遊矢（何で柚子が俺の肩に……こいつも一緒に寝たのか）

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢「おい、柚子。肩重いんだけど」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（完全に寝てる。まあ今日はずっと歩きっぱなしだったし）

遊矢（きっと疲れてるんだな。仕方ない、もう少し寝かせとくか）

遊矢（しかしもう夕方か。結局１日柚子とぶらぶらしてたな）

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（夕焼けが目に眩しいなぁ）

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（今日の夕飯何だろう？）

柚子「……ゆぅや」

遊矢「え？」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（何だ寝言か。起きたのかと思った）

遊矢（ていうか寝言で名前呼んだって事は夢に俺が出てるのかな？）

柚子「むにゃ……遊矢……」

遊矢（あ、また）

柚子「おやつの前は……手を洗いなさいよ……むにゃむにゃ」

遊矢（何か子供にするみたいな注意受けてるぞ、夢の中の俺）

柚子「ボロボロ……零さないの……ちゃんと食べなさいよ……むにゃむにゃ」

遊矢（いや、マジで子供かよ。流石におやつぐらい綺麗に食べるよ）

柚子「しっかり……しなさいよね……ふにゅ～」

遊矢（まったくだよ。ちゃんとしろよ、夢の中の俺）

柚子「私は……遊矢の事……信じてるんだから……」

遊矢（ん？）

柚子「遊矢なら……大丈夫なんだから……だから……むにゃ」

遊矢「…………」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（……何か）

遊矢（本当に柚子には何時も迷惑掛けてるよな、俺）

遊矢（今なんか夢の中にまで世話掛けさせてるみたいだし）

遊矢（だけどこいつは文句は……たまには言うけど）

遊矢（それでも俺の傍にいてくれて）

遊矢（信じてくれてるんだよな）

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢「…………」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢「……柚子」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢「……何時もありがとな」

柚子「Ｚｚｚ」

遊矢（寝てると分かっている時にお礼言うとか我ながらチキンだな、俺）