P「今年も北斗の誕生日がやって来たな…」 (41)
2月14日 午前10時
小鳥「プロデューサーさん。お茶でもいかがですか?」コトッ
P「ええ、ありがとうございます」ズズッ
小鳥「……」モジモジ
P「…? どうかしましたか?小鳥さん」ズズズ
小鳥「え、えっと、その……」
小鳥「その、今日は何の日か…プロデューサーさんは知ってますか?」モジモジ
P「ええ、知ってますよ! 北斗の誕生日ですよね!」ビッb
小鳥「」ズルッ
小鳥「違います! その、今日は…!」カー
P「冗談ですよ小鳥さん。バレンタインデーですよね? 小鳥さんが可愛いので、つい意地悪したくなりまして」アハハ
小鳥「…!」ボフッ
小鳥「も、もうっ! 意地悪するんだったら、チョコはあげませんよ!?」プイッ
P「えー…小鳥さんの作ったチョコ、すごく楽しみにしていたんですけどねえ」ニヤニヤ
小鳥「……///」プシュー
P「くれないんですか?」ジー
小鳥「…プロデューサーさんの意地悪…///」スッ
P「ありがとうございます。美味しくいただきますね」ニコニコ
小鳥「うう……///」
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小鳥「そういえば、今日は北斗君の誕生日でもありましたね」チョコン
P「ええ。それと、今年は北斗に逆ドッキリを仕掛けるみたいです」ナデナデ
小鳥「『逆』? あッ…///」ピクッ
P「北斗には『自分が訳ありげに知り合い(男)に手作りチョコを渡す』というドッキリ企画だと説明しているのですが、
実は『ネタバラシの後カメラが回っていない時に、ターゲットが北斗に意味深な態度を取る』と言う逆ドッキリなんです」ピトッ
小鳥「あぅ…/// じゃ、じゃあ、今回は冬馬君も仕掛人なんですね」チヂコマリ
P「そうです。いつもなら冬馬がターゲットですが、今回ばかりは仕掛人の楽しさを味わってもらうみたいですね」アスナロダキー
小鳥(あっ……プロデューサーさんの体温……///)
小鳥「…えい」ギュウ
P「お、やっと抱き返してくれましたね」ナデナデ
P「そろそろ時間ですね…。俺は最後のネタバラシを任されているので、経過を確認できるようにモニターを渡されているんですが、小鳥さんも一緒に見ますか?」クダサイ
小鳥「それでは、お言葉に甘えて」ド、ドウゾ
P「ではモニター入れますねー」モグモグ
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北斗『チャオ☆ 冬馬、今ヒマかい?』
冬馬『何だ?』
北斗『いや、今二人っきりだからさ…今のうちに渡しておこうと思って』ゴソゴソ
冬馬『だから何だよ?』
北斗『…冬馬』スッ
北斗『俺の手作りだ。冬馬のために俺…頑張ったんだぞ?///』フイッ
冬馬『…えっ?』
P「おう冬馬が青ざめてる。北斗が目を逸らした瞬間だけ、演技だと分かっていても青ざめてる。
あの表情はマジで引いてる」コトリサンモタベマス?
小鳥「この後、冬馬君はちゃんと演技出来るんですかね?」オ、オネガイシマス///
P「あいつ、仕事なら何でも真面目に取り組みますから。ちゃんとやり遂げてくれると思いますよ」アーン
小鳥「冬馬君頑張ってー」モグモグ
北斗『なんてな。すまん冬馬、これドッキリだ』ババーン
冬馬『えっ……な、なんだ、ドッキリかよ! 驚かせやがって! 趣味悪いなお前!』アタフタ
スタッフ『ハーイオツカレサマデース』
北斗『ふう…このドッキリ、冬馬が一番初めなんだ。次は翔大、黒井社長といって、最後に765プロのPさんのところに仕掛けて終わりだな』
冬馬『そ、そうか…』
冬馬『…あのよ、北斗』
北斗『ん? なんだい冬馬』
冬馬『お前の仕事が終わってからでいい。その時、お前に話したいことがあるんだ』ソデキュッ
北斗『…んん?』
冬馬『場所は××…ま、待ってるからな!///』ダッ
北斗『えっ』
北斗『…………えっ』
P「おおう…完璧だな冬馬のやつ。あの赤面はどう見ても恋する乙女のそれだ」ムギュー
小鳥「どこで習得したんでしょうねぇ…」テレテレ
北斗『いやいやいや…冬馬は女好き、冬馬は女好き…
この間もあずささんと貴音さんに挟まれてしどろもどろになってたし…』ブツブツ
P「そして北斗は、次のターゲットの所に向かうのです。また次の地獄が待ち受けているとも知らずに、ね」サワッ
小鳥「ひゃっ!? ど、どこ触ってるんですか!?///」ピクッ
P「ハッハッハ」ナデナデ
小鳥「ご、誤魔化さないでください!!」プンプン
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翔大『ぼ、僕はちょっと、ドッキリだとわかって、が、ガッカリしちゃったかなぁ…///』テレテレ
黒井『フン! この私をからかったのか? ……ずっと叶わない想いだと身を引いていたのに、ぬか喜びさせるなど……!』グスッ
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北斗『ナイナイナイナイナイナイナイナイ』ブツブツブツブツ
P「まるで幽鬼のようだ」
小鳥「冬馬君たちは冬馬君たちで、地獄絵図になってますけどね……」
冬馬『』オエエエエエエエ
翔太『wwwwwwww』ヒイヒイ
黒井『タカギ…スマナイ…ワタシハワタシノココロヲイツワッタ…』グッタリ
P「これを315プロの全員にやるんですから、北斗もすごい追い詰められるでしょうね…」ワシワシ
小鳥「黒井社長は友情出演だったんですね」ポー
P「っと……これから春香達を迎えに行くので、ちょっと外に出ますね。モニターも持っていきます」ガタッ
小鳥「あっ…もう、そんな時間になっていたんですね…」
P「帰りにネタバラシをしてきますので、続きはその後に見ることになりますね。また、一緒に見ましょう」
小鳥「はい…」ショボン
小鳥「……」キュッ
P「では、いってきーーー」
小鳥「あ、あの!」
P「?」
小鳥「っ!」チュッ
P「!!」
小鳥「…ふふっ、今まで散々セクハラされたお返しです。…道中、お気をつけて」ニコッ
P「!」
P「…ええ。小鳥さんが待ってくれていますからね」チュッ
小鳥「!!!」ボフッ
P「…お返しです。それでは、行ってきます」ガチャ
バタン
小鳥「…もう、プロデューサーさんったら…」ニヘー
夜 テレビ局前
北斗「あ、あと一人…あと一人だ……俺は、あの人に……!」ガクガク
P(北斗……肌の色は例の青鬼みたいに青く、その足取りはバイオハザードのよう……よく頑張ったな)
P(だが、それもここまでだ。ようやくお前は、地獄から解放される)
P「よう、北斗」
P(お前は立派に、お前の仕事をやり遂げたよ…)
北斗「! Pさん…!」
P(そして北斗は俺に最後のドッキリを仕掛け、北斗が為すべき企画は終にやり遂げられた)
P(あとは、俺がドッキリの終了を告げるだけだ)
P(よく頑張ったな、北斗)
スタッフ『ハーイオツカレサマデース』
P「…北斗、少し耳を貸してもらえるか? 」
北斗「…」
北斗「…Pさん」
北斗「…」
北斗「俺からも、聞いて欲しい話があるんです」
冬翔黒「!?」
P「何だ?いきなり」
北斗「…」スウ
北斗「Pさん!」
北斗「ーーーーー心を込めて作りました!」
北斗「好きです! 俺からのチョコ、受け取ってください!」
冬馬「おい北斗!どういうーーー!?」
黒井「待て」グイッ
翔太「クロちゃん!?」
黒井「見ろ、北斗のあの真剣な瞳を。私達は口を挟むべきではない」
P「北斗…お前…!」
北斗「俺はずっと貴方を尊敬していたんです!それがだんだん、違う感情に変わって来て…!最初はたまに会うだけで十分だった…でも気持ちを伝えられないなんて嫌だ!だから今日伝えようと思ったんです!」
北斗「Pさん!好きです!付き合ってなんて言いません!ただ、俺を真っ直ぐ見てください!」
冬馬「北斗…」
翔太「北斗くん…」
黒井「フッ…粋な真似を…!」
P「…北斗」
北斗「! はい」
P「お前の気持ち、受け取った!」
北斗「えっ!? そ、それじゃあ…」
P「俺の恋人になってくれ!」
北斗「! は……はいっ!」
翔太「おめでとう北斗くん!」
冬馬「やればできんじゃねーか北斗!」
高木「いやはや、めでたいねえ」
善澤「おめでとう」
涼「おめでとうございます!」
武田「いい告白だった。掛け値なしに」
モバP「…おめでとうございます。私の分まで、先輩を幸せにしてあげてください」
P「皆! ありがとう!」
黒井「フン! その浮かれた三流の脳味噌は、一番大事な事を忘れているようだな」
P「はっ! そ、そうでした! 北斗!」
北斗「はい!」グスッ
P「みんな!」
男性陣「「「ああ!」」」
「「「 飛ぼう!!! 海外へ!!! 」」」
小鳥「そうして、二人は結ばれたのでした。めでたしめでたし…」
小鳥「……」っ携帯
小鳥「…あ、律子さん? 765の皆で海外の国籍を取りませんか? はい、はい、そうですね、876と346の子達も、はい、未来ちゃんたちも」
小鳥「ええ…日本じゃないどこか…」
おしまいピヨ
今年は14日以内に書ききれたよ!
ハッピーバースデーほくほく!
すまんな、ぶっちゃけ去年の焼き直しなんだ。
VIPのスレなので消えた元スレではなくまとめてくれたサイトだが、去年の同じ日に書いたやつがコレだ
P「今日は北斗の誕生日か」
http://blog.m.livedoor.jp/ssramen/article/37092343?guid=ON
あと、海外に行くオチは
「日本じゃ出来ないこと」をするために外国の国籍を取るってことです。
アスナロダキーとか使うのは今回くらいなので、大目に見てくれると助かる。
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