青ぷよ（なにしろ俺は来月には赤ぷよちゃんと結婚式を控えてんだ！）

青ぷよ（長い交際の末、やっと結婚までこぎつけられたってのに……）

青ぷよ（どうしてこうなっちまったんだよぉ……）

青ぷよ（それに、田舎のお袋に仕送りだってしなきゃなんねぇ！）

青ぷよ（俺が消えちまったら、お袋はどうやって生きていけばいいんだ！？）

青ぷよ（誰か助けてくれえ……！）

青ぷよ2「ずいぶん怯えておりますな、隣の人」

青ぷよ「！」

青ぷよ「そりゃそうだろ！　だってあと一つ、青いぷよがやってきたら……」ﾁﾗｯ



紫ぷよ×4「ぐぎゃあぁぁぁぁぁっ！！！」



青ぷよ「俺らもあいつらみたく消えちまうんだぞ！　あんたは怖くねえのかよ！？」

青ぷよ2「もちろん私も怖いですよ」

青ぷよ2「しかし、４体以上揃ったら消えるというのは、ぷよの宿命なのです」

青ぷよ2「ですよねえ？」

青ぷよ3「うむ……いわば我らの存在意義ともいえる」

青ぷよ「あっ……」

青ぷよ2「ならば、せめて消える瞬間ぐらいは誇り高くありたいと思ってるのですよ」

青ぷよ3「そのとおり、とうに覚悟はできている」

青ぷよ「……！」

青ぷよ（そうか……そのとおりだ！　手も足もない俺がここであがいてなんになる！？）

青ぷよ（ただ見苦しいだけだ！）

青ぷよ（赤ぷよちゃんやお袋だって、俺のそんな姿は見たくねえはずだ！）

青ぷよ（だったらせめて……男らしく消えよう……！）ｷｯ

青ぷよ4「いやだぁっ！　落ちたくなぁい！」



青ぷよ「！」

青ぷよ（ついに４体目が落ちてきたみたいだ……！）

青ぷよ「ようし……４体仲良く、かっこよく消えようぜ！」

青ぷよ2「……」

青ぷよ3「……」

青ぷよ2「ひえぇぇぇっ！　落ちてくるなぁぁぁ！」

青ぷよ3「なんでも……なんでもするからっ！　助けてぇ！」

青ぷよ「……！」

青ぷよ（こいつら……覚悟決めてたんじゃねえのかよ！）

青ぷよ（だけどそりゃそうだ……誰だって消えたくないに決まってるぅ！）

青ぷよ「やだぁぁぁっ！　赤ぷよちゃん、お袋っ、助けてくれぇぇぇ！」

青ぷよ2「落ちてこないでぇぇ！　こないでぇぇぇぇぇ！」

青ぷよ3「なんでもするからぁぁぁ！　なんでもするからぁぁぁぁぁ！」



青ぷよ4「落ちたくないぃぃぃぃぃ！」

青ぷよ「いやだっ！　消えたくねえよぉぉぉっ！」

青ぷよ「消え……！」







おわり