タダクニ「両親は海外出張中」(24)
この設定でいこうと思う
ヨシタケ「おい、タダクニのウソのようなホントの話知ってるか?」
ヒデノリ「知らん」
ヨシタケ「あいつの両親は、実は海外出張中だってことだよ」
ヒデノリ「イカさまっ!」
ヨシタケ「ふっ、これが本当なんだな」
ヒデノリ「じゃあ、あいつの日常はもしかして…」
~妄想サイドに移ります~
~妄☆想~
タダクニ「ん~、ムニャムニャ」
妹「もぉ、お兄ちゃんてば!起きないと遅刻しちゃうよ!?」
タダクニ「あと五分~…」
妹「もぉ~。しょうがないなぁお兄ちゃんは」
妹「私が起こしてあ・げ・る♡」
妹「お兄ちゃんの布団におじゃましま~す…」
タダクニ「ん~…」
妹「そこから~…、耳に~…、息を~…、フゥ~」
タダクニ「どわあああああああ!!」
妹「あ、お兄ちゃんおはよ~」
タダクニ「おま、おれ、なんで、耳」
妹「落ち着いてよ、お兄ちゃん。毎朝のことでしょ?」
タダクニ「毎朝やられてる俺の身にもなれよ!」
妹「え~、いいじゃん別に」
妹「こんなにカワイイ妹に起こされるなんて、幸せなことでしょ?」
タダクニ「お前な~、もう高校生だろ?」
妹「まぁね」
タダクニ「いいかげん兄離れしたほうがいいんじゃないか?」
妹「そんなの私の勝手でしょ~?仲悪いよりはいいと思うけどな~」
タダクニ「限度ってものがあってだな…」
妹「それよりいいの?学校遅れちゃうよ?」
タダクニ「え!まじでか!?」
妹「まじでまじで」
タダクニ「マジだよ!やべぇ!遅刻する!」
妹「着替え、ここに置いとくからね~」
タダクニ「ありがと!ご飯はいいや!」
妹「せっかく作ったのにな~、仕方ないけどさ」
タダクニ「悪いけど、今日はパス!」
タダクニ「お前も遅刻するなよ!」
妹「お兄ちゃんより学校近いから大丈夫だよ~」
タダクニ「じゃっ、いってきます!」
妹「あ、お兄ちゃん忘れ物だよ!」
タダクニ「なんだよ!?なんか忘れてたっけ?」
妹「うん。はい、妹特製お弁当だよ~!」
タダクニ「そうだった!いつもありがとよ!」
タダクニ「今度こそいってきます!」
妹「あ、まだ忘れ物だよお兄ちゃん!」
タダクニ「まだなにかあったっけ!?」
妹「そうだよ~、これが1番重要かな?」
タダクニ「なんでもいいから早くしてくれ!マジで遅刻するって!」
妹「むっ、なんでもいいとは失礼な。まあいいけどね~」
妹「はいっ、わ・す・れ・も・の♡」
チュ~
タダクニ「!!」
妹「ん~、っぷはぁ!お兄ちゃん、いってらっしゃい!」
タダクニ「おま、おれ、なんで、キス」
妹「ホントに遅刻しちゃうよ?」
タダクニ「ああああああ!いってきまーす!!」
妹「いってらっしゃーい」
~妄想終了~
ヒデノリ「ってな具合に毎朝を過ごしてるというのか!」
ヨシタケ「かもな。両親は海外出張中だし」
ヒデノリ「そんな次元の違う話があっていいのかよ!」
ヨシタケ「仕方ねーよ、だって両親は海外出張中だからな」
ヒデノリ「…そうだな。両親は海外出張中だからな…」
ヒデノリ・ヨシタケ「…」
ヒデノリ・ヨシタケ「両親…、海外出張しねぇかなぁ~…」
朝の妹編、終了
今日はこんなところかな
またネタ煮込んだら書くわ
眠れないからなにか書く
ヒデノリ「この前言ってた、タダクニの両親が海外出張の話があるだろ?」
ヨシタケ「おう、妹のやつか」
ヒデノリ「それなんだが、実際に確認してみないか?」
ヨシタケ「はあ?あの兄妹の仲の悪さは知ってるだろ?なんでわざわざ確認すんだよ」
ヒデノリ「なんか安心したいじゃん。実際に確認して、あんなことはないってことをさ」
ヨシタケ「いいぜ。なら明日の朝だな」
ヒデノリ「おう!朝の気まずい雰囲気を確認するぞ!」
~次の日の朝~
ヨシタケ「うぃーす」
ヒデノリ「来たか。ここからなら家の中を覗ける。早速、見るぞ」
ヨシタケ「やる気に満ちあふれてるな…。どれどれ…?」
~タダクニ家~
タダクニ「ん~、よく寝たなぁ~。朝めし朝めし」
タダクニ「おはよ」
妹「ん」
タダクニ「…」
妹「…」
タダクニ「…」
妹「…」
タダクニ「…」
妹「…」
ヒデノリ「やはり会話は無しか…」
ヨシタケ「挨拶はするんだな、月に一回くらいしか話さないのに」
ヒデノリ「安心したぜ…。あのカワイイ妹はこの世界にはいないってことだな」
ヨシタケ「そうだな。…ん?」
ヒデノリ「どうした、なにかあったか?」
ヨシタケ「まさか…?そんなことがあっていいのか…!?」
ヒデノリ「どうしたんだ!?なにがあるんだ!?」
ヨシタケ「あの食事風景をよく見てみろ…!あれはヤバイぞ…!」
ヒデノリ「なんだと…?」
タダクニ(納豆を混ぜる)
妹(ご飯を食べている)
スッ
タダクニ(醤油を入れる)
妹(ご飯を噛んでる)
タダクニ(妹の口に付いてたご飯粒をとって食べる)
妹(平然としてご飯を食べる)
ヒデノリ「…はっ!?まさか!?」
ヨシタケ「そうだ…。あいつらは仲が悪いから喋らないんじゃねぇ…」
ヨシタケ「仲が良すぎて逆に喋らなくなったんだ!!」
ヒデノリ「な、なんだってー!!」
ヨシタケ「もはやそれは夫婦の域…。相手がなにが必要かを熟知し、そしてご飯粒を取るなども毎回のことだから動揺などない…!」
ヒデノリ「そ、そんなことがあっていいのか…?ここが俺たちと同じ世界だというのか…?」
ヨシタケ「悔しいことだが、それが真実だ…!俺たちにはどうすることもできん…!」
ヒデノリ「それもこれも全て…両親が海外出張中だからなのか…!」
ヨシタケ「ちくしょー…、ちくしょおおおおおー!!」
タダクニ「(なんか外うるさいな…)」
妹「(兄貴とのメシくらい静かに食わせろよ…)」
ヒデノリ・ヨシタケ「「ちくしょおおおおおお!!」」
朝の妹・実態編、終了
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