【安価】家庭教師の虎井【百合】 (314)

趣旨:虎井先生に安価で色々百合百合してもらう

虎井先生のスペック

ポニーテール
25歳
165cm
受け体質


虎井先生「初めまして、今日からあなたの家庭教師になります。虎井です」

虎井先生「自己紹介からしましょうか。あなたの名前は?」

あなた「>>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457448122

光正 懍

虎井先生「光正 懍……難しい漢字を書くんですね」

虎井先生「国語は弱いんです……」

虎井先生「なんて呼べばいいのでしょうか?」

虎井先生「希望はありますか?」

あなた「>>6

らん

虎井先生「ではらんさんですね。改めまして、今日からよろしくお願いします。勉強以外でも何でも聞いてくださいね」

虎井先生「一応今日は挨拶だけにしておこうかと思いますが」

虎井先生「そうそう、今日から生活の指導などもさせて頂きます」

虎井先生「あ、嫌な顔をされましたね?」

虎井先生「たまには人とお話しないと、ボケてしまいますよ」

虎井先生「さて、最初は何をしたいですか?」

らん「>>10

昼ね

虎井先生「お昼寝ですか。まだ早いような気がしますが」

虎井先生「お母さんに怒られちゃいますよ?」

虎井先生「というよりも、私が怒られちゃうんです……はあ」

虎井先生「思い直しませんか? ……あ、しませんか。はい」

虎井先生「ベッドは一つしかないみたいですけど、同じベッドで寝るんですか?」

らん「>>13

貴方は床で寝てなさい

虎井先生「あ、ですよね。良かった……。さすがに初対面の女の子と同じベッドでお昼寝はできません」

虎井先生「このクッション借りますね」

虎井先生「会ってすぐにお昼寝を要求されるとは思いませんでしたけど、自由な人ですね」

虎井先生「お母さんには、極力言うことを聞くようには言われてます。あまり歯向かわないようにと」

虎井先生「そのあたりはデリケートな問題があるようですね」

虎井先生「あ、もう寝るんですか。では、1時間後くらいに起こしますね。では、おやすみなさい」

1時間後

虎井先生「起きてください」

ユサユサ

虎井先生「あんまり寝ると、体壊しちゃいますよ」

虎井先生「寝ている顔、子どもっぽくて可愛いですね」

虎井先生「ちょっと頭はスッキリしました?」

虎井先生「他にして欲しいことありますか?」

らん「>>17

レズレイプ

虎井先生「なんですかそれ?」

虎井先生「格闘技の技名ですか?」

虎井先生「私、そちらのスポーツ番組とかほとんど見てなくて……」

虎井先生「え? 違う?」

虎井先生「ネットで調べてくれ?」

虎井先生「らんさん、ちょっとパソコン借りてもいいですか?」

カチカチ
カタカタ

虎井先生「……えーと」

カタカタ

虎井先生「女性が女性を無理やり犯すことって書いてますよっ!?」

虎井先生「こんな言葉どこで習ったんですか!?」

ガタ!

虎井先生「中学生なのに、こんな……お母さんに、ご、ご相談させて頂きますね!」

らん「>>22

させない 電気あんまの刑

虎井先生「ええ?!」

虎井先生「そ、それ苦手なんです!」

ガタ

虎井先生「じょ、冗談ですよね?」

ガタガタ

虎井先生「話し合いましょう?! ね? ね?」

虎井先生「だめ?!」

虎井先生「お、おねがい! こっちこないで!」

虎井先生「らんさん!」

虎井先生「それ以外のことなら何でもするから!」

虎井先生「いやっ!!??」

ガタタタタっ

ガシっ
ガシっ

虎井先生「離してください! い、いい加減にしないと先生本気で怒りまっあ!?」

グっ

虎井先生「っん?!」

ガガガガっ!!

虎井先生「―――!?(声にならない叫び)」

虎井先生「?!!?」

ジタバタ!!

虎井先生「いやっ!? ひっ!? ぐっ!?」

ガガガガっ!!
ゴトン!!

虎井先生「はっ……ァっ?!? たすっ……けっ……てええ―――!?」


ガガガガっ―――ピタっ

虎井先生「あっ……」ジワ(※涙)

虎井先生「終わった……ァ?」グテ

らん「>>29

次はパンツ脱がして直に

ガシっ

虎井先生「なんでっ……はァっ……スカートに手をかけるんっ……ですか?!」

ガシっ

虎井先生「おっと!?」

虎井先生「こっちの手も油断ならないっ」

虎井先生「え?!直に!? とんでもない!?」

虎井先生「断固拒否です!」

グググっ

虎井先生「そんなの、友達にだってされたことありません!」

グググっ

虎井先生「え、当たり前だ、バカじゃないのかって? こ、このおう……ッ」

虎井先生「じゃあ、やらないでくださいよ!」

虎井先生「なんで、こんな酷いこと」

虎井先生「ううっ、さっきのせいで、ち、力……ぬけひゃ」

グイっ

虎井先生「え?!」

ズテンっ

虎井先生「いったああ!?」

ズルっ
ヒヤっ

虎井先生「え? え? え?」

ヒヤっ

虎井先生「ぱ、パンツ……!」

スポンっ

虎井先生「や、やだ返してください! 返してっ、返してよぉ……ッ」ウル

らん「>>33

お母さんに言わないって約束するまで 電気あんま スタート

虎井先生「え、そんなっ」

ぺたっ

虎井先生「?!」ドキっ

ぺったん
ぺったん
ぺったん

虎井先生「や、優しい?」

虎井先生「こ、これくらいなら」

ぬる

虎井先生「……っ」そわ

ぴちょ

虎井先生「……っ」びく

虎井先生「こんなの……全然」

ぐっ

虎井先生「だ、めっ! 強く、しない、でええ――!?」

ぐちゅっ
ぐじゅぐじゅぐじゅ!

虎井先生「やめ、て、くだァ……ッさ」びくん

グリグリグリ!

虎井先生「や、やだァっ! いやっ……やあ!?」

ガタガタ!

虎井先生「ァっ…ひっ…はァ……」ブルブル

グリグリグリ!

虎井先生「や、う…‥ァ……むり、も……むり!? むり! むり!?」

虎井先生「わかっ……りました! 言わない! 言いませんから! お母さんには…‥ァ」ガクガク

虎井先生「だから、もお、やめっ……ハァ」ブルっ

虎井先生「で……出ちゃっ……や」

ピタっ

虎井先生「っ……はあ、はあっ」

ドサっ

虎井先生「……っはあ、はあっ……ンっ」

フキフキ

虎井先生「そ、んなとこ拭かないでっ……ください」グタ

虎井先生「……うっ」ウル

虎井先生「中学生の女の子で、引きこもりだって……それだけだって思ってたのに……」

虎井先生「私のこと、もしかして……気に入らない?」

虎井先生「それなら、別の先生……に」

虎井先生「……っ」ポロポロ

虎井先生「ひっ……くっ……ううわあああ――」ポタポタ

虎井先生「せっかく、家庭教師になれたのに……最初の生徒がこんな子なんて……でも、諦めたくないよぉ……っひ……ッ」

らん「>>37

ベロチューしてやる

虎井先生「な、なに言ってるんですか?!」

虎井先生「キスって?! よ、よく考えてくださいッ。私たち、女同士……ッは!?」

虎井先生「もしかして、らんさんは女の子が恋愛対象なんですか?

虎井先生「そうなんですね!?」

虎井先生「だ、だったらそういうことは好きな人とやるべきですっ」

虎井先生「え? 引きこもっていて出会いがない?」

虎井先生「な、なら先生と一緒に外に行きましょう?」

虎井先生「え、話をそらすな? だ、だって、キスなんてっむんむう!?」

ちゅぱ 

虎井先生「っんぐ」

ちゅるん

虎井先生「っはゥ?」

虎井先生「舌ァっ!?」

ちゅぽんちゅぽん
ちゅぱっ

虎井先生「ら、んさ……ッんぷ」

ぺろぺろ

虎井先生「子犬みたいに、舐めないでっ……ァ」

ぺろ
ちゅるん
ちゅぽちゅぽ

虎井先生「くるしっ……え、息は止めないんですかっ? だ、だって初めてでっ、あ、いや、そのっ、も、もう止めてください!」

ぐいっ

虎井先生「はあ……ッ」ドキドキドキドキ

虎井先生「せ、先生は、初めてなんですっ……初めてっ……うっひうっ……」ぐす

虎井先生「初めてが、女の子だなんて……うっ、うええっ、なんか、柔からかかったァ…‥っうええん」ゴシゴシ!

虎井先生「口の周りが……べとべと」

ペロン

虎井先生「舐めないで!」

虎井先生「はっ、もしかして……ストレスによる幼児退行というか、指しゃぶりと同じ意味合いが隠されているんじゃ……」

虎井先生「もしかして、お母さんに虐待を?」

虎井先生「あ、そういうんじゃないんですね……」ほっ

虎井先生「……あの、つかぬことを聞きますけど、らんさんは、女の子なら誰でもこんなことを?」

らん「>>41

あなたが初めてだよ、笑って?こちょこちょこちょこちょこちょこちょ

虎井先生「私が初めて、なんですかっ……そうなんですか、嬉しいというと語弊を生みそうですが、ありがとうございます」

虎井先生「泣いたりしてごめんなさいっ」

虎井先生「その手はなんですか?」

虎井先生「なんで、ワキワキしてるんですか?」

がしっ

虎井先生「?」

こちょこちょこちょ!

虎井先生「そ、それ卑怯です! ひっ、きょ、ひあはははは!?」

ドタバタ!

コンコン――。

母『騒がしいけど、どうかした?』

虎井先生「お、おたすけっ」

らん「>>44

助けて 先生がレズで・・・・襲われた

虎井先生「え……なに言って」

バン!

母「せ、先生!? うちの子に何を!?」

虎井先生「ご、誤解です! 逆です! 私が襲われたんです! らんさん!?」

母「らん、どうなの!?」

虎井先生「変なこと言ってないで、らんさん、嘘つかずに正直に言って? ね?」

母「先生は黙っててください!」

虎井先生「ひえっ」

母「らん? 言ってごらん? 何をされたの?」

らん「>>46

電気あんまとくすぐり拷問

虎井先生「ち、違います、それは! それは、どちらも!」

母「……虎井先生!」

虎井先生「は、はい!」

母「短い間でしたが、お世話になりましたっ」

ポンっ

虎井先生「え、え、え」

母「にわかには信じがたいですが、こういうことになるなんて……」

虎井先生「ちが」

母「二度と家に来ないでください! そして、らんにももう二度と近づかないで!」

虎井先生「……え」

虎井先生「ら、らんさんっ、らんさんっ?」

母「お代はお支払いしかねます。本部の方に、このことは秘密にしておきますので、すぐに出て行ってください」

虎井先生「らんさん! 待って、らんさ」

母「出て行ってください」

グイっ

虎井先生「きゃあ!?」

ドサっ

ギイ――

虎井先生「らんさん!」

母「まったく、冗談は名前だけにして欲しいものです」

虎井先生「らんさん! お願い! 話を!」

ギイ――

らん「>>49

夜に来て
母はいないから

虎井先生「え、それって、どういう」

バタン!

虎井先生「……あ」

虎井先生「な……」

虎井先生「なん、なん、なん……」

虎井先生「なんなのっ?!」

虎井先生「この家、おかしいよッ。絶対、おかしい!」

虎井先生「ほ、本部の人に一杯食わされたんだ……きっとそう」

虎井先生「……」

クルっ
タタタタっ

本部――


ガラガラガラ!

所長「あれ、早かったね」

虎井先生「しょ、所長さん!」

所長「うん?」

虎井先生「おすすめの物件って言いましたよね?」

所長「うん、言ったね」

カチャカチャ
コポポ

虎井先生「引きこもりの娘さんも、実は勉強熱心で、可愛げのある子って言いましたよね?」

所長「うん、言ったね。虎井先生、ストッキング破れてませんか? あ、あと、お茶どうぞ」

コト

虎井先生「え? あ、ほんとッ。って、そんなことより、あっ、ありがとございます。じゃなくてっ」

所長「で、逃げだしてきちゃったの?」

虎井先生「違います! 追い出されちゃったんです……」

所長「ふーん」

ズズズっ

虎井先生「もう、私、絶対、行きません! 私、家庭教師向いてなかったのかなあ……」

所長「虎井先生、何しに行ってきたの?」

虎井先生「何って、らんちゃんの指導に」

所長「お母さんに、勉強以外で何か頼み事されたんじゃない?」

虎井先生「……されましたけど」

所長「で、それも引き受けちゃったの?」

虎井先生「一時的に引き受けましたよ……」

所長「じゃあ、先生が悪い」

虎井先生「ええ?」

所長「同情して、仕事の枠を外れるからそういうことになるの」

虎井先生「で、でも」

所長「でもじゃありませんわ。虎井先生、できることとできないことがあります。あれもやろうこれもやろうなんて思い上がるから、ばちが当たったんじゃないの」

虎井先生「……ッ」

所長「で、諦めるんですか?」

虎井先生「……」

所長「虎井先生は数学の問題が解けなかった子どもに対して、一回で諦めるの?」

虎井先生「……そんなこと、しません!」

所長「なら、そうすればいいじゃないですか」

夜――


虎井先生「……所長があんなこと言うから」

虎井先生「来てしまった……」

虎井先生「怖いよお」

虎井先生「……防犯ブザーと塩コショウ持っていけって、所長が言うから持ってきたけど」

虎井先生「気休めだなあ」

ザっ

虎井先生「ほんとに、お母さん、いないんだよね」

虎井先生「らんさんのお部屋電気付いてる」

虎井先生「よ、よーし」

ピンポーン

ガチャ

虎井先生「……」びく

ギイ――

らん「>>61

いきなり虎井先生の名前を呼びながら[田島「チ○コ破裂するっ!」]を披露する

ぺたん

虎井先生「うん?」

らん「っ……ァ」

虎井先生「な、なんで下半身に何も纏ってないんですか?」

虎井先生「なんで、そこに、手を当ててるんですか!?」

らん「……せんせ」

クチュ

虎井先生「や、やめなさっ……ひいい!?」

ぐちゅぐちゅ!

らん「っ……」

虎井先生「……あわわっ」ぐるぐる

虎井先生「わた、わたしは、勉強を教えに、教えに来ただけですっ」

ぐちゅぐちゅ!

虎井先生「こんなこと、やっちゃだめっ」

らん「……ァ」ビクビク

ぷしゃっ

虎井先生「……あ」カアア

虎井先生「なに、何か下半身からっ……」

虎井先生「……まさか」

虎井先生「ら、らんさんあなたは……」

虎井先生「おもらしを」

ガシっ

虎井先生「ひええ?!」

ゴソゴソ

虎井先生「やめて?!」

パっパっ

らん「ごほ!? ごほ!?」

虎井先生「ご、ごめんなさい!?」

ガタタっ
タタタタタっ

虎井先生「はあ……はあっ」

トサっ

虎井先生「こんなの酷いよ。もしかしたらって、思って行ってみたのに」

虎井先生「明日は、別の子、紹介してもらおう……でも」

虎井先生「私、普通に、できるのかな」

虎井先生「女の子が、怖い……」

虎井先生「……みんながみんならんさんみたいな子じゃないのは分かってるけど」

虎井先生「それより、事務所を移ったほうがいいのかな……」

虎井先生「はあああ……」

とぼとぼ――

次から、高校生の美和視点です

美和のスペック

ショートヘア
16歳
140cm
ノーマル体質



美和「え、家庭教師? 聞いてないよ」

母「言ってないもの」

美和「言ってよ! いつ、来るの?」

母「今日」

美和「え」

母「お母さん、仕事に出ないといけなくなったから、机の上のお菓子と缶コーヒー冷蔵庫に入れてるからお出ししてね。それじゃあね」

バタン

美和「唐突過ぎるでしょ」

美和「はあ」

美和「あ、居間に来るの? それとも部屋?」

美和「部屋だよね。あー、掃除しないとっ」

ダダダダっ

美和「本、片づけて。下着、出しっぱなし……だ」

美和「男の人か女の人かも聞いてないよ……」

美和「どっちにしろ、掃除機はかけないと」

トントン

美和「本棚に入り切るのかなこれ」

美和「せいっ」

グイっ
ゴトト

美和「反対側から出て来た?!」

美和「もう、積み上げて綺麗に載せておいたらいいよね」

美和「でも、なんで急に……あ、この間の中間悪かったせいかなあ。ちょっと範囲間違えちゃっただけなのに」

美和「お母さんて、いつも勝手に決めるんだから」

カチっ
ウイイイン
ガー

美和「服は、ジャージでいいよね」

美和「あっちはスーツでくるのかな」

美和「家の中だし、なんでもいっか」

美和「これだけやっとけば恥ずかしくないかな」

美和「って、なんでこんな気合い入れてお出迎えしなきゃなんないの?」

ピンポーン

美和「……きた」ビク

タタタタっ

美和「……すーはー」

ガチャ

美和「はい……」

虎井先生「初めまして、今日からこちらで……お世話になります。家庭教師の虎井と申します」

美和「……」

虎井先生「な、なんですか」ビクビク

美和「え、背が高いなって」

美和(なに、この人、なんかすごくびくびくしてる。大丈夫かな)

虎井先生「そ、そうですか」

美和「先生、大丈夫?」

虎井先生「>>69

この前 女性の担当のこに軽い暴行されたので 男子的な

美和「そ、そうなんだ? それで、そんな感じに」

虎井先生「今回も、女の子ですよね……」

美和「気の毒だとは思うけど、性別はかえらんないよ」

虎井先生「そうですよね……はは」

美和「先生が嫌なら、男装でもしようか? なんて」

虎井先生「>>71」 

本気の電気あんまってされたことありますか?

美和「本気の電気あんま? ないけど」

虎井先生「それは、聞くのも見るのも耐えがたいです。ましてや、実際にするなんて……」

美和「具体的にどうなるわけ」

虎井先生「聞きますか、それ」

美和「先生から振った話でしょ」

虎井先生「まず、直にやるんですよ」

美和「へ、へー? それで」

美和(やばい、頭おかしい人家に連れ込んじゃったかも)

虎井先生「それから、ゆっくり足を押し当てて、何度も何度も擦り付けて、ほぐれてきた頃に、スピードを上げて……蜂のように刺すように嬲るように……刺激をただ一点に与え続けるんです」ガクガク

美和「そうなんだ」

美和(……めっちゃ震えてるんですけど。PTSD?)

虎井先生「お、思い出したら……」ムズ

美和「思い出さなくていいよ!」

虎井先生「はっ、そうですよね」

美和「部屋、入ってよ」

ガチャっ

虎井先生「は、はい」

ピタっ
ドンっ

美和「いたっ!? なんで止まるのさ」

虎井先生「個室……」ブルブル

美和「個室って言うか、私の部屋じゃまずいの?」

虎井先生「二人きりの空間と言うトラウマが……」

美和(めんどくさいなあ……)

美和「じゃあ、まずは、先生の警戒を解かないといけないんですね……わかりました」

美和「どうしたら、リラックスしてもらえるんですか?」

虎井先生「>>76

優しく頭を撫でてください

眠いので寝ます
また今度

安価下

美和「頭を撫でればいいの?」

ナデナデ

虎井先生「女の子は怖くない、優しい。怖くない。優しい。怖くない。優しい」ブツブツ

美和(そうとう病んでるよ、この人)

虎井先生「普通の子だ。普通の子万歳……うっ」

ナデナデ

美和(なんか可哀相だなあ)

虎井先生「あ、あの」

美和「なに?」

虎井先生「このことは、その、お母さんには内緒にしてくださいよ?」

美和「あ、う、うん」

虎井先生「ほ…」

ナデナデ

美和「……」

虎井先生「……」

美和「あの」

虎井先生「はい」

美和「そろそろ疲れてきたんだけど」

虎井先生「ああっ、ご、ごめなさい。もう大丈夫ですっ」

ガチャ

美和「それで、私、母から何も聞かされてないんだけど、なにをするの?」

虎井先生「え、そうなんですか。今日は無料体験なので、学校の成績のこととか、お悩みを聞かせて頂こうかと思っていたんですが」

美和「えー、あえて言うなら英語が苦手。この間のテストも悪かったし」

虎井先生「そうなんですね。英語が苦手なんですね。英語の特にどんな所が苦手なんですか?」

美和「全部」

虎井先生「全部?」

美和「全部」

虎井先生「そうなんですね……じゃあ、とりあえず英語のことは忘れましょう」

美和「あ、うん」

虎井先生「好きな教科は何ですか?」

美和「んー、ない」

虎井先生「そうなんですね……ないんですね」シュン

美和(あ、なんか落ち込み始めた)

虎井先生「じゃあ、成績が良くなりたいなって思ったことありますか?」

美和「ない」

虎井先生「そ……なんですね」ズン

美和「ごめんね、先生」

虎井先生「よ、よし! じゃあ勉強のことはいったん忘れましょう! 何か今好きなこととか、やりたいことありますか?」

美和「え、急に言われても」

虎井先生「なんでもいいですよッ。欲しいものとか」

美和(すごい、真面目な人なんだろうな。私に興味を持ってもらいたいんだろうけど。でも、いじったら面白いんだろうなあ)

美和「え、そうだなあ……子どもとか欲しいかも」

虎井先生「>>83

そ、そのキスしてくれませんか
初めてが襲われたものだったので上書きしてほしいんです

美和「え、今なんて言ったの?」

虎井先生「だ、だからキスして欲しいと」

美和「なんで?!」

虎井先生「さっき、私の警戒を解いてくれるって言ったじゃないですかっ」

美和「そ、そりゃ言ったけど、このタイミングで?!」

虎井先生「美和さんが、冷たいのがいけないんです!」

美和「冷たくしてごめんって!」

虎井先生「今、子ども欲しいなんて言われたものだから、警戒度MAXですよ!」

美和「そうなの!? ほんと、ごめんって!」

虎井先生「私、一生懸命美和さんを怖がらないようにって思ってるのに、酷いです!」

美和「それ、私からすると、逆なんですけど!」

虎井先生「いいから、キスしてください!」

美和「え、ええ?!」

虎井先生「……お願い」

美和「む、無理だよ。先生、ちょっと、病院行った方がいいと思うよ?」

虎井先生「中学生に無理やりされたなんて、病院の先生に言えると思いますか?」

美和「言えないね」

虎井先生「ですよね」

美和「でも、私、先生にキスしてあげるような関係じゃないもん」

虎井先生「キスなんて挨拶ですよ」

美和「今だけキスの価値下げないでよ」

虎井先生「……美和さん、人助けだと思ってお願いします」

美和「ほんとに、そんなので上書きできるのかなあ?」

虎井先生「できます。たぶん」

美和「たぶんて……んー、じゃあ、先生が私にキスしたいって思わせてよ」

虎井先生「ええ?!」

美和「それができなきゃ、私はこの先、先生とやっていける自信ないかな」

虎井先生「>>89

じゃあ耳に息を…ふーっ

美和「え、なに。耳をそっち向けろって?」

クル
フーっ

美和「ふわあああ?!」ゾクゾク

ドサっ

美和「な、なにするのさ?!」

虎井先生「ど、どうでしょうか」ドキドキ

美和「どうもこうも、ゾクゾクしただけだけど!? どうして、これでキスできるって思ったのさ!?」

虎井先生「おかしいですね……前の彼氏はこれで」

美和「男の子じゃないんだよ?!」

虎井先生「意外と、難しいんですね……」

美和「もう、打つ手なし?」

虎井先生「>>91

申し訳ありません 混乱していたようです 私が悪かったです

美和「なんでもしてくれるの? あー、それすっごくビビッと来たかも」

虎井先生「現金な子ですね……」

美和「なんでもって、すごい言葉だね。どうしよ」ワクワク

虎井先生「……」ビク

美和「えー、先生ってお金無さそうだからなあ……どんなことできるの?」

虎井先生「>>95

犬の真似とかできます!

美和「犬? 私犬の背中に乗ってみたかったんだよね」チラ

虎井先生「……ッう」

美和「四つん這いになってくれる?」

虎井先生「は、はい……」

ドサっ

美和「先生おっきいから、私乗れちゃうね」

ヨジヨジ

虎井先生「そ、そうですね」

美和「返事は、わんだよ」

虎井先生「え? あ、わ、わん」

美和(あれ、これ楽しいかも)

美和「虎井って苗字だっけ? じゃあ、とらだね」

虎井先生「それ、猫じゃ」

美和「わん!」

虎井先生「わ、わん!」

美和「とらちゃん、このまま歩ける?」

虎井先生「わ、わんわん。わんわんお」

美和「何言ってるかわかんない。とりあえず、却下で」

虎井先生「わん!?」

美和「ちょこっと歩くだけだよ」

虎井先生「う…わん」

ヨタヨタ

虎井先生「……ッ」ブルブル

グシャっ

美和「ふぎゃ?!」

ドサっ

虎井先生「わうんっ?!」

美和「先生大丈夫……?」

虎井先生「ち、力なくて……」

美和「あー、ごめんね。でも、これじゃお願い聞いたうちに入らないよ? 他には何ができるの?」

虎井先生「>>100

システマ

美和「システマって何?」

虎井先生「ロシア軍隊の格闘術なんですが」

美和「それ何の役に立つの?」

虎井先生「そうですね、自由度の高い戦技なので、多人数を相手にした格闘戦で役立ちますね。やってみせしましょうか?」

ヒュン――
ブン――

美和「先生、なんで家庭教師してるの?」

虎井先生「ええ?! いきなり?!」

美和「だいたい、それ私にしてもらっても私痛いだけなんだけど!」

虎井先生「そうですね」

美和「そうですねじゃないよ! 先生、ホントにキスして欲しいって思ってるの!? って、これじゃあ私がキスして欲しいみたいじゃんか! 他に、まともなのないの!?」

虎井先生「>>106

こちょこちょを我慢します!

美和「また、どМなの引っ張り出してきたね……」

虎井先生「こ、これで勘弁してください」

美和「私は別に、害はないからいいんだよ?」

虎井先生「……私、頑張ります」

美和「しょうがないなあ。どこのこちょこちょ我慢してくれるの?」

虎井先生「>>110

全部

美和「全部……?」

虎井先生「家庭教師に二言はありません」

美和「よーし、先生がそこまで言うなら、これに耐えれたらキスしてあげる」

虎井先生「ホントですか!?」ニコ

美和「……う、うん」

美和(ちょっと、可愛いと思っちゃった)

虎井先生「ど、どんと来てください」

美和「い、いくよ」

スっ

美和「脇からまずは」

サスサス

虎井先生「ん……ッ」ビク

美和「……」

サスサス

虎井先生「っ……」ビクビク

美和「あれ、もう?」

虎井先生「そんなことありませんっ」

美和「……じゃあ、脇腹」

ナデナデ

虎井先生「そこは全然大丈夫ですっ」

美和(正直だよねえ)

美和「じゃあ、首ね」

コショコショ

虎井先生「はうんっ」ビクン

美和「お?」

虎井先生「なんでもありませんっ」

美和「ふーん」

コショコショ

虎井先生「っァ……ぇ」ブルブル

美和「ギブ?」

虎井先生「……ッ」ブンブン

美和「もうちょっと優しく撫でた方が良いかな」

スリ――スリ――

虎井先生「ふ……っ」ぷる

スリ――

虎井先生「い……ッ」ぷる

美和「頑張ったね」

ピタ

虎井先生「……あ、おわ」

美和「次は足行ってみよう!」ワクワク

ニギニギ

虎井先生「はうんっ」

美和「そこに座って、足の裏こっち向けてよ」

虎井先生「は、はい」

ストンっ
スっ

美和「そおれ」

コリコリ

虎井先生「ァ?! ぃ?! ファ?!」グググっ

美和「頑張ってよ?」ニヤ

虎井先生「ふぁんばり……ます」ビクビク

カリカリ

美和「……ほれほれ」

虎井先生「負けないですっ」

カリカリ
カリーカリー

美和「ふむ」

ガシっ

虎井先生「あ、足首はっ」

美和「え?だめなの?」

虎井先生「そんなことは…‥ないです」

美和「えーい」

サワサワ

虎井先生「ひゃああ?!」

美和「これ、我慢できたらキスしてあげる」

虎井先生「っァあああ?!」ブルブル

美和「ファイト!」

数十分後――


虎井先生「……ハァっ……ハアっ……ハアっ」

美和「ふう……」グイ

虎井先生「も、頑張りましたよねっ……もう、いいですよねっ」ウル

美和「うん、いいよー。こっち向いて」

虎井先生「は、はいっ」

美和「……なんか息荒くて怖い」

虎井先生「こ、これは仕方がないじゃないですかっ」

美和「どこにキスして欲しいの?」

虎井先生「>>116

美和「で、ですよねえ……先生、目瞑ってよ」

虎井先生「は、はい」

ギュっ

美和「いっとくけど、カウントに入れないキスだからね」

虎井先生「わかってます。今日限りの関係でしょう?」

美和「それなんかやな表現だね」

チュっ

虎井先生「あ」

美和「おしまい」

虎井先生「あ、あんまりわかりませんでした。もう一度、その」

美和「やだよ、やったじゃん」

虎井先生「全然、分からなかったんですっ」

美和「じゃあ、もうちょっとしゃがんでよ」

ギュっ

虎井先生「このくらいですか?」

美和「オッケー……ん」

ガチャっ

母「ただいまー、美和、どう?」

美和「!?」

虎井先生「?!」

母「……?!」

虎井先生「お、お母さんこれはその」

美和「あ、あのお母さんええと」

母「うちの子になにしてるんですか?」

虎井先生「ま、またこのパターン!?」

美和「あ、違うの。お母さん、これは私が」

母「美和が誘ったの?」

美和「え、いや、それは違うけど」

母「一目惚れとかってあるかもしれないけど……虎井先生、娘はまだ高校生。勉強も今下降気味でして、そういうことに現を抜かしている場合ではないんです」

虎井先生「え、いや、その」

母「先生には、勉強の方だけを見て欲しいと思っていたのですけど……やっぱり、母子家庭専門の格安家庭教師につられたのがいけなかったのね。まさか、娘を狙ってたなんて」

美和「お、お母さん、ちょっとした誤解があるかも」

母「誤解? 今のは事実でしょう?」

美和「うーん……」

虎井先生「美和さん、悩まないで!」

美和「先生が変なのは、否定できないしさ……困った」

母「今日の所は、お引き取りください」

虎井先生「ふえ!?」

美和「ごめんねー、先生」

虎井先生「そ、そんなあ?!」

ギイ――バタン!



ヒュー

虎井先生「……さむ」ブル

虎井先生「……ど、どうしてこんなことに」

虎井先生「……なんでえっ」ジワ

プルルル――

虎井先生「……所長から」

ピっ

虎井先生「も、もしもし」

所長『あ、虎井先生。明日から、会社来なくてもいいから』

虎井先生「な、なんでですか?! り、理由を教えてくださいッ」

所長『ごめんなあ。苦情が上にばれちゃって、かばいきれなくなっちゃったよ。上からの指示で今日限りでクビなんだ』

虎井先生「……しょ、しょちょ」

プッ
ツ―ツ―

虎井先生「しょ、しょちょう!?」

虎井先生「今日から、無職になっちゃいました……」

虎井先生「私、何か悪いことしたっけ……」

虎井先生「なんでこんなことに……」ポロポロ

虎井先生「うッ……うえええっ」ポロポロ

虎井先生「頑張れないよ……こんなの、もう」

虎井先生「やだあっ……ッ人生、ツライよおっ」

虎井先生「人間怖いよおっ……」

虎井先生「……家に、帰ろうかなあ」

虎井先生「帰って、別の仕事探さないと……」

虎井先生「やだぁっ……もう、なんにもしたくないよぉ……うう」グスっ

虎井先生「もお……どうでもいいっ」

虎井先生「私なんて、きっと何やっても上手くいかないんだっ」

虎井先生「そういう星の下に生まれてきたんだ……」

虎井先生「それでも、もうちょっと頑張ったら何かいいことあるのかな…」

虎井先生「ないよ。あるわけないよっ」

虎井先生「辛いよおっ……」ポロポロ

虎井先生「みんな酷い……酷いっ」

虎井先生「うッ……ぐすっ」

虎井先生「人生、一度やり直した方がいいのかな……」

ふらッ

虎井先生「……どこに行こう」

虎井先生「実家に帰っても、何にもならないよね」

トボトボ

虎井先生「やっぱり、塾の講師とかの方が良かったのかな……」

虎井先生「女子プロにでも、行こうかな……」

テクテク

虎井先生「でも、きっとまた失敗するんだよ……もう、こんな悲しい想いしたくない」

虎井先生「ボディーガードとか……って、誰のボディーガードになるって言うの」

虎井先生「あ、そうだ……」

虎井先生「この間見つけた『運命ルーレット』ってアプリで、私のこの先の未来を決めよう。もう、何でも起きればいいんだよッ」

カチカチ

虎井先生「あった」

カチカチ

虎井先生「ルーレットスタート」

グルグル
ポチ

虎井先生「>>124

ギャンブル

眠いので
また明日

虎井「ギャンブルか……やったことない。宝くじととかで一攫千金? 競馬とかパチンコとかどうやってすればいいのかな」

虎井「もう、先生じゃなくなったしとりあえず宝くじでも引きに行こうかな……」

虎井「……」



―――
――

宝くじ売り場

虎井「あの、スクラッチ5枚ください」

店員「はい、5枚ですね」

虎井「あの」

店員「なんですか」

虎井「当たりますか?」

店員「分かりませんが、当たるように祈っておきますね」

パサっ

虎井「……」

ゴシゴシ
ゴシゴシ

虎井「……」

ゴシゴシ
ゴシゴシ


虎井「当たらないよお……」

店員「どうでしたか?」

虎井「悲しいことに、全部当たりませんでした」

店員「そうですか。他のもやってみます? ちょうど、これなんかは今日の夕方に抽選が行われるんですが」

パサっ

虎井「でも、ジャン○とか、ビッ○とか、ロ○とか、当たる気が全然しませんよ……」

店員「運ですからねえ」

虎井「私、運だけは悪いんです」

店員「幸薄そうな、顔してますね」

虎井「ひどいっ」

店員「自分で言いましたよね?」

虎井「運が良くなりたいです……」

店員「では、ぜひ運試しにどうぞ」

虎井「……」

ジャラっ

虎井(無職なのに、ここでお金使うべきなのかな)

虎井(でも、もういいや。楽になろう。自分に正直に生きよう。楽してお金が稼げるなら、それに越したことはないよね)

虎井「買います」

店員「毎度ありー」

女性客「あの、買ったらどいてくれませんか?」

虎井「は、はい! すいません!すいません!」ビク

女性客「べ、別にそこまで謝らなくてもいいですけど」ビク

虎井「……すいません」

クルっ
トボトボ――

虎井(自宅でちょっと寝よう。夕方になって、目が覚めたら、大金持ち! なんて……なんてね)

トコトコ――

虎井の住む部屋



虎井「……疲れたあ」

ドサっ
ゴロン

虎井「……そういえば、冷蔵庫にお酒残ってたよね……」

トタトタ

虎井「昼間から、ビール。泣きそうだなあ……」

ガチャ

虎井「あ、あったあった」

虎井「嫌なことはー、なにもかもー、泡になってー、流れていってくださいー」

カシュっ

虎井「おつまみ……裂けるチーズはっけーん」

ゴソゴソ

虎井「こたつ、こたつ……」

イソイソ
ゴソゴソ

虎井「無職にカンパーイ……」

ゴクゴクゴクゴク!

虎井「そして、チーズ!」

モグモグ

虎井「あり?」クラっ

虎井「酔いが回るの早すぎるよぉ……」

虎井「何かもうちょっと胃に入れないと。よいしょ」

スクっ
フラっ
ズテン!

虎井「あいったぁ?!」

虎井「うッ……背中とお尻打ったぁ、いたぁい!」

虎井「痛い……ううん痛くない。泣かない」

虎井「泣かない……泣きたい」グス

ピンポーン

虎井「なに? だあれ」

トタトタ
ヨタヨタ

チラ

虎井「ううん? ……あれ、さっき宝くじ場にいた女の人だ」

虎井「なんだろ。なんで家の場所知ってるんだろ?」

虎井「むむむ、ま、なんでもいっか」

虎井「今、あけまーす」

ガチャ

女性客「>>137

カジノパーティーに参加しませんか?

虎井「……」

虎井「ラスベガスとかですか?」

女性客「いえ、日本で」

虎井「あ、あの!」

女性客「はい」

虎井「失礼ですが、お名前は?」

女性客「>>139

八重山 美咲といいます
ランダムでギャンブル好きを集めています

八重山「八重山でも美咲でも好きなように」

虎井「私は、虎井です。で、でも八重山さん、私はギャンブルが好きっていうわけじゃなくて、ギャンブルしか頼るものがなかったというか」

八重山「それで十分です。あとは、条件を二つ飲んでくれさえすれば」

虎井「は、はあ?」

八重山「こちら、招待状になりますので」

スっ

虎井「あの、まだ行くとは」

八重山「こちらのパーティーに参加された方には、最高3億円がもらえますよ」

虎井「3、3億?」

八重山「はい。虎井さんの買った宝くじよりは高確率でもらえると思いますが」

虎井「ど、どういうことですか」

八重山「どのようにもらえるかを聞かない、それと、一人女性のパートナーを連れていくのが条件です」

虎井「そ、それって命の危険とかないんですか」

八重山「……」

虎井「ひいいっ」

八重山「あなたの声、外まで聞こえてましたよ」

虎井「何がです?」

八重山「無職、なんですってね」

虎井「そ、そうですけどぅ」

八重山「楽にお金が手に入れば嬉しいでしょ?」

虎井「そ、それはそうですけどぅ」

八重山「じゃあ、迷う必要なんてないじゃないですか。真面目にコツコツ働いて、幸せになれると?」

虎井「幸せにはなれないと思います……」

八重山「チャンスですよ、虎井さん。今、選ぶか選ばないかで、あなたの人生は確実に大きく変わっていく。選ぶことで」

八重山「これ、私の携帯の番号です」

スっ

虎井「……あ」

八重山「夕方の抽選会後、お返事いただけますでしょうか? 参加するかしないかを」

虎井「え、あ、は、はい」

八重山「では、先に連れていきたい女性を聞いておきますね。ぱっと思い浮かんだ方でかまいませんよ」

虎井「>>143

光正 懍

虎井(あの子を更生させてあげるチャンスかもしれない……)

虎井(これは、先生としてもう一度再起するために訪れた天啓……?)

八重山「それでは、光正懍で仮登録させて頂きますね」

虎井「は、はい」

八重山「では、良いお返事をお待ちしております」

バタン

虎井「……」

虎井「……」

虎井(酔った勢いで何かとんでもないことに巻き込まれたような)

虎井「よ、よーし! とりあえず、裂けるチーズ食べよう」

ムキムキ

虎井「こうやって少しずつ剥いて食べるのが美味しいんだよね(現実逃避)」

虎井「あ、何かテレビやってたかなあ」

ピっ
ブン

テレビ『夜からは曇る見込みです――では、明日の各地の天気です』

ピっ

虎井「……」

モグモグ
ぐびぐび

虎井「……」

虎井(さっきのって白昼夢だったりして)

カサカサ

虎井「あ、電話番号……」

虎井「やっぱり夢じゃないんだ」

虎井「でも、らんさんの名前出したけど、どうやって連れていけば……」

虎井「お家の人にも嫌われちゃってるし……きっと、らんさんも私のことそんなに好きじゃないだろうし」

虎井「……う、うーん?」

虎井「あ、お母さんに相談してみよう……ヒック」

ポチポチポチ
プルルル――
ピっ

虎井「あ、お母さん?」

母『もしもし、急に何? 今日、仕事じゃないの?』

虎井「あ、えっと」ドキ

母『休み?』

虎井「そ、そうお休みなの」

母『休みだからってだらだらしたらダメよ。どうしたの? 何か送って欲しいの?』

虎井「あ、ううん。そうじゃないんだけど」

母『そう。たまには家に帰って来ないの?』

虎井「次の連休とかには帰るよー」

母『帰るときは早めに連絡ちょうだいね』

虎井「あ、う、うん」

母『お母さんもう出ないといけないから……用があるならまた夜でもいいかしら』

虎井「あ……うん、大丈夫」

母『じゃあ切るね』

虎井「はーい…」

ピっ

虎井「お母さんに、何も言えなかったよ……」

虎井「ごめんね、お母さんこんな娘で……」

虎井「……眠くなってきちゃった」

虎井「起きたら、全部元通りになってたらいいな」ウトウト

虎井「ふわあ……」

ゴゾゴゾ

虎井「おやすみ……」

コテン

夕方――


虎井「……ン」

ゴロン

虎井「……何時」チラ

虎井「18時か……」

虎井「もう、陽も沈んでる」

虎井「頭痛いよお…」

ゴロン

虎井「あ、抽選結果見ようっと……。携帯、どこ……あ、あった」

虎井「当たってるわけないけど……」

カチカチ

虎井「このページかな……」

虎井「あ、外れてる……だよね」

ゴロン

虎井「ショック……あー、なに、期待してたんだろうね」

虎井「楽に何かが手に入るなら、みんなこんなに苦労してないよ」

虎井「……んー、よく寝た」

カサ

虎井「?」

虎井「あ、電話」

虎井「カジノなんて、ただの遊びだよね」

虎井「一回くらいいいじゃんか。らんさんも……外に出れるし」

虎井「なんて、らんさんは関係ないよね。ほんとは、ほんとは」

虎井「自分が道連れにしてやりたいだけだもん……」

虎井「ひどい大人だもん……」


カチカチ
プルルル



虎井「あ、八重山さん? あの、私参加します」

虎井「それで、らんさん、あ、連れて行きたいって言った子なんですけど、まだ言えてなくて……」

虎井「え? もう、ご両親の許可を取ったんですか?」

虎井「うそ、どうやって」

虎井「もう、会場にいらっしゃるんですか? それ、私がノーって言わないの分かってたみたいですね」

虎井「私なんの準備もできてないですし」

虎井「今日の夜に迎えが? きゅ、急ですねっ」

虎井「泊まりになるなら、着替えとか」

虎井「ある? 心配いらない?」

虎井「は、はあ」

ピっ

虎井「らんさんが、外に? 一体、どんな魔法を……?」

夜――


虎井「……」

老人「こんばんわ。お迎えにあがりました」

虎井「ど、どうも」

老人「どうぞ、お車に」

虎井「はい……」

虎井(リムジン……初めて生で見た)

ガチャ

虎井「ふかふかする」

老人「では、発進します」

虎井「……」

ブロロロ

虎井(高級車って、乗った心地がしない)

虎井「あの、どこに行くんですか?」

老人「お答えできません」

虎井「県外ですか?」

老人「お答えできません」

虎井「あう……」

虎井「あの、参加費とか払えないんですけどいいんですか」

老人「ご心配いりません。必要ありませんよ」

虎井「そうですか」

虎井「何人くらい来られるんですか?」

老人「私どもにも知らされておりません」

虎井「行ったらわかりますか」

老人「いえ、恐らく分からないと思います」

虎井「……」

虎井(一体、私、どこに……)

老人「虎井様」

虎井「へ、は、はい」

老人「恐れることはありません。運はあなたが引き寄せるのです。恐れていては、それも逃げていきますよ」

虎井「カジノの話ですか?」

老人「……はい」

虎井「……」

―――
――


とある山奥の屋敷
パーティー会場


老人「こちらにどうぞ」

カツカツ

虎井「……」

虎井(なんだか、この部屋牢屋みたいな気がする……)

老人「少しお待ちください。もうすぐオーナーが来られると思います」

ガン!
ガン!

虎井「ひえ?!」

虎井「な、なにがいるんんですかここ」

老人「すぐに分かります」

虎井(ブラインドが降りてて、部屋の中が見えないようにされてるから余計に怖いよおお…)

パンパン!

オーナー「虎井さん、ようこそ!」

虎井「あ、初めまして」ペコ

オーナー「聞いて通り、幸の薄そうな女だ! 結構結構!」

虎井(初対面でこんなこと言われる私の人相って……)

オーナー「だが、心配いらない! 運は誰にでも平等だ。あとは、人の意思しだい。無職から、一気に大金持ちになりたいだろう? ん?」

虎井「それは、生活しなくちゃいけないので……はい」

オーナー「んんっ、もっと大きな夢をぜひここで掴んでいってくれよ? 僕をがっかりさせないでくれ! 八重山が選んだ女なのだからね!」

オーナー「それでは、パートナーも待ちくたびれているだろうから、御開帳といこう。爺や」

老人「はい」

ポチっ
ウイイイイン

虎井「ブラインドが……」

ウイイイン
ガン!
ガン!

虎井「ひい!? らんさん!?」

オーナー「勢いのある子を選んだな、虎井さん! ちょっと、待ってくれよ。今、鍵を開ける」

ガチャリ
ギイイ――
ガチャンガチャン!

らん「……っ」ギリ

虎井「鎖で、繋いで……」

らん「!!」パクパク

虎井「え、なんて?」

オーナー「一時的に喋れなくしているだけさ。すぐに話せるようになる。じいや、二人を寝室へ案内してくれ」

じいや「はい」

寝室


バタン――

虎井「……」

らん「……」

虎井「あの」

らん「>>158

会いたかった

虎井「え? なんて言ってるんですか?」

らん「……」パクパク

虎井「か、紙とペンを」

らん「……」

ギュっ

虎井「え?」

らん「……」

ピトっ

虎井「あ、背中に」

あいたかった――

虎井「……まさか。らんさんが? てっきり私のこと嫌いだと」

らん「……」

きらい――

虎井「え、ええ? それよりも、なんで鎖に繋がれてたんですか? お母さんの許可を得たって、こんなことまで許可を出してるんですか?」

らん「……」

まえきん10000000――

虎井「え? 分かりませんでしたっ、もう一回お願いします」

まえきん10000000――

虎井「そ、それって、お母さんに売られたってことですか!?」

らん「……」コクリ

虎井(親あって、子ありとは……このことですね)

虎井「ひどい! それは、訴えれるレベルですよ! さっきのオーナーに文句を言ってやります!」

ガチャ
ガチャガチャ!

虎井「あ、開かない?」

らん「……」

虎井「うッ」

虎井「鍵、こっちから開けれない?」

虎井「閉じ込められてる?」

虎井「ら、らんさんどうしましょうか」

らん「……」

わからない
なんでこうなったのか
わからない
わたしがなにしたの

虎井「早くて分からなかったので、もう一度っ」

らん「……」

ブンっ
ボコっ

虎井「あいた?!」

ヨロ

虎井「な、なんで殴ったんですか!?」

らん「>>161

私から逃げたでしょ
後でおしおき

虎井「に、逃げたって……それは、誰でも逃げますよ!? 普通は!!」

虎井「わ、私、あの後女の子が怖くて怖くてしょうがなかったんですからね!?」

虎井「全部、らんさんのせいなんですから!」

らん「……」キョトン

虎井「あ、ご、ごめんなさい。声を張り上げたりして……」

らん「……」

おしおき――

虎井「……ッ」ビク

らん「?」

虎井(な、なんでドキドキしてるの?)

虎井「わ、私は、あなたのせいで……家庭教師を」

虎井(はっ、何言ってるの……らんさんを更生させるために来たのに。自分の鬱憤を晴らしにきたんじゃないでしょ? で、でもこんな訳の分からない状態で……何ができるって言うんだろう)

虎井「な、なんでもないです」

らん「……ぁ、ごほっ」

虎井「声、出るようになってきたんですか?」

らん「ごほっごほっ」

虎井「だ、大丈夫ですか?」

虎井(相手は中学生なのに。きっと、私より、今、すごく寂しい想いをしてるに違いないのに)

虎井「お水、持ってくるね……」

虎井(子どものやったことに、いちいち腹を立ててたら、教師なんて無理……だよね)

コポポ

虎井「……」チラ

虎井(らんさん、よく見たら目じりが赤い。もしかして、ずっと泣いてたんじゃ)

虎井(引きこもりだったし……お母さんが唯一の味方だったんじゃないかな)

虎井「はい、お水」

らん「……」

ゴクゴク

虎井(やっぱり、子どもって可愛い)

虎井(あんな酷い目にあったのに、こうやってあどけない所をふいに見せてくるんだから……卑怯だよね)


虎井(この子に、ぶつけることも考えなかったわけじゃないけど……やっぱり、それはダメだ)

虎井(むしろ、私の人生の問題にこの子を巻き込んでしまったんだ。そして、きっと、この子は母親の問題にもきっと巻き込まれて、こんなねじ曲がった性格になったに違いない)

虎井(絶対に、守ってあげないと)

虎井「……」ニコ

らん「けホッ……なんで笑ってるの」

虎井「あ、声出るようになったの!? 良かった?!」

らん「変な人」

虎井「うん……」

らん「で、おしおき何がいいの?」

虎井「え」

らん「ないならこっちで考えるわ。 >>167

先生の大好きな電気あんま

虎井「わ、わた、私別に電気あんまが好きなわけじゃ……」

らん「ふうん」

ペラ

虎井「スカートめくらないでくださいッ」

らん「嫌なら、やらないけど。ホントに嫌なの?」

虎井「嫌に決まってるじゃないですか」

らん「優しくしてた時、凄く気持ちよさそうだったけど」

虎井「え、ええ?! そんなことありません」

らん「なら、証拠見せてよ。気持ち良くないなら、やっても動じないって証拠見せてくれたら、もうしない」

虎井(き、気持ち良くなったらおしおきって言わないんじゃ)

らん「ほら、早く股開きなさい」

虎井「ら、らんさんは、大人を舐め過ぎてます!」

らん「いいから、開きなさい」

虎井「う……」

虎井(な、なにこの生まれ持っての女王気質みたいなのは…逆らえない)

虎井「は、はい」

らん「ねえ、先生?」

サワサワ

虎井「ふ、太もも撫でないで!」

らん「柔らかくて、色白で、すごくえっちな太もも」

ペロ

虎井(な、舐めた?!)ゾクゾク

グっ

虎井(らんさんの小さい足が入ってくる……ッ)

らん「力抜いて」

グググっ

虎井「そ、んなこと言われても」

らん「じゃ、このままやっちゃうから」

グニグニっ

虎井「……ぅア」

らん「1」

グニ

虎井「ふあ!?」

らん「2」

グニ

虎井「んぐっ」

らん「3…ねえ、だらしない顔になってるわ」

虎井「そんな……」

らん「ふーん」

スリスリ

虎井「ひあ?!」ゾクゾク

らん「淫行家庭教師」

虎井(やだ……体が勝手に)

らん「私、大人の女の人がそうやって言いなりになってしまうの好き」

虎井「……ァ」

グニグニ

らん「無様で滑稽で……何か大事にしていたものが壊れていくの」

ピチャ

虎井(やだ……っ)

らん「濡れてきたわ」

虎井「ちがっ」

らん「ね、体は正直」ニコ

虎井「くっ……」

ピタっ

らん「あなたも同じね」

虎井(な、なんのこと)

らん「言葉でいくら言っても、体は逆らえない。結局口だけ」

虎井「ちが」

らん「…もう寝るわ。今回は特別に隣で寝るのを許可するから」

スタスタ
ボフン

らん「ペットと遊ぶのも疲れる」

虎井「ペットって、らんさんっ」

らん「……」

虎井(いや、ダメ。ここで怒ったら)

虎井(きっと、彼女は私を試してる)

虎井(らんさんの心を開くには……耐えるしかない)

翌朝――


虎井「んっ」

らん「……すー」

虎井「……まだ寝てるのね」

らん「……すー」

虎井「寝顔はやっぱり、可愛い」

ウー!

虎井「さ、サイレン?」

らん「んっ……?」

虎井「7時のサイレンなんて……珍しい」

らん「……お母さん?」

むくっ

虎井「らんさん?」

らん「……あ」カア

虎井「ご、ごめんなさい。しがない元家庭教師の虎井です」

らん「……あっそ」

虎井(朝から、酷い子っ)

コンコン

虎井「?」

ガチャ

じいや「朝食をお持ちしました」

カラカラ

虎井「あ、あの、鍵閉めっぱなしだったんですが」

じいや「ああ、すいません」

虎井(あ、もしかして間違い?)

じいや「ゲームの参加者はそういうルールでして」

虎井「そ、そんな」

じいや「パンのお代わりは自由ですので、いつでもこちらを押してお知らせください」

コト

虎井「これって、監禁じゃないですか?!」

じいや「いいえ、あなたの意思でここに来られたのです」

カラカラ

じいや「今日も一日お元気で」

らん「あむ……」モグモグ

虎井「と、とにかくさっさとゲームに勝てばいいんだよね」

らん「もぐ……」

虎井「らんさん、よく普通にご飯食べれますね」

らん「美味しい」

虎井「……」ギュル

虎井「いただきます」

虎井「らんさん、頬についてますよ」

ひょい
ぱく

らん「……あ」

虎井「……はあ、一体何をするんでしょうね」

らん「さあ」

虎井「らんさん、凄く落ち着いてますよね」

らん「もっと、恐ろしいことが世の中には沢山ある」

虎井「これも十分恐ろしい状況ですが」

らん「先生は、きっと幸せ者だったのね」モグモグ

虎井「……らんさん」

らん「ねえ、勝ったら3億でしょ?」

虎井「ま、まあ勝てばの話ですが」

らん「何するの、それで」

虎井「何も、決めてはないですが…人並みの生活を送りたいです」

らん「……」

虎井「……」

らん「つまらない」

数時間後――


大広間

虎井「私達しかいないんですか」

じいや「ゲームはお二人で行って頂きます」

虎井「え」

じいや「お互いに、どちらが勝つかを懸け合って頂きます」

らん「で、どこかのお金持ちがそれを見て喜ぶの?」

じいや「まあ、そのようなこともあるかもしれませんね」

虎井「結局、何をするんですか」

じいや「>>179

ハンマーカンマ―

虎井「それって、それのモノマネして、どっちの方が上手いか懸けるってことですか?」

じいや「いえ、先に笑うのはどちらかというものです。それが最初のゲームです」

虎井「最初って、いくつまであるんですか」

じいや「それは分かりません」

らん「ハンマーカンマーってなに」

じいや「動画の方がありますので、それをご視聴して頂きます」

ガラガラ

じいや「では、再生します」

視聴後


虎井「……えっと」

らん「……」

じいや「どちらも笑わなければ、どちらも懸けに負けたことになるのでご注意ください」

虎井(これで、笑えって? こんな状況で?)

らん「私は、虎井先生に懸けるわ」

虎井「え、それって必然的に私はらんさんに懸けないといけないんですか」

じいや「そうですね」

虎井「私が勝つには、らんさんを笑わせないといけないってこと?」

じいや「そうですね」

虎井「……」チラ

らん「……」

虎井「む、むりじゃないでしょうか? らんさん、交換しませんか?」

らん「私が虎井先生を笑わせることができると思う?」

虎井「……た、確かに」

じいや「パートナーが負けても、虎井さんが勝てばゲームに勝ったことになります。頑張ってください」

カツカツ
バタン

虎井「……ハ、ハンマー、カンマ―」ボソ

らん「……」シーン

虎井「らんさん、笑ってください!」

らん「むり」

虎井「……」

虎井「あ、アンバランデレデレ? 呪文?」

らん「早く笑わせてよ」

虎井「と、というか、らんさん笑ったことあるんですか」

らん「は? あるわけないでしょ」

虎井「いきなり、難易度高いんですが……」

らん「でも、虎井先生が無理して頑張っている姿は面白いかも」

虎井「一生懸命……やるしかないんですね」

虎井「すーはー……」

らん「……」

虎井「キエ―――! ベンベレン ボンボロン アンベレン ボンベン! ハンマー! カンマー!」フニャ

らん「バカみたい」

虎井「ですよねー」

らん「……もう一回見たい」

虎井「ええ?! こんな、恥ずかしいことをもう一回やるんですか?!」

らん「もうちょっと真剣にやってよ」

虎井「……人格崩壊しちゃいます」

らん「しないから」

虎井「ううっ……すー」

虎井「ふ、古畑任三郎でございます! キエ―!! ベンベレン ボンボロン アンベレン ボンベン! ハンマー! カンマー!」キリっ

らん「……バカ、みたいっ」クスクス

虎井「笑った! 判定は!?」




虎井「やった! やった!」

ぴょん!
ぴょん!

らん「っ……」クスクス

虎井「多感な中学生にはけっこう受けるネタなんでしょうか」

らん「虎井先生だから、面白いの」

虎井「で、でもゲームって言うから何かと思ったけど、これなら簡単ですね」

らん「……」

虎井「さくさく進めましょう!」

らん「次は?」

虎井「あ、モニターに次のゲームが映ってます」


>>187

スロット

バタン!

虎井「後ろの扉が開きましたね……」

らん「なにあれ」

虎井「スロット台……」

らん「私、したことないよ」

虎井「私もですよ…」

じいや「お待ちしておりました。先ほどの虎井様、とても可愛らしかったですよ」

虎井「褒められても嬉しくないんですが…」

らん「……」

虎井「あの、スロットで今度はどっちが勝つかかけるんですか?」

じいや「はい」

虎井「完全に運ですよね」

じいや「はい」

虎井「なにか、いい台とかあるんですか?」

じいや「それは秘密です。今回、初心者ということですのでやり方をご説明します」


―――
――


説明終了


じいや「では、ごゆるりと」

虎井「……」

らん「虎井先生、どちらが勝つ方に懸けるの?」

虎井「……私は、次はらんさんが勝つ方に懸けます」

らん「へえ? いいの」

虎井「だって、こんなの人の意思とか関係ないですし……」

らん「そう」

虎井「二人とも初心者なんですから」

らん「ねえ、何か封筒をもらったんだけど」

ガサ

虎井「?」

ガサガサ

虎井「1万円が二枚?」

らん「二人で分けろってこと?」

虎井「たぶん……」

虎井(これが無くなる前にらんさんが勝たないといけない……)

台選び中――

虎井「……」

【ゆるゆ○の園】

虎井「これでいっか」

ストン

虎井「……一枚ずつ一枚ずつ」

チャリン
チャリン
チャリン

『あっかりー○!』

虎井「うわ?!」

虎井「始まるのかな?」

虎井「ここのレバーを叩いて……」

『どきどきするよぉ~』

虎井「しますよねぇ…」

虎井「左から、押す押す押す」

『そんなに強くしないでよぉ! ぷんぷん!』

虎井「はっ、ご、ごめんなさい」

虎井「なんだろ、可愛いキャラが喋ってくれるとついつい押したくなっちゃう」

ピンっ
ポチポチポチ

虎井「……」

ピンっ
ポチポチポチ

ピンっ
ポチポチポチ

ピンっ
ポチポチポチ

ピンっ
ポチポチポチ

虎井「こ、これを延々と繰り返すの? パチスロにいる人達って……根気強い」

ピンっ
ピカ!

虎井「……光ってる?」

『キ、キスの練習? む、無理、無理だよぉ!?』

『大丈夫、ちょっとだけ』

虎井「別の子が出て来た」

『私たち、女の子同士なのに…!』

『だから、いい練習になるんでしょ』

虎井「え、ええ?」

虎井「何か、始まったっ」

『減るもんじゃないし』

『減るよ! 私のファーストキスが減っちゃうよ!』

『好きな人以外のキスは、ノーカウントだよ? 知らないの?』

『え……』ズキ

『どうしたの?』

虎井「……そ、そんなこと言わなくてもいいのに」

『なんでもないよぅ』

『じゃあ、こっち向いてよ』

虎井「なに、これ、なんなの?」ドキドキ

虎井「中学生の女の子同士で、そんな」

『わわわわ~わ~すれもの~』

『きょう○先輩!?』

『きょう○ちゃん!?』

『うをあ?!』

『どうしたの? きょう○』

『ひいいい?! ゆ○先輩!?』(白目)

『まあ、二人とも熱いわねえ?!』

シュン

虎井「はっ、良いところで画面が切り替わっちゃった!?」

虎井「な、なんで?」

虎井「続き見せてよ!」

虎井「なに、さっきの何かまずい当たりだったの?」

虎井「も、もぅ一回!」

チャリン
チャリン
チャリン

ピンっ
ポンポンポン

虎井「……」

ピンっ
ポンポンポン

―――
――

虎井「結局、あれの続き見れなかった……それだけじゃない。がむしゃらに打ってたら……こんなに軍資金が」

虎井「怖い。負のスパイラル怖い」

虎井「らんさん、どうだろう?」

ガタっ
トタトタ

虎井「らんさん?」

らん「……」

ピンっ
ポンポンポン
ジャラジャラジャラ

らん「……」

虎井「あ、溢れんばかりにメダルが……?!」

らん「先生、どうしたの」

虎井「そ、そのらんさんの方は調子どうかなって」

らん「見ての通りだけど、余裕ね」

虎井(なんだろ。らんさんに勝って欲しいはずなのに……悔しいこの気持ち)

らん「これ、たぶん台の設定が凄くいいんだと思う」

ピンっ
ポンポンポン

虎井「あ、カットイン」

『もうっ、あなたはいつもそうやって勝手に寝てしまうんですから』

『……わ、私は悪くない! そもそも、このケーキが美味しいのが悪い!』

『な、なんですって!? それ、褒めてるの?!』

『褒めてるよ!?』

『そ、そうなんですか……』

『そうだよ!』

『(こ、この子、ケンカの最中によくそんな台詞が言えますわね……悔しいけど、嬉しい)』

虎井「……ツンデレカップル?」

らん「……これ、さっきも出た。熱いの来るね」

虎井「え?」

『そ、そんなに好きなんですの?』

『え、好きだよ? 当たり前じゃんか』

『う……』ドキドキ

『どうしたの? ま、まさか照れてる? いっつも言ってるのに?!』

『や、その、今のは……自分のことを言われてるみたいで』

虎井(ひゃあ、なにこの恥ずかしい演出は……)

らん「来るっ」

虎井「え」

『私が○まわりのことが好きってこと? 当たり前じゃん』

『ええ?!』

『(この子は、どうしていつもこんなド直球に!!)』

『……なにさ、変な顔して』

『あ、いや……』

『○まわりはどうなのさ』

『わ、わたしは……私も好きですわ』

『うむ、よろしい! さすが、わが下僕!』

『誰が下僕ですの!?』

『ドスっ』

ジャラジャラジャラジャラ!

らん「……ふう」

虎井「……」

らん「もう、お金ないや」

虎井「私も、もうほとんどありません……というより、もうらんさんに勝てる見込みなさそうですね」

らん「ということは?」


ピンポーン!

らん「スロットの画面が……」



虎井「お、終わった……」

虎井(……これ、現実に戻ったらはまっちゃいそうで怖い)

虎井「……けっこう時間かかりましたね」

らん「肩凝った」

虎井「私もですよ。体を動かせるようなものがいいのですが」

ガチャ

じいや「……お疲れ様です」

虎井「あ」

らん「……」

じいや「次は、こちらのあみだくじで3つのゲームを選んで頂きます」

虎井「えっと……綱渡り? バトルロワイヤル? 天の声?」

じいや「はい」

虎井「1か2か3……らんさん選んでいいですよ」

らん「軽く言ってくれたけど、次のゲーム凄く危険な感じがするんだけど」

虎井「……え、まさか。だって、今までだって軽かったですし」

らん「ならいいんだけど」

虎井「どうぞ」

らん「……」

らん「じゃあ>>202

じいや「ちょっと待ってください」

カキカキ(リアルで作ってます)

じいや「天の声になりました」

虎井「なんですかそれ」

じいや「観客に提案しランダムで抽出させて頂きます」

虎井「ええっ…何を言われるんだろ。というか、観客って……」

らん「虎井先生のじたばたするところが見れるならなんでもいいわ」

虎井「ら、らんさんあなたね」

じいや「では、オーナーに聞いてみましょう。オーナー、次のゲームはいかがいたしましょうか。先ほどのものでもかまいませんし、オリジナルでもかまいません」


>>205

ポッキーゲーム

らん「……拍子抜け。でも、先生と……」クス

虎井「ああ、みなさんお優しい方ばかりで良かった。らんさん? なんでそんな如何わしい表情なんですか」

じいや「では、勝敗の決し方もお伺いしましょうか」

虎井「普通は、折れたら終わりだけど…この場合、折れた長さ?」

>>207

どちらが折るか折れた方には罰ゲーム

キスまで行くとゲームに勝利した上で罰ゲーム
ていうか他の参加者はどうした

虎井「……ううん、じゃあ今度は」

らん「罰ゲームを受けるのは嫌よ」

虎井「でも、連続でらんさんが勝つという確率は低いですし」

らん「でもイヤ。私は、罰ゲームをする側でいたいの」

虎井(女王様だなあ……)

虎井「じゃあ、私はらんさんが勝つ方に懸けます」

らん「そうして」

虎井「ポッキーの食べさせあいって……」

らん「嬉しくないの?」

虎井「なんでそうなるんですかっ」

らん「私は嬉しいわ」

虎井「また、そういうことを」

じいや「では、こちらからお好きなものを」

らん「これ」

スっ

虎井「心の準備を」

らん「必要ないわ」

虎井「……仕方ない」

らん「んっ」

虎井「ちかいちかい」

らん「あひゃりまへよ」

虎井「あむっ」

ポリポリ

らん「あむ…」

虎井「むぐむぐ」

虎井(これを見て、喜んでいる人がいる。見られてるのか…‥いやだなあ)

らん「……」トロン

虎井「むぐむぐ…‥?」

らん「はわいい…」ニヤ

虎井「ちょ、ひんへんに」

ポキンっ

虎井「今の勝敗は?!」

じいや「>>212

とらいさんあうとー

>>209
バトルロワイヤルになっていれば、他の参加選手とのバトルになっていました
虎井さんシステマ使えるので

虎井「ま、負けた…‥良かったけど、罰ゲームはよくない!」

らん「ほんとはされたかったんじゃないの?」

虎井「違いますっ」

らん「罰ゲームは、なに?」

じいや「そうですね。>>215

次のゲームの他チームとのポーカーで敗者は相手チームの勝者にくすぐられながらプレイ

虎井「つまり、罰ゲームは相手チームのポッキーゲームの勝者にしてもらうってこと?」

らん「ちっ、相手チーム?」

虎井「他にも参加者がいるとは聞いていましたが」

らん「どんな人」

虎井「さあ?」

じいや「では、一組選出させて頂きます」

じいや「オーナー……1と2どちらにされますか?」


『1、百合カップル』

『2、二次元百合キャラカップル』


オーナー『>>218

じいや「分かりました」

じいや「では、その中でもどの組にしましょうか」

『1、ヤンキー×ヤンデレ』

『2、大人しい×クソレズ』

『3、おっとり×おっとり』

『4、冷静×ヤンデレ』

『5、幼女×メイド』

『6、お好みの組み合わせ』

オーナー『>>220

5

眠いので寝ます
お付き合いどうも
また夜に

1です。
先に申し上げておきますが、
安価は絶対なのでカジノになりましたが、
1はスロットやポーカーなどのゲームを全くしたことないので、
YOUTUBEで予習した程度ですのであしからず。

じいや「それでは、相手チームをお呼びいたしますね」

ガチャ
ギイイ――

じいや「暫くお待ちください」

バタン

虎井「私達意外の人間……どんな人達だろう」

らん「どっちにしろ、こんな所に来るような変人ということでしょう」

虎井「それって、私たちも?」

らん「私は無理やりだったけど、あなたはそうでしょうね。ど変態さん」

虎井「ち、違いますっ。私は好き好んでこうなったわけじゃないし、おしおきだって好きじゃありません!」

らん「嘘つき」

スリ

虎井「お、お尻を撫でないでください!」

ガチャ

虎井「き、来ましたっ」

らん「……」

幼女「こーんにーちはー!」

キーン!

虎井「こ、こんにちは?」

らん「……うるさいわね」

メイド「お嬢様、ボリューム下げて」

幼女「こーんにちはー……」ヒソ

じいや「それでは、今からこの4名でポーカーをして頂きます。1チーム、チップ50枚スタートです。勝利条件は、チップの枚数が最終的に一番多かった方の勝ちです。誰か一人でも50枚のチップが無くなれば、その時点でゲームは終了です。制限時間は1時間でございます」

幼女「たのちそうね!」

メイド「そうですね、たのちそうですね」

虎井「小学生にも満たない幼児が、なんでこんな所に」

メイド「お嬢様は、非常に運の良い方でして、このようなパーティーには必ずと言っていいほど、呼ばれるのです」

らん「何そのクラッシャー」

幼女「よーち! おねえちゃんたちで、あそぶぞー!」

らん「で? は? 何言ってるの」

虎井「ら、らんさん小さい子に喧嘩売らないで!?」

メイド「お嬢様に失礼な態度は許しません」

虎井「す、すいません。すいません! この子、引きこもりの世間知らずのレズなんで許してください!」

らん「ちょっと、先生」

幼女「いーよ! なんでもいーからはやくあーそーぼー!」

メイド「では、お嬢様お席の方へ」

虎井「はっ、気が付けば部屋の真ん中にテーブルが」

トタタタ!

幼女「とう!」

幼女「いちばんのり!」

ガタンっ

幼女「おねーさんたちもはやくすわって!」

らん「この幼女に泣き面を拝ませましょうよ。ねえ、先生」

虎井「やる気になってくれるのは嬉しいけど、人として止める所は止めますからねっ」

らん「ルールなんてくそくらえよ。掛け金を増やす度に、正面の人間を殴れるってのはどうかしら」

虎井「血生ぐさいポーカーですね!?」

らん「それなら、勝負はすぐにつくわよ」

虎井「いけませんよ、そんなのっ」

メイド「かまいませんが、残念ながらお嬢様には指一本触れさせはしません」

らん「……」

メイド「……」

幼女「はやーく」

ブラブラ

虎井「あ、はーい。じゃあ、一緒に、遊びましょうねぇ」

幼女「うん! おねえさんたちが、3おくえんのためにひーこらがんばってるのをみるのが、わたちすごくすき!だいすき!」

眠気きたので
また明日

らん「むかつく幼女ね」

がたっ

らん「虎井先生、せいぜ頑張ってよね」

虎井「え、らんさん頑張りましょうよ! 一緒に」

らん「初心者だもの」

虎井「私もですよ!」

幼女「あたち、何回かしたことあるよー!」

メイド「果たして、お嬢様に勝てるでしょうか」クスクス

虎井「ら、らんさーん」

らん「早く、カード配りなさいよ」

メイド「畏まりました」

らん「いや、ちょっと待ちなさい」

メイド「なんです?」

らん「カードに細工でもされたら困るわ。切った後に、私に渡して。もう一度切るから」

幼女「メイドちゃんはそんなことちません!」プンプン

らん「どうだか」

虎井「け、ケンカはダメですよ」

サッサッサ

メイド「はい、どうぞ」

らん「はい、先生」

ヒョイ

虎井「は、はあ」

サッサッサ

虎井「で、では配りますね」

―――
――


ク(ラブ)、ハ(ート)、ス(ペード)、ダ(イヤ)

虎井先生
ク2 クK ハ4 ハ8 ダ8

らん
ク3 ハ8 ハ8 ダ3 ダ8

メイド
ク9 ハ2 スJ ス2 ダQ

幼女
ク9 ク10 クJ クQ クK  



虎井(えっと、ワンペアか……そもそもワンペアって確立から言うと比較的頻繁に出る役だよね。となると、ほぼ全員ワンペア以上だと考えてもいいよね)

虎井(みんなはすごく落ち着いてるなあ。良い役がもしかして来てるのかな)

虎井(らんさんは……)チラ

らん「……」ニヤニヤ

虎井(わあ、すっごくにやにやしてる。もしかして、勝機が……って、顔に出しちゃだめですって!)ワタワタ

虎井(よ、よし。ここはらんさんを勝たせる方向で進めよう)

虎井「チップ5枚」

スっ

らん「コール」

メイド「コール」

幼女「コール」ふわあ

虎井(みんな同じ……もしかして、幼女ちゃんもメイドさんもそんなに大した手じゃないのかな)

虎井(今、ポットの合計が20になったから……最初にらんさんがみんなを引き離しておけば……)

虎井「……チップ10枚!」

らん「……コール」

メイド「コール」

幼女「コール」


―――
――

メイド「カードチェンジされますか?」

虎井(……私は、チェンジしたところでただの悪あがきにしかならない気がする)

らん「しないわ」

幼女「どうちよ」

らん「ふん、どうせ大したことない手なんでしょ。さっさと全部交換すれば」

メイド「お好きなように」

幼女「じゃあ、このまんま」

虎井(……?)

幼女「もっとおっきいのだとおもったのになあ」

―――
――

メイド「では、カードをめくってください」

虎井「ワンペア」

らん「フルハウス」ニヤ

メイド「ワンペア」

幼女「ストレートフラッシュ」

虎井「え」

らん「は?」

幼女「くちがわるいとカードさんにきらわれるんだよー」

らん「……なんで、初っ端からそんな! いかさまよ! そんなはずないわ!」

虎井「ら、らんちゃん」

罰ゲームは?

メイド「お嬢様は、トランプの女神に愛されていらっしゃるのです」

幼女「です!」

らん「わけわかんないのよ! そんなオカルト信じるか!」

虎井「あれ」

らん「なに?」

虎井「カードが、おかしい」

らん「?」

虎井「同じカードがありますよ」

らん「……あ」

幼女「……ぷっ……くすくす」

メイド「……ふふっ」

幼女「そんなこどもだましにもきづかないなんて……しょしんしゃーって、おもちろいね!」

虎井「え、えええ!?」

らん「どういうこと」

幼女「すぐにわたちがかったらつまらないでしょ? だから、ふたりのかつかくりつをあげてあげたんだよ?」ニコ

らん「ふざけやがって!」

虎井(か、完全に遊ばれてる)

>>235
あ、忘れてた
次からいれます

虎井「じゃ、じゃあ今のゲームは……」

メイド「気づかれなければそのままにしようと思いましたが」

幼女「むこーでいいよむこーで」

虎井(一命をとりとめた…でも、この幼女さん次も必ず勝つ……どうしたらいいんだろう)

虎井(それより、カードをどうやって入れたんだろう)

虎井(メイドさんはそんな気配なかった…)

虎井(じゃあ、幼女ちゃんが……)

虎井「あ、そう言えば、罰ゲームのこと忘れてた……」

メイド「罰ゲーム?」

虎井「はい。かくかくしかじかで」

幼女「え、じゃあ、わたちあなたをくすぐりながらポーカーしなくちゃいけないの?」

虎井「そうなんですよ」

幼女「……えー」

虎井「ルールなので」

らん「先生、ちょっとゲームに馴染んできたわね…」

虎井「否応ない感じです」

虎井「では、お席を交換しましょうか」

幼女「はーい…」

ガタン

虎井「あ、隣の席になっても幼女ちゃんじゃ手が届かない」

幼女「……これ、もしかして、わたちあなたのひざのうえでやらないといけないんじゃないの?」

メイド「……」ピク

虎井「そうですねえ……わたし、下は見ませんから、幼女ちゃんも上を見ないでくださいね」

幼女「……めんどくちゃいなー」

メイド「……」

虎井(これで、仮に手札を操作したりしても気づける……)

虎井(でも、幼女ちゃんの運は本物……)

虎井(その幼女ちゃんが私の膝の上に乗っていればあるいは)

コチョコチョ

虎井「にゅへっへっへ!?」

コチョコチョ

虎井「よ、幼女ちゃあはっはあ!?」

幼女「だって、やらないといけないんでちょー?」

コチョコチョ

らん・メイド「「………」」ピキ

虎井「あ……やばいっ……何かきそ」

コチョ――ピタ

虎井「あ」

幼女「かんきゅうつけてあげるね!」

虎井「あ、は、はい」ビクン

虎井(……気持ち良くなってきてる……)

虎井(自分が、怖い)

らん「せんせー?」

虎井「はい?」

らん「ふん!」

パンっ

虎井「あひ?!」

らん「でれでれしないで!」

虎井「してませんよ!」

コチョ

虎井「はううんっ?!」ピクン

幼女「はっじめるよー!」

虎井「は、はい」

ナデナデ

メイド「……」

スっ

虎井「メ、メイドさん」

メイド「はい」

虎井「こ、このナイフは」

キラっ

メイド「お嬢様の頭に、気安く触るなメス豚……という意味がありますね」

虎井「もっと、オブラートに包んでください!」

メイド「……では、お配りします」

サササッ

幼女「なにがでるかな?なにがでるかな?」

らん「シャラップ! 気が散るのよ!」

幼女「おねえちゃんこわい……」ウル

コチョ

虎井「ううん!?」ビクン

らん「先生!! ふざけないで!」

虎井「え、わたし!?」

メイド「配り終えました。手札をご確認ください」


らん「……たく」

ペラっ

らん「……」シュン

虎井(らんさんの顔が一気に曇った……!? いったい、何が)

メイド「……」

ペラっ

メイド「お嬢様……お可愛い」ボソ

虎井(怪しい独り言を……? 相当なロリコンッ)

幼女「……」

ペラっ

虎井(幼女ちゃんの反応は分からない)

モゾモゾ

虎井「?」

幼女「……おトイレ」ボソ

虎井(おトイレ我慢してたんだねッ)

虎井(でも、勝負中だからもうちょっと我慢してね)

虎井「……」

ペラっ

虎井(私の手札は……)

コチョ

虎井「ひやあ!?」ピクピク

幼女「……フー」

虎井「む、無理にしなくても」

幼女「やくそく、したから」ギュッ

虎井「ど、どうも」

虎井(さて、私の手札は……)

ペラっ

虎井「……」

メイド「では、らんさんからどうぞ」

らん「チェック」

虎井(ノーペア……だったんだ)

メイド「チェック」

虎井(この人は、前の人の真似をして、もしかして自分の意図を分からなくさせているのかな)

幼女「レイズ。チップは20枚」

虎井(……勝負してきた)

コチョ

虎井「いやん!?」

ガタッ

幼女「うッ……」モジ

虎井「……コール」

―――
――

メイド「では、手札をお見せください」

ペラッ

らん「ノーペア」

虎井(やっぱり)

メイド「ノーペア」

虎井(全然、顔に出てなかった。すごい)

幼女「ストレートフラッシュ」

らん「またですって!?」

メイド「お嬢様のカードの高位が……落ちてる」

らん「え? さっきと同じじゃない」

メイド「いいえ、ハートの2~6なので、先ほどに比べると高位は下なのです……一体なぜ」

虎井「それは」

コチョコチョ

虎井「はひい!?」

幼女「それは、このひとがとてつもなくうんがわるいからだよ! だから、カードさんたちが、わたちからはなれていったの」

メイド「まさか、偶然にしろ……そんなことが」

幼女「わたちがひざのうえにのってちまったから……こんなことに」

虎井「そういうことですね」

らん「じゃ、じゃあ、もしかして虎井先生のカードは逆に……幼女ちゃんの幸運が?」

虎井「ふっふっふっふ!」

らん「まさか」

幼女「ありえないはなしじゃないよー……」

メイド「そんな、お嬢様の運を吸いとるなんて、なんて乞食……」

虎井「酷い言われよう……です」

らん「もったいぶってないで早く見せて、先生」

虎井「はい!」

ペラ

虎井「ノーペア!」

―――
――――


5分後

じいや「残念ですが、虎井様、らん様は現時点を持ちまして、このパーティーの参加資格が失われました」

虎井「オーマイゴッド!」

らん「……もう、疲れたわ」

幼女「まえふりだけはよかったのにね」

メイド「お嬢様、おトイレに行きましょうか」

幼女「はーい。じゃあ、おねえさんたち、またどこかであいまちょー」

フリフリ

じいや「では、敗者はこの世から消えて頂きます」

虎井「この世?!」

らん「はあ?!」

虎井「ま、待ってください。聞いていませんよ!」

らん「ちょっと、まだ先生に二本差ししてもないのよ!」

虎井「それは止めて、らんさん!」

じいや「と、言われましても、私にはどうすることもできません」

じいや「出口をお二つ用意しておりますので、お好きな方からお帰りください」

虎井「こ、これくぐったら落とし穴が! とか、針山が! とか、ダストボックスでした! とかじゃ」

らん「や、やだ死にたくない! 先生、先に逝って!」

ドン

虎井「ふえ?」


『左の扉:来世』

『右の扉:過去』


虎井「>>251

らん「……せ、先生が逝っちゃった」

ガクッ

じいや「……さて、あなたはどちらにされますか?」

らん「お母さんが、お母さんはこんなこと許さないわ」

じいや「残念ですが、あなたの人権は全て売却済みです。ご愁傷様です」

らん「こ、このくそじじい! 死ね!!」

ブンッ

じいや「おっと」

ヒョイ

らん「ふーッ…」

じいや「危険な方ですね」

ドンッ

らん「え」

グラッ

じいや「>>253にでもお行きなさい」

来世

来世の設定を安価で決めます
時代は現代です

パターン1
虎井:姉
らん:妹
舞台:女子高

パターン2
虎井:女
らん:犬
舞台:小学校

パターン3
お好きなように

どのパターンか
>>255

1で

他に何か特殊な設定はいりますか?


なし
あるいは
好きな設定

>>257

じゃあ百合スレだし姉妹レズで

分かりました

学校に関して、
何か特殊な設定はいりますか?

なし
あるいは
好きな設定

>>259

女子校

マリみて1、2巻くらいしか見てないけどなんとなくやってみます

では、性格は引き継いで
前世の記憶はたまに出て来たリで
来世編スタートです

虎井家


らん「……起きて、お姉ちゃん」

?「……」

らん「お姉ちゃんてば」

ユサユサ

らん「起きんかこらあ!!」

?「うわ?! な、なんですか!?」

らん「転校初日から遅刻なんて嫌だよ」

?「転校? なに言ってるんですか? それより、ゲームは……」

らん「ゲーム? 何言ってるの? 馬鹿なこと言ってると、身ぐるみはがしちゃうよ? お姉ちゃん」

?「お姉ちゃん?」

らん「? どうしたの?」

虎井先生の名前を安価で

>>264

りん

りん「わ、私は……」チラ



りん「だ、だれ?」

らん「誰って、りんお姉ちゃんでしょ? 昨日まで、濃厚にからみあったのに忘れたの?」

りん「……覚えてます」

りん(知らないはずなのに、覚えてる。どういうことなの)

らん「しかも、そんな他人行儀な話し方して。あ、からかってるんでしょ」

りん「そ、そういうわけじゃ」

りん(……あの扉、確か『来世』って書いてあったよね。まさか、本当に……来世に)

らん「もー、もう一度……してあげないとダメみたいだね」

スリ

りん(来世でも、この子全然変わってない?!)

りん「ひええ」

コンコン

母「ちょっと、二人とも! 今日は、先生にご挨拶に行かなくちゃならないのよ? 早く起きていらっしゃい」

らん「はーい」

りん「ほッ」

りん(前世に未練なんてないけど……いや、あるけど……)

りん(今は、この環境に適応していくしかない……よね)

とある女子高
職員室

ガラ

りん(……)

りん(そう言えば、私、先生になりたかったんだっけ)

りん(……これって、ある意味チャンスなのかな)

りん(人生もう一度やり直せるのと一緒なんじゃ…)

らん「りーん! 早く、行く!」

ドンッ

りん「きゃ!?」

ボフッ

?「大丈夫?」

りん「も、申し訳ありません」ワタワタ

ペコ

?「ふふ、ご丁寧にありがとう。ごきげんよう」

りん・らん「ご、ごきげんよう」

?「お気をつけて」

カツカツカツ

らん「あのスカーフ赤色だから、3年のお嬢様って所じゃない?」

りん「綺麗な人だね。髪さらさらで、若いっていいなあ」

らん「お姉ちゃん、あの人より一つ下でしょ? 何言ってるの」

りん「あ、あー、そうだねッ」

先輩のスペック
ロングヘアー
165cm
攻め・受けどちらの可能性もある
普段はおっとりしている
エッチ慣れしている


先輩の名前を安価で
>>269

みなみ

家庭教師の虎井とは何だったのか

>>270
タイトル詐欺ってやつですかね

坂井先生「みなみさんに見惚れてたの? ボディーガードにやられちゃうわよ」

ヒョイ

りん「きゃ!?」

坂井先生「あ、驚かせてごめんなさいね。初めまして」

りん「初めまして。遅れてしまい、申し訳ありません」ペコ

坂井先生「まあ、丁寧にありがとう。ここの生徒は基本のんびり屋さんが多いから、気にしてないわよ。らんさんも、あちらで担任の先生がお待ちですよ」

らん「はーい」

トコトコ――

りん「あ」

坂井先生「緊張してる?」

りん「そうですね」

坂井先生「すぐに慣れるわ。同室の3年生に色々教えてもらってね」

りん「同室?」

坂井先生「あら、聞いてないの?」

りん「えっと?」

坂井先生「今日から寮に住むのも知らないの?」

りん(聞いた記憶はある……けれども)

りん「いえ、聞いております」

坂井先生「この学校では、姉妹制度があって、イベントとかもあるんだけれど、まず初めに、先輩・後輩が同じ部屋に住むの。一緒の部屋になるのは……>>273さんよ」


同室の3年生のスペック
肩までの茶髪
クールな一匹狼
ノーマルなタイプ

安価に同室の3年生の名前を入れてください

虎子

りん「虎子さんですか……」

坂井先生「可愛い名前でしょ。でも、粗相したら噛みつくかもしれないから気をつけてね」

りん「虎だけに?」

坂井先生「虎だけに」

りん「……」

りん(まあ、らんさん以上に摩訶不思議な人はいないだろうし……大丈夫だよね)

坂井先生「そろそろ来てくれる頃かしら」

コンコン

虎子「先生」

坂井先生「グッドタイミングね」

虎子「その子が?」

坂井先生「ええ。よくしてあげて」

虎子「……」

りん「……よろしくお願いします」ペコ

虎子「ついてきて……」

スタスタ

りん「あ」チラ

坂井先生「どうぞどうぞ」

りん「……」

タタタタッ

生徒「ごきげんよう、虎子様」ペコ

虎子「……」

ヒラッ

りん(挨拶はせずに、手のひらを返すだけ)

生徒「ごきげんよう」

虎子「……」

ヒラッ

りん(慕われているのに、この態度、先生として……血が騒ぐ)

りん「あの」

虎子「ここが部屋」

ピタッ――ドン

りん「あうッ」ヒリヒリ

虎子「何してるの」

りん「ごめんなさい」

虎子「あっち側のベッドはあなたが使って」

りん「分かりました」

虎子「あとは、おいおい聞いて」

りん「はい」

虎子「じゃ」

りん「……」

ガシッ

虎子「……なに」

りん「ここから、教室までどうやって行けばいいのでしょうか?」

虎子「……」

眠いのでここまで
ごきげんよう

教室

虎子「ここよ。じゃ」

りん「ありがとうございます」

ぺこ

「おはようございます」

「おはようございます。今日は、お日柄もいいですね」

「そうですね。昨日の乗馬はいかがでしたか?」

りん(お嬢様ばかり……)

ぽん!

りん「ひえッ」

?「あなた、転入生でしょ? どうしたの? 教室はここで合ってるわよ?」

りん「あ、はい」

?「入らないの?」

?「入ります」

?「緊張してるの? ……まあ、分からなくもないけど。私も、転入生だから……ここの雰囲気に慣れるのに、時間がかかると思う」

りん「あの、あなたは?」

?「私?」


同級生のスペック
158cm
クラス委員
巻き毛のロングヘアを後ろで少し編み込んでいる
黒タイツ派
ノーマルなタイプ

同級生の名前を>>280

村崎和(むらさき・やまと)

和「村崎和よ。このクラスのクラス委員をしてるわ」

りん「なんで、私のこと知ってたんですか?」

和「クラスのことは、私がお世話をするように言われているもの」

りん「そうなんですか。よろしくお願いします」

和「ええ」

りん「お嬢様ばかりで、緊張してたんです」

和「その気持ち、凄く分かる。でも、あまり気を遣うこともないわ。ただ、一人を除いては」

りん「?」

和「あ、ごめんなさい。余計な話だったわ。入りましょう」

グイグイ

りん「わっと」

トタトタ――


ザワザワ


りん「……」

ヒソヒソ

りん(見られてる。何か囁かれてる)

りん(はッ、もしかして老けてるとか……)

和「もうすぐ先生がいらっしゃるから」

カツカツ

和「あ、来た来た」

坂井先生「みなさん、少し早いけれど席に着いてくれるかしら?」

ガタガタ

りん「……」

和「じゃ」

りん(何年ぶりだろう。この空気……)

坂井先生「今日から、このクラスに新しい仲間が加わります。りんさん、自己紹介をお願いします」

りん「あ、はい」

クルッ

りん「初めまして。虎井りんです」

坂井先生「何か特技などはありますか」

りん「特技は……>>282


下から選んでください

1システマ
2くすぐりに耐える
3ご自由にどうぞ

安価ミスった。
ごめん再安価します


>>287

早口言葉

りん「早口言葉が得意です」

坂井先生「あら、そうなんですか」

りん「ええ、ちょっとだけ」

「早口言葉って、何かしら」

「あら、ご存じないのですか?」

「ほら、あれですよ。言葉を早く話す」

「どのくらい早く?」

「それは、もう目にも止まらない速さでは?」

「それを言うなら耳では?」

「それもそうですね。ふふふ」

りん(おっとりしてるなあ)

「それでは、何か喋って頂けるのかしら」

「聞いてみたいですわね」

「よければ、お願いします」

りん「は、はい、じゃあ……この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた」

シーン

りん「あれ……」

パチ――パチパチ
パチパチパチパチ!

「まあ、なんて言ったのか分かりませんが、それはスペイン語かしら?」

「いえ、かろうじて私は、日本語のようにも聞こえましたわ」

坂井先生「これは、有名は早口言葉ですね。ゆっくり言うとこうです。この竹垣に、竹、立てかけたのは、竹、立てかけたかったから、竹、立てかけた」

「まあ、あまり意味はわかりませんわね」

「意味はないのでは?」

「そうなのかしら」

りん(……お嬢様だなあ)

「他にはないのかしら?」

「ええ、とてもアップテンポで聞いていて心地よいですわ」

りん(そういうものではないのだけど…‥)

りん「それじゃあ、もう一つ……輸出車輸出湯輸出酢」

「ゆしゅちゅしゃゆしゅしゅゆしゅつしゅ?」

「あら、全く何を言ったのか分かりませんでしたね」

「最初に、輸出車と言ったのは聞こえましたわ」

坂井先生「はい。このくらいにしておきましょうか。詳しく知りたい方は、HRの後に、りんさんに聞いてみてくださいね」

坂井先生「では、日直の方。号令をお願いします」

「はい、起立――」

―――
――

HR後――


りん「……ふー」

和「お疲れさま。ああいう庶民的な遊びは、ここの人間には珍しいからこれから好奇の目で見られるかもね」

りん「他に、人に言えるような特技がなくて」

和「そうなの? 転入試験に合格したのに?」

りん「試験? あ、ああ」

りん(受けた記憶だけはあるんだよね……)

和「そうよ。ここは中学からのエスカレータ式だから。入学試験は難しくて、外部入学は頭のいい証拠。しかも、姉妹で。刺激の無い学校だから、二人の話題で持ち切りだと思うわよ」

りん「そうなんだ……」

和「ええ。だから、今に先輩方からお部屋へお呼ばれされるかもね」

りん「部屋に? どうして?」

和「知らないの? それがあるから、転入してきたんじゃないの?」

りん「あ、あの雰囲気が良いなって思って決めたから、あまり詳しくは知らなくて」

和「……呆れた」

りん「あははッ」

和「今、一つ上の先輩と同じ寮の部屋になってるわよね?」

りん「ええ」

和「でも、成績や活動、性格などから上級生が目をつけた子は、自分の部屋に呼ぶことができるの。お目当ての上級生に気に入ってもらって、家族ぐるみでお付き合いしたいって思っている子もいれば、憧れから一緒の部屋になりたいという子もいるけど。あなたは……どちらも違うのね」

りん「あまり、社交界には詳しくなくて」

和「いいけど、ここでやっていくには多少は先輩に媚びを打っておく方が無難だと思うわよ。相部屋になれるのは基本的に一人の先輩につき、一人の後輩なんだけど、部屋に気に入った後輩をお泊りさせることもあるから。そうやって、派閥ができていく一方で、選ばれなかった人間は孤立していくしかない」

りん「……なんだか怖いですね」

和「そうね……」

りん「そういうことなら、姉妹で同じ部屋にできるってことかな?」

和「シスコンかしら?」

りん「家族と住むのが安心できるかなって思って」

和「姉妹は相部屋にはできないと思うわ」

りん「そうだよね。じゃあ、例えばね、今の人とずっと仲良くやっていくのでもいいのかな」

和「それもできるけど、最初は先生が割り振って適当に選出された二人だから長続きしないわよ。ちなみに、誰?」

りん「虎子さん」

和「虎子さんか……」

眠いのでここまで
また夜に

りん「何か、思うところがあったり?」

和「もともと一人だったという所からも、性格や社交性に問題があったと考えるのが普通だと思うわよ」

りん「つまり?」

和「虎子さん……虎子先輩は、ちょっと前に友達を殴って怪我をさせてるの。それで、退学にってなる所をご両親が色々学校側に働きかけたと聞いてるわ」

りん「どうして、殴ったの?」

和「それはあまり詳しく知らないけれど、虎子先輩のご両親、裏の世界の人って言う話もあるから……手が出るのが早いんじゃって噂だけど」

りん「そうなんだ……」

和「せっかく相部屋になるんだったら、みなみさんみたいな優しくて大人しい方の方が、ケンカとかにもならないし無難だと思うわよ」

りん「みなみさんて、あの髪の長い綺麗な?」

和「ああ、ごめんなさい。もう、お会いしたの?」

りん「職員室ですれ違っただけだけど」

和「あの方は、本物のご令嬢ね。でも、すでにボディーガードの二年生と同室だけど」

りん「へえ」

和「それでも、彼女は気に入った女の子を部屋に呼んでお茶会を開いてるってことだけど」

りん「行ってみたい?」

和「私は、そういうのにはあまり興味がないから」

りん「そう言えば、和は誰と同室なの?」

和「わ、私は……今は」

りん「?」

和「だ、誰とでもいいでしょっ」

りん「そうなんだけど……どうかした? 大丈夫?」

和「大丈夫よっ」

放課後――

りん「はあ、疲れた……。お嬢様それも10代の娘さん達の相手をするのって、テンションが追いつかない……私も、前はもっときゃぴきゃぴしてたのかな」

りん「きゃぴきゃぴって……」

りん「おいおい……」

りん「らんさん……じゃない、妹なんだ。らんでも迎えに行こうかな……」

テクテク――ピタ
クルっ

りん「和さん、クラス委員が終わったら暇になるって言ってたなあ」

テクテク――ピタ
クルっ

りん「虎子さんは、部屋に戻ってるかな? ああ言うタイプって、中庭とかにいるよね。保護欲くすぐられるなあ」

テクテク――ピタ
クルっ

りん「みなみさんのボディーガードってどんな人だろう? よく考えたら、同じ学年にいるんだよね」

テクテク――ピタ
クルっ

りん「みなみさんのお茶会って、何するんだろう」

テクテク――ピタ

りん「う、酔った……」

りん「よし、>>298


以下から選んでください(今回の来世編でこのスレを終わりにしようと思うので、この選択で誰とのルートになるか決まります)

1らんを迎えに行く
2和を待つ
3虎子を探しに行く
4ボディーガードが誰か調べにいく
5みなみさんの部屋に行く
6お好みで

6直帰

りん「なんだか、疲れちゃったし……部屋に戻ろう」

テクテク――


キャッキャ

りん「女の子しかいない……そりゃ、そうだよね」

りん「今度こそ、普通に生きて行きたいなあ」

りん「堅実に誠実に……」

りん「もう一度やり直していいんだよね」

寮の部屋

ボフっ

りん「あー、制服しわになっちゃうな」

りん「このまま、眠って、朝起きたら……現実に戻っていたりして」

りん「こっちが、夢だったりして」

りん「そうなると、どこからが夢だったのかな」

りん「……なんて」

りん「私、家庭教師だったよね。家庭教師の虎井、だったよね?」

りん「……」

りん「少し、眠たくなってきちゃった」ウトウト

りん「虎子さん、いつ戻ってくるのかな……」ウトウト

りん「ちょっとだけ、寝よう……」

りん「おやすみ……」


>>302

1家庭教師の虎井の世界に戻る
2お好みで

1

―――
――





パチ

虎井「……ん」

パチパチ

虎井「……っくしゅん」

モゾモゾ

虎井「……背中、痛い」

ゴツゴツ

虎井「?」

ジャラ――


虎井「鎖?」

らん「……すー」

虎井「らんさん?」

虎井「……まさか、本当に?」

虎井「あれは、夢だったの?」

らん「ん……」

ゴロン
ジャラ――

虎井「なに、この鎖?」

コンコン


じいや「お目覚めですか?」

虎井「あ」

じいや「よく、眠られておりましたね」

虎井「わ、私達ゲームに負けて、罰ゲームの扉をくぐったんじゃ」

じいや「来世に行ったと? 馬鹿馬鹿しい話ではありませんか」

虎井「……ッ」カア

じいや「幻覚作用の強い香りを嗅いで頂いたのです」

虎井「そんな……」

じいや「お二人は敗者となりましたが、最後に幸せな夢は見られましたか?」

虎井「最後?」

じいや「ええ」

虎井「ど、どういう意味ですか」

じいや「この後、お二人は出荷予定です」

虎井「出荷って」

じいや「お二人を可愛がってくださる方の所へ」

虎井「い、いやっ……いやです! らんさん! らんさん!? 起きてください!」

じいや「お二人仲良く、同じご主人様の元へ行けるように図りましたので、ご安心ください」

虎井「なんで、私、ゲームに参加するだけって…こんな」

じいや「お元気で」

カツン――

虎井「や、やだ! 行かないでください!? 待って!?」

カツカツカツ――

カツカツ――

カツ――

虎井「……そんな」





BadEnd

ルート選択のなかった結果こんなことに……
お付き合い感謝です
では

は?

おつおつ

>>308
どのルートにもいけなかったのでこうなりました

>>309
どもども

まじか…
おつ、またなんか気が向いたら書いてくれ、まってる

>>311
誰か、選んでくれるかと思ったんだけど
選ばなかったら終わらすつもりだったんだ

こんなわけわかんないのに付き合ってくれてありがとう

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