愛海「待たせたな。」 (18)
《346プロ・会見室》
ザワザワ…ザワザワ…
ガチャ…
愛海「…………」スッ…
女子アナ「…来ました!346プロに本所属が決定された棟方愛海さんです!!」
パシャパシャパシャパシャ!!!
ワイワイガヤガヤ…ワイワイガヤガヤ…
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愛海「…では、ただ今より会見を始めます。質問のある方は挙手をお願いします。」
スッ…
愛海「そこの茶色のコートを着たダンディズムおじ様、どうぞ。」
クスクスクス…
ダンディズム「…○×新聞です。346プロ本所属おめでとうございます。愛海さんがアイドルを目指す切っ掛け…経緯は一体どういった物だったかを御聞かせ願えませんでしょうか?」
パシャパシャパシャパシャ!!!
愛海「はい、あれはアイドルお触り会…いえ、ちまたでは握手会?とでも言うのでしょうか。さんざん苦労して応募した握手券当たって、そこに並んでいたんですよ。そこでもうすぐ私の番だー…となった時にですね。ボディーガードみたいな人に捕まりまして。何すんのさ!と振り返ったらそのアイドルのプロデューサーだと名乗られて…そこでスカウトされましたね。」
パシャパシャパシャパシャ!!!
スッ…
愛海「そこの98cmの着痩せするタイプの女性、どうぞ。」
クルッ、ジーッ…
98cm「さ、△△新聞です。」ヒクヒク…
98cm「今回の本所属によって環境が変わると思われますが、前の部署でも問題になったセクハラ行動について何かお願いします。」
パシャパシャパシャパシャ!!!
愛海「それは…テレビや舞台で御期待ください。」ニコッ
パシャパシャパシャパシャ!!!
98cm「それでは質問の答えになっておりません!あなたの行動は…」
愛海「カメラ、撮る方向を間違えてる。そこの98cm、まだまだ成長するよ。」
クルッ、パシャパシャパシャパシャ!!!
98cm「し、失礼します!!///」ガタッ!
タッタッタッタッ…バタン!
愛海「…問おう。今のがセクハラではなく、私からの愛あるアドバイスだと理解していただいてる方は拍手を。」スッ…
パチパチパチパチパチパチッッ!!!
愛海「…よろしい。では、次の方。」
スッ…
愛海「この間●□雑誌のコラムで『胸の大きさで魅力は変わるのか?否!全ての胸に優しさがある!!』を書かれた鈴木さん、どうぞ。私はあの雑誌を10冊買いました。」ニッコリ
ザワザワ……
鈴木「覚えていただき、至極光栄でございます。」スッ…
鈴木「今回所属が変わり心機一転となられるかと思いますが…………狙いは?」
愛海「…愛しき蛇が猪と梨をまみえた時が登りし絶好日和、と申しましょうか。」ニヤッ
鈴木「……期待しております。」ニヤッ
ザワザワ…ザワザワ…
愛海「以上で会見を終わります。……鈴木さん。貴方宛にライブのチケット、手配しておきますね。」
鈴木「結構です。家に戻れば私も貴女のファンの一人…自力で手に入れて見せますよ。」フッ…
愛海「…貴方と飲み明かしてみたかった。私が20歳でないのが悔やまれる。」フッ…
パシャパシャパシャパシャ!!!
パシャパシャパシャパシャ!!!
《後日・事務所》
タッタッタッタッ…ガチャッ
愛海「ふぃ~、おはようござぁ~…あ?プロデューサー。」
モバP(以下P)「おーう、昨日の会見がさっきから放送されてるぞー。色んなテレビ局が取り扱ってるな。」
愛海「ほほぅ…会見の様子はどう?上出来?しっかり撮られてる?」
P「未曾有の大事故だよ。」
愛海「えー、頑張ったよー?」
P「お前、途中で帰った女性記者から訴えられてねえだろうな?」
愛海「あの人は新聞記者やめてグラビアアイドル目指すって聞いた。」
P「………」
P「…あの記者会見、常務が設定したんだよな?」
愛海「そうだよー。『君のキャラクターを取り入れるのは我々の中でも冒険過ぎるという案が出ている。』だの『会見の場はこちらで用意する。君が我がプロダクションに必要だと言わせるアピールを望む。』とか言うからー…まったく常務さんったら!」ブーブー
P「常務の正論になんでお前が文句言ってんだよ。」
P「……ってお前、最近聞いたんだが…ものすごくさびしがり屋だって?」
愛海「…ウン、モノスゴクサビシガリヤダヨ?」フフーン…
P「………本当は?」
愛海「寂しそうにしてたら豊満な山々を持った女性がハグしながら頭撫でてくれそうじゃん?更に!黙ってれば美女だと言われた私が無言で寂しそうなポーズをするだけで大漁間違い無しでしょ?」
P「だろうと思ったよ。」
P「…ま、本所属になったんだ。しっかり頑張れよ。」ポンポン
愛海「うん!」ペカーッ!
P「……さて、後は…」クルッ
のあ「みく、教えてちょうだい。私達は後…何匹貴女に食べさせればいい?私は後何匹…アーニャとPで、魚を釣り上げればいいの?運営は私に何も言ってはくれない……教えて、みく。」グイグイグイグイ
みく「さーかーなーをー押し付けるにゃぁぁぁ!!!」フシャァァァァ!
P「…次は、のあだな。」
終わり
おまけ
《事務所》
蘭子「揉みし者よ!(愛海ちゃん!)」バンッ!
愛海「うおっ、ビックリした。どったの?」ビクッ!
蘭子「光輝く牢獄で歌いし教典、定めし目測とは何ぞ!(記者会見で言っていた狙いとは何ですか?)」
愛海「あー、アレ?それはこの記事見れば分かるよー。」パサッ
蘭子「ふむ…」スッ、パラパラッ…
『棟方愛海!十時愛梨のライブでダイビング!!アクシデントか!?否!天王山はここにあり!!』(●□雑誌・著:鈴木さん)
蘭子「……えっ!?(えっ!?)」
愛海「愛梨さんの名字を江戸時代の時計に例えたんだけどねー…まさか鈴木さんにしか伝わらなかったとは。」
蘭子「……巳の刻と亥の刻か!!(時間の十時をかけたんですね!!)」
愛海「エサクタ!」ビシッ!
P「…あいつ、熊本弁分かるのか。」
本当に終わり
師匠が来た事によって夢が広がりますね!
内容は短かったですが…お付き合い、ありがとうございました!
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