絵里「３年○組ー！！絢瀬絵里です！！」

絵里「今日はみなさんにー！聞いてほしい事がありまーす！！」


ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!


絵里「私はー！堅物としてー！！皆から忌み嫌われていましたーー！！」


ｿｺﾏﾃﾞｼﾞｬﾅｲﾖｰ!!


絵里「でもー！私はー！！ある出会いによってー！！変わることができましたーーーー！！！」


ｵｵｵｵｵｵｵｵ!!


絵里「それからの生活はとても楽しくてー！！」

絵里「私にとってー！かけがえのない時間となりましたーー！！」




絵里「そして私はーー！！」

絵里「そのきっかけを作ってくれた人の事をーーー！！」





絵里「す、好きになってしまいましたーーーー！！！」


ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!

これどういう状況だ？

絵里「本当はー！この気持ちを打ち明けるつもりはありませんでしたーー！！」

絵里「でもー！卒業が近づくにつれてー！このままでいいのかと思うようになりましたーー！！」

絵里「よくヘタレと言われる私ですがー！今日この場を借りてーー！！」




絵里「こ、告白をーー！したいと思います！！」


ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!
ｲﾔｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!


絵里「そしてこの件についてー！支えてくれた仲間にはー！感謝してもしきれません！！」

絵里「夜遅くまで電話に付き合ってくれたりー！お昼休みに話を聞いてくれてーー！！本当にーーー！！ありがとうーーーー！！」

絵里「そんな貴女達もーー！大好きでーーーーす！！」


ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!

絵里「それではー！聞いてくださいーーー！！」


ｼｰﾝ


絵里「…」




絵里「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

絵里「……………」ｶﾞｸｶﾞｸ



ｻﾞﾜｻﾞﾜ
ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞｰ!?



絵里「…」ｳﾙｳﾙ

絵里「はぁ…はぁ……っ」

絵里「あっ…え……あ………」ﾊﾟｸﾊﾟｸ


ｶﾞﾝﾊﾞﾚｰ!!


絵里「っっっ！！」ﾊﾟｼﾝｯ!!

絵里「…」

絵里「………こ」

ｺﾞｸﾘ




絵里「こ、高坂……穂乃果さん！！私はー！貴女の事が好き！！大好きーーーー！！」


ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!
ｷﾀ――――――――!!!!


絵里「友達としてじゃなくてー！後輩としてじゃなくてーーー！！好きーーーー！！」

絵里「何に対しても一生懸命でー！周りを巻き込んでーー！！真っ直ぐ進んでいく貴女が大好きーーー！！」

絵里「私とーーー！！お付き合いしてください！！！」




穂乃果「…」




絵里「…」ｷﾞｭｯ




ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ




穂乃果「…」








穂乃果「拒否するっ！！」ﾊﾞｰﾝ

絵里「…」

穂乃果「…」

絵里「…」





絵里「」ﾁｰﾝ


ｼｰﾝ


穂乃果「…」ﾌﾝｽ

海未「あ…あ………」

ことり「ほ、ほ、ほ、ﾎﾉｶﾁｬﾝ!?ﾎﾉｶﾁｬﾝ!!!!」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ…」ﾎﾞｰｾﾞﾝ

凛「え？な、なんで…」

花陽「どうして…？」

希「…」

にこ「…」






にこ「ほら、早く続きを言わないと絵里があそこから飛び降りるわよ？」

希「それは…ウチも見たくないかな」ｸｽｸｽ

海未「そんな冗談を言っている場合ですか！絵里は本気だったのですよ！？それをあんな……」

穂乃果「…」ｽｩ

穂乃果「私ー！高坂穂乃果ーー！！高校２年ーーー！！」

穂乃果「今日はー！みんなにーー！！聞いてほしい事がありまーーーーす！！」


!?
ﾅﾝﾀﾞﾅﾝﾀﾞ!?


穂乃果「私はー！生まれてから一度もーー！恋をしたことがありませんでしたーー！！」

穂乃果「でもー！最近ー！！気がついてしまいましたーー！！」

穂乃果「私はーー！！私はーーーーー！！」



穂乃果「ある人のことがーーー！！！大好きでーーーーーーーす！！」




ｼｰﾝ




凛「えー！！穂乃果ちゃん他に好きな人いたの！？」

花陽「これは大変なことに……」ｱﾜﾜﾜ

海未「穂乃果…いくらなんでもタイミングというものが…」

ことり「ﾎﾉｶﾁｬﾝ!!ﾎﾉｶﾁｬﾝ!!」

真姫「…」ｼﾞﾄｰ

希「…いいからおとなしくしてよ？ね？」

にこ「そうそう。慌てる必要なんてないって」

穂乃果「私はーー！その人の優しいところもーー！！かっこいいところもーーー！！ちょっとおっちょこちょいなところもーーー！！！」

穂乃果「全部全部ぜぇーーーーんぶ！！！大好きでーーーーーーす！！！！」

穂乃果「卒業したら会えなくなるなんて嫌でーーーす！！ずっとずーーーっと一緒にいてほしいでーーーす！！」

穂乃果「だからーーー！！」









穂乃果「絢瀬絵里さーーん！！私とーーー！！結婚してくださーーーーーーーーーーいい！！！」





ｼｰﾝ








ｳﾜｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!
ｴｯｴｯｴｯ!?ｷ､ｷ､ｷｬｧｧｧｧｧｧｧ!!
ｲﾔｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!




にこ「あんた達もまだまだね」

希「な♪」

５人「…」

絵里「…」ﾎﾟｶｰﾝ

穂乃果「でー！！お返事はーーー！？」

絵里「えっ…あ……え………」





絵里「よ、よろしく…お願いします……」

穂乃果「…」

穂乃果「……はいっ！！」




―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――
―――




雪穂「いやぁ～…懐かしいねぇ」ﾆﾔﾆﾔ

絵里「…」/////

穂乃果「えへへ…」

雪穂「でもすごいよね…これで本当に結婚しちゃったんだから」

絵里「おかげで『あの人達は今！』みたいな扱いされちゃったけど…」

穂乃果「いいんじゃない？お店の宣伝にもなったし」

絵里「たくましいわねぇ…」ﾊｧ

穂乃果「…」

絵里「？」

穂乃果「え～りちゃん！」ｷﾞｭｰ

絵里「！？」/////

穂乃果「えへへ～ぎゅ～～！！」ﾓｷﾞｭｰ

絵里「ちょっ…こら！ダメだって！！」

雪穂「…」

雪穂「そういえば…今もあの番組があったら私もやってみたかったな。屋上で主張するやつ」

穂乃果「なんで？そもそももう未成年じゃ…」

雪穂「そこは目をつぶってよ！！」

穂乃果「一番大事なところだと思うんだけど…」

雪穂「…」

雪穂「……えーこほん！それでは聞いてください。高坂雪穂の主張」

雪穂「私にはー！２つ上の姉と３つ上の姉がいまーす！」

雪穂「最近はわけあって大人しいのですがー！それ以前はそれはもう酷いものでしたー！」

ほのえり「！？」

雪穂「あっちでイチャイチャこっちでイチャイチャー！」

雪穂「そこら中でちゅっちゅちゅっちゅー！！」

雪穂「夜は毎晩ぎしぎｓ…」

絵里「う、うわーーーーーーー！！」/////

穂乃果「えへへ…ごめんごめん」

絵里「ううううう」/////

雪穂「おかげで毎晩眠れないしーー！見せつけられてイライラするしーー！！」

絵里「ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ……」ｲｼﾞｲｼﾞ

穂乃果「絵里ちゃん！？」

雪穂「……まあ、今日はこれくらいで許してあげますか」ﾌﾝｽ

絵里「今日『は』！？」

雪穂「私の溜まりに溜まったフラストレーションはこんなものじゃ消化できないですから…」

穂乃果「うへぇ…絵里ちゃんも大変だね」

絵里「なんでそんな他人事みたいに！？」

穂乃果「私は全然平気だもん♪」

雪穂「まあお姉ちゃんってそういうタイプだもんね…」

絵里「そ、それで…その……これから毎日こうやって？」

雪穂「いやいや。私も鬼じゃないですから。絵里お姉ちゃん恥ずかしがりすぎて死んじゃいそうだし」

絵里「…」ﾎｯ

雪穂「だから続きは…そうだなぁ……」







雪穂「その子が学校へ行く頃になったら、かな？」ﾌﾌｯ






おしまい