加奈「私の個性」 (29)

初投稿
アイドルマスターシンデレラガールズの今井加奈SSです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466825033

注意
・初めてのSS投稿の為、キャラがブレている可能性がります。
・作中に登場するユニットは、投稿者の好みのキャラで構成されています。

テレビ『今日の番組はこれまで!ウサミンとーーーー?』
テレビ『みくにゃんのーーー!ウサネコ楽園でしたー!』





加奈「今日のウサネコ楽園、とっても楽しかったなぁ」


今見ていたのは、菜々さんとみくちゃんの番組「ウサネコ楽園」で、今月から始まったばかりの
新番組。
今日は3回目の放送で、若い人達に流行っている人気の番組だ。
私は「ウサネコ楽園」を毎週、夢中になって見ている。


加奈「それにしても、菜々さんとみくちゃんは個性があっていいなぁ...」
加奈「私はどうだろ」


ふと考えてみる事にした。









私はどんな子だろう。




私の個性ってなんだろう。





加奈「どうしよ...全然浮かばない...」


考えても考えても浮かばない。
なんだろ、モヤモヤする...


加奈「薄々感じていたけど、私、無個性なのかな...」


私は小さい頃から地味だし、これといって目立った事もない。
そんな私が変われると信じてアイドルを目指してみたけど、実際にアイドルになって
変わる事が出来たのだろうか。

考えている内に不安になってきたので、着替えて寝る事にしよう。
うん、そうしよ!

加奈「ダメダメ!これ以上考えちゃうと気分が暗くなっちゃう!」
加奈「そうならない内に寝よ。明日もライブの練習があるし、
   ユニットのリーダーなんだから私がしっかりしないと!」


そう。私にはユニットがあり、リーダーを務めている。
ユニットのメンバーは美羽ちゃん、ゆっこちゃん、私の3人。
メンバーとの交友関係はとても良く、仕事終わりや、休みの日には一緒に遊ぶことが多い。
そのユニットで、ライブが近いうちにあり、毎日ライブの練習をしている。


加奈「パジャマに着替えたし、明日の練習に備えてしっかり寝なきゃ!」


そしてベットに潜り、気持ちを切り替えて目を瞑った。


次の日ーーー





トレーナー「今日の練習はこれで終わりだ」

一同「お疲れ様でした!」

トレーナー「今井、お前は残れ」

加奈「はい!」


私は、トレーナーに呼び止められ、レッスン場に残る。


トレーナー「それにしても今井、今日は調子でも悪いのか?」

加奈「そんな事ありません!少し寝不足なだけです!」


あ、うっかり本当のこと言っちゃった。


トレーナー「お前なぁ。今井は皆のリーダーなんだ」
トレーナ-「しっかり休養を取って常に万全の状態でいろといつも言ってるだろ」

加奈「うぅ...」

トレーナー「まぁ今井の事だ。リーダーとしてのプレッシャーで不安にでもなって寝れなかったのか?」

加奈「はい。その通りです...」

勿論、リーダーとしてのプレッシャーもあるけれど、個性が無い事について、あれからずっと悩み続けていた。
私は昔から、ネガティブ思考になりがちな所があり、一度でも悩んでしまうと数日はこうなってしまう。


トレーナー「今井はよくやっている。それに頼れるメンバーもいる。少し悩み事があるならメンバーに
    相談してみるといい」
トレーナ-「メンバーにも言いずらい事であればプロデューサーを頼れ。リーダーだからと
    言って一人で抱え込む事だけは絶対にするな。それが失敗に繋がる事は良くある話だ」


加奈「はい。そうしてみます」

トレーナー「あぁ。無理だけはするな」

加奈「はい。今日もありがとうございました」

トレーナーにお辞儀をし、更衣室で私服に着替え、美羽ちゃんとゆっこちゃんがいる休憩室に向かうことにした。



休憩室ーーー





裕子「美羽ちゃん、見てください!これが新技、サイキック~~~」


ガチャ


加奈「みんな、今日はおつかなー!」


メンバーのみんなに心配させない為、明るく挨拶をする。


美羽「加奈ちゃんさんおつかな!」
裕子「加奈ちゃんおつかなです!」

私が休憩室に戻ると、いつもと変わらない光景が映っていた。
ゆっこちゃんは、新技のサイキックが出来たら、私と美羽ちゃんに真っ先に披露してくれるのです。
よく失敗をしているが、成功する時は雨を降らせたり、枯れている花を咲かせたりと誰もが予想もしない
凄い事をやってくれ、私達を楽しませてくれる。


加奈「ゆっこちゃん、もしかして新技?」

裕子「はい!加奈ちゃんもこっちに来て見てください!」

美羽「加奈ちゃんさん、はやくはやく!」

さっきまで悩んでいた事を忘れ、ゆっこちゃんの新技に夢中になっていると、日が暮れ言えていた。
そして帰宅のする準備をしていると、美羽から話を掛けてきた。


美羽「加奈ちゃんさん、聞くタイミングをずっと伺ってたんだけど、今日トレーナーさんと何を話してたの?」

裕子「実は私も気になっていました」

加奈「あ!そういえばずっと黙ってたね!」
加奈「今日、レッスン中、いつもより動けていない事について話してたんだ」

美羽「あ~、加奈ちゃんさんの事だから寝不足だったのかな?」

なんと、美羽ちゃんは寝不足だった事を当てた。


加奈「凄い!なんで美羽ちゃんわかったの!?」
 
美羽「だって加奈ちゃんさんわかりやすいから」

裕子「はい、美羽ちゃんの言う通り、加奈ちゃんはとってもわかりやすいですよ!」

加奈「え、ええぇ!?私ってそんなにわかりやすいの!?」

美羽「うん」
裕子「うん」

裕子「それに目元が真っ黒なので、誰が見ても気付くと思いますよ」

加奈「え!?嘘!?ちょっと鏡で目元見て

みる!」

途中で区切れてしまいました、すみません。コピペミスですww

カバンに入っている折り畳みの鏡を手に取り、目元を見てみる。
あぁ、これは誰が見ても直ぐにわかっちゃうなぁ。
今日、化粧する時は全然気付かなかったのに、みんなに言われるまで気付かないなんて
本当に周りが見えてないかったことを実感する。


裕子「加奈ちゃん、もし悩み事があるなら言ってくださいね?」

美羽「ゆっこさんの言う通りだよ!私達は同じユニットメンバーであると同時に親友なんだよ!」

加奈「ゆっこちゃん...美羽ちゃん...」


私をこんなに想い、支えてくれる人達がいる。
それが私にとって凄く嬉しいことだった。
いくら一人で考え込んでいても解決しない。この調子だと駄目だと思い、正直に相談してみる事にしよう。
トレーナーさんもメンバーに頼れって言われていたし、ここで相談しないのは、二人に失礼だ。


加奈「えへへ...みんな、ありがと...!」


少しの間、目を瞑る。
私は、大きく息を吸い、頭の中を整理する。
落ち着いて、私。

私を心配しているのか、2人は私を見つめている。

気持ちを落ち着かせ、話をする決心が付いた私は、ここで口が開く。

加奈「実はね、昨日、ウサネコ楽園を見ていて思った事があったの」
加奈「菜々さんとみくちゃんは個性が強いなぁ。私はどうなんだろって」


あぁ、少し声が震えてきちゃった。

そんな事、お構い無しに話を続ける。


加奈「考えても考えても自分の個性がわからなくて、どんどん不安になっちゃって、なんで無個性の私が
   ユニットのリーダーやっているのかな。私はアイドルになってから、成長出来ているのかな。って思い込んじゃって
   気付いたら全然寝れなかったの」

思い切って言ってしまった。
言ってしまうと、気持ちが凄く楽になっている事がわかる。
だけど、こんな下らない事を相談して、今更恥ずかしくなってきた。

そして、美羽ちゃんから先に言葉が出た。


美羽「私は加奈ちゃんさんが無個性だなんて一度も思った事ないよ」

美羽「だって、私のギャグにいつも笑ってくれる。私と対等に話してくれる。そして何より、加奈ちゃんさんは気付いていないと思うけど、
   いつだって周りの事を考えて行動してて、その姿は、頼れるお姉さんなんだよ...」

美羽ちゃんは涙目になりながら、私にそう訴えた。
いつもドジっばかりしちゃうのに、そんな風に思ってくれていたなんて、全然気付かなかった。

そして、美羽ちゃんに続き、ゆっこちゃんも言う。


裕子「そうですよ!加奈ちゃんは周り事をちゃんと考えて行動しています!それに、
   自分や、私達に参考になる事は、熱心に勉強したり、積極的にアドバイスを貰いに行き、メモを取っているじゃないですか!それは、とても簡単な
   事だけど、それは誰にも真似出来ない、加奈ちゃんらしさなんです!」
裕子「周りの事を考え、私達を支えてくれている加奈ちゃんは、人何倍の頑張り屋さんです!そんな加奈ちゃんだからこそ
   私達はユニットとしてやっていけていますし、そんな加奈ちゃんが私達は大好きなんです!
   だから、個性が無い、何でリーダーやってるかわからない、なんて悲しい事思わないでください!」


ゆっこちゃんが、私にそう言うと、涙を流していた。


あぁ、私はなんて馬鹿だったのだろう。
私は無個性なんかじゃなかったし、ユニットのリーダーとしてもやっていけていた事がわかった。
昨日の今日まで悩んでいた事が嘘のように、消えているのがわかった。
しかし、こんな事を思い、相談してしまった事により、私は2人を泣かせてしまった。


私は、ゆっこちゃんと美羽ちゃんの手を取り、力強く握る。
そうすると、私の目からも涙が流れていた。

加奈「ゆっこちゃん...美羽ちゃん...本当にありがと」
加奈「二人のおかげで、不安、消えたよ...」
加奈「もう大丈夫だから...もっと頑張るから...」


この後、3人が泣いている所をプロデューサーさんに見られ、大騒ぎになってしまった。

ライブ当日ーーー





とうとう、ライブの日がやってきた。
今日の今日まで、辛いレッスンに耐えてきた成果を見せる時。
私が、私らしくいる事が個性である事に、あの日、気付いた。
だから私は私らしく、いつも通り...
いや、今日はいつも以上に気合を入れ、ファンのみんなの期待に応えられるようなライブにしよう。

加奈「みんな、今日の調子はどうかな?」

美羽「ばっちり!!最高のライブにするよ!!」

裕子「私もばっちりです!私は早く、ファンのみんなにサイキックパワーを見せたくてうずうずしていますが!」

加奈「えへへ。みんな大丈夫だね!」

加奈「よ~し!!そろそろ時間だから、いつものアレやろ!」

美羽「お!アレ、やっちゃいますか!」

裕子「やりましょう!」


そして、皆の右手が重なる。


加奈「せーの!!!」

一同「かなかなファイファイ、おーっ!」



終わりです

http://i.imgur.com/fF9gvAD.jpg
ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県SSの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると詐称し、炎上した。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索

なお、本人は現在も自分のヲチに一人で粘着して三年以上の自演活動を続けており、
さっさとネットから消えればいいものを自演による燃料投下をやめないため
現在も枯れない油田状態になっている模様 →http://goo.gl/HbQkN5

SS作者ゴンベッサとは何者か?
http://www64.atwiki.jp/ranzers/pages/10.html

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