*オリジナル設定あり・台本形式*
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沙紀「……はぁー。」ノビー
沙紀「ゴールデンウィーク、っすかぁ……。」ポフッ
雪美「……」ニャー
ぺロ「にゃー」チリン パタンパタン
雪美「…ニャー。」パタッパタッ
雪美「……」チリンチリン
雪美「……」チョイッチョイッ
沙紀「……」ペラッ
沙紀「……」
沙紀「……」チラッ
沙紀(えっと……なんなんすかね、この状況は。)
沙紀(整理しよっと……。アタシは今はレッスン終った後で、暇で事務所にいるっす。)
沙紀(つい最近所属したばかりで、Pとトレーナーさんはまだまだ慣れてないだろうからってレッスン内容も緩くしてくれたんすけど……。)
沙紀(終わって事務所でゆっくりしようとしたら、髪の長い子……雪美ちゃん、でしたっけ。その子がいたっす。)
沙紀(ここまでなら、この事務所には飛鳥ちゃんや東郷あいさんという方、ほかにもアイドルが所属しているということを聞いてて大丈夫なんすけど)
沙紀(活動し始めて部署の解放スペースに訪れた今日。机を挟んで向かい合うソファに座る彼女は、かわいらしい体に異色を放つ物をつけていたっす。)
沙紀(青いメカニカルなネコミミとシッポ、そんなものがキュイキュイ音たてて、サイバネティックに光っているんすよね。おまけにちょくちょく動いてて。)
沙紀「……」ジー
雪美「……?」ピクッ キュィィン
雪美「……ん。」チョイ パタンパタン
沙紀「……ッ!」メセンモドシ
沙紀(なんなんすかあれっ!?視線感知っすか!?)ドクンドクン
沙紀「……」ペラッ
雪美「……」パタッパタッ
ぺロ「……?」ピクッ チリン
沙紀(うん。……かわいいんすけど。)
沙紀「……」ペラリ
タッタッタ
沙紀「……?」ペラr
晶葉「雪美!私が仕上げた"モーションリンク出力サイバーユニット・ニャンニャンさん"の使い心地はどうだ!」ダァン
沙紀「!?」ビクッ
雪美「……あ……晶葉……おかえり。」ピコンピコン
ぺロ「……ふにゃぁ。」アクビ-
晶葉「ただいま、雪美。」
晶葉「ん?見ない人もいるみたいだな。初めまして、かな。」
晶葉「……すごい顔をしてるが大丈夫か?」フリフリ
沙紀「あっ。」
沙紀「コホン。……初めまして、この度所属させてもらった吉岡沙紀です、宜しくお願いします。」
晶葉「そうか、……君が例の人か。」
晶葉「うん、よろしく頼む。君のことは助手から聞いているよ、部署は違うようだが仲良くしてくれると嬉しい。」
晶葉「こちらも自己紹介をしよう、この事務所でよく誰かから頼まれて機械に関連したものを作っている池袋晶葉だ。」
晶葉「雪美――今ソファーに座っている髪の長い少女だな。彼女のつけている耳と尻尾も最近の私の作品だ。」チラリ
雪美「とても……ステキ……付け心地……サイコー……」グッ ピコンピコン
晶葉「……大抵私は近くの部屋を借りて機械を作らさせてもらっている。気が向いたら来てくれて構わない、機械ばかりの部屋だがもてなしはしよう。」
沙紀「あー、なるほど……。色々解決したっす、ありがとうございます。」
沙紀(ちょっと気になってきたっすね……あのネコミミ。)
晶葉「困惑させていたなら申し訳なかった。滅多にこういうものを見ることもないと思うからな、仕方がない気もするが。」フンス
晶葉「……ひとまずは活動お疲れさま。敬語はいい、これから一緒に頑張ろうじゃないか。」
沙紀「……ありがとうっす。お言葉に甘えさせていただくっすよ。」
晶葉「さて、こっちもレッスンが終わって戻ってきたが、どうやらニャンニャンさんは正常に動いているようだな?」
晶葉「私がつけた危機感知機能も働いているようだ。」テクテク
晶葉「少しだけ反応が強いな……。やはり改良の余地はありそうか。今、どうだ?」ズイッ
雪美「うん……ピコピコ……止まらない……私……ここまでおどろいてない……」ピコンピコンピコン
晶葉「だろうな。表情に出そうなものだが、それもない。」
晶葉「んー。どれどれ、……よっと、ちょっと失礼するぞ。ほかには何かあったか?」グイッ
ぺロ「にゃー。」スタッ トテトテ
雪美「……ん……。他には……ない……」フシャー
晶葉「そうか。……相変わらずよく手入れされてる髪だな。よし、よし。」サワ ススッ
雪美「おちつく……晶葉の手……やわらかい……」チリン
晶葉「私の掌だからな、ありがとうといっておこう。……よし、ここをこうして。」カチックルクル
晶葉「あとは、……。」ナデナデ
雪美「にゃー……?」ニャーン
晶葉「うん、これでいいだろう。」カチリ
沙紀(ほほえましい光景っすね……ん?)ツンツン
沙紀「……キミは。」
ぺロ「……」スリスリ
沙紀「さっきどいていたっすね、……よいしょっと。」ヒザノセ
ぺロ「にゃー。」ノドナラシ
沙紀「いい毛並みしてるっすねぇ……。これは、なでたくもなる。」ナデナデ
沙紀「かわいいっす……。」ニャー
晶葉「ふふ、どうやらペロはすでに沙紀を仲間と思っているみたいだな。」
雪美「ペロの毛並み……すごい……みんな……骨抜き……」
雪美「けれど……ちょっと……寂しい……」ギュッ
晶葉「まぁ、たまにはいいじゃないか。ペロだって色んな人と仲良くしたいんだろう。」ナデナデ
晶葉「雪美はちょうどそろそろレッスンの時間か……私も私で他の部署に行かねば。」チラリ
雪美「……うん……レッスン……がんばる……みんなと一緒……がんばれる……」グッ
雪美「……レッスン部屋……行ってくる……」ポフッ
雪美「沙紀……ぺロ……お願い……」トテトテ
沙紀「了解っすよー。レッスン、行ってらっしゃいっすー……。」
晶葉「頑張れと言いたいが……。」
晶葉「待ってくれ雪美。」ガシィ
晶葉「ニャンニャンさんはここに置いてってくれ。部屋の外に持ち込むのはよくない。」
雪美「……」パタンパタン
晶葉「……」チリンチリン
雪美「……ダメ?」ニャー
晶葉「……ダメだ。物は上手に管理しなきゃだろう?」
晶葉「ほら、取って……。汗に濡れてはよくないし、メンテナンスもしたいところなんだ。」
晶葉「改良も施したい、気に入ってもらったのは嬉しいが、帰ってきてからでもつけられはするんじゃないか?」
雪美「ざんねん……」ションボリ
雪美「しかたがない……はずしてく。……んっ……」スッ
晶葉「ありがとう。またこの部屋に置いておくよ。」ゴトッ
晶葉「……よし、行ってくるといい。」コトン
雪美「ん……戻ってくるまで……お願い……」トテトテ ガチャ
晶葉「あいかわらずあいつは食えないやつだ、……はぁ。」
沙紀「なんだかすごい子っすね……彼女。」ナデナデ
晶葉「あぁ、そうだな。将来が怖いものだ。」
沙紀「……ここに所属している人たちって皆さんあんな感じなんすかね?」
晶葉「そうでもない。と言いたいが……。確かにみんなやたらと濃いな。」
沙紀「本当っすか……。アタシ、うまくやれる気がしなくなってきたっすよ。」アタマカカエ
ペロ「……にゃーん。」ペロペロ
沙紀「ありがとうっす……。」ナデナデ
晶葉「大丈夫だ、最初に飛鳥と会ったのだろう?飛鳥と仲良くなれたなら、おそらく、事務所内の誰とでも仲良くなれるさ。」
晶葉「ま、その……。」ホオヲカキ
晶葉「頑張ってくれ。きっとうまくはいく……から。」
晶葉「コホン。……さて、と。」
晶葉「別の部署に行きそのあとニャンニャンさんをメンテナンスしなければ。私は私で失礼しよう。」カタッ
晶葉「もしも仕事や何かであったらよろしく願う。それじゃあまた。」テクテク
沙紀「こちらこそ、その時はよろしくっす。」 ガチャ
沙紀「……はぁ。」
沙紀「あぁ言っても、ちょっと不安だなぁ……。」チョイチョイ
ペロ「にゃふん。」チリンチリン
沙紀「でも……。濃い、ゴールデンウィークになりそうっすねぇ」カミカミ
沙紀「……」
終わり
おまけ
沙紀「……ん。」
沙紀「んぅ……。寝てたっすか?」ネボケマナコ
沙紀「んっ……」ノビッ
沙紀「イテテ……やっぱり体勢悪かったんすかね。」グイッ
沙紀「流石にペロもどいてるっすね……。時間は、そこまでたってない、っと。」
沙紀「……あれは。」
沙紀「ニャンニャンさん。っすか……。」
沙紀「……」フムフム
沙紀「……」キョロキョロ
沙紀「……」カチャリ
沙紀「……ニャー。」
沙紀(軽いんすね、これ。)
沙紀「……♪」
ガチャ
雪美「ペロ……ただいま……」
沙紀「……あっ。」
おまけ終わり
沙紀ちゃんの女の子らしさに浄化される日々。あの姿にネコミミやシッポのセットっていいとおもうのです。
HTML依頼してきます。沙紀ちゃん誕生日おめでとう。
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