【モバマス】モバP「エロトラップダンジョン?」【R-18】 (525)

診断メーカーのエロトラップダンジョンというものから思いつきました。

異種姦的要素が強めです。

よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456497982

モバP「パソコンを開いたら……なんだこれ、『エロトラップダンジョン』?」

モバP「なんだ、なんか妙にそそられるタイトルだが……」

モバP「えっと、何々?名前を入力するとその人がエロトラップにかかる?」

モバP「シンプルだな。今ちょうど暇だしやってみるか」

モバP「ん?なに?これを読んでから名前入力してスタート?」

モバP「https://shindanmaker.com/a/570937

モバP「いや、言ったところで意味があるのか?まあ、いいや。じゃあせっかくだし……」

モバP「島村卯月」

[島村卯月]

「ここ、どこなんでしょう……凛ちゃーん、未央ちゃーん!」

 こつ、こつ、と靴の音だけがまるで廃墟のような通路に響く。

「うぅ、夢なら、早く覚めてよぉ……」

 照明なんてあるわけもなく、薄暗い通路を壁に手をつきながらおそるおそる歩いていく。

「出口、出口を探さなきゃ……」

 とにかくこのわけのわからない状況を何とかすべく、ゆっくりとではあるが歩を進める。とにかく進まなきゃという焦りだけが彼女の足を動かしていた。
 しかし、そのせいで、他の床と全く色の違う異質な部分を踏んだことに彼女は気づけなかった。

ガタン!

「きゃあっ!?」

 突然だった。下腹部への衝撃と同時に視界がぐんと高くなる。

「わっ、わ」

 何かに下から突き上げられたのか、その感覚は小さいころ父に肩車をしてもらったことを思い出すような感じだった。
 とにもかくにもいきなりだったせいか卯月は安定性を得るために咄嗟に手を前に着く。が、それが仇となった。

「……えっ?」

 がしゃ、と音がしたと思った瞬間両手が動かなくなる。よく見ると太い鎖が地面のほうから伸び、手を着いた地点に固定しているのだ。

「えっ、えっ!?」

 突然体を固定され、高くなった視界に困惑を隠せない卯月だったが

「……あ、れ?」

 卯月を突き上げた何かはそこでぴったりと固まったまま、全く動かなくなった。

「……え、っと、これ、どうしたら」

 しばらく時間が過ぎ薄暗かった視界に目が慣れてきたのか、ようやく卯月は自身が何に"跨っている"のか知ることになる。

「……これ、も、木馬?」

 昔、家に置いてあった子供用の遊ぶ木馬。姿形はまさにそれであったが比べてみると違うところがある。

「なんで、上が尖って……」

 それは見た目は『三角木馬』というものであった。が、木でできているわけではなく、全体が肉のように硬柔らかい素材でできていた。
 木馬責め、というものは戦国、江戸時代からある拷問の一種であり、現代では女性への『羞恥的』または『性的』な責めとして用いられることが多い。
 卯月も17歳の少女である。性知識を習っていることはもちろん、インターネットの急激な普及で誤ってそういった知識を仕入れてしまったこともある。
 ゆえに今のこの状況は卯月にとって現代どおり非常に『羞恥的』で『性的』なものであった。

「い、いやっ」

 着いた手に力を入れて腰を浮かさないと、その三角木馬は尖った部分を容赦なく卯月の割れ目に食い込ませ刺激を与える。

「は、はずれてよぉっ!」

 何とか手についた鎖を外そうと必死に動かしてみるが、鎖がじゃらじゃらと音を鳴らすばかりで全く外れる気配はない。

「うぅっ、これどうしたら……」

 体は固定されているので、首の動く範囲であたりを見渡してみる。
 しかし、通路が続いているだけで人が通る気配など全くない。

「こ、こうなったら……」

(もう壊すぐらいの勢いでやらなきゃ。別に壊れたって誰かいるわけでもないし……)

 卯月はそう思い、木馬を壊す勢いで力の限り腕を振り上げた。すると効果があったのか固定されていた手が外れ上にあがる。

「や、やった!」

 鎖から開放された喜びからか、卯月は気づかなかった。

「……?」

 振り上げた腕がその場で固定されていることに。

「あっ、あ!」

 鎖は外れていたわけではなかった。下から伸びていたそれは卯月が腕を振り上げたとたん、何故か上に伸び、彼女を宙吊りにする形で固まったのだ。

「いやっ、いたっ!」

 先程まで手の力を使って腰を浮かしていたが、それが出来なくなってしまってはどうなるのだろうか。
 答えは単純で、卯月はその綺麗な割れ目に自重をかけることになる。

「ひ、ぐぅっ!」

 多少柔らかいといっても強烈な痛みが彼女を襲う。痛みのせいで涙が流れるがそれを拭うはずの手も今は上で固定されている。

「いやぁっ、だれか、だれかぁ!」

 人の気配もなく、鎖が外れる様子もなく、さらに痛みからか、彼女はついに悲鳴をあげる。
 が、木馬にそんな声は届くはずもなく

「ひっ!?」

 それどころか彼女に追い込みを駆け出した。

「やっ、やだ、震えて……!?」

 ヴヴヴヴと細かな音を立てながら木馬の尖がりの部分が振動を立て始めた。

「は、あん!やっ、とま、ってぇ」

 食い込みは最初は痛みであった。それは当然の現象だったのだが、自重をかけ続ける痛みは少しずつ慣れがでてくる。
 卯月も少しずつ引いてくる痛みにほっとした瞬間があったのだが、木馬の本来の目的はそうではなかったらしい。

「ひゃっ、だ、めっ、こんな、こんなぁっ!」

 痛みと快楽は全くの別物であった。先程の痛みとは全く違う刺激が卯月の割れ目に食い込みながら襲い掛かる。

「うぁっ!や、あん!やだやだっ!」

 何とか脱出しようと必死に体を動かそうとするが、体はほとんど固定されており動くのは腰の位置だけで、傍から見ればそれは自分から腰を振るような恥ずかしいものになっていた。
 さらにいえばその行為はなおのこと秘部に刺激を与えることになっていることに卯月自身は気づかない。

「あっ、うそ……」

 そして振動を受けている部位がわずかに湿り始め、ニチャニチャと音を立てていることに卯月は驚愕する。

「そん、な、わたし、かんじて……?」

 そしてその事実を認識した途端、卯月は下腹部に熱を感じ始める。

「あ、ん!いやぁっ、こんなので、やぁっ!」

 割れ目の部分だけの振動であったが、自身から分泌される液で滑りがよくなったせいで自然とグラインドする形になり自然とクリトリスも刺激する形になり彼女はそこが擦れるたびに電流が走るような刺激を受け背をそらす。

「ふ、ぐぅっ……あっ、ぁ!」

 何とか耐えようと歯を食いしばってみても、刺激が来る度に嬌声が上がり、口からは涎がだらしなく垂れる。
 そして、止まらない刺激に体は徐々に絶頂へとのぼり始める。

「い、ぃきたく、ないよぉっ!いや、あ、あぁっ!」

 その時――

がたん、とタイミングを計ったかのように木馬が上下に揺れた。

「ひ、ぃっ――――!!!」

「あ、あああああああああぁぁぁっ!!」

 全く予期してない痛みも含んだ刺激に卯月は体を仰け反らせ絶頂した……



………………………………………………
………………………………
………………


「は、ひっ、い、やぁ……も、ういきたぐ、な、ぃっ」

 あれからいくら時間が経ったのだろうか。卯月を責め立てていた木馬はいまだに振動を続け、さらに不定期に上下に動き強い刺激を与えていた。
 そのたびに卯月は絶頂させられ、潮を吹き、放尿までさせられていた。当然だが木馬の下のほうは小さな水溜りができていたが卯月の思考はもうそこを認識することもできないほど朦朧としていた。

「あ、やっ、またっ、いやぁ、いやあっ!」

 ガタン!

 木馬が揺れる。卯月はこの衝撃と音がくるたびに絶頂していた。

「ひ、あああああああぁぁぁっ!!!!!」

 体を小刻みに痙攣させ、卯月は絶頂を繰り返す。目からは涙を流し、口からは涎をだらだらと流し、ついに力尽きたかのようにぐったりと顔を伏せた。
 その瞬間彼女を固定していた鎖が音を立ててはずれ、木馬もそれと同時に振動を止め、先程まで潜んでいた床に再びもぐっていった。

「はぁ……はぁ……」

 ぐしゃっと自身がつくった水溜りに倒れながらも、卯月はそれ以上動けるはずもなく気を失った……

………………………………………………
………………………………
………………

島村卯月【探索中】……三角肉馬に拘束された!股間にめり込む出っ張りが振動しだし、36回イかされてしまった…

安価はあるのかな(ワクワク)

島村卯月【探索中】……三角肉馬に拘束された!股間にめり込む出っ張りが振動しだし、36回イかされてしまった…

>>12
しぶりんとちゃんみおは書いちゃったので、それを投下したら安価取ろうかなと思ってます。
ただ遅筆なので時間はかかるかもしれないです、すいません。

モバP「……はっ!?」

モバP「お、おお?なんだ、名前打っただけなのに脳に映像が……?」

モバP「しかし、なんだ……」

モバP「卯月……やっぱエロいなー」

モバP「せっかくだし、まだいいか」

モバP「渋谷凛、と」

[渋谷凛]

「はぁ……」

 渋谷凛は壁に背中をつけ地面に座り込んでいた。

「どっきりだとしても悪趣味すぎるよ……」

 さっきまで事務所のソファーに腰掛けていたはずなのに、気がつけば廃墟のような場所に閉じ込められている。

「なんかさっきから悲鳴とか聞こえるし、もう、ほんとなんなの……」

 凛も最初から座り込んでいたわけではなく、しばらく出口を求めて探索をしていたのだが出口はおろか、ドアのひとつも見つからず途方にくれてからの行動であった。

―――ガサッ

「だれっ!?卯月?未央?それともプロデューサー?」

 凛は立ち上がり音がした方へと走り出す。

彼女もまだ15歳という年齢で、全く見覚えのない場所に一人でずっと放置されていたせいか、心細さもそれなりにあった。
 だから彼女にとって、物音というものは現状を打破する上で何よりも欲しいものであった。

「ちょっと、待っ、きゃあ!?」

 が、彼女を呼び寄せたのは人ではなかった。

「いや!?虫!?」

 走って角を曲がった彼女に突然襲い掛かってきたのは何か小さいものであった。必死に制服の上着を脱ぎ、それを叩きつけるように扱い纏まりつくものを払い続ける。
「はぁはぁ……なにもついて、ないよね?」

 軽く体を捻って、服を確認してみるが何かついている様子はなく凛はひとまずほっと一息をつく。

キュッ

「ひぅっ!?」

 が、その安堵の息は長く続かない。

「な、なにっ!?」

 突然の快感。それは自身がたまに自慰をするときによく刺激を与える部位からくるものであった。

キュッキュッ

「ひゃ、あっ!?」

 頭に疑問符を浮かべる暇もなく、それは定期的に緩い刺激を与えてくる。

(クリトリスに、なんかついて……?)

 彼女はまわりに誰かいないか確認してから、ゆっくりとパンツを下ろしスカートをあげる。

「え、な、なにこれっ!?」

 そして彼女は目にする。彼女の秘芯に丸いリング状の何か柔らかい形状のものがまきついているところを。

キュウ

「ふ、ぅっ!」

 先程から定期的にこのリング状の何かが秘芯を緩く締め上げ凛に刺激を与えていたのだ。

「さっき、とびかかってきたのは、これ……?」

 しかし、いつの間にもぐりこんで巻きついたのか。

「こんな、虫……虫?見たこともないし、聞いたことも……」

 軽く突いてみるとぐにぐにとしていて、妙な肉感を持っている。

キュウウ

「は、ぁぁっ……」

 そして、突っつくとお返しといわんばかりにリングは先程より少し強く秘芯を締める。
 いつの間にか自身の声に媚色が混じってることに気づき、凛は慌てて口を手で塞ぐ。

「と、とにかく取らなきゃっ」

 最初にそうしておくべきだったと、凛は秘芯を囲んでいるリングに手をかける。

 しかし

「う、うそっ!?と、とれないっ……」

 そのリングはまるで固定されているかのように秘芯に纏わりついておりいくら力を込めても全く抜ける素振りを見せない。

「そ、そんな……」

キュポッ、キュポッ

「ひゃ、ん!?やっ!」

 そして、なおも取り外そうとするとリングは先程と動きを変え、秘芯をしごくように動き始める。

キュポキュポキュポキュポキュポキュポ……

「ひゃああああああ!?やだ、やめ、て!それ、だめえっ!!」

 普段から少し弄っていたせいもあったのかその快感は凛にとって耐え難いものであった。秘所は弄ってもいないのに涎をだらだらとこぼし始めひくひくと次に来る刺激を待ち望んでいるかのようであった。

キュポキュポ……

「ひぃ、ぅ、あ……と、止まった……?」

(もうちょっとで、いきそうだった……かも)

 まるで期待してるかのような思考を自分がしていることに気づき頭を振ってその妄念を振り払う。

「ど、どうにかしないと……」

 とにかくこれをつけたままでは移動も間々ならないと、凛は地面に座り込んで足を少し開く。
 そして、もう一度秘芯に張り付いている肉のリングを確認する。

(うっ、すごい、ぬれてる……)

 だらしなく涎を垂らす秘所とぬらりと湿り気を帯びている秘唇、そして秘芯についているものを確認する。それはやはりリング状のもので先程よりもうねうねと蠢いているようだった。

「どうしたら……」

キュッ

「ひっ……!」

 放置したら定期的に緩く締め上げてくる。そして

「……軽く触ると」

キュポッ、キュポッ

「あん、ひゃっ!」

 どうやら放置すると定期的に緩く締め上げ、触ったりすると秘芯をしごき強い刺激を与えてくるようだと凛は気づいた。

「そんな、八方塞じゃ……」

キュウウ…

「はぁっ、くぅっ」

 緩い刺激といえども、ずっと続けられると徐々に気持ちよさが増幅され凛はいつの間にか吐く息に甘い色がついていることに全く気がつかない。

「はぁっ、はぁっ、取らなきゃ、これ取らなきゃあ……」

(そうだ、爪をリングに差し込んで根元から剥がすようにすれば……)

 まとまらない思考でそう考える。人並みに長い爪だがリングの底に入れ込める分はありそうである。

(でも、もし失敗したら……?)

 さっきはつまんで離そうとしただけで、何度もしごかれあっさり達しそうになっていたのだ。

(失敗……失敗したら、だめ)

 手が震える、人差し指を立て爪をリングの根元にゆっくり入れ込んだ。

「はぁ、はぁ、はぁ」

 そして凛は差し込んだ指を引きあげた。




ツルッ

(あっ)

 凛は気づいていなかった。元々、肉のリングはわずかだが粘着質の液体を分泌していたことを、そして自身の人差し指に自身の愛液がついていたことを。

(あ、あっ)

 爪はただ強くリングをなぞっただけだった。

「あ、ああ……」

 心臓の鼓動数が急速に上昇する。やばいやばいやばい、と凛の心は危険信号を出し続けるが彼女はもう何もできず固まるだけだった。

ギュポッ!

「ひゃあん!」

 その変わりに、先程のお返しとばかりにリングが蠢きだした……

「いやっ、いやああああああああぁぁぁ!!!」






………………………………………………
………………………………
………………

ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!

「ひゃ、あ!ご、ごめん、なさっ!ゆる、してぇっ!」

ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!

「だ、めぇ!また、また、ああああああああぁぁ!!!」

 凛は蹲りながら何度目かの絶頂を迎える。もはや秘所からは洪水のように愛液が流れだし、イクたびにあたりに愛液を撒き散らしていた。

ギュウ、ギュウウウウ

「いやぁ、それっ、だめぇっ!」

 肉のリングはというと、お返しを始めてからまだその責め手を緩めない。
 秘芯を強烈にしごいたかと思うと、より敏感な秘芯の裏側の根元の部分を執拗に緩くしごいたり、再び強くしごいたり。
 まるで彼女がどのようにされれば悦ぶかをわかっているかのように責め続ける。

ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!

「あっ、あっ、だめ、そっちも、だめっ!ご、ごめ、なさ、も、もう、しませんからぁ!!」

秘芯をしごかれ続け、凛は何度も何度も絶頂を迎える。

キュッ、キュッ、キュッ、キュッ!

「いやぁっ、つよしゃ、かえないでぇっ」

キュウ、キュウ、キュウ、キュウ!

「も、う、おねが、い、はなし、てぇ……ゆるし、てぇ」

ギュポッ!ギュポッ!ギュポッ!ギュゥウウ、ギュッ、ギュッ!

「あっ、あぁっああああああああ!!!!」




………………………………………………
………………………………
………………



「…………………………」

 そのリングが外れたのは凛が完全に気を失ってからだった……

渋谷凛【探索中】……リング型触手に寄生された!執拗に秘芯をしごかれ、取り外そうとすると、お仕置きとばかりに秘芯の裏と根元をしごきあげてくる!強烈な快感に許しを乞いながら失神してしまった…

モバP「……やばいな、色々とやばいな」

モバP「もうまともに凛を見れないかもしれん……」

モバP「………………」

モバP「未央だ。あとは未央も見なくては」

モバP「……本田未央」

[本田未央]

「おーい!しっぶりーん!しーまむー?」

 軽快な足取りだった。廃墟であろうが彼女にとっては少しの不安よりも多大な好奇心のほうが勝っていたからだ。

「こんな番組の収録なかったと思うけどなぁ」

「おーい!あかねちーん!あーちゃーん?」

 とりあえず片っ端から知り合いの名前を挙げてみるがただただ廃墟の壁に反射して自分に返ってくるだけだった。

「おっ?」

 そしてしばらく歩いていると未央はあきらかに他の床と色の違う部分を見つける。

(いかにも、って感じだけど。もしどっかにカメラが仕掛けられてるならちゃんと引っかからないとね)

「そーれっ」

 掛け声とともにジャンプしてその床を踏み抜く。
 未央の好奇心は彼女の強さのひとつであった。本来臆するはずのこの状況でも彼女は楽しんでおり、それだけ芯の強さは備わっている証拠でもあった。

「うわっ!?」

 が、その好奇心が自身に牙を剥く。

未央の踏んだ床は腐ってるかのように沈み込んだ。落とし穴だったのだ。

「くっ!」

 未央のもうひとつの長所は冷静さだった。ぐっと沈み込んでいく体を止めるために咄嗟に手を前に伸ばす。

「ふぅっ……いやいや、普通に危ないでしょ、これ」

 落とし穴に下半身を埋めながら息を吐く。落とし穴の下は空間になっているようで足がぶらぶらと宙に浮いているようだ。

(全く、このまま沈み込んだらどうするつもりだったのさ!発案者出てこい!……なんちゃって)

 と、あるわけのない番組のいるわけもない企画者に心の中で少し毒を吐く。

「さて、そろそろ出ますかね」

 呼吸を整え、掴まっていた腕にぐっと力を込めて穴から這い上がろうとする。

「よい、しょっ……ん?」

 しかし

「ふ、ううううううううっ……え、あがらないんだけど」

 いくら力を入れてみても体が全くあがらない。よく見てみると落とし穴の表面の部分がいつのまにか未央の体を包むように狭まっているのだ。

「ちょ、ちょっと!抜けないんだけど!?誰か、誰かー!」

 ここにきて未央は漸く周りの異常性に気づく。そもそもこんな廃墟で番組なんて予定にはなかったはずだ。
 そもそも今日はオフの日でユニットの藍子とショッピングをしていたはずであった。

「あれ?なんか、なにかおかしいような……なにか違う……?」

 ピトッ……

「ひっ!な、なに!?」

 そんな下半身だけ宙に浮いた未央の秘部にスカートの上から何か当てられる。
 当然だが、落とし穴の表面は未央の体ぴったりに形を変えており、彼女自身からは下半身に何が当てられているかさっぱりわからない。

「いやっ、やめてよ!」

 ぶんぶんと足を力の限り振る。もしかして穴の中に人がいて悪さをしているのではないかと思ったからだ。
 しかし足を振っても体の線がぶれるはずもなく、秘部に押し当てられている何かを払いのけることはできない。
 むしろ動くことで若干擦れていることに気づき、未央は恥ずかしさで顔を赤くしながら動くのを一度やめる。

「はぁ、もう何がどうなって……ふ、うううううう」

 足を動かすのをやめて、何度か這い上がろうとするがやはりびくともせず、穴に完全に固定されてしまったようだ。

(ずっと……あそこに、何か変なのあたってるし……)

「んん……」

 服の上から秘部に当てられてはいるが特に動かないそれに、未央はもどかしさを感じる。

「もう、なんなの!プロデューサー!?それともちひろさん!?何か変なこと考えてるんじゃ――」

 未央がすべてを言い切ることはできなかった。

ヴィイイイイイン

「ふあっ!?」

 未央の秘部にあてられたそれが動き出したからである。

「な、なになに!?」

 未央が人の何かだと思っていたそれは全く違うものだった。
 それは一般的に『電動マッサージ機』と呼ばれるもので、本来であればその名の通り自身の体を癒すために使われるものであった。

「ひゃ、く、くすぐったいってば!や、やめて!」

 が、未央に対しての使い方はそれとは全く違った方法であった。

「く、ふ、は、あは、ちょっと、ほんと……!」

 秘部に押し当てられたそれは執拗にその表面だけを震わせていた。

(これ、なんか振動してる……!雑誌とかでたまにあるバイブとか、じゃないよね……)

 未央の想像は当たらずとも遠からずというところで、どちらにせよ全く見えてないから考えても意味はなかった。

(うぅ、くすぐったい……)

 服の上からのせいか、秘部にあてられていても快感よりもくすぐったさがまさっており、未央は抵抗できないくすぐりにあっているようでただただ息を吐いて耐えることしかできなかった。

「はっ、はっ、あは、ぁっ……」

(あれ?)

 気がついたら振動が止まっていた。やっと終わったかとふうと一息ついた未央だったが、その顔はすぐ焦りに変わる。
 それだけで終わるはずなんてなかったのだ。

「えっ!?ちょ、ちょっと!」

 秘部の部分が急に涼しくなる。気温的にそうなったわけでは決してない。

(めくられてる!?)

 何かに摘まれたのかスカートが上にたくしあげられたような感覚が襲う。実際は機械のようなアームが未央のスカートを掴みめくっていたのだ。

ピチャッ…

「ひぅ!?」

 そして再び未央の秘部に電動マッサージ機があてられた。そこは先程刺激を受けたせいかわずかに濡れており、少しだけ粘着質な音を立てる。

「ま、待って、下着の上からは、だめだって!」

ヴィイイイイイン

「ひゃああああああああああああ!?」

 服一枚ないだけで刺激の内容はがらっと変わる。
 くすぐったさは消え去り、未央の秘部は快感の振動に支配される

「ふあ、あぁっ、だめ、とまってよぉ!!」

 電動マッサージ機は未央の秘部に固定されたまま、その表面を責め続ける。
 未央の秘部はすっかり湿り気を帯び、同じ場所を責められつづけてはいるものの愛液がローションの変わりになり、未央の感じる刺激はどんどん強くなっていく。

ヴィイイイイィィィ……

「あっ、はぁ、はれ?と、とま、った?」

 が、突然電動マッサージ機はその動きを止め、さらに離れた。

「はぁ、はぁ、はっ、あ……」

 継続的快感がようやく途切れ、未央は呼吸を無理やり整える。とにかく今抜け出さないとまずいと彼女の本能が告げているのだ。

「うぐぐっ!ぬ、ぬけてよぉっ……!」

 しかし、いくら力を振り絞っても穴からは抜け出せそうにもない。

「もう、いやぁ……」

ピチャ……

「ひっ!」

 そして、再び『それ』があたる感触が未央を襲う。

「あ!?そこ、だ、だめ!!」

 が、今度はあたる場所が変わっていた。先程は秘部の中心であったが、今度はそこから少し下がり、秘部と菊門のちょうど中間にあてられていた。
 その場所は

「そこ、わたし、よわ――!!」

ヴィイイイイイン

「ひゃああああああああああああんんんん!?」

 未央が責められて一番弱いところであった。

ヴイイイイイイイイイン!

「ひゃっ、あん!!だめぇ、そんあ、つよいのだめえ!!」

 出力があがったのか、急に振動が強くなりさらに強く押し当てられたのだ。

「だ、め!ほんと、そこ、すぐ、いっちゃ……ぅからぁ!」

 未央が絶頂しそうな瞬間、その空間にもうひとつ電動マッサージ機が現れた。
 当然未央から見えないそれは、徐々に近づいていき……

ヴィイイイ、ヴィッ!

「ひっ!?!?!」

 その一本は今未央を弄っている電動マッサージ機に隣接する形で彼女に押し当てられ、彼女は突然二倍になった快感になすすべもなく

「あ、ああああああああぁぁぁ!」

 絶頂に達した。





………………………………………………
………………………………
………………

ヴイイイイイイイイイン!

「ひゃあ、ああっん!いや、もういやぁ……」

ヴイイイイイイイイイン!

「だ、め……また、きちゃ……ぅ!」

ヴイイイイイイイイイン!

「あ、ん!ああああっ!」

 びくびくと身が震える。既に未央の思考は惚けており、愛液が足を伝って落ちる感覚もわからないほどだった。

ヴィイイイイイイイイイイイ……

「あ、やぁ……」

イイイイイイイ…

「あ……?」

イ……

「と、とま」

ウィーン

「え!?」

 電動マッサージ機は止まり、未央から離れる。彼女が次に感じたのは無機質な強い力で足を掴まれた感覚だった。

「ひ、ひきずりこまれっ――!」

最悪の事態が頭をよぎり未央はさっと血の気が引く。もしもこれで下の空間に引きずりこまれたらいよいよ何をされるか、いや、一生責められ続けられるかもしれない。

「い、いやっ!!」

ウィーン

「い、おっ?おおおお?」

 が、彼女のそんな思いは良い意味で裏切れた。

「うわっ、ととと……」

 機械のアームは未央を上に押し上げ穴から追い出したのだ。

ウィー……

 そして機械のアームはまた地下に潜っていく。未央が何とか意識を回復させもう一度見てみると、色違いの床はもうそこになかった。



………………………………………………
………………………………
………………



「……夢、だったのかな?」

 地面にへたりこみながら呟く。先程までの事態がまだ処理しきれていない。

ニチャ……

「ひゃあん!」

 しかし、それは以前よりもずっと感じやすくなってしまった弱点が出来上がったことで、何が起こったのかを証明していた。

「……下着、ひどい」

 ぐしょぐしょに濡れそぼったそれをずっと履いているわけにはいかず未央は下着を脱いで、立ち上がる。

「そうだ、一緒にいたあーちゃん。もしかしたら……」

 そして、今日先程まで一緒にいたはずの彼女を思い出す。

「探さなきゃ……」

 少しふらつく足で未央は歩き出した。秘部からとろりと愛液を垂らしながら……

本田未央【探索中】……落とし穴トラップだ!下半身が埋まり、弱点を電動マッサージ機で責められ、可愛らしい声を上げながら何度も絶頂させられる!終わらない責めに弱点をさらに開発されてしまった…

モバP「はぁ……だめだ、よくわからんが3人ともエロい。なんなんだこれ……」

卯月「おはようございます!」

凛「おはよう、プロデューサー」

未央「おっはよー!」

モバP「おわああああああああああああ!?!?!?」

未央「ど、どうしたのプロデューサー?急に奇声なんてあげちゃって」

モバP「い、いやいやいやなんでもないんだ。それよりどうしたんだ、今日は?ずいぶん早いじゃないか」

卯月「え?今からお仕事ですよね?」

モバP「へっ?」

凛「へっ、て……もうすぐ出発しないと間に合わないよ?」

モバP「お、も、もうこんな時間か!?い、急いで準備しないと」

凛「らしくないね。じゃあ先に車で待っとくから」

未央「早くきてね、プロデューサー!」

卯月「待ってますね!」

モバP「おう、すぐ来るからな!」

モバP(…………)











モバP(仕事終わったらまたやろう……!)

読んでいただきありがとうございました。

最後の未央の結果の部分だけなぜかコピペしておらず、日が変わってしまい必死に思い出しながら書いたので何か変だったらすいません。

明日は書けないかもしれませんが色々書いてみたいのでよかったら↓3ぐらいまでモバマスのキャラ名を書いていただけるとありがたいです。

ひとまずありがとうございました。

おつです
ところで同じアイドル2回目は無しなのかな
診断結果の最後”次階を/催淫/超感度/おあずけ として診断”という次回の期待が増す結果だったもので

今日は一日外出しないといけないので書けそうにないのですが
高森藍子
黒川千秋
神谷奈緒
で書いていきます。早くても明日の夜になると思いますがよろしくお願いします。

>>52
結果持越しは面白そうだとおもったのですが、安価で取ると難しそうなので、もしも同じアイドルが来たら、という感じでいこうと思います。

これって実際の診断結果に沿ってやってるん?
日替わりだから今は別の結果出てるけど

だいぶ遅れましたが、続きを投下していきます。
高森藍子
黒川千秋
神谷奈緒
です。よろしくお願いします。

>>59
診断結果は書き出した日の結果に基づいてやっています。
例えば卯月、凛、未央は投下の途中で次の日になってますが、書き始めた金曜日の内容の結果で描いています。

卯月「皆さんお疲れ様でした!」

凛「お疲れ様」

未央「お疲れ様ー!今日もばっちりだったね!」

モバP「おう、お疲れ様!今日はこのまま帰るのか?」

卯月「えーと、このあと凛ちゃんと未央ちゃんと一緒にファミレスに行ってから帰ります!」

モバP「そうか、まあ心配はしてないがあまり遅くならないようにな」

凛「大丈夫だよ、ただ食事に行くだけ出し、プロデューサーはどうするの?」

モバP「俺は、もうちょっと仕事を片付けたら帰るよ」

未央「ええっ、まだ仕事あるの!?プロデューサー頑張りすぎじゃない?」

モバP「これぐらいどうってことないさ。それにちょっとすれば終わるからあまり気にするな」

卯月「あんまり無理しちゃだめですよ?じゃあ、お疲れ様でした!」

凛「お疲れ様、倒れない程度にがんばってね」

未央「お疲れ様でしたー!今度は一緒にご飯食べに行こうね、プロデューサー!」

モバP「はいはい、楽しみにしてるよ。じゃあ、お疲れ様!」

モバP「さて、と」

モバP「ちゃんとページは残ってるな、よしよし」

モバP「今度は誰を入れてみようか……」

モバP「そういえば未央は、最後のほうで藍子を探しに行ったんだっけか」

モバP「じゃあ、それ繋がりで……」

モバP「高森藍子」

[高森藍子]

 お城のような廊下を小さな足音が響く。廊下の壁にはよくわからないが味のある壁画が飾られ、廊下には等間隔に装飾の施された大きな花瓶が置かれている。

「モールに、こんな場所ありましたっけ……?アトラクションをやっている時期でもありませんし……」

 花瓶に刺された花を触ってみるが造花でなく、本物の花のようで鼻を近づけ匂いを嗅いでみるとふわっとした甘い香りが藍子の鼻をくすぐる。

「不思議な匂いですね……夕美ちゃんならわかるでしょうか」

 そこで藍子は自身の首から掛けているカメラに気がついた。

「あ、この花を撮って見せてあげましょう!せっかくカメラを持って……」

 しかし、そこで藍子の思考に疑問符が浮かぶ。

「か、めら?」

『あーちゃん!こっちこっち!ここのアクセ凄い可愛いのが――』

 頭の中に聞き慣れた声が響く。

「あ、れ……?」

『ここがあーちゃんお勧めのパスタ屋さんかぁ、思ったとおりお洒落だね――』

 昼食を食べるために、お気に入りのパスタ屋を紹介され"彼女"は眩しい笑顔を藍子に向ける。

「違う……私、今日は家にカメラ置いてきて」

『じゃあ、服見に行こうよ!春物確認したいしさ!』

 藍子の腕を暖かい手が掴み、歩き出す。それに藍子は微笑みながらついていく。

「買い物、そうでした……今日は」

 そして、はっとしたようにあたりを見渡した。

「っ……!?」

 先程まで藍子の見ていた情景は無くなっていた。

お城のような廊下は、一瞬で廃墟のように移り変わり、絵画のかかっていた場所には腐った布のようなものが垂れ下がり、綺麗だった花瓶はどす黒く変色し割れており、そこから濁った液体がこぼれ異臭を放っている。

「み、未央ちゃん!!近くに、近くにいませんかっ!いたら返事をしてください!」

 異常性に気づいた藍子は足を速め未央の名前を呼ぶ。自身の記憶が正しければ今日は未央とショッピングに来ていたのだ。

「はぁ、はぁ……未央ちゃーん!は、ぁっ」

 普段出さないような大声と早足はあっという間に藍子の体力を奪う。
 しかし、日野茜と特訓をしていたことが幸いしたのか、何とか歩みを止めることなく進み続ける。

「あっ」

 しばらく進むと、大きな門のような場所が見えてくる。そこをくぐってみると広大な大広間のような場所に出た。

「ここは、なんでしょう……?」

 薄暗い空間を藍子は周りを窺いながらゆっくりと進む。風も通っていないのか不気味なほどに静かな空間が出来上がっている。

「……あれは?」

 そして藍子は中央付近まで歩いてきてある物がそこにあることに気づいた。

「柱、でしょうか……?」

 見た目は完全に石で出来た柱であった。古代の遺跡にありそうな貫禄のあるそれは、見方によってはインテリアとして通じそうな物でもあった。

「何か謎解きなのでしょうか」

 柱の形状はそんなに太いものではなく、藍子の体でも十分に包めそうな細い円柱だ。
 その周りを徘徊しながら藍子は昔、密室に閉じ込められ、その部屋の謎を解かないと脱出できないという趣旨の番組に出演したことがあったことを思い出す。
 今の状況はわりとそれに似ており、もしかして自分の知らない間に番組は始まっており、どこからか撮影されているのかもしれない。

(そうなると未央ちゃんは、仕掛け人?それなら突然消えた理由になるかもしれませんが……)

「うぅ……もし、そうだったら怒りますから」

 藍子は不安を打ち消すように頬を膨らました。とにかく何かして気を紛らわせたかったのだ。
 しかし、逆にその行為に気を取られてしまったのか藍子は後ろから近づく気配に気がつかなかった。

 ドン

「きゃあっ!?」

 突然の背中からの衝撃。まるで太い蔦に殴られたような感覚だった。
 そして、衝撃によって飛ばされた藍子の先にあったのは、あの柱であった。

「いたっ!」

 ガッ、と柱に正面から抱きつく形でぶつかる。何とか顔から衝突することは避けたが、体への衝撃は強烈なもので、しばらく声にならない痛みに耐えていた。

「い、つぅっ……ひ、ひどいっ」

 誰ですか!?と藍子は振り向こうとした。しかし、

「あ、あれ?」

 振り向くことはできなかった。

「え、な、何!?て、手がっ!?」

 藍子は柱にぶつかり抱きついた時に、思わず手を組んでしまった。そしてその手は何か手錠のようなものに拘束されたかのように離れなくなったのだ。

「えっ?ひゃっ、な、なにこれっ」

 そして、藍子を拘束するものはそれだけではなかった。

「いつのまに、腰がっ!?」

 石のような柱は抱きついたままの藍子のか細い腰を囲むように本体から半ドーナツ型の石柱を出し、それを彼女の背中から付ける形で完全に柱に固定する。
 藍子から見て、その柱は薄暗さのせいで石だと思っていたが、実際はそうではなかった。

ピピピ…

 藍子は慌てていたせいで聞こえてはいなかったが、その場の雰囲気とは正反対な機械音と共にその柱は動き出した……

「な、なんですかっ、これっ!?」

 突然柱に固定されて慌てないわけがなかった。藍子はパニックに陥り何とか体を動かそうとするが、固定された身では全く意味がない。
 抱き枕に抱きついたような状態で固定されているせいで力を入れようにも入らないのだ。

「もう、悪ふざけにもほどが……?」

 そこで藍子はあることに気が付く。

「これは……?」

 藍子を固定している柱にはいつの間にか小さなモニターのようなものがいつのまにか出ていた。そこには

【05:58】

 と書いてあり。":"の部分だけが秒毎に点滅している。

【05:57】

「あ、減りました……時間を表しているのでしょうか?って、もしかしてあと6時間このままなんですか!?」

 そして、それが自身を拘束する時間だと気づき、藍子は顔から血の気が引いていくのを感じる。

「そんな、6時間もこのままなんて……」

 固定された身ではあるが、何もない空間に6時間も拘束されることは藍子でなくても辛いものであった。

「なんとか、抜け出さないと――ん?」

 が、"そのまま"6時間が過ぎることはなかった。

「な、何が起こってるんですか!?」

 藍子は漸く理解した。自身が拘束されているこの柱は石なんかで出来ていないことに。

ガシャ、ガシャン!

「ひっ!いや、こわ、い……」

 特有の機械音がその柱から聞こえ出す。藍子は抱きつく形で固定されているので自身の周りで何か起きているかわからず、ぎゅっと身を縮めて震えるしかない。

ピチャ…

「ひゃん!?」

 が、藍子の恐怖は別なものに変わっていくことになる。

ピチャピチャ……

「ひゃっ、な、つめたっ、何、塗られて!?」

 藍子の首筋に伸びた機械のアームの先に取り付けられているのは微細な柔らかいブラシであった。それには何か得体の知れない液体が塗られていた。

「やめっ、やめてください……」

 ローションのような粘着性のある液体は藍子の首筋だけを狙ったものではなかった。

「あっ、服の上からだめっ、これお気に入りの、あ、あぁ……」

 ブラシは藍子の全身をくまなく擦りあげていく。服の上からでも関係ない。腕、手、指先、胸、腹部、臍、股、臀部、太腿、足、と顔を除く全身に液体を塗りたくっていく。

「うぅ……靴のなか、びちゃびちゃに……」

 着ていた服は豪雨に見舞われたかのように塗られた液体ですっかりと透けてしまい、靴の中も液体で満たされ最悪な不快感を藍子が襲う。

ピチャ、ピチャ

「や、ぁん!ま、まだ、するんですか!?」

 全身をブラシで擦られ、もう終わると思ったがそんなことはなく、ブラシはもう一度藍子の首筋から動き出した。

【05:38】

ピチャ、ピチャッ

「はぁ、はあ……きもち、わるいです……」



【05:19】

ピチャア…ビチャッ

「は、ぁ、んんっ」



【04:51】

ピチャピチャピチャ

「は、ひっ!や、ぁんっ」



 藍子は薄々と気づいていた。塗られた部位を中心に体がかーっと熱を持ち始めていることに。
 そしてブラシが往復するたびに感度は格段にあがっていき、自身の声に嬌声が混じりだしていることにも気づいていた。

(……これが、媚薬というものでしょうか)

 恋愛雑誌で見かけた情報を思い出しながら、虚ろな瞳で柱のモニターを見つめる。

(まだ、こんなに……)

【04:48】

ピチャ、グチャ……

「あ、はっ、んん!いや、いやぁ……」

 機械のアームはまだ止まらない……



………………………………………………
………………………………
………………

【03:59】

ガシャ、ウィーン

 機械アームが収容されたのは開始から2時間後であった。

「はぁっ、はぁっ」

 そしてその責めをひたすら受けていた藍子は完全に出来上がっていた。

(体、熱い、全部、痒い……弄りたい……)

 全身に塗られた媚薬は確実に藍子の精神を蝕んでいた。
 息を吐く行為ですら、背中をぞっと何かが駆け巡るような快感が走るのだ。

「は、ふぅ……ふーっ」

 手が拘束されていなければ間違いなく藍子は自身の秘所に手を伸ばし、慰めていたであろう。それぐらい彼女は追い詰められていた。

【03:50】

「なんで、とまって……?」

 機械アームが収容されてから数分、何も起こらなかった。音のひとつすら起こらない。

「う、あ、痒い、痒い、です……」

 先程まで必死に離れようとしていた柱に、藍子は体を擦り付けていた。そうしないと体の疼きでどうにかなりそうだったのだ。

「あ、はぁっ」

 ずり、ずりっ、と必死に体を擦り付けるものの

「足りないっ、足りないですっ……」

 それで得られる快感なんて今の彼女の状態ではいかにちっぽけなものか。

「なにかっ、なにか欲しいよぉ……」

 媚薬は強烈だった。発散できないとどんどん彼女の身は熱を帯びていき、秘所からは媚薬以外の液体が糸を引きながら地面に滴る。
 しかし、機械はそれ以降音を立てることはなかった。


………………………………………………
………………………………
………………

【03:00】

「はぁっ!はぁっ……」

 藍子は限界だった。

(熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い……)

 体の疼きは限界点をとっくに超え、目からは哀願の涙を流す。

(滅茶苦茶に……してほしいっ、されたい、されたいっ!)

 強烈な媚薬は藍子を完全に支配していた。彼女は色欲に囚われ普段の様子とはかけ離れた狂った姿を晒していた。
 そして、そんな彼女を見かねたのか、あらかじめそういう風になっていたのか、機械が再び動き出した。

「あっ」

 彼女のその声は驚愕でも恐怖でもない、その声色は完全に何かを期待しているものであった。

ジュルッジュル……

 が、柱の開いた穴から出てきたのは機械のアームではなかった。

「あっ、あっ♪」

 それは肉の触手だった。

「こんなに、たくさん……」

 柱から出てき大量の触手は藍子の体に纏わりつきだした。触手は粘液をその身に纏っていた。それを藍子に馴染ませる様にゆっくりと動き出す。

「あっ、服の中までっ、ひゃ、ああん!」

 先程のブラシと違い、自由な長さの触手は服の中に入り込み下着を中でずらして藍子の性感帯と思われるところを弄りだす。

「あっ、きもち、いいっ!もっと……もっとしてくださいっ!」

 待ちに待っていた快感だった。藍子は最早、自身が何を叫んでどんな状況になっているのかすらわからなかった。
 そして、触手はついに藍子の秘部を触りだした。

「ひゃあああああああ!?!?!!」

ニチャッと粘着質な音がした瞬間そこから来る快感に藍子を背を仰け反らす。

 ズリュ、ズリュッ…!

「これっ、ぁ、ん!これほしかったんですっ!もっと、もっとくださいっ!」

 触手はゆっくりと優しく藍子の秘所を舐めまわすように弄る。

「あっ、やん!そこ、もっと、くださ、いっ!」

 しかし……

「あっ……も、っと、強くして、よぉ……」

 ズリュ…ズリュ…

 触手は決して激しく動かなかった。藍子の中に挿入することはせず彼女の秘所の表面とぴんと張った淫核をただ撫でるように刺激するだけだった。

「そんな、ぁん……た、たりませんよぉ……」

 気持ちはいいが、絶頂することは出来なかった。

「もっと、めちゃくちゃして、ほしいのにぃっ……!」

 秘所からは大量に愛液をこぼし、藍子自身気づかないうちに腰をいやらしく振り懇願するように刺激を求めるが触手はそれでも責めの強さを変えずひたすら藍子を焦らしに焦らし続けた……



………………………………………………
………………………………
………………

【01:12】

「あっ!も、だめっ、いく、いきますっ!」

ジュリュ、ジュ……

「あ、そ、そんなっ、とまっちゃ、やっ」

 触手の責めは優しく暴力的であった。いくら優しい愛撫でもずっと続けられると絶頂は近づく。実際に藍子は先ほどから何度も達しそうになっていたが

「あ、やだぁっ、うごいて、うごいてくださいっ……」

ズチュ、グチュッ!

「あ、ひゃあぁん!?あっ、つよっ、だめ、いくっ、いきま――」

ズッ、チュ……

「あ、あああっ!なんで、なんで、とまるのぉっ!?!」

 そのたびに触手は動きを止め藍子の絶頂を阻止する。そして少し時間が経つと責めをはじめる。
 それをひたすらループしていたのだ。

「もう、やだぁっ……なんでも、しますからぁ……いかせてぇ……」

 涙と涎をだらしなく流しながら必死に懇願するが触手に言葉は通じることはなかった。

 そして……

【00:01】

ジュリュ、グチュッ、ズリュ…

「ひゃっ、あん、やだ、もぉ、やだぁっ!いかせて、いかせてよぉっ!」

ピッ

【00:00】

『パンパカパーン!パッパッパッパンパカパーン!』

「ひっ!?!?!!」

 突然情緒も風情もない明るい音楽が流れ出し、

「わわっ、きゃあ!?」

 触手はさっとどこかに引いていき、大きな機械音と共に柱も床に沈みだし、あっという間に収納されてしまう。

「…………あ」

 そして、手を拘束していた謎のリングもそれと同時にバキッ、と音を立て割れながら地面に落ちる。

「う、そ……お、おわ、り?」

 先程まで藍子の喘ぐ声が響いていた空間は何も答えない。ただただ無音だ。
 その空間に、淫靡な音が聞こえだす。

ピチャ、ピチャッ

「ひ、ぅっ、ゆび、きもちいぃ……」

 その場所で藍子は自慰を始める。おおよそ6時間、彼女は一度も絶頂することがなくただただ責められたその反動であった。

「あっ、も、もう、ひ、ああああああああああ!」

 膣に入れた指をキュッと締め付けながら藍子はびくびくと震えながらあっさり絶頂を迎える。


 しかし


「たりない……こんなのじゃ、ぜんぜん、たりないよぉ……」

 ふらふらと藍子は立ち上がり、よろよろとした足取りで前に歩き出す。

「もっと、もっと、きもちいいの、さがさなきゃ……」

 その目にいつもの明るい彼女の光は灯っていなかった。

高森藍子【探索中】……悪魔の寸止め拷問機だ!全身に媚薬を塗られ、6時間もの間、媚薬触手に性感帯を優しく撫でられ続ける!(次階を、高森藍子/催淫/超感度/おあずけ として診断。)

モバP「ゆるふわな子が快楽に堕ちる姿って最高だよね!!」

モバP「は、いかんいかん。つい叫んでしまった……」

モバP「今日はこれで最後にしようと思ってたけどもう一人ぐらい見たいな……どうしよ」

ちひろ「プロデューサーさん!?まだ残ってたんですか!?」

モバP「わっひいいいいいいいいいいいいいい!!?!??」

ちひろ「ど、どうしたんですか?そんな奇声あげて」

モバP「い、いえいえ何も!ただびっくりしてしまって……ちひろさんこそまだ残ってたんですか?」

ちひろ「ええ、少しアイドルの資料の整理をしていまして」

モバP「なるほど、資料整理。ちなみに誰を?」

ちひろ「千秋ちゃんですよ、黒川千秋ちゃん。色々と家柄が複雑なもので少し苦労してるんです」

モバP「千秋ですか、確かにお嬢様ですからね。まだかかるんですか?」

ちひろ「いえ、今終わったので帰るところだったんです。プロデューサーさんは?」

モバP「自分もあと少ししたら帰りますよ」

ちひろ「そうですか、じゃあ明かりと鍵閉めとかお願いしていいですか」

モバP「もちろん、やっときますよ。お疲れ様でした」

ちひろ「じゃあお先に、お疲れ様でした。あ、プロデューサーさん週末あいてたら飲みいきませんか?」

モバP「いいですよ、最近飲んでなかったし楽しみにしてます」

ちひろ「ふふっ、じゃあ私も楽しみにしてますね、お疲れ様でした」

モバP「お疲れ様でしたー」

モバP「……」

モバP「黒川千秋」

[黒川千秋]

「はぁ……」

 ため息をつきながら黒川千秋は歩を進めていた。

「まさか、演奏会にきて迷うなんて……ありえないわ」

 千秋は今日、彼女お気に入りのクラシックの演奏会を視聴する予定だった。
 初めて訪れるコンサート会場ではない。彼女はいつもどおりコンサートホールに向かっているはずだった。
 しかし、いつの間にかまったく知らない場所に出ていたのだ。

「改装の予定なんて聞いてなかったけど……」

 見覚えのない通路をただただ歩く。まさか演奏会に間に合わないなんてことになると大変なことだ。
 彼女は次第に不安になってきた。

(しょうがない、誰か近くの人に道を……)

「!!」

 そこで千秋は初めて自身を取り巻く環境の異常に気づいた。

「だれもっ、いない……!?」

 慌てて後ろを振り返ってみる。

「う、うそっ……」

 先程まで廊下を何度か曲がって歩いてきたはずだった。しかし、今千秋の眼前にはただただまっすぐ続く廊下が広がっていた。

「な、なにっ、どういうことなの……?」

 一瞬、前後感覚が失われ少しふらつきながら壁に背をつける。

(夢?夢を見て?演奏会も夢?)

 色々な疑問が頭をよぎる。が、その答えが返ってくることはない。

「とりあえず、お約束の行為を……」

 そう言って千秋は頬を思いっきりつねってみる。

「痛い……」

 確かに感じる痛覚。それはこれが彼女の思うものではないことを証明している。

「夢、じゃないというの?とりあえず進んでみるしか……」

 彼女はひとまず前に進んでみることにする。前後どちらも同じ光景だが、進んできた方向感覚ぐらいはある。

「出口とか全然見当たらないのもだけど、窓もないなんて……」

 見映えの変わらない廊下をひたすら進む。しかし、何も変化は訪れない。

「ちょっと、冗談じゃ済まされなくなってきたわね……あっ、携帯!」

 そこで千秋は漸く自身のバッグに携帯をしまっていたことを思い出した。

「誰かに連絡すればよかったんだわ。もっと早く気づきなさいよ私……」

 自分に悪態をつきながら千秋は期待を込めて携帯を開いた。しかし、

「うそっ……圏外!?ここwifiも繋がってるはずじゃ!?」

 携帯の通信アンテナの部分には大きく×が描かれ、通信ができないことを表す。
 そして千秋はいよいよ自身が何かに巻き込まれつつあることを理解しだす。

「ここは一体、どこなの……?」

 まるで異次元に迷い込んだような、そんな不思議な感覚を千秋が持った瞬間だった。

「――!?」

 千秋は自分が踏んでいる床が輝きだしていることに気が付く。
 その床の光は徐々にその形を露にしていき、千秋は自身が大きな魔方陣の中心にいることに漸く気がついた。

(まずいっ!)

 直感的に悪寒を感じた千秋は前に駆け出そうとしたが、遅かった。

「きゃあっ!!」

 バンッ!と大きな破裂音と共に強烈な閃光が廊下を包む。



………………



 しん、と静まり返った廊下にはバッグと携帯だけが落ちていた。



………………………………………………
………………………………
………………

「う、うぅっ……」

 頭を何か鈍器で殴られたような鈍い痛みを感じて千秋は目を覚ました。

「な、なにが、おきたの……?」

 薄暗い空間で千秋はまだ目が慣れてないのか、どんな場所にいるのかも把握できない。

「とにかく、ここがどこか確認を……」

ガシャリ…

「なっ!?」

 しかし、彼女が確認のため動くことは出来なかった。

ガシャガシャ

「く、鎖!?」

 前に進もうとした足と手は大きな鎖で繋がれていたのだ。
 そして、漸く目が暗闇になれてきたのか千秋は今自分がどこにいるかを知ることになる。

「なによ……ここ、牢屋じゃない!」

 周り三面は石壁、残された面は横に通路が続いているようだが、その前に太い鉄格子が立ち塞がるようにはめられている。
 牢屋に閉じ込められていることに気づいた千秋を強烈な焦燥感が襲い掛かる。

「ど、どういうことよっ!?ちょっと、誰かー!!」

 鎖のぶつかり合う音だけが響く。しばらくの間千秋はもがいていたが、次第に叫び疲れ始めてきた。

「もうっ、本当悪ふざけが過ぎるわ!こんなこと考えたのはプロデューサーじゃないでしょうね!」

 不安もあったせいか、千秋は自身のプロデューサーに怒りをぶつける。しかし彼女の望む人物がその場に現れることなく。

ガシャ、ウィーン……

「ひいっ!」

 その変わり彼女の下から半円柱状のものが下の空間から出てくる。

「ちょ、ちょっと!なにしてるのよ!?」

 それは千秋の股を広げながら上昇し、彼女の足を地面から少し浮かす程度まで上がってくるとそこで止まる。
 彼女は手と足を鎖で繋がれ、半円柱状のものが下から出てきたために、座り込む形で完全に拘束されてしまった。

「なんて、はしたない……」

 半円柱に跨っているせいか、完全に股は開かれており、言ってしまえばそれは彼女にとって下品でしかなかった。

「どうしろっていうのよ、こんなの……」

 足が浮いているせいで力も入れることもできずに、途方にくれる。
 そんなときだった。

「っ!?」

 ガシャッと音がした瞬間に、千秋は自身が座り込んでいる半円柱の真ん中が少しずつ裂けていることに気がついた。真ん中がぱかっと割れてしまったおかげでまた少しだけ股を開くことになってしまい、誰かが見ているわけではないもののその顔を赤面させる。
 しかし、その顔の赤さはすぐに引くことになる。

ウィーン…

「ひっ!?」

 ぱかっと割れた半円柱の下からもうひとつあるものが出てきた。

「ま、丸鋸……!?」

 それは見た目は間違いなく丸鋸であり、それが下から出てきて千秋の股にぴったりと固定される。

「いや、いやっ!!」

 千秋は丸鋸が回転を始め自身の股がその刃に引き裂かれる様を想像し、サァッっと血の気が引く。

「やめてっ、お願い!やめてぇ!!」

 こんなところで死にたくない!と彼女は渾身の力で鎖を取ろうとする。
 が、やはり鎖がぶつかりあう特有の騒がしい音が響くだけで意味はない。

ウィーーン

「あ、あああっ……!」

 そして丸鋸は彼女の制止を無視し、無慈悲にも回転を始めた。

チュルッ

「ひうっ!?」

 千秋の思っていた痛みとは全く違う物を彼女に与えながら……

キュルキュルチュルッ

「ひっ!ああぁっ!な、なにこれっ!?」

 丸鋸に取り付けられているのは刃ではなかった。その代わりについているのはシリコン製の小さなコブだ。

「いやぁ、そんな、ところ、こすらないでぇっ!」

 安心と羞恥心が混じりあったよくわからない感情が千秋を包む。
 丸鋸についていたものが刃ではなかったので、最悪な状況は回避できた。が、今の状況が改善されたわけではない。

「こぶっ、だめぇ!割れ目がっ、やぁん!」

 ぷつぷつとしたこぶは回転を続ける限り、千秋の割れ目に少し食い込み、抜け出し、また食い込み、抜け出しを繰り返される。

(こんな、気持ち良いはずないのにっ……!)

チュルチュル、キュルッ

「あ、いや、とま、って、ひぅ!」

(コブが通るたびに、あそこがどんどん気持ちよく……そんな、私そんないやらしい娘じゃ……)

 千秋の秘所はコブの刺激を受け、しっかりと発情していた。
 しかしそれはただ彼女が感じていたせいではない。コブは彼女の視界の入らないところで機械によって強烈な媚薬が塗りこまれ続けられていたのだ。
 ゆえに回転すればするほど千秋の秘所には媚薬がどんどん塗りこまれ、さらに発情した秘所の垂れ流す愛液のせいかさらに滑りがよくなりはじめ、それは尚更快感の強さをあげていく。キュルキュルチュルッ

「ひっ!ああぁっ!な、なにこれっ!?」

 丸鋸に取り付けられているのは刃ではなかった。その代わりについているのはシリコン製の小さなコブだ。

「いやぁ、そんな、ところ、こすらないでぇっ!」

 安心と羞恥心が混じりあったよくわからない感情が千秋を包む。
 丸鋸についていたものが刃ではなかったので、最悪な状況は回避できた。が、今の状況が改善されたわけではない。

「こぶっ、だめぇ!割れ目がっ、やぁん!」

 ぷつぷつとしたこぶは回転を続ける限り、千秋の割れ目に少し食い込み、抜け出し、また食い込み、抜け出しを繰り返される。

(こんな、気持ち良いはずないのにっ……!)

チュルチュル、キュルッ

「あ、いや、とま、って、ひぅ!」

(コブが通るたびに、あそこがどんどん気持ちよく……そんな、私そんないやらしい娘じゃ……)

 千秋の秘所はコブの刺激を受け、しっかりと発情していた。
 しかしそれはただ彼女が感じていたせいではない。コブは彼女の視界の入らないところで機械によって強烈な媚薬が塗りこまれ続けられていたのだ。
 ゆえに回転すればするほど千秋の秘所には媚薬がどんどん塗りこまれ、さらに発情した秘所の垂れ流す愛液のせいかさらに滑りがよくなりはじめ、それは尚更快感の強さをあげていく。

「あっ!だめっ、ひ、あああああああ!」

 彼女が達するのは簡単だった。強烈な媚薬はコブの刺激だけですら簡単に絶頂させるほどの効果を持っていた。
 絶頂と同時にプシャッと潮を噴き全身の力が弛緩する。

ギュルッギュルギュル!

「あ、ああああああああああぁぁっ!??!」

 そして、それが仇となり体重を丸鋸にかけたことが彼女をさらに追い込む。

「だめっ!そこっ、だめえええええええ!!」

 秘所と同じように欲情した淫核が丸鋸に触れてしまったのだ。秘所に丸鋸を受ける刺激とは違う、強烈な電流が体中を走ったような感触が千秋を襲い、彼女は背を仰け反らせ潮を噴く。

「いやあ!ああああああ、とまって、とまってえええええ!!」

 丸鋸は媚薬と千秋の愛液を潤滑油にして彼女を責め続けた……


………………………………………………
………………………………
………………

「はひっ、ひぃっ……」

 気がついたら半円柱状のものと丸鋸、さらに手足についていた鎖もどこかに消えていた。

「はぁっ、はあっ、あ、はぁ……」

 千秋は解放された瞬間、目の前に倒れこんだ。責め抜かれた秘所と淫核はいまだに媚薬の影響で発情しており、だらしなく涎を垂らしている。

「でなきゃ、ここから、でなきゃ……んん!」

 ずりずりと体を引きずりながら鉄格子を目指すが、床と擦れあうだけでも強烈な刺激が千秋を襲い、そのたびにとろりと愛液が流れる。

「はぁ、はぁ、鉄格子、つかまないと……」

 牢屋がそこそこ狭かったのが幸いしたか、千秋は割りと近かった鉄格子を支えにしてやっと立ち上がれた。
 そして、牢屋の扉部分にふらふらと歩いていく。

「あ、開いた……」

 その鉄格子につけられた扉は強固そうで開かないものと思っていたが、何の抵抗もなくあっさりと開く。
 牢屋から出て、薄暗い廊下にでる。そこは奥が見えないほど長く、どこまで続いているかわからない。
 しかし、千秋はその廊下をおぼつかない足取りで歩き出した。

「こんなこと、考えたやつ、絶対ただじゃおかないんだから……」

 ピチャッ、ピチャッと秘所から愛液の滴を垂れ流しながら……

黒川千秋【探索中】……転移の罠にかかり、性感拷問部屋に転移させられ、高濃度媚薬が滴るシリコン製の丸鋸が取り付けられた半円柱状の器具に拘束された!失神することも許されずに、強烈な快感に泣き叫びながら 4回もイかされ続けてしまった!

モバP「やっぱお嬢様の乱れる姿はエロい!しかも場所が牢屋っていうのもまたエロさを際立たせるなぁ」

モバP「前は騎士の格好したし、次あんな企画がきたら是非ともお姫様になってもらうか……」

モバP「さて、時間は……10時前、か。あとひとりぐらいいけるか?」

モバP「でも、誰に……」

モバP「そうだ、アイドル名簿があったな」

モバP「これのページを適当に、開くっ!」

『神谷奈緒』

モバP「よし、奈緒!君に決めた!」

モバP「神谷奈緒っと」

[神谷奈緒]

「おーい!誰かいないのかー?おーーーい!」

 あたりを見回しながら神谷奈緒はやや乱暴に髪を掻く。

「おいおい、いくらなんでも冗談じゃすまないぞ……」

 奈緒はレッスンのためにさっき事務所に着いた。今日のレッスンは彼女の所属するユニット『トライアドプリムス』のメンバーと予定されていた。
 それなりに早めに着いてしまった奈緒は特にすることもなかったので、レッスンルームで準備でもしようと思い、事務所を早めに出る。
 しかし彼女がレッスンルームに着くことは出来なかった。

「なんだよ、事務所にこんな場所なかっただろ……」

 奈緒の歩いている場所は普段歩くプロダクションの明るい通路ではない。

「アニメの世界に迷い込んだじゃないだろうな……」

 そこは石で出来た洞窟のような場所で、奈緒は最近見ているアニメにあったシーンを思い出しながら歩いていた。

「しかし、凄い雰囲気だな。何か撮影に使うために作ったのか?いや、こんな大掛かりな改装が気づかないうちにできるわけも……」

「というか、いつになったら出られるんだよ!どこまで歩いてもずっと同じ風景じゃんか!」

 悪態をつきながらも歩き続ける。

「かれーん!りーん!」

 試しにユニットメンバーを呼んでみるが返事があるわけもなく。

「……もう引き返すか。これ以上奥に行くのもこわ――うん?」

 流石に不安になったのか、奈緒は来た道を引き返そうとした。しかし、奈緒の目にあるものが映ったおかげでその思考は打ち切られる。

「うわ!?すごいな、これ!」

 それは巨大な魔方陣だった。魔法少女のアニメに夢中になったことがある奈緒にとってその魔方陣は魅力的なものだった。

「おお、描かれてるわけじゃないのか?何か光っているし、どっかから投影してるのか?」

 魔方陣はキラキラと光っており、奈緒はどこからか映しているのかと思いあたりを見回すが投影機らしいものはどこにも見当たらない。

「いや、ほんと不思議な技術だな……あ、そうだ」

 奈緒は魔方陣への中心へと歩き出す。

「一度立って見たかったんだよな、こういう魔方陣の中心♪」

 そして、奈緒は魔方陣の真ん中へ立った。立ってしまった。

「そうだ、千佳と比奈にも教えてやろう!たぶん驚くはず――」

 しかし奈緒が彼女たちにこの魔方陣のことを教えることはできなかった。

「えっ、うわっ!?」

 奈緒の足元の魔方陣が急に強烈な光を発し始めた。

「な、なんだ!?」

 奈緒はあまりの眩しさに腕で目を塞ぐしかできなかった。

「くそっ、なにがおこって……って!?」

 漸く光がおさまってきたのを確認してから奈緒は目を開けて驚愕した。

「ど、どこだよここっ!?」

 事務所かと思ったらよくわからない洞窟、よくわからない洞窟だと思ったら

「闘技、場か?ここ?」

 奈緒は闘技場の真ん中にひとり立ち尽くしていた。
 そこはローマにあるコロッセオのような場所だった。しかし観客は誰もいなく、ただときたま強い風が吹き荒れ奈緒の髪を靡かせる。

「まさか魔方陣でワープしたのか?え、本当にアニメの世界に入ったとかじゃないよな?」

 奈緒は本来警戒心が強いほうだ。しかし今の状況はアニメ好きな奈緒にとっては好奇心がどうしても働いてしまい、浮かぶはずの疑問も特に気にせずコロッセオの壮観っぷりに完全に魅入っていた。



 そのときだった。

『ふふっ』

「……!」

 奈緒の頭に突然、女性の声が響いた。本当に脳に響くような声だったので、奈緒は聞こえてきた方角がわからずあたりを慌てて見渡す。

「……?」

 そして見つけた。

『こんにちは、あらあら今日はずいぶんと可愛い子が来たのね』

「可愛いって言うな!あと……あんたはだれだ?」

 奈緒の目の前には女性が立っていた。身長は奈緒よりも高くさらっとした黒髪が腰まで伸びている。
 ただ奈緒の目に映っているのはそこではない。目の前の女性には普通の人間とは違うある特徴があった。

「角?つば、さ?」

 頭にある小さな角、そして背中からは蝙蝠のような黒い翼が生えている。

『尻尾もあるのよ?』

 目の前の女性はそう言いながら、先っぽがハートマークの黒い尻尾を見せ付ける。
 奈緒は漫画の中で彼女のようなものをモチーフにしたようなキャラクターを見たことがあった。そしてそのキャラクターはこう呼ばれていた。

「さきゅ、ばす?」

『大正解♪』

 当てられたことが嬉しいかのようにサキュバスは喜んでいる。対して奈緒の表情は険しい。

(本当にサキュバスなのか……?確かにコスプレというには難しいぐらいフィットしているし作り物には見えないけど)

『全部本物よ?』

「……!?あ、あたし、しゃべって!?」

 いつの間にか思っていたことが口に出ていたのかと奈緒は慌てて口をつぐむがサキュバスはその様子をみて笑っている。

『違う違う、貴女の心を読んでいるだけよ』

「な!?」

『ついでにいうと、私の発する声も貴女の脳に直接話しているの。だから耳を塞いでも聞こえるし、貴女が口を閉ざしても心の声は聞こえちゃうのよね~』

 笑みを浮かべているサキュバスを警戒の意味を込めて奈緒は睨みつける。

「か、仮にあんたがサキュバスだとして、どうしてあたしをこんなところに……」

『え、どうしてって貴女ここを見てわからないの?』

「ここって、闘技場か?」

『わかってるじゃない。今からここでお互いの身をかけて決闘するのよ』

「け、決闘!?あ、あたしが!?」

『貴女以外に誰がいるのよ』

 しょうがないわね。そう言うとサキュバスは説明を始めた。



………………………………………………
………………………………
………………


「つまり、あたしがお前の責めに耐えれば事務所に帰してくれるんだな?」

『簡単に言うとそうね。貴女はただの人間みたいだし、私もサキュバスだから傷つけあうよりはそっちのほうが貴女にも楽かもね。
 でももしも貴女が堕ちて私のモノになるって宣言したらその時は貴女は私のモノになってもらうわよ
 じゃあ準備はいい?』

「始める前に、ひとつ聞きたいことがある」

『どうぞ?』

「サキュバスって基本的に男を襲うものじゃないのか?」

『私みたいに可愛い女の子が大好きなサキュバスもいるわよ?特に私は貴女みたいな娘の嬌声を聞くのが大好きなの』

「そういうのもあるのか……」

『質問はもういい?じゃあ時間ももったいないし始めましょうか。ちょっとー!銅鑼鳴らしてー!』

「ど、銅鑼?私たちのほかに誰も」

ジャーン!!!

「ひゃっ!」

『私が言えば鳴らしてくれるのよ。じゃあ始めましょうか。次の銅鑼が試合終了の合図だから、まあそれまで必死に耐えて見せなさい。まあ無理だと思うけど』

「くっ」

 奈緒は身構えた。ここから彼女は想像を絶する責めに長時間苦しむことになる。



………………………………………………
………………………………
………………

(なんだよ、なんなんだよ!)

 サキュバスに対峙しながら奈緒はひたすら悪態をつく。

(知らないうちに洞窟に迷いこんでこんなことになるなんて……くそっはやく引き返しておけば)

『ふふふっ、そういうこと考えていていいの?』

「えっ……わ、わ!?」

 奈緒が考え事に気を取られた一瞬の隙をサキュバスは見逃さなかった。

「あ、あんな距離があったのに!?」

『転移ぐらい簡単よ?』

「あっ……!」

 呆気に取られた奈緒の腰にサキュバスの手がまわり、ぐっと彼女を抱き寄せる。
 サキュバスの透き通るような赤い目に奈緒は一瞬魅入られてしまった。

『まずは一口。んっ』

「んんっ!?」

 サキュバスは躊躇せずに奈緒の唇を奪う。

(すごい、やわらか……)

「あ、んむっ、ふぁっ」

 サキュバスの柔らかい唇と、甘い匂いは奈緒の脳を官能的に揺らす。

『んんっ、ぷはっ!はい、息整えて?』

「ふぁ、あ、はぁっ、はあ……」

『はい、もう一回。んっ』

「ふっ!?うぁっ、むぅっ!」

 サキュバスの名は伊達ではなかった。接吻のひとつからにしても奈緒はすでに快感に近いものを感じる。

(あ……)

 そして、その中で奈緒は自身の唇にサキュバスの唇以外の別の感触を感じる。

「んん!むぅっ……!」

 それはサキュバスの舌であった。それは器用に奈緒の唇をつついたりその表面をゆっくり舐めまわす。

『口、開けて?』

「ふぁっ!?んむぅっ」

 サキュバスは奈緒の脳に直接語りかけてきた。まさか接吻しながら話しかけられるとは思っていなかった彼女は驚きで思わず口をあけてしまった。

『おりこうさん♪』

「あ、ふぁっ!んむぅ!」

 ジュルジュルと奈緒の脳に舌と舌の絡みあう音が響く。サキュバスは奈緒の舌を簡単に絡め取ると楽しむように口の中を犯し始める。

「は、むっ、んぁっ、はぁっ……!」

 今度は息継ぎをさせてもらえず、奈緒は口内を犯されながら何とか隙間を見つけては苦しそうに呼吸をする。

『こっちも弄って欲しいでしょ?』

「ふんむっ!?うぅん!!」

 グチュッと音がした瞬間、奈緒はサキュバスの腕の中でびくんと震えた。サキュバスは接吻をしながら奈緒の秘所に手を伸ばし、いやらしい手つきで弄りだす。

「んむ、ひ、ゃぁっ!あんむっ!?」

 スカートの中に手をいれ、下着を器用にずらしすっかり濡れそぼったそこを撫でるように愛撫する。
 たったそれだけの行為なのに、奈緒の秘所は涎をだらだらと垂らし、もっと強い刺激が欲しそうに引くついている。

(だめだ、あたま、ぼーっとして……)

 秘所への責めと休みなしの接吻は奈緒を酸欠に近い状態に持っていく。しかし、サキュバスは責めることをやめない。

『まず一回イっちゃおうか?』

(えっ……あっ!?)

『おまんことお豆さん一緒に弄られると凄い気持ちいいのよ?』

グチュ、クリッ

 脳に直接その声が響いた瞬間、サキュバスの指は奈緒の膣内と淫核を同時に擦りあげた。それと同時に奈緒の体を快感という名の電流が突き抜けた。

「むぐぅっ!?んぁっ!!あ、ぐぅぅうううううっ!?」

 いまだにサキュバスの腕の中で奈緒は強い絶頂を迎えた。

(あ、だめ、いしき、がっ……)

(だめ、おちたら、だめっ――――)



………………………………………………
………………………………
………………

「ちょっと!奈緒!奈緒ってば!!」

「んぁ……?」

「あ、やっと起きた」

「……か、加蓮?」

 奈緒は重い瞼をあけた。どうやらソファーに寝ていたらしい。そして目の前には頬を膨らませた加蓮が立っている。

「あれ、あたし、なんで?サキュバスは?」

「はあっ?何言ってるの?サキュバス?」

 加蓮は奈緒のその言葉を聴いてにやっとする。

「ははーん?さては昨日徹夜でアニメを見てたなー?レッスンの前日にそんなことするなんて勇気あるねー」

「なっ!?ち、ちがうって!ちょっとなんか夢を……」

「ゆめー?サキュバスの夢を見るなんて奈緒エッチー♪」

「ば、ばかいうなっ!」

 奈緒は顔を真っ赤にして否定する。しかし、加蓮はそんな彼女を見て益々笑うだけだ。

「あーもうっ、いいよっ!別にエ、エッチでも!」

 ついには奈緒はふてくされてぷいっとそっぽを向いて拗ねてしまった。そんな彼女をみて彼女は微笑みながら奈緒の隣に腰を下ろす。

「ごめん、ごめんて。ねぇ、機嫌なおしてよ」

「知らん!あーあーあー」

 そんな奈緒を見て、加蓮はため息をついて奈緒の肩に手をかける。

「もう、しょうがないなあ……ほら、奈緒こっち向いて」

「なんだよ、なにもらったって……んむっ!」

 奈緒が振り向いた瞬間に加蓮はその唇を奪う。そのままソファーに奈緒を押し倒した。

「な、なにするんだよ!」

「なにって、いつもしてるじゃん」

「し、してるけど、ここ事務所だぞ!?」

「だいじょうぶ、だいじょうぶ、今日誰もいないしさ、それに……」

クチュッ

「ひゃっ!?」

「奈緒だって、こんなに期待してんじゃん」

 そう言いながら加蓮は奈緒の胸をまさぐりながら、秘所をゆっくりとした動作でなぞる。

「だ、だからって……」

「レッスンまで時間あるしさ、大丈夫。ちゃんと気持ちよくするから」

 奈緒の秘所は加蓮の優しい指使いで簡単にほぐされ、愛液を垂れ流す。

グチュ、ニチュッ

「か、かれん、んっ!ま、まって」

「んー?あー、はいはい」

「んむっ!?」

 加蓮は秘所への弄りを続けながら奈緒に再び接吻する。

「奈緒はキスと私の涎好きだもんねー?」

「ん!?ふ、ぁっ!」

 加蓮の唇から温かい液体が奈緒の口に移される。それは加蓮の涎で奈緒は自身の口内にそれを受け止める。

「んんっ、じゅ、るぅっ!」

「んん、ふぁ、ぷはぁっ……ふふ、そんなに美味しかった?」

「う、うるさいっ」

「あーもー可愛いなあ」

グチュ、グチュッ

「ひやぁ!?か、かれん!急に、うごかしたら、だめだっ、てぇ!」

 そう言って加蓮は秘所に添わしていた指を再び動かし始めた。さっきよりもだらだらと愛液を垂らすそこは加蓮の責めに過敏に反応する。

「奈緒だってきもちいいでしょ?」

「きもち、いいけどぉっ!も、すぐ、凛も、くるか、らぁっ」

「りん、凛かぁ。まあいいじゃん?」

グチュッニチャ……

「な、なに、いって……!?」

「別にほっとけばいいじゃん。それよりも、2人で気持ちよくなろうよ、そっちのほうがいいって絶対」

「……………」

「ちょっと奈緒?おーい?」

「……ちがう」

「えっ?」

「かれんは、そんなこと、言わない……」

「なに言って……」

「そもそも、私たちはこんな関係じゃないし、加蓮は凛のことをほっとこうなんて言う奴じゃない!」














「あたしの親友をばかにするなっ!」

 奈緒は思いっきり加蓮を突き飛ばした。




………………………………………………
………………………………
………………

『いやあ、驚いたわー』

「はぁ、はぁ……」

 荒い地面に奈緒は膝を着いていた。目の前には驚いた顔のサキュバスがいる。

『記憶を覗いて、それらしい感じで出せてたと思うんだけど、まさか取り込まれないとはね』

 いやあ、すごいすごい。と拍手するサキュバスを奈緒は鋭く睨みつけた。

「あたしの親友を舐めるな……!」

『幻覚は失敗かぁ』

「もう、終わりなら、はやく、かえせっ……!」

 呼吸を荒くしながらも凄む奈緒だが、サキュバスはまだまだ余裕そうな笑みをしている。

『まさか、もっともっとあるのよ。じゃあ次は……これなんてどう?』

 パチンとサキュバスは指を鳴らす。その瞬間小さな魔方陣がサキュバスの横に描かれる。
 そして、そこからはある人物が現れた。

「なっ!?」

 そしてその人物に奈緒は目を見開く。

「…………」

 手は手錠で縛られ、サキュバスの持つ鎖に繋がれる形で首輪がかけられているその人物は

「り、凛!?」

「…………」

 虚ろな瞳をしている彼女は返事をしない。

「お、おい、凛、凛なのか!?」

『ああ、そういえば昨日やりすぎたんだったっけ。ほら起きなさい』

 サキュバスが人差し指を凛と思われる人物に近づける。
 パチッと小さな電気が走ったような音がした瞬間、彼女はぴくりと震える。

「あ、うっ……」

「凛!!聞こえないのか!?おいっ!!」

 小さな衝撃で覚めた凛の目は、弱々しくはあるが光を取り戻し、弱ったように顔をあげる。

「あ……っ!な、奈緒!?」

 そして、目の前で膝を突いている奈緒をみて驚いたように声をあげた。

「凛!凛なのか!?」

「そ、そうだけど……」

 奈緒の問いかけに答えた凛だったが、すぐにその表情を険しくして叫んだ。

「って、そうじゃない!奈緒早く逃げて!!」

「えっ!?」

「こいつと戦ったらだめ!早くどこかに逃げて!」

 繋がれた鎖を揺らしながら凛は叫んでいた。奈緒は突然言われたことに対して困惑を隠せない。

「な、何を言って……!?」

「奈緒!お願いだから、こいつは私たちを――」

『へぇ、あれだけしたのに、まだこんな元気なんだ……』

 凛が何かを叫ぼうとした瞬間、サキュバスが割って入った。その瞳は横で鎖に繋がれて倒れている凛を冷たく見下す。

「ひっ!」

 サキュバスはまた指を鳴らすと凛の周りから太い触手が何本も現れる。

「あっ、いやっ、いやぁ……」

「お、おいっ!やめろ!凛に触るな!!」

『んー?』

 奈緒がそう言うと触手の動きが凛の直前で止まる。

『だってねー、この娘が変なこと言おうとするから……』

「凛に何をした……!」

『なにって、この娘私のペットなのよ』

 そう言ってサキュバスは凛の首筋に舌を這わす。

「ひゃ、ぁん」

 ただ首筋を舐められただけだが凛は甘い声をあげる。それを聞いて奈緒は怒りの感情が底からふつふつと湧き上がってくる。

「やめろっ!凛がお前のペットなわけあるか!早く離せ!!」

『この娘を返して欲しい?』

「そもそも凛はお前のものじゃない!!」

『そうねーじゃあ次はこれでいこうかしら』

 パチンとまたサキュバスは指を鳴らす。すると奈緒の目の前にうねうねと一本の触手が生えてくる。

『それで、[田島「チ○コ破裂するっ!」]してイったら返してあげる』

「お、おなっ!?」

すいません、sagaいれ忘れてました・・・
やり直します

『だってねー、この娘が変なこと言おうとするから……』

「凛に何をした……!」

『なにって、この娘私のペットなのよ』

 そう言ってサキュバスは凛の首筋に舌を這わす。

「ひゃ、ぁん」

 ただ首筋を舐められただけだが凛は甘い声をあげる。それを聞いて奈緒は怒りの感情が底からふつふつと湧き上がってくる。

「やめろっ!凛がお前のペットなわけあるか!早く離せ!!」

『この娘を返して欲しい?』

「そもそも凛はお前のものじゃない!!」

『そうねーじゃあ次はこれでいこうかしら』

 パチンとまたサキュバスは指を鳴らす。すると奈緒の目の前にうねうねと一本の触手が生えてくる。

『それで、オナニーしてイったら返してあげる』

「お、おなっ!?」

「奈、緒……したがったら、だめ……!」

 凛は荒い呼吸を続けながらも奈緒を止めようとするが

『貴女は黙ってなさい』

 サキュバスはそれを制止する形で凛の周りの触手を彼女に纏わり着かせる。

「あっ!ごめ、ごめんなさいっ、やめてっ、もう、いや、イクのいやぁ!」

「やめろって言ってるだろ!これを使って、お、オナニー、すればいいんだろ!?」

 奈緒は声を荒げる。それと同時に凛の周りの触手は動きを止める。

『ええ、そしたらこの娘は返してあげる』

「くっ……」

 目の前にある触手を奈緒は見る。ただの触手の形ではなく、途中途中に傘のような返しがついている触手だ。
 奈緒は恐る恐る粘着質な液を出す触手をつかみ、それを秘所にあてがう。

ツプッ…

「ふ、あぁっ!」

 秘所はいまだにしっかりと濡れており、触手はスムーズに飲み込まれていく。

グプッ、グチュッ

「ひっ、ぁあっ!」

『気持ち良いでしょ?こっちの世界じゃ今大流行してるのよ』

「だ、まれっ、ひゃあっ!」

 あっという間に触手は奈緒の最奥に到達し、子宮の入り口をぐにぐにと刺激する。

「ふぁっ、ひぐっ、ああああああぁぁっ!」

 歯を食いしばって奈緒は刺激に耐えるが、子宮口まで責められたことがあるはずもなく未知の快楽に耐えることができずあっけなく絶頂する。

「はひっ、はひっ、こ、これでいいんだろ……!?」

 しかし、サキュバスはにやにやと笑いながら言う。

『その触手はね、使っている人が"ちゃんと"絶頂したら射精するのよ』

「しゃ、しゃせいっ!?」

『ああ、妊娠はしないわよ?ただ気持ちよさを求めるためのオプションなの。
 今、触手は射精してなかったわよね?だから、まだイってないのよ』

「そ、そんな馬鹿な話がっ!!」

『別にいいわよ、この娘はまた持って帰るだけだから』

「ぐっ……」

 いまだに膣内で蠢く触手に耐えながら奈緒は悔しそうに俯く。

「奈緒……」

 しかし心配そうに見つめる凛に、顔を上げて笑みを見せる。

「絶対助けるから、待ってろ……」

 そして再び奈緒は触手を使って自慰を始める。奥まで到達していた触手を掴み、一度戻すために引く。
 しかし、奈緒は忘れていた。自身の中に入っている触手の形状が傘型であったことを。

グッチュ、カリカリカリガリ

「ひ、ゃあああああああああああ!!?!?」

『ああ、言い忘れてたけどその触手ね、引くときが最高に気持ちいいのよ』

 傘の部分は返しになり、膣壁を遠慮なく擦りあげる。Gスポットも含め奈緒の敏感な膣壁を一度に擦られ彼女はまたもあっけなく絶頂する。が、射精はされない。

「はひーっ、はひー……」

「奈緒!」

「だい、じょぶ、だから、大丈夫、だいじょう、ぶ……」

『早く射精されないとつらいだけよー?』

「うるさ、い、だまれっ……」

 奈緒はそういうと再び奥まで触手を挿入する。

グプッグププッグチュッ!

「ひ、ん!ぐ、ぅぅぅっ」

 そして、引く抜く。

グチュ、カリカリガリ!

「あ、ひゃぁああああん!!」

 そこでサキュバスが、気づいたように声をかけた。

『おっ、次奥までいれたら射精するみたいよ?』

「く、くそ、くそおおおおおぉ!」

 奈緒は力を込めて触手を自身に突き刺した。

グププッ、グチュッ!

「あっ、ああっ!」

 触手は子宮口にぴったりと密着し、その中にビュルッと精液を吐き出した。

「ああああああああああぁっぁぁぁぁっ!!!!!」

 熱い精液が子宮に満たされていく感触と衝撃で奈緒は何度も絶頂した。

「あ、ああっ……ああああ」

 奈緒は倒れた。あまりの快感に耐えることができず口からはだらしなく涎を垂らし、秘所からは先程吐き出された白濁の液体が溢れ出す。

『ふふっ、やっとできあがったかしら』

 サキュバスはパチンと指を鳴らすと、凛は煙に包まれ消えた。

「あ……?」

『貴女も少し疑っていたようだけど、今回も偽者なの。すごいでしょ、私ほどになると記憶から造ることもできるのよ?』

「じゃ、じゃあ凛は……?」

『あんな娘知らないわよ。貴女の記憶から造ったんだから』

「そっか……」

 奈緒は凛が偽者であったことにむしろ安心していた。

(凛がひどいことをされてなかったなら……)

『…………』

 サキュバスはそんな奈緒の心を覗き少し驚いていた。

『ここまでされて堕ちない人間がいるなんて……貴女よっぽど精神が強いのか、それともよっぽどのお人好し?』

「どっちだって、いいだろ……」

 奈緒は倒れていた体をふらふらになりながら起こした。

「もう、ないなら、かえせっ……あたしの勝ちだろ?」

『ふぅ……そうね、うん、決めた』

 サキュバスはパンと手を叩き言った。

『貴女私のペットにしてあげる』

 その言葉に奈緒は驚愕するのを隠せない。

「な、なにいって!?耐えたら勝ちなんだろっ!?」

『試合終了の銅鑼がなるまで耐えたら勝ちよ。最初に言ったでしょ』

『それよりも誇っていいわよ。私、人間の女の子はよっぽど気に入らないとさっさと堕として触手の苗床にして終わりなのよ。
 だけど貴女は気に入っちゃった。ペットにしてこれから毎日ずっと貴女の全身を弄って犯しつくしてあげる』

「ふ、ふざけるな!ペットなんて、誰がっ!」

 パチン、と指がなる。

「うわっ!?」

 立ち上がっていた奈緒の後ろから巨大な触手の柱が生え、さらにそこから普通の触手が奈緒の手を絡めとり、後ろ手に拘束する。
 そしてサキュバスは余裕をもって奈緒の目の前まで歩いてくる。

「は、はなせっ!このっ!」

 奈緒は体を揺らし抵抗するが、体力はなくなる寸前まで消耗し、触手もぬめりを帯びているせいかほどけるどころか動きもしない。
 サキュバスは奈緒の顎を指でつまむと、くいっと自身にその顔を向かせ、キスをする。

『今までは魔法を使ってきたから、ここからはサキュバスの技を見せてあげる』

「絶対に、屈さない……お前のペットなんかなるもんかっ」

『ふふっ、じゃあそんな奈緒ちゃんにいいこと教えてあげる。最初、加蓮ちゃんだっけ?あの子とキスして涎をもらったでしょう?あれは幻覚だけど幻覚じゃないの』

「…………」

 奈緒の脳に加蓮と交わった情景が浮かぶ。

『そして、凛ちゃん?のときの触手。あれね、オナニー用の道具じゃなくて私の使役する触手なの』

 奈緒の脳に凛に見られながら自慰にふけった記憶が蘇る。

「…………」

『本人が一番わかっているわよね?涎も精液もとっても強力な媚薬だってことぐらい』

『本当は疼いて疼いてしょうがないんでしょ?こんなふうにねっ』

 そう言ってサキュバスは

「ひ――――――」

 奈緒の膣に長い指を入れ込み、途中で思いっきりその指を曲げる。
 ガリッという音と共に奈緒の全身を電流が流れる。

「あ、が――――!!!!!!!!」

 声にならない叫びを上げながら奈緒は思いっきり潮を噴く。

『サキュバスって凄いでしょ?相手の気持ちいいところが一発でわかっちゃうんだから』

 チュポッと音を立てて指が抜かれる。

「はぁ、はっ、ぁ!はぁ!」

 突然の衝撃と絶頂に、息が止まってしまい、奈緒は空気を取り込むために荒れた息を繰り返す。

『たっぷり、イジメてあげる』

「――ひっ!」

 奈緒は初めて恐怖した。彼女の周りから何本もの触手が現れ、サキュバスはその触手と共にゆっくりと奈緒に近づいてくる。

「くるなっ!いやっ、いやああああああああああ!」

 奈緒の絶叫がコロッセオにむなしく響いた……




………………………………………………
………………………………
………………

「やら、もぅ、やらあっ!いきだぐなぃいいぃいいい!!!」

『ふふっ、この触手は凄いでしょ、子宮までついたら柔らかい棘を周りに生やして回転するんだから』

「ひっ、あ、あああああああああぁぁぁ!!!」

 サキュバスの責めはひどいものだった。口に触手を銜えさせ媚薬の再投入をした後は、ひたすらに指や触手を使って奈緒を壊していく。

「も、う、ゆるしてぇっ、ゆるして、くだしゃいぃっ!!」

 触手を膣に入れ込み、ピンと張った淫核を指を使って擦りあげたり、長い爪を利用してその裏側を引っかいたりする。
 そのたびに奈緒は体を震わせながら絶頂し、潮を噴出し、放尿する。
 そんな奈緒の顔は先程までとは打って変わり、ぐしゃぐしゃに崩れ、涙に鼻水に涎と、最悪なものであった。
 が、今の彼女はそんなことに気を使う余裕もないほど快楽の波に溺れていた。

『流石にもういいかしら』

 サキュバスは奈緒を責めている触手を止める。

「あっ、なん、でっ」

『んー?もっとして欲しかったかな?』

「あ、ちが、うっ、そ、そんなわけ、ない……ぜったいない……」

『そっか、そっかー。じゃあ奈緒ちゃんにここで提案!』

「てい、あん?」

『そう!さっきペットにする。なんて言ったけどあれは無し!』

「……えっ?」

『ここまで、責めに耐えられたことも凄いしね、それなら友人として私の家に来ない?』

「ゆう、じん……?」

『そう、友人。しばらくしたらちゃんと元の場所に帰してあげるしさ。悪い話ではないでしょ』

 奈緒の心が歪んだ。

(ゆうじん、ゆうじんなら、ちゃんと、かえしてくれるっていうし……)

『それに、家にくればもーっと気持ちいいことできるのよ?』

「ひうっ!?」

 そう言うとサキュバスは奈緒に抱きつき、人差し指を自分の口に咥え唾液をたっぷり塗りつけた後、その指で奈緒の菊門の周りをゆっくりなぞり、つぷっと入れ込んだ。。

「あ、ああっ!」

 それだけで奈緒は軽く絶頂を向かえ、ピュッと弱く潮を噴く。

『お尻用の触手もあるのよ?丸い球が繋がっていてね、お尻の穴に入れて振動して気持ちよくなった時に思いっきり引き抜くの』

 その刺激を想像しただけで奈緒は体に快楽が走る。

『尿道用の微細な触手もあるわよ。放尿するたびにイってみたくない?』

(……イキたい、イってみたい)

 奈緒は新しい刺激に自身が期待していることに気づいていない。

『なんだったら、耳でも鼻でも、口でも、お臍でも、いいえ、もう全身で絶頂させてあげてもいいわよ?もう滅茶苦茶になるほど気持ちいいんだから、それこそ一日中ずっとイかせ続けてあげる……』

(ああ、きもちいいんだろうなぁ、きっといまのよりずっと……ずっと……)

 サキュバスは菊門に入れた指を出し入れしながら、もうひとつの指を膣に入れ込み、その指を曲げてピンポイントにGスポットを擦りあげる。

「ひゃ、あああああああああぁぁぁぁんんんっ!!!!!!!!」

 びくびくっと痙攣し秘所からは洪水のように愛液を垂れ流しながら奈緒はがっくりと項垂れる。呼吸も小さくなり衰弱していた。

『だから、今だけ言おう?「私はサキュバス様のペットになります」って。そしたらここから出れるし、私の家にもいけるから、ね?』

 奈緒はもう思考できなかった。快楽に支配されきった体は新たな刺激を求めるために勝手に行動する。

「あ、あたし、は……」

『うんうん』

「さきゅ、バス様の……ペットに」

 にやりとサキュバスの口元が歪む。

ジャーン!!ジャーン!!

「――!?」

 しかし、それは強烈な銅鑼音によって防がれた。

『……うそでしょ、あとちょっとだったのに!!もう、最悪!!』

 銅鑼が鳴り終わった瞬間、サキュバスは消え去った。それと同時に奈緒を縛り付けていた触手も消える。

「うぐっ」

 びちゃっと地面に倒れこむ。荒れた土で出来ていた地面は奈緒の液やら触手の分泌液やらでそこだけ沼地のようにぬかるんでいた。

(だめだ……たて、ない)

 奈緒は腰が完全に砕けており、立ち上がることができずただ倒れ伏せて

(すごい、ねむ、い……いしき、が――――)

 そこでぷっつりと意識を失った。

神谷奈緒【探索中】……転移の床を踏んでしまい、闘技場に転送させられた!レズサキュバス(LVカンスト)と戦闘になり、エッチな技や魔法で遊ばれ、快感に完全屈伏しても理性がトんでも止めてもらえず、18時間もの間イかされ続けた…

モバP「なが!?18時間も犯され続けたの!?って、まあ想像の話だから当然か」

モバP「にしても、奈緒の必死に耐える様も堕ちそうな様もエロかったな……」
モバP「さて、今日はこれぐらいで、って」

時計【12時をお知らせします】

モバP「もう12時か!?日を跨いじゃったの!?やばっ、流石に帰らないと……」

モバP「また明日、来たらやろう……!」

読んでいただきありがとうございました。
いまさらですが、診断メーカーの結果から自分の想像というか妄想で書いているのでこれじゃない感があるとは思いますが、ご容赦ください。
というわけで次はいつかけるかわかりませんが、見ている方がいらっしゃれば↓3ぐらいにモバマスのアイドル名を書いてもらえるとありがたいです。

とりあえず、今回はここまでです。ありがとうございました。

おつおつ

たまにセーフみたいの出るけどそしたらどうすんの?

色々と反応ありがとうございます。個人的には堕ちきった姿が大好物だったりします。
次は
南条光
新田美波
前川みく
で書いていこうと思います。

>>130
もしもセーフだったら、一日待って見るか、再安価するかもしれません。
また、色々と結果を見ていると他の探索者との絶頂耐久勝負の罠とかあったので、そのときも相手の探索者を安価で取ることになると思います。

わいは奈緒のが趣向といい終わり方といいめっちゃ好きやった
っていうか長かったな奈緒、内容も濃いし>>1の本気を感じられた

診断結果自体気合入ってるから
レズサキュバス云々で筆がのらないわけにはいくまい

夜中ですけど書いた分投下していきます。
その前に補足というか今更なんですけど、誤字脱字は当然のごとく、二重貼り付けして気づかないまま投下していたりと結構やらかしてます。
一応確認はするんですけど、文法的にあきらかにおかしいところもあったりと読み返して見たらひどくて死んだほうがいいようなレベルでした。
たぶんこれからもそういうこと滅茶苦茶やらかすと思いますが、本当にすいませんがご容赦ください。

それと>>135さんや>>136さんの言うとおり、診断の内容によっては長さが天と地ほど変わると思います。黒川千秋なんかはもっともっと書きたかったんですが妄想が足りませんでした・・・
これから極端に短いのも出てくることがあると思いますがその点もすいませんがご了承ください。

モバP「おはようございまーす。ってこんな朝早かったら誰もいるわけないか」

モバP「まあ、それが狙いだったんだけどな。パソコン起動!」

モバP「さてさて、今日は誰を入力するかだが。そうだ、今日朝一番で来るアイドル……」

モバP「光のレッスンか。今日日曜日だからそろそろ張り切って早起きしてるんだろうなぁ」

モバP「…………」

モバP「南条光」

[南条光]

 彼女はピンク色の光を発する床にうつぶせに倒れていた。

「ぐっ、ああっ」

 その目は何かに耐えるようにキッと鋭いが、時折情欲に囚われたかのようにその瞳が揺らぐ。

(なんで、あたし、こんなことにっ……)

 ピンク色の床が輝きが増す。

「あっ!ああぁっ!」

 その床の輝きを浴びた彼女は、体を内側から焼かれるような感触を受け、その体をのたうちまわせながら身悶える。

「は、ひっ!ひぃ……!」

 口の端から涎が垂れるがそれを拭う余裕は今の彼女にはない。

「く、そっ……はやく、ここから、でないと……」

 ずり、ずりっと地を這いながら光はこの"特殊な床"の上から少しずつ動き始める。

「ひゃっ、ひっ!」

 地面と摩擦するだけで、光の体にはあまり経験することのない快感が駆け巡る。
 その快楽に頭を朦朧とさせながら、光は何故こんな状況になってしまったのか、ぼんやりと思い出していた。



………………………………………………
………………………………
………………

「じゃあ、南条さん準備の方お願いしまーす!」

「はいっ!今日はよろしくお願いしますっ!」

 テレビスタッフの声掛けに反応して、光は前に踏み出す。

「大丈夫か?」

 心配そうに声をかけるプロデューサーに彼女はとびきりの笑顔で答える。

「大丈夫、大丈夫!毎日運動だってしてるしさっ。この企画はアタシ向けだって!」

 そう言いながら彼女はスタジオに設置された巨大な門の前に立つ。
 彼女が準備できたのを確認したスタッフは収録開始のカウントダウンを始める。

「開始までー、5、4,3、2…………」

「スタジオにお越しの皆様!それとテレビの前の皆さん、こんばんはー!」

 司会役の女性のはきはきとした声がスタジオに響く。

『こんばんはー!』

 収録スタジオにいるたくさんの観客がそれに応える形で収録はスタートした。

「さあ、今週のダンジョンチャレンジのお時間です!まず今週の勇気あるチャレンジャー……」






「今をときめくヒーロー系アイドル、南条光ちゃんです!!どうぞっ!!」

「みんなー!よろしくー!!」

 台本どおり、光は大声で笑顔を振りまきながら観客に手を振る。

『きゃああああー光ちゃーん!』
『がんばれー!』
『応援してるぞー!』

 観客の声援を受ける光を確認して、司会者は再びマイクを握る。

「さあ、毎度恒例となりましたが、ルール説明をさせていただきます。
 ダンジョンチャレンジはスタジオに作られたダンジョンの中をいかに早く脱出できるかを競います!
 数多のトラップを潜り抜け、複雑な迷路を抜け出し、無事ゴールするとそのタイムに応じて豪華な賞品が贈呈されます!
 なお、制限時間はありませんが、ギブアップ宣言をした段階でチャレンジは失敗とみなされます。
 それでは今回のチャレンジャー南条光さん!意気込みをどうぞ!」

「はいっ!前からこの番組には出たいと思っていたかったので嬉しいですっ!
 ヒーローの力で困難なダンジョンを越えてみたいと、いやっ、越えてみせます!」

 そう言って、握りこぶしをつくり天井に向けて高く突き出し掲げる。観客のボルテージは益々あがり、割れんばかりの歓声が光に向けられた。

『わあああああああああ!』

「素晴らしい意気込みでした!では門を開きます!オープーン!!」
 
 司会者が合図をすると、大きな鈍い音を立てて門が開いた。その先は暗く、光は少しだけ畏怖するがぶんぶんと首を振り、弱気を追い払うとぐっと身構えた。

「それでは、『ダンジョンチャレンジ』いま、スタートですっ!!」

 パァン、と空砲がなった瞬間、光はダンジョンに駆け出した。その背に観客の声援を受けながら……



………………………………………………
………………………………
………………

「ふぅっ、だいぶ走ったけど、本当広いな。少し足を緩めよう……」

 最初こそ全力で駆け出した光だったが、ゴールまでの距離がわからないこともあってか体力温存のために走りを早歩きに変える。

「迷路は複雑だけど、トラップにも気をつけないと……」

 薄暗い通路の中を必死に目を凝らしながら強い警戒心を持ちながら慎重に進む。

 カチャ…

「っ!?」

 その警戒心が功を奏した。
 普段から特撮ものを見ていた影響もあったのか、頭上から聞こえた異音に光は確認よりも先に後ろに飛び退いた。

 プシューッ!

 そしてその場には謎の紫色の煙が噴出される。

「あ、あぶなっ……」

(でも、今の少しヒーローみたいだったかもっ)

 立ち上がり、服についた埃をはたき落としながら、今のアクションを振り返り満足気に鼻を鳴らす。

「よし、この調子でゴールを目指すぞっ!」

 調子をよくした光は、歩きを駆け足に変えて再び走り出した。

 しかし、彼女の調子の良さはここで途絶えることになる。

光が床トラップに引っかかったのは煙トラップを抜けてからすぐだった。

 煙トラップを抜けた彼女は張っていた警戒心を少しだけ解く。それは、トラップのすぐ近くに別のトラップがあることはないという考えと鮮やかに煙トラップをかわしたことからくる高揚感のせいだった。

 しかし、それは完璧な思い違いであった。

 光が走りだしたまさにその一歩目、彼女が勢いよく踏み抜いたその床は急に輝きだす。
 走り出したのがまずかったのか、彼女はその床に気づきはしたが、すぐに飛びのくことが出来ない。

「あ、まずっ」

 そして、彼女は唐突に体全体が弛緩する感触とともがくっと膝をつき、その床に倒れこんだ。
 その床は輝きを徐々に増しながら光に襲い掛かった。



………………………………………………
………………………………
………………



 ブーンという聞き慣れない音と同時に床のピンク色の輝きはどんどん増す。

「あ、ぐっ、あつ、あつ、いぃっ!」

 その床は『性感超増強床』と呼ばれるものだった。
 実際に彼女がその言葉を耳にしてもおそらく理解できず、疑問符が返ってくるだろうその床の効果は、乗っている者の性感を刺激し無理やり限界まで引き上げてしまうという凶悪なものであった。

「し、しらな、い、こんなの、しらな、いぃっ!」

 彼女もアイドルという立場を持つがそれと同時にただの14歳の少女でもある。年相応の性知識はあるし、自身を慰めることだって何度か経験している。
 しかし、今の彼女にもたらされている快感は自慰のように外から来る快楽ではなく、体の中心から熱い波が全身に押し寄せるような、それは、間違いなく彼女が今まで感じたことのない経験だった。

「やだっ、やだぁ、ぷろでゅ……っ!」

 未知の快楽を受け、光はつい信頼している者に助けを呼びそうになったが、慌てて口を手で抑えた。

(だめ、だめっ!これ、収録されて、いるんだっ。ちゃんと、りあくしょん、とらなきゃ……)

「……ま、まけない、こんな、へんな、のにぃっ」

 光のアイドルとしての根性は強かった。

 体は発情しきっており、だらだらと涎を垂れ流しているであろう秘所を光は今すぐにでも慰めたい。
 しかし、その思考を抑えることができたのは、自分を見ているはずの観客やテレビの前にいる人々の姿が思い浮かんでいたからだ。

(ひーろーは、まけないっ、こんなもの、すぐぬけてっ……)

 ズリッズリッっと床を這いながら、光はゆっくりとだが腕の力を使い少しずつ少しずつ前へ進む。

「はーっ!はーっ!ああっ、ぐぅ!」

 少しでも気を緩めてしまうと、浮かしていた体が地面と接触し、擦れそこから強烈な快楽が光に襲い掛かる。

(あついっ、あついっ……胸も、股のところも、なんでっ……?)

 床の効果で光の体は完全にできあがった。

 14歳の成長途中の体は強い刺激を求め熱を持ち、同年代の中では明らかに大きい胸は服と擦れあうだけでも弱い電流が流れるような刺激を光に与える。
 その胸についている乳首も刺激からかビンビンに膨らみ勃ち、こちらも服と擦れるたびに光に強い快感を与え、彼女の体を震わせる。

 しかし、なによりもひどいのは秘部であった。

 発情しきった秘唇は愛液でぬらぬらと濡れ、未発達な淫核は年不相応に勃起している。

(さわりたいっ、さわりたいよっ)

 光の顔は14歳の少女のものではなくなっていた。

 欲情しきった彼女の瞳は情欲に染まり、口から涎を垂らす姿は、年に似合わぬいやらしさを醸し出している。

 ズリッズリュッ…

「あ、ああっ、あああああああっ!!」

 体が床と擦れるだけの刺激で小さな絶頂を何度も繰り返し、光はびくびくと体を震わせながらも少しずつだが進む。進む。

 ズリッズリッ…

「はあっ、はあっ、は、あっ……あぁっ!!」

 光は絶頂を繰り返すたびに何度も立ち止まりそうになっていた。進むのを諦め、この床の上で淫らに乱れる自分が脳に勝手に想起され、そうなってしまってもいいじゃないかという悪魔の囁きが強く聞こえる。

 しかし、それに負けずに進み続けた彼女に希望が見えた。

「あっ、ふっ、ふつうのゆかっ」

 光の眼前には輝く床と普通の床の境目が見えていた。

 彼女は最後の力を振り絞り体を前に投げ出した。空中に投げ出した体は特殊床と普通の床の境目を越え、地面に激しく衝突する。

 ズシャアッと音を立てて、地面と擦れた彼女を襲ったのは痛みではなく今までで一番の快楽の雷だった。

「あ、ああああああああああああっ!!!」

 プシャッと小さく潮を噴いて彼女は倒れこんだ。

「あっ、はあ、はあ、はあ、はあ!」

 そして、荒い呼吸を繰り返し、冷たい空気を取り込むと先程まで体を支配していた熱が嘘のように冷めていく。なおも激しい呼吸をずっと繰り返し、光は漸く体が落ち着いてくる。

「……そ、うだ。ゴール、めざさ、ないと」

 さっきまで光は自分がどのように乱れていたのか、もうよくは覚えていなかった。それぐらい床の催淫効果は凄いものであった。
 強烈な熱は引いたもののいまだに発情している体を弱々しく起き上がらせ、光はおぼつかない足取りで進み始めた。

 あるのかもわからないゴールを目指して……

南条光【探索中】……性感超増強床だ!クリと乳首が限界まで勃ちあがり、お腹の奥も熱い!(『催淫』or『淫紋』or『超感度』 の場合5時間に及ぶ激しい自慰の末、失神してしまう。)

モバP「こんな番組あったら視聴率爆上げどころじゃないだろ!みたい!すごいみたいぞおおおおおお!」

モバP「まあ、ありえないけどな……仮にこんなことやらせたら俺の首も爆発待ったなし!妄想だから許される!」

ガチャ

光「おはようございます!あ、プロデューサーおはようっ!」

モバP「おう、狙ったかのようなタイミング!おはよう」

光「いやぁ、今日のライダーも最高だった!プロデューサーは見た!?」

モバP「おれ、早朝出勤だったから……」

光「あ……ごめん」

モバP「なんてなっ!録画してるから帰ったらじっくり見てやるぜ!」

光「おおっ!じゃあ、今度たっぷり話そうっ!約束だぞっ!じゃあレッスンいってくる!」

モバP「おう、がんばってこい!」



モバP「明るくていい子だなぁ……あんな子があんな姿を……」

モバP「流石に仕事中あのページを見るわけにはいかない。とりあえず昼休みまで我慢だ……」

美波「あのプロデューサーさん、お茶をどうぞ」

モバP「おう、ありがと……って、あれ?美波?ちひろさんは?」

美波「今日ちひろさんお休みの日でしたから、ちょうど手が空いていたので淹れたんですが」

モバP「あ、そうだったっけ……美波は気が利くなぁ」

美波「そんな、ただ偶然気づいただけだったので。じゃあ、お仕事頑張ってくださいね。あ、無理はだめですよ?」

モバP「おっけーおっけー、美波も体調には気をつけるんだぞ」

美波「体調管理もアイドルの仕事、ですから。心配いりませんよ。それでは失礼します」

モバP「おうっ、ありがとうなー」

モバP「新田美波、か……大学生ながらにしてあの大人顔負けの雰囲気が最高だな」

モバP「よし」


――――昼休み


モバP「飯を食う暇も惜しい!」

モバP「新田美波、と」

これちひろさん狙うのアリですか(小声

[新田美波]

 新田美波は女子寮を訪れていた。

「なんだろう、アーニャちゃん。急に呼び出すなんて……」

 そう言いながら携帯を開き、アナスタシアから届いたメールをもう一度確認する。

 このメールに美波が気づいたのは彼女がレッスンを終えてからであった。
 その内容は非常に簡素で『部屋で待ってます』という一文だけで終わっていた。

「もう、ちゃんとメールには用件を書いてね。ってこの前言ったばかりなのに……」

 そう言いながら、美波は女子寮の廊下を歩く。

(今日は珍しく誰ともすれ違わないけど、皆お仕事なのかな?)

 時間が4時前であることも踏まえて、きっとまだ帰ってないのだろうと納得し、美波はアーニャの部屋の前に立つ。

「アーニャちゃん?きたよー?」

 コンコンと部屋をノックして彼女を呼んで見るが、返事はない。

「……?アーニャちゃん?いないの?おーい、あれ?」

 もう一度ノックするがやはり返事は返ってこない。

「……食堂かな?まさか留守じゃないと思うけど」

 一応部屋のドアノブに手を掛けて見る。鍵がかかっていると思っていたそれは

「あれ?」

 なんと鍵がかかっておらず、あっさりとドアは開いた。

「アーニャちゃん、いくら寮だからって無用心すぎるよ。今度教えてあげなきゃ……」

 そう思い、鍵が開いたままの部屋を放置するわけにもいかないので、美波はその部屋に足を踏み入れる。

「――!?」

 しかし、その部屋の中に入った瞬間、美波は驚愕し目を見開く。

「な、なにこれっ!?」

 女子寮の部屋は一人暮らし用なのであまり広くは取られていない。
 しかし、呆気にとられる美波の眼前に広がる光景はその常識を打ち破っていた。

「ど、洞窟っ!?」

 それはまさしく、美波の言ったとおりの光景で、奥が見えないほど長い洞窟が続いていたのだ。

「な、なにが、おこって……、ここって一階じゃないよね……いや、一階だとしてもこんな空間があるはずないよ……」

 美波がアーニャの部屋がある階を間違えるわけはない。

「と、とりあえず、外にでて、誰か呼ばなくちゃっ!!」

 混乱する美波は一度部屋を出るために振り向く。しかし

「そ、そんなっ!!」

 後ろを振り返ると、そこにはもうアーニャの部屋のドアはなかった。

「…………っ」

 美波はひとり、謎の洞窟で放心したように立ちすくんでいた。



………………………………………………
………………………………
………………



「アーニャちゃーん!いたら、返事をしてー!アーニャちゃーん!」

 美波は声を張り上げながら洞窟を進んでいた。アーニャの部屋がここに繋がっているとしたら彼女も自分と同じように巻き込まれている可能性があると思ったからだ。

 しかし、洞窟に響くのは美波の声だけで、他には物音ひとつ聞こえない。

「何か薄気味悪いし、アーニャちゃんもだけど出口も見つけなきゃ……」

 あたりを見渡しながら美波は慎重に進む。足元がよく見えないほど薄暗いのだ。
 そんな状況だったので、ずっと不安げな表情を美波はしていたが、ある物を感じた瞬間その顔がパッと明るくなった。

「……風っ!」

 それは、一瞬だけ美波の顔を触った風だった。

「こっちから、だったから……このまま歩けばどこかに、出れるってことよね」

 少しだけ早歩きになった美波は洞窟を進みだした。時折感じる風だけを頼りに確かに前に進んでいたのだ。

 そして、ついに……

「あっ!」

 彼女は扉を見つけた。どうやらこのドアの隙間から風が吹いていたらしい。
 そしてそのドアの隙間から光が漏れているのを見て美波は出口に続いているのではないかと期待してその扉を開く。しかし

「……ここ、は?」

 そこは出口ではなかった。扉のさきは今まで歩いてきた洞窟よりも広く円形状の構造をしており、まるで大広間のような空間を形成していた。
 そして照明器具はないが、今まで歩いていた道よりは遥かに明るい。どうやらこの明かりが扉から漏れていたようだ。

「出口、じゃないの?」

 その事実に美波はがっくりと肩を落とすが、その大広間の先にも扉があることに気づく。

「風はあそこから?だったらあの先が、出口?」

 あたりを見渡して見るが、他に扉は見当たらない。美波は部屋を突っ切るように歩きだす。
 そして、彼女が部屋の中央に来た瞬間だった。

カチッ

「えっ?」

 時計のような音が小さく聞こえた瞬間、美波の足は何かに思いっきり蹴躓いた感覚を受ける。

「きゃっ!?たお、れっ……!」

 蹴躓いたと思った美波は、次に地面に倒れ込む自分を想像し、そのこけたときにくる痛みに耐えるため反射的に目をぎゅっと閉じる。

 しかし

「…………あ、れ?」

 その痛みの衝撃は美波に来ない。。

「こけて、ないっ?」

 美波は視線の高さが躓く直前と同じであることを目を開けて確認する。

「えっ?なに、何に躓いて……?」

 色々と疑問はあるがとりあえず蹴躓いた何かを確認するために美波は首を曲げ足元を向けようとした。

「……??」

 しかし、その視線は変わらない。

「ん……?んん!?」

 変わらないのではない。

「……!?な、なんで、うごかな、い!?」

 変えれなかったのだ。それは首だけではない。

「ぜ、全身、固まって!?」

 美波はこの空間に体を固定された……



………………………………………………
………………………………
………………

「だ、だれかーっ!だれか、いませんかー!?」

 空間に完全固定された美波の体ではあるが、顔の部分だけは動かせるようで、必死に声をあげて助けを求める。

「なにこれっ!?どうなってるの!?んぐぐぐぐ……」

 体を何かに挟まれているわけではない。動かせない視界の中では少なくともそういった物体は見当たらない。

 美波は何度も力を振り絞りどうにか動こうとするが、指先まで完全に固定されているようで体は石像のように固まっている。

 まるで体が他人のものといれかわったような錯覚を受けるが、地を踏んでいる感覚と、いまだに吹いている少しの風を感じているということはやはりこの体は自分の物だと美波は考える。

「……まさか、このままずっとここに閉じ込められる、なんて、ないよね?誰か、来てくれるんだよね……?」

 美波の心が不安と恐怖に染まったときだった。

 ギ…

「あっ」

 その顔に希望の光が宿る。

 美波の視界にあるドアが音を立てて開きだしたのだ。

 ギィ…

 そのドアが半分ぐらい開いたところで美波は大声で助けを求める。

「す、すいませんっ!助けてください!!からだが、体がうごかないんですっ!」

 ギイイイッ

(た、助かった……)

 美波はドアの開きに比例して表情を明るくする。少なくとも誰か来てくれることだけでもありがたかったのだ。

 しかし

 グチュ、ジュルジュル、グチュ

「――――ひっ!?」

 ドアを開け入ってきた者に、美波は表情を一変させることになる。

「……な、なっ、ばけ、もの!?」

 粘着質な音を立てながら部屋に入ってきたのは、陸を這う触手の塊であった。

「……いやっ、いやあ!こないで!あっちにいって!」

 先程とは正反対のことを大声で美波は叫ぶ

 触手の集合体のようなそれは、美波の言葉を無視しながらズルズルと音を立てながら彼女に近づく。

「あ、ああっ……」

 そして、触手塊はついに固定されている美波の前までやってきた。

 その中の1本の触手がゆっくりと伸び、それは美波の頬に粘着質な音を立てて触れる。

「ひいっ!」

 ピチャッと嫌な音を立てながら、1本の触手は品定めするかのように美波の顔から首、胸、腰と全身を触っていく。

「やめ、てっ、はなれてっ、くださぃ……」

 目をぎゅっと閉じ、美波は懇願する。しかし、それをこの触手が理解できるはずもなかった。

「いや、いやあ……」

 涙が流れる。それは恐怖から来るもので美波はこれから自分がどうなってしまうのか。何もわからない。
 美波の体をまさぐる触手は1本から気がつけば何本にも増え、ついに美波を包みだす。

「――いやああああああああああああああああ!!!!」

 美波の悲鳴が大広間に響いた。



………………………………………………
………………………………
………………

安価取りたい娘の診断したら微妙な結果だったんだが他の娘の結果にしてもらうのはやっぱり良かんかな、今回は諦めるか(白目)

「むんぐっ!?ううんっ!!ぷぁっ!あああっ!!」

 触手は美波に襲いかかった。その触手の数の多さをいかし、美波の全身に絡み付いていく。

 その触手が最初に狙ったのは口だった。遠慮なく突きこまれた触手は粘着質な液体を分泌しながら、美波の口内を犯す。

 体を動かせない美波は抵抗することも出来ず、ただ口内を蹂躙される。

 美波は息苦しさに必死に耐えていたが、その触手は追い討ちをかけるようにぶくっと膨らむと先端から生温い液体を吐き出した。

「むぐ、あっ、ぐっ!?」

 喉奥に直接叩きつけられるように吐き出され、美波は目を見開く。口の中がどろっとした液体で満たされ、美波はそれを吐くことも許されず、ついに耐え切れず飲み込んでしまう。

「んぐ、ごくっ、ごくっ!んぁっ……」

 出すものを出したからか、ちゅぽんと糸を引きながら触手が口から抜かれる。

「はぁっ、はぁっ……!」

 口から触手が抜かれ、美波は足りなくなった空気を取り込むように荒い呼吸をする。

 しかし、荒い呼吸の原因は息苦しさからだけではない。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

(からだ、なんだか、火照って……)

 美波は全身がほんのりと熱を帯びだしたことに気づく。原因は何となくわかっていた。

(さっき、飲んだ、やつのせい……?)

 美波の考えは正解だった。

 触手の周りからずっと分泌されている潤滑液と美波の口に吐き出された液体、それはどちらとも強力な媚薬だったのだ。

 それを大量に摂取した美波はあっという間に体を発情させ、まだ弄られてすらいない秘所はじっとりと濡れ、物欲しそうに引くついていた。

「あっ、やぁっ、むね、いじっちゃだめぇっ!」

 次に触手は美波の服の中に器用に潜り込む。当然体の動かない美波は好き勝手に素肌を蹂躙されることになる。

 潜り込んだ触手はまず、美波の胸を揉みあげるように絡み、先端の細い部分で乳首の根元に巻きつく。

 触手の分泌液は媚薬とともにローションの役割も果たし、美波は乳首をぬるぬるのリングで強烈に扱かれるような刺激に、思わず甘い声をあげる。

「ひゃ、やぁっ!だめ、とれちゃ、とれちゃうからぁっ!!」

 泣き叫ぶように美波は嬌声をあげるが、動かない体ではどうしようもない。

 そんな状況を知ってか知らぬか、触手はついに彼女の下半身に絡みつき始める。

「ひ、ぃ」

 太腿に触手が這いずりまわり、美波の身の毛がぞわっと逆立ったその瞬間だった。

 ゴツン!

「――え」

 美波が最初に感じたのは下腹部への純粋な圧迫感だった。

 グチッ、ミチチッ

「か、はっ――――――っっっ!!??!?」

 次にくるのは、子宮を中心に体中を走る電撃にも近い痛撃だった。

「あっ、あああああああああああああっっっっっ!!!!」

 いくら媚薬が浸透している身とはいえ、勢いずいた太い触手に膣を最奥まで貫かれると、快感よりも先に息がつまり、重く鈍い痛みが美波に襲い掛かる。
 
 本来、人間というものは外部から痛みを受けると、それを抑えるために様々な行動を取る。

 しかし、今の美波は動くことができないために、その痛みを全て真正面から受けることになり、結果的に絶叫に近い悲鳴をあげる。

「あ、ぎっ、ああああぁっっっ……!」

 そんな強烈な衝撃に気を失いかけている美波の膣の中で追い討ちとばかりに触手がぐぷっと膨らんだ。

 ビュルッ

「あっ、ひぃっ!?」

 そして、その触手の先端をさらに子宮口に押し付け、先程美波の口に出したものと同じ媚薬を大量に吐き出す。

「あ、あつっいいいいいい!?」

 たぷんと、子宮には媚薬の池が出来上がった。

「か、ひゅーっ、かひゅー、ふーっ……!」

 膣に出される感触に、美波は再び意識を覚醒させるが、そのまま気を失ったほうが彼女にとって幸せであったかもしれない。

 グチュッ!グチュッ!グチュッ!

「あっ、ひゃっ、ぁあああっ!!!」

 触手は膣の中で乱暴に動き出した。

 子宮口をぐにぐにと押していた触手は膣壁をズリズリと削りながら入り口まで引かれると、また子宮口まで一気に貫く行為をひたすら繰り返す。

 本来であれば太い触手の動きは快楽よりも痛みを優先的に感じるはずだった。しかし、一度思いっきり貫かれたせいで痛みへの耐性がついたのと、子宮に吐き出された媚薬のせいで乱暴な動きですら今は快楽に変換される。

「や、らぁ、やらああ、こわれ、こわえ、ちゃううううううううううう!」

 触手が抽送運動をするたびに美波は膣から潮も愛液も噴き出しながら、何度も何度も絶頂した。



………………………………………………
………………………………
………………



 ジュポッグチュッ、グチュッ

「は、むぅっ、んんっ、じゅるっ、ごくっ!」

 美波の目から光は消え失せていた。
 触手を口にねじ込まれ、胸を責められ、膣と菊門も触手の侵入を許し好きなように嬲られている。

 ビュルルッ!

「んっ、むぅっ、ごく、ごく、ごくっ……」

 触手が何度目かわからない媚薬をいっせいに吐き出す。美波はそれを抵抗することなく美味しそうに飲みこんだ。

 膣と菊門からは入りきらなかった媚薬がとろとろと溢れ出し、地面にびちゃびちゃと滴り落ちる。

 美波はその媚薬が流れ出る感触だけで、軽く絶頂するほどになっていた。

「んむっ、ぐ、むっ、ん、んんっ……」

 美波は完全に正気を失い、自ら触手を咥え媚薬を欲しがるように口で奉仕をしながら、膣と菊門から来る快感にひたすら声にならない嬌声をあげ続けた。

 美波と触手の肉宴はまだ続く……

新田美波【探索中】……停止の空間だ!身体がピタッと動かせなくなり、動かせない身体を媚薬触手で乱暴に責め上げられ、無様な声をあげながら 143回もイッてしまった!

モバP「停止された状態で143回……妄想だとしても、すごいな、美波は」

美波「え?なにがですか?」

モバP「にゃああああああああああああああ!?!?!?」

美波「わっ!?だ、大丈夫ですか!?」

モバP「あ、あー、だいじょぶ、だいじょぶ!ちょっとびっくりしただけだから!」

美波「す、すいません、急に後ろから話しかけて……」

モバP「いやいや、ぼーっとしてた俺が悪いよ。それでどうしたんだ?」

美波「あ、お昼に皆で食事に行ったとき、たい焼き買ってきたんです。プロデューサーさんもどうぞ」

モバP「おお、ありがとう。あ、これってあの有名なやつか」

美波「あ、知ってました?いつも凄い行列なんですけど今日は偶然お客さんが少なくて」

モバP「食べて見たいとは思ってたんだよ、毎度テレビで取り上げられてるし」

美波「みくちゃんも、このお魚だったら食べられるにゃ!って美味しそうに食べてました」

モバP「…………」

美波「……どうしました?」

モバP「みくの真似する美波が可愛いなあって」

美波「えっ!?あ、か、からかわないでくださいっ!」

モバP「本心なんだけどな……まあ、ありがとう、美味しくいただくよ」

美波「昼休みももう終わりますから、早く召し上がってくださいね?冷めたら美味しさも減っちゃうと思いますから」

モバP「え?おわっ、もうそんな時間!?」

美波「何かしてたんですか?」

モバP「あ!?ああ、いやいや休み時間は過ぎるのが早いなーって思ってさ!美波は今日は昼からレッスンだっけっか」

美波「はい、今から行って来ますね」

モバP「おう、怪我をしないようにな」

美波「ふふっ、そんな昔のようなことはしませんよ。じゃあ行ってきます」

モバP「おう、いってらっしゃい」

>>158
ちひろさんでも全然オッケーです!ただトレーナー関係はちょっと難しいかもしれません

>>165
シチュ変えは診断メーカー的に無理だと思うので、すいませんが良いタイミングで安価とってもらうしかないかもです・・・

モバP「ふぅ……焦った。それにしてもこれはとんだ時間泥棒だな。気づいたら昼休み終わりかけじゃないか」

モバP「弁当は食えなさそうだし、たい焼きで午後からの仕事を乗り切るしかないな」

モバP「午後の業務が終わったら……たい焼き、みく」

モバP「よし」

――――仕事終了


「お疲れ様でした&入力!!」

「昼休みに話題になったので可愛い猫アイドルの前川みくちゃん!GO!」

「前川みく、っと」

[前川みく]


「なにが、ロックバンドのライブにゃっ!!」

 前川みくの声が響く。

「こんな洞窟みたいなライブハウスがあってたまるかにゃー!」

「ごめん、ごめんてば。私も改装したなんて聞いてなくてさ」

 その隣で多田李衣菜は不安げにあたりを見回している。

「改装というか、どう考えても時代を逆行してるにゃ!」

「いや、でも太古の時代ってのもさ」

「ロックとは言わせないよ!」

「うぐ……」

 みくは李衣菜に誘われてライブハウスを訪れていた。

 どうやら彼女が最近はまっているらしいバンドのライブがあるようで、わざわざペアチケットまで用意してきたものだから半分渋々、半分嬉しく思いながらみくはその誘いを受け取った。

「おかしいなあ、前は普通のライブハウスだったのに」

「李衣菜ちゃんが昔ここに来たことがあるっていうのが怪しくなってきたにゃ……」

「き、来たことはあるって!本当に!」

 そして今日はそのライブ当日。

 李衣菜と合流したみくはそのライブハウスに足を踏み入れたのだが

「いくらなんでも、改装で洞窟にするのはおかしいにゃ、どんな技術にゃ」

「それは、確かに――あっ、LockとRockをかけたとかっ!」

「駄洒落でロックを語っていいの……?」

 そのライブハウスに揃って足を踏み入れると、彼女らの眼前には巨大な洞窟が広がっていた。



………………………………………………
………………………………
………………

2人の足音だけが洞窟に響く。

 最初はお互いに他愛もない話をしていたが、あまりにも洞窟が長いためか次第にその口数は減っていき、ついには無言になる。

「…………」

「…………」

 気まずい無言の空間を2人は歩き続ける。

「…………」

「……ごめん」

 その沈黙を破ったのは李衣菜だった。その声に反応してみくが横の彼女に視線を向けると申し訳なさそうな表情が映る。

 みくは困ったように笑いながら首を振る。

「李衣菜ちゃんのせいじゃないよ……そもそも受付も地図もないし、それどころかスタッフまでいないことが悪いんだにゃ!」

「でも、そもそも私が誘わなければ……」

「それ以上言わないで」

「みく……」

「その、別に李衣菜ちゃんとこうして歩くのは嫌いじゃないし、何より誘ってくれたのが嬉しかったから……」

 みくは顔を上げていまだ申し訳なさそうな李衣菜に笑顔を向ける。

「だからっ、とっとと入り口からスタッフ見つけてライブを楽しむにゃ!ねっ!」

 李衣菜の表情が安心したように和らぐ。

「やっぱりみくは凄いね」

「ふふーん、もっと褒めるにゃ褒めるにゃ」

「あははっ、それなんか幸子ちゃんっぽい」

 2人は明るいムードを取り戻し、歩き出した。



………………………………………………
………………………………
………………

「でも、本当長いね……」

「敷地面積的にとっくに飛び出してるような気がするにゃ」

 2人はまだ洞窟の中を歩いていた。歩けど歩けどその風景が変わることは無い。

「はぁ、はぁ……」

「みく、大丈夫?」

「な、なにがにゃ?」

「いや、息があがってるから……」

「あ、これは、ち、違うにゃ。毎日レッスンしてるし体力には自信あるんだから!」

「そう……?無理なら言ってね?休むからさ」

「大丈夫にゃ!さ、とっとと進むにゃ!」

 元気そうな声を出しながらもみくは内心焦っていた。

(うぅ、失敗した……)

(せっかく李衣菜ちゃんとのお出掛けだからって、必死におめかしなんかするんじゃなかった……)

 今日のみくはいつもよりも服装や装飾に気合を入れていた。それだけなら大丈夫だったかもしれないが、今日の彼女は靴も普段はかないような上品なものを履いてきてしまったのだ。

(履きなれてないせいかもしれないけど、いたい……)

 みくを襲っているのは靴擦れだった。普段履かないのとさらに足場の環境が悪いのもあいまって、傷をつくってしまったのだ。

(で、でも今は進むしか……)

「……みく?」

「…………」

「みく!?」

「にゃっ!?な、なに?」

 突然肩を掴まれ、みくは驚いた声をあげる。李衣菜は心配そうにみくを見つめている。

「足、痛いんでしょ?」

「っ!!な、なんのことかにゃ?」

 無理やりにみくは笑って見せるが、李衣菜の表情は険しいままだ。

「歩き方、見てたらわかるよ。靴擦れしてるんだよね?」

「あっ、う……」

「今日のみく、凄くお洒落だったから。その靴もいつもと違って綺麗なやつだし」

 言われて、みくは観念したように息を吐く。

「気づいてたの……?」

「当たり前でしょ、いつも見てるし……」

「えっ」

 李衣菜がそう言った瞬間みくは顔を上げる。

「あっ」

 対する李衣菜はしまった。と言わんばかりに顔を強張らせる。

「いつも、見てくれてたの……?」

「わ、わーーーーっ、な、なんでもない!なんでもないから!」

 慌てたように李衣菜は手を振った。みくはそんな彼女にくすっと笑ったがすぐに表情を曇らせる。

「ごめんね、みくがこんな靴履いてきちゃったせいで迷惑を……」

「そ、そんなことないって!それにその服も靴も凄い似合ってる!うん!」

「で、でも……」

 このままじゃ足を引っ張るとわかっているみくの表情は暗い。

「……よしっ!」

 李衣菜はそんなみくの表情を見て、決心したように意気込んだ声を出す。
 そして、みくの目をまっすぐ見つめて口を開いた。

「みくはここで待ってて」

「……えっ?」

 そう言って李衣菜は、軽く屈伸を始める。

「走ってスタッフさん探して連れてくる!このままじゃ歩くの辛いだろうし」

「こ、ここで待つの?」

 不安そうにするみくを励ますように李衣菜は明るい声で話す。

「そんなに広いわけも無いだろうし、すぐ帰ってくるからさ!」

「う、うん……じゃあ、待ってる、にゃ」

 みくがそう答えると、李衣菜は突然着ていた上着を脱いで、それをみくに渡すように差し出した。

「……え?」

「これ、地面に敷いて座ってて。その服せっかく綺麗なのにもったいないよ」

「な、なにいってるにゃ!?そんなことしたらこれが汚れちゃうにゃ!」

「大丈夫、大丈夫!私のはいつも着てるやつだし洗えば落ちるからさ!」

 そう言って半ば強引に差し出されたそれを、みくはどうすればいいかわからないまま受け取る。

「じゃあ、すぐ戻ってくるから!みくはここにいてね!」

 そう言って李衣菜は暗闇に向かって走り出した。

「あっ、待っ、李衣菜ちゃん……!」

 その姿はあっという間に闇に溶けて見えなくなった。

「李衣菜ちゃん……」

 李衣菜の上着を抱きしめて、みくはぽつんと佇む。

 彼女に近づく小さな影に気づくことなく……



………………………………………………
………………………………
………………

 みくが違和感を感じ始めたのは、李衣菜と別れてしばらく経ってからだった。

 サワサワ…

「んっ!ま、またかにゃ……」

 結局、李衣菜から渡された上着を地面に敷くことなんて出来るわけがなかったので、みくはそれを抱きかかえて立っていた。

 歩くと痛みが走るが、立っているだけなら問題はなかったからである。

 しかし、みくの感じている違和感は足の痛みでない。

 サワサワ…

「ひっ、は、はなれるにゃっ!」

 その違和感は先程から定期的に、みくを"触っていた"のだ。




 最初にみくは何者かに突然肩を掴まれた。そのときはパニックに陥り悲鳴をあげたのだが、その瞬間にその感触がなくなったので彼女は何か勘違いをしたのかと思った。

 しかし……

 サワサワ…

「……くぅっ!さっきからなんなのにゃ!!」

 勘違いだと思ったことがそうでないことにみくはすぐに気づいた。

(間違いない、何か手みたいなのが、みくを触ってるっ……!)

 なぜならその感触が肩だけではなく、首筋、くびれ、腰、背中など見境無く襲ってきたからだ。

サワサワ…サワサワ…

「ひいっ!?な、なんで、はなれないにゃっ!?」

 先程までとは違い、大声をだしてもなくならない感触にみくは焦ったように声をあげる。

 そんな謎の感触に翻弄されるみくを触っていたのは、本当に『手』だった。

 薄暗いせいでみくの視界では捉えられないが、半透明の黒い手が床、壁、天井からみくに伸びていたのだ。

「はな、れて、はなれてよっ!」

 体を捻ったりするが、その手はぴったりと張り付くようにみくの体を触り続ける。

(これ、なに、幽霊なの……?みく、襲われてるの……?)

 みくは幽霊だとかそういったホラーが苦手だった。昔、ホラー映画鑑賞会が事務所で開かれたときは夜にも関わらず公園に避難した経歴を持つほどに。

 今回の件はそれを直接体験するようなものだったが、みくが怖がっていたのは最初だけだった。

 その理由は

(なんで、こんないやらしい、触り方……)

 その手つきがあまりにもホラーとかけ離れていたからだった。



 ゴーストハンド、そう呼ばれるその手は彼らの獲物が触ることはできないが、彼らは獲物に対して好き勝手に触れるという不思議な力を持つものだった。

 そして、彼らはついにみくを獲物と認識したのか、いっせいに彼女に襲い掛かった。



………………………………………………
………………………………
………………

「あっ、ど、どこさわってるにゃ!?やめ、やめてっ!」

 いやらしい手つきに体中をまさぐられ、みくは生理的に体が火照っていくのを感じる。

 それに比例して手の動きもよりいやらしく、より激しいものになっていく。

「な、なんで、服、着てるのにぃっ!ひ、にゃぁっ!!」

 その手は不思議な力でみくの着ている服を通り越し、彼女の豊満な胸を直接揉みしだき始める。

「やめ、やめるにゃっ!!あ、ひぁん!」

 その手は女性を悦ばせることが巧かった。ある手は包み込むようないやらしい手つきで胸を揉み、ある手は指の腹で彼女の乳輪の輪郭をなぞり、またある手はぴんと尖り始めた乳首を摘み、くりくりと玩ぶ。

「にゃっ!?あ、な、なにこれっ!?だめ、これだめっ!!」

 当然そんな責められ方をされたことのないみくは初めての快楽に身を震わせることしかできない。

 その手を防ぐためにみくは腕で胸を包むような格好をとるが、彼らの力はその腕に干渉されない。

「なんでぇっ!?な、んんっ!!なんでさわられっ!?いにゃぁっ!」

 みくの頭は混乱していた。
 
 当然といえば当然だった。服を着ていてさらに腕で隠しているはずなのに刺激が止まなければそうなってもおかしくはない。

 そして、その手が責めるのは胸だけで終わるわけは無い。

 クチュ

「にゃあっ!?」

 みくの背筋がぴんと張る。彼女の秘所に伸びた手はそこを守る下着を当たり前のように通り越し、直接そこをゆっくりとした動きで撫で始めた。

 胸を責められている段階で既にびっしょりと濡れていたそこは、愛撫による刺激でなおさら愛液を分泌し、いやらしい音を出し始める。

「にゃ、ぁ……!そんな、やさしく、しないでっ……」

 手のひらがマッサージをするように秘部全体を撫で回す。彼らにとってみくは『全裸』だった。つまりどんな風にでも好きなように彼女を責められるのだ。

 ぐにっと秘所全体を押しつぶすように激しく手のひらで擦ったり、発情して勃起している淫核を磨り潰すように刺激することも自由自在。

 それはみくにとってたまったものではない。

 先程よりもグチュグチュと粘着質な音が強くなる。手のひらで秘所をマッサージされ、胸の各所すべてを同時に責められ

「だめっ!そんなはげし、いの……だめえええええええええっ!!!!」

 みくはブシャアッと盛大に潮を噴いて、全身が弛緩するとともに地面に倒れた。

(……あ、みくのおようふく、よごれちゃった……)

 李衣菜の上着はみくの腕に大事に抱え込まれていた。



………………………………………………
………………………………
………………

その手はみくを堪能していた。

「にゃ、あんっ!だめ、また、イくっ、イ、ひゃああああああああ!?!!」

 びくびくとみくは全身を震わせて絶頂し、秘所からは洪水のように愛液が溢れ垂れる。

 ひとしきり秘所を弄んだあと、その手が次に目標として定めたのはみくの臀部だった。

 まずは手を使って、ゆっくりとお尻全体をねっとりとした手つきで揉みはじめる。

「はぁ、あぁんっ……」

 みくは抵抗することもできず、その腕にぎゅっと李衣菜の服を抱きかかえながら甘い声を上げる。

 そしてある程度お尻を揉み解すと、次は他の手が伸びてきて指の先で菊門の周りをゆっくりとなぞり始める。

「ひっ、いいいっ……」

 たまに菊門の表面をぞりっとなぞられ、ぞわぞわと全身を悪寒が走る。しかし、どうしようもない。そのまま楽しむようにその手はしばらくみくを責めると、ついに指が菊門にぴたっと添えられる。

「あっ、ああっ」

 来る、来るっ、みくは次にもたらされる刺激に耐えるため歯をぎゅっと噛み締めた。

 ツプッ…

「ひゃああああん!!」

 しかし、その行為は無意味だった。すっかりと揉み解されていたせいなのか菊門に指を少し挿入されただけで信じられないほどの快感に襲われたからだ。

 そして、そのタイミングを見計らったように動き出したものがある。

 グチュッ!グチュッ!

「――――――っっっ!?!?!」

 それは臀部が責められている間は、動きを緩めながらもゆっくりとマッサージするように秘部と胸を責めていた複数の手であった。

 菊門に指が入った瞬間、胸を責めていた手は乳首をぎゅっとつねり、秘部を責めていた手のうちのひとつは秘所に指をスムーズに挿入させ、みくの特に敏感な膣壁をカリカリと刺激し、ひとつは淫核を器用に指でしごいていた。

「あああああああああアあアアああ!!?!?」

 獣めいたイキ声をあげて、体をびくんびくんと大きく振るえさせ、みくは強烈な絶頂を迎える。

「ああ、あああ……」

 びりびりとした感覚が引くころには、みくはぐったりと地面に倒れたまま弱い呼吸を繰り返し、その余韻に浸っていた。

 しかし、その時間はあまりにも短かった。

 グチュッ!ニチュッ!

「ひゃら、もう、やらぁっ!!もう、いケない……いけないからぁっ!!」

 その手は、まだまだ数を増やし続け、みくに迫っていった……



………………………………………………
………………………………
………………

「ひゃひっ……ひぃーっ……」

 その手が姿を消したのはみくが5回目の絶頂を迎えた瞬間だった。

 突然消え失せた性的刺激にみくは呆然と放心したかのように固まっていたが、責め苦が終わったことに気づいて漸く体中の力を抜くことができた。

 そして、弱々しい動きで腕の中に抱いていた李衣菜の上着を見る。強い力で抱きしめられ皺だらけになったそれは、みくの涙なのか涎なのかわからないが大きな染みを作っていた。

(よごしちゃった……李衣菜ちゃんの、李衣菜ちゃんの……)

「りい、なちゃん……ごめん、ごめんな、さい……ひぐっ、えうっ」

 洞窟に少女の泣き声が小さく響いた……

前川みく【探索中】……ゴーストハンドの罠だ!こちらからは触れることのできない大量の手に股座や乳首をもまれ、5回もイってしまった!

モバP「ふぅ……みく、なんかごめん、ほんとごめん」

みく「なにがにゃ」

モバP「おねだりしゃるうぃいいいいいいいい!?!?!?」

みく「にゃあっ!?」

モバP「び、びっくりした!心臓止まるかと思ったわ!」

みく「それはこっちのセリフにゃ!Pちゃんいくら呼んでも返事しないし!」

モバP「え、まじ?それは悪かった。ちょっと集中してた」

みく「何かやってたの?」

モバP「いや、ちょっとな……それよりどうした?今日オフじゃなかったか」

みく「いや、李衣菜ちゃんが夕食に誘ってくれたからレッスンが終わるの待ってるにゃ」

モバP「あ、李衣菜もレッスンだったか。夕食……」

みく「……?みくの足を見てどうしたの?」

モバP「あ、いや……」

みく「あっ、ははーん、さては一緒に夕食に行きたいのかにゃあ?」

モバP「そうしたいんだけど、今日も残業だ」

みく「ええー」

モバP「また今度な、そろそろレッスン終わるだろうし迎えに行ったらどうだ」

みく「んー、そうするにゃ。何か雑談でもしてそうだし。じゃあお疲れ様にゃー」

モバP「気をつけて行くんだぞー」

モバP「さて……」

モバP「『残業』始めるか……」

誤字脱字がないか、確認と訂正しながら貼り付けてたらこんな時間に・・・
すいません、すごい時間かかってしまいました・・・

機械の手とか手のモンスターとかに蹂躙されるシチュは大好きです、はい。

というわけで皆寝てそうですが↓3によかったらアイドル名をお願いします。

次は投下するのかなり時間かかると思いますが、よかったら次もお願いします。

読んでいただきありがとうございました。

すいません、言葉を間違えてました。↓3まで書きます。
次は
新田美波
依田芳乃
松本沙理奈
で、書いていきます。
ただ、今回はかなり時間がかかると思うので、ちょっと日数が空くと思います。すいません

投下するわけではないのでsageでいいよね。一応美波を書き終わったんで話題になっている同じ人物の場合なんですが

とりあえず診断でゆるふわさんのように『催淫/超感度/おあずけ』でなければ一応正気は取り戻した体で書いていきます。
ただ、色々診断を見てるとあきらかにゲームオーバー的な展開もあったので、その場合は次に安価で指定されたら今までの分はリセットで行こうと思っています。

あんまり細かく考えてないので、こんな感じになっていくと思いますが、よろしくお願いします。

書けたので投下していきます。今回は
新田美波
依田芳乃
松本沙理奈
の3名です。一応誤字とかはチェックしたはずだからテンポよく行きたいと思います。それでも誤字脱字、文法的におかしいってのは間違いなくあると思いますが、すいません許してください。

あと同じキャラについてなのですが、まあ2、3回程度なら連投でもいいんじゃないかなと思います(診断的な意味で)
ただ、3回続いてしまったりしたら、次の安価では控えてもらうように頼むかもしれませんが、よろしくお願いします。

モバP「残業開始……まあ名前ばかりの残業だがな」

モバP「さて、とりあえずまたアルバムで決めるか……」

モバP「適当にページを……開くっ!」

モバP「おお?新田美波、続投か」

モバP「これってどうなるんだ?一回目で散々すぎる目にあってたけど」

モバP「まあ、いいか。入力すればわかることだし」

モバP「…………」

モバP「新田美波」

[新田美波]


 大広間のような広い空間の真ん中に少女が倒れていた。

「はぁ、は、ぁ……」

 呼吸は弱く、焦点の定まらない瞳には涙が流れた跡が残っている。

「くっ、ぅう……」 

 ビクン、と少女が微かに震えた。
 苦しさと僅かな艶色が混じった声と同時に彼女の秘所から、どろっとした粘液がこぽりと溢れた。

「なんで、私、こんな目に……」

 新田美波の苦難はまだ終わらない。



………………………………………………
………………………………
………………

この空間で中央に体を固定された美波が触手塊に全身を嬲られ犯されつくされたのは彼女にとって古い記憶ではない。

 大量の媚薬を口に吐き出され、膣に出されたものものは子宮を浸し、腸に浸透させられ、百を超えるほどの絶頂を強制的に叩き込まれた彼女は、立ち上がることもできず、ときたま襲い来る快感の余韻にひたすら耐えることしかできなかった。

 そんな散々と悲惨な目にあった彼女だったが幸いだったこともある。

 それは固定されていた体が自由になったことと、触手塊が満足したとばかりにどこかに姿を消したことだった。

「かえりたいよ、アーニャちゃん……」

 掠れたような小さな声で、今の望みを口にする。

 大学生として勉学と学生生活に精進する日々。
 その一方でアイドルとして厳しいレッスンを乗り越え、ライブ会場で割れんばかりの声援を受ける情景。

 美波はその輝かしい記憶ひとつひとつを思い出していた。

「悪い夢なら、覚めてよ……いや、こんなのいや……」

 しかし、彼女の願いを聞き届けるものはこの場にいない。本来であれば絶望に打ちひしがれるところであった。

 だが、希望はまだ完全に潰えてはいない。

「…………」

 定まらない視界の中で、美波はある一点を見つめていた。
 それは先程まで美波の体を自らの所有物とばかりに嬲っていった触手塊が入ってきた扉だった。

「階段……」

 そこには幅の狭い階段が確かに見えていた。



………………………………………………
………………………………
………………

「ふぅっ、ふう……」

 美波は急勾配な階段を震える足で一歩ずつ上っていた。

 彼女が触手塊に奪われた体力はかなり多かった。正直なところまだ歩けるような状態では決して無い。

「ふう、ちょ、ちょっと止まろう……」

 しかし、それでも彼女が無理やり足に鞭を打ったのはやはり先程の空間での情事が思い出されるのか、それとも触手塊がまた戻ってくるかもしれないという恐怖からか。

 どちらにせよ階段の途中で腰を下ろした彼女は少なからず安堵していた。あの空間から脱出できただけでも今はありがたかったのだ。

「あ……またっ……」

 そんな彼女は秘所と菊門から来る温い感触に嫌悪感を露にする。

「もう、下着脱いだほうがいいかも……ん」

それは先の触手塊に注がれた媚薬だった。粘液のようなそれはしつこく美波の中にまだまだ多量に溜まっていた。
 
 彼女もそれを残しておくわけにいかないので、なんとか排泄しようとある程度の量は無理やり掻き出したりもした。

 しかし、奥に出されたものはやはり残ってしまい、こうしたふとした瞬間にどろっと溢れ出してしまう。

「……ひどい」

 下着はその役割を果たしていなかった。どろっとした粘着性の液体が付着しているそれを美波は再び穿く気持ちにはなれない。

「誰も見てないなら、いいよね……」

 しかし、その判断を後に美波は後悔することになる。



………………………………………………
………………………………
………………

「やっと、はぁっ、ついた、んはっ……」

 美波は長い階段をようやく上りきった。その階層は下の階と比べるとだいぶ明るく、地面も壁も多少はっきりと見える。

「出口が、近いのかな……」

 そんな希望的観測を美波は口にする。が、その希望はすぐに打ち砕かれた。

「鍵つきの扉……?そんな、鍵なんて……」

 少し歩いた美波の前には巨大な扉が立ち塞がっていた。その扉は今までの物とは違い、重々しい造りに豪華な装飾が施されており、これまた頑丈そうな南京錠がかかっていた。

「ここまできて……」

 ドアに背をつけ、美波は地面に腰を下ろす。

「どこかに、隠し扉とかあるのかな……紗南ちゃんがやってたゲームにはあったけど……」

 美波は以前、事務所で少しだけ紗南にやらせてもらったゲームを思い出していた。

 しかし、無理に奮い起こしていた体は、鍵つきの扉を前にしてついに限界を迎える。

「だめ、もう疲れが……ちょっと、休まない、と……」

 荒れた地面に美波は横になった。疲れきった体は睡魔に少しも抗うことができず、固い地にも関わらず美波は深い眠りに落ちていった。




………………………………………………
………………………………
………………

 彼女が目を覚ましたのはそれからだいぶ時間が経ってからだった。

「……ん」

 美波は深い眠りから目覚める。

「やっぱり夢なんかじゃ、なかった……」

 固い地面に寝ていたせいか少しだけ体が痛んでいたが、それを無理やりに起こした。

「ふっ、くうううううぅぅぅっ」

 そして硬まった体を美波は精一杯伸ばす。完全ではないが体力もそれなりに回復したようだった。

「……鍵、探さなきゃ。きっとどこかにあるはず」

 先程まで塞ぎこんでいた気持ちも少しだけ前向きになっていた。そのおかげか彼女はあるものに気がいた。

「あれ?こんなところに穴なんて……?」

 それは扉の横にあった。その穴は美波の肩ぐらいの高さの場所にちょうど両手が入れ込めるぐらいの大きさで開いていた。

 しかも、その穴の上には怪しさを微塵も隠すつもりがないのか、ご丁寧に鍵のマークが描いてあった。

 美波は試しに穴の中を覗いて見るが真っ暗で肉眼では何も見えない。

「どう考えても怪しいけど……でもここ以外には何もなかったし……」

 美波はおそるおそる片腕をいれていく。

「うぅ、何も起こりませんように、起こりませんように……」

 祈るように同じことを呟きながら穴の中を必死に探る。そしてある感触に触れた瞬間美波の顔がぱっと明るくなった。

「あ、あった!これ、鍵っ!」

 金属質のそれは、周囲を触ってみても間違いなく鍵の形をしていた。

「ふ、んぐっ……!」

 しかし、その鍵は何かに固定されているのか、片腕の力ではびくともしない。

「だったら……!」

 美波はもう一方の手を迷い無く穴に突き込んで、両手で鍵と思われるものを掴み、最大限の力で引いた。

 バキッ

「あっ、抜けっ」

 ガチャン

「――っ!?きゃあっ!?」

 そしてその力で鍵を固定していたものが折れたのか、美波は鍵を穴から取り出すことに成功する。

 しかし、彼女は抜いた勢いを殺しきれず後ろに思いっきり尻餅をつく形で盛大に音を立ててこけてしまった。

「えっ!?な、なっ」

 だが、彼女が驚いていることはそのことではない。

 ジャラッ

「そ、そんな……!」

 彼女の手には不思議な模様が描かれた手錠が掛けられていた。

 そして

 ガシャ、ガシャ

 それに慌てる彼女の後ろから大きな黒い影が迫っていた…… 



………………………………………………
………………………………
………………

「……あ、ああっ」

 鍵を握り締めながら美波は震えていた。

 恐怖に取り付かれた彼女の瞳には巨大な『機械』が映っていた。

 その機械は周囲に様々なブラシを兼ね備えた、さながらガソリンスタンドにある洗車機の人間バージョンのようなものであった。

 機械の動きはゆっくりであるが、鍵つきの扉の前にへたり込んでしまった美波に逃げ場は無い。そんな彼女に機械はじりじりと迫る。

「やだ、もう、いやぁ」

 美波は体を丸め縮める。この機械があからさまに美波の敏感な部分に目掛けてその回転ブラシを伸ばしてきたからだ。

 しかし美波が丸まってしまうと、狙っていた部分が隠れてしまうのか。ブラシは責めあぐねたようにその場で動きを止める。

(はやく、早くどこかに行って!)

 この姿勢であれば機械が何もできないと思い、美波はさらにぎゅっと身を縮める。

 が、機械がその場合の対処法をインプットされてないわけがなかった。

突然、機械が光を発する。美波は丸まっていたためその光を感じなかったが、それに反応し、同じように輝きだしたのは美波の手にかかっている不思議な模様の描かれた手錠だった。

「……えっ」

 美波は顔をあげて、機械に体を広げる。

 正しくいうと、顔は勝手にあがり、体は勝手に機械に向けて広げられたのだった。






………………………………………………
………………………………
………………

 シャコシャコと小気味良い音で美波は全身を『洗浄』されていた。

「やだっ、やめてぇ!あ、あはっ、だめ、くすぐったいのも、きもちいいのもだめぇっ!あ、ひっ、あは!」




*******



 動作反転魔法。機械と手錠がワンセットになって美波にかけているその魔法は、対象のやろうとした動きを反転させてしまうものであった。

 これが何かの番組の企画とかであれば面白い画が取れるであろう仕掛けではあるが、それが性的なものとして使われると、美波にとっては拷問でしかない。

 機械のブラシを防ぐために丸み縮まろうと力を入れていた美波は、その逆の行為――すなわち機械に向けて体を広げてしまっていた。

 そんな美波に対し、機械は回転するブラシを股座に向けて伸ばした。美波は小さく悲鳴をあげて『股を閉じようとする。』

「あっ!?なんでっ、だめ、だめっ!」

 しかし、美波はその思いと裏腹に機械に対してあっけなくM字に開脚してしまう。

 そして、ブラシはゆっくりと回転しながら秘部にあてがわれた。

「ひっ、いいいいいいいいい!?!?」

 太い繊維の回転ブラシは美波の秘唇と淫核を音を立てながら優しく擦りあげる。

 さっき下着を脱いでしまったせいで露になっていたそこはブラシの刺激を直に受けることになり、その強烈な刺激に美波は股を反射的に閉じようとするが、それはつまりなおのこと足を開くということにつながり

「や、ぁっ!?にゃああああああああっ!!?!?」

 秘唇どころか膣の入り口付近までブラシに入り込まれるほど開いてしまい、美波はブラシに向けて勢いよく潮を吹いた。

「あ、ひっ、ひぃっ……」

 美波が絶頂すると、ブラシは一度離れた。

(な、なんで、どうして……?)

 美波の頭の中には様々な疑問が交差する。体が言うことを聞かないこともそのひとつではあるが、それよりも……

(からだ、すごいあついっ……)

 美波の体は強烈に疼いてた。その原因はブラシに優しく責められたことも一因だが、それよりも一番の原因はとしてあげられるのは『媚薬』だった。

 それは前に、空間に体を固定された美波を襲った触手塊の放ったもので、彼女が扉の前で深い眠りにつく前まで、それは『疲労』という形でかなり抑えられていた。

 しかし、美波が眠りについて体力を回復しているうちに、体内に残っていた媚薬は体に吸収され、既に美波の体を完璧に発情させていたのだ。

 そして、その疼きは機械ブラシに責められ、一度絶頂を迎えたことで再びその芽を覗かせる。

(あつ、いっ、あつい、よっ……)

 体を火照らせて、発情している美波に機械は再びそのブラシを彼女に伸ばした……

 


*******

 美波が全身の『洗浄』をされ始めてからもう一時間が経とうとしていた。最初に美波が絶頂した際に一度ブラシが離れてからは、その責めが途切れることはなかった。

「あひっ!ひゃ、あはっ!ひぃ、くっ!ああっ!」

 美波を責めるブラシはその数と種類を増やしていた。

 繊維の太いブラシはいまだに秘所を責め続け、美波の愛液をローション変わりに回転の速さに強弱をつける。

「そこ、もぉ、だめぇっ!も、いけな、いけないぃぃぃ!!?!」

 何度目かの潮吹きを美波はあっさり迎える。びちゃびちゃとブラシにそれがかかるがそれでもブラシは回転を止めない。

「だめ、まわってるの、とめてぇええっ!!」

 美波にかかっている魔法は効果抜群であった。

 秘部にブラシが接触すると、その刺激に対して美波の体は反射的にそこを閉じて防ごうとする。

 しかし、魔法の効果はそれを逆にしてしまうので、傍から見ればそれはブラシに対して自ら股を開くという痴女にも近い姿であった。

 そして、美波を責めるブラシはそれだけではない。

「もう、だめぇ、ぁん!くるしっ、いき、あはは、でき、なっ……!」

 胸には細い繊維のブラシが覆いかぶさり、ぴんと張っている乳首を丁寧に擦りあげる。

 また、脇と脇腹、臍、臀部、太腿にもくすぐるような刺激を送り続けるブラシがセットされていた。

 その性的刺激とくすぐりの刺激は相性抜群であった。くすぐりにそこまで耐性のない美波はあっという間に思考を蕩けさせられ、ただただ笑い喘ぐしかない。

「あはっ、だめ、し、しんじゃ、あ、ひゃ、ひゃめ、てぇっ!」

 息継ぎがうまくできずついには意識が朦朧としだす。そんな彼女にブラシはとどめの一撃を刺そうとしていた。

「あ、ひぃっ……?」

 ぴとっ、とある部位に細い何かがつけられた。それが何かをぼんやりとした頭で理解した瞬間、一瞬で覚醒する。

「だめっ、そこは、だ――――」

 美波が言いきる前にピンと勃起した淫核を挟むようにセットされた柔らかい毛の歯ブラシが振動を始めた。

「あぎっ!?ひやあああああああああアああアァぁぁぁあっ!!?!?!」

 大量の潮を勢いよく吹き出しながら美波は体を跳ねさせ深く絶頂した。




………………………………………………
………………………………
………………

 ゴシュッ、コシュッ!シャコシャコ…

「もお、ああっ、ゆるひ、へぇっ……あ、ああああああぁぁっ!!」

 美波の体は完全に絆されていた。こうなってしまえばもう魔法に頼る必要もないほどである。

 ブラシはひたすらに美波を責めていた。媚薬の効果ももちろんあるが、何よりブラシの責め方は美波用に作られているかのごとく、彼女の体を悦ばせていた。

 ヴィイイイイイイッ

「ひぃいいいぃぃぃぃっ!?」

 淫核の裏側を削るように歯ブラシが擦りあげる。振動もあいまって強烈な刺激とともに、美波はまたも潮を吹く。当然のごとく彼女の下には水溜りができあがっていた。

 だが、機械はまだ美波を開放しない。

 チュポッ…

 ローションの滴る針金のような芯の入った極細のブラシが美波の尿道の入り口にあてがわれる。

「ひゃいぃっ!?!?そ、そこは、ちがぁっ!!」 

 チュルチュル…

 そして、それはスムーズに尿道に吸い込まれていく。

「みゃ、あああああああああっ!?!?!」 

 普通は絶対に体験できない刺激、慣れていなければかなりの痛みが伴うはずであったが、大量のローションと媚薬で出来上がった美波の体はそれすらも快楽に変えてしまう。

「だめ、で、でちゃ、うっ……あ、あああああああっ……」 

 刺激のせいで緩んだのか、それとも魔法の効果で反転して緩んだか、どちらともわからないが美波の尿道から弧を描きながら小水が放たれた。

「いやぁ、いやぁぁぁぁっ……」

 小水がそこを通る感覚すら、今は強い刺激だった。しかし尿道用のブラシはその動きを止めるどころか、

 ウィイイイイイイイイン

「やだ、も、やあああああぁぁっっ!!!??!」

 その中で回転しだした。

「ま、また、だめっ、も、でないからぁあ!!あ、ああああ……」

 残っていたものまで出せといわんばかりに責められ、美波は先程よりも少ない量ではあるが、チョロチョロとあっけなく漏らしてしまった。

 そこでやっと、機械はブラシの動き全てを止めた。

「うぅぁ、あ……ひど、い、なんでこんな、恥ずかしい……」

 美波のプライドはずたずたに引き裂かれていた。誰かが見ているわけでもないが、ブラシに擦られ涎を垂らし、潮を吹き、あまつさえ尿まで漏らしてしまった事実は彼女の精神をかなり弱らせていた。

「あっ!?お、おわりじゃないの!?も、これ以上はっ!?あああああああああああああ!!!!」

 ゴシュ、ゴシュッ!
 シャコシャコ……
 クチュ、クシュッ!
 ヴィイイイイイイ!

 が、機械はまだ彼女を解放するつもりはないらしい。

「ひゃ、あはっあははは、も、ゆる、ゆるひてぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 最後の一押しとばかりに全てのブラシが強烈な回転で動き出し、美波はありとあらゆるものを吹き出しながら、終わらない快楽に弄ばれ続けた……



………………………………………………
………………………………
………………

「…………」

 声がもう出ないのか、聞こえないほどに掠れた弱い呼吸を繰り返しながら美波は横たわっていた。

 あれから数時間、散々美波を玩んだ機械は唐突に美波を開放すると、あっという間に姿を消した。

 それと同時に魔法も解けたのだが、それに気づく力もないほど美波の体はまたも限界に近いほど弱っていた。

 しかし、それでも彼女の手にはあるものが握られていた。

 いまだに手錠のかかっているその手の中には、確かに穴の中にあった鍵が弱々しく握られていた。 

新田美波【探索中】……両腕を拘束され、動作反転魔法をかけられた!脚を閉じようとすると開脚してしまう…ブラッシングマシンに激しく責められ、自ら脚を開きながら、9回もイかされてしまった…

モバP「空間停止に動作反転……身体影響的なエロが多いな、たまらん。ブラシ責めっていいよなぁ……」

モバP「夕食は……いいや。時間もったいなしな。それよりも次のアイドルを、アルバムからーーーーー!」

モバP「ここだっ!」

モバP「依田、芳乃。か……」

モバP「大丈夫だよな……罰当たりとかないよな?」

モバP「でも、そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!はい!オッ……」

モバP「……古いか」

モバP「よし……」

モバP「依田芳乃、と」

[依田芳乃]



「ほー…ここですかー。邪な気配を醸し出しているのはー」

 薄暗い洞窟を鮮やかな着物を着込んだ少女が歩いている。

「ふむー、確かに怨念と色情の交じりを感じますー…」

 依田芳乃は何かに感づいたのか、ごそごそと懐を探り白い札を何枚か取り出す。それを彼女は洞窟の壁に次々と貼っていく。

「ここと、そこにもー、あとはー…ここにもー」 

 芳乃がこの洞窟に足を踏み入れたのには理由があった。

「しかしー、こんなところからー、そなたの念が届くとはー…」

 それは、彼女がそなたと呼ぶ相手――プロデューサーの謎の強い念がこの洞窟から漏れていることに気づいたからだ。

「一体何を考えているのですかー?この念はあまりにもー、汚れているのでしてー」

 そしてもうひとつの理由。

 それは流れてくるその念が強い色欲に囚われ、さらにプロデューサー以外の者の悲痛と情欲の混じった念もこの洞窟から聞こえてきたためであった。

「信じられませんがー…悪しきことをしているのであればー、それを止めねばなりませぬー」

 そう言いながら進む芳乃の背面から、彼女を狙うものがあった。

「……」

 それは触手だった。地面からにょろにょろと生えてきたそれは彼女に狙いをつけると勢いよく飛びかかった。

 が、その触手が彼女に触れることは無かった。

 それは電撃のような衝撃音と同時にその触手が弾けとんだからだ。

「備えあればー、憂いなしでしてー」

 壁に貼られている札のうち、一枚が真っ黒に変色する。芳乃はそれを剥がして再び懐にいれる。

「さてー、そなたー…?わたくしの声が、聞こえませぬかー?」

 声量は小さいのだが、まるで空気に乗りそうな透き通る声が洞窟に響いていく。

 しかし、その声を聞いて顔を出したのは彼女の目的の相手ではなく、先程と同じ触手の群れだった。

 地面、壁、天井から伸びだしてくるそれは芳乃に狙いを定めたかのように、その先端を彼女に向ける。

 しかし、彼女に焦りの表情は見られない。 

「ふむー、しからば、祓ってしんぜましょー。そなたを探すのはー、それからにー…」

 先程と同じように触手は芳乃に伸びていくが、彼女に届く前に壁に貼られた札が光ると、皆同じようにその身を弾けさせていく。

「学ぶことができぬとはー、悲しく哀れでしてー」

 そしてある触手が他の物と同じように弾けた瞬間だった。

「!!」
  
 バンとそれが弾けた瞬間、濃い紫色の霧をあたりに撒き散らした。

「く、ぅ……」

 油断していた芳乃はその霧を思いっきり吸い込んでしまい、脱力したように地面に膝をつく。

「力に慢心し、学ぶことをしなかったのはー、わたくしのほうでしたかー…」

 強制的に重くなっていく瞼に芳乃は諦めたように息をつく。

「これは、これが、そな、たの意思なのですかー…?」

「……そうであるならばー…わたくしは、それを甘んじて、うけ、ま、しょ……」

 そして、芳乃は地面にゆっくりと倒れこみ

「すぅー……すぅー……」

 そこで穏やかな寝息を立て始めた。

 触手もしばらくは札に邪魔され、芳乃に近づけなかったが、札は無制限ではなかった。貼られた札すべてがその役割を終えると、残っていた触手は彼女の体に纏わりついていく。

 そのまま襲うかと思われたその触手は、しかしそれとは違う行動に出る。

 それは芳乃の軽い体を持ち上げると、そのままその身を暗闇の奥に連れ込みだしたのだ。

 そして、芳乃と触手はあっという間に暗闇に消えていった。



………………………………………………
………………………………
………………

 芳乃が目を覚ますとそこは暗闇だった。

「ん、う……」

 強制的に眠らされたおかげで鈍った体が徐々に覚醒していく。

「ここはー…どこでしょうー、あうっ」

 ゆっくりと起き上がろうとしたら、芳乃は頭をぶつけ、小さく悲鳴をあげる。

「……天井が低い、というわけではなさそうですがー…」

 試しに手を伸ばしてみるがそれはすぐにぶつかる。横に広げてもみたが、それも同じようにすぐに壁のようなものにぶつかる。

 そこで気づく。今、自分が寝返りもうてないような狭い場所にいることを。

「閉じ込められましたかー…?」

 空間を把握するために、周りを手と足を使いながら探っていく。

「なんでしょうー?箱でしょうかー…」

 そして芳乃は自身が四角形に近い箱の中に閉じ込められていることを理解した。

「これは、困りましたー…こうも身動きが制限されてはー…」

 芳乃を閉じ込められている箱は棺であった。その狭い中に彼女は横になって閉じ込められていたのだ。身動きの取れない体を何とか動かし棺を開けようとするが、蓋は固定されているのか、びくともしない。

「うむー、自力では無理ですかー…」

 自分の力だけでは無理だと悟った芳乃は、懐に手を入れてあるものを取り出す。

「すべて使わなかったのはー、英断でしたかー」

 それは先程壁に貼った札だった。芳乃は手を伸ばしてそれを蓋の裏面と思われるところに貼る。

 そこから、その札に力を込めるように芳乃は集中を始める。が

「ん、これはー?」

 それは小さな刺激で中断される。

 芳乃の少女を象徴する部分――すなわち秘部に何か丸みを帯びたものが接触し、彼女はぴくっと体を反応させる。

「な、なんでしょうー、あまり、よきものではー…」

 彼女の嫌な予感はあたっていた。そして言葉を言い切る前に『それ』は音を立てて振動を始めた。

「ひ、ぐっ……!?」

 彼女の表情が崩れた。



………………………………………………
………………………………
………………

 ヴィイイイイイと機械的な音と振動が芳乃を襲う。

「くぅっ!ふぅー、ふぅーっ……!」

 彼女は秘所に当てられたものから来る振動の刺激に歯を食いしばって必死に耐えていた。

 棺の底から伸び、彼女の股にあてがわれ振動するそれは、電動マッサージ機であった。それはただのマッサージ機ではない。

「この淫気はー、んっ!、なにか、細工が、ぁっ……!」

 その電動マッサージ機には淫魔のある魔法がかけられていた。

 それはその振動に中てられた対象者の感覚を無理やり鋭敏にし、強制的に発情させるものだった。

 簡単に言えば、催淫魔法である。

 そんな魔法の効いたマッサージ機は芳乃の秘部を責める。

 芳乃はその場所からの刺激だけでなく、届いていないはずの子宮までもが震わされているような感覚に襲われ戸惑い、無理やり快感をその身に受ける。

「これで、はー、あっ、しゅ、ちゅう、が、できませ、ぬー…!」

 芳乃の体は完全に火照り、貼られた札に力を入れることもできない。

「ひ、ぐぅっ、これに、まどわ、されてはー…気を、つよく、んんっ!」

 体を自由に動かすこともできず、ただ気持ちいい振動に芳乃は翻弄される。既に下着はぐっしょりと濡れそぼり、狭い棺の中で振動にあわせて芳乃は身を震わせる。

「は、ひっ、このまま、ではー…く、ぅっ!!!!!」

 そして、芳乃はあっけなく体をビクンと震わせながら声を押し殺して絶頂した。

「あぁっ、こんな、これ、は……ちから、が吸われ、てー…?」

 そして、絶頂した瞬間に強烈な脱力感が彼女を襲う。

 それは、達したことから来る体の弛緩と、もうひとつ原因があった。

 淫魔の電動マッサージ機に仕組まれた魔法が、絶頂で緩んだ彼女の体からその精神力も一緒に吸収していたからである。

「これが、ぁっ、目的っ、ですかー…ひゃ、ぁ」

 電動マッサージ機は芳乃の力を吸ったからなのか、その振動力を強める。

「は、ひぃっ!たえね、ば……耐えねば、なりませぬー…っ!」

 自分に言い聞かせるよう言葉を口にしながら、芳乃は必死に体を縮みこませ少しでも刺激を少なくしようとする。

 しかし、催淫によってどんどん敏感になっていく体にはその抵抗は無意味であった。

「あっ、これ、い、いけませ、ぬ……あ、あぁっ!」

 ぴゅっと潮を吹いて、芳乃は二回目の絶頂を迎えた。

「ひ、ひぃっー…、ひー…!」

 そして、また体中から力を抜かれる。マッサージ機の振動は益々強くなる。

「これ、では……このまま、ではー…いぃっ!」

 完璧な悪循環に陥っていた。芳乃がその小さな体を震わせ絶頂を迎えるたびに、マッサージ機はその力を吸い取り、振動を強める。

「はぁ、ぁんっ!振動、とめて、くださ、いぃっ……ふあ、ぁん!」

 刺激に何とか耐えながら固く閉じていた口からも、次第に年相応の可愛らしい嬌声が漏れ出してくる。
 
 棺にはその艶の混じった声が響き、強烈な淫気も棺の中にどんどん凝縮されていく。

 それは簡単に芳乃の思考を狂わせ、快感の色に染めていく。次第に彼女も抵抗を薄め、マッサージ機の責めに対して気づかないうちに従順になっていく。

「しんどう、が…ぁん、くぅぅっ……あっ、ま、またっ、あっあっ!」

 芳乃はさっきよりも勢いよく潮を吹きだす。

 マッサージ機はまだまだ振動を強めながらぬらりと愛液で濡れた秘唇の表面と硬く尖った秘芯を強く振るわせる。下着越しであってもその快感は強烈で、芳乃は狭い棺の中で甘い声をあげながら何度も体をのたうちまわせた……



………………………………………………
………………………………
………………

 電動マッサージ機は動きを止めた。動き出してから数時間後のことである。

 それを合図のように棺の蓋が横に開く。芳乃はようやく開放されたのだ。

「は、ぁっ、はぁっ、そな、たー…なぜ、こんな……」

 しかし、芳乃は棺から立ち上がることができない。

「……わたくし、もー…この念の中に、取り込まれてしまうのでしょうかー…」

 下半身の強烈な疼きが消えることは無い。芳乃の抜かれた力の変わりに叩き込まれた快楽は彼女の精神を蝕み、支配していた。

「あぁ、もう、抗う力はー…」

 芳乃はその心に暗い影を落とす。

 それはその棺に向けて、先程芳乃をここに連れ込んだ触手の群れが粘液を垂らしながら近づいてきたからであった。

 その触手達はさんざんマッサージ機に玩ばれ、強制的に交配の準備をさせられた芳乃の体に纏わりつきだす。

 芳乃は諦めた。触手への嫌悪感に強張らせた体もすべて脱力させ身を任せる。

「ぁん、くっ、う、うけいれ、ましょうー、……これも、そなたの、望みならばー……ひゃ、あん!?そ、そこはー…っ」

 しばらくして、その空間から粘着質な音と少女の嬌声が響きだした……

依田芳乃【探索中】……淫機の棺に閉じ込められた!狭い棺の中で、脚の間から出てきた 淫魔の催淫電マが股間に迫る!4時間もの間、股間を徹底的に嬲り続けられ、、完全に脱力しながら 7回もイかされてしまった。

モバP「なんか俺が洞窟を仕組んだみたいになってるけど違うよ!?いや、ある意味違わないけど!」

芳乃「ほー、そういうことでしたかー」

モバP「そう!そうなの!全部妄想だから!うん!……ん?」

芳乃「そなたの呼ぶ声に導かれきてみればー、こんな邪な念にとらわれてるとはー」

モバP「よ、芳乃!?ど、どうした!?こんな夜に!?いや、というか今日オフだったでしょ!?」

芳乃「だから先から言っているのでしてー、そなたの呼ぶ声がしたとー」

モバP「えっ?いや、確かに芳乃のことを考えてはいたけど……」

モバP(まさか、妄想とはいえ芳乃を滅茶苦茶にしたことは言えない!!絶対に言えない!!)

芳乃「いくらそなたの思考の中でもー、あのような目に遭わされるのは精神上あまりよろしくないのですよー、わかりますかー?」

モバP「……えっ?あのような目って……?もしかして」

芳乃「ちょうど瞑想中でしたからー、そなたの念が覆いかぶさってきたのでしてー」

モバP「え、じゃあ、筒抜けだったの?」

芳乃「……つまり、そういうことでしてー」

モバP「ええっ!?じゃあ電マ責め覗かれてたの!?」

芳乃「……っ」バンバン

モバP「あ、ごめん!いてっ、アルバムいてえっ!ごめん、ほんとごめん!」

芳乃「そのおかげでだいぶ精神を消耗してしまいましたー、しばらく仮眠室をお借りしますのでー、終わったら寮まで送りますようー」

モバP「え、眠いなら帰ったほうが……」

芳乃「よいですかー?」アルバムを持つ

モバP「はい、わかりました。存分にお休みください。本当すいませんでした」

芳乃「そなたも男性だからということは理解していますがー、あまり妄に囚われませんようにー、もしも何かありましたら、お呼びくださいー」

モバP「お、おう、気をつけるよ。とりあえず仮眠室に迎えに来るからもう少し待っていてくれ」

芳乃「本当にわかってましてー?まあ、よいでしょうー。それでは、仮眠室で休ませていただきますー…」

モバP「おう、ゆっくり休んでくれー」

モバP「ああ、びっくりしたー。まさかそんな強い妄想力だったの?」

モバP「芳乃には悪いことしたな。あとで何か頼みがないか聞いておこう」

モバP「さて、芳乃も早く送ってやらないといけないし、あと一人にしとくか」

モバP「先程俺に猛威をふるったアルバムのー……ここじゃあああ!!!」

モバP「んんんんん、松本沙理奈!」

モバP「よしっ」

モバP「松本沙理奈、っと」

[松本沙理奈]


 松本沙理奈の豊満な胸が形を変えながら歪む。

「あっ、ぁん……!!」

 胸からの痺れるような刺激に声をあげるが、彼女の胸を弄っている手は次に指を使い、彼女の硬く張った乳首をコリコリと摘んだり、遊ぶように弾いたりする。

「は、あぁん!!……すご、胸だけなのにぃっ、きもち、いいっ……」

「淫魔の指使いって凄いでしょ?まあ、貴女のおっぱいがとってもいやらしいせいでもあるんだけど」

 松本沙理奈の胸を自由にしているのは淫魔と名乗る女性だった。
 その女性は彼女の後ろから抱きつく形で、その胸を彼女の声に合わせて強弱をつけながら弄っていた。

(あれ、なんで、アタシこんなことになってるんだっけ……?)

 自然と漏れる自分の嬌声を聞きながら、快楽に惚けかけている頭で沙理奈はゆっくりと思い出していた。



************************

「それでアタシはなんでこんな洞窟に連れ込まれたのかしら?」

 木製の椅子に腰掛けて困ったような表情の沙理奈は目の前の女性と話している。

「いや、それを私に聞かれてもなぁ。連れ込まれたかどうかすら知らないし……」

 テーブルを挟んで話しかけられた女性も同じように困ったような表情をしていた。

「バーで飲んでいて、気がついたら洞窟に倒れているなんて普通信じられる?」

 沙理奈は今日、いきつけのバーでゆっくりと一人杯を傾けていた。
  
 本当は何人か誘ったのだが今日に限り誰も都合があわなかったので、結局一人で飲むことになったからだ。

 そうしてお酒を楽しんでいるうちに、ついつい飲みすぎてしまったのか彼女を突然眠気が襲う。抗う必要もないかとバーのカウンターに突っ伏した彼女は静かに寝息を立て始めた。

 それが彼女が眠る前に覚えていること全てだった。

 そして彼女が次に目を覚ました瞬間、驚愕した。

 そこは誰がどう見ても洞窟であった。突然名も知らぬ場所に飛ばされ彼女は困惑する。

 だが、彼女には幸運があったのか、その目の前には建物が佇んでいた。

 洞窟の壁を刳り貫いて造られたようなそこを見て、とりあえずどうしようもなかった彼女は尋ねていった。

「うーん、まあ不幸だっととしか。というかこのお店見つけられただけでも幸運だと思うんだけどな。はい、どうぞ」

 そして現在、彼女はその建物の中で身を休ませてもらっている。

 彼女の前にいる女性は水が注がれたコップを沙理奈に差し出した。

「お店っていうけど、貴女の言うことが正しければ、貴女ってサキュバスなんでしょ?正直、この水も少し怖いんだけど」

「飲む飲まないは自由でいいよ。サキュバスだって別に年中人を襲っているわけじゃないし」

 サキュバスと呼ばれた女性は、自身のコップにも同じ水を注ぎ、飲む。

 それを見てか沙理奈もその水を飲んだ。乾いた喉に冷たい水は非常に心地よい。

 ほぅっ、と息をつく沙理奈を見ながらサキュバスと名乗る女性は再び口を開く。

「それにこのお店に辿り着いたのは本当に幸運なんだって。そうじゃなかったら今頃……」

「いまごろ?」

「うーん、そうねぇ。触手の苗床か、スライムに取り込まれるとか、牢に閉じ込められて延々機械に嬲られるとか、とにかく悲惨な目にあうんだから」

「へー……」

 その話を聞いて、あまり表情を変えない沙理奈にサキュバスは怪訝な表情をする。

「あれ?あんまりそういうの怖がらない人?」

 うーん、と沙理奈は首を捻る。

「いやぁ、怖がらないというか信じられないというか~、急にそう言われても実感が、ねっ?」

 そんな彼女の様子に、納得したようにサキュバスは頷いた。そして言った。

「じゃあ、少しだけ体験してみる?」

「え?」

 にわかに、サキュバスの雰囲気がかわったことを沙理奈は感じ取る。

「このお店ってね。来てくれた人に性感サービスをしてあげるところなの」

 沙理奈が椅子から立ち上がろうとする前に、後ろからサキュバスが抱きついた。そして首筋をいやらしく舐めると彼女の体中にぞわぞわっとした快感が駆け巡る。

「大丈夫、受け入れて……」

 その言葉が耳から入ってくると、沙理奈は脳が痺れるような不思議な感覚を受け、若干放心したようにサキュバスにその身を預けた。

 そして、沙理奈が体重を預けてきたのを合図にサキュバスは彼女の服をずらしその豊満な胸を空気に晒した。

「あっ……」

 ぷるんと震えるそれをサキュバスは手の平全体でマッサージするようにいやらしく触りだす。

「たっぷり、感じさせてあげる」

 その目はサキュバスらしく、真っ赤に輝いていた。



************************

「は、あぁん!」

「ふふっ、胸だけでも達しそうね」

 嬌声をあげる沙理奈からサキュバスはその手を離した。あっ、という物足りなさを含む声にサキュバスはにやりと笑う。

「もっとして欲しかった?」

 そう言われると沙理奈は、首は振らないが困惑の瞳でサキュバスを見つめる。

「き、きもちいいんだけど、なんでこんなこと……?」

 息を荒げ、顔を上気させながら情欲に染まりかけている瞳をサキュバスは見ながら、うーん、と少し考えたようにしばらく顔を傾けると、考えをまとめたのかそれに答える。

「貴女、淫乱でしょ?」

「いん、らん?」

「そう、他人に無茶苦茶にされたいとか、もっと自分の淫らな姿を曝け出したいとか、そういった欲が特別強い者を淫乱って呼ぶの」

「アタシが、淫乱、ですって……?」

「そう。少しは自覚あったでしょ?だからこんなになってるのっ」

 再び、サキュバスの指が沙理奈の乳首を抓り上げる。

「ひいぃぃ!?」

 その刺激に沙理奈はびくんと背を仰け反らせる。

「見られたいんでしょ?自分の淫らな姿も全部ぜーんぶ。あ、鏡だしてあげる!」

「そ、そんな……あ、ああっ」

 沙理奈の目の前に巨大な鏡が突然現われた。そこには顔を真っ赤に火照らせ胸を弄られるながら震える自身の姿が全部映る。

「ね?見える?貴女の今の姿」

 胸の上でいやらしく動き出す指に先程よりも過敏に反応しながら沙理奈は震える。

「は、ぁっ、んあっ!」

 目の前の鏡には淫らな自分の全身が映り、それはなおのこと沙理奈の興奮を昂ぶらせていく。

「この胸、自慢なんでしょ?わかるよー綺麗だし形もいいし、感度もいい。いろんな人に触られたいよね?たくさんの手に乱暴に扱われたいよね?」

「はっ、ひゃっ、ぁあ!」

 頭の中で想像する。たくさんのファンに囲まれ蹂躙される自分を。嫌がろうがなんだろうが関係のない手によって汚される自分を。

(いや、そんなことアタシ望んで……!)

 その中で気持ちよさそうに喘ぐ自分を。

(望んで……望んで……?)

 サキュバスは内心ほくそ笑んでいた。先程渡した水、あれにサキュバスが何も細工をしていないわけがなかった。

 サキュバスはあの水にあらかじめある薬を溶かしていた。

 それは、飲んだ本人の中にある羨望を強制的に淫らなものに改編させ、まるでそう自分がそう思っているかのように錯覚させるものだった。もちろんサキュバスの飲んだ水にそれは含まれていない。

「ひゃっ!ぁん!アタシが、これっ、望んでぇっ!?」

「まあ、あの量でこうなるってことは少なからずそうした意識も少しはあったのかなー」

「はぁ、んっ、くぅ、はぁっ、はぁ……」

 サキュバスが胸から手を離すころには沙理奈は荒い呼吸を繰り返し、完全に抵抗する力を失っていた。

 その思考も薬の影響か完全に書き換えられ、彼女は次の刺激を懇願するような瞳をサキュバスに向ける。

 サキュバスもそれを理解してか、その手をついに沙理奈の股座に向けて伸ばしていく。

「じゃあ、下のほうも触っちゃおうかなー?ねえ、触ってもいい?」

 意地悪くその直前で手を止めてわざわざ確認を取る。

「う、ん。さわって、もっとさわっていい、わよ……♪」

 沙理奈はサキュバスに焦らされていることに気づき、あろうことかその手を握って、自らそれを秘部につけた。

(はやく、はやく、もっとアタシを、めちゃくちゃにして欲しい!)

 彼女の思考は完全に惚けていた。

「ふふっ、じゃあ貴女のお望みどおり……」

 サキュバスは沙理奈の下着を器用にずらすと既に濡れていたそこに細長い指を入れ込んでいく。

「あっ、ああ、あぁぁっ!」

 クプックチュッといやらしい音を立てて入れ込まれていく快感に沙理奈は体を跳ねさせる。

「ふふっ、根元まで入っちゃったよ?」

「あ、はっ、すごい、長くてひんやりしてきもちいい……♪」

「そうでしょうそうでしょう?で、どうしてほしい?」

 そう言うとサキュバスは膣の中に入った指を少しだけ曲げる

「……えっ?あっ、ぁん!」

 くにっと一瞬だけ曲げられた指が膣壁を削り沙理奈は嬌声を上げる。しかし、それ以降その指はその場で動かない。

「言われないとわからないし?ほら、貴女の望みどおりにしてあげるから言って?ね?」

「あっ……あ、アタシの……?」

「早くしないと抜いちゃうよ~?」

 焦らすように軽く動かす。それだけでも沙理奈はがくがくと体を震わせる。

 そして、涎が垂れる口を開いて彼女は欲望を吐き出した。

「め、めちゃくちゃにっ、もっとアタシのなかめちゃくちゃして、きもちよくしてっ!」

 その言葉を待ってましたとばかりに、サキュバスは口元を歪めた。

「じゃあ、お望みどおり!」

 そして、グチュッと音がした瞬間、全身を駆け巡る電流に沙理奈は跳ねた。

「ひゃああああんっ!!」

 サキュバスは人差し指と中指を入れ込みぐにぐにと膣を広げるような動きで沙理奈を責めていく。時折サキュバスの爪が膣壁をカリッと擦ると沙理奈は少量の痛みと大量の快楽を感じ、びくびくと震える。

「どう?気持ちいい?」

「き、きもちいいっ、もっと、もっとぉっ……♪」

「んふふー、ここかなっ?」

 そしてサキュバスは沙理奈の膣壁の弱点を見つけ、そこをガリッと爪で削った。

「みゃ、あああああああぁぁぁっっ!!」

 体を強く仰け反らせ、沙理奈は絶頂する。その顔には恍惚の表情が浮かんでいる。

「見へぇっ、もっと、みんな、アタシをみてぇっ……!」

 呂律が回らない沙理奈は、虚ろな瞳でさらなる刺激を求める。

 サキュバスは空いていた手を先程から放置されていた胸に伸ばした。

 先程よりも格段に感度のました胸と、膣を同時に刺激されて沙理奈は快楽に暴れる。

「あ、あはっ、ぁん!ぜんぶ、ぜんぶめちゃくちゃにしてぇっ!!」




………………………………………………
………………………………
………………

「そして、貴女は気を失いました」

「いや、もう、最悪ありえない……」

 木製のテーブルを挟んで、沙理奈とサキュバスは椅子に腰を下ろしていた。

 沙理奈の表情は羞恥心一色で、顔を手で覆って俯いている。

「あんなに気持ちよさそうにしてたのに?」

「それは貴女が薬を飲ませたからでしょっ!!」

 にやついているサキュバスに沙理奈は大声をあげる。サキュバスは笑いながら手を合わせて謝る。

「あー、ごめん、ごめん。つい、ね。サキュバスだし?美味しい餌あったらついつい食べたくなっちゃうんだよね」

 沙理奈が目を覚ましたのはベッドの上だった。自室かと思ったが古臭い天井のつくりを見て先程と同じ場所にいることをすぐに理解して起き上がった。

 サキュバスの話しによると、どうやら二度目の絶頂の瞬間に気絶してしまったらしい。

「うーん、やっぱり人には量が多いのかなぁ。次はもうちょい減らしてみるかぁ」

「はぁ……もうアタシ行くわね。ずっとここにいるわけにもいかないし……」

 そう言って席を立った沙理奈にサキュバスは怪訝の表情を浮かべる。

「あれ?ここに住まないの?」

「は、はあっ!?す、住むわけないでしょ!」

「えー、残念」

 さもそうであるかのように言ったサキュバスに沙理奈は全力で否定する。

「薬で助長されてたとはいえ、貴女はこちら側の素質ありそうなんだけどなぁ……」

「じょ、冗談でも笑えないわよ……とにかくここから抜けなきゃ。あ、そうだ!アタシに薬飲ませてあ、あんなことまでしたんだから、出口ぐらい教えてくれるのよねっ」

「……まあ引きとめはしないけど。えっと、出口ね、確かここから出て左にまっすぐ行けば上に上がれるはず。そこから先は知らないよ」

「出て、左ね。じゃあね。もう会うことはないと思うけど」

「はいはーい。ご健勝をお祈りしますー」

 沙理奈がお店から出て行くのを見送るとサキュバスは椅子に座り、深いため息を吐いた。

「欲しかったなぁ、あの子……」

松本沙理奈【探索中】……お店を見つけた。...中に入ってみるとそこはサキュバスの性感拷問店だった!全身を淫魔の超絶テクで愛撫され、無抵抗のまま 2回もイッてしまった…

モバP「沙理奈は、うん。なんというか元々ちょっとアレなところもあったからな……誘惑とか誘惑とか誘惑とか……」

モバP「もし、沙理奈がサキュバスになったら凄いな。搾られたい、死ぬまで搾られてもいいかもしれん」

モバP「さて、芳乃もいるし今日はこのぐらいにしとくか……」

仮眠室前

モバP「よしのー?」

芳乃「……う、んん、終わりましたかー…?」

モバP「おう、待たせてすまんな。寮まで送ってくよ」

芳乃「よろしく、おねがいしますー…」

モバP「ん?芳乃、心なしか顔赤くないか?」

芳乃「……お気になさらずー…すぐにひっこみますのでー」

モバP「そ、そうか?じゃあ、帰るか」

芳乃「はいー、安全運転ですよー?」

モバP「ほいほい」

モバP(また明日だなぁ、次は誰にしようか)

パシンパシン

モバP「あてっ、いてっ、よ、芳乃?」

芳乃「邪な念を感じますー」パシンパシン

モバP「あ、ごめん、ごめんなさいっ。叩かないで!」

読んでいただきありがとうございました。正直口調とか違和感があると思いますが、自分にはこれが精一杯です。ごめんなさい。

というわけで↓3までアイドル名をお願いします。ただ今回はちょっと忙しくて一週間後ぐらいになりそうなんですけどHTML依頼してまた立てたほうがいいのかなあと悩んでます。

ひとまず、今回はここまでです。ありがとうございました。

読んでいただきありがとうございました。それでは一応依頼は出さず残していく形でいこうと思います。
ただ、もしも何か急激に忙しくなって当分書けない状況になったりしたときは依頼をするって感じでいきます。

次は

関裕美
アナスタシア
輿水幸子

で書いていきます。時間はかかると思いますが、よろしくお願いします。

一週間かかると思ってたけどなぜか書き終わったので投下します。

関裕美
アナスタシア
輿水幸子

です。
毎度言うことになりそうなんですけど、相変わらず誤字脱字、文法だとか誤りが多いと思いますが、今回もよろしくお願いします。
あと、今回書いた順番が裕美、幸子、アーニャの順番だったので、診断内容に日にち的な違いがあります。すいませんがご了承ください。

モバP「じゃあ、俺はこっから入れないから、頑張ってこい」

裕美「うん、いってきます」

モバP「……大丈夫か?」

裕美「心配してる?」

モバP「まあ、出会ったころを思い出すと、どうしてもなぁ」

裕美「ふふっ、確かに大きな番組だから緊張はしてるけど、大丈夫。今の自分を出せばいいって、プロデューサーが教えてくれたから、ね」

モバP「……そうだな。心配するだけ無駄だったか」

裕美「そうそう、だからプロデューサーは何も心配しないで」

モバP「おう、楽しんでこい。後ろのほうにいるからな」

裕美「待っててね、きっといい結果を持ってくるからっ!」

スタッフ「関さーん、スタンバイお願いしまーす」

裕美「はーい!今日はお願いしますっ!じゃあ、後でね、プロデューサー!」

モバP「おう、いってらっしゃい」

モバP「変わったなぁ、裕美も」

モバP「アイドルを辞めると言い掛けた時は本当に悲しかったが、今ではあんなに立派になって……」

モバP「しかも、鋭い目つきもうまく使いこなすようになってるもんだから成長してるってことだよなぁ。あの目つきたまらないんだよ」ゾクゾク

モバP「というわけで、今回は出先に持って来ましたパソコン!!」

モバP「待ち時間を有効に使うためだしねしょうがないね。とりあえず何かあったらすぐに駆けつけられるように準備だけはして……」

モバP「よし」

モバP「関裕美、と」

[関裕美]



「プロデューサー?どこにいるのー?」

 少女の不安げな声が洞窟に響く。

「もう、折角の自由時間だからって散策してたのに急にいなくなるんだから……」









 彼女――関裕美は今、ロケでとある孤島を訪れていた。その日の仕事内容はその島にあるビーチでの撮影である。

 裕美はその仕事が意外と早く終わったために時間を余らせてしまった。

 この時間をどうしようかと悩んでいたら彼女のプロデューサーがある提案をしてくれた。

「今日はもう何もないから、少し島を歩いてみないか?」

 彼女も特に断る理由がなかった。

 それに最近は忙しさからかプロデューサーと二人きりだけで話す機会もなかったことも思い出し、彼女はその提案に二つ返事で応えた。

 そんな二人、彼女とプロデューサーはまずはビーチの散策し、それが終わるとプロデューサーの提案で少し森の中に入ってみる。

 獣道を歩きながら裕美は久しぶりにプロデューサーと他愛もない話を心から楽しんでいた。

 そうして談笑しながらしばらく歩いていると、彼女のプロデューサーは急にその足を止めた。

「ちょっと、どうしたの?」

 急に立ち止まった彼に、裕美は訝しげな視線を向ける。そのプロデューサーはというと子供のように目を輝かせていた。

「おお、これって天然の洞窟じゃないか?すげえな初めて見たぞ」

 彼が指差す先には確かに巨大な穴が刳り貫かれている。その先は暗くて見えず、確かにそれは彼の言うとおり洞窟のようであった。

「確かに、凄い大きな洞窟みたいだけど……」

 その洞窟のあまりの大きさに裕美は少したじろいだ。

 あまりにもそれが未開的なものだったので何か危険な動物でも潜んでいるのではないかと考えてしまい、少し足をすくませてしまっていたのだ。

 離れたほうがいいのではないか。彼女はそう言おうとして、隣に視線を向ける。

 しかし、そこにプロデューサーはいなかった。

「プ、プロデューサー!?ちょ、ちょっと!?」

「いやー!一度入って見たかったんだよこういうの!ほら、裕美も早くこいよー!」

 プロデューサーはとっくに洞窟に駆け出していた。裕美は慌てて彼に声をかけるが

「いや、何かいたらあぶなっ――あ、ああ、行っちゃった……もう、子供みたいにはしゃいで……」

 彼にその声は届かず、プロデューサーは裕美の制止も聞かずにその洞窟の中に入っていった。その姿はあっという間に見えなくなる。

「え、ど、どうしたら……」

 洞窟に入るのは正直なところ怖いし、ここで彼を待っておこうか。そう思った裕美であったが、彼女は周り一面を見渡して気づく。

 時刻が夕方を過ぎており、あたりが暗くなってきていることを。そして、それは森の中をより怪しく怖くしていることを。

(ここに一人でいるのも怖いかも……)

 彼女はすぐに決断した。

「ちょ、ちょっと、待ちなさいよー!」

 プロデューサーに置いていかれたくない一心で彼女も洞窟へと駆け出す。









 しかし、すぐに追ったのにも関わらず、彼女はプロデューサーとはぐれてしまった。

 なるべくしてそうなったのか、関裕美はその洞窟を一人で彷徨い歩くことになる。

 洞窟に小さな足音が響く。

 裕美はあたりを見回しながら恐る恐る慎重にその洞窟を歩き進んでいた。

「あんまり、怖いのとか得意じゃないんだけど……もう、絶対ただじゃおかないんだから……」

 彼女は勝手に消えたプロデューサーに悪態をつく。しかし、その声もただ洞窟に吸われてしまうばかり。

「やっぱり洞窟の入り口で待ってたほうがいいのかな……迷ったりしたら尚更大変だし……」

 そんな裕美の心は次第に不安に取り憑かれていく。

 何より進むたびに洞窟はどんよりと暗くなっていくので、歩き続けるだけで何も見えない恐怖か、それとも焦りからか彼女の心臓の鼓動は早くなるばかりだ。

「うん、そうよ、そうよね。プロデューサーも入り口に戻ってくるはずだし、一回戻ろう、うん。そうしたほうがいいよね」

 そして、ついにそれに耐え切れなくなったのか、彼女は来た道を引き返すという旨を自分に無理やりに言い聞かせ、来た道を戻ることにする。

 まだ入り口のほうに戻る道は明るい。それに少しほっとして戻るための一歩を踏み出そうとしたその瞬間だった。

 ピチョン…

 彼女の首筋に何か冷たいものが落ちてきた。

「ひゃあっ!?」

 その刺激にびくぅっと体が跳ね上がり彼女は軽いパニックに陥りそうになる。

「な、なになにっ!?……み、水っ!?あ、ああ……」

 慌ててその刺激もとを手で拭うと、そこからはしっとりとした感触を受ける。

「あ、ああ、もうっ、こんなもので声を出すなんて……」

 天井から漏れてきた水にすらここまで驚いてしまうなんて。と呆れるほどのビビり症になっている自分に彼女はため息をつく。

 しかし、彼女の首筋に落ちてきたのはただの水ではなかった。

「う、うぅ、元はといえば勝手に消えたプロデューサーのせいじゃない……もう!合流したら絶対に――」

 彼女が言い切る前だった。

「ゆるさな、いぐっ!?ご、ぼっ!?」

 天井に潜み獲物を狙っていた巨大な"水"が彼女を覆った。



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………………



「――――っ!?―――!!!」

 彼女は溺れていた。

「――――――っ!!」

 突然洪水にでも巻き込まれたかのような感覚に、彼女はわけもわからずもがく。

 そうしていると徐々に酸欠になりだして、彼女はもがきながらも必死に顔を出そうと上に行くように暴れる。

「―――ぷ、はっ、あ!!?」

 そして、息が切れる寸前、ようやく彼女は顔を出すことができた。

「は、はっ、はぁっ、は、あっ!ふうっ……な、なにがおき、て?」

 裕美は足りない空気を慌てて補充する。荒い呼吸を整えながらも、彼女はいったい何が起きたのかを水面から顔を出しながらあたりを見渡すが

「え……?水も何も、流れて……ない?」

 その彼女のまわりには何もない。いや、洞窟はもちろんそのまま残っているのだが、水面はおろか、それが流れた形跡もない。

「えっ、じゃあ、私、何に……っ!?」

 そこで彼女は漸く気づく。

 今自分が巻き込まれているのは水なんかではないことを。

「な、なにこれっ!?えっ、な、なっ」

 それは、粘着性のあるゼリーのような形状の巨大なスライムだった。

「うっ、ぐにぐにして、なんなのよ、これ……!」

 彼女はスライムに胸から下を飲み込まれている。顔が出ているおかげで呼吸はできるが体はスライムの中に浮いているせいか自由に動かせない。

「この島特有の何かなのかしら……?とにかく、出ないとっ」

 まるで泥をかきわけるように動きながら裕美はそこから出ようとする。

 が、そのスライムはただ偶然、彼女に落ちてきたわけではなかった。

「う、動きにくい……う、ん?」

 スライムが動き出した……



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………………



「あ、ぁっ、ちょ、ちょっとどこ触って、ひぅっ!?」

 スライムは捕食者であった。それはつまり彼女が選ばれた獲物であることを証明する。

 スライムの獲物の捕らえ方は単純だ。天井に潜み、その下を通った餌に覆いかぶさりそのまま取り込んで食す。

 捕食者というと、獲物をそのまま取り込み消化してしまうという意味合いが普通であったがこのスライムは違う。

「いやっ、そんなところっ、触らないでっ!?ひ、いっ、ぐにぐにしたのが……」

 スライムはその体の大半を水分で構成されている。

 つまり定期的に水分を体に補充しなければならないのだが、洞窟に潜むこのスライムはその水分を捕食者から摂ることで生きていた。

「な、なによこれっ!なんでそこばっかりいいぃぃっ!?」

 そんなスライムが狙って弄っていたのは彼女の秘部と臀部である。

 まるで今までに他にも女性の獲物を捕らえたことがあるのか、そこまでの動作は妙にスムーズで滑らかである。

「く、ぅっ、やめ、やめてよ……」

 必死に抵抗をするがスライムの軟体の中でいくら暴れようがそれは無意味だった。スライムは暴れる彼女を気にもせずひたすらに股座を愛撫する。

 当然のごとく、秘部の表面をヌルヌルと撫で続けられるといくら嫌悪感をもってしても、生理的現象でそこは湿り気を帯びてくる。

 スライムの狙いはそこからでてくる水分だった。

 それをもっとよこせとスライムは益々愛撫の力を強め、彼女の分泌する愛液をひたすらに啜る。

「ひ、ぁんっ!い、や、いやいやっ!はいってこないでぇ!」

 次第にスライムはその水の出所を求めだしたのか、裕美の膣にニュルニュルと侵入し始めた。

「く、うぅっ……、きもち、わるいっ……」

 スライムはその形状を最大限に利用していた。

 長さも太さも硬さも自由自在であるがために、裕美の狭い膣にもサイズをあわせスムーズに入り込んでいく。

 まるで温いお湯が膣の中全体を優しく撫でるような感触に裕美は思わず甘い声を上げてしまう。

「あ、あぁっ!やめて、おなかのなか、そんなふうにしないでぇっ!」

 スライムの中からニチュニチュといやらしい音が聞こえてきて、それを自身が出している音だと気づき裕美は羞恥で顔を染める。

 しかし、スライムはそんな彼女にお構いなしに益々分泌のよくなった膣を貪るように啜り責める。

「いや、こんなの、いやぁっ!た、助け、プロデューサー!助けてよぉっ!!」

 そこからもたらされる未知の快感についに裕美は泣きじゃくるように助けを求めだした。

 しかし、スライムは責め手を緩めるどころか

「ひゃっ!?」

 その次の狙いを裕美の菊門に定め、彼女のお尻の小さな穴の周囲を重点的に舐めだし始めた。

「そ、そんな!?じょ、じょうだんで、しょ?やめ、やめてっ!!?」

 彼女の声はスライムに届かない。

「ひ、ひいいいいぃっ!?!??」

 ジュルジュルと音を立てながらスライムは菊門からも入り込み腸までにも入り込む。

「あ、ああっ、いや、いやぁっ……!」

 当たり前だが14歳でそんな経験が彼女にあるわけもなく、未知の感触と快感に彼女は戸惑いながらも強制的に喘がされる。

「も、やぁっ、わからない、わからないよぉっ!!」

 スライムの上でわけもわからないままにでたらめな快楽を受けている彼女の表情は快楽に溺れる一歩手前のようで、その目からは恐怖と未知の快感への戸惑いからか涙を流していた。

 そんな彼女にとどめを刺すためなのかスライムは、彼女の中でその動きを活発化させた。

「や、やら、もうやだああああああっ!!!」

 びくびく、と体を震わせながら、彼女は悲鳴をあげる。その声が誰かに届くことはない。



………………………………………………
………………………………
………………

 空間には粘着質な音と少女の嬌声が混じり響いていた。

「あ、ん、あん!ああぁっ!」

 スライムは彼女をひとしきり堪能したあとに、もっと水分を摂る為にその責め方を変化させた。

 それはスライムの中に硬度を高くしたスライムの棒を作り出し、それを裕美の膣と菊門にゆっくりと入れ込んだのだ。

 グプッ、グププッ…グッチュ、グッチュッ!

「いやっ!ぁん!そんな、きつい、いぃっ!?!!」

 本来であれば彼女の膣と菊門にそれはきついサイズだった。しかし、先程からスライムによって体は解され、火照った身にはそれは快感という形で与えられる。

「や、だっ!うごかさ、ないでっ!だめ、だめぇっ!!」

 彼女はスライムの上で跳ねていた。

 正確にいえばスライムが上下に揺れ動き、そのたびに彼女を強制的に跳ねさせているわけなのだが。

「あ、ぁん!だめっ、そんな、奥、つかないでぇっ!!やだ、やだぁ!!」

 彼女は上下に動かされるたびに、二穴の奥を思いっきり硬いゼリー状のものに突かれ彼女は泣き叫ぶような嬌声を上げる。すでに抵抗する体力と意思は完全に削り取られている。

 強制ピストン運動はいまだ性に未成熟な彼女でも確実に絶頂へと追い込む。ぞくぞくと体中を快感がめぐる感覚に、彼女もその時が近いことを無理やり理解させられる。

 しかし彼女は今、もうひとつのことに焦っていた。

(やだ、さっきトイレすましてなかったからっ……!!)

 それは快感とは違う疼き。

(た、たえなきゃ、だ、だしたら、だめっ……)

 彼女を襲っているのは強い尿意だった。油断してしまえばすぐにでも出そうなほどまでそれは来ていた。

 必死に耐えようとする彼女であったが、それはスライムにとってはまさに待ち望んでいたものだった。

「――っ!!?!?」

 そんな彼女に今までと違う突然の刺激がもたらされる。

 スライムは彼女の尿意を察知したのか、あろうことか尿道の入り口を集中的に撫で回し始めたのだ。

「ふ、やっ、とめ、とめへぇ、でちゃ、でちゃう、からぁっ!!」

 スライムが何をしようとしているのかを察した裕美であったが、対抗策はなにもない。

「ひ、ぐっ!?――――っ!!」

 さらに追撃とばかりにゴチュッと二穴に入っていたスライムが同時に最奥を突き上げ、尿道まわりを弄っていたスライムがその入り口に入った瞬間、裕美は飛んだ。

「あっ、ああっ!!いや、みない、で、みないでぇっ!!」

 誰か見ているわけでもないが、彼女はそう言いながら盛大に失禁するとともに激しく絶頂した。

「あ、あぁっ、いやぁ、吸わないでぇっ……!」

 半透明なスライムに、自身の放尿したものが直接吸収されていくのを見て、裕美は震える。

 その後に来る放尿の開放感と、さらにもっとよこせと尿道を舐めまわすスライムの刺激にぶるっと震える。しかしスライムはその動きを少しも緩めることはない。

「もう、いやぁっ……はなして、はなしてよぉっ……あっ!うそっ、もう、でな、でないからっ、やめてえっ!!」

 再びスライムは裕美の穴という穴に水分を求め入り込みだす。彼女は抵抗することもできず、スライムが満足するまで何度も絶頂させられ、何度も潮を吹き、尿を出すまで開放されることはなかった……

関裕美【探索中】……巨大スライムに捕まった!両手両脚を拘束され、スライムディルドに2穴を激しくピストンされる!奥を何度も何度も激しく突かれ、失禁アクメしてしまった!

―――帰りの車内

モバP「スタッフさんもべた褒めだったぞ」

裕美「本当?だったら嬉しいな。すごい頑張ったから」

モバP「本当に心配無用だったな」

裕美「ふふっ、だから言ったでしょう?昔とは違うんだって……ふ、あぁっ」

モバP「疲れたか?」

裕美「ちょっとね、やっぱり緊張だけはどうしてもしちゃうし……」

モバP「緊張するのは当然だって。番組に出て緊張しない奴がいないなら見てみたいわ」

裕美「うん、そう、かも……」

モバP「まだ事務所まで時間あるから、ゆっくり休んでな」

裕美「じゃあお言葉に甘えて。ちょっとだけ、休むね……」

モバP「おう、お疲れ様」

裕美「スゥー…すぅー…」

モバP「…………」

モバP(あー、こんな健気な子を俺はああああああああ!!)

モバP(すんごいエロかった!)

―――事務所



モバP「若干罪悪感を受けましたが私は元気です」

モバP「とりあえず、裕美は今日は仕事終わったから上がらせたし、他のアイドルはレッスンに出てたりと、今は事務所に一人!好都合!」

モバP「取り出したるはアイドルアルバムっ」

モバP「次はーーーーーーここだ」

モバP「アーニャ!」

モバP「よしっ!」

モバP「アナスタシア、と」

[アナスタシア]


「プりビェート、ランコー?きましたよー?」

 アーニャは同じ寮に住む神崎蘭子の部屋を訪れていた。

「ンー?ランコー?いませんかー?」

 訪れていた理由は至極単純で、今日の夜にお話がしたいと蘭子に誘われたからだ。

 アーニャがそれを断るわけがなく、ちょっとした手土産とともに今、彼女は蘭子の部屋の前に立っている。

 しかし、どうにも様子がおかしい。

「おかしい、ですね?ランコ、お出掛けでしょうか?ランコー?」

 アーニャが蘭子の部屋を何度かロックしてみたりするが、全く返事がないのだ。

「アー、困りましたね……一度、出直しますか」

 蘭子が出てくる様子は一向になく、アーニャは困り果ててしまった。とりあえず、いないのならどうしようもないので彼女は一度出直そうとした。

 そのときだった。

「……ン?」

 ギイィと音を立てて蘭子の部屋のドアが勝手に開かれる。

「ランコ?いるんですか?」

 蘭子が何か驚かそうとしているのか、アーニャは少し疑問に思いながらも廊下から部屋の中を覗き込む。

「ンン……?姿は、見当たらないですね?鍵の閉め忘れ、ですか。少々無用心です。美波に怒られます」

 昔、鍵をかけずに仕事に来ていることが美波にばれてしまい、怒られてしまったことをアーニャは思い出していた。

「入りますよー?ランコ、いませんか?」

 とりあえず部屋に蘭子がいるかいないかは関係なく、開いたままの部屋を放置するわけも行かず、アーニャは部屋に足を踏み入れる。

「……?」

 その蘭子の部屋はアーニャが以前に訪れたときと殆ど変わっていなかった。ある一点を除いて。

「エータ……知っています、これは、魔方陣ですね?」

 それは部屋の中央に大きく描かれた魔方陣だった。

「ランコ、落書きは管理人さんに怒られます。ちゃんと消さないと……」

 アーニャはそれが蘭子の描いたものだと思い、それの中央まで進みその完成度に少し感嘆とする。

「アー、もしかして、これ、見せたかったですか?確かにすごいですが……」

 これだけの大きさを綺麗に描くには苦労しただろうと膝を着く姿勢でしゃがみこみ確かめてみる。

「不思議、ですね。少し輝いているように……かがやい、て?」

 その瞬間アーニャは勘付いた。この魔方陣は蘭子が描いたものではなく、何者かの意思よって造られ、それが今自分に何かをしようとしていることを。

「ダ、ダーティシト―――っ!!」

 しかし、時すでに遅し。魔方陣の光が部屋を埋め、それがおさまるとアーニャのその姿はもうそこにはなかった。

 蘭子の部屋には彼女の持ってきた手土産だけが寂しげに落ちていた。





………………………………………………
………………………………
………………




 グポッグポッといやらしい音が石造りの一室に響く。

「ひ、ぎっ!やめ、やめて、くださ、いっ!あ、ぁぁん!」

 犬のような格好をとらされ、アーニャは菊門を太い触手に貫かれていた。

「あ、アアッ、ヤガヂーツィ……おしりで、なんてぇっ!私、どうして、こんなっ……」

 臀部からの刺激に頭を痺れさせながらアーニャは何故自分がこんなことになっているのか思い出していた。


**********


 魔方陣から突然転移させられたアーニャは謎の場所に飛ばされていた。

 その影響なのか地面に足が着いているにも関わらず強力な浮遊感に体を取られ、前後不覚の状態に陥っていた。

 そんな無防備なアーニャを後ろから巨大な影が襲った。

 それは触手の群れだった。呆気に取られた彼女を強制的にうつぶせの姿勢で地面に押し倒した触手は、その下半身に巻き付きがっちりと拘束すると、彼女の菊門をいきなり貫いた。

 アーニャは悲鳴をあげた。前戯もなく菊門にいきなり挿入されるのは強烈な痛み以外の何者でもない。

 そんな彼女のお尻の中で触手はぶるっと震えて大量の媚薬を吐き出す。それはその触手トラップの常套手段であった。

 触手の吐き出した媚薬、それには出された部位の皮膚を丈夫にする謎の成分も含まれていた。

 獲物の臀部の皮膚を傷つかないようにし、感度を無理やりあげてその場所を犯しつくす。

 臀部での経験のない者には、それは未知の快楽として叩き込まれ、その獲物の抵抗の意思を奪う。触手の狙いはそれだ。


**********


「ひ、ひぃっ!なんで、お尻で、こんなぁ、私こんなっ」

 そして彼女はいま、その触手に菊門を犯され、感じるはずのない快楽に悲鳴に近い嬌声をあげ抵抗できずにいる。それはまさに触手の狙い通りであった。

 今、彼女の菊門を犯しているのは媚薬を吐き出した触手ではなかった。その触手は媚薬を吐き出したあとにすぐに抜けたのだ。

 ズリッズリッ

「く、ふぅっ!あ、ぁあっ!いや、いや、あっ……」

 その媚薬触手に変わり快感に震える彼女を貫いている触手は、その途中途中に肉の円を形成している触手だった。

 触手がピストン運動を繰り返すたびに、アーニャは菊門の中を柔らかい円形の肉がズリズリと削る。

 その刺激に彼女が耐性をもっているわけがなかった。

「は、ひゃっ、いや、いやです!こんな、こんなので、イきたくっ……」

 グッポグッポといやらしい音は止まらない。臀部だけが責められているはずなのにアーニャの秘所からは愛液が糸を引いて垂れ落ちている。

「い、いぃっ!?そんな、おくけずっちゃっ!あ、あああっ!!」

 彼女の絶頂が近いのがわかっているのか、触手は動きを速め、さらに奥に入り込んだ部分はくにっと曲がり腸壁をガリッと削った。

 本来であればそれはとてつもない痛みになるはずであった。

 しかし

「あっ、だ、めっ、イ、イキ、あ、ああああああああああああっ!!」

 その刺激は今は全て快楽に置き換わる。アーニャは体をびくっと震わせながら絶頂した。

「あ、ああ、私、わたし、おしりでっ……?」

 びりびりとした刺激の余韻が彼女の臀部を撫で回す。肛虐だけで達してしまったという事実にアーニャは荒く息をつきながら呆然とする。

 ギュプッ

「ひいっ!?」

 が、呆然とする余裕はなかった。

 ギュプッ……

「あ、ああっ……!」

 それはお尻の肉が少しひっぱられるような感覚。

「や、やめてください、そ、それは本当にだめです、おかしくなります、なりますからぁっ!?」

 彼女の懇願は届かない。

 一瞬の間をおいて、触手は一気に引き抜かれた。

 ギュポッギュポギュポギュポポポポッ!!!

「ひぃっ、いいいいいいいいあああああああぁぁっ!!!!!」

 アーニャは背を仰け反らせ叫んだ。円形状の部分は容赦なく彼女の尻肉を削りながら引き抜かれ、そのあまりの刺激の強さにアーニャは気を失いそうにまでなる。

 キュ、ポンッ!

「ひ、うぅっ!」

 最後の部分がやっと抜かれて、アーニャは脱力しきったように地面に顔から突っ伏した。

「は、ぁあっ、はあ、ぁっ」

 涙を流し涎を垂らすという扇情的な姿を晒しているが、今のアーニャにはそれを気にする余裕はもうない。

(やっと、終わり、ですか……?もう、これ以上は……)

 臀部からの余韻に耐え浸りながらもアーニャは強い刺激がなくなったことでほんの少しだけ息をつくことができた。

 チュプッ

「っ!?そ、そんな、もう無理です。本当にだめになります……も、もう戻れなくっ――――」

 しかし、その休憩時間はあまりにも少なかった。

 ヂュプッ!ヂュププッ!

「あっ、ああああああああっ!!?」

 触手はまだ彼女を解放しない。最初に媚薬を吐き出した触手がもう一度挿入されたのだ。

 そして、それは少し緩くなった彼女の尻穴の奥にあっさりと入り込むと再びあの薬を吐き出した。

「あ、あつ、いっ!あ、こ、これ、さっきのっ!?」

 臀部がまたも熱を持ち出す。そしてそれと同時に彼女のまわりには何本もの様々な形状の触手が蠢きだした。

「あ、ああああっ……」

 その触手全てが自身の菊門を犯すために待機していることに気づいて、アーニャは絶望の声色をあげる。

 チュポン、と媚薬を注ぎ込んだ触手が抜かれ、次にあてがわれたのは太目の球体が連続して連なっている、所謂アナルビーズ型の触手である。

「ひっ、ひぃっ、あ、いれこまないで、くださいっ!そんなの、はいり、ません……!」

 彼女の言うこととは裏腹に、チュポン、チュポンとビーズは一個ずつ音を立てながら入り込んでいく。

「う、ぐっ、くるし、くるしいですっ……」

 ごつごつと中に詰まっていく球にアーニャは腹部への強い圧迫感を覚えるが、それにもやはり快楽が入り混じる。

 そして、全ての球体が入り込んだとき、彼女は顔を上気させ荒い呼吸を繰り返しながらただ、ひとつのことを考えていた。

(あれが、きっと、あれがきます……)

 彼女の脳裏に浮かぶのは一度に引き抜かれる触手の光景と快感であった。臀部に入ったもの全てが一度に引き抜かれるあの感覚。

 ギュ、ギュプッ…

「あ、ああっ……」

 さっきと同じ、少しだけ尻肉を引っ張られる感覚。

(く、るっ……!)

 アーニャは耐えるためにぎゅっと目をつむり歯を食いしばった。

 しかし

 ギュポ、ポポポポポッポン!

「ひぎっ、あ、ああああああああああああっっ!!!!」

 その抵抗も無意味に、彼女はアナルビーズを思いっきり引き抜かれて、あっけなく絶頂しながら、またも脱力しきり地面に顔をつける。

 チュプ…

「ひゃ、あっ!?」

 しかし、触手はまだアーニャを逃がさない。

 媚薬を吐き出す触手は再びアーニャの中に入り込もうとしていた。

「もう、だめです。お願いですから、やめ、やめてくださ――」

 チュポポッ!

「あ、あああああああああっ!?」

 媚薬注入と肛虐のローテーションはまだ終わらない……

アナスタシア【探索中】……肛虐のトラップだ!下半身を拘束され、感度を上げ皮膚を丈夫にする薬をお尻に注入される!薬が効いてきたところで媚薬の滴る触手にお尻を5時間も執拗に犯され、8回もイかされた!

モバP「お尻だけ責められるのもいいなぁ、知らない快楽に震えるアーニャってそそられる……」

モバP「さてと、あと一人いっとくか」

モバP「いつものアルバムを適当にーーー開くっ!」

モバP「幸子!さちこお!」

幸子「な、なんですか!急に!?」

モバP「にああああああああああああああ!!?!?」

幸子「にゃあああああ!?」

モバP「な、なななななんでいるんだ!?驚いたじゃないか!!」

幸子「驚いたのはこっちですよ!!レッスンから帰って事務所に入った瞬間に呼ばれて、しかも叫ばれるんですから!なんなんですか!!」

仁奈「そうでごぜーます!今のは仁奈も驚きましたですよ!」

モバP「お、おお?仁奈?どうしたんだ?今日はオフじゃ……」

仁奈「家にいてもつまらねーですから遊びに来たですよ!」

モバP「……そうだったのか。で、なんで幸子と一緒なんだ?」

幸子「さっきそこで偶然あったので、今からこのボクと遊ぶんですよ!」

仁奈「幸子おねーさんに遊んでもらうですよ!」

モバP「いいおねーさんじゃないか。流石世界一可愛いだけあるな」

幸子「これぐらい当然です!なんといってもおねーさんですから!」

モバP(おねーさん気に入ってるのか?)

モバP「まあ、それなら事務所の一角でも使ってくれ。俺はまだ仕事あるし」

仁奈「プロデューサーは一緒に遊べないですか?」

幸子「仁奈ちゃん、プロデューサーさんは仕事中みたいですから後で遊んでもらうとしましょう。きっと美味しい夜ご飯をご馳走してくれますよ」

仁奈「本当ですか!?」

モバP「いいよ、それぐらい。今日は仕事終わったら一緒に飯を食いに行こうな」

仁奈「楽しみにしてるでごぜーます!じゃあ幸子おねーさん、あっちで遊ぶですよ!」

幸子「あ、ちょ、待ってください!こけたら危ないですよ!」

 ココドウナッテルデゴゼーマスカ!?
 チョ、チョット、ソノカミノブブンハサワッタラダメデス!

モバP「あーびっくりした。入力直前に来るパターンは初めてだな」

モバP「いつのまにかいいお姉さんしてるじゃないか幸子……」

モバP「そんな幸子はどんな目に遭うのか……」

モバP「…………」

モバP「輿水幸子っと」

[輿水幸子]


「はーい、というわけで洞窟にやってきましたー……」

 ローテンションな輿水幸子の声が洞窟に響く。

『ずいぶんテンション低いですね』

 幸子の後ろに控えていたカメラマンの男が声をかける。それに彼女は憤りを隠さずに答えた。

「当たり前じゃないですか!こういう体当たり的な企画最近多すぎるんですよ!!
 何が『未開の洞窟探検隊!』ですか!そもそも私一人なのにどこに探検隊の要素があるんですか!!」

 まくし立てるように言葉を荒げる幸子に周りから笑いが起こる。

 今回の企画は洞窟探検ということで幸子は巨大な洞窟を訪れていた。

 カメラマンと音響や照明を含めそれなりの人数が後ろをついてくるので寂しさや恐怖はない。そのかわり彼女はかなり憤っている。

「もっとかわいいアピールのできる企画とか頼み込んでるのになんでこんなのばっかりしないといけないんですか!!
 陸海空一通りこなさせるつもりですか!?」

『あの、さっき一人って言ってましたけど、一応自分も探検隊の一員なんですけど』

「カメラマンさんもなんですか!?いや、それでも2人じゃないですか!!」

『番組ディレクターもですよ』

「今・こ・こ・に・い・な・い・人じゃないですか!!」

 またも洞窟に笑いが起きた。



………………………………………………
………………………………
………………

「私」……?




 ぼやきながらも洞窟を進む彼女。流石アイドル芸人ですね、というカメラマンの発言に、「アイドルです!芸人はいりません」と物言いをする。

 そう言いながらも歩みを止めないのは彼女の才能なのか。

「とにかく、奥に行けばいいんですよね?だったら早く行って終わらせますよ。
 あ、変なアトラクションとか作ってないですよね!?落とし穴とかほんといりませんから!!」

『今回は天然の洞窟ですから、何も仕掛けられてないです。逆に言うと何があるかわからないので慎重に進んでください』

「は、はあっ!?そんな危ないところなんですか!?じょ、冗談じゃないですよ!?」

『たぶん何もないと思いますけど……』

「言い切ってくださいよー!!」

 幸子の大声は先程から洞窟に響くばかりだ。



 そんな彼女に転機が訪れた。

「ここ、降りるんですか?」

『……できれば』

 そう言ってカメラマンはハンディカメラを幸子に渡す。

「できれば、って言って渡すものがこれですか!?行けっていってるようなものじゃないですか!」

『機材はちょっと危ないんで……』

「でしょうね!この坂を機材もって下るなんてもってのほかですよ!」

 幸子の前には傾斜の急な坂があった。間違いなく下る分には危ない。

「普通、普通はですよ?迂回しません?こういうときって?」

『普通はそうなんですけど……ねぇ』

「あー、わかりましたよ!いけばいいんですよねいけば!すぐ帰ってきますからね!?ここにいてくださいよ!?」

『頑張ってくださいー』

「うううぅ……」

 幸子は恐る恐る坂を下りだした。その行動が後々とんでもないことになることをまだ彼女は知らない。



………………………………………………
………………………………
………………

>>323
おうふ、致命的な間違いしてました……ちゃんと確認しながら投下していきますorz

「結局、一人ですか……こういうカメラをもって歩くとホラーチックで少し怖いんですが……」

 ピチョン、ピチョンと洞窟に滴る水滴の音にも幸子は敏感に反応しながら進む。

「すぐに帰るとはいいましたけど、少し奥まで行く必要はありますよね……
 あ、カメラも撮らないと……み、みえますかーこれが洞窟の奥ですー。
 って、ボクが映らないで撮る意味あるんですか、これ!?」

 慌ててカメラの範囲に自分の顔を入れてアピールをする。

「色々と番組的におかしくないですか、これ?というかなんか霧っぽいのもでてきましたし……」

 番組の趣旨に文句をいいつつも、自分の周りがいつの間にか霧のようなものに覆われていることに幸子は気がついた。

「白い霧じゃなくて、なんでしょうこれ、紫色の霧でしょうか?
 ちょっと息しずらいですね……毒霧とかだったら冗談になりませんけど……」

 その霧はあきらかにその階層に充満し始めていた。

 本来であれば幸子はその霧の危険を察知して、早々に退散するのだが、幸子はすでに『それ』を吸いすぎていた。

 ようは手遅れだったのである。

「はぁ……はぁ……」

 霧が充満していくと同時に、幸子の思考にも靄が徐々にかかっていく。

(なんでしょう、これ。体の芯がふわって浮くような不思議な……)

 催淫性の霧。階層に充満し始めている霧の正体はそれであった。

 それは呼吸をするたびに幸子の中に入り込み、彼女の女性としての部分を内側から徐々に支配していく。

「は、ぁ……は……あっ」

 いつのまにか幸子の手から、ハンディカメラは落ちてなくなっていた。

 しかし、彼女はそれに気がつくことができないほどにすでに意識を朦朧とさせていた。

「あつい、です、……体が、熱、でしょうか……?」

 体は益々火照りを帯びるばかりで、次第に歩くスピードは落ち始め、ついに幸子は立ち止まってしまう。

「あついっ、あつい、あつい……鎮めないと、鎮めないとだめ、ですよね……」

 彼女はほとんど無意識に自身の手を秘部へと伸ばしていった。




**********




 ピチャピチャと淫靡な音が響いていた。

「は、ぁんっ、すごっ、あっ、こんなの、初めてです……!」

 下着をずらして彼女はひたすらに秘部を手で愛撫していた。

 催淫によって興奮しきった体は今までに体験したことのない快感を生み出し、まるで初めての自慰に夢中になってしまった少女のように幸子はそこを一心に弄り続ける。

「きもちいい、きもちいいですっ!もっと、もっとっ……」

 ついに幸子は立っていた姿勢を崩し、蹲踞するような格好になり、周りを全く気にかけずに自慰の激しさを増していく。

「あ、ぁん!こ、これ、すぐ、すぐいき、いきま……」

 彼女がまさに絶頂へと登りつめようとした瞬間であった。

『幸子?』

「ひいぅっ!?」

 聞き慣れたその声が聞こえた瞬間に幸子はびくっと手を止めた。

『何をしてるんだ?幸子』

「あ、あ、ああっ、ぷろでゅ、さー、さん……?」

 幸子の前に立つその姿は間違いなく彼女のプロデューサーである。

「あ、ち、ちがうんですっ、これ、これはぁっ……」

『そんな格好して、何が違うんだ?』

 そう言われて幸子は初めて気がつく。自分がどんないやらしい姿勢で恥部をまさぐっていたのか。

 彼女の心は一瞬で羞恥心に染まり、火照った体は焦りとともに急激に冷えていく。

 しかし彼女はその姿勢を正すことができないでいた。

『正直に答えてくれ、何をしてたんだ?』

「ああ……そ、んな」

 プロデューサーの視線は幸子をまっすぐ見つめる。

 自身の恥ずかしい姿を見られて恥ずかしい気持ちもあったが、何より幸子はそれに興奮していることにも気づいていた。

 しかし、何をしていたかまでは流石に言えないのか、押し黙ってしまった幸子に彼は追撃の言葉をかける。

『それをしている幸子、すごいかわいかったぞ』

「……え?ほんと、ですか?……」

『おう、凄く凄くかわいかったぞ』

「かわいい、かわいい、ボクが……」

 『かわいい』という言葉に、一瞬冷静を取り戻そうとしていた幸子の思考は再び情欲に染まり始め、体もまた強烈に疼きだす。

『幸子、教えてくれるな?』

 優しい声だった。

「あ、ぼく、ボクは、こんな格好して……」

『格好して?』

 幸子はもう限界だった。

「こんな、恥ずかしい格好で、はしたなく自慰をしていましたっ!」

 その言葉とともに幸子の思考は完全に霧に飲み込まれた。



………………………………………………
………………………………
………………



「ひゃ、にゃっ、あん!ぷ、ぷろでゅーさーさん、見てます、か?あっん!」

『よく見えるぞ。幸子のいやらしくてかわいい姿』

「あ、ぁはっ、もっと、もっとみてくださいぃっ!」

 幸子は秘所に自分の指を入れ込んで快楽に溺れていた。目の前にはプロデューサーが立っており、彼女を見下ろしている。

 彼がかわいいと言うたびに幸子は膣に入っている自分の指をキュウっと締め付けた。

『幸子はどこが気持ちいいんだ?』

「ボクは、ここ、ここが弱いんですっ、ここ擦るとすぐイクんですっ!」

 チュピチュピといやらしい音を出しながら、幸子はプロデューサーに自身の弱点を教える。

『じゃあ、見せてくれるな?』

 彼の言葉は待ち望んでいた回答だった。幸子は惚けた顔で頷くとそこを強い力で弄くりだし

「ひゃっ、あって、みて、みててください!ボクが、イクところみてっ、あ、ああああああっ!!」

 ピュッと幸子は潮を吹き絶頂した。足元には小さな水溜りができる。

「ひ、ぁ……あ、はぁっ……」

 視界がチカチカと点滅するような強い絶頂だ。しかし、まだ体の熱は取れない。

 取れないというよりは、いくら体を慰めても充満している霧はつねに幸子の中に入り込み彼女を発情させっぱなしにするのだ。

「ぷ、ぷろでゅーさーさん、みててくれまし……」

 そんな彼女は、快楽に溺れた虚ろな瞳で目の前にいるはずのプロデューサーに声をかける。

 しかし

『幸子おねーさんなにしてるでござーますか?』

「――――ひっ!?に、にな、ちゃん……どうし、て?」

 目の前の相手は変わっていた。プロデューサーはいつしか消え去り、そこには市原仁奈が立っていたのだ。

 幸子の今の姿勢だと目線の高さはちょうど仁奈の目線と同じ高さだった。仁奈はまっすぐでつぶらな瞳を幸子に向けている。

『どうしてそんな格好してるんですか?あ、相撲でごぜーますか!?仁奈も好きですよ!』

「あ、ち、ちがっ……」

 目の前ではしゃぐ仁奈に幸子は心臓が止まりそうな気持ちだった。こんな何も知らない幼い子にこんな姿を晒しているのだ。

 何とか誤魔化さなくてはならないと、働かない脳で必死に考えようとする。

『ふふっ、仁奈ちゃん。あれは相撲ではありませんよ?』

「あ、な、なんで!?」

 が、その必要はなかった。

『あっ、楓おねーさん!楓おねーさんは知ってるですか?』

「か、楓、さん!?」

 それは高垣楓が仁奈の後ろから現われたからだった。彼女は幸子をその涼しげな目で見つめながら仁奈に教える。

『仁奈ちゃん、あれはオナニーっていうんですよ?』

『おな、にいですか?うー、聞いたことねー言葉です……』

「あ、ああ、やめて、やめてください……」

 目の前で繰り広げられる過激な性教育に、その対象である幸子は羞恥で真っ赤に染まる。

 しかし、楓はそんな幸子をよそにとんでもない提案をする。

『仁奈ちゃんにはまだ早いから、幸子おねーさんに見せてもらいましょうか?』

「えっ……?」

 幸子は目を見開く。

『幸子おねーさんが見せてくれるですか!?』

「か、楓さん!?な、なにを言って!?」

 その提案に抗議をするが、楓に聞く耳はない。

『ね?幸子ちゃん?見せてくれるんですよね?』

『仁奈も見てみてーです!』

「あ、ああっ……」

 楓の涼しげな目線と仁奈のつぶらな瞳に見つめられ、幸子の体はまたも急激に熱を帯びてくる。

(だめ、だめです……いくら、なんでも仁奈ちゃんと、楓さん、にはっ……)

『さあ、仁奈ちゃん。幸子ちゃんの可愛い姿を見ましょうね』

『はい!じっくり幸子おねーさんのかわいい姿を見るでごぜーますよ!』

「あ、ああっ……」

 幸子の脳に『可愛い』という言葉が入り込み、それは淫らな意味に書き換えられた。

(み、みせなきゃ、ボクの、かわいい、ところ……)

 再び思考がとろんと溶けはじめ、彼女はまたも情欲に囚われる。

 一度話した指をまた秘部にあてがう。どろどろに濡れたそこは幸子の指を欲しがるようにひくひくと蠢いていた。

「ひゃっ、あっ、あん!すごい、さっきよりも、きもち、いい……!」

 幸子は躊躇わずに指を膣に咥えこませ、ピチャピチャと愛液を撒き散らしながら、仁奈と楓の前でその痴態を晒し続ける。

『ふふっどうですか?仁奈ちゃん?』

『幸子おねーさん、凄い気持ちよさそうです!』

『幸子ちゃん、かわいいですね。とっても』

『かわいいでごぜーます!』

「あ、はっ、かわいい、ですか?ボク、かわいい、ですかぁ……?」

 幸子は目から光を失くし、ただ快楽に従って自慰を続けていた。

 そうしてしばらく弄っていると幸子の視界から楓が消えていることに彼女はぼんやりと気づいた。

(あれっ……楓さん、なんで……?みて、ほしい、のにっ……)

 惚けきった思考でそんなことを考えた。そのときだった。

『幸子ちゃん……』

「ひぅっ!?」

 耳元に息を吹きかけるような距離で静かな声が聞こえた瞬間、幸子は全身を強張らせる。いつのまにか楓は彼女の後ろに回り込んでいたのだ。

「か、かえでさ――」

『とっても……』







『かわいいですよ』






「ひ、いいいいいいいぃぃっ!?」

 その言葉が聞こえた瞬間、幸子は無意識に膣の弱い部分を自分で抉り削るように刺激し

「あ、あああっ!ああああああああぁぁぁっ!!!」

 呼吸が止まるほどの強烈な絶頂を迎えた。

「は、ひっ、はひっ、ひぃっ……」

 全身を快楽の余韻が駆け巡る。びくびくと振るえ秘所からだらだらと涎を流すその姿は14歳の少女のそれではない。

 しかし、彼女はまだ催眠から解けることはない。

「もっと、もっと、かわいいボクを、見て、くださいっ!」

 輿水幸子、彼女一人の狂宴はまだ終わらない。

輿水幸子【探索中】……催眠トラップだ!蹲踞しながら激しい自慰を始めてしまい、弱点を自ら激しく責め、6回もイってしまった!

モバP「ふぅ……何も言うまい、何も言うまい……」

モバP「はあ、仁奈と楓さんも出てくるとは俺も予想外だった。あれが催眠の怖さなのか」

モバP「それにしても、もう夜か。相変わらず時間間隔がなくなるな」

モバP「明日はちひろさんも来るし、今日みたいにはできないだろうな……」

モバP「まあ、いいや。幸子と仁奈は……あれ?いない?」

ーーーー仮眠室


モバP「お邪魔しまs」

楓「しー……」

モバP(な、なんてこった楓さんの膝に、膝にっ!)

幸子「スゥー、スゥー……」

仁奈「すう、すう……」

モバP(寝てるう!2人とも寝てる!可愛い!)

モバP(でも何であんな妄想のあとにこんなピンポイントにいいいいいいいいいいい!!)

楓「幸子ちゃんはレッスン疲れ、仁奈ちゃんは遊び疲れちゃったみたいです。って、プロデューサーさん?壁に頭をつけてどうしたんですか?」ボソッ

モバP「あ、いや、気にしないでください。それより楓さんは大丈夫なんですか?楓さんもレッスンあがりですよね?」

楓「私は大人ですから。それよりも何か用でしたか?」

モバP「いや、そこの寝てる二人を夕食に連れて行く約束をしていたもので」

楓「まあ、そうだったんですか。羨ましいですね」

モバP「……えっと」

楓「……羨ましいなぁ」

モバP「楓さんも一緒にどうですか?」

楓「ふふっ、喜んでお供します。じゃあかわいそうだけど起こしましょうか」

モバP「そうですね、おーい、幸子ー?仁奈ー?」

仁奈「う、うぅ、また鮫の気持ち、でごぜーます、よー……」

幸子「あ、ああ、さめは、じょうだん、ではー……」

モバP「同じ夢見てるのか?」

楓「睡眠しながらスイミングしてるんですね。フフッ」

モバP「毎度毎度、絶好調ですね……」

楓「今のはそうでもないですよ?」

モバP「基準がわからない……」

幸子「う、うーん……」

仁奈「うぅ?あ、おはようごぜーます……」

モバP「おう、おはよう、とりあえずご飯食べに行くぞ」

幸子「…………」ボー

仁奈「夜飯ですか!仁奈ハンバーグがいいです!!」

モバP「スイッチ早いなー、寝起きでそんなもの食えるのか?」

仁奈「大丈夫でごぜーます!空腹の前に立つ者はいねーです!」

モバP「何か変な漫画読んだのか?まあ、いいや。幸子は……」

楓「まだぼーっとしてるみたいなので私がおぶりますね」

幸子「んん……?」ボケー

モバP「ああ、すいません。じゃあ先に車出しときます」

仁奈「仁奈も行くですよ!」

モバP(いくら妄想とはいえ幸子をあんな風にしてしまうとは……)

モバP(罪滅ぼし、じゃないが何か幸子の好きなものたらふく食わせてやらんとな。寝起きでどれだけ食えるかはわからんけど)

読んでいただきありがとうございました。というかすいませんでした、幸子のボクの部分は確認していたつもりなんですが、やっぱりポンコツでした。

たぶんもう間違っている部分はないとは思いますが、本当にすいませんでした。

というわけで↓3までアイドル名をお願いします。今回は本当に時間が掛かると思いますが、よければ次回もよろしくお願いします。

言われている通り、同じ安価内で同アイドルだった場合はずらしていきますので次は

高森藍子
森久保乃々
クラリス

の三人で書いていきます。時間はかなり掛かると思いますがよかったらまたよろしくお願いします。

すいません、次の投下なんですがちょっと忙しい日が続いててあまりまだ進んでいません。

もう少し時間がかかるかと思います。申し訳ありません。

すいません、本当忙しさが半端なくてだいぶ時間が掛かってしまいました。
高森藍子
森久保乃々
クラリス
の順番で投下していきます。誤字脱字や文法についてはもう本当すいません。

モバP「おはようございます!当たり前のごとく誰もいない!」

モバP「ちひろさんより早く出社したのは初めてじゃないか?」

モバP「まあ、朝一番のライフワークになりつつあるし……」

モバP「さて、アルバムアルバム……っと」

モバP「今日のアイドルはーーーーこちらっ」

モバP「藍子!美波に続き二回目!」

モバP「……よし」

モバP「高森藍子、と」

[高森藍子:催淫/超感度/おあずけ]



 ジュル、と一本の触手が少女の股下を優しく撫でる。

「ひゃ、あん……♪」

 その動きはただ触れるようなものだったのだが、それだけで彼女は体を震わせ甘い声を漏らす。

「もうっ、遊ばないでくださいよぉっ……」

 そう言いながら笑う彼女であったが、その瞳は普段のそれではなく、完全に淫靡の色一色に染まりきっていた。



*******



 高森藍子がその触手群に出会ったのは、彼女を散々に堕としたあの機械から開放されてすぐだった。



 今より少し前の話しだ。

 彼女は謎の機械にその身を完全に拘束されると、6時間にもわたり、その体に大量の媚薬を塗りたくられ、さらに大量の触手に焦らされ続けられたせいか、完全に発情堕ちしていた。

 そんな彼女はおぼつかない足取りで洞窟を彷徨う。

「もっと、もっと、きもちいのじゃないと、いやです……」

 欲を抑えきれないのか、歩きながらも自身の指を秘所に押し付け、そこをクチュクチュと弄る。愛液をだらしなく垂らしながら歩く姿は普段の彼女から微塵も想像できない。

 そんな彼女の前に『それ』は姿を現す。

「あっ♪」

 その声は喜びか悦びか。触手の群れが彼女の視界に飛び込んでくる。それらは壁や天井から粘液を垂らしながらうねうねといやらしく蠢いていた。

「やっと、見つけました……」

 しかし、そんな触手に嫌がる素振りどころか、むしろ嬉しそうに彼女は躊躇いもなく歩み寄っていった。



*******



 そして今。

 彼女は触手の群れの真ん中で狂い踊っていた。

「も、もっと、ちゃんと、触ってください……!ぁっ!」

 触手はまるで痴漢のような動きをみせていた。

 彼女の死角から忍び寄ると彼女の敏感な部分も、そうでない部分も舐めるように撫でては、すぐに離れていくという動作を何度も繰り返す。

 焦らしに、焦らしである。彼女の心は快楽を欲しがり益々堕ちていく。

「あはっ、きもち、いいっ……ですけど、もっと、おく、奥にほしいんです……おねがいですからぁっ」

 そう懇願する彼女の目の前に望みどおりのような太い触手が近づく。しかし、藍子がそれを掴もうと手を伸ばすと、寸でのところでその触手は引っ込んでしまい彼女の手は虚しく空を掴む。

「あ、まって、まってくださいっ……ど、どうして……?」

 そんな彼女はその触手を追って、ふらふらと前に進む。その姿は餌を前にぶら下げられ涎を垂らしながら追う動物のようである。

 だが、その触手は彼女を焦らすために出てきては引っ込むという動作を繰り返しているわけではない。

 触手には目的があった。それは藍子をある場所まで誘導することである。

「いや、いやぁ……もう、がまん、できないんですっ……」

 藍子を誘導するのは触手にとって非常に簡単であった。

 本来、正常な思考をもった獲物であれば散々に嬲り意識を弱めたあとにその場所に強制的に運ぶのだが、すでに欲情し意識を朦朧とさせている彼女にその必要はない。

「あ、ああぁ……」

 触手を前にちらつかせるだけで彼女はそれに向かって歩き続ける。途中途中で適度に秘所や菊門を撫でたり、服に入り込み体中を刺激することも忘れない。

 そうした触手の導きにふらふらと誘導されていた藍子だったが

「きゃああっ!?」

 ある地点につくと触手はゆっくりとした動きを急に変え、すばやく彼女の足に巻きつくと、そのまま地面に倒した。

「あ、ああっ、やっと、ですか……?」

 尻餅を着いた姿勢で、彼女はその表情を期待で緩ませた。

 そして自分の指を使って誘惑するように秘所を開く。くぱっと開かれたその場所は濡れに濡れて、てかてかとぬめりを帯びながらひくついている。

「きて、ここ、それ、いれて、ぐちゃぐちゃしてっ……!」

 たくさんの触手に体中を嬲られ、骨の髄まで犯されしゃぶりつくされるような。そんな期待だけでも下腹部は強烈に疼き、とろりとした蜜が零れる。

 が、その期待は裏切られることになる。

「あ、えっ、これ、は……?」

 魔方陣。

 藍子の下には光りだすそれがあった。

 それは乗るものをどこかに転移させるダンジョン定番のトラップ。触手達が彼女を連れてきたかったのはこの場所である。

「ひかって……?あっ――!」

 それに気づいた瞬間、カッと強烈な光がその場を埋め尽くす。

 ジュル、ジュル…

 そして、その光がおさまったとき、そこには藍子の姿はなく

 ジュル、ジュル…

 彼女をここまで誘導していた触手だけがゆらゆらと揺れていた。

………………………………………………
………………………………
………………




「う、い、いたっ……!」

 頭が締め付けられるような痛みに、彼女は反射的に頭を抑える。

「あ、あれ?触手さん、は……?ここ、は……?」

 藍子を取り巻く環境は一瞬でがらっと様変わりしていた。

「なんでしょう、ここ、は?」

 言い表すのであればそこは広い円形の密室であった。天井、壁、床ともに石造りで、入り口もなければ窓もない。しかし、壁には等間隔に大きな松明がかかっており、それが照明となっているおかげで真っ暗ではなかった。



 闘技場。一般的にそう呼ばれるその場所に藍子はいた。当然ながら彼女がその場所のことを知っているわけはない。

「…………?」

 そんな藍子はその闘技場の中央に尻餅を着いた格好で呆然としていた。

 彼女が何故呆然としているのか。その理由はふたつ。

 ひとつは、突然こんな闘技場に飛ばされたせいで脳が処理し切れていないこと。

 そしてもうひとつの理由は彼女の目の前。

「すらい、む……?」

 粘着質な音を小さく立てながら『それ』はそこにいた。

 青い半透明の色に柔らかいゼリーのような形状、それはまさしくスライムというもので間違いはなかった。

 しかし、藍子が戸惑っているのは動くスライムということではなく、その特徴的な形であった。

「えっと、おんな、のこ……?」

 そのスライムはゼリー状のぶよぶよとした形ではなく、あきらかに人型でさらにいえば女性特有の膨らみを持っているスライムであった。

 スライム娘。この界隈でそのスライムはそう呼ばれる存在であった。

 それに対している藍子の頭の中には疑問符が大量に浮かぶ。スライムという存在を知らないわけではないがそれが人型を形成している姿を見るのは初めてだったのだ。

 ズリッズリッとスライム娘はゼリー状の身体をひきずりながら藍子に向けてゆっくりと近づいてくる。藍子は逃げるという選択もできずにただ近づくスライムをぼうっと眺めることしかできない。

「あっ……」

 そしてスライム娘は藍子の前に立った。尻餅はついたままの格好だったので藍子は彼女を見上げるような形になった。

「あのー……?」

 どうしていいかわからない藍子はとりあえずスライム娘に声をかけてみる。

 すると、その声に反応したのかどうかはわからないが、スライム娘は藍子の後ろにゆっくりと回りこむと、これまたゆっくりと藍子を後ろから抱きしめるように包みこみだした。

「ひゃっ……?」

 ずしっとしたスライムの重みがかかり、藍子は少し驚いた声をあげる。いまだに藍子はスライム娘が何をしようとしているのか理解できていなかった。

 そんなきょとん顔の藍子の肩上からスライム娘は顔のような部分を覗かせる。

(あれ……?私を、見て……?)

 そのスライム娘の顔に目と鼻は見当たらない。しかし、口の部分には形だけなのかもしれないが人間の唇と近いものが形成されている。

 そしてその顔は呆然としている藍子の唇にゆっくりと近づき

「んぅっ……!?」

 そのままスライム娘は藍子に唇をねっとりと重ねた。

「んんうっ!?」

 そして、藍子の唇の隙間を見つけるとスライムの形状をいかしてそこから口内に入り、口の中をじっくりと舐めまわし始めた。

「は、ぁ、あ、むぅっ……!」

 その刺激に藍子の身体は忘れていた疼きを強制的に覚醒させられていく。

(あ……あっ!これ……この感じっ……!!)

 突然の転移、突然のスライム娘との出会い。それらの事象は藍子の欲にまみれきった思考と身体の発情、疼きを一時的であるが忘れさせてくれていた。

 しかし、それはスライム娘との濃厚な接吻をした瞬間に体中に強烈な熱として再び現われだし、藍子の思考を一瞬で色情に染めてしまう。

(これ、これぇっ!)

 口の中を温いゼリーが撫で回すような感覚だけで、藍子の身体は跳ねる。

「あむっ、うぅっ、ん!ぷ、はぁっ!は、ぁあ……」

 スライム娘は藍子の口内を好きなだけ蹂躙した後、ゆっくりと唇を離した。

「あっ、もっと、もっとキス……」

 藍子はスライムとの唇の間に涎の糸を作りながら名残惜しい声をあげる。するとその声を理解したのか、藍子の顔の前に再びスライム娘の顔が近づいた。

「あっ♪んむっ……!」

 藍子はそれに自分から唇を重ねていく。その顔は嬉しさと悦びに溢れ、舌とスライムの触れ合う淫靡な音に脳を支配され、彼女はスライム娘にその身全てを預けてしまっていた。

「ん、むぁっ……もっと、もっとぉっ……」

 しばらく藍子はスライム娘に口内も舌も好きなように蹂躙される。その顔は完全に欲情しきった雌のそれだった。



………………………………………………
………………………………
………………



 スライム娘にとって高森藍子は極上のご馳走という他ない。

 本来スライムというものはダンジョンに潜むモンスターの中でも最下位カーストに属するものである。そのどろっとした形状以外に何か特別な力を持っているわけでもなく、遭遇した相手が相手であればものの数秒で打ち倒されることだってある。

 スライム娘はそのスライムが少しだけ進化した姿だ。だが進化しただけで何か特別な力をもつこともなく、彼女もまた相手によっては簡単に倒される存在に変わりはない。

 そんなスライム娘の目の前に媚薬に身体と精神を溶かされ、発情しきった何の力ももたない非力な少女が現われたらどうだろうか。

 スライム娘にとってそれに手を出さない理由はない。この場所に限り横取りされる心配もないのだ。

 だからこそ、スライム娘は藍子の身体を隅から隅まで抱きこむように包み込み、その美味を堪能していた。

 そして、高森藍子にとってもその刺激は待ちに待ち望んでいたものであった。

 いやらしい音を立てながらまるで恋人のように唇を重ねている間にも彼女は身体がどんどんと生温いものに飲み込まれていることには気づいていた。

「んむっ、ジュ、るっ……んあっ、ぷ、はぁっ♪」

 だが、藍子はそれすらも嬉しかった。漸く、漸くだった。イクこともできず焦らされ、かといって自分で慰めようが全くおさまることのない疼き。それを癒してくれる相手が目の前にいる。

 唇を離し、淫靡の色を宿す瞳を藍子はスライム娘に向ける。

 スライム娘がそれを理解したのかはわからないが、藍子の身体を抱きつくような形で包み込んでいたスライム娘はまずは慣らすような愛撫から始める。

「ふぁっ、ぁん……やさしい、のいやぁっ……」

 そのもどかしい刺激に藍子は子供のように抗議するが、スライムに取り込まれた身体を自由に動かすこともできずただ身を任せるしかない。

 スライム娘はそのままマッサージするように胸を揉みあげたり、硬く尖った乳首に吸い付きキュッと摘むと、くりくりと転がしたり吸い付いたりする。

「あっ、むね、すごいぃっ……」

 その刺激も今までとは違う。我慢させるように焦らすものでなく藍子を絶頂させるための刺激であった。

 さらにスライムは胸だけでなく、脇も舐めまわしはじめた。しっとりとした汗もスライムにとっては絶品である。

「あ、あはっ、そんなところ、きたないです、よぉっ!あは、あはははっ!」

 脇を舐められるようにくすぐられながら胸を弄られ、藍子は笑いながらも甘い声をあげる。

 そのままスライムは脇腹とお腹をくすぐったり揺らしたりしながらどんどん下に移っていく。

(ああ、はやくっ、はやくっ!もっと、した!したに、くださいぃっ!!)

 心の中で藍子は懇願していた。もう我慢の限界はとうの昔に過ぎきっていた。

(ぐちゃぐちゃなわたしの中を、もっとぐちゃぐちゃにしてほし、いぃぃぃっ!)

 そしてその期待にスライム娘は応えるように動き出した。

 クチュッ、と粘着質な音がしたと思った瞬間に、膣の入り口を押し広げながらゆっくりとスライムは彼女の中に入っていく。

「あっ、あっ、あ!」

 スライムが膣壁をジュルジュルと舐めまわしながら膣に溜まっていく感触。さらには膣だけでなく子宮にまでも入ってくる。

「あはっ、わたしのなか、いっぱい、に……」

 そして膣と子宮にはみっちりとスライムが満たされた。だが、それだけで終わるわけはない。

「ひゃっ!?あっ、あ!ふ、ふるえて!?これ、あ、すご、すごいいいぃ!」

 膣に入り込んだスライムが一斉にその中で弾けるように震えだしたのだ。今まで膣の中までは何もされていなかった藍子にとって、それはあまりにも強すぎた。

「これっ、これえっ……!ずっと、まってたん、ですっ!!あぁっん!!」

 しかし、スライム娘はまだ止まらない。

 キュプッ…

「ひぃっ!!?!!?」

 スライム娘がもうひとつ目をつけていたものがある。それは先程から無視するなといわんばかりに必死に主張するように尖りきった淫核だった。

 スライム娘はその中にクリキャップのような物を作り、淫核にそれをギュッと被せたのだ。

 藍子に膣からの刺激とは違う電流がビリッと走る。

「あ、あ――!」

 藍子の心はここで初めて期待と恐怖に割れた。

 恐らくこのクリキャップ状のスライムはこれから思いっきり淫核を吸い出すだろう。さらにそれと同時に膣の中に溜まっているスライムは一斉に動き出すに違いない。藍子はそれを確信していた。

 そして、藍子はその瞬間に今まで溜め込んだ全てのものを放出して盛大な絶頂を迎えることになるということまでもわかっていた。

 今まで聞こえていなかった心臓の鼓動が嫌なぐらい鮮明に聞こえ始める。

「ひ、ひっ、いっ――」

(怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!)

(でも、でも、吸って、吸ってほしい……!からだ、ぜんぶ、めちゃくちゃにっ……!!)

 恐怖と期待の思考に震えていた藍子の身体に、ついにその時は訪れた。

 グジュッ!ジュッ、ジュルウウウウウウウ!!!

「は、ひゃっ、あああ、アアああああああああああああああああっっ!!!?!?!」

 膣の中のスライムは藍子の想像どおり、今までで一番強く打ち震えながら、子宮の中まで強烈な揺さぶりと強く舐めまわすような刺激を送る。

 そして、それと同時に淫核についていたスライムはそれが伸びてしまうほどの強い吸引力でそこを吸い出しながら、淫核全体を強烈にしごき上げた。

「やらっ、やらぁっ、だめ、こわ、い、こわいいいいいぃぃっ!!!!」

 溜め込んでいた淫欲が全て解き放たれ、疼きが消えるまで藍子の絶頂はおさまらない。

「いやっ、いやぁっ、ずっときもちいの、いやあああああああああ!!」

 溜め込まれていた欲求が全て外に放出されていく。それは涙にも鼻水にも、涎もなりながら、または潮吹き、放尿と変わって全てスライム娘に吸収されていく。

「ひ、にゃ、ああ……あ、あああ……」

 そして、一生とも思えるような長い長い絶頂が終わったとき、藍子の思考は空っぽになっていた。

 口はだらしなく開きっぱなしになり、びくびくと震えながら放心しっぱなしの状態だ。

(あ、ああ、すごい、すごいっ、すごい、のがぁっ……)

 絶頂の余韻は全く静まる気配がない。実際に藍子の秘所は愛液も何もかも垂れ流しの状態になっていた。それはスライムがいまだに柔らかく愛撫しているせいもあるのだが。

(……なにも、ちから、はいら、ない。もう、どうでもいい……?もう、このまま……)

 藍子は思考も身体も廃人のようにぐったりとさせると、スライム娘にゆっくり取り込まれていく。今の彼女にとって生きようが死のうがもうどうでもよかった。

 ゆっくりゆっくりと視界が黒くなっていく。

(もう、目、開けられ……)

 ぷつっ、と何かが切れたような感覚とともに、藍子はその場で気を失った。




………………………………………………
………………………………
………………





 全身を愛撫されている。

「あっ、んっ、うぅ……」

 ぐにぐにとした柔らかい拘束具に囚われている藍子は身体を微塵も動かすことができない。

「あっ、だめ、ま、また、きちゃ、うぅっ……!」

 びくん、と身体が跳ねる。達したことによる膣の収縮反応に膣の中に入り込んでいるものが嬉しそうに反応してまた一層震えだす。

「やだっ、ぁん!もう、やめて、くださ、いぃっ……!?」

 高森藍子はスライム娘に完全にその身を取り込まれていた。

「ど、どうしてっ、こ、こんな、私、わたしっ……ひぅっ!」

 今まで生きてきた中で最大級の絶頂を迎えた藍子は呪縛ともいえるほどの欲情から漸く開放された。

 その絶頂後に凶悪すぎる脱力感と無力感に襲われた藍子は一度、精神を完全に折られそうになった。

 しかし、そこで少し気を失ってしまったことが逆に幸いしたのか、次に目を覚ました時には、その精神状態は弱ってはいるものの、いつもの彼女の思考に戻ろうとしつつあった。

 しかし、問題は全く解決してはいなかった。





「うぐっ、離してっ、離してくださいっ……!」

 いまだに藍子はスライム娘と文字通り身体を重ねていた。

 藍子がどれほど気を失っていたかはわからないが、スライム娘はその間もひたすらに藍子から分泌される淫液を貪っていたのだ。

「あ、うっ、全然、からだ、うごかな……ひゃぁっ!?」

 そのせいで発情状態ではないものの、藍子の身体はいまだに高感度、敏感であった。

「く、あっ、あああああっ!!」

 彼女を責める次の地獄は絶頂地獄だった。

 スライム娘は藍子の身体を完全に取り込んでいた。スライム唯一の利点である軟体上のその身体は獲物を取り込んでしまえば多少力が劣っていてもある程度は押さえ込むことができるのだ。しかも藍子は非力であるがゆえにその心配も杞憂になる。

「いや、ぁっ、す、吸わないでぇっ!!」

 性的刺激を受ける藍子の身体はひどく従順なものに仕上がっていた。

 膣を刺激すれば簡単に愛液も垂れ流すし、尿道に入り込んでしまえば排尿を促せずとも尿を吸い取ることもできる。

 そして、それは藍子にとってとても耐えられるものではない。

「い、やぁっ!もう、いきた、く、ないぃぃぃぃっ!?」

 敏感な身体は絶頂を起こすたびにより敏感になっていき、絶頂するペースを勝手に上げていく。

 多少正気を取り戻した彼女であったが、まだ先程までの淫欲が残っているのか一度イキ癖がついてしまった身体は何度も何度も絶頂を繰り返していた。

 そんな藍子にスライム娘はまだ追い込みをかける。

「ひゃあん!?」

 スライム娘は知能は低いが学習能力のないモンスターではない。藍子をずっと責めているうちにどこをどう責めればいいかということぐらいは学習してきていた。

「な、なにをっ……?」

 スライム娘が作り出したのはスライムを固めて作ったイボつきの棒であった。それを藍子の膣に突然入れ込んだのだ。

「く、うぅあっ……!」

 刺激の質が一変した。今まで柔らかいものに解され責められてきたものが、突然男根が捻じ込まれたような刺激に変わったのだ。それを入れ込まれただけでも藍子は小さく絶頂し、膣とイボ付き棒の隙間から愛液をだらだらと流す。

 しかし、そのイボ付き棒の真価はこれからだった。それは藍子の子宮口からちょっと離れた上の膣壁の部分にぐにっと強く押し付けられた。すると

「ひ、ぃっ!?」

 ぴゅっ、と藍子は潮を吹いた。それは彼女も全く予期しない絶頂だった。いったい何が起きたのか、彼女は全く理解できず思考もおいつかない。

 そこはまさに藍子も知らない弱点であった。

 スライム娘は藍子が気を失っている間に、彼女を責めたてて調べ上げることにより、この部分を刺激することでより多量の愛液を摂取できることを学習していたのだ。

「な、なに、これぇっ……!?いやぁ、やめ、おさ、おさないでっ!」

 ぐにっぐにっと押し付けるたびに、小さな絶頂を繰り返し藍子はビクビクと震え続ける。

「こ、こんな、しらない、こんなのっ、やぁ、やだぁっ……」

 自分の身体なのにそうじゃないような感覚。自身すら知らなかった弱点を責められ藍子はひたすらに悲鳴と嬌声の混じった声をあげる。

 が、スライム娘のの本領はまさにこれからであった。

「ひうっ!?!!?」

 ゴリッ、と音がした。

「あ、ああ……?」

 イボ付き棒がその弱点の部分を強く削ったことを理解した瞬間に、藍子は大きく跳ねた。

「ああああああああっ!?!?!」

 ブシャアッ、と勢いよく潮を吹きだす。スライム娘は嬉々としてそれを吸収した。

 こうすればもっと摂れる。

 そう確信したスライム娘はコブの部分を膣壁の弱い部分に押し当てると、ゴリュッゴリュッ、と音が聞こえそうなほどの強さでそこを削るかのごとく擦り始めた。

「いやっ!!いやあああああああああああああ!!!」

 終わらない責め苦に負け、藍子が二度目の気絶をするのはこれからすぐだった。

………………………………………………
………………………………
………………



「う、あ、う……」

 ビリビリと身体が余韻に打ちひしがれている。

「う、あ、私、どうなって……?」

 藍子は今、洞窟に倒れていた。

「こ、こは……?あの、スライム、は?」

 あの後、体中のありとあらゆる穴全てを犯された彼女は何十度目かの絶頂で気を失った。そこからの記憶は全くない。

「なん、だったんでしょうか……全部、夢……?」

 余韻に打ち震えている身体はそれは夢ではないと否定する。見える証拠としてはいまだに股下を愛液がトロトロと流れているのを彼女は感じていた。

(私、こんな汚れた身体に……)

 軽く放心していると、愛液とは違うドロッとした粘着質なものが膣から流れ出てくる。

「ひっ」

 青い半透明のそれは彼女が今までどんな目に遭わされたのかをありありと実証していた。

「…………ひぐっ、ぐすっ、ど、どうして、こんな、こんな……っ!」

 藍子の脳裏に浮かぶのは、綺麗なショッピングモールと彼女の隣を歩く、明るい笑顔が素敵な少女の姿。

 その次に浮かぶのは、媚薬を塗りこまれ、触手に焦らされ、スライム娘に嬲られて堕ちた今の自分の姿。いまだに立ち上がれない身体。情事の余韻。

「かえりたい、帰りたいよっ、未央ちゃん……未央ちゃん……!」

 地面に倒れたまま、腕で顔を覆うと、藍子は声を押し殺しながら涙を流し始める。

 その声が誰かに届くことはない。



高森藍子【探索中】……転移の床を踏んでしまい、闘技場に転送させられた!スライム娘と戦闘になり、取り込まれ、34時間もの間、弱点を責められ無抵抗のまま 42回もイッてしまった!

モバP「よ、よかったなー催淫、高感度、おあずけから開放されて……」

モバP「まあ、うん。妄想だしね。大丈夫大丈夫、うん。そうだよな」

ちひろ「おはようございます。ってプロデューサーさん!?え、どうしたんですか?私より早く来るなんて……」

モバP「あ、おはようございます。いや、ちょっとやらないといけないことがあって……」

ちひろ「そうだったんですか。誰もいないだろうと思ってたからびっくりしちゃいました」

モバP「あはは、すいません。あの、それよりもちひろさんの後ろにいるのは……」

ちひろ「え?ああ、ちょうど事務所の前で会ったので」

乃々「うぅ、あっさり見つかったんですけど……」

モバP「そりゃ、ちひろさんの後ろに隠れることは無理だろうよ。それより、どうした?朝のレッスンまではまだ時間ありすぎるぐらいだが」

乃々「いや、あの、別に、朝ちょっと早く起きちゃっただけですから……決してレッスンとか張り切ってるわけじゃないんで……」

モバP「なんだかんだ根は真面目だよなぁ」

乃々「そんなわけありませんけど……だったら、帰ってもいいですか……」

モバP「レッスンまで微妙な時間だしなぁ、仮眠室で寝とくか?時間になったら起こしにいくし」

乃々「ああ、やっぱりそうなりますか……レッスンしないわけにはいきませんか……」

モバP「次のレッスンが3倍になるけど、それでいいなら」

乃々「そんなの絶対むーりぃー……」

モバP「お、おお?机の下でいいのか?」

乃々「あの、時間になったら、呼んでください……それまで、もりくぼは空気になりますから…話しかけられてもいませんから……」

モバP「お、おう」

乃々「では……」

ちひろ「私もしっかり休んだ分働きますかねー」

モバP「そういえば休日はどうでした?リラックスできました?」

ちひろ「ええ、もうばっちりと休ませてもらいました。プロデューサーさんは少し休憩しますか?朝早くから仕事してたんですよね」

モバP「……えっと、まあ、はい。まあ、うーん?」

ちひろ「……?まあコーヒーでも淹れるんで少し休憩していいですよ」

モバP「じゃあ、お言葉に甘えて……」


******


モバP「というわけで少し休憩することになりました」

モバP「ちひろさんはデスクにずっと向かってるだろうし、もう一人ぐらいやっちゃうか」

モバP「アルバムは自分のデスクの上だから、そうだなぁ」

モバP「さっきから机の下にいる乃々がちらちらと見えるし……」

モバP「よしっ」

モバP「森久保乃々、と」

[森久保乃々]



「うぅ、もう、ほんと、ありえないんですけど……」

 森久保乃々は今自分が隠れている岩陰から少しだけ顔を覗かせて、何かに怯えているように周りを確認していた。

 だが、いくら目を凝らしたところで彼女の視界には広大な洞窟が入るだけで先が見えるわけもなくただただ、暗闇が続いているだけだった。

「ひっ……」

 しかし、彼女が怯えているのはその広大さと暗闇ではなかった。

「なんですか、なんなんですか……」

 彼女は目をごしごしと強く擦り、対象が幻覚か何かではないかと凝視する。

「あ、か、隠れ……!」

 しかし、その対象は決して幻覚ではない。顔を出していたことに気づき、慌てて岩陰に身を潜めた乃々の前を"それ"は通っていく。

 ジュル、ジュル…

「ひいっ、あ、あんなの、漫画とかでしか、見たことないんですけど……え、これ、夢、夢なんですか……?」

 それは触手であった。何本もの太い蔦のようなものが絡み合い粘液を滴らせながら乃々の前を這いずっていく。

(確かに、たしかに、事務所の机の下にいたはずなんですけど……)

 恐怖心を抑えるように身を丸めながら、現実逃避気味に乃々は思い出していた。

 その日、乃々が厳しいレッスンを終えた後、彼女はいつもどおり事務所に備え付けられている机の下に潜っていた。

 彼女の耳に聞こえてくるのは他のアイドル達やプロデューサーの声だ。事務所は今日も賑やかである。

(はぁ、本当に疲れました……もりくぼにあんなレッスンはむーりぃー……)

 オフィス机の長い幕板に背をつけ、賑やかな声を流し聞きながら乃々はつらかったレッスンを思い出しつつ、ただぼーっとしていた。

(今日はもう、なにもないですし……少しぐらいゆっくりしても……)

 アイドル達とプロデューサーの話し声が心地いい子守唄の役割を果たしたのか、そのままゆっくりと瞼を閉じて乃々は眠りに落ちていく。


*****


 そして、乃々が次に目を覚ました時は、事務所であったはずのその場所は異様な洞窟に成り変っていたのだ。

(なんでこんな、ところに……)

 わけもわからないままに、見覚えもない洞窟に放置されてしまった乃々は普段小さくしている身体を益々小さくして岩陰に収まっていた。

「なんですか……寝てる間に拉致して、いぢめですか、いぢめなんですか……」

 乃々は再び顔を少しだけ出すと目の前を這っていった触手の方向を見てみる。その姿はもう確認できない。

「うぅ、何かの番組だったりするんですか……?う、動きませんよ、ここに餓死するまでいますから……」

 乃々は普段の消極的な思考をさらに増大させ、岩陰に同化するかのごとく身を潜める。

「はぁ……」

 出てくるのは溜め息ばかり、乃々はそれなりに長い時間をその場所で過ごす事になった。

 だが、乃々もただ意味もなく隠れているというわけではない。ずっと岩陰に身を潜めていた乃々はあることに気がついていた。

(また、音が……)

 粘着質な音が乃々の耳に入ってくる。ぞわぞわと寒気が走るようなその音に乃々は身を強張らせる。

(ち、縮まらないと……)

 その音の正体は先程と同じ触手であった。

(き、気づかないで、気づかないで……)

 それはニチャニチャと嫌な音を立てながらさっきと同じように乃々の前を通り過ぎていく。

(……ふぅ)

 音が遠ざかっていくのを確認して、乃々は安堵の息を心の中で小さく漏らした。

(やっぱり、定期的に巡回してるみたいなんですけど……)

 乃々が気づいたことは、触手が先程から一定の間隔で乃々の前を通り過ぎるという行為を繰り返しているということであった。

(ただ、それがわかったところで打つ手はありませんが……)

 彼女がそう思うとおり、例え触手がどのように動いているかわかったところで岩陰から飛び出せるわけではない。

 触手が目の前を通り過ぎるたびに乃々は小さく怯える。しかし、幸いにも触手は目が悪いのか、それとも視野が無いのか岩陰にいる乃々には微塵も気づきそうにない。

 乃々もなんとなくそう察したのか少しだけ安堵する。

(ああいうのって、音に敏感だったりするんでしょうか……)

 それで少し油断してしまった乃々は、つい気が緩んでしまったのか、それとも現実離れしたこの空間に毒されてしまったのか。

(手頃な石……これを……)

 足元に落ちていた石を拾って、乃々はそれを適当な場所に投げ放ってみた。カツン、と石が岩に当たった音が洞窟に反響する。

 その瞬間だった。

「――っ!」

 乃々は絶句した。

 その理由は投げた石が一瞬にして触手に絡みつかれたからである。本当に恐ろしいのはその触手の速さであった。それはついさっき乃々の前を通ったはずだったのだ。それなのに、今はすでに石に絡み付いている。

(あ、あんな、速く動くなんて、き、聞いてないんですけど……!)

 石と戯れる触手を岩陰からコソコソと乃々は恐る恐る観察していた。

 触手の方もしばらくの間その石を触っていたが、それが生物でないものだとわかったのか、触手を鋭くしならせてそれを放り投げた。

 そして、その投げた方向はあろうことか乃々のいる場所だった。

「きゃぁっ!?」

 突然の不意打ちに思わず声をあげて、乃々は反射的に身をかがめた。それが幸いしたのか、投げられた石は乃々の頭上の岩壁にぶつかって粉々に砕け散る。

(あ、危ないんですけど!?い、いまのあたってたら……)

 ぱらぱらと砕け散った石を見て、それがあたらなかったことにひとまず安心する。

(あ、あれ……でも、音に、敏感?)

 そこで乃々は気づいてしまった。自身が驚いて反射的に悲鳴をあげてしまったことを。

「あ」

 そして、石を放り投げた触手が見えない目で確かにこっちを見ていることを。

「ぴっ――――!!!!!!」

 乃々は声にならない悲鳴をあげながら、逃げ出した。

………………………………………………
………………………………
………………



 乃々の人一倍強い逃走本能は今回ばかりは彼女の身を救っていた。

 本来先程の状況で、一般人であれば萎縮してそのままへたれこんでしまい、それこそ触手の餌食になるのが普通であった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」

 しかし、乃々は萎縮する前に恐怖への逃走心が勝つというレアケースを招き、奇跡的にその場から脱出することができた。

「ま、まだ、追って……!」

 後ろからは何かを引きずるような音が聞こえる。それに振り向く暇もなくひたすらに乃々は洞窟内を我武者羅に走り回っていた。

「どこか、どこか、隠れないと……」

 必死に走りながらも隠れられる場所がないかとあたりを見てみるが、さっきまで自分が隠れていたような都合のいい岩陰は見当たらない。

「こ、このままじゃ……あっ!」

 急な走り出しのせいで体力の消耗は激しい。そんな疲れが顕著に表れてきたときだった。乃々の視界には至って普通の扉が飛び込んでくる。

「あいて、あいてくださいっ……!」

 扉が開かないという最悪の結果が脳をよぎるが、どちらにせよ追い詰められた今は扉を開けるほかない。

(ここで、開かないなんてことだけは、まずいんですけど……!)

 後ろから聞こえる音に慌てふためきながら乃々は扉に手をかける。

「あれ?わ、わっ!!」

 しかし、不安とは裏腹に意外にも扉は素直であった。特に障害もなくあっさりとそれが開き、乃々は少しこけそうになりながらもその部屋に飛び込むように入る。

(あ、開いた……よ、よかった……)

 しかし、扉が開いたことに安心している場合ではないことを乃々はすぐに思い出す。

「じゃ、じゃなくて、お、抑えないと……!」

 咄嗟に扉を閉めて、乃々は小さな身体を背中から扉にぴったりとつけて、足を踏みしめた。そして少しの間が空いた瞬間。

 ドン!

「ひぃっ!!」

 強烈な音と衝撃が乃々に襲い掛かる。追ってきた触手が扉にぶつかっているのだ。

「うっ、く、このまま、じゃ……」

 徐々に押されかけている身体に乃々は嫌な汗をかく。しかし、彼女はまだ天から見放されているわけではなかった。

「あ、こ、これは?」

 背中越しの扉に目を向けて見るとその扉には巨大な閂が付いていたのだ。

「こ、これ、下げっ!」

 なりふり構っている暇はなかった。乃々は衝撃が来ないタイミングを見計らって壁にかかっていた堅い木材を閂にかける。木材は閂用のものだったようでぴったりと当てはまり扉を一瞬で頑強なものに変えた。

「あ、ああ……」

 巨大な閂がかけられているとしても乃々は不安が治まらないのか、いまだに扉に背中をつけて、構えていた。

 しかし、閂の効果は絶大であったようだ。しばらく扉に何度か衝撃が来るが先ほどとは違いある程度防いでくれていた。扉の向こう側にいる触手もそれに気づいたのか何度目かの衝撃音のあとにようやくそれは止んだ。

「や、やっと……?」

 そして乃々は恐る恐るではあったが、扉を見ながらゆっくり離れる。扉にはもう衝撃は来ないようだ。

「は、はぁぁぁぁっ……」

 へたっ、とその場に乃々は座り込んでしまう。体中の力が抜けてしまったのだ。

「もう、なんなんですか、本当に……なんでこんな目にあわないといけないんですか……」

 いまだに震えている身体を落ち着かせるためにとりあえず呼吸を整える。しかし、まだ状況が良くなったわけではない。

「出たところで、また鉢合わせするに決まってるんですけど……この部屋がどこかにつながっていれば……」

 そう言って乃々は座り込みながらその部屋を見渡して見る。しかし、別の扉や通路があるわけもなく、その部屋はあきらかな密室であった。

「はぁ、どっちにしてもしばらく休むしかありませんか……」

 とにもかくにも一難は去った。身体も心も落ち着くまでは、この部屋でしばらく休息を取ろう。そう思った時だった。

「……?」

 乃々の耳に小さな音が聞こえた。

 それは部屋の外からではなく中に響くような音だった。一瞬空耳であったかと疑ってしまうような本当に小さな音であったが、乃々は不振に思いあたりを見渡して見る。

 そして、ある四角いものが部屋の中にあることに気がつく。

「こ、これは……宝箱、ですか……?」

 そこには今まで気づかなかったのが不思議なくらいに輝いている宝箱であった。

 乃々は立ち上がり、ふらふらと宝箱の近くまで歩いていく。

「ど、どうみても宝箱ですけど……もしかして何か武器とか……」

 今までのは全て前振りで、この宝箱から武器を手に入れてあの触手を倒すまでが流れなのか。もしかしてそういう番組なのか。

 乃々はそう思い、宝箱に手をかける。鍵もついていないようであけることは簡単そうだ。

「身体を使う系の番組は無理って前話してたはずなんですが……というかそれにしても手、込みすぎなんですけど……」

 もしもこれが本当に収録だったりしたら、本気で今後の進退について考えよう。乃々はそう考えて、ゆっくりと宝箱を開いた。

「ど、どんな武器、が……って、え?」

 が、そこに入っているものは武器は武器でも、乃々の考えているものではなかった。

「こ、これは……?」

 それは確かに武器といっても間違いではない。

 しかし、そこに入っていた様々な種類のそれは主に女性に用いられる武器であった。

「ひゃっ!?」

 その中身を見た瞬間、急に宝箱が光り、それに驚いた乃々は思わず尻餅をついてしまう。

「な、なな、なんですか?なんなんですか?え、あれ、あ、足がっ!?」

 そして、尻餅を着いた状態で乃々はなぜか股を開いていた。それは彼女がそうしようとしてやったわけでない。

「な、なんで、勝手に、開い、てっ……!?」

 それは宝箱の呪いであった。宝箱を開けた時に発した光を浴びたものは強制的にガニ股のような姿勢をとらされてしまうのだ。

 しかし、乃々の場合は尻餅を着いてしまったためか、どちらかというとM字開脚に近い格好をとってしまうことになった。

 だが、どちらにせよ乃々にとって恥ずかしいことに変わりはない。

「と、閉じれ、ないんですけどっ……!ど、どうなって」

 いくら力を込めて見ようが足は何かに固定されているかのように動かすことができない。

「こ、こんな格好……」

 誰か見ているわけではないが、股を開くというのは女性的に恥ずかしいことこの上ない。しかし、その宝箱はただ辱めるために彼女を開脚させたわけではない。

「あ……え、な、なに……?なんで浮いて……?」

 乃々の目の前には宝箱の中に入っていたものがふわふわと漂っていた。うっすらと何か妖気のような物を纏っているようなそれは全て乃々に向いている。

「え、えっ?な、なんでこっちむいているんですか?え、え……?」

 そして、それは開脚しながら戸惑っている乃々に

「あ、そんな、じょ、冗談ですよね……?ま、まって……!」

 襲い掛かっていった。

………………………………………………
………………………………
………………



「う、くぅっ……!」

 乃々も多少偏りはあれど性知識ぐらいは持っていた。宙に浮いているその道具の数々がどのような用途で使われるのかぐらいは知っているのである。

「ひ、く……」

 可愛らしいピンク色のそれはローターと呼ばれている道具。それは細かい振動をしながら乃々に纏わりついていた。

 宙に浮いているローターは複数個あった。それらは乃々の服の中に次々と入り込んでいくと、まずはまだ成長途中の胸を弄り始める。

 乃々の膨らみかけの胸の形に沿ってぐるぐると回りながら、徐々に中心に近づいていくような動きでそれは彼女を責めていく。

 そんな乃々の乳首はだんだんと近づいてくるローターに反応しているのかピンと尖り主張し始めていた。

「ひ、あっ……!」

 そして、ついにローターは乳首に到達すると、そこを挟むように接着する。そして、次は乳首のまわりを解していくようにまわりだした。

「あっ、やめ、やめてくださ、いっ……!」

 ぴりぴりとした刺激に乃々は嫌がって声をあげるが道具は動きを止めることなくまさに機械的な動きで乳首をひたすらに責める。

「う、うぅ、あっ……!」

 次第に呼吸が少し荒くなってきていることに乃々自身気づいてはいるものの、抵抗のしようがない。

「ちょ、ちょっと、そこは、だめで、す……!!」

 そして余っていたローターはついに乃々の下半身を触りだした。

「あ、くっ、くすぐっ、ひゃい……」

 まずは足から太腿にかけて、軽く触れる程度の強さでゆっくりとくすぐるようにローターは乃々を弄る。その絶妙なもどかしさに彼女は全身の鳥肌が立つのを感じた。

「あ、そ、そこより上、は……!?」

 しかしローターは嫌がる乃々を無視し、そのままゆっくりと上がっていき、ついに下着越しに乃々の秘部にピタッ、と付く。

「ひ、ぃっ!?」

 それと同時にヴィイイイイイという細かい振動音と共に、乃々の中をもどかしさとは違う快感が走る。

 そのローターは振動したまま、下着越しに乃々の割れ目をなぞりながら往復を始めた。

「あ、やめっ、やめて、くださ、んんっ……!」

 じわりじわりとした責めが乃々の身体を蝕む。まだ性に対して未成熟なその身体は突然の快感に戸惑いを隠しきれない。

「う、あっ、い、いつまで……あっ」

 しかし未熟とはいえ秘部を優しくなぞり弄られると、その身体は少しずつ熱を帯びていく。その証拠に下着はすでに乃々の愛液で染みができ始めていた。

 ローターの駆動音ともうひとつ、そこに粘着質な音が混じりだすのにそう時間はかからなかった。ローターがぬめりを帯びた秘部を撫で上げるとクチュッ、と確かにいやらしい音が密室に響く。

(こ、こんな、感じるはずない……ないはず、なんですけど……!)

 そう頭の中で必死に否定するものの、秘部から溢れ出る蜜を止めることはできない。

 さらに乃々の秘部を狙っているローターはひとつではなかった。

「ひぁっ!?」

 突然、秘部からの快感が急激に増加する。

「あっ、そ、そこは、や、ぁん!やめ、だめっ……!」

 それは別のローターが乃々の淫核を振動しながら擦り始めたからである

「あっ、ぁっ!そ、そこは、ほんとに、や、やめて、くだ……ぁん!」

 何とか耐えるように堅く閉ざしていた口も、淫核への責めには耐性がなかったのか少しずつ綻び、小さな嬌声が漏れ始める。

 すでに秘所はグショグショに濡れ、下着はその役目を放棄している様であったが、ローターはその強さを変えることなく一定の間隔で確実に乃々の身体と精神を昂ぶらせてく。

「は、ぁっ、んっ!」

 乃々の声も普段の静か過ぎるそれとは打って変わり、女性特有の甘い声を出し始めている。

「な……なんで、こんな、目に、ぃぃっ、あっ!?だ、だめ、そんな、きもちいはず、なんか、ぁっ……!」

 ローターの強さは変わらずとも乃々の感度は上がっているのか、淫核の裏側をなぞられるだけでも彼女は身体を震わせるまでになっていた。

「ふ、く、ぅぅ…………あ、え……?」

 そして、ローターはしばらく乃々を弄り倒し、存分に火照らすとゆっくりと彼女の身体から離れていく。愛液まみれになったそれは、その様を見せ付けるかのように乃々の目の前で漂う。彼女はそのローターに酷い嫌悪感を示し、顔を背けた。

「う、うう……はやく、解放して、ほしいんです、けど……」

 涙目ながらにそう言ってみるが、目の前に浮いている道具達がその言葉を理解できるわけもなくすっかり興奮状態になった彼女の身体にまた新たな道具が向かっていく。

「ひっ、そ、それ、は……!?」

 その道具達は、性行為に用いられる道具の中でも割とポピュラーな、バイブ、アナルスティック、それと電動マッサージ機であった。彼女の顔が青ざめる。

「あ、そ、それ、入りません、入りませんから……!」

 宝箱の中から瓶が浮いてくる。その中にはみっちりとローションのような液体が満たされており、それが道具にだらだらとかけられていく。粘液を滴らせるその道具は乃々を責める準備ができたのかゆっくりと向かってくる。

「あ、ああ……」

 男根の形をしたバイブは乃々の下着をずらして秘部を触る。そこはローションと愛液が潤滑油になっておりクチュクチュといやらしい音を立てる。

「ま、まって、お願いですから、まって、ください……!」

 乃々は少しずつ秘部に圧がかかるのを感じ、必死に制止しようとするがバイブは動きを止めない。

「う、あ、ぁっ……!」

 ローションと愛液で滑りは十分であったが乃々の膣は年相応に細く小さい。そんな中をミチミチと押し広げながらバイブは突き進んでいく。

「ひ、ぐ、ぅっ!」

 股が裂けるような感触と痛みが乃々を襲う。目からは痛みに涙が流れ呼吸も詰まるような荒いものになっていたがバイブはお構いなしだ。

「う、あ、も、もう、はいりません!入りませんからぁっ!」

 小柄であるがゆえに乃々の小さな膣ではバイブは途中までしか入らない。それが気に入らないのか、そのバイブはもっと入れさせろとでも言うかのように軽く前後運動を起こし乃々の子宮口を何度もノックする。

「あっ、あっん、おく、たたくのは、やめて、くださぃっ……!!」

 そこが叩かれるたびに乃々は身体を跳ねさせる。バイブもしばらく奥を小突いていたがこれ以上は無理だと悟ったのか、ミチッと子宮口を押すような形で動きを止めた。

「う、うぅっ、はぁ、はぁ……」

 腹部からの圧迫感になんとか慣れようと乃々は呼吸を整えようとするが、彼女を責めようとする道具はそれだけではない。

「は、ぁっ、ひ、いっ!?」

 クチッ、と音がした。

「そ、そこは、いや、いやぁっ……!」

 アナルスティックと呼ばれるそれは名前の通り、アナルを責めるための道具であった。ゴムの球体が連続してつながれているそれは、入れれば入れるほど球体が大きくなっていく仕組みだ。今回は乃々のサイズに合わせているのか比較的に小さめのものが用意されていた。

 しかし、小さかろうが大きかろうが乃々にとって最悪なことに変わりはない。そこでの経験が豊富なわけもなく乃々は次に来るであろう未知の快楽に怯える。

 ツプッ、クプッ

「くぁ、う、ぁっ……!」

 大量のローションがかけられていたせいなのか、それとも小さめなサイズのせいなのかアナルスティックは割りと抵抗なく乃々の菊門を通っていく。

「や、あっ、ぁん!?」

(え、な、なんで、こ、こんな?)

 乃々は臀部からの予期せぬ快感に戸惑っていた。

(ま、前のほうはあ、あんなに痛かった、のに……?)

 実際に膣にバイブが入れ込まれた時は裂ける様な酷い痛みが伴った。その経験からアナルスティックが挿入されるときもそれと同様か、もしくはそれ以上の痛みが来ることを乃々は覚悟していた。

しかし、

「う、あっ、やん!だしぬき、やめ、てくださ……!」

 チュポチュポといやらしい音を立てながらアナルスティックは不思議にも乃々に簡単に馴染んでしまっていた。

「そ、そんな、ぁん!お、お尻、で感じるなん、てっ……!?」

 膣ほどの圧迫感はない。それどころか細長い麺棒でお尻を弄られるような感覚に乃々は快感を覚えていく。

「こんな、知らない、こんなの、知りませ、んんっ!」

 奥に入れるほどに球体は大きくなっていくという設計は親切で残酷だった。それは乃々の未開発な臀部ですらあっという間に悦ばせてしまうほどだったからだ。

 一度奥まで入り込むと一個一個を味わわせるようにゆっくり抜いたかと思えば、次は一気に入れ込んだりする。乃々はその滅茶苦茶な虐めに嬌声をあげるしかない。

「ひ、うっ!お尻、そんな、しない、でぇ!しないで、くださぃっ……!」

 そして、そんな臀部からの刺激に喘ぐ乃々の中でもうひとつ動き出したものがある。

「んっ、ひ、いいいいいいいいぃぃっ!!?!?」

 それは、乃々に強烈な痛みを与えながら膣に挿入されたバイブだった。そのバイブのスイッチが勝手にONになり振動しながら先端部分がぐりぐりと首振りを始めたのだ。

「あっ!?だめ、広が、あ、ああっ!やらぁっ、いっしょ、いっしょやだぁっ!!!」

 ぐにぐにと子宮口が揺さぶられ、お尻に入っているアナルスティックもチュポチュポと出し抜きされる。

「ひゃあ、ぁん!や、いっしょ、だめ、おかし、おかしくなっちゃっ……!」

 欲情した身体はいつしか膣の痛みも快楽に変換し、愛液の量もそれに比例して溢れている。

 そして、宙に浮いていた電動マッサージ機がついに満を持して動く。

「あ、あっ?」

 先程までローターに弄られていた淫核にそれはぴとっと押し付けるようにあてられた。

 ひっ、と小さな悲鳴が乃々からあがる。そして電動マッサージ機はぐりゅぐりゅと淫核を押しつぶすように動き、淫核をほぐしていくとぴたっと動きを止める。

 その止めた意味がわかったのか、乃々は次に来る快感に慌てふためいた。

「あっ!ま、まって、まってくださ」

 乃々の制止の言葉は最後まで続かなかった。

「ひにゃああああああっ!!?!?!」

 ヴィイイイイイと大きな機械音が響いた瞬間に彼女は目を見開き身体をがくがくと震えさせる。

「あっ、ぁっ!?あ、これ、すぐ、だめ、こんなの、あ、やあああああああっ!!」

 そのまま抗えない快楽に何かを思う暇もなく、乃々はビクッと震えると盛大に潮を吹きだした。

「やにゃ、これ、やあああああっ!!!」

 まだ幼さの残るその体は今までの人生の中で一番強い絶頂を経験する。その衝撃に身体は痙攣し息はつまった。

 が、それでも道具達は動きを止めることなく乃々は、小さなその身体をいやらしく開発されていった。



………………………………………………
………………………………
………………



「ひゃぁ、はぁ、あっ、ぁぁ……」

 乃々はぐったりと地面に倒れていた。いつのまにか宝箱の呪いは解けていたのか自由に動けるようになったものの、散々嬲りつくされたせいで腰は抜け、起き上がる体力もない。

 しかも、乃々はまだ道具達に解放されていない。

「あ、ひ、んんっ!!」

 膣に入ったバイブが最奥を叩き、子宮口を震わすと乃々は軽く潮を吹き身体を震わせる。

 淫核にもさっきより弱い振動ではあるが電動マッサージ機が性感を開発するような動きを続けていた。実際にそれは乃々の身体全体の感度をあげることに貢献しており、14歳の少女の身体をより娼女へと近づけていく。

「もう、む、りぃ……むり、ですから、あっ!」

 アナルスティックも一度挿入されてからずっと乃々のお尻を弄り続けていた。すでにお尻だけでも何度か絶頂をしている。

 さらに硬く尖った乳首には一度離れていたローターが再び挟み込むようにひっついていた。成長途中のその胸もいまでは立派な性感帯になりつつある。

「もう、いやぁ、こんな、いつまで、ぇっ……」

 バイブが少し動くだけでも膣は悦びピチャピチャと愛液を溢れさせる。道具達はそれぞれが巧みに動き乃々の全身を犯しつくしていった。

「ゆるして、も、ゆるしてく、ださっ……ぃぃっ!?」

 そんな中、道具達の動きがまた激しくなっていく。乃々の苦難はまだまだ終わらない。

………………………………………………
………………………………
………………



「あ、ああ……」

 堅い地面に乃々は倒れていた。散々に乃々を嬲っていた道具達の姿はもう見当たらない。

「ぁ……」

 宝箱も道具達と共に消えたのか、今その部屋は乃々のか細い呼吸と、淫気だけが充満する密室になっていた。

 いまだに秘所は愛液をとろりと溢れさせ、水溜りができていることからあれから乃々がどれだけ責め抜かれたのか、その惨状を物語っていた。

「…………」

 うつろな瞳が閂のかけられている扉を見る。

 あれからどれだけ時間が経ったかはわからないが自身をこの部屋に押し込んだあの触手はもうどこかにいっただろう。

 そう思うがしかし、乃々はもう立ち上がることもできずに、ぐったりと倒れたまま彼女はその意識をそっと手放した。





森久保乃々【探索中】……呪われたエッチな道具が入った宝箱を空けてしまった!、呪いでガニ股状態で動けなくされ、浮かび上がった道具が弱点を激しく責め上げ、可愛らしい声をあげながら無反応になるまでイかされてしまった!

モバP「おおう、道具責めされる乃々というのも中々……」

モバP「って、もうこんな時間かやはりとんだ時間泥棒だな……」

ちひろ「プロデューサーさん?そろそろレッスンの時間じゃないですか?今日は付き添うって言ってませんでしたっけ?」

モバP「あ、そうですね。じゃあ乃々と行ってきますねー。おーい乃々?」

乃々「あ、も、もう、そんな時間ですか……トレーナーさんが風邪引いたりして中止ってことは……」

モバP「おう、今日もトレーナーさんは元気だろうから乃々も元気に頑張ろうな。さ、行くぞー」

乃々「あ、あぁ、我が不浄の聖域が遠のいていくー……」

モバP「最近蘭子と話したか?」


*****


トレーナー「ほら、ステップ、ステップ!」

乃々「ひ、ひいぃっ……」

トレーナー「その調子だ、いいぞー」

モバP「レッスン大変そうだな……まあ、しっかり頑張ってるみたいだし……」

モバP「仕事をするという名目で持ってきちゃいましたパソコン!!」

モバP「ご、午後からは本気出すから、午後から頑張れば何とかなるから」

モバP「そして今回は何人かのアイドルの資料も持ってきました。あ、もちろん午後から使う用の資料ね」

モバP「適当に選んでーーーー。この子だ!」

モバP「クラリスさん!シスターと異種姦ってなんか因縁感じるよね!どんな想像になるかはわからないけど!!」

モバP「よし、最悪乃々が倒れた場合にすぐ駆けつけられるように準備して……」

モバP「クラリスさん、と」

[クラリス]



「信じられません、どうして教会の下にこんな地下洞が……?」

 クラリスは薄暗い洞窟の中を歩いていた。手には小さな燭台を持っており、そこには火が灯された蝋燭が刺さっている。

「神父さんも驚いてましたし、もしかしてずっと昔からあるものなのでしょうか……」

 蝋燭の明かりだけを頼りにクラリスは進んでいく。


*****


 クラリスがその洞窟に足を踏み入れることになったのは、教会に通う子供たちの発言がきっかけだった。

「え?変な音が聞こえる、ですか?」

「うん!なんか教会の中にいたら変な呻き声のような音が聞こえるんだ!」

 その日、クラリスはいつもどおり教会での活動を終え、そこの花壇の手入れをしていた。そんな彼女に子供たちが寄ってきて話しかけてくる。

「呻き声……私は今まで聞いたことありませんが……」

「えー!でも、ちーちゃん確かに聞こえたよね?」

 ちーちゃんと呼ばれた子は大きく頷く。その瞳は好奇心に溢れているようだった。

「うん!確かに教会にいたときに聞こえたの!!ちょうど祭壇のほうから!!」

 どうにも嘘を言っているような感じではない。クラリスは花壇の手入れを中断して軍手を外す。

「気にはなりますね……そこまで案内してもらってもいいですか?」

「うん!あ、どうせなら皆で探したいんだけどいい?」

「……騒がしくしなければ、構いませんよ。皆さんを呼んできてください」

「やったー!!」

 にっこりと微笑みながらそういうと、子供たちは冒険心がくすぐられるのかぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ。その騒ぎを聞いて他の子供たちも勝手に集まりだした。

(まあ、たぶん気のせいなんでしょうけど……)

 恐らく教会に入り込んだ隙間風が偶然そういう風に聞こえてしまったのだろう。そう仮定をつけてクラリスは子供たちと教会に歩いていく。

(早く隙間風が吹き込まないような教会にしないといけませんね……)

 アイドル活動は順調ではあるものの、いまだに教会はまだ少しぼろいところが目立つ。もっと頑張らないといけません、そう思いながらクラリスは教会の門を開き中に入った。教会は今日に限って珍しく参拝客はいないようで、初老の神父だけが突然入ってきた彼女と子供たちを見て目を丸くしていた。

「探すのは構いませんが、走ったり騒いだりしたらだめですよ?」

『はーい!』

「じゃあ、探検開始だーっ!」

 子供達が散っていく。そんな光景を不思議そうに眺めている神父にクラリスは一礼して近寄る。

「おやおや、また元気なことで。何かありましたかな?」

「神父さん、すいません、実は……」

 クラリスは彼に困ったような表情で今までの経緯を説明する。

「ほほう、呻き声ですか。私も耳を悪くしてますからそういった物が聞こえた覚えはありませんが……」

「私も聞いたことはありません。恐らく隙間風か何かがそう聞こえてしまったのではないのだろうかと思いますが……」

 神父は少し考え込むように顔を伏せたが、やはり思い当たる節はないのか顔を上げてクラリスに困り顔で微笑む。

「私も子供のころはそういった冒険をしたことがあります。子供たちもきっとそういう年頃なのでしょうな」

「すいません、教会の中を少し騒がしくしてしまって……」

「ほっほっほっ、子供は騒ぐのも仕事ですからな。それに私はこの後少し外に出てくるので構いませんよ。ただ怪我にだけには注意してくださいね」

「ありがとうございます……私がしっかり見ています」

「ええ、お願いします。それでは少し外に行ってきますかな」

「お気をつけて」

 お互いに一礼し、神父は教会から出て行く。それを見届けたクラリスも子供たちと混ざって教会の中を探検することにした。


*****


 それから数時間後……何か成果があったかといえば特に何もなかった。

「うーん、ないねー」

「確かに聞こえたんだけどなー」

「嘘じゃないよな?」

「ほんとだって!まーくんも聞いたって言ってたもん!」

「こら、あんまり騒がしくしてはいけませんよ」

 何も見つからないことへの苛立ちか、子供たちは時々声を荒げる。それをクラリスは時々制止しながら子供たちを見守っていた。

 時間もすでに夕方をまわり、あたりは少しずつ暗くなりだしていく時間帯に突入していく。

(そろそろ、子供たちを帰さないといけませんね……)

 恐らく散々ごねるだろうこの後を予想して、小さくため息をつくが、このまま気の済むまでやらせていたら間違いなく夜になってしまう。

「はい、じゃあ、そろそろ――」

 暗くなってきたから帰りましょうか。そう言おうとした彼女の声は子供特有の高い声で上書きされてしまった。

「あーーっ!!」

「ど、どうしました!?」

 もしかして何か怪我でもしたのではないかと、慌てて子供たちのところにクラリスは駆け寄る。

 しかし、どうやら怪我とかそういうわけではないらしい。子供たちは祭壇のまわりで輪を作って飛び跳ねている。

「ど、どうしました?あんまり大声は出さないって約束でしたよね?」

 怪我ではなかったのを確認して安堵の息を吐くとクラリスは大声をだしたのを咎めるような声を出す。

 しかし、子供たちはそんなクラリスの声に聞く耳をもっていなかった。

「クラリスさん!みて、みてよっ!すごい、すごい!」

「えっ?」

 子供たちは興奮したように祭壇の机の置いてある場所を指差している。

「こ、これは……」

 その机は子供たちの手によって動かされていた。祭壇の机を動かすなんて本来は罰当たりな行為だと叱る彼女であったが、今に限ってはその言葉も出てこない。

「やっぱり何かあるんだよ!この下!」

 机がどかされたその場所には地下へと続く階段が続いていたのだ。

「すげー!行こうぜ行こうぜ!」

 秘密基地のようなそれは子供たちの興奮を限界まで引き上げる。今にも階段を降りそうな勢いにクラリスは慌ててそれを止める。

「ま、待ちなさい!危ないから入ってはいけません!」

「えー?なんでー?」

「せっかく見つけたのにー!」

 案の定子供たちからブーイングが飛んでくるが、クラリスは怯まない。

「確かにこれを見つけたのは凄いことですが、もうすぐ教会を閉じる時間です。このまま地下に降りて閉じ込められてもいいのですか?」

『…………』

 子供たちは押し黙る。

「それに、地下は無くならないですから、明日になってからゆっくり探検しましょう?ね?」

『……はーい』

 渋々とではあるが、閉じ込められることはやはり怖いのか子供たちはクラリスの言うとおり引き下がる。

「じゃあ、今日はもう帰りましょう。ご両親が迎えに来てる子もいるでしょう」

 はーい、さようならー。と子供たちはクラリスに別れの挨拶をしながら教会から出て行く。

「はぁ……神父さんになんと報告すれば……」

 急に静まり返った教会にクラリスのため息が響く。彼女は子供たちが見つけた先の見えぬ階段を眺めていたそのときだった。

「おや、クラリスさん?まだ残っていたのですか?」

「っ!」

 突然後ろから声をかけられ、柄にもなく身体をビクンと反応させ驚きながら後ろを振り向くと、そこには神父が立っていた。

「あ、ああ、神父さん」

 お帰りなさい、と声をかけると彼はただいま戻りました。と微笑む。彼女も見知った顔の人物が現われたおかげで少し不安が緩んだ。

 そんなクラリスに神父は疑問の表情を浮かべながら口を開く。

「もう教会を閉める時間ですが、何かありましたかな?」

「あ、それが、ちょっと大変なことが……」

「ほう?」

 クラリスは神父に階段を見つけたことを報告する。神父であればこれがある理由も知っているのではないかと思っていたが、彼は困ったように首をかしげた。どうやら彼もこの階段を見ることは初めてらしい。

「長年この教会に身を置いていますがこのようなもの聞いたこともありませんな」

「そうなんですか……やはり戦前の物なのでしょか」

「普通に考えれば、避難経路とかですかな……」

 ううむ、と唸る神父と、どこかに続いているであろう階段をクラリスは見ると何かを決心したかのように口を開いた。

「私、ちょっと見てきます」

 その発言に当たり前ではあるが神父は驚いて目を見開く。

「へ?な、なんと?今から、ですか?」

「はい。実は明日探検すればいいだろうと子供たちを帰してしまったのでせめて安全かどうかだけは確認しなくては……」

 そういうクラリスに神父は心配の眼差しを向ける。

「な、なんと……ですが、明かりも何もないのでは……」

「燭台と蝋燭を貸してもらってもいいでしょうか?」

「そ、それぐらいはいいですが、危険では?」

 クラリスは教会に備え付けられている燭台を取り、蝋燭をセットするとそれに火をつける。

「少し見たらすぐ戻ってきますので。戸締りは私がしますから神父さんは先にお戻りください」

「む、うう。わかりました。この老体の身では何もできないことが心苦しいですが、注意だけは怠らないように気をつけるのですよ」

「はい。それでは少し行ってきます」

 一礼してクラリスは階段を降り始めた。

 階段は石造りであるものの傾斜は急で少し足を踏み外したら転落してしまいそうである。さらに、その長さも予想以上に長い。

「どこまで続くのでしょうか?」

 もうだいぶ深くまで潜ってきた感覚はある。戻ることを考えると少し心細くなるレベルだ。

 少し心が不安になり始めたころに、ちょうどタイミングを計ったように階段の終わりが見えてきた。

 いったいどんな光景が広まっているのか、心臓の鼓動が緊張と未知の恐怖で速まっているが、ここで立ち止まるわけにもいかずクラリスはついに階段を降りきった。

「こ、ここはいったい……?」

そこには先の見えぬ洞窟が続いていた。

 そして話は冒頭に戻る。

「それにしても、とてつもなく広大ですね……子供たちが迷ったりすると出れそうにもありません……」

 蝋燭の小さな明かりだけでは洞窟の全容を把握することは不可能であった。実際クラリス自身もここまで歩いてきたが戻り道には不安を覚え始めている。

「子供たちは文句を言うでしょうが、ここは立ち入り禁止にしたほうがよいでしょう。さて、そろそろ私も戻らなくては……」

 流石に深入りしすぎだと気づいたのかクラリスは来た道を戻りだそうとした。そのときだった。

「きゃっ!?」

 突然、クラリスの歩いていた地面から強烈な風が送られてきた。修道服が風にバタバタと揺れ、めくりあがりそうになる。

「な、なんですか!?」

 めくれそうになる修道服を両手で押さえながらクラリスは何とか下に目を向ける。

「こ、これは穴……?」

 彼女の踏んでいる地面には適当な感覚で穴のようなものが開いていた。謎の風はそこから発生しているようだ。

「くっ、地下でこんな風が起こることなんてありえるのでしょうか……?」

 もしかしたらさらに下のほうに空洞があるのではないかとクラリスは推測するが、その考えが間違いであることを彼女はまだ知らない。

「それにしても、んっ……ずいぶん生温い、風ですね……」

 冷たい空気が漂っていた洞窟にしては、その風は嫌な生温さを含んでいた。ついでに言うとその匂いも何か独特の腐りかけの果実のような甘ったるいものだ。

「んっ……こ、これは、なんでしょう?からだ、なんだかボーっとして……?」

 匂いが気になり呼吸を繰り返すうちに、クラリスは段々と呼吸が荒くなってくる。その顔はいつのまにか紅潮し、スカートを抑えていた手は無意識に股座を擦りだしていた。

「あっ、は、ぁっ……あつ、い?」

 普段の彼女の凛とした声とは正反対の、甘い声が口から漏れる。しかし、彼女はそれに気づくことが出来ないほどにその思考を情欲に朦朧とさせていた。



 発情トラップ。単純な名前のそのトラップはシンプルであり凶悪なものとしてダンジョンに設置されていた。獲物がその上を通ると強烈な催淫性のあるガスを噴出させてその女性を強制的に発情させるという役割のそれは今クラリスに襲い掛かっている。

「くぅ、あっ、あんっ!」

 秘所を守るその下着にはじわっと染みが広がりはじめているがクラリスにそれを気をかけるほどの余裕はない。強制的に発情させられた身体は修道服の上から秘部を擦られるだけでも簡単に絶頂へと追い詰められていき

「はぁっ、あ、やっ!これ、い、イキま、んっ、あ、ああああっ!!」

 そのまま、あっけなく彼女は身体をびくんと大きく震わせると、力が抜けたように地面に膝を着いた。

「はっ、はぁっ!はっ、はぁっ……?」

 脳が快楽に揺さぶられ視界がチカチカと点滅する。何が起きたのかクラリスはしばらく理解が出来なかった。

 しかし、しばらく間を置くと一度絶頂したおかげか脳が徐々に冷静になっていき、そこで漸く自分が何をしていたかについて気がついた。

「あっ、わ、私、な、なんてことを……!?」

 先程と意味合いは違うがクラリスは顔を真っ赤にさせ、羞恥に打ち震える。

「ど、どうして……?さっきまで特に何も……あ、もしかして、あの風……?」

 膝をついたまま、地面に開いた穴を触ってみる。そこは他の地面と比べて少し温かい。

「と、とにかく、出なくては、出口、出口に向かわないと……」

 彼女の中で未だ原因は不明であったが、何よりもこの場所から脱出したほうがいいと彼女の直感は伝えていた。

「あ、足、震えて……あんなこと、久しくやってなかった、から……」

 クラリスも神に仕えるものとして身を捧げた身である。昔と違いそこまで性に関して厳しい取り決めがあるわけではないが、彼女の中ではやはり性的行為は不純なものとして考えられている。

 つまり、先程の絶頂は彼女にとって本当に久しぶりの快楽であった。それゆえに身体への負担は大きなものでありそれは足の震えが物語っている。必死に力を込めて何とか立ち上がると彼女はあることに気がついた。

「あ、しょ、燭台。燭台をとらな、きゃ……?」

 それはさっきまで手に持っていたはずの燭台が無くなっていることだった。

「あ、あれ?」

 疑問符が頭を駆け巡る。風が噴出した瞬間に咄嗟にスカートを抑えたがその段階で燭台を持っていただろうか。そう考え、しかし答えはでない。

「お、おかしい、ですね……?わ、私、たしか燭台をもって、ましたよね?」

 そもそも今までは洞窟が暗かったから燭台を持っていたはずだったのだが、今はそれ無しでも洞窟は薄暗い程度で何故か明るい。

「と、とにかく今は考えている暇はありませんね……来た道を戻らないと……」

 妙に頭に引っかかるものを感じるが、クラリスは来た道を戻り始めた。その足取りはふらふらと彷徨うようなものであった。





******





 結果から言えばクラリスは洞窟から抜け出せることはできなかった。

「あっ、やん、これ!すごっ、ひぃぃっ!!」

 丸太程度の太さの蔦のようなものに跨り、彼女は一心不乱に腰を振っていた。

「あっ!ま、またっ、いき、い、くぅっ!!」

 ぐいっと押し付けるように腰をグラインドさせた瞬間、彼女は背を仰け反らせながらビクンビクンと震える。が、彼女の腰はまだ動きを止めることはない。

「すごい、の、このざらざら、すごい、きもち、いぃっ!!」

 彼女の跨っているもの、それは触手であった。一般的なそれと違うところは表面にゴム程度の硬さの小さなコブが密集して生えているというところだ。彼女が腰を振るたびにコブが秘所と淫核を一度に何度も擦り削っていく。さらに触手の分泌液と彼女の愛液が混ざり合い滑りがよくなっていくおかげで快感も倍増されていくというおまけつきだ。

「これ、だめっ!すぐ、すぐ、いっちゃい、ますか、らぁあああっ!!!」

 先程の絶頂から殆ど間を置かずにクラリスは再び潮を吹いて絶頂を迎える。吹いた潮が触手にかけられだらだらと伝って地面に零れ落ちる。

 絶頂の後、がくっと彼女は抱きつくような形で触手にもたれかかった。強い絶頂のせいで身体の力が抜けてしまったようだ。しかし、腰の動きはまだ止まらない。

「からだ、あついの、止まらな、いんです……!もっと、もっと、しないと、いけませ、んぁっ!!」

 普段の清純な彼女の精神と身体は、今では情欲に囚われ淫らに染まっていた。




 クラリスが"それ"と出会ったのは、出口を求め歩いていたときだった。


「おかしいですね……確かにこの道から来たはずですが……」

 時は少し遡る。彼女は燭台がなくなったことが気がかりであったがとにかく出口を求めて歩いていた。

 きょろきょろとあたりを見回しながら彼女は警戒に警戒を重ね洞窟を歩いている。その理由は

「っ!」

 ぷしゃーっ、という音と共にあの風がまたも巻き起こる。その瞬間に彼女は口元を修道服の袖で覆いなんとかやり過ごした。

「ふ、ぅっ……油断もできませんね。吸い込んでまたあんなことにならないようにしないと……」

 発情トラップは先程から何度もクラリスを襲っていた。しかし、彼女もその風の性質に気づき始めたのか、なんとか吸い込んでしまわないようにしている。

「早く戻って、ここを封鎖しない、と……」

 しかし、風は吹いたあとも空気中に残るためか、少しずつしかし確実に体内に入り込み、彼女の身体と精神を再び情欲に蝕んでいく。

「はぁっ、はぁっ、また身体あつ、く、なってっ……?」

 身体の中心から再び熱が広がっていく。先程自ら弄っていた秘所もあの快感を思い出したのかとろりと愛液を垂らし始める。

「い、急がない、と……あっ!」

 確実に欲情し始めている身体に焦りを感じているクラリスであったが、その表情が漸く安堵したものに変わった。

「か、階段、ありました……!よ、よかった……」

 それは確かに上に続いている階段であった。やっとこの洞窟から脱出できる。そう確信したクラリスは震える足を前に進める。

 だが、そこまでであった。

「ひっ!?」

 階段を目の前にして、クラリスの前をあるものが遮る。

「これ、は……な、なんですか!?」

 表面に無数のコブが生えた太い蔦にようなそれは粘液を垂らしながら彼女の前でゆらゆらと揺れていた。この世のものとは思えないその造形に思わず息が詰まる。

 そして、そのタイミングを見計らったかのように、風が噴出した。

「あっ!?しまっ、あ、ああっ……!」

 呼吸のタイミングと完璧に合わさったその風は空気となってクラリスの身体に大量に吸収されていく。そして先程と同じように彼女はまた歩みを止めてしまう。

「また、あついっ、からだがあつくぅ、っ!」

 体内に入り込んだ空気は、一瞬でクラリスの身体を強制発情させ、その意識を情欲の檻に閉じ込める。

「あ、また、ま、たっ、疼いて……」

 まだ触ってもいない秘所がまた愛液を溢れさせ、それが足を伝っていく。先程と同じようにクラリスは再び秘所に手を伸ばしていこうとした。

「あ、えっ?」

 が、それは遮られる。

「あ、ああっ……」

 天井から伸びているブラシ触手がするすると垂れ下がりってくる。それはクラリスの股下をトンネルにしてくぐり、ある程度進むとぴたっと止まる。

 ドクンドクンと心臓の音が跳ね上がる。腰を少し沈めてしまえばもう触れてしまう位置に触手はいる。

(あ、ああ、すごい、コブがたくさん……擦りつけるだけでも……)

 ごくっと唾を飲む。既にクラリスの頭の中は快楽を受けることで一杯だった。

(少し、すこしだけ……)

 ゆらゆらと快楽の期待に揺れるその瞳は淫靡に染まりきっていた。そのまま彼女は修道服の中に手を入れ込み、穿いていた下着を横にずらす。彼女の綺麗な秘部が空気に晒され快楽への期待からかひくついた。

「あ、あっ、あっ!」

 そして、クラリスはゆっくりと腰を沈ませた。沈ませてしまった。

 グチュッ、と粘液同士の擦れあう音がする。そして、ごつごつとしたコブがクラリスの秘部を擦りあげた。

「ひんっ!!」

 ただ触れただけなのにクラリスは身体を仰け反らせ小さく絶頂した。それほどに彼女の身体は昂ぶっていた。

「あ、すご、すごいっ、これ、これぇっ!!」

 ニチャニチャ、と秘所とブラシ触手が擦れあう。彼女は完全に触手の虜になりかけていた。

 そして今。

 彼女は何度も絶頂を繰り返し、そのたびに気をやってしまいそうなほどの快感を身体に叩き込まれる。しかし、彼女は腰の振りを止めることができないでいた。

「あ、そこ、そこっ、だめ、ですっ!よわ、よわいからぁっ!!」

 勃起した淫核がコブに擦られ、クラリスはまたも強烈な絶頂を迎える。腰の動きは益々強く押し付けるようなものになっていく。

「いやぁ、いく、いくのっ、止まりま、せんっ、んんんっ!!」

 無我夢中に腰を振りながら快楽に溺れるその姿は、シスターと呼ばれ慕われる普段の彼女とはあまりにもかけ離れていた。

「あ、はっ、もっと、もっとくださぃっ……!!」

 そして、クラリスを堕としきるタイミングを計っていたブラシ触手もついにそのときが来たのか動き出した。

「あっ……?ぁんっ!く、ぅっ、ま、巻きついて……?」

 動きだしたブラシ触手は支柱に巻きつく植物のようにクラリスの身体に巻きついていく。もちろん修道服の上からではなく中に入り込み敏感になっている皮膚を擦りながら。

「あ、あっ、ま、待って、ぜ、全身は、全部はだ、めぇっ!?や、あ、ああんっ!!」

 敏感な部位を洗うかのように触手は擦りだす。先程まで自身の感覚で動いていたクラリスにとってその傲慢で理不尽な快楽はもはや暴力に近いものであった。

「ああっ!だめ、これ、これだめ!!壊れ、こわれちゃいますからあああああああああ!!!」

 脳が直接揺さぶられるような絶頂が永遠と続く。

 性感帯もそうでない場所もすべてが狂わされていき、クラリスは触手が満足するまでその身を仕える神ではなく快楽に捧げることになった……






「おはようございまーす!」

「はい、おはよう。今日も元気だねぇ」

 子供たちが教会に入ってくる。その目は好奇心に爛々と輝いていた。

「神父さん!探検!探検!」

「あ、ああ、そういえばクラリスさんが見に行ったんだったかな。そういえば彼女は今日は……ああ、アイドルのお仕事でしたね」

「ねぇ、行ってもいい?いい?」

 神父は少し考え込むが、どちらにせよ好奇心いっぱいの子供は止めることはできないことはわかっていた。

「わかりました。ただし少し覗いたらすぐに帰ってくるのですよ」

 それを聞いた子供たちは飛び跳ねて喜ぶ。

「やった!いこういこう!」

「怪物とかいるかな?」

「もしかしたらお宝とかあるかも!」

「骨とかあるかもよ……」

「えーこわーい!」

 十人十色の発想を持ちながら子供たちは階段に入っていく。神父はそれを心配そうに見つめていた。

「ああ、大丈夫でしょうか。クラリスさんは今日はアイドル業のお仕事だということですから来ないのは当然なのですが、何か階段の下についての書置きもありませんし……ううむ」

 もしも階段の先が危険であれば彼女は書置きを残すか、そこを封鎖してしまうだろう。だが、それがないということは特に何もなかったのか、もしくは……

「あーあ……つまんないのー」

「ほっ?」

 神父がある考えに辿り着こうとした瞬間にその思考は子供の声で上書きされる。

「ちぇー大冒険だと思ったのに」

「まあ、お化けとかいなくてよかったよ……」

「あ!やっぱり怖かったんだ!」

「ばっ!そ、そんなわけねーし!」

「ほっ、ほっ?」

 子供たちが階段からぞろぞろと出てきたのだ。本来好奇心旺盛な彼らからは考えられない行動である。

「どうしましたかな?ずいぶんと早い帰りですが……」

 神父の問いかけに男の子が答える。

「それが、途中で埋もれててそこから進めなかった!つまんないなー」

「ああ、そうでしたか……」

 ほっ、と神父は安堵の息をついた。クラリスもこれがわかってたから何も残さなかったのだろうと合点がいく。

「じゃあ、ここはもう閉じていいですかね。何人か手伝ってください」

 はーい、と子供たちが返事をする。

「せーの、で押しますよー。せーのっ」

 神父と子供たちの手で階段は完全に塞がれた。

「あ、神父さん、今日クラリスさんはー?」

「彼女は今日はアイドルのお仕事ですよ。お歌はまた明日してもらいましょうね」

「はーい!」

 しかし、彼女がその教会に姿を現すことは二度となかった……




クラリス【探索中】……発情の罠だ!目の前にブラシの付いた巨大な触手が現れ、触手に跨り無様に腰を振りながらイってしまった!(『淫紋』がある場合、枝分かれした触手に拘束され、強制的に身体をこすり付けられ32回もイかされてしまう。

モバP「なんか妙にBADENDチックだけど大丈夫かな。それこそ今日午後からお仕事なんだけど……」

トレーナー「プロデューサー、終わったぞ」

モバP「あ、ちょうどでしたか。って」

乃々「…………」

モバP「死んでないですよね」

トレーナー「応急処置すればかろうじて……」

モバP「乃々ぉ!?」

乃々「あ、あぁ……プロデューサーさん、もりくぼはここまでのようです……これで心置きなくアイドルを……」

モバP「よかった無事だった……!」

乃々「この流れはわかってましたけど、ひどすぎませんか……」

モバP「まぁまぁ、帰りはおぶってやるから早く着替えてこい。ちょっと急ぎで」

乃々「なんですか、これ以上もりくぼに何かさせる気なんですか……これ以上無理したら本当に息絶えますよ……」

モバP「いや、ちょっと心配事があるだけなんだ」

乃々「そうですか……じゃあ着替えてきます……トレーナーさんありがとうございました……つ、次はもっと手を抜いてくれると嬉しいです……」

トレーナー「お疲れ様!じゃあ次は今より少しレベルを上げていくとするか!」

乃々「むーりぃー……」

モバP「クラリスさんもう来てますか!?」

ちひろ「あ、お帰りなさい。レッスンは……大変だったみたいですね」

乃々「おぶってもらったのいいんですが走られたせいで衝撃が……も、もう降りますから。机の下に縮みこみますから……」

モバP「おう、お疲れ様。それでちひろさん、クラリスさんは来てますか?」

ちひろ「え、ええ、クラリスさんならもう来てますよ。ほら、ソファーの上に倒れてるじゃないですか」

モバP「あ、来てるんですね……ほっ、て、えええ!?な、何があったんですか!?く、クラリスさん、大丈夫ですか!?」

クラリス「あ、ああ、プロデューサー様、すいません、私、あの、少しお腹すいてしまって……」

モバP「へ?」

クラリス「あの、冷蔵庫に、苺の乗ったパスタがあったので、空腹に抗えず……」

モバP「た、食べたんですか?あれを!?」

クラリス「す、すいません。お仕事までには治しますので……」

モバP「あ、ええと、まだ時間はあるのでゆっくり治してください……」

クラリス「本当に申し訳ありません……」



モバP「はあ、焦った……」

ちひろ「何もそんなに焦るんですか?」

モバP「え?あ、ああいや、直感というか、想像というか……」

ちひろ「……?」

モバP「それよりもどうして止めなかったんですか?苺パスタってうちの事務所でも何人かしか食べれませんでしたよね」

ちひろ「もう事後だったんですもの。あ、胃薬は飲ませときましたから」

モバP「あ、ああ、そうだったんですか……というか何で事務所の冷蔵庫にいれてあるんだろうか……」

ちひろ「ちょうどお昼ですね。少し休憩しましょうか」

モバP「自分は少ししてから休憩とるんで、先にどうぞ」

ちひろ「そうですか?では、お言葉に甘えて。プロデューサーさんもきりのいいところで休んでくださいね」

モバP「わかりましたー」

モバP「…………」

モバP「さあて、午後に向けて少しやっときますかねー」

モバP「あ、でも、やっぱり、あと少しだけ……少しだけ……」

今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました。あんまり濃く出来なくて本当すいません。

あと大変申し訳ないんですがまだまだ忙しい日が続きそうなのでこれから2人ずつやっていこうと思います。

投下ペースもまだ遅くなるかもしれませんが、もしもよければ↓2までアイドル名をお願いします。

というわけで、ありがとうございました。よかったら次もよろしくお願いします。

ちひろさんはアリかな?

次は向井拓海と星輝子で書いていきます。早くても明日から書き出すので案の定時間がかなりかかるかもしれませんが、よかったらよろしくお願いします。

>>465
上で書いてたかもしれませんが、ちひろさんもアリです

すいません、ちょこちょこ時間を見つけては書いているのですが投下までまだ時間がかかりそうです。

申し訳ありませんがもう少しお待ちください。

もしも書く時間が取れない日が続きそうであれば一度落とそうと思います。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

すいません、案の定時間かかりすぎてしまいました。
向井拓海
星輝子
で、投下していきます。
何度言ってもしょうがないとはわかってるんですけど、誤字脱字、文法滅茶苦茶なのは本当すいません。

モバP「というわけで午後になりました!仕事あるけどやってくぞ!」

モバP「今日の分の仕事終わるかな……まあ、いっか」

モバP「この時間は誰も事務所にいたりは、しないか……」

モバP「だったら、えーと、ここに、あったあった」

モバP「というわけでいつものアルバムで決めていくぞ!」

モバP「今日はー……ここだ!」

モバP「拓海!たくみん!」

モバP「じゃあ、向井拓海っと……」



………………………………………………
………………………………
………………

 オフの日は愛用のバイクに乗ってあてもなく走るのが彼女は好きだった。雲ひとつない青空の下をただ走り、さらに片側に海でも広がっていればシチュエーションは最高である。

 今日、向井拓海はそれこそオフの日で、当然の如くツーリングを楽しんでいた。交通量が少ない道路なのか走る分には快適であったが、残念なことに空はどんよりと曇り、走っている場所は海を眺めることの出来る道とは正反対の山道でいやにカーブが多いようなところだった。

(まあ、これはこれでいいんだけどさ)

 今年の春は遅い。山に生える木々はいまだ葉をつけずその外見を寒そうにしている。

(ただ、天気が……雨でも降らなきゃいいけど。今日に限って雨具持ってきてねえしな)

 バイクの音だけが山道に響く。今まで対向車に一台もすれ違わないところを見ると本当に寂れた道路のようだ。どことなく拓海はそれに不気味な印象を受けながらも走り続けていた。

 すると、被っていたヘルメットのバイザーの部分にポツッ、と水滴が描かる。

(おいおい、思った矢先かよ)

 水滴が着く感覚が少しずつ速くなってくる。間違いなくこれは小雨では済まないと拓海は思い、それは正解であった。

(くそっ、今日出るんじゃなかった……)

 山の中の天候は変わりやすいというが、それは少し異常な変わり様だった。なかったはずの風は何故か急に吹き出し始め、ついに本降りになりだした雨と合わさって嵐のような様相でもある。

「ああ、もうっ!」

 ついついヘルメットの中で悪態をつきながら、拓海は服が水分を吸い込んで重くなっていく感覚と、身体が冷えてくる感覚を存分に受け始める。

「どこか、雨宿りしねえと……」

 このままだと風邪を引くことぐらい子供でもわかる。拓海は明日アイドルの仕事が入っていることも思い出し、尚更このままではまずいとは感じていた。

「くそっ、店も何もありやしねえ……」

 しかし、店どころか山道の途中にある休憩所のようなものすらも見当たらない。本格的に危機を感じてきた拓海は何とか雨だけでも凌げる場所を走りながら探していた。

「ん?」

 すると、舗装された山道の途中に横道へと続く道があった。その道は全く舗装されておらず荒々しい地面が剥き出しになっているが拓海が注目しているのはその先だった。

「洞窟、か?」

 山肌にぽっかりと空いた穴。工事中なのかどうなのかはわからないが、とにもかくにもそこは雨が凌げる場所に変わりはない。

「……悩んでいる場合じゃねえか!」

 バイクの方向を洞窟のほうに向けて走り出す。未舗装の道はそれは走りにくいものであったが持ち前のドライビングテクニックでこけることなく拓海は漸く雨を凌げる場所に入ることが出来たのだった。

「ああ、最悪じゃねえか。全身ずぶ濡れだしよ……」

 エンジンを止めてバイクから降りる。存分に雨水を吸収しきった服からは絶えず水滴が落ちる。軽く服を絞りながら拓海は洞窟の先を見る。暗闇が続いていることからどうやら相当深いようだ。

「工事現場か?誰もいないみたいだけど。おーい、誰かいないのかー?」

 拓海のその声が洞窟の壁に反響する。しかし、それに対する返答はない。

「薄気味悪いな……まあ、今の姿見られるよりはいいか」

 防寒用のウィンドブレーカーの下に着ていた服もすっかり濡れてしまい肌にびったりとひっついている。その感触に嫌悪感を抱きながらも拓海は止まない雨を洞窟の入り口から眺めていた。

「それにしてもひどい雨だ。なにもこんな急に振り出さなくたっていいじゃねえか」

 そう文句を言ってみるものの、天気は全く受け入れる様子もなくただただ大雨を降らしていた。

「っくしゅん!」

 身体が冷えてしまったのか、つい無意識にくしゃみが飛び出す。

「あー、こりゃ本格的にやばいかもな……」

 ぶるっと身を震わせながらどうしたものかと、拓海は考える。

「とりあえず奥に行くか。風を受けるよりはましだろ」

 入り口に佇んでいるせいで吹き込んでくる風を思いっきり受けていることに気づいた拓海はとりあえず風を受けない位置まで歩くことにした。バイクには一応鍵をかけて、ウィンドブレーカーをかける。

「こうなるんだったら、懐中電灯とかバイクに備え付けとくべきだったか」

 薄暗い洞窟の中を目を凝らしながら拓海は進みだした。



………………………………………………
………………………………
………………

 洞窟は拓海の想像を遥かに超える規模の大きさであった。

「おいおい、こんなに広いとは聞いてねえぞ……」

 とっくに風が吹き込まない場所ではあったが、まだまだ続く洞窟に拓海の足は止まりどころを失っていた。

「なんか妙に生温いし、気持ち悪いな……というかどこまで続いてんだよ本当に」

 寒さで震えていた身体にとって少しでも温かいことはありがたいが、それでも不快感のほうが強い温い湿気に拓海は顔を顰める。

 そんな状況であったが、拓海は足を止めることなく歩き続けた。途中で止まるのは彼女の性格的に許されないものだったようだ。

 そうしてしばらく歩いていた時だった。彼女の足がぴたっと止まる。

「やっと、か。本当深い洞窟だったんだな……」

 彼女の前には行き止まりに当たるであろう壁が見えていた。他に続いているような道もまわりにはない。

「とりあえず、腰下ろすか」

 ふーっ、と身体の力を抜いて拓海は行き止まりの壁に背をつけて座り込んだ。適当に服を絞るとまだ水滴が落ちるが、その量は少なく歩いているうちに少しずつ乾いてきているようだ。

「ずいぶん奥まで来ちまったな……バイク持ってきてもよかったか」

 少し休憩したら帰り道になる予定の道を眺めながら面倒くさそうに拓海は息を吐いた。

「……ん?」

 そんな拓海は何かに気がつき、不審げな声を出した。

「なんだこれ……穴、か?」

 腰を下ろす際に、後ろに手を着いていた拓海だったが、その手が妙に奥まで入り込んだのだ。

 それを不思議に思い、拓海は身体を反転させ四つん這いの格好になるとその場所を覗いてみる。

「やっぱり、穴だな。これ」

 そこにはちょうど拓海が匍匐で入れそうな穴が開いていた。

「なんか妙に気になるな……まあ、何もなければ引き返せばいいか」

 冒険心とは違う、謎の違和感に拓海は動かされた。本来であればそんなところに入り込もうなどと彼女は思ったりはしないのだが、今に限っては何故か入ってしまった。

 まるで何かに誘われるように。



………………………………………………
………………………………
………………

「ああ、くそっ。思ってたより狭い、なっ」

 ずりずりと這いずりながら狭い穴の中を拓海は進んでいく。一見すると普通に入れそうな穴ではあったが一度踏み込んでいると予想外に狭い。

「別に、大きいとか小さいとか気にしたことは、ねぇけどっ……」

 力を入れ込んで進むたびに、自身の豊満すぎるともいえる胸がつっかえて進行を阻害してしまう。いつもは気にしないそこのサイズが今に限っていえば激しく邪魔になっているのである。

 しかも、穴に入る際に上に着ていた物を脱いでしまっていたがために、その下に着ていた薄い生地の服では進むたびに胸や乳首が軽く削り擦られるような感覚を拓海に齎していた。

「チッ、なんか擦れて気持ち悪いな……もう少し収められねえかな」

 穴の中で胸を地面から離す為に少し身体を起こそうとするが、小さな穴の中ではそんな行動すら許されない。

 それでも何とか少しずつ進んでいた拓海であったが、穴は奥に行くにつれ狭まってきているようで、ついには彼女自身もつっかえてしまう。しばらく何とかならないかとごり押し気味に押し進もうとしたが、身体を縮めることなどできるわけもなく、諦め気味にため息を吐く。

「ああ、だめだこりゃ。しょうがねえ、引き返すか」

 これ以上進めないことに少しがっかりしながらも拓海は後ろに戻ろうとした。しかし

「あ、あぁっ?」

 まるで今入っている穴にぴったりと収まってしまったような、そんな感覚と共に拓海は全くその場から動けなくなっていた。

「な、なんだよこれっ!?」

 ここまで入ってこれたということは、常識で考えれば戻ることも可能なはずであった。しかし、今その常識が覆り、当の本人は困惑するしかない。

「お、おいっ!な、なんで戻れねえんだよ!」

 全力で後ろに戻ろうとするが、まるで穴のサイズにぎっしりと詰まってしまっているかのようにその身体を動かすことができない。そうなってくると次に襲い掛かってくるのは不安と焦りだ。

「じょ、冗談だろ?このまま、ここに閉じ込められて……とか、ないよな……?」

 閉所に閉じ込められるという状況は殆どの人に不安感を与える。それが助けもこなさそうな場所だと尚更である。拓海はメンタル的には強い物は持っているが、やはり今の状態だといつもの勝気な心意気も沈み、心が不安定になる。

「く、くそっ、とにかく、どうにかしてでないと……!」

 そんな不安を打ち消すためなのか拓海はとにかく力を入れて戻ろうとしていた。力の入れすぎで息が止まりそうなほど歯を食いしばる。そのときだった。

「あっ!?抜け―――」

 突然、潰れていて苦しかった胸元の部分が開放的になる。その感覚は一瞬詰まっていた穴から抜け出せたのかと拓海を錯覚させるが

「あっ?な、なんだこれ?胸の下に、穴……?」

 実際には違う。それは拓海のちょうど胸の部分の地面に穴が開き、そこに彼女の胸がプルンと垂れ下がっただけなのである。

「な、なんなんだよ、これっ!?いったい、どういう仕掛けで――」

 胸の部分が開放され潰れているよりは呼吸的にましになったものの、その謎の状況は拓海の頭を益々混乱させる。そして地面の穴に晒されているその胸にある物が近づいていた。

 チュル……

「ひぃっ!?」

 突然、胸に何かが這うような感覚。拓海は穴に詰まっている状態なので胸に何が迫っているのかを確認することができない。

「な、なんだよっ!?」

 シュルシュルと細い蔦のようなぬるぬるしたものが胸に巻きついていく感触に拓海は背筋を凍らせる。

「く、ぅっ、な、なにが起きて!?く、そっ、動けねえ……!」

 拓海の胸に絡みついているのは細い紐のような触手であった。例によってどろりとした粘液を触手全体から分泌させているそれは彼女の胸に粘液を塗りたくるように蠢く。

 その動きがあまりにも丁寧であるためかまるで乳房全体をマッサージされるような感覚に拓海は動かすことの出来ない身体を震わせることしか出来ない。

 触手はある程度胸を揉み解すと器用に服をずらし彼女の胸の防備をブラジャーだけにする。そのままフロントホックに触手をひっかけそのまま下にずらそうとした。

「あっ!お、おい、ばか、やめっ!」

 見えなくとも今の胸の状況がどうなっているかぐらいは感覚でわかる。拓海はいまだに穴の中に何が潜んでいるのかわかってはいないが、それが彼女の胸を露にしようとしていることは明確だった。

 必死に凄みのある声でやめるよう脅して見るが、触手にはそれを理解する脳があるわけもなく

「ああっ!」

 そのままずるっとブラジャーが引き下ろされる。そうなるとまさに豊満という二文字がぴったりな胸がついに無防備に晒されてしまった。

「く、うぅっ」

 穴の中のひんやりとした冷気が胸に覆いかぶさる。なんとも情けない格好の自分を想像して拓海は悔やみ混じりの声をあげる。

 そして、彼女の胸を露にした触手はついに直に触れ始めた。

「あっ、ふっ」

 服の上からまさぐられる感覚とはまるで違う刺激に拓海は思わず声をあげそうになるのを無理やりこらえる。

「ふ、ふざけるのも大概にしろ、よ!」

 例えば今の拓海の状態が自由であれば、胸に纏わりついている触手ぐらい引きちぎることなんて容易であっただろう。

「く、あっ!?この、やめろって!!」

 しかし、穴に詰まっている今の状況では凄みのある声は意味のない脅しにしかならない。つまり触手は誰にも邪魔されることなく拓海の胸を好きなだけ弄ることができるのである。

 触手の出しているローションの役割も担う分泌液が乳房全体に塗り込まれ拓海の胸は熱を持ち始める。それは触手の摩擦によるものではなく間違いなく快感からくるものであった。

「はぁ、はぁ、くそっ、覚えてろよ……絶対ただじゃすまさ――」

 拓海が言い切る前だった。

「ひっ!?」

 クポッと音がした瞬間に拓海は乳首に何かが吸い付いたような感触を受ける。それはあきらかに胸を弄っている細い触手とは違うものだった。

「な、なにして……!?」

 搾乳触手と呼ばれるそれは名前のとおり捕縛した相手を搾乳し、母乳を貪る触手であった。

 それが乳首とその周辺を包み込む形でぴったりと吸い付くと、ジュルジュルと卑猥な音を立てながらしゃぶり始めた。

「あっ、あっ!?このっ、なにして、ぇっ!?」

 刺激を受けて、ピンと勃ちあがった乳首を器用にしごかれ拓海は思わず声をあげる。当たり前だが拓海は母乳を出す事は出来ない。しかし、搾乳触手がそんなこと知るわけもなくただ母乳を欲して強烈に吸い付きながらしごきあげる。

 赤ん坊が授乳するために乳を吸うのとはわけが違う。どちらかというとそれは牛から乳を搾るようなものだった。

(くそっ、くそっ、くそぉっ!)

 心のうちでいくら叫んでも事態は悪化の一途を辿る。次第に乳首をしごかれるうちに拓海は胸からの快感が身体中に広がりつつあるのを感じていた。

「なにが、目的なんだよっ!?やめろっ、やめろってば、ぁっ!」

 身体がぴくぴくと震えだす。それは拓海だって感じたことのあるものだった。

「う、うそだろっ!?こん、なぁっ、胸だけ、でっ……!?」

 拓海も年頃の女性であるがゆえに自慰することもある。今彼女が感じているのはそれをしている時の最後に感じ始めるひとつのサインだった。

「やめ、やめろっ!やめて、くれっ……!」

 全身が強張り始める。しかし触手は動きを緩めるどころか吸い付く力を益々強め、乳首が伸びるほどに強く吸いつき、しごきあげる。

「あっ、ああっ!」

 そして、拓海はそのまま触手にあっという間に追い込まれ

「やめっ、あっ、く、うううっ!!」

 そして、絶頂した。

 声をあげなかったのは彼女の最後の抵抗だった。だが、それは無駄な抵抗にしかならない。

「くぅっ、ふぅっ……!んっ」

 軽い絶頂を迎えた身体はしばらく軽い痙攣を繰り返してゆっくりと落ち着きだす。乳首にしゃぶりついていた触手は糸を引きながら胸から離れ、分泌液でぬめりてかる胸がいやらしく垂れ下がる。

(胸だけでイクなんてありえねぇっ……なんだよ、何が起きてるんだよ!!)

 荒い息を繰り返しながら拓海はごちゃごちゃに混線している脳を何とか落ち着かせようとしていた。しかし、触手はさらに彼女に追い討ちをかけようとする。

「くっ!?つ、つぎは、なんだよっ!?」

 かぽっとまるでお椀が胸に覆いかぶされたような感触。実際にそれは間違っていない。今、拓海の胸には先端がお椀型の触手が引っ付いていた。それも種類は違えど搾乳触手のひとつである。

「ひ、いぃっ!?」

 そして、そのお椀の内側にはびっしりと触手が蠢いていた。それは拓海の胸を滅茶苦茶に揉み解し、完全に尖りきった乳首にキュッとまきつくとそれこそ乳搾りのようにギュッギュッと締め付けながらしごきはじめる。

「あっ!あぁっ!ま、まてっ!でな、でない、からぁっ!!」

 そしてお椀型の触手はその形の想像通り胸を掃除機のような力で吸い始める。まさにそれは搾乳機のようであった。胸を吸引されながら乳首をしごかれる。触手達は拓海からの母乳を必死に欲していた。しかし、彼女がそれを出せるわけもなく、出ないことへの苛立ちなのか触手はなおのこと母乳を求めて責めを強くする。

 拓海の思考はもう混乱一色であった。胸だけ弄り回されているはずなのになぜか全身は快感に染まり、あっという間に絶頂まで導かれる。

「く、あ、ああっ!!」

 再び拓海は達した。先程よりも強い快感が身体中を走り、彼女は身を震わせる。彼女の秘所は何もされていないのにぐっしょりと濡れそぼっているが、しかし触手は胸だけしか弄らない。弄れない。

「ま、まだっ、するのか!?」

 触手達の目的は新鮮な母乳であった。その目的が達成されるか、触手達が諦めるまで拓海の胸は好きなように嬲られ続けることになった。

「あっ、あっ!吸い付き、つよ、いぃっ!?あ、ああっ!!」



………………………………………………
………………………………
………………

「はぁっ、はぁ……」

 結局、触手達は諦めた。それは当たり前の結果だった。そういう体質でもないし妊娠しているわけでもない女性から母乳を搾ることなんてできなかったのだ。

「ちくしょう、好きなだけやりやがって……」

 触手達は母乳が搾れないとわかるとあっさりと諦め、狭めていた穴を広げて拓海をそこから無理やり追い出した。拓海からしたらなんと身勝手なことか。

「こんな洞窟とっととでねえと……くそ、まだビリビリしてやがる」

 その拓海の身体はいまだに胸から与えられた快感の余韻が残っていたが、彼女は持ち前のタフさを生かしてふらふらながらも洞窟を歩いていた。

「早く、早くバイクのところに……」

 しかし、いまだ混乱しているせいで拓海はあることに気づいていなかった。彼女はその狭い穴から後ろに戻ったのではなく前に進んでしまったことに。

 拓海は今広大な洞窟を進みだしてしまったのだ……

向井拓海【探索中】……とても低い穴に匍匐前進で入った直後体を拘束されてしまった!胸下の床が開き搾乳触手に乳首をしごきまくられる!触手の超絶テクニックで乳首だけにもかかわらず7回もイってしまった!

モバP「やっぱり胸がでかいと搾られる様子も様になるなぁ」

??「ほー、誰の胸がどうだって?」

モバP「やだなぁ、拓海だよ拓海。あのでっかい胸には夢が詰まってるよなぁ、やっぱり」

??「なあ、声でお前の後ろに誰かいるかわかってるんだろ?覚悟はできてるんだろうな」

モバP「なあ、拓海よ。一時の感情に身を任せるのは愚かだって偉い人も言ってただろ」

拓海「一時の感情じゃない場合はどうなるんだよ」

モバP「……話せばわかる。偉い人も言っ――」


*********


モバP「おうふ、おふっ」ボロボロ

拓海「全くパソコンに向かって何してるかと思えば変なこと言いだしやがって……おい、あんまり胸が強調されるような衣装とか仕事はやめろよ!」

モバP(フリフリとビキニ合わせたやつとか着せてみたい)

拓海「おい、変なこと考えてるだろ」

モバP「ご名答☆」

拓海「よし、殴る」

モバP「はい、すいませんでした。もうほんと気をつけますから勘弁して下さい」

拓海「本当に止めろよ!?次変なの着せたら本当に許さないからな!!」

モバP「うう、ひどいよ……」

輝子「今のは、プロデューサーが悪い、と思うぞ……」

モバP「お、おう!?輝子か?いつから机の下に?」

輝子「フヒ……プロデューサーがパソコンの前に座る前から、いたぞ……」

モバP「そ、そうだったのか。気がつかないとはうっかりしてたな」

輝子「茸は、見つかりにくいところにひっそり生えるから、問題ない……」

モバP「茸はそうかもしれんが、一緒でいいのか……」

輝子「まあ、茸らしく、ひっそりとここにいるから、気にせず仕事、してくれ……」

モバP「お、おう。なんか用があったら呼んでくれ」

輝子「フヒ……」

モバP(まあ、やってるのは仕事じゃないんだけども……)

モバP(そうだ、せっかくだし、輝子入れてみるか)

モバP(こっそりと……)

モバP(星輝子、と)



………………………………………………
………………………………
………………

 その光景はあまりにも異様であった。

「う、あっ、ああっ!!?」

 洞窟の中で地面に倒れながらもがき苦しんでいる少女がいる。

「やめ……やめて、しんゆ、う、たす、けっ……!」

 地面にうずくまり、身体を丸め込めている姿勢で彼女――星輝子は必死な様子で自身の秘所へ手を伸ばし何かを探っていた。傍から見れば自身で秘所をまさぐるような格好に見えるが、決してそうではない。

「あ、ぐ、うご、うごくのは……ひ、ぐっ!!」

 苦しみ悶えている彼女の股間部分にはあるものが装着されていた。

 それは強固な造りの貞操帯であった。

 本来、貞操帯と呼ばれているそれは、装着者を性行為から物理的に隔離するために用いられるものであった。しかし輝子に装着されているそれは、彼女の貞操を守るどころかそれを踏むにじるような代物であった。

「ひ、いいいぃっ!!?!?」

 機械音が鳴り出すと共に再び輝子は身をよじらせる。その原因は彼女についている貞操帯に備え付けられているある物のせいであった。

「だ、だめ、だ……出し抜きするの、はぁ、ああっ!」

 それは一言で言ってしまえばバイブであった。それがちょうど装着者の秘所に入るような位置に着けられ、激しいピストン運動を繰り返していたのだ。

 ヴィイイイイイというバイブの振動音とジュポジュポと膣に出し入れされる卑猥な音が洞窟に響き続ける。

 まだ15才のその少女にはその快楽はあまりにも暴力的であった。備え付けのバイブは無茶苦茶に彼女を蹂躙しながら、その身体を無理やりに昂ぶらせていく。

「ま、まって……とま、とまって……あ、あああああああアっ!!?」

 そんな状態のせいか。彼女は激しい快感に襲われると抵抗することもできずにあっさりと絶頂し、背を仰け反らせた。ビクビクと身体が痙攣し、秘所からはだらだらと愛液やら潮やらが絶え間なく垂れ落ちていた。

「ひ、ひっ、し、死んじゃっ、たすけ、たすけっ……ひぐぅっ!!」

 バイブは動きを止めない。彼女が何度絶頂しようが関係無しに激しく動き膣を抉る。

(なんで……こんな、こと、に……わたし、私は、ただ、山に茸を……)

 グチュグチュと膣を抉られ、子宮口までも犯されながら、暴力に近い快感に脳の思考を揺さぶられる。

 そんな快楽に耐性もないのに必死に堪えながら輝子はどうしてこんなことになってしまったのか、朦朧としながら思い出していた。



………………………………………………
………………………………
………………

「フヒ……ここにも、いたのか……だいぶ、育ってるな……」

 輝子はオフの日を利用して山を訪れることがあった。もちろん目当ては茸で、採るのが目的ではなく会うためにだ。今日も彼女はその予定で山に来ていた。

 たまに彼女のプロデューサーも同伴することがあるのだが、都合が合わなかったのか今日は彼女一人である。

「やっぱり、山は落ち着く、な……次に、生まれ変わるなら、茸になるか、フヒッ……」

 しっとりとした空気は彼女と茸にとっては心地よいものであった。普段から茸の世話をしている彼女は一般人が嫌がるレベルの湿気にもかなり順応している。

 しばらく枯れ木から生えていた茸に語りかけたり、見つめたりした後、輝子は山奥に視線を移す。

「もう少し、奥、行ってみるか……」

 よいしょ、という掛け声と共に輝子は立ち上がり視線の向きの通り、山奥に入っていく。茸が生えてそうな木の周りや枯れ木にも目を通すことも忘れないようにしながら、ゆっくりゆっくり進んでいた。

 そんなときだった。

「……ん?」

 輝子はある茸を発見した。彼女が疑問混じりの声をあげた理由は、その茸が今まで見たことない形と色をしていること、さらにいえばその生えている場所の周囲が異様な光景だったからだ。

「こんな茸、見たことないが……もしかして、新種、か……?」

 その茸は形も色も今まで彼女の見てきた物や雑誌、インターネットで得た知識のどれにもあてはあらないものだったのだ。

 さらに彼女の気に掛かる点は、その茸の周囲には土だけで雑草のひとつすら生えていないのだ。茸の生える条件というものは様々だが、このような状況が必要な茸など輝子は知らなかった。

「なんか、嫌に不自然だな……フヒ」

 植物が一切生えていない範囲は茸を中心に半径1メートルぐらいだろうか。

「一本だけ……まるで、ぼっち、だな……昔の、私、みたいだ……」

 しかし、そんな光景に臆することなく不思議な茸に近づくと輝子はしゃがみこんで見つめてみる。

「本当に、こんな茸、見たことないぞ……寂しくは、ないのか……?」

 ツンと指で突いてみる。弾力性は意外とあるようでその茸はゆらゆらと揺れる。その瞬間輝子はふわっと身が宙に浮くような感覚を受ける。

「おっ?」

 しかし、それは感覚なんかではなかった。

「おっ??」

 輝子の下には底の見えない落とし穴が出来上がっていた。彼女がふわっと浮いた感覚を受けたのは、その茸に触った瞬間に巨大な穴が茸の周りに開いたからなのである。

 一瞬妙な浮遊感が襲った後、輝子は何が起きたかも理解できずに重力に従うことしかできず

「ヒャ、アアアアアアアアっ!!?!?」

 そのまま輝子は暗闇の中に落ちていった。



************



「う、うぅっ……?」

 輝子が次に目を覚ましたとき、その周囲は洞窟であった。自身のまわりに土が盛り上がっていることをみるとそのままここに落ちてきたらしい。

「な、なんだったんだ……罠、だったのか……?」

 山の所有者が密猟者を懲らしめる為に罠を仕掛けることはあるが、今回のそれは罠というには規模的にも色々とおかしすぎた。

「う、いて、いててっ……」

 落ちた衝撃に痛む身体を無理やり起こして輝子は身体についた土を払う。

「ん、これ、なんだ……?」

 輝子が違和感に気づいたのはそのときだった。腰骨の付近に堅いベルトが巻きついているような感覚を受けていたのだ。服の上から触ってみるとそれはかなりの硬度を持っているようで、叩いて見るとコツコツと鉄特有の様な音が返ってきた。

 何か嫌な予感がして輝子は着ていた短めのスカートを捲くってみた。すると、そこにはベルトではなく、禍々しい形をした黒い下着のようなものが装着されていた。

「な、なに……?こんなの、穿いてきてない、はずだけど……」

 その謎の異物に得も言えぬ危機感を覚えたのか、輝子は慌てて脱ごうと手をかけてみたが、それは彼女の腰周りにビッタリとはまり込んでおり、少しも動く気配がない。

 さらにその下着にはもうひとつ彼女の理解できないものがついていた。

「これ……これ、は……茸か……?」

 それは、輝子の股間の部分に主張するように備えられていた。

 見た目は少し太めの棒で、彼女が恐る恐る触ってみると材質はゴムに近いようだ。それはまさしく男根のようであったが、彼女の想像力では先に茸が出てきてしまうのはいかにもらしい一面であった。

 しかし、今はそんなことは関係なかった。脱げない下着に対して輝子の頭の中はクエスチョンマークで埋め尽くされている状態だ。穿いた記憶も穿かされた記憶もなく、穴に落ちて気絶している間につけられた可能性が一番高いのだが、彼女が今いる洞窟には人の気配など微塵も感じない。

「こ、困った、な……こんな、変なものつけたまま、帰るわけ、には……」

 何とか外せないものかと目に届かない部分にもペタペタと触ってみるが繋ぎ目や留め金のようなものも全くないようである。それでも諦めるわけにもいかず何か糸口はないかと引き続き触っていたときだった。

「お、おっ……!?」

 突然、謎の下着からプシュッと排気音のようなものが放出された。

「な、なんだ……?」

 そして困惑する輝子を置き去りに、排気音の後には小さな駆動音のようなものが聞こえ始める。エンジンのかかり始めたバイクのような、そんな印象を輝子が受けていた時だった。

「ん、ひっ!?」

 ビクン、と彼女の背が張った。普段弄らないような部位、所謂秘部に何かが押し付けられるような感覚が彼女を襲ったのである。

「な、なに、が……?」

 彼女も鈍感ではない。今までの流れを整理すると自身の秘部に何かできるものがあるとすればひとつしか思い当たらない。

「…………」

 ゆっくりとスカートを捲ってみて確認する。

「や、やっぱり、これ……んっ」

 彼女の予想通りだった。先程彼女の股間から生えるように伸びていた少し太めの棒がわずかに未発達な膣に少し押し込まれているのだ。

「ま、まずい気が、する……」

 輝子のその予感は的中する。

「あっ!?ぐ、ぅっ……おし、ひろげ、て……!?」

 その棒が少しずつだがゆっくりと輝子の膣の入り口を広げながら進みだした。ぶちぶちと膣の中の肉が裂けるような痛みに彼女は思わず気をやりそうになる。

「ぐぐ、ぅあっ……!ま、って、はいるわ、けない、ぃいっ!?」

 しかし、棒はそんな彼女の声に耳を傾けることなく、ある程度押し進むと、方向が定まったのか一度ピタッと停止すると。

「ヒュッ――!?」

 一息に彼女の子宮口まで一気に貫いた。

 ごつっ、と下腹部への強烈な衝撃と、張り裂けんばかりの痛撃に輝子は声にならない息を吐き出した。

「あ、あああああっ!!?いた、いたいいぃっ……!!!」

 絶叫してもおかしくないほどの痛みに涙が溢れ、それに耐え切れず彼女は膝をついて身体を丸めた。少しでも痛みを和らげようとする身体の防衛本能である。

 しかし、彼女への責めはこれからが始まりだったのだ。

「あっ!?な、なんだ……!これ、うご、き、ぃっ!?」

 膣にみっちりとはめ込まれた棒が細かく振動を始めたのだ。ヴィイイイイという音と共に、膣壁と子宮まで揺らされ輝子は今まで体験したことのない快感というものを無理やり感じさせられる。

「な、なんだ、これっ……からだ、からだ、が……あぁっ!!?」

 初めてのその感覚に身体も精神も対応する術がなく、ただ享受するしかない。彼女はもう膝立ちの姿勢を維持することも出来ず地面に倒れてしまった。

 さらに、それとほとんど同じタイミングで、膣にはめ込まれたバイブが振動と同時にピストン運動を始める。

「あぁ、あああああぁっ!!?」

 ずりずりと狭い膣内を削られ、突きこまれるたびに子宮口をグチッと押しつぶされるようなその激しい動きに彼女は強制的に身体の奥底から沸々と何か熱のようなものが上がってくるのを感じる。

「あっ!なに、これっ、な、にい、いいいいいぃぃっ!!?!?!」

 ガクガクと身体も脳も揺さぶられ、彼女は今まで経験したことのない絶頂を迎えることになった。

「い、あっ、ああっ!?とま、とまって、とまって、ぇっ……!!」

 それが彼女にとって地獄の始まりになる。



………………………………………………
………………………………
………………

「ひぃ、いいいぃっ……!」

 そして、話は冒頭に戻る。

 パチュッ、パチュッ、っと小気味好いテンポで貞操帯に付いているバイブは輝子を継続して虐めていた。

 彼女の中で謎の下着と称されたその貞操帯は、バイブをピストンさせ装着者の尊厳と正気をガリガリと削っていく。

「やめ、やめ、て、くれっ……もう、ほんとう、だめ、なって……!!」

 何度も膣を抉られ、絶頂を迎えるたびに輝子の身体は少しずつではあるが確実に女性としての快楽を受け入れ始めていた。事実、最初の時に感じた強烈な痛みは余韻は残っているものの、それ以降は痛感に変わって快感が彼女の精神を乗っ取っていた。

「ひ、いぎっ、ぁ、あああっ!?」

 それに伴い、絶頂させられるペースも徐々に感覚が狭まっている。そのたびに叫びにも近い嬌声が漏れるせいでうまく息継ぎもできず彼女の呼吸は苦しく荒々しいものになっていた。

 それでも、バイブは動きを止めることはない。激しくなることもないが、弱まることもなく、ただ機械的な動きで輝子を責め続ける。

「おねが、い、とま、とまって……しんゆ、たすけ、たすけてぇっ……!!」

 途絶えそうな意識の中で彼女は必死に、信頼できる者を呼んでいた。しかし、その者が現われることはない。

「いや、だ、もう、これ以上は、ほんと、にだめ、に、いいいいいいいぃぃっ!!?」

 滑りのよくなった膣にスムーズにバイブが出し入れされ、輝子はまだ未開発なその身体を存分に開発されていった。

 彼女がいくら泣き叫ぼうが機械は止まらず、助けが来ることもない。次第に身体も精神も快楽に囚われてしまうと、抵抗しても無駄なことだと諦めてしまったのか、その意識までも流れに任せるように預けてしまった。



………………………………………………
………………………………
………………

「は、ひっ、い……」

 虚ろな瞳から涙が流れていた。そんな倒れている彼女の横では先程まで装着されていた貞操帯が真っ二つになって転がっている。

「はぁっ、ああ……」

 誰かが壊してくれたわけではない。彼女が何度目かわからない絶頂を迎えた瞬間に突然大きな音と同時に割れたのだ。

 しかし、輝子にとってはどうでもよかった。とりあえず解放されたことへの安堵感へのほうがよっぽど大きかったからである。

「ふぅ、ふぅ……」

 そんな輝子にとってまずやることは荒れ狂っていた呼吸を正常なものに取り戻すことだった。そしてとにもかくにも早くここから離れたかった。自身が垂れ流していた愛液やら潮やらのおかげで、とにかく周囲に淫気が充満しているのだ。

「そろそろ、うごけ、そうだ……はやく、でない、と……」

 予想以上に重くなっている自身の身体に一瞬ふらつきながらもなんとか膝立ちになる。そのときだった。

 ヴィイイイイイイイ!!

「ひいっ!?」

 真っ二つになっている貞操帯に付いていたバイブがまた動き出したのだ。しかし、それはとっくに輝子の身体を離れている。しかし

「は、ぁっ、はぁっ……」

 彼女の脳裏にはその音だけで、自身がどのように淫らに乱れていたのか、その光景が強烈にフラッシュバックする。

「う、うぅっ!!」

 もう誰にも脅かされていないはずなのに、秘部の部分を手で覆う。心拍数が跳ね上がり息も荒々しいものに戻り始めていた。

「はや、く、離れ、離れないと……!!」

 貞操帯から無理やり目を背けて耳を両手で塞ぐと、彼女はこけそうになりながらも洞窟の奥へと駆け出していった。

 その場にはバイブの音が虚しく響いていた。

星輝子【探索中】……強制装着の罠だ!ピストンバイブの付いた貞操帯に子宮を抉られ、声にならない悲鳴をあげながら 7回もイッてしまった!

モバP「玩具付きの貞操帯だとか、触手鎧とかの装着系ってなんか浪漫あっていいよね!いいよね!」

ちひろ「あ、プロデューサーさん。今日頼んでた分終わりました?」

モバP「へっ?」

ちひろ「え?」

モバP「あ、す、すいません。実はちょっと別件で……まだ、あんまり」

ちひろ「あ、そうだったんですか?てっきりパソコンに向かってたのでやってたのかと思ってました」

モバP「すいません、すぐにでも取り掛かりますので」

ちひろ「まあ、急ぎじゃないのでゆっくりでいいですよ。それにそのパソコン今日修理に出すやつじゃないですか?」

モバP「え、これですか?そうでしたっけ?」

ちひろ「あれ?伝えてませんでしたっけ?何か調子が悪いみたいで、一回見てもらおうってなってたんですけど」

モバP「そ、そうだったんですか……」

ちひろ「もしかして、何か都合悪いですか?一応修理の間は別のパソコンを使ってもらいますけど」

モバP「あ、いえいえ。大丈夫です。大丈夫。じゃあ今日の終業前にダンボールに包んどきますから」

ちひろ「そうしてもらえると助かります。じゃあよろしくお願いしますね」

モバP「はい、やっておきますー」

モバP「…………」




*********************

モバP「そして、修理にだしたパソコンが数日で返ってきた」

モバP「なんとなくわかっていたけど、あのサイトを開くことはできなくなっていた。どんな検索をかけても何にも引っかからないのだ」

モバP「まあ、でもよかったんじゃないかなと思う自分もいる。もしもあれ以降もはまっていたら何かとんでもないことになっていたような、そんな気がするのだ」

モバP「現にその時は仕事時間を削ってやっていたのだから、本当に危険な一歩手前まで来てたんじゃないかなと思う」

モバP「だから、忘れることにした。あのサイトはなかった。夢だったんだ」

モバP「ふぅ……ちひろさーん、週末飲みに行く約束してましたよね?今日大丈夫ですか?」

ちひろ「ええ、大丈夫ですよ。もう週末ですか。最近は時間が早いですねー」

モバP「本当にそう思います。じゃあお店探しておきますので」

ちひろ「あら、色々ありがとうございます。楽しみにしてますね」

モバP「ええ、良いところ探しますよー」



モバP(これでいいんだ、これで……)



モバP(これで……)

投下分はここまでです。読んでいただきありがとうございました。

それとこれからちょっと時間が取れることが少なくなってくるのでHTML化依頼をだして一度落とそうと思います。

色々と読みにくいところもあったと思いますが、長い間ありがとうございました。

また何か書くときがあったらその時はよろしくお願いします。

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