男「時季外れだが統率者2014で1VS1」 (14)



※基本的に統率者2014をそのまま使用していますが、一部関係のないカードが混じっています。ご容赦のほどを。


男「友ぉ! MTGしようぜ! 1VS1で、統率者2014でな!」

友「ほう……統率者2014のデッキを使って、まさか1VS1をしようとはな……

  あえてその道を選んだその心意気、気に入ったぞ」

男「やって……くれるか?」

友「ああ、かかってこい!」

男「よし来た! それでこそ友だ! 俺は白、石中で錬磨を使うぜ!」

友「ククク……白だって? 甘いねえ、実に甘い!

  貴様に地獄を見せてやるよ! 俺が選ぶのは黒! 闇への宣誓だ!

  お前も俺に震えるようなゲームを見せてくれよ!」



※演出重視なので本来の作法とかは無視めに行きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424489979


第一ターン
ライフ
友 20
男 20

戦場







友「まずは俺のターン!」

友「俺は手札より沼を一枚プレイし、ターンエンドだ!」


Swamp / 沼
基本土地 ― 沼(Swamp)

(黒)



男「初ターンは動けないか……

  まあ、構築済みをそのまま使ったデッキだと、そうそう上手くは回らないか。

  さて、俺のターン。俺は平地をプレイ。ターンエンド」

友「言ってる割に貴様もノー・モーションじゃねえかよぉ~~~?」

男「焦るな。まだ戦いは始まったばかりだ」

友「クククッ! 確かにそれもそうだ。メインディッシュまではまだまだ遠い……

  ゆっくり楽しもうぜぇ、男ぉ!」



第2ターン
ライフ
友 20
男 20

戦場

沼*1


平地*1

友「俺のターン! ドロー!」

友「俺は手札より大沼沢地をプレイ! 効果により沼1枚を手札に戻すぜ!」

女「大沼沢地ですって!?」

妹「知っているの、女さん!」

Everglades / 大沼沢地
土地

大沼沢地はタップ状態で戦場に出る。
大沼沢地が戦場に出たとき、あなたがコントロールするアンタップ状態の沼(Swamp)を1つ、オーナーの手札に戻さないかぎり、それを生け贄に捧げる。
(T):あなたのマナ・プールに(1)(黒)を加える。



女「ビジョンズの、バウンスランドの一つよ!

  場に出すときに出した土地を1枚手札に戻さなくっちゃいけなくなるけど、その代わり1枚のカードで2マナを出すことが出来る!

  つまり、一枚で普通の土地二枚分の仕事をするの!」

妹「なんですって、それじゃ……」

女「ええ。実質手札1枚分を稼がれたのと同様よ。これは序盤から、男君には厳しい戦いになりそうね……!」


男「……」

友「くくく……どうした? 黙ってても何も分からねーぜ?

  焦ってんだろう? 内心やべえって思ってんだろ?

  いいぜぇ……その緊張感だ! その緊張感がゲームをより彩らせる!

  おれはターンエンド! さあ、お前の動きを見せて貰おうか!」

男「俺のターン。ドロー」

男「俺は手札より、乾燥高原をプレイ!

  平地一枚を手札に戻す!」


Karoo / 乾燥高原
土地

乾燥高原はタップ状態で戦場に出る。
乾燥高原が戦場に出たとき、あなたがコントロールするアンタップ状態の平地(Plains)を1つ、オーナーの手札に戻さないかぎり、それを生け贄に捧げる。
(T):あなたのマナ・プールに(1)(白)を加える。

女「乾燥高原!?」

妹「ってことは、まさか、そんな……」

女「そうよ! 乾燥高原は大沼沢地と同じ、ビジョンズのバウンスランドの1枚!

  男君も、同じ策を手札に抱えていたということね!」

友「男……貴様ァ!」

男「……」

女「序盤にバウンスランドを出すというプレイングは同じ、だけどそれを勝ち誇らなかったという意味で、

  序盤の心理戦は男君に軍配が上がったわ。けど、このまま終わらせる友じゃない……」

友「……」

男「俺も以上でターンエンドだ」

友「勝ち誇ってるつもりかぁ~~~? あああああん?

  まだまだまだまだだぜこの野郎! 俺の恐ろしさ、存分に味わわせてやるよ!」


第3ターン
ライフ
友 20
男 20

戦場

大沼沢地


乾燥高原

友「俺のターン、ドロー!」

友「俺は沼を1枚プレイ。そして、大沼沢地をタップし(1)(B)をチャージ!

  まずは小手調べだ……楽しくやろうぜ?

  俺は(1)(B)を消費し、不吉の月を詠唱だァァァ!」

男「なっ……」

女「不吉の月……ですって?」

妹「なんだかヤバそうだけど……どういうこと?」

女「不吉の月は、場全体に影響を与えるエンチャント。

  その効果はなんと、黒のクリーチャー全てに+1/+1の修正を与えるというものよ!

  友が持っているクリーチャーは全て黒、そして男君は黒のクリーチャーを持っていない……

  つまり、同じサイズのクリーチャーを出しても、一回り差で男君が負けてしまうということ……

  まずいわね。あれに対抗する手段を見付け出さないと、男君、負けるわよ!」

Bad Moon / 不吉の月 (1)(黒)
エンチャント

黒のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。


妹「そんな……お兄ちゃん……っ!」

男「……」

友「くくく、どうだ? こんなものはまだまだ小手調べだぜ……

  ここからもっと楽しくなるんだ、まだ手詰まりだなんて言わせんなよ?

  俺はターンエンド。さあ、お手並み拝見としゃれ込もうか!」


男「……俺のターン。ドロー。

  俺は平地を1枚セットし、ターンエンドだ」


友「おいおいおいおい! まさかもう終わりか? だらしねえなああああ!!

  そんなんじゃ俺、勝っちまうぜ? ええ? いいのか?」

女「このターンに動けるカードを引き当てなかった……かなり厳しくなったわね。

  でも、男君ならこの逆境を跳ね返せる力があるって、信じてる」

妹「お兄ちゃん……・頑張って……!」

友「さて、と。俺のターンだ。てめえが敗北に身をよじり泣き叫ぶのもあと少しだぜぇ?

  ドロー!」

第4ターン
ライフ
友 20
男 20

戦場

大沼沢地

不吉の月


乾燥高原
平地

友「俺は沼を1枚プレイ! そして今、俺の場には4マナが揃った!

   くくく……覚悟はいいな?」

女「友! あんたまさか……あれを出すつもりなの!?」


友「最高のショータイムを始めてやるぜ……ハハハハハ!

  出でよ、鞭打ち悶え!」

女「友オオオオオオオオ!!」

男「……!」

妹「鞭打ち悶え……なに、それ」

女「基本は装備品……つまり、マナを支払ってクリーチャーに装備することで強くするカードね。

  だけど、基本的にはクリーチャーがいないと成り立たない!

  でも、鞭打ちもだえは違う。あれは、生体武器よ」

妹「生体武器?」

女「生体武器という能力を持つ装備品には、小さな細菌クリーチャーがくっついてくるの。

  それは単体では戦闘力も何もないけれど、装備品と合体することで一つの戦力として襲いかかってくる!

  そしてその細菌が殺されても、武器は線上に残り続ける!

  つまり、生きている武器と言っても過言じゃ無いわ!」

妹「生きている……武器?!」

女「ええ、そして鞭打ち悶えの効果は、沼の枚数だけ戦闘力を高めていくというもの!

  今出てる沼は2枚だけど、これからどんどん強くなるわ……しかも、殺しても殺してもきりがないの!」

妹「そんな……そんなのって……あんまりだよ! 酷すぎる!」

女「そして何より、装備品と言えば男君のデッキ、「石中で錬磨」の主軸でもあるわ。

  友のやつ、男君のデッキテーマに沿うカードを自分から出すことによって、精神的に優位に立つつもりよ!」


Lashwrithe / 鞭打ち悶え (4)
アーティファクト ― 装備品(Equipment)

生体武器(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、黒の0/0の細菌(Germ)クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、その後これをそれにつける。)
装備しているクリーチャーは、あなたがコントロールする沼(Swamp)1つにつき+1/+1の修整を受ける。
装備(黒/Φ)(黒/Φ)((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)


細菌クリーチャートークン 「GHUUUUUNNN!!!」
3/3



友「おやおやあ~? 俺が 先に 出しちゃったぜ 装備品ンン~~~!!

  遅いなあ、遅いぜ男ぉ! そんなので俺に勝てるとでも思ってんのかぁ?」

男「……焦るなよ。まだゲームは始まったばかりだぜ?」

友「……チッ! すかしやがって! 俺はターンエンドだ。お前の意地、見せて貰うぞ」


男「俺のターン、ドロー」

男「俺は平地をセットし、4マナを支払い、尊い捧げ物を詠唱!」

友「なんだと……?」

妹「尊い捧げ物、って?」

女「本来は、多数戦用のカードよ。場にクリーチャーを並べ、壁を作り、更にライフを回復する。

  強そうだけど、対戦相手1人も同様の恩恵を受けてしまう。しかも、この局面ではあちらの方が利得は大きい!

  ……だけど、時間稼ぎとしては悪い手じゃないわ。

  ここをしのぎ、逆転の策を見いだすことに賭けたのね!」


Benevolent Offering / 尊い捧げ物 (3)(白)
インスタント

対戦相手を1人選ぶ。あなたとそのプレイヤーはそれぞれ飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
対戦相手を1人選ぶ。あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体につき2点のライフを得て、そのプレイヤーはそのプレイヤーがコントロールするクリーチャー1体につき2点のライフを得る。



第5ターン
ライフ
友 28
男 26

戦場

大沼沢地
沼*2
不吉の月
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
細菌トークン 黒 3/3
┗鞭打ち悶え



乾燥高原
平地*2
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行


友「詰まらねえことをするぜ……時間稼ぎなんて無意味、勝つのは俺だぁ!

  俺のターン、ドロー! 流れは来てるぜ!

  俺は手札より沼を1枚プレイ! これで鞭打ち悶えがさらに興奮し始めるぜ!

  フハハハハハ! 既にPTは4/4! 蹂躙するには十分だ!

  さあ料理を始めよう!

  戦闘フェイズ! 俺は細菌トークンで貴様を攻撃!」

男「ぐっ……!」

男のライフ
26→22

友「時間稼ぎの分なんて一瞬で吹き飛ばしてやる……俺のターンは以上! 足掻いてみせな!」

男「……俺のターン、俺は手札から平地を1枚セット。

  装備品が見たいと言ったな。ならば見せてやる!

  俺は手札より、月銀の槍を詠唱!」

女「月銀の槍……!」

妹「女さん、それって強いの?」

女「装備するまでに多くのコストがかかるけど、一旦動き出したら戦場を制圧していく強力な武器よ!

  その真価は、次のターンのお楽しみ、というところかしら」

友「ようやく出てきたか……それくらいじゃないと楽しくないぜ」

男「俺のターンは終了だ。これでようやく……本気が出せる」

友「抜かせ……!」


第6ターン
ライフ
友 28
男 22

戦場

大沼沢地
沼*3
不吉の月
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
細菌トークン 黒 4/4
┗鞭打ち悶え



乾燥高原
平地*3
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
月銀の槍

友「俺のターン、ドロー!」

友「俺は手札より、無限地帯をプレイ!」

女「無限……地帯!?」

妹「女さん、それって一体?!」

女「出したターンは動かせないけど、次のターン以降、マナを払って生け贄に捧げることで、同じ種類の基本土地を2枚まで持ってこられるカードよ!」

妹「基本土地っていうと……山、平地、島、森、沼……はっ!」

女「そういうこと。次のターン、奴の鞭打ち悶えはさらに激しく鳴動し始める。

  その破壊力は、装備先の戦闘力を除いてもなんと5! あれを止める手段は、もはやないのかもしれないわよ……!」

Myriad Landscape / 無限地帯
土地

無限地帯はタップ状態で戦場に出る。
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(2),(T),無限地帯を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、同じ土地タイプを持つ基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。

友「さあ、もう一度制圧だ!

  戦闘フェイズ! 俺は細菌トークンで攻撃!

  パワーは4! 押しつぶされやがれええええ!!」

男「ぐううううっっ!!」


男のライフ
22→18


友「おっとぉ……もう10点もライフ差がついちまったか……

  ちと、本気を出しすぎたかな?」

男「いいさ……これくらいじゃないと、戦っている実感が持てない」

友「くく……そのような減らず口を利いていられるのも今のうちだけだぜ。

  俺は戦闘フェイズの後、ボーラスの信奉者を召喚! 細菌トークンを生け贄に捧げるぜ!」

女「しまった!」

妹「自分で自分のクリーチャーを生け贄に捧げた……しかも一番強いクリーチャーを……どうして?」

女「ボーラスの信奉者の効果は、戦場に出たときにクリーチャー1体を生け贄に捧げ、

  そのパワーをカードとライフに変換すること!

   そうよ……鞭打ち悶えの力で肥大化した、実際は小さい小さい細菌トークンを……

   あいつは、莫大なカードに変換したの!」

Disciple of Bolas / ボーラスの信奉者 (3)(黒)
クリーチャー ― 人間(Human) ウィザード(Wizard)

ボーラスの信奉者が戦場に出たとき、他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xはそのクリーチャーのパワーである。
2/1



友「そういうことだぜ? 俺はカードを4枚ドロー、そして4点のライフを回復だ!」

妹「カード4枚……!?」

友「恐ろしいだろう、コワイだろう。だがまだ地獄はここからだ。覚悟しろよ、男。

  全て根こそぎ、奪い去ってやるからよぉ!

  俺は、4点のライフを支払い、鞭打ち悶えをスピリットトークンに装備!

  手札が8枚になっちまったからな、捨てるのももったいねえ。

  俺は残り1マナを消費し、悲劇的な過ちを詠唱! 男のスピリットトークン1体を破壊だ!」

男「……!」


Tragic Slip / 悲劇的な過ち (黒)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
陰鬱 ― このターン、クリーチャーが死亡していた場合、代わりにそのクリーチャーはターン終了時まで-13/-13の修整を受ける。


女「まずいわね……数の差で圧倒的に押し負けている!

  サイズでも! ライフでも!

  この状況、巻き返すことができるのかしら……」

ライフ
友 28
男 18

戦場

大沼沢地
沼*3
無限地帯
不吉の月
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 4/4 飛行
┗鞭打ち悶え
ボーラスの信奉者 黒 3/2



乾燥高原
平地*3
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
月銀の槍


男「俺のターン、ドロー。

   俺は手札より、幽霊街をプレイ」


女「幽霊街か……悪いカードじゃ無いけど、単色同士の戦いではほとんど意味が無いわね」


Ghost Quarter / 幽霊街
土地

(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T),幽霊街を生け贄に捧げる:土地1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは、自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探してもよい。そうした場合、それを戦場に出し、自分のライブラリーを切り直す。

女「そんなカードじゃ劣勢は覆せないわ……いったいどうするつもりなの?」

友「くはは……無策か? 無策なのか?

  ならばここで終わらせてやっても……」

男「馬鹿言うなよ。ようやく面白くなってきたところなんだぜ?

  俺は6マナを使い! 手札より、「アージェンタムの鎧」を詠唱!」

女「嘘っ!?」

友「アージェンタムの鎧……だと!?

   ま、まさかあのカードを……あれを起こすに至るまで、力を蓄えていたというのか!?」

妹「アージェンタムの鎧……?」

女「今の鞭打ち悶えなんて目じゃないくらいの強烈なカードよ!

  その効果は、怒濤のPT+6/+6修正!

  さらに、攻撃する度に相手のパーマネントを1つずつ破壊していく!

  数回攻撃するだけで、相手の戦場をずたずたにできるわ!

  ライフが詰まっていたらピンチだったのだけど、お互いに無理に詰めようとしなかった、その緊張感が有利に働いたわね!

  次のターンにはアージェンタムの鎧が動き始める! そうなれば、友の優位も揺らぐわよ!」

Argentum Armor / アージェンタムの鎧 (6)
アーティファクト ? 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+6/+6の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが攻撃するたび、パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
装備(6)

友「くうっ……!」

男「俺はターンエンドだ。次のターンを楽しみに待ちな」

友「……」


第七ターン
ライフ
友 28
男 18

戦場

大沼沢地
沼*3
無限地帯
不吉の月
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 4/4 飛行
┗鞭打ち悶え
ボーラスの信奉者 黒 3/2



乾燥高原
平地*3
幽霊街
スピリットトークン 白 1/1 飛行
スピリットトークン 白 1/1 飛行
月銀の槍
アージェンタムの鎧

友「俺のターン、ドロー。俺は沼を1枚セット。そして全ての土地をタップ、7マナを出し……

女「無限地帯を起動しない、ですって?」

妹「沼を2枚持ってくれば、鞭打ち悶えがパワーアップするのに、どうして……」



友「手札より、マラキールの解体者を召喚するぜえええええ!!!」


男「――――――!!」

女「しまった……やられたわ!」

妹「女さん、どういうこと!?」

女「マラキールの解体者は、飛行を持ち、PTが5/4の準大型クリーチャー……いえ、そんなことはどうでもいいわ。

  大事なのはその能力よ。マラキールの解体者が場にある限り、全ての破壊は自己の犠牲とともにある……」

妹「つまり……どういうこと?」

女「友のクリーチャーが破壊される度、男君もクリーチャー1体を生け贄に捧げなくてはならない……

 せっかくアージェンタムの鎧を装備させて攻撃しても、相手の小粒なクリーチャーと道連れになってしまうわ!

 こんなんじゃ、うかつに攻撃も出来ない……!」

男「……!」

妹「そんな……お兄ちゃん……!」

女「この逆境……あなたはいったい、どうやって乗り越えるというの……?」

友「どうだ、微かな希望を絶望で塗りつぶされる瞬間は? 心地良いだろう、最高だろう!

  俺の情熱も昂ぶってきてるぜぇ……さあ、今度こそ終わりにさせてもらおうか!」




【続く】

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