雪乃「隣人部へようこそ」 (35)

乃「じゃあ、ゲームをしましょう」

八幡「 ゲーム?」
密室で美少女とゲームって、聞くと何かエロいがコイツじゃあな。

雪乃「貴方、どこを見ているの、通報されたいのかしら?」

八幡「誰も見てねぇよ、そんな慎ましやか胸なんぞ」
いや、本当ダヨ。ハチマン、ウソツカナイ。

雪乃「んんっ。この部が、何の部か、当ててみて?」

なるほど、謎解きか。
こういう 一人遊びには慣れている。むしろ極めた。

八幡「文げ「違うわ」否定するの早ぇよ」

八幡「じゃあ、なんだって言うんだよ」

雪乃「私が今やっている事が部活動よ」

今やっている事?ただ貶されているだけだんだが……

雪乃「下らない事を雑談しあう仲。人はこれを友達というわ」

……なっ!と、友達!?
八幡「お、俺と……お前がか?」

雪乃「ええ、他にいないでしょう?」

雪乃「隣人部にようこそ
比企ヶ谷君」

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幡「ただいまー」ガチャ

小町「お帰り、お兄ちゃ……」ボーゼン

八幡「ん?どうした小町、口開きっぱなしにしとくと馬鹿に見えるぞ」

小町「お、お兄ちゃん、鏡見た?」

八幡「鏡?見てないが?」
もしかして顔に、帰りに食べたミラノ風ドリアが付いているのか?
とりあえず鏡を見に行こう。

八幡「……な!? こ、これは!?」ガタッ
鏡には、いつもの俺の顔と、いつもじゃない俺の眼、正確に言えばキラキラと輝く、トランペットを眺めているる少年の眼のような感じだ。

小町「お兄ちゃんの眼が死んでなーーい!!」

小町「それで、お兄ちゃん。何があったの?」モグモグ

八幡「何もねーよ」モシャモシャ

小町「絶対何かあったよ。だってお兄ちゃんの眼が死んでないんだもん」モキュモキュ

八幡「眼で分かっちゃうのかよ」ゴクゴク

小町「分かった!友達が出来たんでしょ!」

八幡「ぶっ!? な、何で分かったんだ?」

小町「だって、小町はお兄ちゃんの事いつも見てるんだから。あ、今の小町的にポイント高ーい」

八幡「あーはいはい、健気だねー」

小町「それで、お友達って誰?」

八幡「あー、雪ノ下って奴だ」

小町「へー、仲良くねー」ゴチソーサマ

八幡「自分で聞いといてその反応はないだろ?」

小町「べっ、別にお友達に嫉妬してる訳じゃないからね!」

ツンデレ!? 小町ちゃんツンデレだったんですか? お兄ちゃんはビックリだよ?

「さっきの、小町的にポイント高い!」

八幡「はいはい、高いね」

~~学校にて~~

雪乃「……」ペラッ

八幡「……」ペラッ

雪乃「比企ヶ谷君、私達は友達と呼べるのかしら?」

八幡「なんだよ急に? マンネリ化してきたカップルかよ」

雪乃「いえ、私達は部室に来ては本を読んでるだけじゃない。友達と言うのは……何か、こう、一緒に遊んだりするものじゃ無いかしら」

八幡「じゃあ、何やるってんだ?」

雪乃「……そうね、ババ抜きをしましょう」

八幡「おい、平塚先生の悪口を言うなよ」
あの人、本気で悩んでんだぞ。

雪乃「そういう貴方が悪口を言ってるじゃない」ガラッ、ジャマスルゾ

八幡「別に真実を話しt「撃滅のぉ……」てなかった! 全部嘘です、はい」

雪乃「ノッ「まぁ、良いじゃないか雪ノ下」台詞を被せないでください」

平塚「なに、画面の向こうのお友達は、君が何を言いたいかは、既に知っている。SSなんだし、メタ発言も許されるだろうしな」

八幡「アンタは誰に向かって喋ってんだよ?」

雪乃「画面の向こうのお友達でしょ?さっそくお友達が増えたわ」ニコッ

八幡「……お前の友達基準甘いな」

雪乃「大丈夫よ、比企ヶ谷君。私の親友は貴方だけだから」

八幡「え、あ、……おう」
何だコレ?なにコレ珍百景に登録出来るくらいのデレ具合なんだが。
何? 雪ノ下の奴、チョロインだったのか?

平塚「比企ヶ谷、眼が腐ってるぞ」

八幡「嫌だなあ。全然腐ってなんて……えっ?」

そう。

そいつは、突然現れた。


平塚静と材木座義輝を足して2で割ったような顔つき。
下半身は人間のそれに近いが、肉付きを見るに左右で性別が異なるように見える。
魚の鱗でコーティングされた胴体には、尻尾の千切れたワニがそのまま一匹、右肩の間接部分に接続され、腕としての機能を備えている。
背中についた鷲の羽根をばっさばっささせながら、僅かに残された平塚静の要素である左腕は人差し指を差して、雲一つ無い青空に向けて力強く突き上げている。

八幡の中で“コレ”を的確に表現する言葉は『キメラ』以外に見つからなかった

八幡「せ、先生……?」

平塚「……ギ」

八幡の声に反応したかのように、ひきのんの眼球が薄いカエルの粘膜のようなものでコーティングされ、青白く発光する。
水しぶきが吹き出るような音と共に、脇腹あたりの隙間から何か黄色い液体のようなものを、怒るようなうめき声を上げながら噴出した。

平塚「##ね###ギ####%#@#&&!!」

八幡「!?」

次の瞬間、キメラは八幡に向かって飛びかかってきた。
それが比企谷八幡が見た、高校生活最後の夢だった。



1です!

ご忠告ありがとうございます!

あと、>>8てめぇ!!

>>13
書き手はsaga(さが)の方がいい

sage(さげ)だとスレが上がらなくて、投下したのか分かりづらい

メルアド変えて来ましたが、それなら問題無いですか?

saga平塚「なに、比企ヶ谷に隣人部とは何か教えて無かったと思ってな」 比企ヶ谷「……ああ、そういやこの部は何する部活なんですか?」 雪乃「この部は、私と比企ヶ谷君で楽しくお話する部活よ」 平塚「…………はぁ、雪ノ下。コイツのドコに惚れたんだ?」 雪乃「はい?私は比企ヶ谷君のような眼がくさった人間に惚れたりしません」 八幡「おい、俺はどんだけ眼が腐ってんだよ……」 平塚「そうだな、悪いな雪ノ下」 八幡「おい、ちょっと待て! 確かに俺は眼が腐っているかも知れんが、顔は整った方だし、国語は学年3位だ」 雪乃「……そのセリフ、ドコかで聞いた事が」 平塚「…………比企ヶ谷、お前本当にモテると思っているのか?」 八幡「………………………………」 俺は本当にモテるのか? モテるか、どうかなんて、それは他人が決める事で俺が決める事じゃあない。 だけど、他人の想いなんて解らない、解るはずか無い。自分の気持ちさえ解らないんだ、他人の事なんて解らない。 本人の勘違い、受け取った方の思い上がり、様々な事があって本当の想いなんて解らない。 …………手の届かない葡萄は酸っぱいのかもしれない。 そんなもの幻想にすぎないのかもしれない。 ……それでもっ! 八幡

あれ?

平塚「なに、比企ヶ谷に隣人部とは何か教えて無かったと思ってな」

比企ヶ谷「……ああ、そういやこの部は何する部活なんですか?」

雪乃「この部は、私と比企ヶ谷君で楽しくお話する部活よ」

平塚「…………はぁ、雪ノ下。コイツのドコに惚れたんだ?」

雪乃「はい?私は比企ヶ谷君のような眼がくさった人間に惚れたりしません」

八幡「おい、俺はどんだけ眼が腐ってんだよ……」

平塚「そうだな、悪いな雪ノ下」

八幡「おい、ちょっと待て! 確かに俺は眼が腐っているかも知れんが、顔は整った方だし、国語は学年3位だ」

雪乃「……そのセリフ、ドコかで聞いた事が」

平塚「…………比企ヶ谷、お前本当にモテると思っているのか?」

八幡「………………………………」
俺は本当にモテるのか?
モテるか、どうかなんて、それは他人が決める事で俺が決める事じゃあない。
だけど、他人の想いなんて解らない、解るはずか無い。自分の気持ちさえ解らないんだ、他人の事なんて解らない。
本人の勘違い、受け取った方の思い上がり、様々な事があって本当の想いなんて解らない。
…………手の届かない葡萄は酸っぱいのかもしれない。
そんなもの幻想にすぎないのかもしれない。
……それでもっ!

八幡「……それでも、俺は…………本物が、欲しい」グスッ

平塚「……………………比企ヶ谷」

雪乃「比企ヶ谷君、意識が飛び過ぎよ。正確に言うと9巻にまで飛んだわ」

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