召喚士「あ、おはようございます」
僧侶「おはようございます。よくお会いしますね」
召喚士「いやはやまったく。こちらです」
僧侶「はいはい」
僧侶「うわー、これは立派な」
召喚士「今までで一番の大物です」
僧侶「そうですね。では浄化しますね」
召喚士「お願いします」
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死体?「う、ごがががが。ぐがあーー!!」
僧侶「うわっ、暴れないで。匂いが薪散るから。召喚士さん、止めてください」
召喚士「『召喚されし獣よ、動くな』」
死体?「がっ!」
僧侶「『浄化魔法・中』」
死体?「ご・・・ご・・・が・・・」シュ‐‐‐
ただの死体「」
召喚士「ありがとうございました、本当いつもご迷惑おかけします」
僧侶「いえいえ」
召喚士「今日はいつもより挑戦的な召喚だったんで、失敗したくなかったんですけど・・・」
僧侶「あれだけの魔力を使用した召喚は初めてですね」
召喚士「そうですね。魔力容量の少ない死体を使ったせいで、魔力過多で死体が腐って召喚に失敗しましたけど」
僧侶「何を召喚しようとしたんですか?」
召喚士「ドラゴンです」
僧侶「あー、確かに並の死体じゃダメですね」
召喚士「助かりました。お納めください」
僧侶「えっと。1、2、3、4枚。はい、ちょうどですね」
僧侶「では、ありがたく受け取らせていただきますね」
召喚士「僧侶さん、うちで専属の浄化士をやりませんか?」
僧侶「だからやりません。私の本業はあくまで僧侶なので」
僧侶「浄化士は休みの日に依頼のある時だけやると心に決めているんです」
召喚士「残念だな・・・」
僧侶「そうまで私を買ってくれてありがとうございます」
僧侶「ではそろそろ」
召喚士「あ、玄関までお送りします」
僧侶「ありがとうございます」
僧侶「では、またごひいきに」
召喚士「はい」
浄化士「召喚士・・・ごめんね。あれは私じゃ無理だわ」
召喚士「召喚を失敗した僕が悪いよ。君が謝ることじゃない」
浄化士「・・・」
召喚士「・・・」
浄化士「まあ、『あんな女』に頼らなくてもいいように浄化力を高めるよ」
召喚士「助かるよ。僧侶さんを毎回派遣してもらってたら研究費がその年のすぐに無くなっちゃうからね」
なにか新しいことに着手する際や常勤の研究者ではどうにもならないことがあった際は、他の研究所から人材を派遣してもらうことがある。
今回のように常勤の浄化士で力不足の際は、協会に依頼して僧侶さんを派遣してもらう。ちなみに僧侶さんの派遣料は札4枚と、なかなかに高額である。
召喚士「『あんな女』か」
召喚士「僧侶さんが常勤になってくれたら研究所から直接報酬が出されるから、僕としてはありがたいんだけど」
召喚士「浄化士の機嫌が悪くなるんだろうな・・・」
>>5
研究費がその年のすぐに→その年の研究費がすぐに
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