梨沙「…」ｲﾗｲﾗ

梨沙「ああもうっ！千奈美！！」

千奈美「なに？」

梨沙「寒いわ！！まだ秋なのになぜこんなに寒いの！！？」

千奈美「知らないわよ…」

梨沙「あーーもう寒い！！お腹すいた！！パパ大好き！！」

千奈美「梨沙、どうしてそんなにカリカリしてるの？」

梨沙「べ、別に怒ってなんかなんかないわよ！」

梨沙「オーディション落ちてイライラしてるとかそんなんじゃないんだからね！」

千奈美「……そう」

梨沙「千奈美、もうこうなったらスイーツを食べにいくしかないわ」

千奈美「どうしてそうなるの」

梨沙「食欲の秋だからよ」

某スイーツバイキング

ﾗｯｼｬｰｾ

梨沙「やっぱりストレス解消にはおいしいものをいっぱい食べるのが一番よね」

千奈美「でもあんまり食べ過ぎたら体重が」

梨沙「その分レッスンすればいいのよ！ほらっ早くとりに行きましょ」

千奈美「しょうがないわね…」

梨沙「わーー！みんな美味しそうねー♪」

千奈美（なるべくカロリーが少なそうなものを…）ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

梨沙「これと、これと…あっ！これも美味しそう！」ﾋｮｲﾋｮｲ

千奈美「…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

梨沙「千奈美　なにブツブツ言ってるの？先にテーブル戻ってるわよ！」

千奈美「え？あぁ、わかったわ」

千奈美「待たせたわね」

梨沙「もーー遅いわよー！」

千奈美「ごめんね　どれにするか迷っちゃって」

梨沙「バイキングなんだから好きなの全部持ってくればいいのに」

千奈美「そういうわけにも…って、梨沙！あなたそんなに持ってきたの？」

梨沙「え？そうだけど…いけないの？」

千奈美「そんなにたくさん食べられる…？」

梨沙「今日は朝から何も食べてないの！このくらい余裕よ！」

千奈美「それならいいけど…」

梨沙「ほら、早く食べましょう？いただきます♪」

千奈美「そうね　いただきます」

梨沙「ん～～美味しいわ～♪これならいくらでも食べられそうね！」

千奈美「本当、美味しいわね」

梨沙「ねぇ、千奈美」

千奈美「なぁに？」

梨沙「……お腹いっぱいになったわ」

千奈美「はぇ？」

千奈美「梨沙　今しがた、いくらでも食べられそうって言ったばかりよね」

梨沙「なんか……急にお腹いっぱいになったわ」

千奈美「あなたまだクーポンで無料でもらえるような小さいケーキ一個しか食べてないじゃない」

梨沙「どうしましょう…思ったよりお腹のキャパシティがなかったようね」

千奈美「思ったよりないってレベルじゃないわよ！無に等しいじゃない！」

梨沙「だって！甘いものは別腹っていうから平気だと思ったんだもん！」

千奈美「さっき今日朝から何も食べてないって言ってたわよね！？」

千奈美「どうするのよ　持ってきちゃったのは戻すことできないのよ？」

梨沙「うぅ……」

梨沙「千奈美ぃ……」

千奈美「なによ」

梨沙「食べるの手伝ってぇ……」ｸﾞｽﾞｯ

千奈美「うっ…」

梨沙「お願いぃ……」

千奈美「……」

千奈美「お皿を…」

梨沙「え…？」

千奈美「お皿をこっちに渡しなさい」

梨沙「千奈美…！」ﾊﾟｧｧｱｱ

＿＿
＿


ｱﾘｶﾞﾄｰｺﾞｻﾞｼﾀｰ

千奈美「絶対に太ったわ…」

梨沙「ごめんね…」

千奈美「今度から気をつけなさいね」

梨沙「えぇ…」

千奈美「それで　ストレスは解消できたの？」

梨沙「ま、まだよ！」

千奈美「はぁ…いったいどうしたら気が済むの？」

梨沙「それは…」

千奈美「それは？」

梨沙「…」ぎゅぅ

千奈美「……どうして急に抱きつくのよ」

梨沙「そ、それは…！」

梨沙「甘えん坊の秋…だからよ！」

千奈美「そんな秋聞いたことないわ」

梨沙「ねぇ千奈美」

千奈美「なに？」

梨沙「また一緒に遊んでね？」

千奈美「…えぇ、そうね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

梨沙「！」ﾊﾟｧｧｱｱ

梨沙「ま、まぁ！千奈美がそこまでいうならまた遊んであげてもいいんだからね！」

千奈美「はいはい　ありがとね、甘えん坊さん」


おわり