BIGBOSS「気まずい・・・・」 (45)
FOX HOUND 会議中
ベンソン・カニンガム「准将、FOXHOUNDに入隊を希望する新人に対する訓練ですが、FOXHOUNDに
対する適性を備えている者は極々僅かです。」
ベンソン・カニンガム「FOXHOUNDの任務を達成するうえでの戦略は、敵地への単独潜入です。入隊を希望する
ものは事前にその戦略方針を知っていますが、単独で潜入する戦略的意義を教えたところ十分に理解できたものは
全入隊希望者のうち10数名しかいません」
ベンソン・カニンガム「戦略教官としての立場から言わせてもらえば、FOXHOUNDに入隊できるものは今の
入隊希望者の中にいないといっても過言ではないでしょう」
BIGBOSS「そうか・・・・我々FOXHOUNDは、敵地への単独潜入を戦略としてしている これは隠密性の
確保やまた工作露見を防ぐための手段だが、一人での敵地潜入に抵抗を持つものは多い」
BIGBOSS「毎年のことだが、入隊希望者のうち入隊者の数が少ないのは問題だな とりあえずカニンガム教官、
君は引き続き教育を続けてくれ 教育の結果適性を持つ者がでてくるかもしれない」
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ベンソン・カニンガム「はっ!」
ロイ・キャンベル「FOXHOUNDでむちゃな任務をこなした私が言うのもなんだが、単独潜入はやはり無謀
といえるところが多々あるからな・・・・戦略面はともかく戦術面、実際の戦闘技術はどうだ?」
ロイ・キャンベル「ミラー教官、訓練状況はどうなっている?」
マグドネル・ミラー「・・・・・訓練具合は問題ありません、FOXHOUNDの戦略に適用できないものも含め戦士としては
一流です こいつらにかかれば、敵などちびって逃げ出すしかないでしょう。」
BIGBOSS「・・・・・つまり戦闘技術は一流ということか?」
マグドネル・ミラー「ええ、元々ベテラン兵士やSeal、グリーンベレー、
デルタフォースからの入隊希望者が多いですから。 特に今年の一押しは、グリーンベレーから転属願いを
出された新入りです。」
マグドネル・ミラー「こいつは、フォックスの称号をそのうち手に入れるでしょう」
ロイ・キャンベル「君がそこまでいうということは、かなりのつわものなんだな? 若い時の私と
どちらが強いかな?」
マグドネル・ミラー「キャンベル大佐よりも強いことは間違いないでしょう、チキン・フォックスというFOXHOUND
の最高の称号を得ていた全盛期よりも!」
ロイ・キャンベル「言うじゃないか、私はまだまだ若い者には負けんぞ!」
BIGBOSS「くだらないおしゃべりはそこまでだ! キャンベルの考えた訓練プログラムと予算案に議題を移すから、
そちらに頭を使ってくれ!」
ロイ・キャンベル「BIGBOSS、いやスネーク、どうしたんだ? ミラーの発言に怒るなんて君らしくない」
BIGBOSS「特殊部隊とはいえ最高指揮官にもなるとストレスがたまる、会議の進行の邪魔になるから
怒っただけだ 大丈夫だ、少々いらっとしただけだ」
BIGBOSS(カズのやつ、あてつけか 奴の言う新入りとは俺のクローンのことじゃないか!)
ロイ・キャンベル「政治屋の奴らから単独潜入なんてバカバカしいと小突かれてるからな、気持ちはよくわかる ストレス
解消に今度射撃対決でもしてみないか?」
BIGBOSS「考えておこう」
ロイ・キャンベル「どこにいくんだ?」
BIGBOSS「休憩室でコーヒーを飲んで、気分を変えてくる」
BIGBOSS(今から約10年前、俺とカズは袂を分かった それ以来カズと俺の中は修復不可能なほど悪化してしまい、
そうしているうちにDDを離れて以来イギリス軍やアメリカ軍に所属していたカズが俺の表の顔であるFOXHOUND
のサバイバル教官となってしまった・・・・)
BIGBOSS(もう一人の俺自身であるエイハブと入れ替わりで、FOXHOUND総司令官の職務をこなしつつ
蜂起に向けて計画を進めているが、カズと顔を合わせるたびに気まずい)
BIGBOSS(というかあいつは殺気さえも場合によってはにじませるからな しかも本気でないとはいえ暗殺未遂
みたいな行為を仕掛けてくるし、憂鬱だ)
BIGBOSS「まあいい 嫌なことは葉巻を吸って忘れるに限る」
休憩室
FOXHOUNDモブ兵士「お疲れ様です、総司令!」
BIGBOSS「楽にしていいぞ、葉巻を吸いに来ただけだ」
BIGBOSS()モクモク
BIGBOSS(やはり葉巻はいい ああこの煙の感触、まさに官能的だ 俺の人生は葉巻を吸うそれだけにあったかのように
さえ、思えてくる・・・)
BIGBOSS(タバコなど下品なものだ タバコを好むものなど、どこかの感覚がおかしいに違いない!)
BIGBOSS(休憩室を司令官特権で、喫煙を可能にしたのは最高の判断だ・・・・ 軍の施設といえど禁煙がどうの
こうのとうるさいが、この俺の目が黒いうちは基地を禁煙にすることは許さん!)
FOXHOUNDモブ兵士「あ、ミラー教官お疲れ様です・・・」
BIGBOSS(カズ、なぜここに・・・・・おれの楽園が!)
マグドネル・ミラー「教官の仕事も忙しい、たまに休憩室で休憩しないとやってられない 総司令もお疲れ様です!」
BIGBOSS(こいつ、俺の至福の時を邪魔に来たのか!)
マグドネル・ミラー「もうしわけない これから少し音楽を掛けるからうるさくなるかもしれない」
BIGBOSS(音楽? 何の音楽だ?)
マグドネル・ミラー「やはり日本のウォークマンは素晴らしい」
恋の抑止力~~~~~~
FOXHOUNDモブ兵士「おお、恋の抑止力ですか 作者不詳で何年も前から人気になっている」
FOXHOUNDモブ兵士「俺この歌好きなんですよ ミラー教官もお好きですか?」
マグドネル・ミラー「ああ 好きな歌だ 少女の恋に対するいじらしい思いを扱った名曲だ!」
BIGBOSS(確かにすばらしい曲だが・・・葉巻を吸うときにそんな大音量で書けるんじゃない!)
BIGBOSS(葉巻を吸うときは、騒音を立てずに静かな環境で集中しながら吸うものだ! 素晴らしいとはいえ
そんなポップな調子の曲を大音量でかけながら吸うものじゃない!)
BIGBOSS(それに嫌なことを思い出してくる・・・・カズめ!)
BIGBOSS(とはいえここで止めるのは職権乱用すぎる それに兵士にとっては、ストレスのたまる生活を強いられるため
たまの休憩がなにものにも代えがたい素晴らしいものだ それを邪魔してしまえば俺の株が下がる・・・ 止めるわけにはいかないか!)
マグドネル・ミラー「そうだ、この休憩室にはヴェンディングマシーンもついているが、休憩用にコーヒーをちょうど
3本買っているんだ よかったら飲むか? 総司令もいかがです?」
BIGBOSS「ちょうど喉が渇いていたんだ、もらっておこう」
マグドネル・ミラー「どうぞ総司令」
BIGBOSS「ありがとう ミラー教官」
BIGBOSS(なにがありがとうだ! 缶コーヒーの中身はどうせ毒入りだろう 前にもらった缶コーヒーを執務室に置いてある
観賞用熱帯魚の一匹に試しに中身を飲ませたら、のた打ち回って死んだんだ!」
???「その缶コーヒーの中身は、本当に飲んで大丈夫なものなのか?」
BIGBOSS(お前は・・・グレイフォックス!)
BIGBOSS(今現れたのは、グレイ・フォックス 現時点でのFOXHOUND最高戦力だ)
FOXHOUNDモブ兵士「グレイ・フォックス先輩 お疲れ様です!」ビシッ
グレイ・フォックス「そちらもご苦労」
BIGBOSS(かつてグレイ・フォックスは、洗脳され感情を持たない兵士として振る舞うことを共用されていた)
BIGBOSS(そのえんもあってか、俺に対して忠誠心は篤い ちなみにグレイフォックスが俺の同僚であり、その同僚の息子にグレイフォックスと名付けおれがそだてるという夢を見た)
グレイ・フォックス「ミラ―教官、総司令に勧められた缶コ―ヒー問題ないんでしょうね」
マグドネル・ミラー「どういうつもりだ おれが毒でも持ったというのか?」
グレイ・フォックス「いえそういうつもりはありません ただ殺意に彩られているように見えたので」
ミラー バチバチ フォックス
BIGBOSS(確証は抱いていないようだが、グレイ・フォックスはカズが俺に暗殺をしかけてきていることに気づいている)
BIGBOSS(この二人がもしも、乱闘を仕掛けたらかなりヤバいことになる・・・ 止めに入ろう、ハァっ)
BIGBOSS「そこまでにするんだ、 二人とも! フォックス、俺のことを心配してくれるのはいいがミラー教官が毒物を仕掛けるわけないだろう」
BIGBOSS「ミラー教官とは長い付き合いだ、そんな彼が毒を仕掛けるわけがないし常識的にもない 被害妄想だぞそれは」
グレイ・フォックス「申し訳ありません、我らのボス!」
BIGBOSS「わかればいい おれは執務室に戻る」
マグドネル・ミラー「グレイ・フォックス 君に一つ忠告をしよう あの男、BIGBOSSを信用しないことだ」
マグドネル・ミラー「あの男と行動を共にしたら、待っているのは破滅だ・・・・」
グレイ・フォックス「いいたいことはそれだけですか?」
マグドネル・ミラー「・・・・失礼する」
FOXHOUNDモブ兵士(部屋の空気が一瞬、戦場と同じレベルまではりつめた・・・・・・)
FOXHOUNDモブ兵士(やはり前から噂だったようにマスター・ミラーとBIGBOSSは、不仲なのか? 殺気を向けているところを見たとか同僚がいってたな・・・)
FOXHOUNDモブ兵士(で怪しんでるフランクがマスターミラーに警戒を・・・・ どういう部隊なんだここは! とりあえず忘れていったウォークマンで恋の抑止力を聞いてよう・・・)
BIGBOSS(執務室に行こう あそこが平穏の場だ)
BIGBOSS(最も俺に平穏なんて物はない 戦場で生きると決めたときから・・・・)
BIGBOSS(なによりMSFが海底に沈み、俺を信頼していた仲間を失い、俺も爆死しかけたあの時から、平穏は失われている)
BIGBOSS(いまの俺は、復讐鬼だ・・・・)
BIGBOSS「さて、執務室に入るか ムッ!」
BIGBOSS「これは・・・・またカズのやつか!」
BIGBOSS(執務室のドアを開けた瞬間、爆薬が炸裂するトラップが仕掛けられている!)
BIGBOSS(カズのやつ、なにを考えている!? 俺の執務室には絶対に入るなと厳命しているからいいものの・・・・)
BIGBOSS(騒ぎを大きくして進行中の計画がばれると不味い!)
BIGBOSS(そうだこうしよう・・・)
BIGBOSS(ステルス技術が役立った 誰も気づいていないな)
BIGBOSS(窓のしたには・・・・よしクレイモアの類いは仕掛けられていないな)
BIGBOSS(このグラスカッターで窓に穴を開け、鍵をはずしてなかに入る!)
BIGBOSS(ようし いまだ中に入るぞ)
BIGBOSS(トラップの類いは仕掛けられていないようだ・・・・)
BIGBOSS(カズは、俺と対立してからあのSASやアメリカ海兵隊の訓練もうけている 本気で殺すつもりなら、もっと偽装を巧みにするはずだ)
BIGBOSS(自衛隊に残っていたら、もっと出世できるんじゃないかといったがやつにはそれだけの実力はあるな・・・・)
BIGBOSS(奴は、俺に対する復讐を俺のクローンで成し遂げようとしているからこれもどの過ぎたいたずらか)
BIGBOSS(俺のクローンで俺を殺す・・・・ エメリッヒのくずがいっていたクローンなら戦闘能力が同じという考えと俺が俺のクローンの存在を祝福していないことからのいしゅがえしのつもりだろうな!)
BIGBOSS(思えばやつも哀れなものだ 奴が俺をにくむのは俺に非がある)
BIGBOSS(サイファー、ひいては愛国者への復讐のために本来の復讐計画の目を逸らすべくやつを捨てゴマにした 憎まれて当然だ!)
BIGBOSS「それでも俺は・・・・・・カズと仲たがいしようと歩みを止めるわけにはいかないんだ!」
BIGBOSS「あの日、MSFは壊滅した 惨たらしく仲間は虐殺された!」
BIGBOSS「いまでも仲間のことを忘れたことはない・・・・ いまの俺は復讐鬼、生きた悪鬼羅刹だ!」
BIGBOSS「仲間の復讐のために・・・仲間を切り捨てる 矛盾しているが復讐のためならカズに憎まれようと構いはしない!」
BIGBOSS「それに・・・・ザ・ボスの遺志をつぐといいあの人の遺志を歪められるのは見ていられない・・・」
BIGBOSS「俺は愛国者に復讐し、やつらの勢力拡大を必ず止める! 可能ならいきのめを・・・・止めてやる!」
BIGBOSS「カズには悪いが、あいつと仲間だったのは過去の話だ・・・ いまからカズと呼ぶの早めよう」
BIGBOSS「復讐のために切り捨てておきながらカズと呼ぶのは未練がましい あいつはいまからただのミラーだ!」
BIGBOSS「フフフ、必ず愛国者どもを倒してやる・・・・!」
CALL
BIGBOSS「俺だ・・・・・ そうかメタルギア開発の目処はついたか・・・・」
BIGBOSS「近日中に・・・・まずは第一の蜂起を実施する・・・・ お前が俺の役をその間果たしてほしい・・・」
BIGBOSS「ああ 気を付けろ 頼んだぞエイハブ」
BIGBOSS視点終わり
ベンソン・カニンガム(私は、ベンソン・カニンガム FOXHOUND戦略教官だ)
ベンソン・カニンガム(誰?それと思う人もいるかもしれないが、小島作品のキャラであるのは間違いない)
ベンソン・カニンガム(私の活躍を知りたいなら・・・スナッチャ-を見てくれ!)
ベンソン・カニンガム(・・・・・いかん 電波というやつに流されていたようだ しっかりしろ私)
ベンソン・カニンガム(正直に言おう 私はFOXHOUNDに入れて嬉しい)
ベンソン・カニンガム(アメリカの特殊部隊の中でも頂点に位置するからだ 単独潜入を多く行う部隊だからな)
ベンソン・カニンガム(だが・・・・・)
ベンソン・カニンガム(時々職場の空気が悪くなるのが嫌だ・・・・)
ベンソン・カニンガム(総司令官のBIGBOSSは、傭兵として幾多の活躍をしアメリカ軍でも実戦で多大な功績を残した)
ベンソン・カニンガム(まさしく英雄だ 組織管理者としても戦略・戦術的な視点も高く、理想の上司だ)
ベンソン・カニンガム(我らの勝利のボスだ! 上司として彼をあおげるのは幸運だ)
ベンソン・カニンガム(そんなBIGBOSSだが、定例会議の際に会うのはたまらなく嫌だ)
ベンソン・カニンガム(FOXHOUNDには、いくにんかの教官がいる 実技担当は一人だけではないが、サバイバル担当のミラー教官の地位が高い)
ベンソン・カニンガム(BIGBOSSとミラー教官は、不仲だ 間違いなく)
ベンソン・カニンガム(会議中にこの二人が顔を会わす度に憎悪の念が部屋に充満する・・・)
ベンソン・カニンガム(理由はわからないが、傭兵時代のトラブルと言われる BIGBOSSとは、古い付き合いのキャンベル大佐が理由を聞いてもわからないらしい)
ベンソン・カニンガム(理由はどのようなものにせよ、こちらとしてはストレスがたまるばかりだ これが職場に抱く最悪の不満だ)
ベンソン・カニンガム(在日米軍時代、ネオコウベなる日本のコウベという街が再開発されて生まれた街の市警察から、警察官に戦闘技術を教える教官にならないかと誘われたが・・・)
ベンソン・カニンガム(本気で転職を考えるか?)
ベンソン・カニンガム「まあいい そんなことよりもフルハウ○を見よう」
ベンソン・カニンガム「嫌なことは、下らないコメディを見て忘れるに限る」
ポチッ
キャスター「次のニュースです 痛ましい悲劇です」
キャスター「××××在住の工学技術者××××・エメリッヒさんが義理の娘のエマ・エメリッヒさんとともに湖に投身自殺を図りました」
キャスター「××××・エメリッヒさんは発見時既に死亡していたものの、不幸中の幸いでエマ・エメリッヒさんはいきがあります ただ意識不明の重体で以前予断を許さ・・・・」
ベンソン・カニンガム「痛ましい事件もあるものだ 地獄に落ちるかもしれない自殺をするなんて・・・・」
ベンソン・カニンガム「まあ、フルハウ○をかけよう」
ベンソン・カニンガム編終わり 後にスナッチャーというアンドロイドと戦うものを指揮する男である
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