提督「これですべてが変わる……」 (27)
このssは
元ニート提督と時雨と愉快な仲間達 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431509686/)
の続編的な何かっぽい?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431840144
提督「この第4鎮守府の運命……」
提督「この俺の運命……」
提督「時雨の運命……」
提督「そして……貴様の運命も!」
ギュッ
提督「これで最後だぁーーーーーッ!!」
ドッ ←ハンコ押す音
提督「書類にハンコを押す作業終わったーーーーッ!!」
提督「地味にキツイハンコを押す作業が遂に終わったのだ!!」
提督「これで今日は自由だぁーーーーーッ!!」
時雨「……提督、言いにくいんだけど……」
ドサッ
時雨「これ全部にもハンコお願い出来るかな?」
提督「なにっ!?」
………………。
時雨「ハンコお願い出来るかな?」
提督「あ、ありえない……」←顔芸しながら
時雨「…………。」
提督「しょ、書類仕事なんて、ぽいぽいぽーい」
………………。
時雨「提督」
提督「くっ……わかった……」
時雨「それでこそ僕の提督だね♪」
―――――数時間後
提督「ついに終わった……もう指一本も動かせねぇ……(嘘だけど)」
時雨「提督、お疲れ様。お茶だよ」
提督「ああ、ありがとう」お茶ズズーッと
コンコンコン ガチャ
木曽「入るぜ」
提督「おう!木曽か!早いな」
木曽「第一艦隊の出撃報告書だぜ」
提督「どれどれ」
………………。
提督「おお!今回のMVPはお前か!さすがだなー!」
木曽「当然の結果だ、別に騒ぐほどのこともない」
提督「さすがイケメン!」
木曽「何言ってんだよ、ここまで強くなれたのはアニキのおかげさ。感謝してるぜ!」
提督「さすが木曽!見た目だけでなく心までイケメンだな!」
(他の鎮守府は知らんけど俺の鎮守府の木曽はなぜかアニキと呼んでくる)
木曽「止せよ……アニキには負けるさ。それに秘書官の仕事だって時雨には敵わないしな」
時雨「僕なんてまだまだだよ……」
提督(本当にいい子だよ……この子……)
木曽「そうそう、金剛が入渠済んだらここに来るってさ」
提督「えっ!?」
木曽「どうした?不安なのか?」
提督「ああ、……すごい不安だ。」
木曽「何故だ?」
提督「アイツいつも……Hey テートクゥー!とか言って飛びついて来るだろ?」
木曽「ああ、そうだな……」
提督「体の小さい駆逐艦の子ならまだしもアイツ戦艦だぞ?体のデカイさ……」
木曽「…………。」
提督「しかも日に日に抱きつき方にアレンジ加えてくるし……
ヘタすると死ぬよね俺……」(まあ俺の身長低いってのも原因なんだけどね)
時雨(駆逐艦の僕だったら大丈夫なんだね)
提督「別に嫌ってるワケじゃあ無いよ?ウチの戦艦の中ではエースだし、
強くて仲間や妹思いで面倒見が良くて見た目も完璧だし頼りになる仲間の一人だし、信頼しているんだけどなぁ……」
木曽「安心しろよ!もし、飛びついて来たら俺が守ってやるさ」
提督「お前ってやつは……本当にイケメンの中のイケメンだな……」ホロリ
木曽「止せって、俺とお前の仲だろ?」
提督「俺は今確信した……木曽は我が鎮守府にてイケメン!!」
天龍「なーにが鎮守府にてイケメンだよ!」
ドアバーン!
天龍「バカじゃねーの?」
提督「ああ、すまんすまん。木曽は艦これにてイケメン!だったね」
天龍「そうじゃねーよ!」
提督「じゃあどうなのが正しいんだよ?」
天龍「んな事どうでもいいんだよ!それよりほら!遠征の報告書だよ!」
提督「そうか。どれどれ」
………………。
提督「……天龍お前……字が汚ッ!」
天龍「うっせーよ!こういうの苦手なんだよ!」
提督「だからってこれは酷いだろ!」
天龍「大目に見ろよ」
提督「大体入室の時もノックもせず、しかもドアを蹴り開けやがって!
もし壊れたりでもしたら……修理費出すのは俺なんだぞ!」
天龍「……わかったよ!次からは気をつければいいんだろ!」
提督「ったく……木曽の爪の垢を煎じて飲ませたいぜ……」
天龍「あ?」
提督「あ?じゃねーよ!少しは木曽を見習えって言ってんだよ!」
天龍「うっせーよニート!」
提督「なん……だと……」
天龍「知ってんだぞ!お前がよく書類仕事サボってる事をよぉ!」
木曽「…………。」
提督「……たしかにサボってる事は事実だが……それでもやってる!
現に今日の分は終わらせた!」
天龍「はっ!どうだかな!」
時雨「でも、今日の分の書類仕事を終わらせたのは本当だよ」
天龍「……マジ……?」
提督「そういう事だ!ざまーみろ!はっはっはー!」
天龍「うるせぇ!クソニート!」
提督「ニートでは無い!」
木曽「そうだ!アニキはニートじゃない!元ニートなだけだ!」←悪気は無い
提督「えっ……あ……うん……」
天龍「テメーがこんなクソニートを庇うとはなぁー!見損なったぜ!」
提督「ニートでは無い!」
木曽「そうだ!元ニートなだけだ!」
提督「元ニートだと……」
天龍「いーや!ニートだ!」
提督「ニートでは無い!」
木曽「元ニートなだけだ!」
提督「元ニートだと……」
時雨「もう!三人共やめなよ!」
………………。
木曽「悪かったな時雨……」
天龍「ケッ!」
提督「俺は被害者だぞ……」
時雨「……はぁ……」
………………。
天龍「……ところで木曽」
木曽「何だ?」
天龍「コイツの事なんでアニキって呼んでるんだ?聞かせろよ」
時雨「それ、僕も聞きたいかな……」
提督「実は俺も気になったりする」
木曽「ああ、そんな事か。いいぜ?話してやるよ。……何処から話せばいいかな……」
天龍「…………。」
木曽「俺がここに来た時には既に四人の姉達が居たんだけどよ……」
球磨「木曽もゆとりの行動をするクマ。」
多摩「木曽もおやすみにゃ。」
北上「大井っち何さー。あ。……なんだ、木曽か。」
大井「やっと会えたわね木曽!ところで、北上さんはどこかしら?!」
木曽「ってな感じなんだ……」
提督「あいつ等、実力はあるんだけどなぁ……」
木曽「たしかに実力もあって頼りになるし、姉達に会えた事は喜ばしかった!
でも……なぜか俺は孤独を感じていたんだ……」
提督「あの時はよく一人で港に居たよな?」
木曽「ああ、アニキの言う通り俺はよく一人で港に居た、海を眺めていたんだ。
海を見てると孤独な事を忘れられるからだ」
木曽「ある日アニキが俺に声を掛けて来たんだ」
提督(寂しそうな姿を見たらほっとけないだろ……)
木曽「最初は正直ウザかった……綺麗な海を見る事が楽しみだったからな」
提督(過去の事とは言え、ちょっとショック……)
木曽「でも、俺はアニキといっしょに海を眺めるのが当たり前になっていった。
もちろん最初はお互い口数も少なかったけど、段々と色々な話をするようになったんだ」
提督(あの時は何を話せばいいかとか、ヘタに変な事言わないようにしようとか考えてたっけ……)
木曽「そして、いつの間にか俺は、自分の悩みを打ち明けるようになっていたんだ」
提督(あの時は嬉しかったな。提督になって初めて頼られたからな)
木曽「アニキは自分の事のように解決法を考えてくれた。あの時は嬉しかったぜアニキ!」
提督「まあ部下の悩みを解決するのは当然の事だからな!」
木曽「二人で話し合った結果、強くなれば解決するのでは?という結論になった!
そして、悩みを打ち明けた次の日から二人で、毎日基本的なトレーニングをするようになった。」
天龍「腕立てやランニングってとこか?」
木曽「ああ、そうだ。そのおかげで俺はここまで強くなれたと思ってる!
それで感謝と尊敬を込めてアニキと呼んでいるんだ!」
提督「木曽……お前はそう考えて呼んでくれていたのか……」ホロリ
時雨「そういう意味が込められていたんだね……」
天龍「それでオメーの悩みは解決したのかよ?」
木曽「ああ、そうだな!いつの間にかどうでもよくなっちまったぜ!
逆に今まで何であんな事を悩んでたんだって思うぜ」
提督(それなら良かったぜ……木曽)
木曽「俺はアニキに心を救われた……だから今度は俺がアニキを救う番!
アニキをこの海の王にするって自分の心に誓ったんだ!」
提督「えっ!?」
天龍(海の王って……海賊王の事か?)
時雨(ランキング一位の事……?)
木曽「だから何でも言ってくれ!俺はかならずアニキを王にするからよ!」
提督「あ、ああ……でも無理はするなよ……うん……」(気持ちは嬉しいんだがなぁ……)
提督「あっ、俺も天龍に聞きたい事あるわ」
天龍「何だよ?」
提督「お前何で眼帯してんの?左目に何か秘密でもあんの?」ニヤニヤ
天龍「……は?」
提督「何かしらネタがあるんだよね?」ニヤニヤ
天龍「いや、ねーし!」
提督「そう隠すなよ。眼帯は霊圧を抑える物であり、はずすとめちゃクソ強くなったりするんだろ?」
天龍「いやいや、マジで無いから」
提督「それともアレか?左目は実は写輪眼で、相手の技をコピー出来るとかか?」
天龍「……お前さっきから何言ってんだ?」
提督「俺はお前の眼帯が気になるんだよ!」
天龍「眼帯だったらそこにいる木曽だってそうだろうがよ!」
木曽「何だ?作戦か?」
提督「木曽はイケメンだからいいんだよ!」
天龍「はぁ!?何だよそれ!?ふっざけんな!」
提督「ふざけてない!マジなんだ!」キリッ
天龍「ウゼェよニート!」
提督「ニートでは無い!」
木曽「そうだ!元ニートだ!」
提督「元ニートだと……」
天龍「ニートだろうがよ!」
提督「ニートでは無い!」
木曽「元ニートだ!」
提督「元ニートだと……」
時雨「三人共やめなよ!」
木曽「すまん……」
………………。
天龍「……俺もお前に聞きたい事あるわ」
提督「何だ?」
天龍「お前なんでニートだったの?」
提督「」
天龍「なあ?何でだよ?」ニヤニヤ
提督「……仕事が無かったんだ……」
天龍「はぁ?仕事なんて選ばなきゃたくさんあるじゃねーか!」
提督「」
天龍「どうした?フフフ、怖いか?」(効いてる効いてる)ニヤニヤ
提督「俺に合った仕事がない以上、仕方あるまい!」キリッ
天龍「甘ったれてんじゃねーよ!そんなんだからテメーはニートなんだよ!」
提督「だから今はちげーだろ!中二眼帯野朗!!」
天龍「うっせーよ!うちは一族みたいな顔しやがって!お前の方が写輪眼なんじゃねーのか?」
提督「んだと!!かませポジ野朗!!油断してる時に自爆されてネタにされるおいしいポジション野朗!!」
天龍「うるせぇ!!劣化したサスケ!!」
提督「テメェーッ!!地味に気にしてる事をよくもッ!螺旋丸ぶつけるぞ!!」
天龍「にわかかテメー!!それを言うなら千鳥だろうがよ!!」
提督「んな事知ってるっての!!俺は螺旋丸が好きなんだよ!!」
時雨「……二人共……いい加減にしなよ……」
木曽「」ゾクッ
提督「」ゾクッ
天龍「」ゾクッ
時雨「……君たちには……失望したよ……」
木曽&提督&天龍「すいませんでしたーーーッ!!」ドゲザー
時雨「君たち……もうケンカは駄目だよ?」
木曽&提督&天龍「はいっ!!」
時雨「うん、わかってくれて良かった」ニコッ
木曽(さすが秘書官の時雨といったところだぜ……まだ体の震えが止まらない……)
提督(すげぇ気だ……たぶん時雨はこの鎮守府で一番つえぇ……)
天龍(……ふ……ふふ……こ、怖かった……よ……)グスッ
………………。
提督「天龍……すまなかったな……」
天龍「……俺こそ……ごめん……」グスッ
提督「ああ、もういいよ。それよりハンカチ使えよ。可愛い顔が台無しだぞ」
天龍「……ありがどう……」グスッ
木曽「フッ……」
時雨(二人共仲直り出来て良かった)ニコニコ
ドドドドドドドド
提督「ん?騒がしいな」
ドアバーン!
金剛「Hey テートクゥー!」
木曽「あっ!?」(金剛来る事忘れてた)
提督「」
金剛「今日こそワタシの熱い思い、受け取って下さいネー!」
提督(……ごめんなさいだよ!)ググッ
木曽「安心しろアニキ!俺が守ってやる!」
提督「だが、もう遅い……」(お終いだぁ……)
金剛「Burning Love!!」
木曽「は、速い!?」
バシーン!!
提督「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
訂正
木曽 ×
木曾 ○
です。すいません……指摘してくださった方ありがとうございます!
―――――おまけ
提督「そういやさ、吹雪と睦月のレベリングの時の睦月ってにゃしにゃし言わなかったな。何でだろ?」
時雨「さあ?僕にもわからないや」
提督「じゃあ本人に聞いてみるか!睦月に連絡を頼む!」
時雨「わかった」
………………。
提督「あとさっきの吹雪と睦月のレベリングの時の話の続きなんだけどさぁ、何か寒い寒い言われてる
気がしてさー、何か傷ついちゃうなーって……」
時雨「吹雪メインの話だったからね、仕方ないね。それにこれから暑くなるんだ……
丁度いいじゃないか」
提督「……そうかなぁ……」
時雨「そうだよ!それに意見を貰えるのはいい事だと僕は思うよ?」
提督「……そうだな……そうだよな!」
バッ
提督「よーしッ!これからもがんばるぞーッ!」
時雨「うん♪それでこそ僕の提督だ♪」
コンコンコン ガチャ
睦月「何ですか何ですかぁー?睦月の事、呼びましたー?」
提督「おっ♪来たか!ちょっと聞きたい事があるんだけどいいか?」
睦月「およ?何ですかー?」
提督「お前この前レベリングの話した時、吹雪とここに来たじゃん?
あの時にゃしにゃし言ってなかったよね?何でなの?」
睦月「」
提督「……あれ?どうしたの……?」
睦月「」
提督「おーい!ちょっとー」
睦月「」
提督「睦月ちゃーん?」
睦月「」
提督「時雨……睦月が動かなくなったんだけど……」
睦月「」
時雨「む、睦月?大丈夫かい……?」
睦月「」
提督「睦月……俺が悪かった……謝るから動いてくれ……頼む!」
睦月「およ、提督?睦月、呼んだ?」
提督「睦月すまなかった……ゆっくり休んでくれ……以上だ」
睦月「わかりました!では、失礼します!」
ガチャ
提督「…………。」
時雨「…………。」
提督「世の中、人には聞いてはならない事がある……そういう事か……」
時雨「……そういう事みたいだね……」
終わリーです……
ありがとうございました。木曾も天龍も可愛いですね。
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