凛「凛と卯月の日曜から夜ふかし」卯月「2回目」(38)

卯月「皆さんこんばんはー!」

観客「キャー」

凛「今週も張り切っていくよ!」

卯月「島村卯月、頑張ります!」

凛「この番組は、CGプロに所属するアイドルたちの隠された裏側を調査して、ちょっとだけ首を突っ込んだり突っ込まなかったりする番組です」

卯月「デレマスやデレステでは語られない、私たちアイドルの心の闇とかに勝手に迫ります」

凛「やらせや台本もあるから、純粋に信じちゃだめだよ」

卯月「なんて汚い世界でしょうか」シュン

凛「卯月だけはいつまでも綺麗なままでいてね」ナデナデ

卯月「はい!」

凛「ではさっそく、本日もアイドルネタ8枚を用意」

『渋谷凛、4th1日しか出ない問題』

『道民は別れのあいさつで本当にしたっけと言うのか調査した件』

『志希と奏は清純かビッチか、本人に直接聞いてみた件』

『事務所の知られざる実態を調査した件』

『アイドルについてどう思うか街頭インタビューしてみた件』

『身近なアイドルを調査した件』

『財前時子は本当にSなのか罵倒してみた件』

『城ヶ崎莉嘉が落ち込んでいる件』

卯月「見なかったことにしたいカードがあるんですが……」

凛「さあ、私たちに選ばれる悲劇のアイドルは誰かな」

卯月「またスルー!?……うぅ、凛ちゃん今週も嬉しそう……」

凛「まずは最初のカードを選択」



『城ヶ崎莉嘉が落ち込んでいる件』

卯月「なにかあったんですか?」

凛「シンデレラプロジェクト(アニメ組)のアイドルで、唯一50位以内に入れなかったみたい」

卯月「大丈夫じゃないですか?」

凛「うん?」

卯月「確かに残念な結果ですけど、人気がないわけじゃないと思うんです。偶然だったり調子が悪かったりとか」

凛「それ気休めになるかなぁ」

卯月「来年また頑張ればいいんです。私たちはまだまだ成長を止めたわけじゃないですから」

卯月「莉嘉ちゃんは私より年下ですよ?これからです、これから」

凛「だってさ、莉嘉。元気出しなよ。莉嘉は笑ってるほうが可愛いんだから」

卯月「皆さんも、来年は莉嘉ちゃんを応援してあげてください」


凛「一枚目……平和に無難に乗り切ったね」ホッ

卯月「そうですね」

卯月「次はこれです」

凛「ええ……」



『渋谷凛、4th1日しか出ない問題』

凛「これ普通本人に訊く?」

卯月「凛ちゃんや未央ちゃんと歌えるの楽しみにしてたんですよ?」

凛「詮索はやめてください」アップ&エコー

卯月「まさか干さ……」

凛「違うから。それだけアイドルが増えたってこと!」

卯月「納得できません!」

凛「私も納得してないよ!楽しみにしてたよ!やる気満々でコメントしちゃってたよ!」

卯月「大人の事情ですか」ハイライトオフ

凛「今回46人もいるから……」ハイライトオフ

卯月「46って……プロデューサーさんはアイドルじゃないですよ……」

凛「あとラジオとバラエティで頑張るし」

凛「でもさ、SSA2日目は奈緒と加蓮もいるから、今は純粋に楽しみかな」

卯月「三人はプライベートでも仲良いですよね」

凛「親友だから。時間が空いたら常に会ってる感じかも」

卯月「凛ちゃん、私や未央ちゃんとプライベートで一緒する機会少ないです……」

凛「卯月も未央も親友だよ。でも仕事で頻繁に会ってるのにさ、せっかくの休みにまで誘ったら悪いかと思って」

卯月「いらない!そんな遠慮いらないです!」アップ

卯月「凛ちゃんと私、まさかの不仲説誕生ですよ!?」

凛「私にとって卯月や未央は家族みたいな存在なんだ。つまり親友を超越してるから問題ないよ」ドヤァ

卯月「凛ちゃん」パァァァァ

凛「で、奈緒と加蓮は空気みたいな。悪い意味じゃなくて。いないと渋谷凛が死ぬレベル」

卯月「家族より扱いが上!?」

凛「卯月と未央あっての渋谷凛、奈緒と加蓮あっての私。それでいいじゃん」

卯月「あ、はい」

凛「私はこれからも走っていくよ!」エコー

卯月「島村卯月、頑張ります!」エコー

凛「……次のカードはこれにしようか」

卯月「はい」

『アイドルについてどう思うか街頭インタビューしてみた件』

原宿
七色ヘアーの男性

未央「アイドルについてどう思いますか?」

男「インタビュー?テレビこれ映ってんの?ウッハ!てか未央ちゃんジャーン!」

未央「そうだよー」

男「うっそ!マジ俺デビュー?時代きた?」

未央「今なにしてたのかな?」

男「いちばーん!歌いまーす!イェア!」

未央「あ、いや、そうじゃなくてさ。インタビュー!これインタビューだから!」

男「ダブルピース!へーい!アキヒロ見てるー?俺テレビデビュー!」

未央「ありがとうございました」

女子大学生二人組

未央「日曜から夜ふかしでーす。インタビューお願いしてるんだけど」

JD1「テレビ?テレビ?」

未央「テレビです」

JD2「ちょっと待って化粧整えるから」

未央「あ、そのままでいいです!」

JD1「いやそんな、いきなり美人とか照れるじゃん」テレテレ

未央「あはは……言ってないけどね」ボソッ

JD2「質問いいよー」

未央「じゃあさっそく、アイドルについてどう思いますか?」

JD1「裏でオナラして笑ってそう」
JD2「わかるー!夜はイケメンとヤリまくりでしょ!とっかえひっかえ」パコパコポーズ

未央「」

JD1「うらやまー」

JD2「何人か回してほしいよね」

未央「あの!!ありがとうございました!」

買い物帰りの男性

未央「なに買ったんですかー?」

男「あ、これ?」

男「TE〇GA」

未央「てんが?」

男「まあ、要するにオ〇ホかな」ピー

未央「お〇ほ?」ピー

男「オ〇ホ知らない?ほら、ここの穴に息子を突っ込むやつ」パコパコポーズ

未央「ひっ……!」

男「お嬢ちゃん今晩どう?」パコパコポーズ

未央「もうやだー!帰るー!!」

スタジオ

凛「……放送事故しかないんだけど」

卯月「…………」カァァァァ

凛「卯月真っ赤になって俯いちゃったよ……」

卯月「あの……あの……」カァァァァ

番組D『TE〇GA用意してあります』

凛「いらないよ!!」

卯月「つつつ次いきましょう次!次!これ!」

『志希と奏は清純かビッチか、本人に直接聞いてみた件』

卯月「あ……あ……」

凛「あちゃー」

凛「なぜこれを混ぜたの?」

番組D『視聴者の声を反映しました』

凛「もっとさ、私たちらしい題材なかったの?」

番組D『すいません』

事務所
モバP「どうも、Pです。彼女たちのプロデューサーをやってます」

モバP「今回はアイドルには荷が重いということで、私が二人に尋ねていきたいと思います」

スタ凛[セクハラだよね]

スタ卯月[セクハラですね]

スタ凛[正気の沙汰じゃないって]

モバP「奏、ちょっといいか?」

奏「ええ。プロデューサーならいつでも歓迎よ」

モバP「今すぐ俺とキスしてくれ!できればベロ〇ューを!」ピー

奏「」

凛[とんでもないこと言い出したね……]

卯月「犯罪の臭いがします」

奏「プロデューサー、あ、あなた疲れているのではなくて?」プルプル

卯月[意外と効いてるみたいですね]

モバP「奏!俺と唾〇交換しよう!」ピー

凛[よし、通報しよう]

奏「プロデューサー、焦らないで。私はこの現実から逃げたりはしないから」

モバP「じゃあベ〇チューしてくれる?」キラキラ

奏「それはまた今度」

モバP「今がいい!」

奏「心の底から湧き上がる喜び。胸が躍るような、それでいて切ない気持ち。想いを叶える道程は、決して近道できないの」

モバP「いや違うぞ。俺たちはもうゴールインできるんだ」キリッ

奏「私の耳は静寂に包まれている。プロデューサーの迷いを嘲笑ったり、軽蔑したりはしない」

凛[かなり動揺してるよこれは]

奏「プ、プロデューサーの想いを否定するには、私たちは共に長くを歩みすぎたわ」

奏「でもね、私も一人の女性として貴方に告げるの。ムードがなければ嫌よ」

モバP「チューしたい!」

卯月[変態さんです]

凛[いい、卯月?男は全員狼なの。だから信じちゃだめ]

卯月[男は狼]ブツブツ

モバP「奏の唇いただきー!」ガバッ

奏「きゃっ!嫌!放して!」

モバP「……嫌?」

奏「今のプロデューサーとはしたくない」

モバP「だって、奏が非〇女のヤリ〇ンって聞いて不安なんだ……俺処〇厨だからさ」ピーピーピー

凛[人間、仕事のためならあそこまで捨て身になれるものなんだね……]

卯月[少し気持ち悪いです……]

奏「はぁ……。プロデューサー、耳を貸して」

モバP「おう……」

奏「何を企んでいるのか知らないけど、私は乙女だから安心して」ボソッ

モバP「え?マジで?うそーん」

凛[素だ]

卯月[素ですね]

モバP「結論。奏は処〇でした」ピー

凛[最低の暴露きた]

卯月[せっかくプロデューサーさんだけに教えたのに……]

モバP「そのあとなんですが、志希には掌の上で踊らされ転がされたあと、弄ばれて、からかわれた挙句、パンツを盗まれました」

凛[うん、お疲れ様だね]

卯月「映像はないんですか?」

モバP「隠し撮りがバレで没収されました」

凛[結局わからない?]

モバP「なんとなくでいいなら、結論としては志希はたぶん処〇です」ピー

凛[……ごめん。やっぱり気持ち悪いかな]

卯月[人間不信になりそうです……]

モバP「すいません……」

凛[2回目で打ち切られても不思議じゃないよ?]

卯月[大炎上ものです]

モバP「反省してます……。志希がそのうちスタジオに遊びに行くって言ってました」

スタジオ

凛「とばっちり!」

凛「見苦しいとこ見せちゃったけど……プロデューサー、普段はあんな人じゃないからね」

卯月「視聴者の皆さん誤解しないであげてください」

凛「まあ、ちょっと今のはね」

卯月「引きました」

凛「卯月に引かれるとかよっぽどだよ?」

凛「これ視聴者の要望だったっけ」

卯月「そうみたいですね」

凛「ここのスタッフはさ、私たちが未成年だって忘れてるのかな?」

番組D『実は他にも』

番組D『渋谷凛援〇疑惑問題』バーン

凛「そこうるさい!やってないから。失礼すぎるでしょ」

卯月「凛ちゃんはそんなことしません!」

凛「よく言われるんだよね。なんか凛って〇交してそうって」ピー

卯月「アイドルに振る話題じゃないですよぉ……」

凛「もうこの際だから言っておくけど、私処〇だから」ピー

凛「あっ、痛い。精神攻撃返ってきた……心が痛い……」

卯月「しっかりしてください!凛ちゃん!!」

凛「もうだめ。ダメージ大きすぎた。私帰る」フラフラ

卯月「ダメですって!まだ収録残ってますから!」

凛「これ生放送なんだよ!?こんな痛くて気持ち悪い話題で私バー〇ン宣言してんだよ!?」ピー

凛「明日からバカにされる……もう渋谷とか歩けない……」

卯月「確かに痛くて気持ち悪かったですけど!それでも!凛ちゃんは私の大切な親友です!」

凛「卯月!」

番組D『はよ次行けや』

凛「うっせぇなお前!!誰のせいだと思ってんだコラァ!?」

番組D『ひぃぃぃ』

卯月「ちなみにカンニングボード(スケブ)に書いてます。器用ですよね」

つ『ひぃぃぃ』

凛「これ資源の無駄だよね」ペラッ

番組D『すいません』

凛「……次行こう」



『道民は別れのあいさつで本当にしたっけと言うのか調査した件』

事務所

??「ハロージャガーです、みんな元気か~い!」

杏「」

ジャガー「ジャガー星からきたジャガーです。今日は日曜から夜ふかしのインタビューをお願いされまして。あ、するほうです」

※テロップ『ジャガーとは、千葉のローカルスターである』

杏「……インタビュー?杏に?」

ジャガー「双葉杏さんは北海道出身のアイドルと聞きまして」

杏「まー、そーだけど」

ジャガー「道民の皆さんは、人と別れるときに「したっけ」と挨拶するそうなんですが。これが本当か、ちょっと今聞いてるんですよ、皆さんにね、今」

杏「したっけ?使わないけど」

杏「たぶん一部の田舎だけじゃない?「そしたら」的な意味なら「したっけ」って方言あるけどさ。別れるときは使わないかな」



※テロップ『他の北海道組も方言ネタ以外では使っていないそうです』

スタジオ

凛[あのさ、ジャガーさんってアイドルと関係ないよね]

卯月「凛ちゃん、心が荒んでます……」

凛「ジャガーさん出すくらいなら北海道組出してよっていう。これアイドル番組だよ?アイドルファンがジャガーさんの顔見たいと思うの?正気?」

凛「もうこの番組嫌だ……」ハイライトオフ

卯月[あの、ジャガーさん。ありがとうございました]

卯月「凛ちゃん元気出してください」

凛「……ごめんね、卯月。ごめんね、ジャガーさん」

番組D『挨拶の「したっけ」は主に道東方面の地域などで使っているそうです』

凛「ホントに?適当言ってない?」

番組D『したらねーとは言うそうです』

凛「へぇ」

卯月「興味ないですけどね」

凛「卯月まで荒んでいく」


卯月「うちのスタッフって調査不足ですよね。本当に調査してるんですか?」ハイライトオフ

凛「私は北海道弁より熊本弁のほうが気になるかな」

卯月「熊本弁って、神崎蘭子ちゃんが使っているやつですか?」

凛「うん……たぶん」

卯月「闇に飲まれよ!」

凛「最近通訳必要なくなった。正直伝わってないけど」

卯月「我らの黄金郷は永遠よ!」

卯月「熊本の人たちってカッコイイですよね」

凛「熊本弁ってなんだろう」

卯月「ですから、「魂がヴァルハラへと旅立ったようね」みたいなのが熊本弁ですよね?」

卯月「ククク、創世の時!」

凛「絶対それ熊本弁じゃないよね!」



日かし、まだまだ続くよ

《CM》

凛「ごめん……今週はもう喋る気力ない……」

卯月「アイドルたちの闇に迫るというか、私たちを闇に染める番組ですよね……」

凛「こうやって純粋なアイドルを調教してくんだね」

番組D『熊本弁も一応前もって調査していたんですが、尺が足りなくなりました』

凛「生放送はグダグダになるね……」

卯月「熊本弁は謎のままにしておきましょう……」

凛「神秘のベールに包まれている熊本弁……」

凛「今日の放送さ、ダメージ受けたの私たちだけじゃない?」

卯月「全然アイドルの闇に迫ってないですよね。スタッフヘタレすぎます」

凛「卯月という闇を生んだけど……」

卯月「来週はゲストが来るそうですよ」

凛「よし、闇に染めよう」

番組D『収録続きます』

卯月「このあともう一本収録だそうです」

凛「生放送じゃなくなった!」

次週、怒られます

凛「ナレーションなんか入れたらパクリになんだろうが!」

??「日曜からってなによからって、週終わっちゃってんじゃないのよ!」

??「一回めのオンエアと収録も見てたけど、酷いもんよあんたたち」

お楽しみに
ホーッホーッ


おわり

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