女提督「皆で幸せになる為には触手を使わざるを得ない」 (38)


*ふたなり提督とか、艦娘のふたなり化とか、触手とか、そんな感じ。

*稚拙なエロかも。



夕食を終え、専用の浴室でシャワーを浴びていた。そこで私の記憶は途絶えていた。

徹夜明けだったわけでは無い。無論、唐突に意識を失うような病気を患っているわけでもない。
そんな病気を抱えていては提督という立場にいられる訳が無い。

ただ、思い当たる節はあった。

今日の夕食を運んできたのは――――


ずちゅ ヌプププ


大淀「はぁ、ん♥」

大淀「あ……提督。おはようございます♥」

提督(やっぱり、大淀だったのね……)


目が覚めたと同時に、裸のまま、手足が椅子に縛り付けられているという事を実感させる縄の感触と、
私の肩に両手を置いて腰を落とす大淀が目に入った。

熱い吐息がかかるほど顔が近く、瞳はちょっぴり潤んでいた。


大淀「見てください提督。私、今提督と一つになってるんですよ?」

提督「うん。そうだね」


視線を下げるまでも無い。腰の先から伝わる大淀の膣内の熱をしっかりと感じているのだから。




私は所謂”ふたなり”だ。

生まれついてもので、自分としてはさして違和感を感じたことは無かったけど、
成長するにつれ、他の子達との違いに劣等感じみたものを感じていた私は、
次第に他人と距離を置くようになった。

この仕事を選んだのも、”普通の人”との関わりを避けられるから。


大淀「ふふ♥提督の、スゴいっ……熱いです♥」


ぐちゅ ぐちゅ


提督「っ」


ゆっくりと、けれど力強く、大淀は腰を動かしだす。

抵抗はしない。出来ないというのもあるけれど、拒絶するような素振りを見せたら
大淀が何をするか分からないから。


ずちゅ ずちゅ ぐちゅ


提督「大淀っ!……どうして、こんな、事っ!」

大淀「あっ♥……だ、だって、提督っ、んっ♥……好き♥……でしたからぁ♥」


腰を上下に動かしながら、大淀は潤んだ瞳で私を見てくる。

薄暗い部屋の中でも分かる。その瞳はまるで深い海のように、濁っていることが。




大淀「ずっと、我慢っ♥してました。ほんの少し話すだけで、なでなで、されるだけで、あっ♥それでぇ♥満足。でしたぁ♥」

大淀「でも、何度も、何度も、提督がいなくなって、んっ♥不安っ、になってぇ♥」

提督「っ!?」


大淀の膣内を肉棒が滑るたびに、柔らかな肉壁が、亀頭を撫でるたびに、私は射精感を促されていく。


大淀「も、もう♥嫌です、提督っ♥提督と離れたくないっ、誰にも渡したく無いん、ですぅ♥」


ずちゅ ぐちゅ ずぷっ


涙を瞳に浮かべ、両手を首に巻きつけて抱きついてくる。
嬌声と、涙声の混じりの声が、私の鼓膜を揺らす。


提督「そっ、か……大淀も、んっ♥私の、事っ♥」


知らなかった。いや、気づかない振りをしていたのかもしれない。
「大淀はほかの子とは違う」と、勝手な期待押し付けていたのかもしれない。


大淀「あっ♥はぁっ♥」

提督「ん、ふぅっ♥んん♥」


大淀の腰は動きを止めない。快感を燃料に膣液を分泌し、徐々に締め付けを強くしていく。
それに応じるように私の肉棒もより固く、快楽を感じやすくなってしまう。



ぐちゅ ぐちゅ ずちゅ ぐちゅ


大淀「あ、あぁっ♥提督♥提督ぅ♥精液、下さい!私のナカに♥提督の精液注いで下さい♥」

提督「っ♥おおよ、どっ♥」


お互いの吐息が熱くなる。二人の重なった体が熱を生み、互いを溶かすほど熱くなる。
結合部から滴る愛液が私の股を汚す。腰が動くたびに、水音が鳴り響く。
肉棒から伝わる快楽、むせ返るような熱と匂い。大淀の吐息と嬌声が、頭の中を染めていく。


大淀「イクっ♥提督!私、イキそう♥です!」


絶頂寸前を告げる大淀。それでもなお締め付けを強めていく肉壁。
腰の動きと相まって、射精への欲望を掻き立てる。


大淀「だしてっ♥提督っ♥提督のドロドロ精液、私のナカにぃ♥」

提督「――っ♥」

大淀「あ、あぁっ!イクッ♥イクゥゥゥウウウウウ♥♥♥」


どぷっ♥ ビュクッ♥ ビクっ♥


ビクビク体を震わせて絶頂する大淀のナカに、精液が注がれていく。


大淀「あぁ♥これが、これが提督の精液♥すごい、熱いぃ♥」


この辺で。




大淀「ふふっ♥」


体を起こし、下腹部を撫でてから、そっと、私の頬を撫でた。


大淀「提督。ずっと一緒にいましょう?私と、提督の赤ちゃんが出来るまで、ずっと二人きりでいましょう?」

大淀「んっ♥」

提督「……」


ちゅっ ちゅく


大淀の口付けに身を任せる。舌を重ねて、絡めて、伝ってきた唾液を喉の奥に送り込む。


大淀「っ……ではもう一度シましょうか♥」

提督「……ごめん、大淀。それ、無理かもしんない」

大淀「え?」


大淀がきょとんとした次の瞬間、背後から爆音が轟いて部屋の中に光が差し込んできた。

姿が見えなかったが、反対の壁に映った影と、声ですぐに分かった。


金剛「ヘ~イ、大淀ぉ……やってくれたネ~」

大淀「あぁっ……そ、そんな……」



艤装を仕舞う音と、瓦礫を蹴り飛ばす音が聞こえ、こっちに近づいてくる。


金剛「執務室で素敵なパーティーしようとスタンバイしてたのに、
   テートクが来ないから心配して探し回ったんデース」

金剛「怪しい奴を片っ端から調べても空振りだったネ。でも夕食を運んでた大淀が見当たらないって
   朝潮が言った途端にピーンときたネ」

金剛「そこから後は楽勝デース。全員で力を合わせて虱潰しに探したネー」

金剛「まぁまさか、榛名が最初に使った監禁場所をリユーズするとは思わなかったですけどネ」

大淀「っ!」


大淀は私から離れようとはせず、きつく抱きしめる。


提督「……大淀」

大淀「嫌っ!嫌です!放しません!放したくありません!」

金剛「大淀……最後の”チャンス”ネ」


私の横に立った金剛が、大淀の髪を鷲掴みして引き離し、覗き込む。


金剛「テートクを解放してくだサイ。でなきゃここで」





―――――――――殺す






大淀「ッ!~~~~~ッ」


金剛を横目で見て、ぎゅっと目を瞑る。これは不味い!


大淀「嫌……提督は、提督は私の!「All right」ぐぅっ!?」


髪を離した金剛は艤装を展開。大淀の首を掴むと、力任せに引き剥がして壁に向かって投げつけた。


大淀「カハッ!!」

金剛「I'll kill you」

提督「金剛待って!それはさすがに「司令!大丈夫!?」「ご無事ですか司令!」」


私の声を遮って、陽炎と不知火がやってきた。


陽炎「司令、大丈夫?こんなにされちゃって……」

不知火「すぐ解きます」


陽炎は私の頬を撫で、不知火は折りたたみ式のナイフを取り出して縄を切る。


陽炎「今すぐ着替えを持ってこさせるわ」

不知火「司令、こちらを」


不知火が部屋に置いてあった毛布を差し出すが、私はそれを無視する。


提督「ありがとう。でもごめん!」


私は走り出し、金剛が向けていた砲門が炸裂するよりも先に、床に倒れていた大淀に覆いかぶさった。


提督「待って金剛!」

金剛「What!?」





不知火「司令!?」

陽炎「何やってんの!?」


信じられないと言いたげな表情の二人が駆けつけ、金剛の横に立つ。


大淀「ていと、く……」

提督「……大丈夫だよ。大淀」


肩に手を乗せ、背中に身を寄せてくる。大淀の手に、私は手を重ねる。


金剛「ヘイ、テートク。そこをどいて下サーイ」


砲門を逸らしながら金剛が言う。冷たい目をしているが、その瞳が見ているのは私の後ろにいる大淀だ。
大淀のすすり泣く声を聞きながら、私は続ける。


提督「お願い。見逃して」

陽炎「……司令、それはダメよ。ソイツは”ルール”を破ったのよ?ルールを破ったら罰を与えないと」

不知火「『同意無く司令の口に入るものに薬物、自身の一部を入れてはならない』『司令の同意無く拘束、監禁など、独占行為を行ってはならない』
    ソレはこれらのルールを知っていながら犯したのです」

金剛「イエス。ソイツはもう私達の『敵』。深海棲艦にも等しいネ」


金剛達の瞳が暗くなっていく。陽炎も、不知火も、徐々に徐々に、その瞳を濁らせていく。





陽炎「司令、そこをどいて?そうすれば全部解決するの。司令の為なのよ。ね?」

不知火「ソレに慈悲を与える必要はありません。即刻処分するべきです」

提督「……ッ」


何が処分だ。大淀だって仲間だろうに。


私を好きになってしまったがために壊れた、貴女達と同じ。


二人が私を引き離そうと近づいてくる。金剛は私が離れればすぐにでも撃つ気なのか、砲門を徐々にこちらに向けようとしている。


陽炎「早くソイツから離れて。でないと司令が汚れちゃうよ」

不知火「司令」

提督「……はぁ」


……仕方ない。あんまり気が進まないけど、やるしかない。


 シュル


大淀「……あっ」

陽炎「……司令?」

不知火「?」

提督「ごめん、二人とも」

提督「すぐに終わるから」


自分の肌が、髪の色が変わっていくのが分かる。

それはまるで、深海棲艦のように真っ白だ。


 ビュオッ!!


私は、二人に向かって”触手”を伸ばした。

夕方に続きを。

ふたなりは好きです。その次触手。

申し訳ない。今日の夕方には必ず。

夕方(夜)




陽炎「え?きゃあっ!?」

不知火「なんっ!?」


真っ白な二本の触手が二人の全身を覆うように包み込む。


金剛「て、てーとく?」

提督「……ゴメン」


呆然と立ち尽くす金剛に向かっていく。
目の前で起こった光景が信じられないといった顔だ。


陽炎「―――!―――!」

不知火「~~~~っ!!」


触手の中で、二人が暴れているのが分かる。

でも、それもすぐに治まっていく。やがて抵抗が無くなったと同時に、私は二人を解放した。


 ずる……  どちゃり


陽炎「ぁ……カ……」ビクッ ビクッ

不知火「っ……ッ……」ビクンッ


二人とも粘液まみれで、気を失い、時折痙攣を起こして地面を跳ねていた。




金剛「その姿は……テートク?」

提督「……ゴメンネ。金剛」


 ヒュオッ!


金剛「しまっ!?」


私は金剛にも触手を伸ばした。


金剛「テートク!これはッ!一体!?」

提督「説明シタイノハ山々ナンダケド……ゴメンネ……」

金剛「テートク!!」


さすがに陽炎達とは違って、二本同時に使わないととてもじゃないと抑え切れなかったが、何とか拘束できた。

やがて金剛からも抵抗が無くなる。


  ビクッ  ビクンッ


提督「……ソロソロカナ」


 ずるり べちゃっ


金剛「ぅぁ……テー……とく」

提督「……ゴメンネ。金剛。目ガ覚メタラ、全部終ワッテルカラ」


粘液でベトベトになった金剛の頬をなで、私は大淀の方を振り返る。



提督「大淀……」

大淀「…………」


大淀は座り込んだまま、私を見ていた。

訳が分からないんだろう。当然だ。


提督「……大淀、アノネ」

大淀「……そっか」ボソ

提督「?」

大淀「そうだったんですね提督!」ガバっ

提督「え!?」


いきなり抱きつかれた。


  何で!?


大淀「提督は私の事を信じてくれたんですね!私、嬉しいです!」

提督「エ?チョ、ゴメン何ノ話!?」

大淀「とぼけないで下さい提督。提督は初めて出会った日から人間では無かったんでしょう?」

提督「イヤ、ソノ、違ッ」

大淀「分かっています。不安だったんですよね?周りの奴らからは受け入れられないと。でも大丈夫。
   私なら受け入れられる。そう思ったからその姿を見せてくれたんですよね?勿論です!
   提督が何者であろうと関係ありません!提督は提督。私の愛している人に変わり無いんです。
   誰でもない私だけ。私だけが提督を受け入れられる。私だけが提督を愛せる。私には提督しか
   いないように提督には私しかいない。私だけ。私だけ。私だけ。私だけ。私だけ。私だけ。私だ」

提督「…………」


ええいもう面倒だ!


大淀「え?きゃあ!?」


大淀を引き剥がし、触手で包み込んだ。


提督「……ハァ。……ドウシテコウナッタ」


いや、紛れも無く私のせいではあるのだけれど、思わずそんな風にため息を吐いてしまった。




がちゃ


提督「ただいま~」


金剛、陽炎、不知火、大淀を連れて帰ると、私を探すために奔走していた子達が殺到。
宥める(誤魔化す)のに大分時間を取られ、時刻は既に執務時間となっていた。

正直眠い。


龍驤「オウ、おかえり~」カリカリ


執務室に入ると、既に龍驤が書類仕事を始めていた。


提督「龍驤……あぁ、そっか。今日は龍驤が秘書官の日か」

龍驤「せや。キミもはよ仕事しぃや」カリカリ

提督「……あの、一応私、昨晩拉致られてんですけど」

龍驤「そんなん頻繁に起こっとるやん」


龍驤は肩をすくめて、ペンを回しながら笑う。


龍驤「まぁ今回は大淀が犯人やったんは以外やったな。今まで一度も触手使ってへんかったやろ?」

提督「……うん。大淀は”元から”だったよ」

龍驤「ほっほ~そら難儀やったなぁ~。カッカッカ!」


この辺

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