遊馬「って事は2人の先輩って言うぐらいだから」

遊矢「十代さん以上の超パワーに遊星さん以上の頭脳？」

遊馬「やべえよ！凄くねえか？」

遊矢「俺の予想じゃ身長は2mぐらいあると思う」

遊馬「そんでもって筋肉とかヤバそうだぜ！」

遊矢「相当な修羅場くぐってそうだよな！」

遊馬「それこそドン・サウザンドなんて一撃だろうぜ！」

遊矢「ああ！」

遊馬「絶対に強い間違いなく」

遊矢「あの2人の先輩だもんな」

シャーク「・・・」

柚子「・・・」

カイト「おい」

シャーク「お、脅かすなよ」

カイト「どうかしたのか」

柚子「遊戯さんの話してるの2人とも」

カイト「武藤遊戯？だからどうした」

シャーク「知ってるのか？」

カイト「知らん」

シャーク「知らねえのかよ」

カイト「ただ十代の先輩だ。只者ではないはずだ」

柚子「まさかと思うけど十代さんも負ける？」

カイト「どうだかな」

柚子「きっと強い・・・まさか2人とも遊戯さんに挑むんじゃ」

遊馬「どうするんだ遊矢」

遊矢「どうするって」

遊馬「デュエルしたいだろ」

遊矢「それがデュエリストだろ？」

遊馬「だよな！」

遊矢「それでどんなデッキだと思う？」

遊馬「さあ・・・」

遊矢「そこら辺は十代さんに聞いた方がいいか」

遊馬「多分な」

十代「遊馬と遊矢が遊戯さんとデュエルするってよ」

遊星「何！？」

十代「お、驚くなよ」

遊星「いつかデュエルすると思っていましたが」

十代「来ちまったんだよ」

遊星「それで遊戯さんは」

十代「いつもと変わらねえ普通のデッキ・・・」

遊星「なら問題は」

十代「・・・」

遊星「ギャップですね」

十代「そうなんだよ。俺らの世代や遊馬と遊矢の世代ってデッキのコンセプト決まってんだろ？」

遊星「ですが遊戯さんのデッキと言えばブラック」

十代「違うんだよ。俺もよくわからねえデッキなんだ」

遊星「まさか・・・」

十代「何か統一性が無いと言うか・・・一つに絞り込めてないというか」

十代「そりゃ神のカードだってあるぜ？だからって神が完璧ってわけじゃねえだろ？」

遊星「確かに弱点はありますね」

十代「だろ？相手はドン・サウザンドをぶっ倒した遊馬に」

遊星「可能性を秘めている遊矢・・・しかしいいんじゃないですか。時代ってやつですよ」

十代「下の世代は上を越えなきゃいけねえ相手が大先輩であってもな」

遊星「ならば腹は決まりましたね」

十代「俺と遊星も」

遊星「遊戯さんに挑む」

十代「それがデュエリストだ。壁を越えなきゃ始まらないぜ！」

遊星「遊戯さんを超える・・・その時が来た」

十代「ああ！」

遊馬「ヤバい程ド派手だって噂だけど、髪型はこんなんじゃねえか？」

遊矢「モヒカンか、それで七色に染めてるだろ」

遊馬「指一本で大地を割るし蹴りで海を裂く」

遊矢「とりあえず十代さんの10倍は強いな。モンスターに囲まれても余裕で倒しそう」

遊馬「遊星さん以上の頭脳だから高性能の道具作りそう」

遊矢「目から光線出すな」

遊馬「羽とか生えるんじゃねえか？」

遊矢「カイトさんを本気で殺しそう」

遊馬「さすがのカイトも不死身じゃなくなっちまうだろうな」

遊矢「赤馬零児に靴下履かせる事もできそう」

遊馬「何たって大先輩だぜ？余裕だよ余裕」

カイト「武藤遊戯か・・・何で今の今まで姿を見せなかったんだ」

シャーク「そりゃ何かいつも・・・」

柚子「そう言えば何かあるといつもやられてた」

カイト「なら幾多の戦いを制した遊馬と遊矢に勝てると思うのか」

柚子「でも先輩なんだから」

カイト「先輩だからと言って強いというのは大きな間違いだ。そうだな凌牙」

シャーク「俺もグレてた頃は先輩って奴らにデュエル挑んだけど全滅させてやったぜ」

柚子「でも不意打ちとかで」

カイト「デュエリストは何時如何なる時でも油断してはならない。つまり」

シャーク「腕っ節はねえって事だ」

柚子「まあ腕っ節なら」

カイト「腕っ節とデュエルの強さは比例する。俺を見てればわかるだろ」

シャーク「でも十代が尊敬するレベルの野郎だ。何かあんだよ」

遊星「以前話してくれた世界を救った話あるじゃないですか？」

十代「あれか？俺が入学して4回の」

遊星「遊戯さんって何をして」

十代「・・・何やってたんだろ。ダークネスの時は間違いなく倒されてた」

遊星「他の時は」

十代「三幻魔の時はカードの絵柄が消えて驚いてたってよ。破滅の光の時は」

遊星「ちなみに遊戯さんの世代は」

十代「俺らと違って普通だったんだってデュエリストの数も少ねえとか」

遊星「・・・そんなわけが」

十代「あの当時はただのカードゲームって認識だったらしいぜ」

遊星「そ、そんな・・・」

十代「唯一おかしかったのは千年アイテムぐらいらしいぜ」

十代「じゃあ遊馬達と合流するか」

遊星「ですね」

ユーゴ「十代、遊星！俺も連れてけよ！」

十代「行くか？」

ユーゴ「当然だぜ！」

遊星「ユーゴが動き出したという事はユートとユーリも」

十代「ユーリも？勘弁しろよ・・・あいつはダメだろ」

ユーゴ「ほら行こうぜ！」

十代「思えばユーゴは遊星の後継者みたいな奴だよな」

遊星「ならユーリは」

十代「冗談じゃねえよ。俺とユーリは仲良くなんてなれねえぜ」

遊馬「来たぜ！」

十代「遊星の予言通りユートとユーリが居る」

ユート「俺も君達の先輩に興味があるんだ」

十代「お前は」

ユーリ「別に」

十代「どうせロクでも無い事考えてんだろ」

ユーゴ「じゃあ殴り込みと行こうぜ！」

遊矢「どんなんだろ遊戯さん」

十代「楽しみにしてろよ」

遊星「きっとみんなもその凄さを感じると思う」

遊矢「・・・」

カイト「行く前にお前達に激励をしてやる」

シャーク「全員ってわけじゃねえけど呼ぶのに苦労って程でもねえけどしたぜ」

カイザー「新たに強くなったお前の力を見せてやれ」

十代「おう！」

ジャック「行って来い遊星！」

遊星「ああ」

クロウ「みんなに迷惑かけんじゃねえぞ」

ユーゴ「わかってるよ。うるせえな」

黒咲「その武藤遊戯とかいう奴の鼻を明かしてやれ」

ユート「そんな物騒な事をしに行くんじゃないんだ」

剣山「ザウルス！」

ユーリ「・・・」

柚子「遊矢！笑って！」

遊矢「あ、ああ！緊張なんてしてちゃダメだ。笑顔で行かなきゃ」

小鳥「遊馬！」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊馬「じゃあ出発だぜ！」

十代「しかし俺らは男の声援なのに遊矢だけズルくないか？」

遊星「俺達は何かと女には縁が無いですから」

遊馬「そうだぜ」

ユート「いや遊矢だけではなく君も」

ユーゴ「シッ！このノリで言ってんじゃねえ」

ユーリ「・・・」

遊矢「ところで遊戯さんってどんなデッキを」

十代「そいつは見てのお楽しみってやつだぜ」

遊馬「凄えんだろ？」

遊星「ああ」

遊矢「じゃあ気合い入れて」

遊馬「行くぜ！」