第１話　誕生！ピーチマン！

２ＸＸＸ年、地球は宇宙より飛来した道のウイルスoniウイルスに侵された人間、通称ＯＮＩの侵略に悩まされる事となった。

しかし天才科学者爺村と婆園の研究の成果によりＯＮＩに対抗する正義の使者、未来桃太郎ピーチマンを誕生させた。

婆園「そんなわけでいきなりだか君を拉致して改造手術をさせてもらった。後はこのキビダンゴを食べれば未来桃太郎ピーチマンに変身できるのだ。光栄だと思うといい桃太郎君。」

スクラップメイデン（くず鉄の処女）　婆園アケミ　２８歳、天才科学者。独身彼氏いた事無し。

太郎「桃太郎じゃないです！桃　太郎です！そのネタで小さい頃からいじられていたんですからやめてください！」

ピーチマン　桃太郎　２０歳、突然拉致られ改造されて有無を言わさず戦う事を義務付けられた青年。

婆園「いいじゃないか桃太郎で。まさに正義のためにある名前じゃないか。」

太郎「それよりも改造したって具体的にどうしたんですか？」

婆園「（少し脳みそをいじったおかげで拉致された事には疑問を抱かなくなったようだな。）

簡単に言えば肉体の強化だ。しかし常時開放状態でいると体が持たないためキビダンゴを食べて１０分間だけ開放されるようになる。その間にＯＮＩを倒してくれ。」

太郎「確かＯＮＩの角を切り落とすと感染したoniウイルスが死滅して元の人間に戻るんでしたね。」

婆園「その通り。とりあえず武器としてサムライソードを用意してある。その他にアニマルウエポンを随時作成中だ。」

その時、ＯＮＩの出現を告げる警報が鳴り響く。

婆園「さっそく登場したようだな。早速行ってくれ。」

太郎「了解。･･･そこの扉に入ればいいんですか？」

婆園「そうだ。園扉に入るとＯＮＩの出現ポイントまで転送してくれる。」

太郎は恐る恐る扉に入ると転送されていった。

婆園「頼んだぞ、ピーチマン。」

太郎が転送されると同時に１人の男がやってきた。

爺村「おぉ～、早速出動したか。」

しばかれ爺　爺村誠三　３５歳、天才科学者。主にウイルスに関する研究を行っている。バツ３。

爺村「俺の研究のためにもがんばってもらいましょうか。」



太郎はＯＮＩの前に転送された。

太郎「まん前に転送するのかよ！？えっと、このキビダンゴを食べて１０分だけ戦えるようになるんだったな。」

太郎は腰に下げた袋からキビダンゴを取り出し食べる。すると全身に力がわきあがるのを感じる。

太郎「うぉ～！天が呼ぶ、地が呼ぶ、海が呼ぶ！ＯＮＩを滅ぼせと世間が叫ぶ！勧善懲悪！一日一膳！未来桃太郎ピーチマン参上！！」

ＯＮＩが微妙な表情でピーチマンを見る。

太郎「（何だこれ･･･）早速だがその角切らせてもらうぞ！剣よ！」

太郎は叫ぶとＯＮＩに切りかかる。ＯＮＩはピーチマンの登場であっけにとられていたのかあっさりと角を切り落とされた。

太郎「俺の前に道は無い、俺の前にそびえるのはＯＮＩの角だけ！成敗完了！（だから何なんだよこれ･･･）」



爺村「あれは何だ？」

婆園「やっぱりヒーローと言えば口上が必須だろ。」

爺村「･･･まあ、別にいいけどよ。」



こうしてピーチマンの戦いは始まった。がんばれピーチマン、負けるなピーチマン！君がやらなきゃ誰がやる！あと給料は歩合制らしいぞ！

to be continued…？