P・あずさ「「かんぱ~い」」 (20)
・大遅刻
・短い
・色気なし
それでも良ければ
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P 「あらためておめでとうございます、あずささん」
あずさ「どうもありがとうございます~」
P 「本来なら昨日のうちにお祝いしたかったんですが……」
あずさ「昨日は事務所のみんながお祝いしてくれましたから」
P 「アイツらも最近忙しいのに」
あずさ「プロデューサーさんが骨を折ってくれたからですよ」
P「肝心の自分が間に合いませんでしたけどね」
あずさ「今日こうやってお誘いいただけましたから、気にしていませんよ?」
P「そう言ってもらえると助かります」
あずさ「お祝いは何度してもらっても嬉しいですし」
P「あ、注ぎますね」
あずさ「あら、ありがとうございます」
P「それにしても」
あずさ「どうかしましたか?」
P「いや、あっという間の1年だったなと」
あずさ「そうですね。この1年で見える景色が随分変わりました」
P「トップアイドルの座はすぐそこに見えてますからね」
あずさ「プロデューサーさんのお陰です。ありがとうございます」
P「あずささんの実力があってこそですよ」
あずさ「でも――」
P「いやいや――」
あずさ「……」
P「……」
あずさ「やめましょうか」
P「際限ないですからね」
P「そうだ、忘れないうちに。これ、誕生日プレゼントです」
あずさ「まぁ、ありがとうございます。ここで開けても?」
P「どうぞどうぞ」
あずさ「これは……紅茶のセットですか?」
P「雪歩のお墨付きなので期待してもらっていいですよ」
あずさ「それは楽しみです」
P「そう言えばあずささん」
あずさ「何でしょう?」
P「運命の人、見つかりそうですか?」
あずさ「う~ん、それがなかなか難しいんですよね」
P「プロデューサーとしては、そっちのほうが有難いんですが」
あずさ「そういう事、言っちゃいます?」
P「個人の意見を排除すれば、ですよ」
あずさ「ふふ、わかってます」
P「仕事を抜きにすれば、あずささんには幸せになって欲しいと思います」
あずさ「あら、今は今で幸せですよ?」
P「アイドルとして?」
あずさ「ええ」
P「プロデューサー冥利に尽きますね」
あずさ「だから、中途半端はしないつもりです」
P「……ありがとうございます」
あずさ「お礼を言いたいのは私も同じですよ」
P「今の幸せが色褪せるくらいの出会い、ですか」
あずさ「いつになるんでしょうかねぇ」
P「ちなみに、俺とかどうです?」
あずさ「……あんな素敵な人を捕まえておいてそんなことを言うんですか」
P「女性から見た俺の評価が気になる、というのもありますが」
あずさ「…………」
P「馬鹿なことを聞きました。なかったことにしてください」
あずさ「75点、ですね」
P「え?」
あずさ「プロデューサーの男性としての評価ですよ」
P「てっきり怒られるかと思ってました」
あずさ「私とプロデューサーさんの仲ですから」
P「……助かります」
あずさ「理性的で紳士的。気遣いもできて仕事もできる、仕事のパートナーとしては申し分ないですね」
P「持ち上げすぎじゃないですか?」
あずさ「でも、プライベートで優柔不断なのと仕事中毒なのが減点対象かな、と」
P「グサッときますね」
あずさ「私としては、人生のパートナーに選ぶのはちょっとためらっちゃいます」
P「……率直な意見をありがとうございます」
あずさ「私とプロデューサーさんとの仲ですから」
P「ちょっと私生活見直したほうがいいのかな……」
あずさ「そんなあなたでもいいって言ってくれる人がいるのに?」
P「ぐっ」
あずさ「鞄の底に眠らせているもの、早く日の目を見るといいですね」
P「な、なぜそれを」
あずさ「私とプロデューサーさんとの仲ですから」
P「…………」
あずさ「女って、いつまでも待ってる生き物じゃありませんからね?」
P「……ああもう、わかった、わかりましたよ」
あずさ「はい、頑張ってください」
P「あずささんには一生かかっても敵わない気がしますよ」
あずさ「うふふ」
P「すみません、あずささんをお祝いする席なのに」
あずさ「2人が上手くいくことが、何よりのプレゼントですから」
P「肝に銘じます」
あずさ「きっと大丈夫ですよ」
P「送りましょうか?」
あずさ「タクシーを捕まえるから、大丈夫です」
P「そうですか」
あずさ「結果、早めに聞かせてくださいね」
P「任せてください」
あずさ「あらあら、強気ですね」
P「あそこまで言われて逃げたんじゃ、男が廃るってもんです」
あずさ「その意気ですよ」
P「それでは、また明日からも頑張りましょう」
あずさ「ええ、また明日」
終わる
<事務所>
P「もう先延ばしにしてる場合じゃないな」
P「……よしっ。ただ今戻りました」
??「あれ、あずささんとお食事に行ったんじゃ……」
P「まあ」
??「じゃあ、忘れ物ですか」
P「ええ」
??「結構そそっかしいですよね」
P「……」
??「どうかしました?」
P「……」
??「?」
P「俺と結婚してください、小鳥さん」
小鳥「…………はいっ、喜んで!!」
ホントに終われ
おまけいらなかったかも?
依頼してきます
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