん、ありがとうございました!」
のあ「……ありがとう」ギュウ
奈緒「ひゃっ!? の、のあさん!?」
のあ「……しばらく、こうさせて」ギュウウ
奈緒「い、いやあの! は、恥ずかしいからっ!」
奈緒(はっ!? またこの恥ずかしい所を写真に取られるパターンじゃ!?)
のあ「大丈夫……写真は撮らない……」
奈緒「そ、そうですか! ならいい、いやよくない!」
のあ「奈緒……お願いがある……」
奈緒「な、なんですか!」
のあ「『のあにゃん』と呼んで欲しい……」
奈緒「はぁ!? なななんでそんなことを!?」
のあ「目一杯の親しみと愛嬌を込めて、尚且つ適量の気恥ずかしさを織り混ぜて『のあにゃん』と呼んで欲しい……」
奈緒「注文細かい! い、いやそれは無理無理!」
のあ「奈緒……」
奈緒「うっ……うう……!」
のあ「お願い……」
奈緒「の……の……のあ……のあにゃん♪」
のあ「……ありがとう奈緒」スッ
奈緒「~~~~! は、恥ずかしすぎる……!」ゴロゴロ
のあ「この音声は、活力剤として大切に使わせてもらう……」
奈緒「『音声』……『使う』……? まさか!?」
のあ「写真『は』撮らない……私はそう言った……」スマホトリダシ
スマホ「のあにゃん♪」
奈緒「あーーーー! またこのパターンかぁああああ!」
おわり
のあさんがデレステに来たら、ニッコニコ笑顔で踊るのか、常時真顔なのか気になるこの頃
ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。
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