友「というわけで命からがら逃げてきた」

妹「お兄ちゃんなにしたのよ」

友「いやとくに…」

妹「原因があるはず」

友「うーん…」

妹「よぉく思いだそう」

友「一昨日は…」

友「姉ちゃんが包丁で切ったからって指なめたな…」

妹「その時は普通だった？」

友「うむ」

妹「じゃあそのあとだよ」

友「んー…」

友「あ、背が小さくて可愛いねって」

妹「ふむ」

友「で、そのあと頭をポンポンって」

妹「どんな反応だった？」

友「顔真っ赤にして逃げた」

友「多分それで…」

妹「…」

妹「おねーちゃーん！」

友「お前俺を殺す気？」

妹「さーねー」

ｶﾞﾁｬ

姉「呼んだ？」

姉「！」

友「ども…」

姉「…」ｽｯ

友「ほらもー！」

妹「あは、ホントだねー」

姉「…」

ｶﾁｯ

ﾎﾞｫｫｫ!

友「いぃぃぃぃやぁぁ！」

妹「なんで私までぇぇ！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

姉「…何で攻撃しちゃうんだろ…」

姉「うぅ…」

外

妹「はぁはぁ…」

友「走ったな…」

妹「ボルトも驚きだよ…」

友「…な？言っただろ？」

妹「でも殺気はなかったよ」

友「いやあの目見たろ」

友「犯罪者の目だぞ」

妹「美人が睨むと怖いんじゃない？」

友「いやまぁ…」

妹「とりあえず、私が話聞いてくるから」

友「葬式は明後日でいいな」

妹「死なないよ！」

家

妹「へい！」

姉「あ…さっきはごめんね」

妹「いいよいいよー」

妹「何であんな殺戮行為をしたの？」

姉「その…ね」

姉「あいつ見てると体熱くなるんだよね」

姉「直視できないから…」

妹「それって…」

姉「攻撃しようかと」

妹「どんな過程でそんな風になったの！？」

部屋

友「待っておったぞ」

妹「ほっほ」

妹「結果を聞きたいか」

友「うむ」

妹「つまりじゃな」

妹「…」

友「ん？」

妹「怒ってるよ」

妹「もうむちゃくちゃに」

友「そ、そんな…」

妹「だからなだめるためにもっと優しくしなよ」

友「わ、わかった」

翌日

友「姉ちゃん！」

姉「…ん？」

姉「！」

姉「…」ｽｯ

友「おぉ…」

友「怯むか」

友「姉ちゃん、今日の買い物俺もついてくよ」

姉「え？」

友「姉ちゃん美人だからそれに合った服を買ってあげるわ」

姉「やっ…え？」

姉「何で急に？」

友「好きだからさ」

姉「」ﾎﾞｯ

友「ん？」

友「まぁいいや。また後でね」ﾀﾀﾀﾀ

姉「す、すき、すき、すきすき…」

部屋

友「こんな感じでいいか？」

妹「もうグッジョブだよ」

妹「でもなんで好きっていったの？」

友「え？家族を嫌いなんて奴あんまいないだろ？」

妹「あぁ…そゆことか」

妹(下手したら勘違いしてるかもね、姉ちゃん…)

友とは、妹の友なのか
姉の友なのか

デパート

姉「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友「あ、玉ねぎが20円安い」

姉「」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

服売り場

姉「これとか…どう？」

友「うわーおかわいいねー」

友「チョーヤバイ」

姉「心がこもってない」

友「可愛いな…」

姉「そう」

>>11男ですよ

後々誕生します

家

妹「おかいり」

友「俺誰に似てる？」

妹「さぁ？」

友「そこはムカイリって言えよ」

姉「ムカイオサムだよ」

妹「知ってるもん！」

友「知ってるもん！」

姉「…」

姉「飯の準備する」

妹「サー！」

友「イエッサー！」

妹「お兄ちゃんカモン」

友「ほい」ｽﾀｽﾀ

部屋

妹「何だかんだで仲いいじゃん」

友「あれ？見えなかったか？」

妹「何が？」

友「後ろにアイスピック持ってたの」

妹「…えぇ…」

友「何回か刺されたよ」

友「慣れたからどーってことないけど」

妹「あんた…苦労してるね」

友「そーか？」

飯

妹「いただきまーす」

友「いただき…」

友「何で俺だけアジなの？」

姉「魚行けるでしょ」

友「…何で生きてるか聞いてんの！」

アジ「ﾋﾟﾁﾋﾟﾁ」

妹「ほら、野蛮人じゃん？」

友「当たり前のように言うな！」

姉「私の作ったもの食えないの？」

友「違うよね、産地直送で皿に置いただけだよね」

姉「食え」

友「…」

友「もー我慢ならん！」

姉「え？」

友「いちいち刺すわ焼こうとするわ…」

友「もうたくさんだ！」

姉「いや…あの…」ｵﾛｵﾛ

友「機嫌悪いって聞いたからなんとかしようと思ったけど…もういい！」

妹「ちょ…」

姉「機嫌悪い…？」

妹「」ｿｰ

姉「…」ｼﾞﾛ

友「ホントふざけんな！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ｶﾞﾁｬﾝ！

妹「あー…」

姉「あぁ…」

姉「妹…部屋へ」

妹「はい…」

姉「訳を聞かしてもらう」

妹「はい…」

部屋

妹「かくかくしかじか」

姉「」ﾜﾅﾜﾅ

姉「…」

妹「ご、ごめんなさい…」

姉「いや…いいよ…」ｳﾙｳﾙ

姉「こんな姉貴嫌われて当たり前だもんね…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

妹「えぇ…」

外

友「うぉぉぉ！」

ｶﾞﾁｬ

友「あらんきぃぁぁ！」

男「おぉ？」

友「物語中盤にして初登場の男！」

男「ん？」

友「泊めてくれ！」

男「ちょっと待っててな」

間

男「待たせたな」

友「いやいや」

幼馴染「しかし何でこんな時間に？」

友「かくかくしかじか」

男「はー」

幼「ほー」

友「じゃ、おやすみなさい」

幼「いやいや」

男「今行かない方が…」

友「知らん」ｽﾀｽﾀ

>>13
誕生するのか

>>21
日本語って難しいんですよね

翌日

友「おはよ」

男「おう」

友「あの子は？」

男「昨日帰ったよ」

友「そうか」

男「いつまで泊まる？」

友「出来れば今週一杯」

男「はいよ、着替え出しとくな」

友「」ｳﾙｳﾙ

友「ありがとよ」

友の家

姉「」ｵﾛｵﾛ

妹「お、落ち着きなよ…」

姉「だ、だって…」

妹「すぐ帰ってくるよ」

姉「事故にでもあったら…」

妹「お姉ちゃん！」

姉「」ﾋﾞｸｯ

妹「ちょっと真面目な話していい？」

姉「はい」

妹「まずね、お姉ちゃんはお兄ちゃんをどう思ってるの？」

姉「どうって…」

姉「カッコいいなって…」

妹「見てると腹は立つ？」

姉「ううん」ﾌﾙﾌﾙ

姉「腹はたたないけど心臓がばくばくする」

妹「わかりました。」

妹「それは恋ですね」

姉「？」

姉「恋ってなに？」

妹「え？」

姉「え？」

妹「いやほら」

妹「好きって言うこと？」

姉「家族だもん」

妹「ノンノン」

妹「異性としてってことですばい」

姉「…？」

妹「…」

妹「お姉ちゃんさ、彼氏いる？」

姉「いたことないよ」

妹「心臓がばくばくするなんて初めて？」

姉「うん」

妹「これは…」

男の家

友「昨日はいきなりですまんな」

男「まぁそういう奴だってわかってるから」

友「図々しいといいたいのかー？」

男「おま、心読むなよ」

友「えぇ…」

友「まぁ何はともあれ」

友「家事の手伝いぐらいするぜ」

男「マジか」

男「じゃあ洗濯物頼むわ」

友「オーケー」

２時間後

友「もう昼だな」

友「台所と冷蔵庫借りるぞ」

男「ん？飯作ってくれるのか？」

友「料理人の息子だからな」

男「おー」

男「今は夫婦でグアム行ってるんだっけ？」

友「そうだよ、帰るのは来年」

男「またずいぶんといるな」

友「それがうちの親だ」

友の家

姉「…なるほど」

姉「そういうのが恋って言うんだね」

妹「そうだよ」

姉「あいつに…恋」

妹「しっかし美人なのに彼氏いないとはなー」

妹「告白ってされた？」

姉「告白がどーゆーのかわかんないけど」

姉「俺の側でいつまでも笑っててくれって」

姉「何回か言われたことある」

妹「もはやプロポーズだよそれ」

姉「そうなんだ」

姉「あ、ご飯作るね」

妹「うん」

姉「それと…」

妹「うん？」

姉「友くん帰ってくるよね」

妹「うん」

姉「どうしたらいいかな…」

妹「うーん…」

妹「うん」

姉「ん？」

妹「私に任せなさい」

姉「う、うん」

１週間後

友「そろそろ帰るわ」

男「あい了解」

友「ありがとな」

男「おう」

友「お元気で」

男「はい」

ｶﾞﾁｬ

友「朝日が眩しい…」

友「まるで俺を包むように…」

子供「ママー変な人いるー」

ママ「こら、見ちゃいけません」

友の家

友「ただいまー…」

妹「おかえり」

妹「遅かったね」

友「…ごめん」

妹「私は別にいいけど…」

妹「お姉ちゃんが…」

友「怒ってるか？」

妹「いや…張り切ってクッキー焼いてる」

友「え？」

姉「あ！おっかえりぃ！」

姉「クッキー焼いてるから待っててね！」

友「あ、はい」

友「キャラ違うぞ」

妹「私のせいです」

姉「できたよー」

友「あ…どうも」

妹「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

友「妹、来い」

妹「きゃーまだ処女なのにー」

友「だまらっしゃい」

友「ほらはよくる」

妹「へーい」

姉「クッキーはー？」

友「すぐ戻るから残しといてー」

姉「はぁい♪」

部屋

友「お前さんは何をした」

妹「特になにも」

友「明らかに変わってるだろ！」

妹「そう？」

妹「私はただそんな感じだと嫌われるよって」

友「それだけか？」

妹「お兄ちゃん年上好きだからまず性格直して積極的にって」

友「え？姉ちゃん片想い中なの？」

妹「うん」

友「おっほ、誰に誰に？」

妹「そういう食い付きキモいんだけど…」

友「…」

妹「お兄ちゃんが一番よく知る人だよ」

友「男か」

友「あのやろー」

妹「違う違う」

友「誰よ」

妹「その内わかるよ」

友「えー」

妹「それとさ、ちゃんと受け止めてあげてね」

友「何を？」

妹「わかった？」

友「いや何」

妹「クッキー食べに戻ろう」ﾀﾀﾀﾀ

友「…何がやねん」

姉「お、きたきた」

妹「お姉ちゃん、わかってる？」

姉「うん」

友「姉ちゃん、好きな人出来たの？」

妹「このバカちんがぁ！」ﾊﾞｼｯ

友「痛い！」

姉「できたんだよ」

友「マジで？」

姉「そう」

妹「言っちゃうの？」

姉「まだ言わない」

姉「友くん、あとで遊びにいこ？」

友「その片想いの人といけば？」

姉「いいからいいから」

友「んー、いいの？」

姉「うん」

妹「じゃあ私はお留守番だね」

姉「ごめんね」

妹「いいよいいよ」

友「じゃあ支度するから待ってて」

姉「うん♪」

２０分後

姉「行ってきまーす」

友「行ってきまーす」

妹「気を付けてねー」

ｶﾞﾁｬ

妹「さて皆さん」

妹「ここで私はどうすると思いますか？」

妹「え？」

妹「尾行しろ？」

妹「ははは、言わずもがな」ﾀﾀﾀﾀ

噴水広場

姉「綺麗だね」

友「そうだねー」

友「でもどうしたん？」

姉「ん？」

友「何であんな敵対してた俺を遊びに誘ったの？」

姉「好きだから」

友「え？」

姉「ほら、あっち行ってみよー」ｽﾀｽﾀ

友「ちょいちょい」ｽﾀｽﾀ

街

友「ここに来たなら映画でも見る？」

姉「そのつもりで二枚チケットがあるよ」

友「用意がいいな」

姉「～♪」





妹「ﾊｹｰﾝ」

妹「さぁさぁあっしは見守ってますぜ」

妹「…え？映画いくの？」

妹「うわ…小遣いピンチなのに…」

妹「でも行かなきゃ楽しめない…」

妹「くそぉ！」ﾀﾀﾀﾀ

館内

姉「こういうの好き？」

友「ホラーは好きだけどさ」

姉「うん？」

友「怖すぎるのはあれですわ…」

姉「失神者がでるくらいだからね」

友「そりゃそうでしょ」



妹「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

外

友「最後が以外だった」

姉「だねー」

友「次はどうする？」

姉「プリ！」

友「あいよー」




妹「なっ…私でもプリは撮ったことないのに…」

妹「なぜかって？恋人がいないし、クラスは皆がり勉だからさ」

妹「恋人作れ？」

妹「やだなー、私もお兄ちゃんが好きだから恋人作る気ないよ」

妹「あ、移動した」ｽﾀｽﾀ

プリクラ

ﾌﾚｰﾑｦｴﾗﾝﾃﾞﾈ

姉「…」
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

姉「はいとるよー」

友「あ、うん」

ｶｼｬ

友「あと何枚？」

姉「５枚」

友「多くね？」

姉「選びやすいからいいの」

友「ほー」

間

友「ふー…」

姉「～♪」

友「姉ちゃん、車多いから危ないよ」

姉「大丈夫だよぉ」





妹「なんで死亡フラグたてんの？」

妹「え？殺したいの？」

妹「まぁいざとなったら私が助けるか…」

友「…ん？」

姉「どうしたの？」

友「…ヤバイ」

姉「え？」

友「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

姉「え？」





妹「え？何でこっちくんの？」

妹「バレた？」

ﾖｹﾃｸﾚｰ!

妹「ん？」ｸﾙｯ

ｷｷｰｯ
友「危ない！」ﾄﾞﾝｯ

妹「え…？」ﾌﾜｯ

ﾄﾞｰﾝ
友「うぐっ…」ｽﾞｻﾞｻﾞｰ

妹「…え？」

姉「友くん…？」

妹「お姉ちゃ…」

姉「キャァァア！」

妹「…っ」

妹(言葉がでない…)

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

友「…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

友「…ん」

友「あれ？何ここ」

友「んー…」

友「確か…妹が轢かれそうになって…」

友「あぁ…」

友「俺、死んだのか」

友「なーんだ」

友「あっけなかったなぁ」

友「…ここからどう進むんだろ…」

…ﾁｬﾝ！

友「ん？」

友「向こうから声が…」

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

…ｲﾁｬﾝ！

友「だんだん近くなってきたな…」

光が差す場所

友「こっからだな」

ﾆｲﾁｬﾝ！

友「兄ちゃんって聞こえる」

友「妹なのか？」

友「…ここに入ればいいのかな…」

ﾖｼﾞﾖｼﾞ

友「んー？入れねぇ」

友「んー…」

友「あと少しなのにな…」

ﾄﾓ!

ﾆｲﾁｬﾝ！

友「おぉ、声が増えた」

友「行けるか？」

ﾖｼﾞﾖｼﾞ

友「…無理か…」

友「やっぱ死んだ方がいいのかな」

友「…まぁいいかな…」

ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ﾄﾓｸﾝ！

友「」ﾋﾟｸｯ

ﾄﾓｸﾝ！ﾓﾄﾞｯﾃｷﾃ!

友「姉ちゃん…？」

ﾄﾓｸﾝ！

友「姉ちゃんが心配してる…」

友「行かなきゃ…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

ﾖｼﾞﾖｼﾞ

友「入れねぇ…」

ﾄﾓｸﾝ！ｶｴｯﾃｷﾃﾖ!

友「……」

友「姉ちゃん…」

ﾄﾓｸﾝ！

友「姉ちゃんに会いたい…」

ｺﾞｺﾞｺﾞ

友「今だ！」ｼｭﾀｯ

友「体が…あと少しなのに…！」

ﾄﾓｸﾝ…ｽｷﾀﾞﾖ…

ﾀﾞｶﾗﾊﾔｸｶｴｯﾃｷﾃ…

友「！」

友「うぉぉ！」

ｽﾎﾟﾝ

友「え？」

ﾋｭｳｳｳ

友「うわぁぁおぉ！」

病院

姉「友くん！」

妹「お兄ちゃん！」

男「友！」

友「…」

医者「さ、今日の面会は終了です」

医者「身内だけならいいですが…」

男「くそ…」

妹「…」

姉「男くん」

男「は、はい」

姉「その子を家まで送ってってくれる？」

妹「え…」

妹「嫌だよ！お兄ちゃんが危ないのに離れたくない！」

姉「明日は学校でしょ」

妹「休むから！」

姉「いいから帰りなさい！」

妹「…」

姉「これ以上私に心配ごとさせないで…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

姉「男くん、よろしくね」

男「…はい」ｸﾞｲｯ

妹「いやだよぉ…」

男「いこう」ｽﾀｽﾀ

妹「うぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｽﾀｽﾀ

姉「…」

医者「では、何かありましたら呼んでください」

姉「はい…」

姉「…友くん」

姉「私ね、好きな人がいるっていったじゃん？」

姉「友くんのことなんだよ」

姉「初めての恋なんだ」

姉「でも付き合えないよね…」

姉「…友くん…」

友「…」

翌日

姉「ん…」

姉「…あれ？」

姉「毛布…」

姉「誰が…」

友「姉ちゃん、おはよ」

姉「おはよ…」

姉「え？」

姉「うそ…なんで…？」

友「まだ死んでないみたい」

友「生死の境はさまよったけど」

姉「…」

友「俺もすきだよ」

姉「え？」

友「別に付き合えなくてもいいじゃない」

友「俺がずっと側にいるから」

姉「へ…？聞いてたの？」

友「そりゃもう」

姉「」ｶｰｯ

姉「」ｳﾙｳﾙ

友「ど、どうしたの？」

姉「よかったぁ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

友「…」

姉「戻ってきてくれて…」

友「姉ちゃんを置いてどこにもいかないよ」

姉「…」ｸﾞｽｯ

友「退院したら遊びにいこう」

友「今度は邪魔が入らないようにしてね」

姉「…うん、うん…」

友「…ありがとう」

姉「ねぇ…」

友「ん？」

姉「もう一回聞かせて…」

姉「好きって…」

友「すきだよ」ｷﾞｭｯ


姉「えへへ…」ｷﾞｭｯ

友「これからも」

姉「よろしくね」


fin

男とはなんだったのか

それを問いかけながらナイアガラの滝に落とす傑作