【白猫プロジェクト】ハーティ「アタシポンコツアンドロイド」 (19)

白猫プロジェクトのSSです

やまなしおちなしです

若干ストーリーのネタバレがあるのでご注意下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442984683

ー飛行島

アイリス「今日はいい天気ね。

あら、あれは…」

ーハーティが機嫌良さそうに歩いている

アイリス「ご機嫌よう、ハーテ…」

ハーティ「はっだかーになっちゃおっかなー♪」

アイリス「!?」

ハーティ「ハート、みせちゃおっかなー♪」

アイリス(ハーティ、一体どうしちゃったのかしら…?

でもここは、友達としてしっかり止めてあげないと…!!)

アイリス「ダメよ、ハーティ!!」

ハーティ「あ、アイリス…?」

アイリス「確かに色んなことに挑戦するのはいいことだけど、女の子がそんなことをしたら…」

ハーティ「…もしかして、今の鼻歌聞いちゃいました?」

アイリス「え、…歌?」

ハーティ「そうです。

いくら私だって、人前で裸になる訳ないじゃないですか」

アイリス「そ、そうよね。ごめんなさい…」

ハーティ「まったく、アイリスは心配性なんですから」

ハーティ(…でも、キャストオフ機能があったら面白いかも。

今度マスターに頼んでみましょう)

アイリス「でも、驚いちゃった。

ハーティがいきなり、その、裸に…なろうなんて」

ハーティ「確かに、聞いたことのない人は驚くかもしれませんね。

この歌は、アンドロイドの女の子の歌なんです」


アイリス「アンドロイドの?」

ハーティ「はい、なんの変哲も無かったアンドロイドの女の子が、ある日突然心を持っちゃうんです」

アイリス「それって…」

ハーティ「はい、なんだか、シンパシーを感じてしまって」

アイリス「そうだったのね」

ハーティ「初めて聴いた時は身体に電流が走ったようでした」

アイリス(その例えはあまり良くないんじゃ…)

ハーティ「すぐにDJさんに歌の詳細を教えてもらって、今ではそらで歌えます」

アイリス「すごい熱心さね」

ハーティ「でも、どうしても分からないことがあるんです」

アイリス「分からないこと…?」

ハーティ「その女の子は、ご主人様、マスターへの恋で心に目覚めるんです」

アイリス「恋…」

ハーティ「私も今まで色んな感情を体験してきましたけど、恋という感情は未だに解明できていません。

だから、この歌を歌っていたら、何か分かるんじゃないかって…」

アイリス「なるほど…ねえ、歌の中みたいにハーティのマスターに恋するってことは…」

ハーティ「ありえません」

アイリス(即答した!?)

ハーティ「確かにマスターのことは尊敬していますが、そういうのは恋とは違うと思うんです。

その人のこと以外何も考えられなくなったり、仕事も手に付かなくなったり…

アイリスは、そういう経験ってありますか?」

アイリス「…私も、まだ、かな」

ハーティ「そうですか。

…ちょっと、安心しました」

アイリス「えっ?」

ハーティ「私はアイリスに色々教えてもらってばっかりですけど、私が先に恋を見つけたら今度は私がアイリスに教えてあげられます」

アイリス「ハーティ…」

ハーティ「そしたら、恋だけは私がお姉さんです」

アイリス「…それじゃあ、競争しましょう?」

ハーティ「競争、ですか?」

アイリス「先にどっちが、恋を見つけるか、それまでは私達は恋のライバル、っていうのはどうかしら?」

ハーティ「…!! いいですね、恋のライバル。

ドロドロの三角関係、愛憎塗れる惨劇、とても興味深いです」

アイリス「そういうのとはちょっと違うと思うけど…

それに、私達が同じ人を好きになるとは限らない訳だし」

ハーティ「それもそうですね。

…それにしても、感情を持つのって、やっぱり素晴らしいです」

アイリス「?」

ハーティ「色んなものの見え方が出来るようになるし、同じ人との関係も様々に変わっていきます。

今までに無かった発見です」

アイリス「ふふ、そうね」

ハーティ「これからもっともっと私の世界を広げていきたいです。

だからアイリス、もし私が先に恋を見つけても怒らないで下さいね?」

アイリス「あら、私だって負けないわよ?」

ハーティ「ふふ、楽しみです。

…さて、そうと決まれば早速お茶にしましょう」

アイリス「…えっ?」

ハーティ「せっかくのいい天気ですし。

男の人も何人か誘ってみましょう」

アイリス「もう、ハーティったら張り切っちゃって…」

ハーティ「善は急げ、です。

私は飲めませんけど、雰囲気だけでも何か掴めるかもしれません。

というわけで、早速誰か探してきます!」

アイリス「あっ、ハーティ!! …行っちゃった。

もう、元気なんだから…

それじゃあ私は、お茶の準備をしておこうかしら」

終わりです

心配性なお姉さんアイリスと、背伸びしたがる妹ハーティって感じで書いてみました

ハーティが歌っている表題の歌は近々別ゲーで配信される予定なので、そちらの方も楽しみです

それでは

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