ヤンデレ「どうして?私…こんなに男くんのこと好きなんだよ?好きすぎて頭ふっとーしちゃうよ?」
男「具体的にはどのくらい?」
ヤンデレ「食べちゃいたいくらいだよぉ?でも、男くんに痛い思いさせたくないから…我慢してるの」
男「生ぬるいッ!!」バンッ
ヤンデレ「!?」ビクッ
男「俺を食べたいと言ったが…」
ヤンデレ「そ、そうだよ?」
男「例えば、お前が部屋を掃除していて…俺の髪が落ちていたとします。…どうする?」
ヤンデレ「え、お掃除してるんだから…捨てるよ?」
男「違うだろう、こうだ!!」ヒョイッ
ヤンデレ「それ…私の髪の毛?どうしたの?」
男「落ちてた」
ヤンデレ「…で、どうするの?」
男「…こう」パクッ
ヤンデレ「!!?」ビクゥッ
男「……」モグモグ
ヤンデレ「 ぁ、ああ、…そんなのおかしいよぉ…」ブルブル
男「痛くしなくても食べられる場所はあるだろうが」モグモグ
男「ちなみに俺はヤンデレの髪が落ちてたらいつもこうしてる」モキュモキュ
ヤンデレ「ひいいいぃぃ」ガタガタ
ヤンデレ「…で、でも…そういうのはヤンデレとはまた別の…
個人の性癖だと思うよぉ」
男「ほう…あくまでお前はヤンデレだと」モグモグ
ヤンデレ「そ…そうだよ!だって私、男くんのことで頭いっぱいだし、男くんのためなら何だってできるもん!」
男「何でも?」モグモグ
ヤンデレ「そうだよ!多分人だって殺せるんだから!!」
男「…じゃあ、俺を殺してくれって言ったら?」
ヤンデレ「…え、え?男くん?」わたわた
男「もしもの話だよ」
ヤンデレ「よ、よかったぁ…」ホッ
ヤンデレ「…そんなの、できない…大好きな男くんを殺せだなんて…」ウルッ
男「お前の愛はその程度なのか!?」バンッ
ヤンデレ「えぇっ!?」ビクッ
男「俺が死にたいって言ってんの!本当に俺が好きなら殺せるはずだ!!」
ヤンデレ「無理だよぉできないよおおお…」ウワァァン
男「そんなに自分勝手でヤンデレが勤まると思っているのか!?」
ヤンデレ「うぅっ……そんなに言うなら、…私が殺してって言ったら、男くんはどうするの…?」グスッ
男「俺は別にヤンデレじゃないし…大事なお前を殺せるわけないだろ」
ヤンデレ「……おバカ///」きゅんっ
ヤンデレ「…で、でも私…最近、ずっと男くんのことストーキングしてるんだよ?それってやっぱり普通じゃないよね?」
男「本当か?」
ヤンデレ「本当だよ?ふふ…昨日…いや、今日の夜中3時に夜食にポテチ食べてたの知ってるんだからぁ!」
男「…その後は?」
ヤンデレ「男くんが寝たの確認して…帰ったよ?」
男「それが生ぬるいと言っているんだ!!」
ヤンデレ「なんで!?」
男「最初に言っておくが、あれは寝たふりだ。あと、お前がストーキングしてるのも知ってた」
ヤンデレ「え…」
男「だから、お前が帰るのにこっそりついて行って…お前が寝てから、部屋に入った。
そして朝まで寝顔を眺めていたんだ」
ヤンデレ「うそ…っ」サーッ
ヤンデレ「…もしかして、最近男くんのクマが酷いのって」
男「そんな生活してるからかな」
ヤンデレ「もっと寝てよぉ死んじゃうよぉぉお!!」ウワァァン
ヤンデレ「と、とにかく…男くん寝よ?ほらぁ、膝枕してあげるから」ぽむぽむ
男「正直ありがたい…実はさっきからヤンデレが五人くらいに見えてるんだ」
ヤンデレ「ひぃぃ…」
男「…お言葉に甘えて」ぽむ
ヤンデレ「ふふ、男くんあったかぁい」ニコニコ
男「……」
ヤンデレ「…うふふ…」ナデナデ
男「…それだけ?」
ヤンデレ「えっ?」
男「俺がお前の膝で寝てるんだぞ?撫でてるだけでいいのか?」
ヤンデレ「??」キョトン
男「俺の耳元でサブリミナル的に呟き続けたりしないのかよ!」
ヤンデレ「!?」
ヤンデレ(まるで意味が分からないよぉ!)
男「そうすれば俺はお前の夢を見るかもしれないんだぞ、ヤンデレなら俺の夢も独占したいだろ!?」
ヤンデレ「ひぇえ…そんな発想に至らないよぉ…」プルプル
ヤンデレ「それに、そんなことしたら男くんが熟睡できないもん…本末転倒だよぉ……」
男「まぁそうなんだけどさ」
ヤンデレ「わ、私は男くんに休んでもらいたくて…」
男「……」グーッ
ヤンデレ「ん?男くぅん?」
ヤンデレ(もう寝てる…よっぽど寝不足だったんだね)フフッ
ヤンデレ(あ、男くんの髪が抜けてるよぉ)
ヤンデレ「……」スッ パクッ
ヤンデレ「…うん、なかなかのお手前で」モグモグ
…………
ヤンデレ「男くん、お昼ごはんの時間だよ!何食べたい?お望みのものなら何でも作っちゃうよぉ!」フフン
男「チャーハン」
ヤンデレ「わかったよ、ぱらっぱらの作るから待っててねっ!」ニコー
男(…台所に様子を見に行こう)
ヤンデレ「~♪」トントン
男「……」ジーッ
ヤンデレ(男くんが喜んでくれると嬉しいなぁ…美味しくなぁれ~)ジューッ
男「……」
ヤンデレ「…はいっ、完成っ!チャーハンと卵スープ、あとは中華風サラダだよぉ!」
男「…違う!」
ヤンデレ「?」
男「何つつがなく完璧な料理作ってんだよ!」
ヤンデレ「それってだめなの!?」
男「ヤンデレの料理に体の一部が混入してるのは鉄板だろ!?」
ヤンデレ「だ、だって…前に血を入れて作ってみたら味が微妙だったしぃ…今日のメニューなら尚更なんだよ?」
ヤンデレ「それに、傷ができたら男くん、心配してくれちゃうし…髪とか爪は絶対食感おかしくなるもん。男くんには美味しいごはん食べてもらいたいの」
男「…それが甘いのだァ!!」
ヤンデレ「ひぃ!」ビクッ
男「例えば、血なら…そうだな、ヤンデレはチャーハン作るときに隠し味に醤油いれるだろ?」
ヤンデレ「うん。ご飯に直接かけるんじゃなくて、フライパンのふちに垂らしてから混ぜ混むのが香ばしくするコツだよ。それがどうしたの?」
男「そこに混ぜるッ!血は醤油に混ぜてついでにおろしニンニクを入れれば、チャーハンであろうと全く分からん!!」
ヤンデレ「えぇえ…すごい執念を感じるアレンジだよぉ…」
男「まぁ、ヤンデレの体に傷がつくのは嫌だから血はいいとしてだな…髪は難しいが爪なら料理に混ぜても大丈夫だ」
ヤンデレ「ど、どうやるの?」
男「よく洗ってから水でふやかし…フードミルにかける!」
ヤンデレ「!」
男「そうして粉もんや焼き菓子なんかに混ぜて、火を通してしまえばどうとでもなる!」
ヤンデレ「ひぃぃ…COOKPADに掲載すれば雑誌に載せてもらえるくらい画期的だよぉ…」プルプル
ヤンデレ「…あの、料理の話はわかったから…そろそろご飯にしない?冷めたら美味しくないよぉ…」
男「それもそうだな。いただきます」
男「……」モグモグ
ヤンデレ「…お、美味しくできてる…かな?」ドキドキ
男「…うまい!!」テーレッテレー
ヤンデレ「よかったぁ…!!」パァッ
男「ま、お前のは何でも旨いけど。いつもありがとな」モグモグ
ヤンデレ「え、えへへ…」
ヤンデレ(男くんに私の一部を食べさせられなくたって…
私の料理を美味しそうに食べてくれるだけで幸せだよぉ)ニコニコ
男「…ごちそうさまでした。片付け手伝うよ」
ヤンデレ「いいよ、食後はゆっくりしててね」フフ
男「いや、そういうわけには…」ガチャッ
ヤンデレ「あ、男くん…!!」
バリンッ!!
男「やべっ、皿が…悪い…」
ヤンデレ「そ、そんなのいいんだよ!それより、男くんっ血が…!!」わたわた
ヤンデレ「…そんなに垂れちゃって…もったいないよね」スッ
ヤンデレ「ん、ふ…ぅ…」ペロペロ
ヤンデレ(男くんの味がする…)レロレロ
男「…おい、ヤンデレ…、」ピクッ
ヤンデレ「…ぷは。垂れた分はこれだけだね。傷口を消毒しないと…待ってて、今すぐ救急箱持ってくるから!!」
男「……ちっっがぁぁああうぅ!!」バンッ
ヤンデレ「なんでぇえ!?」ビクッ
男「傷口も舐めて消毒がテンプレだろ!?」
ヤンデレ「そんなことしたら傷口から雑菌が入って化膿まっしぐらだよぉ!?男くんにそんなことしたくないよぉお!」
男「いくらそのリスクがあれどもお約束なんだよ、形式美なんだよ!!」
ヤンデレ「嫌だぁ男くんの指が腫れてるとこなんて見たくないよぉ…
と、とにかく救急箱持ってくるからじっとしててね…」ウウッ
このSSまとめへのコメント
いいねぇこうゆうの
これっぽっちも嫌いじゃない