前回の続きものです、グロテスクなシーンが多発するのでお気をつけ下さい
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「幸子はん!」
幸子「…………沙枝さん?……いててて…ここはどこ……ですか?見た感じ遊園地ですね、どうしてこんなところに」
沙枝「それがうちにもわからんのやわー、だけど幸子はんだけでも知り合いがいて少し安心したんよー」
幸子「当然ですよ、カワイイボクがいればそれだけで…………っ!?」
幸子「…………沙枝……さん?その貴方の横に転がってるのって」
沙枝「何言うてはんの?……どうみてもプロデューサーやん」
KYDP「」
幸子「……何でプロデューサーさんが?」
幸子「……何で沙枝さんはプロデューサーさんが倒れてるのにそんなに冷静なんですか!?」
沙枝「なんでって……寝かしつけたのうちやもん」
幸子「!…………そんな」ガタガタガタッ……
沙枝「抵抗して暴れするから寝かしつけたんよー、何をそんなに同様してはるん?」
沙枝「…………うちはただプロデューサーさんと添い遂げようと思っただけやのに」
KYDP「」
幸子「……沙枝……さん?」ビクビクッ
幸子「……………うわぁぁあああ!!」ダダダダダ……
幸子「……な、何が起きてるんですか?これは……夢?
そうですよ……ボクは悪い夢を見ているんですよきっと」
「…………ほらー溢してますって、汚いですよ?あーん」
「……やめろ、響子もうこれ以上は」
響子「何を言ってるんですか?しっかり私を味わって下さい」
クラリス「プロデューサー様?……どうして私を拒むんですか?きっと悪い物がとりついて」
「……クラリス!落ち着けっ!お前なんかおかしいぞ!?」
幸子「…………何なんですか?……これ」
「ねぇ、今度はこれで遊ぼー」
「押す!、まだまだこれからですよ!!」
幸子「…………何で…………沙枝さんも……何で皆そんな冷たい目をしてるんですか?」カタカタカタ…
「プロデューサーも変身してみてよー」
「プロデューサー様、ふふふこうしてメリーゴーランドに乗ってるとまるで駆け落ちしてるみたいですわ
……プロデューサー様ったら、寝たっきりですわね疲れてますか?」
「ねぇプロデューサー」「プロデューサーさん」「プロデューサー様」
幸子「…………いやっ……」
幸子「……いやぁぁぁああああ!!!」
武内P「…………っ!ここは?」
武内P(…………確かいまさっきまで城ヶ崎さんと会っていはずだ
その後、城ヶ崎さんの言葉に甘えて寝てしまい……)
「オハヨウゴザイマス、オメザメデスカ」
武内P「!…………ロボット……ですか?」
ウサミンロボ「ワタシ ウサミンロボAI
アナタヲ アンナイスル ニンムヲ スイコウシマス」
武内P「待って下さい!ここは一体どこなんですか?遊園地?」
ウサミンロボ「モウシオクレマシタ ココハ シンセイ アンズテイコクデス」
武内P「新生、杏…………帝国?どういうことですか?」
ウサミンロボ「セツメイハ アトデス シンセイ アンズテイコクニ ヨウコソ」
ウサミンロボ「ココニハ タクサンノ アトラクションデ キュートナ ミナサント オモイデヲ ツクルコトガデキマス」
ウサミンロボ「セッケイシャ アキハサマノ ジマンノ ラクエン」
ウサミンロボ「ガイブカラノ ジャマナド ケシテ ハイリマセン」
武内P「……申し訳ありません、私にも仕事があります
帰していただけませんか?」
ウサミンロボ「ガガガガ カエルノモ ジユウデス」
武内P「……ですから帰り方を教えていただけないかと聞いているのですが」
ウサミンロボ「ワタシモ シリマセン ジブンデ サガシテネ」
ウサミンロボ「ピピピピ!テッタイメイレイ!テッタイメイレイ! ソレデハ ゴユックリドーゾ」ドカーーン!!
武内P「っ!!……………………自爆!?」
武内P「……どういう事だ、新生杏帝国?楽園?それに何だあのロボット……何を言っているのか全然わからない」
武内P(…………とりあえず出入口のゲートを探すか)
ミッシー「……アイドルのキュート組とその担当プロデューサーが根こそぎ消えただと……!?」
今西部長「……驚いたよ、まさに一瞬の出来事だった
前回のクール組の一件で、クール組だけに目を向けていたのが間違いだったね」
ミッシー「……その薬クールにしか聞かないんじゃなかったんですか?」
今西部長「そのはずなんだけどね、隔離したときに他の属性の子達は何の異常もなかったし」
ちひろ「…………いえ、感染元は薬ではありません」ガチャ
今西部長「…………千川くん?」
ミッシー「……どういうことだ」
ちひろ「志希ちゃん曰く例の薬はまゆちゃんからの属性感染を発見したのをもとに作られたそうです」
今西部長「……という事はまさか、元々キュート組で感染が広がっていたのかい?」
ミッシー「…………それで?その前例は……最初の感染者は誰だ」
ちひろ「……杏ちゃんです」
ミッシー「………はぁ……………よりにもよって」
今西部長「……最悪だ、多分この感染事件も彼女の思惑どうりに進んだみたいだ
それに実験に使われたんだろうね、こちらの動き方…感染の仕方のデータを取るために」
ちひろ「……申し訳ありません、今志希ちゃんからそれを聞いて伝えに来たんですけどもう連れてかれた後でした」
今西部長「君が気にする事じゃない、それで一ノ瀬君は」
ちひろ「それも申し訳ありません、すこし目を放した瞬間に何処かへ」
ミッシー「……誰かに拐われたか、彼女なら天然物の感染でも抗体を作りだせるかもしれないからな」
ミッシー「全社員に全アイドルを監視するように伝えろ、残ったものは消えた者達の捜索だ!」
武内P(……思った以上に広いな、結構歩いたがまだまだ先が見えない)
武内(フードコートに大道芸人、さらにはぴにゃこら太……見た感じはどこにでもあるアトラクションパークだ
……だが、どうしてか)
武内P(…………全員生きている感じがしない、まるで機械的に動いているかのように行動を繰り返す)
武内P「…………気味が悪い」
『アマゾン川クルーズ!』
武内P「……ウォータージェットコースターか」
武内P(……しかしアトラクションは皆無人、勝手に動くように設定されているのか?)
武内P(…………!)
武内P「……あれはもしかすると」
武内P「島村さん!!」
卯月「………………プロデューサーさん」
武内P「貴方もここに連れてこられたんですか?
……ですが偶然でも見つけられて良かった、このような怪しい場所に貴方一人というのは危険過ぎます」
卯月「…………えへへ、良かった」
武内P「ええ、本当に……貴方に身に大事がなくて本当に良かっ…………っ!?」グサッ
卯月「…………誰かにとられる前に見つけられて、ねぇプロデューサーさん」ブシュッ
武内P「…………何…………を……?……ガハッ」ブシャッ
武内P(……腹部が熱い、違和感がする……とてつもなく痛い
…………そして腹部にナイフのようなものが刺されている
……私は刺されたのか?……島村さんに?)
卯月「………痛かったですか?ごめんなさいプロデューサーさん
すぐに楽にしてあげますから」
武内P「…………ぐっ……島……村…………さん?」ガクッ
卯月「動かないでください、私も苦しむプロデューサーさんを見たくありません」
武内P(……………不味い…逃げないと……ですが……血を流し過ぎて目眩がする)フラフラ……
武内P(…………逃げ…………ないと)グラリ
武内P(……………………死…………ぬ)ドボーーーーッン・
卯月「…………逃げちゃった」
~♪
まゆP「……メリーゴーランドか……なんてメルヘン、笑えてくるな……ははは」
まゆP(メルヘンな音楽に会わせるように白馬の乗り物が上下に揺れながら回っている
……アトラクション自体は遊園地のそれと何ら変わらないがなんでコイツらだけ全て無人なんだ?)
ぐにゃーーーん
まゆP「……………っ!?…また始まった……何だこの気持ち悪い感覚」
まゆP「……つうかここはどこだよ
確か俺は外営業で出てきて誰かに後ろから……」
まゆP「……クソッ!……なんだってんだよ本当に」
まゆP「…………もしかしてらあれか?一ノ瀬の薬はプロデューサーに対しては頭をおかしくする効果があるのか?」
まゆP「……俺は頭おかしくなんてんのか?……ははは」
まゆP「……!」
まゆP「………………メリーゴーランドが消えてもうひとつ向こうにあったはずの観覧車に変わってやがる」
まゆP「…………なんだよ…………何なんだよここはぁぁあ!!」
武内P「…………っ……川に流されていたのか」
武内P「!…………どういうことだ……」
武内P「傷が…………塞がっている?」
ウサミンロボ「オキヅキニ ナラレマシタカ? ココデハ アナタハ カンタンニハ シネマセン」
武内P「……先程のロボットですか」
ウサミンロボ「サイセイ ソクドガ クラベモノニ ナラナイ スグニ フサガリマス」
武内P「……訳がわからない」
ウサミンロボ「ソクシ レベルハ マジカンベン」
武内P「…………」
ウサミンロボ「テッタイメイレイ テッタイメイレイ ハシャギスギテ シナナイデネ バイ アンズ」ドカーーン
武内P「っ!…………またか!」
武内P「……再生速度は上がるが即死はダメ、か」
武内P(先程の島村さんの姿はクール組の感染事件を思い起こさせる
…………キュート組に感染する薬もあった、そう考えるのが自然だ)
武内P「…………となるとこのアトラクションパークは双葉さんを筆頭にキュート感染組が溢れているのか?」
武内P(……だが島村さんの様子はクール組の時とは比べ物にならない
あの目は本気で私を[ピーーー]つもりだった)
武内P「……」
武内P(……どうする?説得するなんて恐らく不可能、下手すれば即死だ
うまく隠れながら出口を探し、助けをよぶ……それが一番無難だが)
武内P(…………双葉さんがそう簡単に突破させてくれるとは思えない)
武内P(……何か仕掛けてくるだろう、しかしそれ以外突破口は見つからない)
「…………あなたは、CPの…」
武内P「!……輿水……さん…ですか?」
幸子「あなたは……あなたはまともなんですか…?」
武内P「?…………と言うことは、あなたは感染されて無いのですか?」
幸子「……ヒグッ……良かったぁ…」
幸子「……うわぁぁあああ、よがっだぁぁあ!!ようやくまともな人がぁぁあああ!!!」ダキッ
武内P「!」
幸子「みんなぁっ!!変なんですぅっ!!うわぁぁあああ!!!」ギュゥ
武内P「お、落ち着いて下さい輿水さん!」
幸子「だってぇ!だってぇぇええ!!紗枝さんもぉぉお!!みんなぁおかしくなっちゃってぇええ!!!うわぁぁあああ!!!!」
武内P「輿水さん、落ち着いて話してくれないと何が言いたいのかわかりません!」
アーニャ「どこ、プロデューサーはどこ」ガタガタガタッ…
美波「落ち着いてアーニャちゃん!凛ちゃんもしっかりして!」
凛「」
未央「しまむーも電話でないよ!みくちゃんは!?」
李衣菜「…………でない、ダメみたい」
莉嘉「そんなぁ!じゃあやっぱり今度はキュート組が……」
みりあ「……それじゃあもう皆に会えないの?」
きらり「大丈夫☆皆直ぐに帰ってくるよー?だから安心して?」
みりあ「……きらりちゃん……、うんありがとう」
凛「プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー」ブツブツ
アーニャ「ウージャスっ!!アンズ、ぶっ潰します!!!」
美嘉「…………あれ?なんか今忙しい?」
未央「……美嘉ねえ……それがプロデューサーが行方不明で」
美嘉「え?……プロデューサーなら此処にいるけど」
武内P「…………」グテェ
今西部長「……そうか、わかった」
今西部長「…………行方不明だったプロデューサーとアイドルが見つかったらしい」
ちひろ「本当ですか、良かった…」
今西部長「…………ただ全員昏睡状態で今だ眠り続けているとのことだ」
ちひろ「……どういう…ことですか?」
今西部長「わからない、それだけではなく首謀者と思われる池袋くんと双葉くんの二人は今だ行方不明
頼みの綱の一ノ瀬くんも昏睡状態らしい、これでは解毒の仕様がない」
ちひろ「……そんな」
今西部長「………………一体何が起きているんだ」
ちひろ「……杏ちゃんと晶葉ちゃんを探しましょう、今はそれしかありません」
今西部長「そうだね」
周子「……ってことはプロデューサーとフレデリカも」
奏「……本気で不味いわねこれは」
武内P「……落ち着きましたか?」
幸子「……ヒグッ…ヒグッ………もう大丈夫です」
武内P(……それにしてもここに居るのはCPだけではないのか
しかし、何故輿水さんにはそこまでの影響が無いのだろうか)
武内P(矛盾した願望で相殺しながら押さえ込んだ高垣さんや、願望そのものがなかった白坂さんとはまた別物か
……それとも佐久間さんの言っていた感染症状の個人差と言うものなのか?)
幸子「?……どうしたんですか?もしかしてカワイイボクに見とれています?」
武内P(…………まて、CP以外のキュート組までも此処にいるとするならもしかしたら彼女もいるのでは?)
幸子「カワイイと言うのもまた罪ですからね、何なら特別に写真撮ってもいいですよ?」
武内P(先に彼女を見つけこの感染病を一掃する、脱出はそれからだ)
武内P「……希望が見えてきました」
幸子「!……ボクは何事にも希望も、期待も!全ての人の願望に満ちてますからね!当然です!」
武内P「…………はい?」
幸子「ふふーん、ボクはカワイイですからね!大衆の人気を集めてしまうんですよ
人気がありすぎるのも辛いですねー」
武内P「……はぁ」
幸子「それにしてもこの遊園地はボクがいることで栄えている
これはもうボクのテーマパークを作るしかないですね、プロデューサーさん企画書出して置いて下さい」ビシッ
幸子「泣いて喜んでくれてもいいんですよー?他部所で世界一カワイイボクを貴方がプロデュース出来るんですから」
幸子「精々馬車馬のごとく働いて下さい、代わりにカワイイボクがテーマの遊園地が建つのを間近で見届けられるんですから幸せものですねー本当に」
武内P「……あの」
幸子「どうですか?この冴えないジェットコースターでさえボクが乗るだけでカワイく見える
これは大ヒット間違い無いですね♪」
武内P「余りアトラクションには触らないほうが……
………………!……輿水さん!直ぐに降りて下さい」
ガタン……ゴトン……ガタン……
幸子「え?……ちょっと!?」
ガタガタガタガタガタガタッ
幸子「ぷっ!プロデューサーさぁぁぁぁぁぁあああん!!!!!」ヒュゴーー
武内P「不味い……!今輿水さんは安全ベルトをつけて無い、直ぐに緊急停止しないと回転で逆さまになる時に吹っ飛ばされる!!」
武内P「…………っ!緊急停止ボタンは」
「…ふんふーん♪………プロデューサーも一緒に遊ぼ?」
武内P「……………宮本…さん?」
フレデリカ「何して遊ぶ?メリーゴーランド?観覧車?」
フレデリカ「んー?ジェットコースター止めたいの?だったらこの鍵を使わなきゃ制御装置の蓋あかないよ?」
武内P「宮本さん!早くそれをこちらへ、早くしないと輿水さんが!」
フレデリカ「そんなに欲しいなら捕まえてー?ふんふんふふーん♪鬼ごっこだね♪」
武内P「……そんなことをしている暇は!」
幸子「イヤァァァァぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」ヒュゴーー
武内P「!…………何とかしがみついてられたが」
フレデリカ「んー?幸子ちゃんは構わなくてもあのジェットコースターエンドレスに走り続けるよー?
だから心配しなくても二人で遊んでも幸子ちゃんは退屈しないよ?」
武内P「そんな?!………このままじゃまずい、宮本さんっ!!」
フレデリカ「ホラホラ~フレちゃんはこっちだよ~♪」
武内P「っ?!……急がないと!」ダッ
『不思議な国のアリス体験迷路』
武内P「……ここは?」
武内P(外から見た姿は狭い建物だったはずだ、なのに中にはいれば遠くまで気色が広がっている)
「…………このままでは遅刻します、急がないと」タタタタ…
武内P「!…………鷺沢さん?!」
文香(ウサミミ)「……遅刻すれば女王様に叱られます」タタタタ…
「……どこに行くのでしょうか…ウサギさん」タタタタ
ありす「……向かう先に何かあるのでしょうか」
武内P「……今度は橘さん?どうして彼女達が此処に」
武内P「…………」
武内P「……手がかりもないし、後を追うか」
武内P(!…………景色がかわった)
「人探し?だったら女王に会うといいよ?」
武内P「…………塩見さん、今度は貴方ですか」
周子(ネコミミ)「…………女王はなんでも知ってる、女王はなんでも持ってる」
武内P「……女王?」
周子「うん、きっと君も知ってる人だから会ってみたら?」
武内P「……貴方は本当に塩見さんなんですか?」
周子「どうでしょう、君がそう思うならそうかもしれないし違うかもしれない」
武内P「…………」
周子「君が探してる人も果たしてその本人なのかなー?」
武内P「……それはどういった意味でしょうか?」
周子「…………確かめる術は無いんだ、本当にこの世界にいる人が本人なのか?」
周子「だから聞くけど、君は一体誰を探してるの?」
武内P「……私は」
武内P(……またか)
奏「貴方も一緒にどうかしら、この紅茶なかなか良い葉を使ってるの」
唯「美味しいよ?」
武内P「…………いえ、結構です」
文香「……そうですか、ご一緒できなくて残念です」
奏「急いだって意味は無いのに」
唯「ねぇプロデューサーちゃん、どうして唯達が此処にいると思う?」
武内P「……どうしてですか?」
文香「…どうしてでしょうか」
奏「どうしてかしらね?」
武内P「…………」
奏「きっと私たちが此処にいることにも意味がある、それが本人でも本人でなかろうと私は私だから」
武内P「……貴方は貴方ですか?」
文香「……私は私です」
唯「アタシはアタシ」
武内P「…………」
奏「だから考えて見て?どうして私たちが此処にいるのか」
武内P「………!」
ミッシー「被告人アナスタシアは有罪と見なし串刺しの刑に処す」
ありす「……待ってください!考えなおしてください」
ミッシー「何についての考えをあらためればいい?この裁判は公平のもとに行ったものだ
私の意見に誰一人として反論は許さない!!」
トランプ兵「……」ゾロゾロ
アーニャ「…………」
武内P「……不味い、このままでは」
周子「……いいの?このまま君が助けに行こうとしている彼女、本当にアーニャちゃんなのかな?」
武内P「!…………そんなものは関係ない」
奏「……貴方が命をかけるのは彼女のプロデューサーだから?だったら偽物なら貴方は命の懸け損ね」
文香「……彼女は一言も話していない、それは自分の正体を隠すため……とは考えられませんか?」
武内P「……それは」
武内P(!………………そう言えばこの光景、どこかで)
『…………プロデューサー助けて!』
武内P「!………………そう言うことか」
武内P「その判決待った!!」
ミッシー「……何者だ」
武内P「彼女が何をしたかはわかりません、ですが彼女は輝く力を持っている
……ここで死なせる訳にはいかない」
ミッシー「輝く力?君は彼女が行った悪戯の数々を知っているのか!
いくら綺麗に輝く星であろうが、周りに悪影響を与えるものなら星を飲み込むブラックホールと何が違う!!
そのような悪循環な異物、私の空にはいらない!!」
武内P「……ブラックホールならいけないのですか?」
ミッシー「なに?」
武内P「ブラックホールになって輝く事を忘れてしまったとしても、彼女が輝いた事を私はしっている」
ミッシー「!」
武内P「今もまだ彼女の輝きを鮮明に思い出せる!だから彼女にだってもう一度くらい輝くチャンスをくれませんか?
……公平な裁判?そんなものは興味はない、輝きたいと望むなら誰にだって手を差し伸べる」
武内P「…………それが、私達プロデューサーの役目です」
ミッシー「…………」
武内P「……申し訳ありません、宮本さん
貴方の作り出した専務では私の相手にはならなかったようだ」
アーニャ「………………」
アーニャ「…………負けちゃった」
武内P「……ええ、ちゃんと見つけられました宮本さん」
フレデリカ「最初から気づいていたんだ、自分がおかしくなってるって
前クローネのみんなぁおかしくなってたし、志希ちゃんの薬の一件大騒ぎになってたし」
武内P「……」
フレデリカ「……だから、やりたい事をひとつだけやろうと思ったんだ」
武内P「……やりたい事?」
フレデリカ「今までミッシーから助けてくれてありがとう、これからもよろしくね♪」
武内P「……宮本さん」
武内P「これは私の考察なんですが
……貴方がクローネの皆を此処に作り出したのは皆で一緒に遊びたかったのではありませんか?」
フレデリカ「!」
武内P「…………全部終わったら皆でアトラクションパークにいきましょう、今度はこんな不気味なところではなく笑顔溢れる素敵な遊園地に」
フレデリカ「……プロデューサー……ありがとう、楽しみにしてるね」
フレデリカ「幸子ちゃんはもうジェットコースターが止まっているはずだから早く行ってあげて?
……一人じゃあ不安だろうし」
武内P「……貴方はどうするんですか?」
フレデリカ「……暴走する前に少しお昼寝、だから約束して?
……絶対皆で一緒に遊ぼうね」
武内P「……約束……します」
「私を見つけてくれてありがとう」
幸子「ぼ、ボクは完璧でナンバーワンですからね……じ、自分で危機から抜け出しましたよ」プルプル
武内P「…………」
幸子「……ほ、誉めてくれてもいいんですよ?こんなカワイイボクを誉められるなんて幸福者ですね」プルプル
武内P「……お見事です」
幸子「ふふん、当然ですよボクを誰だと」
ぐにゃーーーーーーん
幸子「っ!………………また?!」
武内P「つぅっ!?…………なんだ…?……この気持ちの悪い感覚」
武内P「……っ!」
武内P「……宮本さんの迷宮が消えている?」
武内P「……私のせいだ」ズルッ
幸子「プロデューサーさん?」
武内P(…………私があのとき一緒に連れて来てさえいれば)
武内P「……私は…なんて事を……一緒に遊ぶと約束……したのに」
武内P「……私の……せいだ」
幸子「どうしたんですか?!プロデューサーさん?!」
武内P「…………っ」
志希「もーっ!うるさいにゃあ!ゆっくり眠れないし!」ガバッ!
明けましておめでとうございます 新年記念にデレステ60個ガチャ回したらウサミンでた
凛「……で?何のよう?私も暇じゃないんだけど」
アーニャ「そうです、今からアンズをぶっ潰す作戦を」
周子「まぁまぁ、落ち着いて今話すから」
周子「……いまプロデューサーとキュート組皆昏睡状態じゃん
それに対してアタシはこう仮説をたてたわけよ」
周子「もしかしたら前回のクールに蔓延した薬はクール組以外にも効果があったんじゃないかって」
奏「……それは今回のキュート組への感染の事を言ってるのかしら?だけどちひろさんが言うには感染源はまゆからの天然感染で薬は関係ないって言ってたけど」
周子「アイドルじゃないよ?」
文香「……アイドルじゃない?どういうことですか?」
周子「……プロデューサーにも感染してたんだよ」
「「!」」
アーニャ「……プロデューサーに感染?」
凛「……訳がわからない、記憶が一定期間飛んでるとは言えそんな症状は見られなかった」
周子「プロデューサーはアイドルじゃないし症状はなくて当然
だけど感染したとき発生する症状はそれだけじゃないとは考えられないかな
……例えば頭のなかに擬似的な電波塔ができるとかね」
奏「……電波塔?どういうこと?」
周子「……あくまで仮説だよ?信じられないのが当然なんだけど」
周子「杏ちゃんとともに行方不明の晶葉ちゃんが作った装置に脳内を共有する装置を作った
その装置を使うに当たって標的を絞る共通点が必要だった」
奏「…………まさか」
周子「最初っから踊らされてたんだよ杏ちゃんに」
アーニャ「!」
凛「……」
文香「……仮にそれが真実だとしても解毒することもできない、打つ手は無さそうですが」
周子「だから大博打にでようと思うんだけど」
アーニャ「……博打……ですか?」
周子「……ちひろさんのところからくすねてきたんだ」
奏「…………正気?それを使えば今度は私達の解毒も不可能なまま暴走することになるけど」
周子「……じゃあ、ほかに方々はある?」
奏「……それは」
周子「杏ちゃんはほかに任すとしてもプロデューサーの身はどうしようもない
だからこその大博打、個人が制御できなきゃ意味がない」
凛「……ご託はいいから早く薬を撒いて」
アーニャ「ダー、他の女にプロデューサーは渡しません」
文香「……他の皆を巻き込む事になりますが、私達以外は何も知らない訳ですし」
奏「はぁ、それは後で謝るとしようかしら周子おねがい」
周子「……以外に皆ノリノリだね、そう来なくっちゃ」
周子「…………さーて、キュート組とクール組の全面戦争の開幕だ」
晶葉「クール組が乗り込んで来たみたいだ、予想通り薬を使ってね」
杏「……本当に予想通りすぎてつまらないね、というか自我を保てるなんて自身何処でわいたのか聞きたいくらいだけど」
晶葉「そのわりには感染症状をブーストさせる波状装置までつくったんだな」
杏「……念のためだよ」
杏「……それにしても晶葉ちゃんのその椅子、いつ見ても不気味だね」
晶葉「助手をバカにするとさすがに黙ってないが」
杏「別にそれ自身をバカにはしてないよ、ただ客観的にみるとどうもね」
晶葉「……回りの目などこの計画をたてた時に気にしてなかったはずだけど?」
杏「…………それもそうだね
とりあえず感染症状ブースト装置を起動させてよ、クール組を完全に暴走させて使い物にならなくするよ?」
晶葉「…………君のプロデューサーも災難だな」ポチッ
晶葉「完了だ、これで前回とは比べ物にならないくらいに暴走する
…………君のプロデューサーは生きのこるかかけてみないか?」
杏「……そうだね」
杏「私は死ぬ方にかけるよ」
志希「んんーっ、まだ寝足りないにゃあ…」
武内P「……一ノ瀬さん」
志希「……何泣いてるの?別にあの娘死んだわけじゃないのに」
武内P「!…………本当…ですか?」
志希「ただねてるだけー、目が覚めればまたあの迷路とともに出てくるよ?」
武内P「……それはどういうことですか?」
志希「んー、説明が難しいな
あのアトラクションはフレデリカにゃんと一心同体で彼女が寝てるときは姿を表さないと言えばわかる?」
武内P「一心同体?」
志希「この世界にあるアトラクション、皆無人じゃん……なんでだと思う?」
武内P「私もそれには疑問を抱いていました、なぜですか?」
志希「…………ひとつ、ひとつのアトラクションの管理人はこの世界に存在するアイドル達なんだ」
武内P「!」
志希「……彼女達の深層心理が重なって作り出された電脳アトラクションパーク、それが新生杏帝国……つまりはここ」
武内P「……と言うことはここは」
志希「うん、現実世界とは異なる電脳世界
だから君があたしを見つけて解毒剤を作らせようと考えたかもしれないけど、電脳世界で薬を飲んでも意味はないと思うよー?」
武内P「……っ」
志希「それにしても幸子にゃん、君はおもしろいにゃあ」
幸子「面白い?カワイイくてすばらしいの間違いなのでは」
志希「君回りよりも比べ物にならないくらいにまゆにゃんウイルスに犯されてるのに一切感染症状が出てない、元より抗体持ち?……それとも」
幸子「ちかい!ちかいです、いくらカワイイボクだからって」
武内P「貴方は感染してはいないのですか?」
志希「?……抗体打ったに決まってるじゃん、研究中に感染されたらたまったもんじゃないし」
武内P「……成る程」
ぐにゃーーーーーーん
武内P「…………っ!またか」
志希「今回のはさっきのと比べて遥かにでかい空間の歪みか
……もしかしたらとんでもないことになってるかもね」
武内P「とんでもないこと?」
グヴィィィイイイイイイイン!!!!
志希「……!……っ!?」
幸子「……頭が……痛い」
武内P「どうしたんですか一ノ瀬さん!?輿水さん!?」
幸子「…………なんだったんですか?今の怪音波」
武内P「怪音波?……私は何も聞こえませんでしたが、それにしても二人とも大丈夫ですか?」
志希「……だいじょーぶだよあたしは
アイドルにしか聞こえない音に此処に来てから最大級の歪み……不味いねこれは」
志希「君、早く逃げないと死んじゃうよ本気で」
武内P「……はい?」
ぐにゃーーーーーーん
幸子「また?!」
志希「……だから言ったのに、感染者のエリアに入っちゃったんだよ」
武内P「感染者のエリア?と言うことは」
『ふれあい猫喫茶』
幸子「……これは題名を見ただけで誰の所かわかるんですが」
志希「……」
「Pちゃん、見つけたにゃ」
武内P「…………前川さん」
みく「いいところでしょここ、たくさんの猫ちゃんに囲まれて遊べるんだよ?
Pちゃんも一緒にどう?」
武内P「……一ノ瀬さん、輿水さんを連れてこのエリアから離れて下さい」
志希「…………わかってるよ外で待ってる、精々頑張って」
幸子「あ、引っ張らないで下さい服延びちゃいます!」
武内P「……前川さん、だったらお言葉に甘えさせて貰ってもいいですか?
猫は割りと嫌いじゃないですから」
みく「もちろんだにゃ、と言うか遠慮要らないのに」
武内P(とりあえずは暴走させても厄介だ、下でにでて様子を見るか)ナデナデ
猫「……グルルルルルル……ニャア」
武内P「……この猫人懐っこいですね」ナデナデ
武内P(恐らく前川さんの思想が生んだ猫のような何かだが)
猫「グルルルルルル…………フニャッ?!」グシャッッ!!
武内P「っ?!」
みく「ねえ、何してるの?Pちゃんの猫ちゃんはみくだけでしょ?」ゴリッ
猫「ぶにゅっ!?」グシャッ!!
みく「何で他の猫に構ってるの?」グリグリ…
猫「」グシャッグチャッ
武内P「…………何を……何をしてるんですか前川さん!」
みく「ねえ怒らないから教えてほしいにゃあ、Pちゃん何で?」ゲシッ
猫の死骸「…………」ゴロン
武内P「……前…川さん?」
「それは面倒な気違いより純粋無垢な猫の方がいいに決まってるじゃん」
武内P「!……どういうことだ」
みく「……李衣菜ちゃん?」
李衣菜「ついに自分を猫だと思い込みプロデューサーに飼い主だと義務を押し付けるようになっちゃったか
うっひょー気違いもここまで来ると出す薬もないな、あはははは!!」
武内P(これも前川さんが作り出したものなのか?)
みく「…………にわかなんて呼んでないのに勝手に入って来ないでくれる?」
李衣菜「あれー?猫語忘れてるよ?まぁ猫の言葉かもわからないみくちゃんの作った妄想性癖だからわざとだったらごめんね?」
みく「…………」
李衣菜「…………どうしたの図星?だったらごめんね?私はいいと思うよー?スッゴいロック
気違いすぎてお腹痛い、あははは!!」
みく「……バカにしてる?」
李衣菜「してないしてない、バカじゃなくて気違いでしょ?」
みく「……とことんまでムカツクね李衣菜ちゃん」
武内P(……胃がキリキリする)
李衣菜「……で?どうする?私もプロデューサー見つけちゃったからさこのまま手ぶらで帰るなんて選択肢ないんだよね」
みく「ふーん、だけどみくは退かないよ?どうしても手ぶらが嫌なら上着ぐらいはあげるけど
にわかな李衣菜ちゃんにはそれで充分でしょ?」
李衣菜「いくらなんでも酷いんじゃない?あははは
……だけど悪いけど上着だけじゃあ我慢は出来ないからさ」
李衣菜「……それにしてもプロデューサー、やけにこう言うことに慣れてますって顔してるね」
武内P「……混乱しているだけです」
李衣菜「ふーん?やっぱりプロデューサーを壊すには裏切りとかそんなんじゃダメみたい」
李衣菜「……けどさぁ、薬でおかしくなっただけのアイドルを自分の手で汚しちゃったとしたらプロデューサーは正気でいられるかな?」
武内P「……何を…言ってるんですか?」
李衣菜「……みくちゃん、場合によってはプロデューサーを共有してもいいと思ってるんだけど」
みく「……どういうこと?」
李衣菜「簡単な話だよ、一緒にプロデューサーを頂きますしない?」
武内P「!……何をバカなことを!」
みく「……お断りだにゃ」
李衣菜「……なんで?悪い話じゃないと思うのに」
みく「Pちゃんはみく一人のだし李衣菜ちゃんに触れてほしくないから、だからとっとと消えて?無知無能新参にわかロッカーちゃん?」
李衣菜「……この化け猫が」
ギュルルルルルルルッ バリィイイン!!
みくりーな「!?」
武内P「ゴーカートっ!?」
志希「お待たせー!早く乗って?」
幸子「…………おぇぇぇええ……」
みく「……李衣菜ちゃんのせいだよ、どうしてくれるの?」
李衣菜「あーあ、プロデューサー此処で捕まってた方が幸せだったろうに」
みく「……意味がわかんない」
李衣菜「さっき楓さんにあったんだ……ははは、スッゴく良い顔しててさ
きっとプロデューサーに会ったらもっと楽しませてくれる」
みく「…………」
李衣菜「……それに外にも感染者で溢れてるよ、凛ちゃんやアーニャちゃんも当然ブーストがかかった状態でね」
李衣菜「……だからこのまま此処にいた方が良かったのにさ、わかってないなプロデューサーは」
周子「わースゴい、よくもまあこんな世界を作り出せたもんだね
やっぱり晶葉ちゃんは天才だわ」
アーニャ「……」
周子「……さっきまであんなにうるさかったのに急に黙り混んで」
周子(……アタシもなんとか自我を保ってはいるけど結構キツイ、プロデューサーと接触したら不味いねこれは
前回アタシが感染衝動に飲まれたのも納得できる、不意打ちできたらまず無理だ)
周子「とりあえず、志希ちゃんを探そうか」
アーニャ「……Почему нет?ここは夢の中、解毒剤は意味がないと思います」
周子「そこは大丈夫、アタシに考えがあるから」
アーニャ「シトー?……考えですか?」
周子「うまく行くかはわかんないけど」
アーニャ「!」
周子「……とりあえずはやれる事はやっておこうかなって」
周子「……ってあれ?アーニャちゃんは?」
周子「……しまった、プロデューサーがヤバイ」
志希「ヒャッハァアア!!楽しいー!!」ゴゴゴゴ
武内P「なぜアトラクションで使うはずのゴーカートがこんなにスピードでるんですか?!」
幸子「…………おろしてくださーい…」グテェ
志希「気にしない気にしない、ほらほら今を楽しも?」ゴゴゴゴ
武内P「……一ノ瀬さん!前!前を見てください!」
志希「…………え?」ズガーーンッ!!
幸子「」
志希「あーあ、やっちゃった……こんなところに柱なんて建てないでよ」
志希「プロデューサー大丈夫?
…………あれ?プロデューサー?」
武内P「……っ、何処だここは」
武内P「……一ノ瀬さん、輿水さん?皆は何処に行ったんですか?」
『パパとママ今日も帰り遅いの?』
『ごめんね、お仕事だから我慢してね』
『うん、良い子にしてるよ?……だから』
少女「わたしの事見捨てないで……
……一人は寂しいよ……怖いよ……ママぁ」ポロポロ
武内P(……あの子は、彼女も誰かの思想の中で作り出したものなのか?しかし何処かで見たような
それにこの景色も何処かで)
武内P「……あの」
少女「!……おじさん、だれ?知らない人と話しちゃダメだってママが」
武内P「驚かしてすみません、ここは何処かお尋ねしても宜しいですか?」
少女「……ふぇ」
武内P「!……いえ、申し訳ありません
私は直ぐに立ち去りますので!」
少女「みえけん」
武内P「はい?」
少女「ママにここはどこって本を持っていったらみえけんって言ってた」
武内P「……三重県、本……地図帳か?」
少女「……おじさんスゴくこわいけど、やさしい人な気がする」
武内P「……気がする、ですか」
武内P(子ども特有の謎の直感と言うものだろうか?)
少女「……おじさん、一緒に遊ぼ?」
武内P「私と……ですか?しかし」
少女「なにしよう、かくれんぼ?鬼ごっこ?」
武内P「……えっと」
少女「それじゃあクイズ!」
少女「…………わたしの名前当ててみて?」
『寝る前にはホットミルクを飲むとね、体が温まって眠たくなるの』
『夜になるとね、たまに怖い夢を見て目が覚めるんだ』
武内P「……!……頭の中に声が流れ込んでくる」
『どうしてママとパパはいつもいないの?お仕事のほうがわたしより大切なの?』
『わたし、いらないこなの?』
武内P「……彼女の悪夢が頭の中に」
『いやだよ、わたしはママとパパが好きお仕事なんかに取られたくない』
『怖い……
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いっ!!一人は怖い!!』
武内P「…………」
『一人ぼっちは怖い……です』
『……あの少し宜しいでしょうか?』
『……アイドルに……興味はありませんか?』
「……だけどもう怖くないですよ?」
武内P「!」
智絵里「……わたしにはプロデューサーさんが居ますから、もう一人じゃない」
智絵里「ずっと一緒ですよ?ここでずーっと」
武内P「……緒方さん」
智絵里「どうして泣いてるんですか?怖い夢でも見ましたか?」
武内P「……一人が……怖い」
智絵里「……」
智絵里「……大丈夫ですよ?プロデューサーさん、わたしが居ますから」ギュッ
智絵里「ずーっとそばに居ますから」
武内P「……ずっと……そばに?」
智絵里「ずーっとです」
智絵里「だからプロデューサーさんもわたしを見捨てないで下さい」
武内P「ずっと……一緒に……」
武内P「……側にいてください」
智絵里「……はい、側にいます」
武内P「一人は……こわい」
智絵里「わたしがずーっといます」
武内P「……ありがとう……ございます」
智絵里「はい、どういたしまして」
武内P(……私には緒方さんがいる)
武内P(もう一人じゃないから怖くなんて……ない)
智絵里「……ふふふ」
晶葉「君のプロデューサーの精神侵食率が15%を越えたぞ、良い感じに感染者達が精神汚染を繰り返している」
杏「……15%か、まだまだかかりそうだね」
晶葉「手っ取り早く死を体験してくれれば良いのにな」
杏「少しでもリスクがあるなら確実性の高い方々のほうがいいでしょ」
晶葉「……それもそうか」
晶葉「だが、70%のラインを越えたら無理にでも引き剥がせるが
……実際こんなバカデカイ機材を抱えて逃亡し続けるにも無理がある」
杏「……それはその時考えるよ」
杏「!…………美波ちゃんと小梅ちゃんは残したみたいだ」
晶葉「成る程、残ったパッションとそのメンツで私達の場所を探ろうとしてるのか」
杏「……その二人をわざわざパンデミックから逃してまで残して何を企んでるのかな、まあ何せよ面倒な事をしてくれるね」
晶葉「そうか?一筋縄ではいかない方が私は面白くて好きだけど」
杏「…………」
蘭子「プロデューサー、ネクタイ曲がってますよ」
武内P「申し訳ありません、貴方に会えると思っただけで楽しみでしたので」
蘭子「会うだけなら何時でも会えるじゃないですか」
武内P「……その…貴方を独り占め出来るのはこう言う時だけですから」
蘭子「!……不意打ちは…はずかちぃ…………れしゅ///」
武内P「……蘭子…さん……今日だけは私だけのアイドルでいてください」
蘭子「……はい、喜んで」
アーニャ「」
武内P「……今日は良い天気ですね、絶好の散歩日和です」
凛「……ふーん、遊園地で散歩ってのもわるくないか」
武内P「凛……良い子ですね、おて」
凛「……わん」ヒョイ
武内P「さすがは私の凛です、お見事です」ナデナデ
凛「////」
アーニャ「」
凛「……ん?」
蘭子「……え?」
アーニャ「」
武内P「……どうも、CPのプロデューサーです」サッ
武内P「わざわざどうも、私はCPのプロデューサーです
……こちらも名刺を」サッ
蘭子「!……ここがエデンか」
凛「……私のプロデューサーが二人?」
アーニャ「」
武内P「よく不審者と間違えられるんですよ……ははは」
武内P「奇遇ですね、私もなんですよ
……やはり貴方も彼女をアイドルとして選んだのは」
武内P「では貴方も」
武内P「「……笑顔です」」
アーニャ「」
「……此処にいたのかアーニャ」
武内P「悪い子だ、直ぐに迷子になるから不安になるだろ?お仕置きが必要だな」
アーニャ「Вот мой рай!!」
武内P「…………緒方さん」
智絵里「……どうかしましたか?プロデューサーさん」
武内P「……私はどうして此処にいるのですか?貴方はどうして」
智絵里「…………気にしなくて良いんですよプロデューサーさん
それに此処にいれば孤独なんてない、誰もプロデューサーさんを見捨てない…」
武内P「……誰も…………私を?」
智絵里「わたしたち以外誰もいませんから」
奏「…………」
奏(……プロデューサーさんの様子がおかしい、まるで人が変わったかのよう)
奏(……やっぱり楓さんをつれてくるべきだったわね、結局場所が分からなかったし時間もなかったからどうなったのかは分からないけど)
奏(…………どうする?このまま乗り込んで強行突破してもいいけど私の感染衝動もヤバイのに無理はできない)
「…………」ピョコン
奏「……!」
奏(…なにあれ……ウサミミ……?いやリボン?)
「…………」テッテッテ
奏(……ってあれはまさか!?)
キィーーーーーーーーーーン!!!
智絵里「!………………前が見えない」
奏「っ!?…………これは……スタングレネード?!」
智絵里「………………プロデューサー…さん
いやぁ…………いやぁぁぁあああああ!!!!」
奏(……いない、連れてかれたか)
奏(…………それにしても過激過ぎやしないかしら、宇宙人ってそんなものなの?)
「起きて下さい!目を覚まして下さい!」
武内P「…………うーん」
菜々「起きてぇえええ!!!」ベチベチ
武内P「ぶふっ!?…………痛い、痛いです!」
菜々「はぁ……はぁ……大丈夫ですか?プロデューサーさん」
武内P「……安部さん?どうしてあなたが」
菜々「それは菜々が聞きたいですよ!!だいたい此処は何処ですか?!」
武内P「落ち着いて下さい!」
菜々「落ち着いてる場合じゃないですよ、気がついたら変な所で寝てるし皆変だしプロデューサーさんも変だし!!」
武内P「……申し訳ありません
そういえば貴方はなにも変化が無いのですか?」
菜々「ヒグッ……ヒグッ……変化……ですか?」
武内P「あ、いえ申し訳ありません……これではわかりづらいですよね、答えられる範囲で良いんです
……貴方にとって今どうしてもやらなければならないと思う事は……ありますか?」
菜々「……やらなければならないと思う事?」
武内P「……やりたい事でも良いんです」
菜々「やりたい事ですか、とりあえずこんな不気味な所抜け出してビールを……」
武内P「……」
菜々「キャハッ、ウサミン星で次なる信号を待つ使命があるのです!」ビシッ
武内P「……」
菜々「……」
武内P「……あの、もう結構ですので」
菜々「待ってください、冗談です!冗談ですからぁ!!」
武内P「……他には誰もいないんですしそのキャラクター設定を無理して続ける必要はありませんよ?」
菜々「キャラクター設定?何を言ってるんですかプロデューサーさん、キャハッ?」
武内P「……貴方は私と同年代ではありませんでしたか?」
菜々「…………」
菜々「…………菜々は17才ですから何言ってるかわかりませーん、てへっ」
武内P「…………はぁ」
菜々「それはそうとやりたい事ですよね?今なぜか無性にやりたい事なら思いついたですけど笑いませんか?」
武内P「?……ええ、大丈夫です…私は笑いませんよ」
菜々「……そうですか、なら聞いてください」
菜々「菜々はある人に恩返しがしたいんです」
菜々「……ずっと憧れてたアイドルにようやくなれたときには私にはウサミン星人と言うもう1つの自分が生まれてました」
菜々「だけどなぜでしょうか……私はそのウサミン星人がとても大好きだったんです
……本当の自分とアイドル安部菜々、どちらも私自身で憧れのアイドルだったから」
武内P「……」
菜々「……なのに美城専務が日本に戻って来て私のキャラクターはやめるように命令が下った」
菜々「私はアイドルを続けたかったからウサミン星人と言う私を切り捨てる事を選んだんです」
菜々「……そんな私を救ってくれたのがあるアイドルとプロデューサーさん」
武内P「!」
菜々「……あるアイドルは自分のキャラクターを貫く事を教えてくれた
あるプロデューサーさんは自分のキャラクターを貫くということへ導いてくれた」
菜々「菜々は……そのプロデューサーさんに伝えたい感謝の言葉があるのに
……頭の中に回るのはとにかく醜くて認めたくないような自分自身の気持ちでした」
菜々「怖いんです、この気持ちがそのプロデューサーさんに見られるのが
…………怖いんです、貴方に嫌われるのが」
菜々「だから今は貴方に恩返しがしたいって私自身に言い聞かせてた」
菜々「……だから今はそれで納得してください」ポロポロ
武内P「……」
菜々「じゃないと……今度こそ…………おかしくなっちゃう」ポロポロ
『346プロダクション所属ラブライカのアナスタシアさんが今日未明遺体で発見されました』
「2人の■■ 何気ない会話も
嫉妬してる ■■■■■■ これが■■なの?」
『遺体の形跡から自殺と言う線で捜査を進めています』
「……■■■しか見えなくなって ■■■育ってくばかり
■■■■て 見せかけの■■■も作れないなんて」
『……CP?……あぁあの覚醒剤で捕まったやつがいたところだろ?』
「……■■■■■に ■■■■■■■
数えきれない■■■と 言えない■■■抱きしめ」
『CPなんて建ち上げなければ君は順中満帆な仕事人生を遅れたろうにな』
「……揺れる■■■ 惑わ■■■
君を探している ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
『CPなんてなければ346にここまで汚名が付くことも無かったでしょうね』
「……めぐる■■■■ ■■■■■■■■■■
人■■■■■ ■■■■■■■
■■■■るの ■■■も体も
■■■壊れ■■■■■■■ 愛がほしいの」
武内P『……それでも、それでも私はCPの皆さんを導くと決めたんです』
武内P『私は決して彼女達を見捨てません』
『ねぇ?……貴方にCPって居るの?』
「……貴方には私がいるじゃないですか」
『……ねぇ、どうしてここまでなっても後悔してくれないの?』
「……CPなんて無くても私がいたのに」
『CPなんて無くても、私はずっと側にいましたよ?』
「……だからそもそもCPなんていらないんですよ?」
『…………だったらいっそのこと』
「……無くしてしまっても構わないでしょ?」
楓「…………」
武内P「……これはどういうことですか?高垣さん」
楓「……CPどうしてそんなものを立ち上げたのかしら」
武内P「……何を言っているのですか?」
楓「……貴方は」
楓「ふぅ………偽者は目障りなので消えてください」ブスッ
武内P「……っがはっ!?……高垣…さん!?……ぐっ…?!……………」
楓「……貴方じゃない、貴方じゃ私を満たせない」ザクッザクッ
武内P「…………」
楓「…………」
楓「プロデューサーの死体がCPのそれより多くなっちゃったわね」
武内P「「「「「「……」」」」」」
楓「…………ねぇ、貴方は一体どこに居るの?いつになったら私だけのものになるの?」
楓「……らしくないわね」
楓「…………いないなら探せば良いじゃない」
まゆP「……おい、まゆそろそろ出口さがすぞ」
まゆ「いいじゃないですか、もう少しだけ遊びましょうよ」
まゆP「本気で遊んでる暇は無いんだけど、次美穂に見つかったら俺本気で殺されるぞ!?」
まゆ「安心してくださいプロデューサーさん?まゆがそうさせませんから」
まゆP「……いや頼もしいのは事実なんだが
…………ってあいつは!」
李衣菜「……あれ?まゆちゃんとそのプロデューサー」
まゆP「……なんでお前までこんなところにいやがる、しかもその目
…………解毒はすんだ筈だろ?なんでまだ感染衝動に飲まれてんだよ」
李衣菜「解毒……?何を言ってるんですか?それに此処には気がついたら居ただけで、悪いですけどながら何も知りませんよ?」
まゆP(……コイツ…………どこまでが本当なんだ?)
まゆ「……そうですか」
まゆ「…………だったらまゆ達に協力しませんか?」
まゆP「!?」
李衣菜「?…………協力?何を言ってるの?意味わかんないだけど」
まゆ「……ただでとは言いません、全て終わったら貴方とプロデューサーさんの中を邪魔翌立てさせない……と言う条件でどうでしょうか?」
まゆP「何を言ってっ!!」
李衣菜「……ふーん?邪魔翌立てさせない…か」
李衣菜「………………悪くないね、まゆちゃんが言うなら間違いなく約束は守ってくれるだろうし」
まゆP「……!」
まゆP(…………よく考えればコイツはパンデミックの事を知らない、つまりは解毒さえしてしまえば記憶は飛ぶ)
まゆP(……コイツはそれを見越して)
まゆ「……ふふふ」
まゆP(…………悪魔みたいな奴だなやっぱり)
まゆ「……それで?プロデューサーさんの事だから出口より先にお友達を探しに行くんですよね?」
まゆP「…………出口をさがすついでだ」
まゆ「ふふふ、本当に素直じゃないんですから」
李衣菜「…………お友達?」
邪魔翌翌翌立て→邪魔翌立て
なんかスマフォがおかしい今日は切り上げます
邪魔立て……と
こうかな、今まで気づかなかったよありがとう
晶葉「!…………」カタカタカタ…
晶葉「……これもか!」カタカタカタ…
晶葉「……………………やられた」カタカタカタ…
杏「どうしたの?」
晶葉「……不味い事になった、ウィルスだ
内部の殆どを破壊された」
杏「!」
晶葉「…………残った容量だけでこの世界を形成するのは無理だ、このままでは全員吐き出されるぞ?」カタカタカタ
杏「…………志希ちゃんか」
晶葉「……それだけなら対処はできた、だがどうやら他にもウィルスコードを持ち込んだのがクール組にいたみたいだ」カタカタカタ
杏「とりあえずプロデューサーの精神侵食率は?」
晶葉「25%……どうやっても間に合わない」カタカタカタ
杏「……しょうがない、プロデューサーにゆかりのある人間だけ残して他は全部吐き出して
それだけの人間なら残り容量で収まる?」
晶葉「……そこまで明確には絞れない、なんとかやってみるが
ある程度は例外は残るし、逆に目標すら除外されるかもしれないぞ」カタカタカタ
杏「仕方がないよ、やって」
杏「…………最低でもプロデューサーの精神侵食率を70を越えないと」
きらり「……ようやく見つけたよ?杏ちゃん」
杏「!」
ちひろ「……貴方達は薬でおかしくなんてるのよ、大人しく捕まりなさい」
晶葉「………王手だな、よくやったよ君も私も
一夜限りの大反乱だったな、なかなか楽しかったが」
美波「…………杏ちゃん?もうこんなことはやめよ?プロデューサーさんもきっと困ってるよ」
杏「…………」
きらり「……杏ちゃん、Pちゃんだって今なら許してくれるから」
杏「…………」
杏「……許してくれて何になるの?」
きらり「!」
杏「……許してくれてまた杏はキャンディアイランドの双葉杏に戻るの?」
杏「プロデューサーの中ではそれ以上でもそれ以下でもない、杏自身を見てくれてる訳じゃないじゃん」
きらり「……それは」
杏「…………だからもういいよ許してくれなくても」ポチッ
杏「……」グラッ
きらり「杏ちゃん!?」
晶葉「……精神世界にとんだか、どこまでも往生際が悪い」
ちひろ「晶葉ちゃん…………杏ちゃんの目的教えてもらってもいい?」
晶葉「……勝者の特権だ、何でも答えるよ」
晶葉「…………彼女はプロデューサーに今蔓延してる感染衝動を起こさせようとしたんだよ、アイドル達同様にな」
美波「!……だけどプロデューサーさんはアイドルじゃないから」
晶葉「だからこそこの世界が必要だったんだよ、精神で繋がった世界
だったら感染者の影響が出るのも必然、そのまま侵食されてアイドルじゃなくても感染衝動が現れる」
晶葉「……あとはこの世界で感染者にだけ現れるアトラクションのような固有世界にある彼の依存の対象者に、この装置を使って双葉杏と書き込む
最後に皆の感染を一斉解毒して完了、そうなれば彼は無意識に彼女の事しか見られなくなる」
ちひろ「……そんな」
晶葉「…………彼女は分からないんだよ、彼との接し方が、だけど自分を見てほしいと願った
不器用同士かち合った事で生まれた惨劇だ、誰も悪くはない」
晶葉「ただ自分自身を見てほしかった悲しい女の子の話だ、君たちに止める権利はあるのか?」
ちひろ「……」
きらり「…………杏ちゃん」ポロポロ
幸子「!」
フレデリカ「どうかしたの?幸子ちゃん?」
幸子「………………いえ何でもありません」
周子「どうやらうまくいったみたいだね」
志希「にゃはははは、志希ちゃんに不可能はないのだ!!」
周子「……志希ちゃんの反逆は多分対策とられてたよ
だから今回のMVPはこのウィルスコード持ってきた周子ちゃんだよ」
志希「むー、それはそうだけど」
周子「とりあえずこの精神世界はもう長くはもたないし、とっととプロデューサーだけ回収して逃げ回りますか」
フレデリカ「でー?プロデューサーはどこなの?」
周子「んー?しらね」
志希「プロデューサーなら吹っ飛んでったよ?」
周子「…………まって、それどういうこと?」
幸子「…………」
奏「……周子の作戦が成功したみたいね、これであとは完全に崩壊するのを待つだけ
プロデューサーさんはどこかしら、早く見つけないとキュート組からの奇襲が怖いわ」
文香「……そうですね」
奏「…………やけに敵対心を持つのね、感染衝動だけじゃ無さそうだけど」
文香「…………もとより利害が一致しただけです、仲良くするつもりはありません」
奏「ふーん?悪いけどそんな根暗な貴方に私はプロデューサーさんを渡すつもりはないけど?
……と言うか貴方、そんな引っ込み思案でプロデューサーさんを私から奪えると思っているのかしら?」
文香「…………やけに恋人面しますね、記憶改竄ですか?それも都合の言いように
面倒な勘違い女の典型ですね、おめでとうございます」
奏「あら、ありがとう
祝ってくれるのはうれしいけど一番は披露宴まで取っておくわ、スピーチお願いね?」
文香「…………」
奏「…………」
奏「……今はやめない?ここでいがみ合っても意味ないわ」
文香「…………そうですね」
奏「とりあえずプロデューサーさんを探そうか、手早く保護しないと
『…めぐる■■■■ ■■■■■■■■■■・
人■■■■■ ■■■■■■■・
■■■■るの ■■■も体も』
!…………何……このノイズまみれの歌」
文香「…………こいかぜ」
『■■■■■■■■■■■■■■……ザザザッ』
奏「…………なんで貴方が此処に」
文香「………………楓さん?」
楓「………………愛が欲しいの」
奏(!……何この気持ち悪い感覚、此処にいるだけで頭痛がする
重い、気持ち悪い、吐き気がする
なんなの一体、空気の重さだけじゃない……生臭い……血の臭い…………?)
文香「………………そんな」カタカタ…
奏「……文香……どうしたの?
………………っ!?」
武内P「「「「「「……」」」」」」
文香「……イヤァァァァァァアアアアア!!!!!!」
奏「落ち着きなさい文香!!こんなにプロデューサーさんがいるわけないわ」
文香「イヤァ!!イヤァァァァァァアアアアア!!!」
奏(不味い完全に動揺している
此処は精神世界だ、楓さんの負の感情が流れ込んでる今の状態でネガティブになったら……)
奏「文香!!今ネガティブになっちゃダメ!!落ち着きなさい」
文香「……いやぁ……こんなの……」
「……おはようございます、魘されていたようですが」
文香「……プロデューサー?どうして」
武内P「?……一緒に本屋に行くと出かけ、買った本を公園で読んでいた訳ですが」
文香「!……そうでしたね、すみません眠ってしまって」
武内P「いえ、お陰でかわいらしい寝顔が見られました」
文香「!そんな、私なんて///」
武内P「……それでは戻りましょう、そろそろ鷺沢さんのレッスンの時間も押して来ているので」
文香「……はい」
文香(……ふふふ、こんな何気ない時間がずっとつづけばいいのに)
文香(……静かなのに苦痛じゃない、こんな落ち着いた時間が)
「鷺沢さん危ない!!」
文香「……えっ?」グイッ
キキーーーーッ ガシャン!!!!
武内P「」
文香「………………嘘」
文香「プロ…………デューサー……?」
文香「…………イヤァァァァァァアアアアア!!!!!!」
奏「……文香?!離しなさいそれは私達のプロデューサーさんじゃないわ!!」
文香「プロデューサー!!こんなのいやぁああ!!」
奏「文香!!
…………何がどうなってるのよ」
奏(…………まさか楓さんの負の感情が流込んで文香の願望が悪夢になって飲まれてるの?)
文香「いやぁああ!!プロデューサー!!!」
楓「…………此処には偽者しかいないの」
奏「………みればわかるわ、だけどいい趣味してるじゃない
いくら偽者でもここまで死体で床を埋めるなんて正気の沙汰じゃないわ」
楓「……偽者がどうなろうと構わないの」
楓「…………此処は偽者しかいない
皆どんな悪夢を見せようと、どれだけCPの死体を並べようと、後悔してくれないの」
楓「だから本物じゃないとダメ、私を満たせない」
奏「…………本気で言ってるの?」
奏「貴方だってわかってる筈よ?あのプロデューサーさんは根っからのおバカさんだから何があってもアイドルは見捨てないわ
……ましては後悔なんてするわけがない」
楓「…………」
奏「わかってるからこそここまで死体が並ぶほどのプロデューサーさんが後悔しなかった
彼を知る貴方が作り出したプロデューサーさんだからこそ」
楓「………………うるさい」ギロッ
奏「!」
楓「…………」
楓「………………ねぇ、貴方もやましい事があるんじゃないかしら」
奏「…………疚しいこと?」
楓「…………貴方は忘れているだけ、それが何かまではわからないけど」
奏「……何を言って
…………っ!?」
武内P『……………………貴方も…………私を殺そうとしたではないか』
奏「私が…………プロデューサーさんを……?」
奏「……っ!?」
『…………だからプロデューサーさん、一緒に死んで?』
奏「…………はは」
奏「ははははは…………なんだ、私もじゃない」
奏「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
文香「…………いやぁ」フルフル…
楓「…………プロデューサーはどこ?早く会いたいの」
ぐにゃーーーん
武内P「!……また?やけに空間が不安定になっているような」
菜々「……もうこの世界も長くは持ちそうには無さそうですね
…………菜々達は一体どうなっちゃうの……?」
武内P「複数の精神が集束されて作られた世界ですから、その留め具が壊れる訳ですし恐らく元の場所にもどれると思います」
菜々「!……本当ですか?」
武内P「……あくまで私の考えですが」
菜々「それでも希望が見えてきたじゃないですか」
武内P「…………そうですね」
「…………ようやく見つけたと思ったら別の邪魔物がいたにゃ」
菜々「……みくちゃん」
武内P「離れて下さい、今の前川さんは普通じゃない」
みく「酷いよPチャン、普通じゃないなんて
……みくはいつものPチャンのみくだよ?」
武内P「……まずそこから普通じゃないんですが」
みく「…………やっぱりPチャンなんかおかしいよ、誰かに何か吹き込まれた?」
武内P「…………」
「だから化け猫相手に会話なんて不可能だって」
武内P「…………またですか」
みく「………………本当に何度も何度も、しつこい通り越してうざいよ?」
李衣菜「いっやー、見事なブーメランありがとう
これは発案者の民族の方々もビックリ、やっぱりそんな野蛮民族と同レベルの思考力じゃないとそういう面白いことは言えないね」
みく「毎度毎度、みくの邪魔が目的なの?」
李衣菜「違う違う、ただ今回は状況が変わってさ」
みく「…………状況?」
李衣菜「まあ何でもいいじゃん?
とりあえず何処かで見たような発情期の猫ちゃんが尻尾おったてて大声で慰めてくれとプロデューサーさんに迫ってたから恥ずかしくなってさ」
みく「……くそにわかが」
李衣菜「……黙って柱で爪研ぎでもしてなよくそ猫が
だいたい何がしたいわけ?飼い猫になって何になるの?ただただキモいんだけど」
みく「…………は?みくのこの欲求を満たせるのはPチャンだけなの、くそにわかはシャツとキュウリで我慢しててよ」
李衣菜「早い話やらせろってことね、ただの変態じゃん」
みく「…………マジでしばきたおしたるぞわれい」
菜々「はわわわわわ…」
武内P「……はぁ」
まゆP「…………おいなんだこのデジャブ」
まゆ「確かに何処かで見たような」
武内P「!…………あなた方は…!どうしてここに」
まゆP「あ?話は後だ」
みく「…………邪魔物がぞろぞろと、本気で目障りなんだけど
特にそこの知ったかロッカー」
李衣菜「んー?目障り代表の自己紹介かな」
まゆP「…………もうめんどくせえから受け入れろよ前川を」
武内P「…………は?」
まゆP「渋谷も受け入れたんだろ?やれるってお前なら」
まゆ「あれを受け入れたら何か大切な物を失う気がしますが
…………まあ凛ちゃんを受け入れた時点で察してますけど」
まゆP「あの変態発情猫も前川の一部なんだよ全部含めて前川だろ?」キリッ
武内P「」
まゆ「感染の影響だとしても一部は元々持ってた願望ですからね」
菜々「」
武内P「……ですがあれを受け入れるのは」
李衣菜「黙って今まで通りプロデューサーさんの妄想で自慰行為してなよ変態」
みく「もうそれじゃあ満足できないの!!」
菜々「」
武内P「……貴方も受け入れたのですか?」
まゆP「あ?無理に決まってんだろ」
武内P「…………前川さん、私には貴方の欲求を満たすことはできない」
武内P「……ですが貴方が私に飼い主を望むのであれば貴方の個性として受け入れていきたいと思っています」
みく「……Pチャン本気?」
武内P「……えぇ、私は貴方のプロデューサーですから」
武内P(…………また首輪をつけさせられるのか、前川さんの場合鈴のついた物だろうか)
みく「それじゃあはい……みくにつけて、これはPチャンがもって」
武内P「…………」
武内P「………………なんですかこれ」
みく「え?首輪と鎖と鞭だけど」
武内P「…………は?」
武内P「……やっぱり無理です、私には到底理解できない」
まゆP「逃げないでよ!」
武内P「!」
まゆP「そいつはお前に会うことで夢中になれる何かを見つけたんだよ!!」
まゆ「…………さすがにまゆもドン引きです」
菜々「」
李衣菜「あはははははははははは!!!!!無理!!お腹痛い!!うっひょぉぉおおおお!!!!」
武内P「…………このド変態やろうが、見ててキモいんだよ(棒読み)」バッシーーーンッ・
みく「はい!みくはド変態です!!なのでもっとお仕置きしてぇえ!!」
武内P「……体捩らしてウネウネと…………お前本当に人間か?このウジ虫やろう(棒読み)」バッシーーーンッ・
みく「はうっ!今のみく的に最高!!もっと罵倒しぇええ!!」
武内P「…………きめぇんだよ、一回死んでこいやこの売女(棒読み)」バシーーーンッ!!!!
李衣菜「無理!!!もう無理!!!あっはははははははははははははは!!!!!!!」
菜々「」
まゆ「素敵なカンペでしたよ?もしかしてプロデューサーさんもそっち系?」
まゆP「…………一緒にすんな」
李衣菜まゆ「「!」」
菜々「?……なんですかこの歌」
まゆP「……歌?何も聞こえないが」
李衣菜「…………遂に接近しだしたか」
まゆ「……不味い、今は会わせるべきじゃないです」
まゆP「何言ってるんだよお前ら、俺にもわかるように」
菜々「いやぁ……怖い…………何なんですか?この感覚」ガクッ
武内P「安部さん!どうしたんですか!?」
菜々「…………怖い……気持ち悪い」
李衣菜「ねぇまゆちゃん、約束はきっちり守ってよね」
まゆ「!…………貴方まさか!?」
まゆ「…………っ…わかりました………必ず守ります」
李衣菜「ねぇプロデューサー、なんだかんだ遠回りしちゃいましたけど私……」
李衣菜「……プロデューサーさんの困った顔は日常で私達に振り回されて首に手を当ててる姿が一番好きです」
武内P「!…………どういう意味ですか……?」
李衣菜「……いえ用事を思い出したので、それだけは伝えておこうかなって」
まゆ「…………李衣菜ちゃん」
李衣菜「…………なに?」
まゆ「最高にロックですよ、今の李衣菜ちゃんは」
李衣菜「…………へへ、ありがとう」
「……■■■にできない■■■■ ■■■■■と呼ぶので■■■
■■■てる ■■■■恋し■■■■たこの■■を」
李衣菜「……相も変わらず頭おかしい数ですねこの死体の山」
楓「…………」
李衣菜「あれー?ひとつだけ全くといって外傷がないハムが倒れてるんですけど
…………もしかして本物かな?」
楓「…………私は何もしてないわ」
李衣菜「こんだけ空間ごと圧力かけてきて何言ってるんだか、と言うか精神崩壊してない?かなこちゃん」
楓「…………」
李衣菜「…………」
李衣菜「と言うかさあ、めんどくさいのも大概にしてくれませんか?
プロデューサーさんはもう貴方の担当じゃないんですよ、私のプロデューサーさんに付きまとわれるのも迷惑って言うか」
楓「…………」ピクッ
李衣菜「これだから喪女は
…………逃した男は戻らないんですよ?諦めてとっとと次探したらどうですか?」
楓「…………」
楓「……本当に目障りね、CPって」
李衣菜「……お互い様ですよ」
李衣菜(動揺するな、ネガティブになるな)
李衣菜(……場所が場所だ、こんなところで卑屈になれば間違いなく自滅する)
李衣菜(……怖い……本当は逃げ出したいくらいに
騙せ、自分を……それがロックでしょ?煽りに煽って相手の冷静さを崩せ)
李衣菜(……それしか今は方法はない)
李衣菜「……そんなにプロデューサーさんを探してるわりにはさ、今までろくにアプローチしてなかったよね?
完全に自業自得じゃん、それで一体誰を責めるの?」
楓「…………」
李衣菜「…………的はずれも良いとこだよ、一生自分自身を攻め続ければいいのに
回りに迷惑かけないと生きていけないの?」
楓「…………」
楓「…………ねぇ李衣菜ちゃん」
李衣菜「!………………なに?」
楓「……」
楓「…………CPって……何のためにあるの?」
李衣菜「……何を言って
…………………………っ!」
李衣菜「何これ、何!?いやだ……こんなの…………いやぁ」
李衣菜「イヤァァァァァァアアアアア!!!!!!」
楓「…………プロデューサーの場所わからなくなっちゃったわ」
まゆ「……歌が消えた」
まゆP「なあ!歌ってなんなんだよ!!意味がわかんねぇんだよ本当に!!」
武内P「ええ、私にも聞こえませんでした」
みく「」
菜々「わからない、わからないけど
……すごく怖くてノイズまみれの不気味な歌でした」
まゆ「……恐らく楓さんです」
まゆP「!」
武内P「…………高垣さん……ですか?」
まゆ「今の楓さんは危険です、いくら貴方でも気をつけて下さい」ジジッ
まゆP「!……おい、まゆお前どうしたんだ……って俺も!?」ジジッ
菜々「ひやっ!?私もですよ!」ジジッ
みく「」ジジッ
まゆ「どうやら崩壊寸前の精神世界から吐き出す対象にされたみたいですね」ジジッ
武内P「……それでは貴方達は」
まゆ「安心してください、先に戻るだけです」ジジッ
「だから、向こうで待ってます
またプロデューサーさん達と会えることを信じて」フッ
まゆP「……ったく……全部まゆに見せ場もってかれちまったよ」
「また会おうぜ、今度こそは合コン来やがれよ?」フッ
菜々「……菜々の気持ち、忘れないで下さいね?」
「……私に道を取り戻してくれてありがとう」フッ
「Zzz……もっと強く、奥までぇ…………にゃあ」フッ
武内P「…………皆さん」
武内P「ありがとうございます、本当に」
「おじさん、また一人になっちゃったね」
武内P「……貴方は先程の」
女の子「まだクイズは終わってないよ?」
女の子「……だから私の名前は?当ててみて?」
武内P「…………貴方の名前は」
「…………それじゃあ……私の…名前は?」
武内P「!……白坂さん?!」
小梅「……えへへ……当たり」
武内P「どうして白坂さんまでここに
…………と言うよりどうしてそんなに半透明なんですか?」
小梅「…………幽体離脱だよ?」
武内P「……は?」
女の子「お姉ちゃんはだれ?」
小梅「…………私は…このおじさんのお友達」
女の子「……おじさんのお友達?そうなの?」
武内P「!…………ええ、お友達です」
小梅「…………だから……貴方もお友達」
女の子「……え?」
小梅「…………プロデューサーさんの……お友達だから……私も…………お友達…えへへ」
女の子「…………お友達、うれしい」
小梅「………………だから……もう寂しく…ないね?」
小梅「…………だってもう……一人なんかじゃないもん
…………私も……貴方も」
女の子「一人じゃない?」
武内P「……ええ、一人なんかじゃない」
武内P「貴方には私もそしてみんながいる」
女の子「……プロデューサー…さん」
武内P「貴方の名前は緒方智絵里……ですね?緒方さん」
智絵里「……私は……一人じゃ……ないの?本当に?」
小梅「うん…………私も……プロデューサーさんもみんなが……いるよ?」
智絵里「……ずっと一人だったから…………見捨てられるのが怖くて」ポロポロ
小梅「…………プロデューサーさんは……見捨てないよ?」ギュッ
小梅「……だって
…………私のことも……怖くないって……気持ち悪くないっていってくれた」ポロポロ
智絵里「……ありがとう……ありがとう……ございます」ポロポロ
小梅「…………うん……………だから…これからも……みんな一緒……だよ?」
智絵里「…………はい」
智絵里「……みんな一緒です、もう一人なんかじゃ……ないから」ジジッ
小梅「…………うん」
武内P「……ずっと一緒です、私もみんなも」
「私の名前を当ててくれてありがとう」
小梅「…………プロデューサーさん……疲れてる?」
武内P「ええ、少し
…………ですがありがとうございます、貴方がいなければ再び彼女の言葉に飲まれてた」
小梅「……お友達……でしょ?……困ってたら………助けるよ?」
武内P「…………ありがとうございます」
小梅「……もう私も……持たないね」
「……だから……続きは帰ってから言って?」
武内P「…………白坂さん」
武内P「ありがとう……ございます」
凛「…………」
卯月「…………」
凛「…………」
卯月「……何してるんですか?」
凛「…………何って散歩だよ?」
卯月「リードで柱と繋がれてですか?」
凛「プロデューサーどっか消えちゃったし、飼い主置いて勝手になんていけないでしょ?」
卯月「…………は?」
凛「……どうしたの?もしかして卯月も飼い主探してる?」
卯月「あ、いえそうじゃなくて」
凛「とりあえず首輪つけようよ、野良と勘違いされて保健所呼ばれるよ?」カチャッ
卯月「」
凛「まあ卯月なら許してもいいよ、一緒に飼われるの
……妥協して愛犬2号だけど」
卯月「」
卯月「凛ちゃんは普通に人間ですよね?」
凛「?……みればわかるじゃん」
卯月「……ですよね、普通に人間ですよね
だったらリードに繋がれて飼い主の帰りを待ってるのっておかしくありませんか?」
凛「………は?何を言ってるの卯月、この首輪はプロデューサーがつけてくれたんだよ?」
卯月「…………はい?」
凛「じゃあ聞くけど、ハナコの首輪を私がつけるのっておかしい?」
卯月「いえ、それは別におかしくはないですけど」
凛「それじゃあ飼い主のプロデューサーが愛犬の私に首輪をつけるのもおかしくない訳で
今こうして繋がれてるのもおかしくないよね」
卯月「……………………は?」
凛「それにしてもプロデューサーおそいね、どこにいったんだろう」
卯月「…………凛ちゃん、この首輪外れないんですけど」
凛「当たりまえでしょ、自分で取れるような首輪を市販に出すわけないじゃん」
卯月「だから私は犬じゃないですって!」
凛「?……なんだ、野良期間が長すぎて飼い犬のルールを知らないんだ」
凛「…………大丈夫だよちゃんと愛でられるような愛犬になれるように私が教えてあげるから」
卯月「…………え?ちょっと待って下さい、凛ちゃん!?」
凛「大丈夫、優しく教えるよ?」ニッコリ
美波「…………!蘭子ちゃん」
蘭子「……ん……我はグリモワールを綴っていたはずでは」
美波「よかった……目が覚めたんだね」
幸子「こっちも皆目覚めた見たいですよ」
みく「……むにゃ……あれ?みく何してたんだっけ」
まゆ「まゆは一体……」
智絵里「…………?」
美波「!…………かな子ちゃんなにか泡吹いてない?」
周子「……相も変わらず奏と文香が起きないんだけど、なんか魘されてるし」
フレデリカ「フンフーン、鼻にお水でも流し込む?」
李衣菜「」
武内P「…………」
武内P(あれだけ広かった世界もただまっすぐ進めば数分後には元の場所につく
ここに残っているのは何人だ?)
「見つけましたよプロデューサーさん!」
武内P「……輿水さん」
幸子「全く一度ならず二度までも世界で、いいえ宇宙で一番カワイイボクを放って何処かにいくなんてどういう訳ですか」
武内P「…………すみません」
武内P(…………なんだこの違和感、なにかがなにかがおかしい)
武内P「一ノ瀬さんは?一緒ではなかったのですか?」
幸子「…………」
幸子「…………ああ、皆どっかいっちゃいましたよ」
武内P「……輿水さん、私と貴方がはぐれたのは二度でしたか?」
幸子「…………すみません、そう言えばそうでしたね」
武内P「…………」
武内P「……そうですね他の皆も何処に言ったのか探さないと、そんなに遠くはいってないでしょうし彼女達のいく場所なら大抵は想像がつく」
幸子「そう言えば周子さんやフレデリカさんはプロデューサーさんの担当ですからね」
武内P「…………やっぱりですか」
武内P「いつから入れ替わっていたんですか?双葉さん」
幸子「…………」
幸子「…………何を言っているんですか?プロデューサーさん」
武内P「……申し訳ありません、私は貴方の他には一ノ瀬さんがいたことしか知らないんですよ」
幸子「…………」
幸子「……そうでした、いやーあの人達うるさすぎてずっといたように錯覚してましたよ
やっぱりアイドルはボクのようにカワイく、そして落ち着いてないと」
武内P「…………」
武内P「……輿水さんだけ感染してなかった理由……今わかりました」
幸子「……え?」
武内P「最初から貴方は輿水さんと入れ替えでこの世界に来るつもりだったんですよね
……だから輿水さんには一ノ瀬さんが作った抗体をうった、私から警戒心を完全に抜くために」
幸子「…………」
武内P「……」
武内P「…………申し訳ありません、間違える訳がないんですよ」
幸子「…………」
武内P「……私はずっと貴方を見てきたから」
幸子「!」
武内P「私は貴方のプロデューサーですから」
杏「…………バレるなんて予想外だったよ、本当に」
杏「……いつもならこんなくだらないミスしないのに、焦ってもろくなことないよね」
武内P「……そうでしょうか、私としては貴方を追い詰める唯一の手段でしたから」
杏「それにしてもプロデューサーも大変だよね、いくら仕事だからって姿が違ってもわかるくらいアイドルを知らなきゃダメなんでしょ?」
武内P「…………?」
武内P「確かに仕事上あなた方アイドル達の事を知るのは必要ですが、貴方をスカウトしたのは貴方に可能性を感じたからです」
武内P「なんと言うべきでしょうか……
…………貴方の事をもっと知りたいと思ったから?
………………はい、その言葉がきっと私の思いに一番近い」
杏「!…………」
武内P「……ですから、私が貴方を見てきたのは仕事の為ではなく私の興味……いえ私自身が貴方を見たかったからです」
武内P「……迷惑でなければこれからもずっと…………私は貴方を見届けたい」
杏「…………」
杏「…………ズルいね、プロデューサーは」
杏「本当に…………ズルいよ」ポロポロ
武内P「!…………申し訳ありません、何か気にさわるようなことを言いましたか?!」
杏「……こんな大掛かりなことして結局は茶番劇だったんだから笑えるよね」ポロポロ
武内P「…………」
武内P「……そうですね、非常に滑稽です」
杏「…………やっぱり?」
武内P「だから貴方も笑って下さい」
武内P「…………貴方の笑顔を私に
……皆に見せては頂けませんか?」
杏「…………」
杏「……やだよ、杏は働きたくないもん
…………ずっと寝てたいし、ゲームやってテレビ見てたい」
杏「…………だけど、プロデューサーが見張ってるなら働かざる得ないよね」
武内P「……そうですね、私はずっと見張ってます
貴方が私のアイドルであるかぎり」
杏「…………しょうがないな」
杏「ちゃんと隣で見ててよね、プロデューサー」ジジッ
武内P「はい、貴方も私の……いえ、皆の隣で笑顔を見せてください」
「……隣にいてくれてありがとう」フッ
武内P「…………こちらこそありがとうございます」
武内P「……これからも隣にいてください」
「……満ちて■■■ 想いは■■
■■■■■て■■■出す■ ■■■■■■風■■■で
■■■■今 会える■■■
■■■想い■■■■の 誰にも負けないほど
■■■そばに■■■ ずっと」
武内P「…………歌?……これはまさか」
「……■■■■今 朝■■■■
■■■■は■■■■■■に
■■■■の風 ■■■の■■で
■■ってく ■■■ゆく
■■■で感じて■■■」
武内P「……っ!?なんだこれは」
武内P「「「「「……」」」」」
「……■■■■■■■ 想いが■■
■■■■■■■■■■の ■■■■■風の■■で
■■■■■■ この奇跡が
■■■■■■地を■■て ■■■と■■■へ歩き■■■」
武内P「…………これは私……?」
「……■■■■を 想う■■■ ■■■■■■勇気■
■■■■あれば ■■■■夜にさよなら■■■
■■■■込めて wish my love」
「……踏み出す力を下さい」
楓「こんなところにいたんですねプロデューサー」
武内P「……高……垣さん?」
楓「よかった、ようやく見つけられました」
武内P(…………なんだこの感覚、重い吐き気がする
自分の心臓の音が全身に伝わる)
武内P(……それに)
武内P「「「「「「……」」」」」」
武内P(この床に敷き詰められた私の死体はなんだ)
楓「……ああ、これですか?」
楓「出来損ないですよ、私には旨く作れませんでした
……やはりプロデューサーにかわりなんていないんですね」ニコッ
武内P「っ!?」
武内P(不味い、悪い方に考えるな
こんな淀んだ空間で卑屈になれば自ら潰れてしまう)
武内P「……出来損ない……ですか?」
楓「……ええ」
楓「どれも後悔してくれないんですよ」
楓「CPなんて建てて私の担当から外れたことを
…………ずっと私といればよかったって」
武内P「…………」
楓「……皆口を揃えて言うんです」
楓「私は決して彼女達を見捨てませんって」
武内P「……私は」
楓「私のことは見捨てたのに」
武内P「……それは!」
楓「……プロデューサー、もう私にはプロデューサーは必要ないって言いましたよね
………………それは私にとってプロデューサーが?」
楓「……それとも」
楓「プロデューサーにとって私が?」
武内P「!」
楓「私には必要ないなんて事はない、貴方がいてくれるならそれこそ何も必要ない」
楓「…………」
楓「……ねぇ、CPって必要ですか?貴方にとって」
武内P「…………」
楓「…………私よりも必要だったんですよね?」
武内P「……そう言う問題ではありません!」
楓「……じゃあなんで私を捨てたんですか?」
武内P「……っ?!」
楓「……ねぇプロデューサー、貴方は後悔してくれますか?」
武内P「…………私は」
武内P(……彼女をあの様にしたのは誰だ、他でもない私じゃないか)
武内P(私の曖昧な対応が彼女をここまで追い込んだのか?
……自分が気づかないだけで他のアイドル達にも)
凛『……プロデューサーも学習しないね』
武内P(!……ダメだ考えるな)
奏『私たちはそうじゃなかったのよ』
加蓮『……こんな辛い事ってある?』
武内P(………………全部私のせいで
私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで私のせいで)
『お前のせいだ』
武内P「申し訳ありません」ポロポロ
武内P「………………申し訳……ありません」バタッ
楓「…………」
アホ毛「……」ピョコンッ
楓「!……あれは」
アホ毛「…………」タッタッタタタ……
楓「……死体に紛れてたの!?」
ピカーーーーーーーンッ
楓「…………っ……スタングレネード……!?」
楓「………………」
楓「…………許さない」
楓「…………どちらにせよもうここには5人しかいない」
楓「プロデューサーを連れてこんな狭い空間から逃げ切れるかしら」
楓「…………」
楓「……今度の悪夢は貴方を後悔させるに足りますか?プロデューサー」
武内P「…………ここは」
武内P(…………よく見た天井、346の仮眠室か)
アホ毛「……」アンテナブンブン
武内P(……と言うことは戻ってきたのか?)
アホ毛「……」ブンブン
武内P(!……どうして私は上半身裸なんだ?最後の記憶にそんなものはない)
武内P「!」
武内P「あ、あ…………あ」ピクピク…
アーニャ(下着姿)「スパシーバ…………昨夜は優しくしてくれてありがとうございました」
武内P「」
武内P「」
武内P(…………後悔しました)
武内P(眠る前には回りと戸締まりには気を付けるべきだと)
武内P「…………はは」
武内P「ははははは……」
武内P「死のう……それがいい」
アーニャ「!……まって、シュートカ!じょうだんです!プロデューサーは何もしてません!」
武内P「……本当ですか?」
アーニャ「ダー、はい……からかってごめんなさい」
武内P「……はぁ、心臓に悪いですからやめて下さい」
武内P「と言うことはここは」
アーニャ「私が作りました、似てませんか?」
武内P「いえ、私もはじめはプロダクションかと思いました
……素晴らしい……ハラショーですね」
アーニャ「……ふふっ、スパシーバ」
武内P「となると高垣さんは」
アーニャ「そうでした……時間ないですね
……プロデューサー、これを」
武内P「!……あの、これは」
アーニャ「トカレフTT-33です」ガチャコン
武内P「…………は?
待ってください貴方の持っているそれは」
アーニャ「モシン・ナガンです、スタングレネードはナナに1つあげたのでもうありません」
武内P「ちょっと待ってください!貴方は何を」
アーニャ「?……カエデを迎え撃ってアンズをぶっ潰すんですよね?」
眠い、明日には完結さすわ
それはそうとさ前回の安価で盲腸のやつクローネの好感度引き継ぎになってたけどさ、今回のも含めると楓さんのせいで奏と文香の依存度ヤバくなりそうなのよね
どうしたもんかな、おやすみ
悪いまだ書きため残ってた
武内P「アナスタシアさん!そんな物騒なものはしまって下さい」
アーニャ「?……ですがカエデはопасность……危険です」
武内P「それでも……貴方にそんなものを持って欲しくはない」
アーニャ「……プロデューサー」
アーニャ「ダー、プロデューサーが言うならこれはやめます」ポイッ
武内P「……アナスタシアさん」
アーニャ「火器がないのは心細いですが仕方ない、ですね」ジャラ
武内P「!……手榴弾もダメです!!」
アーニャ「…………そんな?!」
武内P「なぜ手榴弾ならいいと思ったんですか」
武内P「…………どちらにせよこれは私の問題です、私が一人で彼女の元に向かいます」
アーニャ「……なんど言っても同じですよ、あの場所では会話にすらならない
プロデューサーもわかってる、ですね?」
武内P「………ですが」
アーニャ「だから、私があの場所を何とかします」
武内P「!」
アーニャ「その間にвторопях……カエデを説得?してください」
武内P「…………銃は使いませんよね、あと手榴弾も」
アーニャ「……ダー、約束します」
武内P「…………わかりました、私は貴方を信じます」
アーニャ「ふふふ、スパシーバ」
アーニャ「プロデューサーは先に向かって下さい、私はその間に準備します」
武内P「……わかりました」
《ここからはロシア語onlyな為、日本語吹き替えでお送りします》
アーニャ「…………アナスタシア親衛隊副隊長はいるかしら?」
武内P「はい、此処に」
アーニャ「至急プラモスを用意して
……そうねあの範囲をふっ飛ばすなら3つあればお釣りがくるかしら」
武内P「しかし、あそこには貴方の愛人が向かっているのでは?」
アーニャ「何を言ってるの?当てたら貴方達皆殺しよ?……拷問の後にね」
武内P「!……はい、全力を尽くします!!」
武内P「おいおいアーニャ、いくらなんでもおっかなさ過ぎんじゃねぇの?
……そう言う所も愛してるけど」
アーニャ「……気安く触らないで、私に触っていいのはあの人だけよ
あなたはBMO-1を前線線に並べて、後ろにBMP-Tを散らばらせなさい」
武内P「……本気か?火炎放射器をそんなに並べて焼け野原にする気かよ?
まあそう言う過激な所も可憐だぜ?ベイビー?」
アーニャ「…………早くしなさい」
武内P「わかってるって、だがそんなに戦車回してミサイルまで用意するのはいいけど
さすがにあのカエデって奴までは完全に被弾させないってのは難しいぜ?」
アーニャ「…………全力を尽くしなさい、無理なら諦めてもいいわ」
武内P「りょーかい、いくぜてめーら!!」
アナスタシア親衛隊「「「ザ・アナスタシア!!!!」」」
『……高垣さん、どうしましたか?』
『……プロデューサー見てくださいこのファンレター
ふふふ……初ライブの時に来てくれた人からなんですよ』
『こう言うのを見てるとアイドルになってよかったって、改めて思うんです』
『……そうですね、貴方の笑顔は万人にすかれるものですから』
『貴方も好いてくれますか?』
『……当然です』
『私はアイドルとしての貴方の一人目のファンですから』
『ふふふ……いつまでもファンでいてくださいね?じゃないとファン(不安)になっちゃいます』
『…………はい』
楓「…………いつまでも……そばで」
武内P「……高垣さん!!」
楓「……プロデューサー、うれしいです
貴方のほうから会いに来てくれるなんて」
武内P「……私は」
武内P「私は貴方の話は聞かない!!」
楓「!」
楓「…………どういう事ですか」
武内P「そのままの意味です」
武内P「……私は今の貴方の話は何があってもに聞きません」
楓「…………」
楓「………もしかしてバカにしてますか?」
武内P「…………」
武内P「……それが貴方の願いであったはずですから」
楓「…………私の…願い?」
武内P「貴方は私に」
シューーーーーーーーン
武内P「………………っ!?」
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!!
武内P「……なんだっ?!爆発っ!?」
楓「…………何処までも小馬鹿にしてくれる」
シューーーーーーーーン シューーーーーーーーン
ドカーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!ドカーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!
武内P「…………なんなんだこれは」
武内P「なんなんだこれはぁぁぁぁああ!!!」
武内P(合計三発……後方から飛んできたミサイルにより、回りの私に良く似た死体を粉微塵に変えた
正に刹那の出来事、瞬きする間も与えない)
ガラガラガラガ……
武内P「……!?今度は戦車!?
…………まさかアナスタシアさんですか!!?」
「1.2.3…………ファイヤァァアアア!!」ゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!
「……撃てぇええええい!!!」ズゴォオンっ
武内P(なんだこれは、数台の装甲車が前線を張るように火炎放射を放ちながら徘徊し
その後ろに八方を破壊するように戦車が弾丸を叩き込みながら前進している
……四方に広がるのは今までの死体まみれの不気味な空間からうって変わって、燃え盛る炎の海)
武内P「…………これはどういう事ですか!!アナスタシアさん!!!!」
武内P「…………おい、お前の愛人なんか言ってるぜ?」
アーニャ「……知らないわ」
武内P「……総督!!あの空間残る範囲が20%を切りました、今叩けば崩壊します」
アーニャ「……そう、畳み掛けなさい」
武内P「……しかし、火炎放射や砲台では完全に火力不足です」
アーニャ「……プラモスは?」
武内P「…………今さっき撃ったので最後です、残りは消滅しました」
アーニャ「!……消滅?どういう」ジジッ…
アーニャ「………そう…私ももう持たないのね」
アーニャ「………………万事休すかしら」
「おいおい、そんなにすぐ諦めるなんざらしくねぇぜアーニャ」ブルルルルル
アーニャ「!……貴方………………その装甲車の中何が入ってるの?」
武内P「………スパーーッ…あ?あれだよ、大量のスタドリ」ブルルルルル
武内P「…………だがよ、あの化粧こいメスゴリラにあったら伝えてくれ
ポエム極めるより先にラグビーでもやったらどうだってな」ブルルン ブゥゥゥウウウン!!!!!!
アーニャ「……本当にバカね貴方」
武内P「……ふ、いい笑顔だ
愛してるぜ!!アーニャ!!!」ブルルンブゥゥゥウウウン!!!!!!!!!!!!
ブゥゥゥウウウン!!!!!!!!!
武内P「……さぁて地獄へのデッドドライブだぜ!!」
キキキィイイイ……ズガァァアアン!!
武内P「…………」
武内P「…スパーーッ…なんだよ兄弟、お前らも吸いてぇのか?」
武内P「「「「「」」」」」
武内P「Там нет инвентаризации , но плохо(悪いがこれしかねぇんだわ)」
武内P「……Белый терпение в этом(こいつで我慢しな)」……ポイッ
ズカァァァァァァアアアアアン!!!!!!!
アナスタシア親衛隊「「隊長ぉぉぉおおおお!!!」」
アーニャ「…………」ジジッ
アーニャ「…………貴方みたいな人嫌いじゃなかったわ」ジジッ
武内P「!……完全に淀んだ空気が吹き飛んだ」
アーニャ「……プロデューサー、私もここまで見たいです」ジジッ
武内P「……私は貴方には色々と言わなければならないことがあります」
武内P「……しかし、今はこれだけで十分だ」
武内P「ありがとうございます、必ず私も皆さんの元に帰ります」
アーニャ「!」ジジッ
アーニャ「……ダー、はい」ジジッ
「大好きです、プロデューサー」フッ
武内P「…………」
武内P「…………高垣さん、一緒に帰りましょう
……皆さんの元に」
楓「…………」
楓「……貴方の帰る場所、それはCPですか?それともクローネ?」
武内P「…………」
楓「貴方の帰る所は私のところじゃない、私の帰る所も貴方の所じゃない」
楓「……いつから間違えたんでしょうか」
楓「いつから、道を違えたのでしょうか」
武内P「…………」
武内P「…………私は貴方の話を聞かない」
武内P「先程も言いました、何があっても変える気はないです」
楓「……そうですか」
武内P「……しかしこれは私の独り言のようなものです」
楓「…………独り言?」
武内P「……私は貴方達の元を離れてCPを設立したことを後悔していません」
楓「!」
『だって、新米で必死に足掻いた自分も大切なんだ』
武内P「何故なら、新米で不器用にあなた方に接してきた私も大切だから」
『きっと売れてる今よりも、印象にのこってる』
武内P「きっとCPと共に歩いた今よりも印象に残っています」
『アンタは何も間違ってないよ?ただ鈍感で女心がわからないだけで』
武内P「私は貴方達の思いがわからない鈍感なのかもしれない」
武内P「……ですが」
武内P「…………私は何も間違ってなんていなかった」
楓「!」
武内P「貴方達との思いでも経験も、すべて揃って今の私がいる」
武内P「……ですから、私に力をくれた貴方がCPを否定なんてしないで下さい」
武内P「…………貴方達との今までを…………否定しないで下さい」
楓「…………プロ……デューサー」
武内P「……必要だとか必要じゃないとか」
『アタシはアタシらしくでしょ?』
武内P「…………捨てるとか、見捨てたとか」
『ちゃんと見てよ!』
武内P「そんなものは関係ない」
楓「…………」ツー
武内P「…………お帰りなさい高垣さん」
『お疲れ様、プロデューサー』
武内P「そして、お疲れ様でした
……今だけはおやすみ下さい、私がついてますので」ギュッ
『今は休んでてもいいよ?私がついてるから』
楓「…………」ポロポロ
武内P「…………目が覚めたら貴方のこいかぜ、聞かせていただけませんか?
あんなノイズだらけの歌じゃない」
武内P「…………貴方自身のこいかぜを」
楓「…………」ジジッ
楓「…………プロデューサー、貴方は聞いていないのかもしれません
だけどこれだけは言わせて?」ジジッ
「…………私の想いを守ってくれてありがとう」フッ
武内P「……いえ、守ってくれたのは貴方ですよ高垣さん」
『……今度はちゃんと伝えられたね』
武内P「ええ、貴方のおかげで」
『アタシは何もしてないよ』
武内P「……いえ、貴方はいつでも私を支えてくれた」
『?……どうしたの?アンタらしくないじゃん』
武内P「…………改めて再確認したんですよ、私は一人じゃないって」
『よかった、アンタでも学習するんだ』
武内P「……貴方がいてくれたからですよ」
『…………』
『……やっぱりさ、アンタ変わったよ』
『らしくないけど、なんかアンタらしいじゃん』
武内P「矛盾してますよ」
『ふふふ、いーの♪』
『だから、早く帰ってきなよ』
武内P「…………」
武内P「…………ええ、沢山の約束を果たさないと」
『お疲れ様プロデューサー』
凛「…………プロデューサー長かったね、何処に言ってたの?」
武内P「……渋谷さん、貴方も居たんですか?」
卯月「……ふふふ、身体中にバターと蜂蜜」ブツブツ
武内P「」
武内P「……あの島村さんどうしたんですか?」
卯月「わん、ご主人さま身体中ペロペロさせて下さい
えへへ……そして貴方の欲求のままに私を滅茶苦茶にして下さいね」ハイライトオフ
凛「愛犬教育したら変なのに目覚めちゃった」
凛「それにしてもその格好どうしたの?爆撃にでもあった?」
武内P「?……ああ」
武内P「前日のホスト服に比べればましですよ」
凛「……は?」
武内P「……それじゃあ帰りましょう」
凛「……あ、そうだプロデューサー」
凛「お帰りなさい」
武内P「……はい、ただいま」
奏「……あの、その迷惑じゃないならお昼ご一緒してもいいかしら
!……ごめんなさい、迷惑よね私なんかと一緒じゃ」
武内P「……はぁ」
奏「!……もしかして怒ってる?ご、ごめんなさい
私みたいなのが付きまとったら迷惑に決まっているわ、ごめんなさい!嫌わないで!!」
武内P「大丈夫ですから嫌いませんから」
奏「本当に?……私結構知らない間に敵をつくるから…」
武内P「ええ私は迷惑してませんよ、お昼でしたねカフェに向かいましょう」
奏「うれしい、ありがとうプロデューサーさん」
文香「…………プロデューサー!」ギュッ
武内P「鷺沢さん!?」
文香「……大丈夫ですか?怪我は?何もなかったですか?」
武内P「ずっと会社にいるんですよ?さすがに過保護です」
文香「……私……不安で」ポロポロ
武内P「落ち着いて下さい、大丈夫ですから」
周子「さすがにあれやばくない?プロデューサーかわいそうだって」
フレデリカ「フンフンフフフーン♪楽しそうだからオールオッケー」
唯「でもプロデューサーちゃん目が死んでるよー?」
ミッシー「……楽しそうな所悪いが少しいいか?」
武内P「?……どうかしましたか?専務」
ミッシー「君の提示した企画書だがこれはなんだ」
《新生幸子帝国》
武内P「」
ミッシー「……ふざけているのか?何故こんなものが通ると思った」
武内P「」
幸子「……それは世界一カワイイボクだからですよ!!」
幸子「いいですか?ボクがアイドルだけに収まる器だと思っているんですか?
否!!ボクは大衆にすかれてこそ意味がある!!」
ミッシー「……輿水、君は大衆にすかれる前にその傲慢さを何とかしようと思わないのか?」
ミッシー「…………それにしてもだ、美城の代表するアイドルと言ったら高垣のはずだ
テーマパークを作るなら新生高垣帝国のほうが理にかなっている」
武内P「!やめてください!!」ビクッ
ミッシー「!」
奏「……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」カタカタ…
文香「いやぁあああ……」カタカタ…
ミッシー「……良くわからないがこの企画書は白紙に戻すぞ?」
幸子「そんなっ!?」
ふろいくわ
武内P「…………っ、仕事しながら寝てたのか」
武内P(……最近疲れていたとはいえ少し気を抜きすぎたか?)
武内P「……!」
杏「…………zzz」ギュッ
武内P「…………」
杏「……プロデューサー」
武内P「……!」
杏「………………ごめんなさい」
武内P「…………」
武内P「ええ、貴方のおかげでこの1ヶ月波乱万丈でしたよ」
武内P「……しかし、そのおかげで色んな事に気づけた」
杏「…………」
武内P「だから、ありがとうございます」ナデナデ
杏「…………」
杏「…………////」
「……プロデューサー、遅いですよ」
武内P「……これでも30分前なのですが」
楓「プロデューサーならそのくらいに来ると思ってましたから
余り予想通りになるのは予想(よそう)なんて……ふふふ」
武内P「……そうですね、気を付けます」
楓「…………私、貴方と約束を交わしませんでしたか?」
武内P「!……約束ですか?」
楓「何となくそんな気がするんです、大切な約束を貴方としたって」
武内P「…………そうですね」
楓「……内容までは思い出せないんですけれど、それでも今日は貴方に話したい話が沢山あるんです」
武内P「…………はい」
楓「……ふふふ」
楓「あのね、プロデューサー」
踏み出す力を下さい
終わり
前までモバPで書いてたんだけどマンネリ化して武内に移ったがやっぱりこっちのが書きやすいわ
やっぱり即興でかいてるせいかストーリーが酷いし、受容あんのかもわかんねえし良くもまぁ読んでくれる人がいるなって思う
次回からは気を付けますはい、付き合ってくれてありがとう
後どうでもいいけどかな子パートは書き為作って張り付けたと思ったんだけど無いところを見るとケシタンダネ
ごめんなさいかな子
このSSまとめへのコメント
前回のってどこにあるんだ…