しんのすけ「羽生蛇村にドライブだゾ」 (59)
クレシン×サイレンのssです。
1は某有名実況者のサクサク実況を見て自分も買ったのはいいけど見るのとやるのでは勝手が違い、投げ出した程度にはサイレンが好きです。
書き溜めも少ないですがゆっくり書いていきます。
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前日 10:12:45
ひろし「いやー家族全員そろっての旅行なんて久しぶりだなー。」
みさえ「そうね。あー温泉楽しみだわ。肌年齢も若返るかしら。」
しんのすけ「母ちゃん、いくら温泉に入っても肌の潤いには限界があるゾ・・・。」
お隣のおばさんからたとある県の温泉宿の割引券を貰った野原一家は休日を利用して家族一同で出かけていた。
しんのすけ「父ちゃん、シロもつれてきて大丈夫だったの?」
ひろし「おう。ペットOKな旅館だったからな。せっかくの家族旅行だ。シロも一緒じゃないとかわいそうだろ。」
しんのすけ「さすが父ちゃんふともも~」
ひろし「それを言うなら太っ腹だろ。てか意味あってないし。」
前日 11:23:78
しんのすけ「父ちゃん、オラ腹減ったぞ。」
ひろし「お、そうか。このあたりにある飯屋は・・・っと。この先に羽生蛇村って言う村があるみたいだな。どうする飯食いに寄ってみるか?」
みさえ「いいんじゃない?宿のチェックインは夕方だしまだ時間はあるわ。でも変ねー。羽生蛇村なんて聞いたことないわよ。」
ひろし「まあ小さい村なんだろうな。ナビにも村の名前しか出てないし・・・。しかしこういう村には案外おいしい郷土料理があったりするんだよイチゴジャム載せた蕎麦とかな。」
ひろしの冗談に車中は笑いが生まれる。
しんのすけ「よーし羽生蛇村へ出発しんこー。きゅうりのおしんこー。」
地図から消えた村羽生蛇村。ナビに表れたのは偶然かそれとも・・・。
前日 23:00:46
野原一家は呆然としていた。というのもいざ羽生蛇村に行こうとしたのだが霧が濃く、右も左も分からぬうちに森の中へ迷ってしまったのだ。今は工事現場の作業員の休憩所のような小さな建物をを見つけその横に車を止めて人が来るのを待っている。
ひろし「おっかしーな。なんでナビも映らなくなったんだ・・・。この霧のせいか?」
みさえ「それより温泉どうすんのよ!キャンセル料も馬鹿にならないんだからね!」
ひろし「わかってるよ・・・。とにかく夜が明けるのを待つしかねーだろ・・・。子供たちはとっくに寝てるし俺たちも寝るか?」
みさえ「そうね・・・。ってあそこにいるの誰かしら・・・・。」
ひろし「なに!?人か?とりあえず声かけてみるよ。」
そういうとひろしは車を飛び出していった。
前日 23:10:56
ひろし「おい・・・。おいあんた。」
???「うわ!なんだあんたこの村の住人か?」
ひろし「いや・・・。俺は家族とこの村に来て迷ってしまってな・・・。人を探してたんだがその反応だとあんたも似たような状況みたいだな。」
???「あ、ああ。マウンテンバイクがパンクしてしまって野宿しようとしていたところだ。」
ひろし「そうか・・・。まああれだよかったら俺の車に来るか?たいしたもてなしはできないが野宿よりはましだと思うぞ?」
???「本当ですか!?」
ひろし「ああ。あんた名前は?」
???「須田恭也いいます。ここにはあるオカルトサイトのうわさを確かめに来ました。」
ひろし「別に敬語はいいよ。しかしこの村そんなオカルト話まであるのか・・・・。」
須田恭也(以後須田もしくはsdk)「はい。なんでも33人殺しとか・・・。」
ひろし「おいおい笑えねーなそりゃ・・・。」
会話も一段落し、野原一家の車へ向かおうとしたそのとき須田が声を上げた。
須田「なんだあれ・・・。」
須田に釣られてひろしもその方向をみると怪しげな儀式が行われていた。
須田「声かけてみますか?」
ひろし「いや、どう見ても普通じゃない。それにこの歌なんか気味が悪い・・・。さっさと戻ろう。」
「誰だ!」
須田 ひろし 「!!!」
儀式の最中の人間に見つかったらしい。二人はあわてて逃げ出した・・・。
前日 23:22:68
ひろし「いったいなんなんだこの村は・・・。」
先の現場から逃げ、二人は車の近くまで戻ってきていた。
須田「マウンテンバイク置いてきちゃった・・・。」
ひろし「まあ不運だと諦めるんだな・・・。ん?あれ、おまわりさんか?」
ひろしの視線の先には自分たちが逃げ出した方向からゆっくりと歩いてくる制服姿の人が見えた。幸運とばかりにそちらへ走り出そうとする須田をひろしが押さえた。
須田「どうしたんです?」
ひろし「よくみろ。あいつ銃をこちらに向けてやがる。おそらくさっきの儀式ってのはよそ者が見ていいやつではないらしいな・・・。」
二人がもう一度走りだそうとしたそのとき銃声が響き渡った。
終了条件 駐在警官からの逃亡
前日 23:45:67
ひろし「おいおい、本当に撃ってきやがった。」
二人はなんとか車にたどり着いていた。
ひろし「おい、みさえ!起きろ!ここから逃げるぞ!」
みさえ「なによあなた・・・。そんな急に・・・。あれそちらはどなた?」
ひろし「説明は後だ!須田君後ろに乗れ!すぐに発車するぞ!」
みさえ「何なのよ本当に・・・。」
わけが分からないといった表情のみさえ。そこにフロントガラスへ弾丸が飛び込んできた。
きゃあー!!!! 一瞬でパニックになるみさえ。
しんのすけ「なになに。どうしたの父ちゃん。」
ひろし「しんのすけ。身をかがめてな。男野原ひろし家族のために一肌脱ぐぜ!!」
そういって自己を奮い立たせるとひろしはアクセルを思いっきり踏んだ。
ドンッ!!!何かにぶつかる音とともに車は止まった・・・。
終了条件達成
前日 23:57:26
ひろし「おい、あんた大丈夫かよ・・・。」
地面に横たわる警官を見てひろしは青ざめた。
ひろし「ああ、やっちまった・・・。まだローンも残ってるのに人引いちまったよ・・・」
みさえ「いったいどうなってるのよ・・・。なんで拳銃で撃たれたわけ!?」
ひろし「知るかよ・・・。俺とそこにいる須田君が原因だとは思うが・・・。」
須田「俺にも何がなんだか・・・。ところで皆さんは・・・。」
ひろし「ああ、俺の家族だよ妻のみさえ、それから息子のしんのすけ、娘のひまわり、シロだ。」
しんのすけ「ほほーい須田のお兄さん。よろしくねー。」
シロ「アンアン!!」 ひまわり「たたとーよ」
ひろし「とにかくこの村を抜けるのが先決だみんな車に乗ってくれ・・・。」
ひろしがそういったその時・・・
初日 0:00:00
ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ
けたたましいサイレンが鳴り響いた・・・・。
みさえ「なによこれ・・・!」
ひろし「頭が割れる・・・!」
しんのすけ「父ちゃん母ちゃん!なんか頭が変な・・・。」
みさえ「しんのすけ!?」
ゆがむ視界の中みさえはしんのすけが消えていくのが見えた。いやしんのすけだけではない。気がつくと目の前にはひろしもひまわりも消えていた。
みさえ「みんな、どこ!?」
自分の声が脳内で反響する気持ち悪さを最後にみさえは意識を失った・・・。
須田「なんだったんだ今のサイレンは・・・そうだ!みんなは?」
先ほどと同じ場所で頭痛から立ち直った須田の周りには野原一家の姿は見られなかった。
須田「ひろしさん!しんのすけ!?」
「アン!アンアンアン!」
慌てる須田の足元からさっき聞いた犬の声が聞こえた。
須田「君、シロっていったか?君の飼い主は?」
くぅーんとシロが残念そうに鳴く。
須田「そうか・・・。」
ため息をつく須田の耳にシロが再び吠える声が聞こえた。
須田「どうした、シロ?」
シロの吠える先には・・・。
須田「!?」
先ほどひろしが車で引いたはずのあの警察官が銃口をこちらに向けていた。
パァン・・・。乾いた発砲音とともに打たれた須田は後ずさり、崖の下に落ちていった・・・
初日 2:24:58
アン!アンアンアン!
須田「ん?ここは・・・。」
崖から落ちた須田は雨の音、シロの鳴き声で目覚めた。一瞬飛んだ意識を覚醒させまわりを観察する。どうやら自分は水に浸かっているらしい。
須田「川か?」
下が水だったから助かったのだろうか、あいまいな記憶を辿り崖の上での出来事を思い返す。
須田「そうだ!銃で撃たれて!あれ?え!?」
記憶が戻り余計に混乱する須田はさらに奇妙なことに気づく。
須田「この水、赤い・・・。血・・・?」
くぅーん・・・。
須田「シロ・・・。」
須田「あそこから落ちたのか・・・。登るのは無理そうだな・・・。」
とりあえずここから移動しよう。そう思い腰を上げたとき・・・。
ッツ!!あのサイレンのときと同じような頭痛。ひとつ違うのは・・・。『誰かが自分の背中を見ているような映像が頭に映し出されたこと』。
???「大丈夫?」
背後から突然声をかけられた。
須田「!?」
???「あなた、『幻視』が使えるの?」
須田「え?その、崖の上で撃たれてあれ・・・。」
撃たれたはずの左胸を触る。傷はあるようだが出血はしていなかった。
???「この赤い水が血液の代わりにあなたの胸に入ったの。でもはやくそこからでて。決して体に入れていいものではないの。」
目の前の女性は何を言っているのか。幻視?赤い水?まるでわけが分からないといった表情の須田にその女性はすべてを包み込むような笑顔で話しかけた。
???「私の名前は八尾比沙子。この村の求道女よ。」
八尾「話はあと。とにかく一度教会に行きましょう。きっとそこに求道士様もいらっしゃるわ。」
初日 2:28:36 須田恭也 八尾比沙子 シロ 大字粗戸/眞魚川岸辺
終了条件 八尾比沙子と刈割方面への脱出
八尾「目を閉じて、意識を私の方向へ集中してみて・・・。」
言われるままに須田は目を閉じる。見えてきたのは目をつむる自分、それからおとなしく座っているシロの姿。
八尾「君の姿とそこにいるわんちゃんが見えた?これが私の視界。」
須田「見えましたが・・・。これはいったいなんですか?」
目を閉じ今度はシロへ意識を集中させる。どうやらシロの視界も見ることができるらしい。
八尾「これは幻視と呼ばれる力。本来この村の人間しか使えないはずなんだけど・・・。赤い水が影響しているのかしら。」
八尾「意識をもう少し遠くに飛ばしてみて?私たち以外の気配も感じない?」
須田「え、ええ。これはこの村の人の視界ですか?」
八尾「そうよ。でも気をつけて。彼らはどういうわけか私たちを襲ってくるわ・・・。」
須田「よっと。」
八尾「私だけでは無理。引き上げてくれない?」
須田「ええ。その教会って言うのはもうすぐなんですか?」
八尾の背丈より少し高い段差を先に上った須田が彼女を引き上げながら尋ねた。
八尾「ええ。その道を抜ければすぐよ・・・。」
「・・・・・・チャン。・・・・・とー・・ちゃ・・・。かー・・・ん。・・・・・」
須田「・・・?この声・・・しんのすけ?」
アン! シロがそうだとばかりに吠える。
須田「何かの放送か?」
須田は立ち止まりその音を聞き取ろうとするが、どうやら音はもう止まってしまったらしい
八尾「須田君こっちよ。」
すでにだいぶ進んだ八尾がこちらに呼びかけている。はい、と軽く返事をして須田は彼女に続いた。
終了条件達成
初日 2:13:69 大字波羅宿/耶辺集落
みさえ「・・・・。・・・・・。・・ッツ!」
みさえ「どこよ、ここ・・・。」
意識が戻ったみさえはゆっくりと立ち上がりあたりを見渡す。
みさえ「みんなどこに行ったのかしら・・・。あなたー!しんちゃーん!ひまー!」
家族の名前を呼びながら周囲を警戒するが答えは返ってこない。
「ウィイイイイイイイイイイ、、うfshづlfzしゃlさdj」
みさえ「!?」
突如聞こえたこの世のものとは思えない音にみさえは立ちすくむ。
みさえ「(なによ今の声・・・。とにかくみんなを探さなくちゃ・・・。)」
自身を奮い立たせみさえは歩き出した。
初日 2:18:34 大字波羅宿/耶辺集落
みさえ「ここは小さな集落みたいね・・・。」
少し歩いていくと小さな橋とその先にいくつかの家が見えた。
みさえ「あの変な声が聞こえたのもこっちのほうだったわね・・・。危なくなければいいのだけど・・・。」
ひとまず家にお邪魔しようと橋を渡るためみさえが歩き出したその時
みさえ「!?」
あのサイレンが鳴ったときと同じような頭痛が起こる。一瞬遅れて頭の中にある光景が映し出される。
みさえ「(あれは・・・猟銃?しかもこの橋を監視してるみたいね。)」
見えてきたのは家の屋根の上からこちらに向けて銃を構えている屍人の視界。
みさえ「あの警察の仲間かしら・・・。」
みさえの脳裏に車のフロントガラスを撃ち抜いた警察官がよみがえる。
みさえ「だとしたらこの橋を渡るのは危険ね・・・。」
どうしようか、とみさえが決めかねていると後ろから声が聞こえてきた。
???1「せんせー、どうなってるんですかー!?何がおこってるんですかー?もー分けわかんな過ぎー。」
???2「車にいろと言ったはずだ。」
???1「せんせーそれよりどうなっているんですか?」
???2「だからついてくるなといったんだ・・・。」
???1「それより村の人探しましょうよー・・・。」
誰かの話す声が聞こえ、みさえはとっさに隠れた。
みさえ「なにかしらあの二人・・・。村の人を探すってことは私たちと同じ遭難者かしら・・・。」
みさえ「ってなによあれ・・・。銃?」
二人組みは男女だった。先生と呼んでいたのだから男のほうが教師だろう。いまその男が自身のかばんから拳銃を取り出したのだ。
???1「せんせー?それ本物?」
ちょうど大学生くらいに見える彼女の呼びかけに男は答えない。
みさえ「(どうしようかしら、声をかけるのも手だけど・・・)」
パキリ・・・。
悩んでいるみさえの足元で木の枝が折れた。
???2「誰だ!」
銃口を向けられみさえはパニックになる。
みさえ「(あーもう何でこうなるのよ!?やっぱりもう少し痩せとくんだった!)」
半ば自暴自棄になりながら観念したみさえは二人の前に姿を現すことにした。
みさえ「あなたたちと同じ遭難者よ!家族とここに来たのだけどさっきのうるさいサイレンではぐれて気がついたらここにいたの。」
両手を挙げ無抵抗を訴えなんとか男の敵意を無くそうとする。
???2「・・・。」
???1「せんせー、大丈夫ですよ。何も持ってないみたいですし。本当に私たちと同じ遭難者ですよ。」
女の声に男は不満気に銃を降ろした。みさえは安堵のため息をつく。
みさえ「私は野原みさえ。さっきも行ったけど家族とここに来てはぐれちゃったの・・・。あなたたちは?」
???1「安野依子といいます。こっちは竹内多聞先生。私たちはこの村のある儀式について調べに着たんですけど、そこであのサイレンが鳴って・・・。」
安野「そしたら私たちが車で来た道が海になっていて・・・。本当に分けわかんないんですよ・・・。」
安野「みさえさんもいっしょに行きましょ!ひとりだと何があるか分かりませんし・・・。」
竹内「おい、何を勝手に・・・。」
明らかに不満そうな竹内にみさえは頭を下げる。
みさえ「お願いします!家族が心配なんです!」
竹内「ちっ・・・。付いてくるのは構わんが助けはしないからな。」
ひとまずともに行動することにした三人は目の前の集落を目指すことにした。
初日 2:23:84 野原みさえ 竹内多聞 安野依子 大字波羅宿/耶辺集落
終了条件 「野原みさえ」「安野依子」と「刈割への道」への到達
みさえ「あなたたちはあのサイレンの後変なものを見なかった?」
安野「変なものって?」
みさえ「うまくは言えないんだけど・・・。なんというか人の視界を見ているような・・・。」
安野「あ・・・。ありました。急に頭が痛くなって・・・。何なんですかねこれ」
竹内「どうやらここはもう普通の世界じゃ無いらしいな。見ろ」
みさえと安野は竹内の視線の先を見る。
安野「村の人ですかね・・・。畑仕事してるのでしょうか?」
みさえ「こんな夜中に?そもそもあの手に持っているやつ包丁じゃない・・・。明らかに畑仕事じゃないわね。」
くるりと視線の先にいるモノがこちらを振り向いた。
普通の老婆にも見えるが・・・。
安野「せんせー。あの人目から血が出てますよ。それにこっちに歩いてきてるし・・・。」
「ウィイイイイイイイイイイ!!、、うfshづlfzしゃlさdj!!」
三人「!?」
こちらに気づいたらしい老婆は奇声をあげ走るようにこちらに向かってきた。そして手に持っていた包丁で安野を刺そうと・・・
パァン・・。発砲。竹内の銃だった。撃たれた老婆はまるでだんごむしのようにその場にうずくまる。
竹内「どうやら村人はみなこうらしいな。」
弾を詰め替えながら冷静に竹内がつぶやく。
みさえ「本当にどうなってんのよ・・・。」
集落に残るのは危険と判断した三人は他の遭難者を探すため歩いていった。
終了条件達成
初日 1:48:43 羽生蛇村小学校折部分校/図書室
春海「せんせー、男の子が倒れてるよ?」
サイレンの後振り出した雨から逃れるため本が好きな春海とともに高遠は図書室に来ていた。
高遠「あら、星を見る会の参加者かしら。大丈夫寝てるだけみたいね。」
しんのすけ「うーん、ここどこ・・・。」
春海「あ、起きた。」
高遠「ここはこの村の学校よ。君、この村の子?星を見る会に来たの?」
しんのすけ「オラですか?オラはしんのすけだぞ。それよりお姉さん、僕とこの満天の星空の下を二人きりで歩きませんか?」
高遠「満点って、雨降ってるわよ。」
しんのすけ「ふ・・・。外は雨でも君という星を見つけたオラの心は晴れ晴れなのさ・・・。」
高遠「なにへんなこと言ってるの・・・。それよりしんのすけ君。パパとママは?」
しんのすけ「ハッ!!そうだぞ。みんなでこの村にきたら、なんかすごいうるさい音がして、周りが見えなくなって・・・。」
高遠「気がついたらここにいたのね。ということはしんのすけ君は他の町から来たのね。」
しんのすけ「しんちゃんでいいぞ。うん。埼玉の春日部ってところから。」
高遠「そっか。じゃあ先生たちと一緒に校長先生を待ちましょうか。私は高遠玲子。この学校の先生よ。こっちは四方田春海ちゃん。私たちは今日、星を見る会のイベントで来たの。」
しんのすけ「玲子先生に、春海おねえちゃん。よろしくだぞ。」
春海「よろしく、しんちゃん。」
初日 2:18:34 羽生蛇村小学校折部分校/図書室
「ふvcbしうあぅおldcんflzdc+scz・・・」
春海「せんせー、あの声何・・・?私怖いよ・・・。」
高遠「大丈夫よ・・・。きっと校長先生が助けに来てくれるから・・・。」
高遠「(とはいっても校長先生は来ない可能性のほうが高いわね・・・。いざとなったら私がこの子達を守らないと。)」
慈愛に満ちた母親のような目で春海を見つめる高遠。
高遠「(今度こそは守ってみせる。)」
高遠「春海ちゃん、とりあえず職員室に行きましょうか。のど渇いたでしょう?職員室なら食べ物も少しはあるはずよ。」
震えながらも春海はうなづく。
高遠「よし、それじゃあしんちゃんを起こそうか。」
春海「起きて、しんちゃん。職員室にいこ?」
しんのすけ「うーん、あと5分・・・。」
高遠「ほら、しんちゃん。職員室にはお菓子もあるよ。」
しんのすけ「お菓子!?チョコビもある!?」
高遠「え、ええ。あるんじゃないかしら。」
しんのすけ「そうと分かったら職員室に行くぞ!」
春海「ふふっ・・。なんだかしんちゃんを見てると元気になってくるね。」
しんのすけ「そおー?」
高遠「ええ。本当よ。さあ職員室に行きましょうか。」
初日 2:23:52 高遠玲子 野原しんのすけ 四方田春海 羽生蛇村小学校折部分校/図書室
終了条件「野原しんのすけ」「四方田春海」と学校からの脱出
高遠「ひとまずここまでくれば安心ね。」
職員室にたどり着いた三人はそこらの椅子に座り休んでいた。
しんのすけ「なんだか途中にいた人たち様子が変だったぞ。」
チョコビをほおばりながらしんのすけがつぶやく。
高遠「そうね、多分村の人たちだと思うけど、かかわらないほうが身のためよ。」
春海「せんせー。あの人たちなんで包丁とか持ってたの?」
高遠「わからない・・・。でも一休みしたらここから脱出しましょう。しんちゃんのご家族も探さないといけないし。」
しんのすけ「まったく・・・。父ちゃんも母ちゃんもいい年して迷子になるなんて。」
春海「多分迷子なのはしんちゃんだよ・・・。」
春海のつぶやきはしんのすけには聞こえなかったらしい。
高遠「よし、二人はここで待ってて。先生は体育館からこの木のバリケードを壊せそうな道具を持ってくるから。」
しんのすけ「ほーい。」
春海「せんせー、早く帰ってきてね。」
高遠「ええ。」
そう言うと高遠は職員室を出て行った。
しんのすけ「春海ちゃん、何かして遊ぶ?」
春海「いいよ・・・。私疲れちゃった。ちょっと休む。」
しんのすけ「そっか。お?これマイク?」
春海「そうだね。ここからいつも先生から呼び出されたりしてるよ。」
しんのすけ「ほほーう。それじゃ使ってみますか!」
春海「え、だめだよしんちゃん。怒られちゃうよ。」
しんのすけ「でもここで呼べば父ちゃんか母ちゃんが来てくれるかもしれないぞ。」
春海「それはそうかもしれないけど・・・。」
春海がどうしようかと悩んでいるのをしり目に、しんのすけはマイクのスイッチを入れた。
しんのすけ『ほほーい。とーちゃーん、かーちゃーん聞こえてるー?オラ、今学校にいるぞ。迎えにくればー?』
春海「やっぱりだめだよしんちゃん!」
そういって春海がマイクのスイッチを切る。
春海「もしかしたら外の変な人たちがここに来ちゃうかもしれないでしょ。」
しんのすけ「そうか。忘れてたぞ・・・。」
コツコツ・・・。
廊下からこちらに向かって歩いてくる足音が聞こえた。
二人「!!」
しんのすけ「誰か来るぞ・・・。」
春海「しんちゃん、こっち。私のほうがお姉さんなんだから、守ってあげる。」
二人は職員室の端っこでそっと息を潜める。
ガラガラガラ・・・。
職員室のドアを開け、入ってきたのは・・・。
高遠「二人とも大丈夫?しんちゃんが放送したみたいだけど・・・。」
体育館に向かっていた高遠だった。
春海「せんせー!!」
安心した春海が抱きつく。
高遠「おっと。」
しんのすけ「春海お姉さんが守ってくれたんだぞ。」
少し遅れてしんのすけもひょっこりと現れる。
高遠「そっか。春海ちゃんがんばったわね。」
そういうと高遠は春海ちゃんを離し、バリケードに近づいた。
高遠「さあ、早くこんな場所出ましょうか。」
バールのようなもので壊したバリケードの隙間から三人は脱出した。
終了条件達成
どうも1です。投稿遅れました。読み返して気がついたのですが、時間のところが60を越えているというミスをいくつか発見しました。そこらへんは自己補完ということでお願いします。
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