モバP「卯月と秋の日に」 (25)
とっくに時期逃した感がありますが、秋頃に書いてたものです。
内容はほぼほぼ2周年アイプロなのでネタバレを気にされる方はそっ閉じしてやって下さい。
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ーある秋の日ー
P「すっかり秋だな…風、寒くないか?」
卯月「えへへ…このセーター、薄手ですけどあったかいですから、平気です♪」
P「そか、風邪なんてひいたら大変だからな…えっくし!」
卯月「プロデューサーさんこそ、大丈夫ですか?」
P「あー、平気平気。風邪とかじゃないんだ、この時期になるとな…にしても、いい日和だ…」
卯月「ですねー。こうやってのんびりお散歩するの、なんだか久しぶりな気がしますし…」
P「ゆっくり羽を伸ばしたいところだな。…ってか、本当にこんなんでよかったのか?」
卯月「はい!……あ、プロデューサーさんは、私とお散歩するの、嫌じゃないですか?」
P「やなわけあるか。卯月とこうやって過ごせて、嬉しいに決まってる。……ありがとな」なでなで
卯月「えへへ…」
P(「プロデューサーさんはいつもとっても忙しいですから、こういう時くらいお休みしましょう!」って。)
P(…久々のご褒美休暇だってのにどこに行くでもなく、俺と散歩がしたい、だもんな…まったく…)
卯月「あ…」
P「……ん、おい、どこ行くんだ卯月?」
卯月「…よいしょっと…ごみが落ちてたので捨ててきました!」
P「……はあ…ったく、お前、本当、もー…」わしゃわしゃ
卯月「わわ、髪の毛乱れちゃいますよー」
P(言いつつまんざらでもなさそうなのがまた…ったく、天使、なんて安っぽい例えじゃ言い表せないなホント)
卯月「街路樹、色付いていて綺麗ですねー」
P「そうだな、見渡す限り金色の並木道…なんか嬉しくなるな」
卯月「けど…なんだかカップルさんが多いような…」
P「ん? まあ、デートの定番コースだしな。カフェにショッピングに…って、顔赤いぞ?」
卯月「うう、気恥ずかしいような…あ、な、なんでもありませんよ⁉︎」
P「んー? …案外俺たちもそう見られたりしてな、ははは」
卯月「ふぇっ!」///
P「冗談じょーだん。そんな煙出しそうな顔するなって」
卯月「うう…プロデューサーさんはいじわるです…」ぷくー
P(ぷくむーかわいい)
ーーーーー
卯月「ブティックの店員さん…カフェの店員さん…通りを見るといろんな人が働いてますね…」
P「そうだな…」
卯月「私、お店に入ってもあまりアイドルだって気付かれないんです。変装とかしてないのに。なんででしょうね」
P「んー…卯月はこう…普段の卯月ってさ、いい意味でオーラがないんだよな」
卯月「いい、意味でですか? えと、どういう…」
P「相手を萎縮させないっていうかさ。自然体なんだよ、雰囲気が。だから溶けこめる。」
P「親しみもわくし、接しやすい。一緒にいて、疲れないってのかな…ああ、他の誰がどう、とかって話じゃないぞ?」
卯月「そうなんですか…自然体…うーん」
P「…案外、バイトとかしてても……ティッシュ配りとか気付かれないかもな。何かしてみたい仕事とかないのか?」
P「ほら、凛なんかは未だに普通に店先立ってるだろ、あんな感じでさ」
卯月「アルバイトやってみたいなって思った事はあるんですけど…今はいいかなって。」
卯月「アイドルだって、一生懸命働かなくちゃダメですもんね。」
P「…へえ。その心構えがきちんと出来てるとこ、見習いたいもんだな…俺も」
卯月「そ、そんな立派なものじゃないですよ?私、まだまだ子どもですし、いろんな事一度にやるのは難しいかなぁって…」
P「いや、充分立派だと思うよ。…むしろ大人の目線からだと、特にそう思えるんだ。自信持っていい」
卯月「そ、そうでしょうか…?」
P(頑張り屋さんだからな…自分の一途さ、それがかけがえのない尊いものだって、いつか自分で気づくといいんだが)
ーーーーー
ーお洒落な喫茶店ー
P「ブレンドのコーヒーひとつ。」
卯月「あ、私、ミルクティーを…」
「畏まりました。少々お待ちくださいませ。」
P「卯月はコーヒー飲まないんだっけか」
卯月「苦いじゃないですかー」
P「たはは、そりゃ、コーヒーだもんな。砂糖入れてもダメか?」
卯月「うーん……私、あまーいのなら大丈夫なんですけど…多分、こういう場所だとびっくりするくらいお砂糖入れちゃいます。」
P「ああ、そういうことか。なら仕方ないな。…ってか、なんかケーキとか頼んでいいんだぞ?」
卯月「あ、そういえば忘れちゃってました…」
P「ま、ゆっくりでいいさ。俺も気になったのがあったら注文しようかなーとは思ったんだけどさ。とと、きたきた」
「お待たせ致しました。ごゆっくりおくつろぎください。」
P「どうも。…うん、いい香りだ」
卯月「ありがとうございますっ♪」
P「……ここ、軽食もあるんだな…ピザトーストに、ハンバーガー、クロックムッシュ…結構凝ったモン作るんだな」
卯月「そういえば、もうすぐお昼ですね。」
P「なんならここで食っていくのもいいかもな、卯月さえ良ければだけど」
卯月「はい、私もそう思ってました! わあ、それじゃあ何にしようかなぁ…」
P「はは、ゆっくり選びな。…そういや、やっぱり卯月って朝はパンなのか?」
卯月「へっ?」
P「いやほら、女の子の朝食…違うな、現代っ子の朝食? わりと軽いモンで済ませるイメージあるんだよな」
卯月「私の家は、結構ご飯が出ることが多いですよ。家族みんな、ご飯の方が好きみたいなんです。」
P「お、そっか、朝はしっかり食べないとな。ほら、765のやよいちゃんも歌ってるだろ」
卯月「おはよう!朝ご飯ですね、私、あの歌大好きなんですよ!…けど、あの歌にもトーストは出てきますよね」
P「まあ、そりゃパン食っちゃダメって話でもないだろうさ。食べ方によっちゃ、パンだってしっかり栄養取れるわけだし」
P「あ、そういやその朝飯だ。おかずとか、何食べてるんだ?」
卯月「目玉焼きと、ソーセージがメインですね。この前「私も私もー!」ってみりあちゃんが飛びついてきました」
P「はは、あいつらしいなあ…」
卯月「あ、でもライブの朝なんかは温野菜も食べるんですよ!ブロッコリーとかニンジンとか。」
P「いい心構えだな。ビタミン摂取、栄養ドリンクでもできるけど、やっぱり生の栄養には比べられないからな」
ー引き続き喫茶店にてー
卯月「それで、よく泊まりにくるんですけど、うちの家族とみんなで一緒にご飯を食べたりするんです」
P「凛と未央かー、ホントニュージェネは仲がいいなあ」
卯月「はい!パパが、「娘が増えたみたいで嬉しいよ」なんて言って笑ってました♪」
P「だろうなー…んー、卯月が一番上の姉で、未央が次の姉、末っ子は凛…かなぁ?誕生日は凛と未央で逆さまだけどさ」
卯月「私、お姉さんですか⁉︎」
P「何言ってんだ一番歳上だろ、ってか「お姉さんですっ♪」っていつぞや言ってなかったかお前」
卯月「あ、あはは…凛ちゃんも未央ちゃんもしっかりしてるから、私なんかがお姉さんでいいのかなあって」
P(ホント自己評価低いんだよなぁ…謙虚といやあ聞こえはいいけど…いつかつぶれたりしないだろうな…?)
卯月「? どうしたんですか?」
P「ん、いや、なんでもないさ。どうだ、何か頼むもの決まったか」
卯月「あ、じゃあこのオススメのモンブランを…」
P(…ま、その分俺やみんながフォローしていけば大丈夫、かな…一人にしない、させないことだな)
ーーーー
P「そういや、長電話が趣味ってプロフィールにも書いてあったけど」
卯月「はい、ついつい話し込んじゃうんです。一番長い時はなんと2時間半!」
P「へえ、そりゃすごいな、よくネタが尽きないもんだ。で、相手は?」
卯月「未央ちゃんです!」
P「未央?……あれ、そういやこの前」
ーちょっと前の事務所・朝ー
未央「おふぁよ…ふぁあ…」
P「おいおい、すっごい顔だなぁアイドル…どした、怖い夢でも見てうなされたか」
未央「それならまだよかったんだけどねー…しまむーとついつい話し込んじゃって…」
P「んー? 一体何をそんな夜通し語り合ったんだよ」
未央「わかんないんだ…」
P「おい⁉︎」
未央「だってぇ…しまむーってちょっとだけその…天然だから、会話がいつのまにかループしちゃってて」
P「ああ…なんとなくわかったかも」
未央「話す分には楽しいから、いつの間にか時間が経っちゃっててさ…ちょっと仮眠室で仮眠…」
茜「おはようございますっ‼︎‼︎今日もいい天気ですね‼︎‼︎日野茜、敢えて電車に乗らず走ってきました!」
未央「と思ったけど茜ちんのおかげで目が覚めたよ、うん」
P「せやな、関係ない俺まで覚めたもん今」
ーーーーーーーー
卯月「凛ちゃん相手だと、私の方からすぐ切り上げちゃうんですけどね。凛ちゃん長電話とか嫌いだろうし…」
P「なんだかんだ、NGはうまくまとまったいいユニットだってよくわかったよ、うん」
P(どうやら俺の目に狂いはなかった…んだよな、多分)
卯月「あ、あと電話じゃないですけど、美穂ちゃんとなら半日くらいはおしゃべりできるんですよ!」
P(ホントよくネタが尽きないよなあ…)
卯月「美穂ちゃん、すごいですよね…がんばり屋さんでかわいくて…私もあんな風になりたいなあって」
P(つっこむべき…でもないか? …互いにいい影響を与えてるのかもな)
卯月「…そういえばこの前お泊まり会で未央ちゃんが私の部屋を見るなり「しまむー、掃除、しよう」って…」
P「あー…うん。……いやあ、アイマスだなあって事で勘弁してあげてマジで」
ーおしまいー
以上になります。アイマスは昔から中の人ネタが多いので、アイドルが完璧超人になり過ぎず距離が近い感じが良いと思います。
…なのでロリコンのお姉ちゃんもカリスマなお姉ちゃんも大好きです、ハイ。
過去に書いた作品
モバP「小悪魔翌夕美とハロウィン」
北条加蓮「もう一度だけ、夢を見て」
小日向美穂「私達のプロデューサーと」
加蓮「12月…か」
SSとも呼べない散文ですが…
少しづつでも上手くなれたら、いいなあ…
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