春香「トップアイドル入門」 (13)
ある日――
公園で女が歌っていた
その女はアイドルだった
彼女は口元に色っぽいほくろがあり――TV露出は少なかったが透き通った声をしていた―――
奇妙な話だが――
その日を境に春香はOLやお嫁さんよりも―――
春香「アイドルマスターに憧れるようになったッ」バーン
やよい「それってプロデューサーの称号なんじゃ・・・」
春香「コホン・・トップアイドルに憧れるように――」
真「やり直さなくていいから」
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真「春香、トップアイドルになるにはまずプロダクションに「所属」する必要があるんだ」
やよい「まずは面接を受けて合格しなければいけません・・」
真「すべてはそこから始まるんだ・・就職するのと同じ、何にでも審査はある」
春香「面接が終わったらどうするの?二次選考?」
真「それも行けばわかる・・「合格」すればね」
春香「OK、理解したよ!」
P「君のことは真から聞いているよ、天海春香さん」
春香「はるかでいいです」
P「765プロダクションに所属したいんだって?」
P「どれ・・・それじゃあ『面接試験』をはじめるとするか」
P「プロデューサーがアイドル候補生を選ぶにあたって・・・・一番『大切な』ことはなんだと思うね?春香」
春香「『なにができるか』・・・・・・ですか?」
P「ほぉ~君は何ができるんだい?」
春香「これをっ」ドサッ
P「おおっこれは・・クッキーか・・・」
P「うまいな」パクパク
春香「音感もそこそこ自信あります」
P「だがね、最も大切なことというのはほかにあるんだ」
P「それは『輝けるかどうか』だよ」
P「アイドルに最も必要なのは『輝き』なんだ」
P「それに比べたらダンスができるとかおっぱいがFカップあるなんてことはやよいの所持金や千早の胸やこのクッキーの歯糞ほどにもないんだ・・・」
P「テストというのは君の『輝き』を見るものなんだ」
P「さぁ、まずはここで歌って見せてくれ」
春香「はいっ!では十八番のREADYで」
アーイムレディーアイムレイディーッ♪
P「Oh・・・・」
・・・・・・
春香「どうでした?」
P「うまくはないが・・・なんというか君の歌には人を元気にする力がある」
P「合格だっ」
春香「グッドッ!!」
---
P「さてと、紅茶でも飲むか」ズズッ
P「グハッ・・これは青酸カリッ・・・・」バタッ
春香「プロデューサー、あなたは千早ちゃんの『胸を侮辱した』・・・あなたにプロデューサーの資格はない・・・」
・・・
美希「うるさいの、律子」
律子「はあっ!?」グシャアッ
美希「なっ・・美希のおにぎりになにするのっ!?」
律子「”さん”をつけろってあれほど毎日いってるでしょーがっ!!!」
律子「この・・ゆとりっ子がぁぁぁーーっ」
美希「むー・・」
雪歩「まあまあ、律子さん・・」
伊織「落ち着きなさいよ・・・」
律子&美希「雪歩はだまってて!」
雪歩「なんで私だけなのぉ~っ!」
真「みんなーっ、新しい仲間が増えたよ!!」
春香「こんにちは」ペコリ
律子「・・・・・」
美希「・・・・・」
雪歩「・・・・・・」
伊織「!!」
雪歩「・・・」チョロチョロ
亜美「!」(きゅーすににお○っこ入れてる・・・)
真美「!」(なんて大胆なイタズラ・・・!)
春香「これは驚いた・・・双海亜美は『2人』いたんだ・・・」
雪歩「ふーん・・・よかったらお茶でも飲みなよ」ジョロジョロ
真「あ、僕にもちょうだい」
雪歩「真ちゃんは後にして」
真「・・?」
春香「ありがとう。いただきます・・・ウッ」
律子「・・・」
美希「・・・」
伊織「・・・・」
雪歩「どうしたの?私がわざわざ注いだお茶が飲めないっていうの?それともぬるいから飲むのは嫌?」
伊織「なれ合う気はないから、飲まないってことじゃない?」ニヒ・・
春香「・・・・・」
春香「そぉい!!」バシャーン
雪歩「ぽええっ!?」ビシャビシャアーッ
あずさ「あらあら、若い子は血気がさかんね」フフフッ
黒井「・・・とまぁ、765プロはこんな感じだから絶対に近づいちゃあいかんぞ」
貴音「はい」
響「分かったさー!」
黒井「フフ・・高木め・・今度こそ見せつけてやる、この961プロダクションがまさに世界を支配するプロダクションであるということをっ・・!!」
第765部 完
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