[艦これ]戦の果ての話 (11)

妄想や独自解釈、独自の単語要素がたっぷりのSSです。嫌な方はブラウザバック推奨です。

更新速度はそこまで高くないです。

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黒く染まった空。

炎で紅く灯る海上。

響く砲撃音。

鉄の壊される音。

悲鳴。咆哮。

嗚呼、何度繰り返すのだろう。

「全主砲、斉射。ッてー!」

「沈メ......!」

お互いのすべてをかけた戦い。

ただし失うばかり。得られるものはない。

「何度デモ.....沈ンデ.....イキナサァイ......」

私はもう、嫌なんだ。

嫌で嫌で仕方なかった。もう失うのは。

それでも戦う。定め、というやつなのだろう。

「っ......弾切れか......」

相手の攻撃が止んだ。もう弾薬が残ってないのだろう。

これを好機に思った奴もいたが、同様に弾切れを起こしているようだ。

「モウ.....ヤメマショウ......」

そう言い聞かすが、聞き入れてくれないのが大半だった。

相手の方でも揉めているようだ。遠目でも分かる。

「......私ハ行クワ。」

「戦艦戦姫......正気カ......?」

「勿論正気ヨ。ダカラコウスルノヨ」

内の感情を晒す時が来た。ただそれだけだ。

「......オ前ノ意志ハ絶対ダ。好キニシロ」

「貴女ノソウイウトコロ、私ハ好キネ」

相手に近付いていく。砲を構える奴もいた。

「大丈夫、私ハ攻撃シナイ」

そう言っても砲を下ろすものはいない。まぁ目に見えていた結果だ。

砲を構えていた者の一人、桜色の髪の色の娘が口を開いた。

「本当っぽい?」

「エェ、勿論」

「......長門さん、どうするっぽい?」

桜色の髪の娘は漆黒の髪の女性に問いかける。こいつが旗艦なのだろう。

「......その意思があるなら、詳しく聞こう。深海棲艦よ」

「話ガ通ジル相手デ嬉シイワ。」

相手にもこういう人がいてくれた。これできっと話が進む。

もう傷つけあわない世界を築けるかもしれない。

「デ、ドコデ話スノカシラ?」

「我々の鎮守府だ。提督に話は通しておく」

「ソウ。ジャア案内ヲヨロシク頼ムワ。」

相手と対話した後、私は皆を呼びに行った。

どうせ罵声でも浴びるのだろう。諦めはついている。

「......トイウワケナノヨ」

「マァ、イインジャナイ?鎮守府ッテトコロイッテミタカッタシ」

レ級......貴女は本当に軽いわね。

「異論ハアル?」

「.....一応.....賛成」

港湾がオドオドしながら答えた。言葉発したのはいつ以来かしら。

「ホカニハ?」

「私ハ従ウダケダ。」

「南方.....感謝スルワ」

生存者全員の承諾は貰った。

「サァ、行クワヨ」

「「「オー」」」

棒読みだった。

とりあえず今日のは終了です

お久しぶりです
ゆったり更新始めます

しかし、艦娘以外の「人類」と対面するのは初めてだ。高翌揚すら覚える。

自分達に似た種、いや......私達が似たのかもしれない。

どちらにせよ、興味深い存在だ。

「......フフフ.....」

「ドウシタノサ姫様。サッキカラニヤケテ」

「......イエ、何モ?」

表面にも出ていたか。あとレ級よ、その見下したような眼はやめてほしいわ。

「......人ネェ」

「人ガドウカシタノカイ?」

「私達ト似テルッテ、興味深イワヨネ?」

「マァネー。タノシソウダシ」

やっぱりレ級にはそれしかないらしいわ。

「楽シカッタイイヨーww」

「本当ニブレナイワネ」

まぁそれがこの娘のいいところなのだけれど。見てて愛らしいし。

戦闘狂な一面もあるけど、私はこの娘が好き。勿論Like。

「艦娘ニ先導シテモラウカラ、ソノツモリデ」

「アーイ」

皆片手を上げながら返事をした。どことなく画がシュールだ。

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