Ⅳ号戦車男(以後Ⅳ号)(Ⅳ号戦車のプラモの組み立てが終わって一眠りしてたら、戦車になってた)
Ⅳ号(履帯外れてるし、破損だらけのせいか体中が痛い。・・・気がする・・・)
Ⅳ号(錆びまみれで体中かゆいし・・・これって夢なんだろうか・・・俺どうなるんだ・・・)
ガァァァァァ
Ⅳ号(うぉ、まぶしっ・・・なんだ?女の子?)
なにこれ~
ぼろぼろ~
ありえな~い
Ⅳ号(なんか、ぼろっくそに言われてるし・・・声が出ないから、しゃべれもしねえ・・・あ、ひとり近づいてきた)
みほ「・・・」きょろきょろ
Ⅳ号(めっちゃ見てるし・・・なんだこのかわい娘ちゃん・・・)
みほ「・・・装甲も、点輪もだいじょぶそう。これでいけるかも」
Ⅳ号(え、え、なにがいけるん?)
おぉーおー
Ⅳ号(え、なにこの歓声?なんなん?)
Ⅳ号(俺、どうなんのおおおおおおおおおおおおおおおおお)
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沙織「こんなぼろぼろでなんとかなんの~?」
みほ「たぶん・・・」
沙織「男と戦車は新しいほうがいいと思うよ?」
Ⅳ号(ぐふっ、すごく心にくる・・・)
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Ⅳ号(どうやら他にも戦車があるようで、女の子たちは探しに出ていってしまった・・・)
Ⅳ号(はぁ、まじで状況が読めん。戦車道ってなんだ・・・)
Ⅳ号(道ってついてるから剣道みたいなものなのか?でも戦車ってついてるからには戦争みたいなものだろうし・・・)
Ⅳ号(戦車になるにしてもなんでⅣ号なんだよ。ティーガーとかイケイケな戦車がよかったなぁ・・・)
Ⅳ号(はぁ、暇だ・・・早くあの女の子たち戻ってこないかなぁ・・・)
Ⅳ号(外が騒がしくなったと思ったら、他にも戦車が見つかったようで俺も外に運びだされた)
Ⅳ号(Ⅲ号突撃砲にM3リー、38tになんだあのボロいの日本の戦車か?)
Ⅳ号(あいつらも俺みたいに意識があるのだろうか?)
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Ⅳ号(チーム分けされて、最初に近づいてきた西住って子たちが俺に乗るみたいだな、それに掃除もしてくれるみたいだ!)
沙織「うわぁっ、ベタベタするぅ~」
Ⅳ号(ぐふぉ、戦車やししょうがないやろ・・・)
華「これはやりがいがありそうですねー」
みほ「これじゃぁ中も・・・」ヨジ登り
Ⅳ号(うぉ、登ってきた、パンツはっ・・・見えない・・・だと・・・・)
みほ(うぁあ)鼻つまみ
Ⅳ号(あからさまに臭いって顔されとる)ズ-ン
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ブシャアアアアアアアアアアアアアアアア
Ⅳ号(ああ、女の子によって身体の隅々まで綺麗にされていく)
Ⅳ号(戦車になってから一番幸せな瞬間かもしれん・・・)
Ⅳ号(着ている服がブルマじゃないのが残念だ・・・)
Ⅳ号(清掃が終わったあと自動車部の女の子たちに隅々まで点検された・・・もうお嫁にいけない・・・)
Ⅳ号(みんな帰っちゃったし暇だ。この身体で眠ることはできるのだろうか・・・)
Ⅳ号「はぁ」
?「おい!」
Ⅳ号(ん?なんか声が聞こえた気が・・・)
?「おい、聞こえてんだろ?そこのⅣ号」
Ⅳ号「へ?だれだ?」
?「聞こえてんじゃねえか!俺はⅢ号突撃砲だ」
Ⅳ号「え?なんでしゃべれんの?」
Ⅲ突「お前が言うか?」
Ⅳ号「いや、その、この姿になって初めて会話をしたもんで・・・」
Ⅲ突「・・・この姿って、お前もまさか!」
Ⅳ号「気がついたらな、戦車になってた・・・」
Ⅲ突「やっぱりおまえもその口か~、いやぁ仲間がいてよかったぜ~」
Ⅳ号「どんな感じだった?」
Ⅲ突「どんな感じもなにもよ。気がついたらこれになってて水に沈んでてさ。死ぬかとおもったよ」
Ⅳ号「なるほどな。他の奴はどうなんだろう」
Ⅲ突「聞いてみるか、おいそこの38t、聞こえてるか?聞こえてたら返事をしてくれ」
38t「・・・」
Ⅳ号「応答なしか」
Ⅲ突「意識があってしゃべれるのは俺たちだけなのかもな・・・」
Ⅳ号「意識あるっつっても自分の意思じゃちっとも動かせないわけだが・・・」
Ⅳ号Ⅲ突「はぁ・・・」
?「まぁそう悲観的になるなよ」
Ⅳ号「!」
Ⅲ号「誰だ?」
M3「俺はM3リーになったもんだ。よろしくな」
Ⅲ突「なんだ、他にもしゃべれる奴いんのか!」
M3「いやぁ、悪い悪い、タイミング掴めなくてな、おい38t返事してやれよ、八九式さんも」
Ⅳ号「え?しゃべれるの?あと八九式って言うのかその戦車。」
38t「そりゃしゃべれるとも」
八九式「この戦車がわからないとは、貴様!非国民だな!」
Ⅳ号「チハとかはわかるんだけど・・・なんかすまん・・・」
八九式「ああ、そうさ、わかっていたよ・・・拙者もわかってる。この戦車わかる奴なんて全然いないよな・・・弱いし・・・拙者もホントはオイ車がよかった・・・」
Ⅲ突「いやそれも微妙だろ・・・」
38t「それよか悲観的になるなってどういう意味さ?リーさん?」
M3「リーさんって俺のこと?いやぁ、だってなぁ、これなんかの夢見たいなもんだろ。夢の中でこんなにいっぱいの女の子に乗られるとか・・・最高じゃん!」
38t(変態だった・・・)
Ⅳ号「あなたもそのクチか!わかってらっしゃる。リー先生と呼ばせてくれ」
38t(もう一人変態がいた・・・)
Ⅲ突「まぁ、いずれにせよ戻る方法を探さなくちゃな」
Ⅳ号「そうだなぁ。でも中に人乗ってねーと動けもしないし・・・」
M3りー「まぁ、あの子たちがまた来るまで何もできないわけだし、自己紹介でもしていこうじゃないか」
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