ありす「真逆な二人」 (40)
はるありです。百合とか苦手な人は注意
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モバP「うーん、こっちかなあ?」
モバP「いや、やっぱりこっちも捨てがたいなあ」
ちひろ「珍しく悩んでどうしたんですか?」
モバP「珍しくってなんですか、まあWebに使う晴の画像で悩んでるんですよ。着物にするかウェディングにするかバニーにするかなかなか決めれないんです」
ちひろ「そうですか、というか晴ちゃんの意向は聞かないんですか?」
モバP「晴に聞いたらカッコいい路線のやつになりますからね、俺の趣味全開でいきますよ」
ちひろ「あんまり私情を挟むのは」
モバP「わかってますわかってます」
ちひろ「本当ですか?」
モバP「本当です本当です。あ、そうだ。他のアイドルに聞けばいいじゃん」
ちひろ「本人にはあくまでも聞かないつもりなんですね」
モバP「悪魔はお前だがな」(まあ、そうですね)
ちひろ「・・・・」ニッコリ
モバP「」
モバP「という酷い目にあったが梨沙はどの晴が良いと思う?」
梨沙「は? いきなり何言ってるのよ」
モバP「いや、伝わるかなって思って。まあいいや取り敢えずこの中で一番可愛い娘を選んでください」
梨沙「可愛い娘って全部衣装着た晴じゃないの、どれも似合ってるわよ」
モバP「似合ってるじゃなくて可愛いの選んで」
梨沙「だから全部良いと思うって」
モバP「逃げないでよ。晴は全部似合ってて良いのは分かってるんだよ。どれが一番可愛いかって聞いてるんだよ。曖昧な言葉じゃ伝わらないんだよ!」
梨沙「・・・着物よ」
モバP「着物がどんな風なの?」
梨沙「か、可愛いわよ」
モバP「誰が?」
梨沙「は、晴が」
モバP「まとめると?」
梨沙「着物衣装の晴が一番可愛いわよ!!」
モバP「素直でよろしい」
事務所の扉前
晴「」
ありす「あれ、晴さんどうしたんです? 事務所に入らないんですか?」スタスタ
晴「いや、あのな」
ありす「取り敢えず、中に入ってから聞きます。ここ寒いですし」ガチャ
ありす「おはようございます」
晴「あ」
梨沙「あ」
モバP「おはようって、あ、あれ晴もいるぞ、目茶苦茶早いなあ」メソラシ
ありす「晴さんってば中に入らないで何故か扉の前で待ってたんですよ。ふふ、おかしいですよね」
梨沙「」
晴「り、梨沙大丈夫だから何も聞こえてなかったから、だ、大丈夫だ」
梨沙「」
ありす「この机の上にある写真は何ですか?」
モバP「ん? 晴の可愛い写真です」
ありす「晴さんのですか、見せてください」
ありす「ブライタルとバニーの二つは見たことありますが、着物ですか」
モバP「可愛いだろ?」
ありす「うーん、それよりも着物を着た晴さんの立ち振舞いや台詞というのがイメージしにくいです。本人と衣装が真逆って感じです」
晴「オレもそう思うんだけどよ、橘にそう言われるとなんかカチンと来るな」
ありす「む、何ですかそれ。同じ台詞を梨沙さんが言ったらどう思うんですか?」
晴「まあ、梨沙は橘と違ってそういうことは言わないな」
ありす「私が無神経とでも言いたいんですか?」
晴「お、流石お利口なありすちゃんだな」
ありす「馬鹿にしてるんですか?」
晴「子供なオレが大人な橘を馬鹿に出来るわけないじゃねえか、身長だって1センチ も 上だしな」ガミガミ
ありす「その件に関してはあやまったじゃないですか!」ガミガミ
モバP「まーたあの二人喧嘩し始めるのかよ、梨沙止めてあげて」
梨沙「」
モバP(あ、まだ固まってたのか)
次の日
ありす「おはようございます」ガチャバタン‼
ドア君(あー思いっきり閉められると壊れちゃう///)
モバP「おはよう、ありすはご機嫌ななめだなあ」
ありす「そんなことないです普通です」
モバP「ふーん、そういえば、あっちではる「どっちです!?」
モバP「ハルヒ読んでたな、奈緒が」ニヤニヤ
ありす「....」
モバP「あっそうだ(唐突)。さっき電話で連絡きて、はる「晴さんが!?」
モバP「春香っていう765のアイドルがテレビの収録で時子様と一緒に閣下状態になって困ってるって幸子が言ってたなあ」ニヤニヤ
ありす「....」
モバP「あれれー?おかしーぞー?さっき外ではる「3度目はタブレットで叩きます」
モバP「何でもないです」
モバP「さて、ありす時間もあるしお茶でも淹れてくれない?」
ありす「アイドルを顎でつかいますか」
モバP「いいじゃん手持ちぶさた何だし」
ありす「まあいいですよお茶ですね、いつもコーヒーでしたよね?」
モバP「そういう気分なの」
ありす「どうぞ」
モバP「おう、ありがとう」ズズ
モバP「うむ、美味い。だがなありすこれはただ美味いだけだ」
ありす「美味しいならそれで良いのでは?」
モバP「それじゃ駄目なんだ! ありすこのお茶どうやって淹れた?」
ありす「どうやっても何も茶葉を急須に淹れてお湯を入れただけですよ」
モバP「それじゃ駄目だな。わびさびも無いし俺をもてなそうという心も無い」
ありす「は、はあ」
モバP「いいか茶道と言うのはな、主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる茶道具や茶室の床の間にかける禅語などの掛け物は個々の美術品である以上に全体を構成する要素として一体となり、茶事として進行するその時間自体が総合芸術とされる。つまりなおもてなしのこころとわび・さびを....何でタブレット弄ってるんですか」
ありす「やっぱりWikipediaにそのままの文で乗ってますね」
モバP「と、取り敢えずありすは茶道と言うものを学ぶべきだな。うん、ちょうど向こうの部屋で先生が来ていらして茶道の授業をやってるからあっちで着物に着替えて行ってきなさい」
ありす「何かすごく強引ですね。なに考えてるか分かりませんけど了解しました」
モバP「おう、部屋入ったら先生によろしくな」ニヤニヤ
ありす(ここですね、わざわざ着物に着替えさせてなに考えてるんでしょう)コンコン
???「どうぞ」
ありす「失礼します」ガチャ
???「げっ、橘かよ」
ありす「は、晴さん何してるんですか?」
晴「何って先生だよ茶道の」
みりあ「ありすちゃんも晴ちゃんの授業受けにきたの?」
梨沙「成るほど、プロデューサーも気が利くってことね」
桃華「淑女たるもの茶道を嗜むことも必要ですわ」
ありす「えっと、その」
晴「まあいいや、取り敢えずこれで人数揃ったし始めたいから橘は空いてる席に座ってくれ」
ありす「は、はい」
晴「いいか、何かオレには似合わないけど一応仕事でやったから覚えてることは教えてやる」
梨沙「似合わないとは思わないけどね」ボソ
晴「梨沙、どうした具合でも悪いのか?」
梨沙「何でそうなるのよ!」
桃華「くっ」
晴「お、どうした桃華足痛いのか?」
桃華「そんなことありませんわ。正座とはその名の通り正しい座りかたですのよ。それでこの私が足が痛いなんてことはありえないですわよ」
晴「ふーん」
桃華「な、何ですの?」
晴「足つんつん攻撃だあああ!」
桃華「ちょっと待ってくださひやあ」
梨沙「うっ」
みりあ「あれ? 梨沙ちゃんも足痛いの?」
梨沙「ちょっとみりあ!?」
晴「ふーんどれどれ?」ツンツン
梨沙「きゃあ、や、やめなさいって!」
晴「みりあは平気そうだな」
みりあ「うん!」
晴「で、橘は?」
ありす「あ、あの、平気です」
晴「ふーんそう」
桃華「あのお二人何かぎこちないですわね?」コソコソ
梨沙「昨日また派手に喧嘩してたのよ」コソコソ
桃華「あらそうですの、ならばここは仲直りするために一肌脱ぎましょう」コソコソ
みりあ「あ、みりあもやるー」コソコソ
梨沙「全く世話の焼ける二人ね」コソコソ
晴「ていうわけで茶道ってのはこんな感じたな、よし終わりだ、お疲れ様」
四人「おつかれさまー」
桃華「それにしましても晴さんの着物姿は似合ってますわね。様になってますわ」
梨沙「そうね、晴は普段からこういう感じになるのが良いと思うんだけどね」
みりあ「うんうん、可愛くて美人だよ」
晴「何だよお前らさっき足つんつんしたの怒ってるのか?」
梨沙「そうじゃないわよ、あんたは自分がカッコいいのが良いとか言ってるけどこういうのも似合うって私達は本当に思ってるのよ、そうでしょありす?」
ありす「な、何で私に振るんですか?」
梨沙「そりゃああんたらこれが原因で喧嘩してたんだから実際どう思ってるのか言って欲しいからよ」
ありす「どうもなにも昨日言った通りですよ。晴さんにはこういう格好よりカッコいいと言いますかなんというかそっちの方が似合ってると思います」
晴「ふーん、まあ、オレもそっちの方がいいんだけどな。橘に言われると癪に触るけど」
ありす「晴さんと同じ意見なのになんでそう言われなきゃ行けないんですか」
晴「そりゃこの格好が似合ってないとかいわれたらそうなるだろ」
梨沙「ハイハイ喧嘩はやめて」
みりあ「そうだよ、喧嘩はよくないよ」
はるあり「ぐぬぬ」
桃華「そうですわね、そのカッコいいと言うのは、あくまでも晴さんの理想なのですよ。ありすさんは今の格好を見てそれでも似合ってないと言えますか?」
ありす「似合ってないとは言ってません。イメージとは、違いますけど」
桃華「それはありすさんの晴さんはかっこよくいて欲しいという理想の押し付けですわね」
ありす「そ、それは」
梨沙「まあ、言い換えるとありす的にはカッコいい晴が好きってことね」
ありす「ななな、何を言ってるんですか! そんな非論理的な事あるわけないじゃないですか」
晴「そ、おい、梨沙何言ってるんだよ」
ありす「そ、そうですよ、私が晴さんを好きなんてそんなことは」
ありす「そんなこと...ないんですから」
晴「そうだぜオレだって橘のこと、そのあれだ。す、嫌いじゃねえよ」
みりあ「晴ちゃんもありすちゃんもお顔真っ赤だね」
桃華「あらあらそれでは私達はこの辺で退散いたしましょうか、お二人のお邪魔ですしね」
ありす「残されてしまいましたね」
晴「そうだな」
ありす「晴さんは私の事どんな風に思ってるんですか?」
晴「あー、そうだなよく喧嘩するし気が合わないし何か大人なぶってるなあとか思うな」
ありす「むっ」
晴「でもよ、何て言うか嫌いじゃねえよ、たまにかわいいところもあると思うし、オレよりも大人だなあとかマジで思うときもあるし」
ありす「そ、そうですか」
晴「そうだな。逆に聞くけどよ橘はオレの事どうおもってるんだよ?」
ありす「晴さんはそうですね、子どもですね。もっと大人になるべきだと思います。仕事のプリントを無くしたりがさつですし」
晴「ふーん」
ありす「ですけどそういう無邪気で自然体な晴さんが、たまに見せるちょっとだけカッコいいところとか私もきらいじゃないですよ」ニッコリ
晴「そ、そうか」
ありす「なんか、私達って凄い真逆なんですね」
晴「そうだな、そりゃ喧嘩だってするよな」
ありす「ふふ、そうですね」
晴「おう」
ありす「これからも喧嘩もすると思いますけど、よろしくお願いしますね」
晴「そうだな、喧嘩したらまた仲直りすればいいんだもんな」
ありす「ええ」
梨沙「ふーん、今回はそんな感じて仲直りしたのね」
晴「まあそうだな。変な気をつかわせてごめんな」
梨沙「別に良いわよ。私達はユニットでしょ?」
晴「おう、頼りにしてるぜ」
梨沙「それはいいのよ。それで何で1日たって、またありすは不機嫌な感じになってるのよ」
晴「それは橘が悪い」
ありす「なんですかそれ。晴さんが今日一緒に遊んでくれないのがわるいんですよ!」
晴「だって今日梨沙と買い物にいく予定だし」
梨沙「いや、別に私の予定なんて明日でいいんだけど」
晴「それはオレが嫌だ。ありすも大切だけど梨沙だって大切だしな」
梨沙「ちょっと何言ってるのよバカ晴///」
ありす「....」ビシビシ
晴「おい橘叩くなって、何で今ので怒るんだよ」
ありす「晴さんの鈍感」ボソッ
梨沙「あーもう! 3人で行くわよ面倒くさいんだから」
晴「まあ、それならいいか」
ありす「それなら妥協します」
ありす「あ、そうだ晴さん」
晴「なんだよ」
ありす「今度また一緒にお茶でも飲みましょう。晴さんが教えてくれた茶道にならって」
晴「ああ、近いうちにな」
終わり
高速投下終了
後でHTML申請出しておきます
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