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こういったのは初めてです...出来ればお手柔らかにw
甘い、酸っぱい、初恋の味?
あの美しい女神の咥内いっぱいに広がったこの感覚
何も口に含んでは居ないのに、お腹が食物ではないもので満たされる
心地いい....
そのように洒落た事を言うほど僕は恋と言う物を経験した事が無い。
世間一般、俗に言う所謂、野菜系男子だ。
おっと、違った。雑食?いや、もっと違う....なんだったか....
あっ、草食系男子だ。
とにかく、僕は恋なんて幼稚園のときの真奈美先生ぐらいなもんだ。
そんな中で、だ。
なぜ僕は、友達一人も居ない山形などという
枝豆のペースト砂糖漬け県民にこれほどまでに付き合わされているのか
疑問だ。きっとニーチェなら論で払い、ナポレオンたれば、馬で突き返した事であろう。
勿論、考える葦にそんな事は出来ずじまい。
さて、今更だった
自己紹介です。前田健次です。高校二年生
受験が来年控えているはずなのに、親の都合で引っ越し、転学
結果今に至る。
しかし、至ると言われても、上の文章では山形の悪口だけしか確認出来ない。
詳しい説明を挿入しておく、僕は山形に来て、一ヶ月経ったしかし、
友達と言えるのは英語の教科書のマイケルとメアリーだけだ。
あと、数学のX、Yぐらい。詰まる所、勉強しかしていない。
おかげでテストは、上位の方だ。
そのおかげで友達が出来るかと思えば、よけい憎まれた。
憎まれっ子世に憚るとはよく言った物だ。
それに託つけて、やってきたのが、このじゃじゃ馬娘『水野文』
水のように清らかかと言えば、そうではなく。むしろ石油に近い気がする。
かといって、文のように、まとまりのある美しい言葉かと思えば、子供の落書きのようだ。
唯一、名前で適している所と言えば、関東平野のようないつまでも広がる地平線ぐらいとしか、僕には捉えられない。
場所は最近、砂丘のど真ん中にに新しく出来た星鞄(複数形)珈琲。
そんなお洒落な空間で失礼極まりない思考が漏れだしたのか、彼女が一息おいた
「.....あのさ...」
怒られる?
「山形嫌い...?」
バレてたかぁ.....
「私は?」
すいません。僕に分かる日本語を話して下さい。
「私は嫌い?」
僕の意識は彼女の重い思いを放った、白と桃色の綺麗な口に呑まれていった。
青空だ。
木々が栄え、人々が栄えた。
町と言うにはあまりにも小さく、村と言うにも小さい。
集落という言葉があまりにも似合う。
僕はそこにいた。
『キミは?』
じゃじゃ馬娘か。コスプレにしては上出来だな。
『?』
おっと、僕もいつの間にかコスプレじゃないか
『?』
疑問を持った顔をするな。僕が困る。
さっきまで、珈琲を糖質と油質の塊と同等の扱いをしている店で
僕と接していたじゃないか、なんだこいつは。
『ヤシロ!お主一体何をしておる!....おや、この子は一体….?』
いや、お前が誰だ。見る限り…えぇと…とてもお婆さまな御容姿で….
『あまり見ない顔のものだのぉ….隣の村からでも来たのかい?』
いや、知らない。ちなみに話をする際に最初に「いや」や「そうじゃなくて」など
否定する言葉を返事の頭につける話し方をNO BUT法などというらしい
最も、この話は全く関係ないですけど
『お前さん、話せるかい?』
当然だ。なんと失礼な。
『とにかく、一度立ったらどう?』
じゃじゃ馬娘の言う事を聞くのは癪だが、座りすぎて尾てい骨が
とても痛いし、そうするか。
その立ち上がった刹那、僕はポケ怪物トレーナーよろしく目の前が真っ白になった。
鼻の前を珈琲の匂いが通る。その匂いは鼻孔を通り僕の頭を覚ます。
目の前には
[お ぉ ! お ぬ し は 先 ほ ど の 小 娘 で は な い か ....▼]
...........................................................................................................................
って一人ドラクエごっこしてもわかんないか
「水野はなにが言いたいの?」
気づいただろうか、僕はここまで一言も口をきいていない
そう! 口 を き い て い な い ! !
そんな中で一人、彼女は喋っていたのだ。図太い神経だな
僕なら多分帰ってる。
「はぁ?ここまで言っても、わからないの?!」
いや、だって急に山形嫌いって聞かれても...
枝豆をペーストにして砂糖ぶち込んだ物は苦手に決まってる
「そんなじゃ、地元の事レポートにできないじゃん!」
あっ、そう言う事か
「今更気づくな!!」
いやぁ、お恥ずかしい
「それで、地元のなにをレポートにするの?
もしかして、ずんだ餅でもレポートに書くつもりか?」
嫌だ。あれ苦手なんだよなぁ
「え?あぁ、それもいいね!
お母さんか、おばあちゃんに聞けば教えてくれるし!
却下
「却下」
断固拒否する。
「えぇ〜....楽そうなのに...」
落胆する彼女は、すこし可愛らしかった。
頬杖をつき、とっても甘そうな脂肪と砂糖の塊に突き刺さったストローを飲む仕草は
雑誌に乗ってもいいものだ。あれ?なんでココまで賞賛してるんだ。僕は
突如、ケータイの音が僕を思考の海から救い出す。
ただいま
#include <stdio.h>
int main (void){
printf("hello world!!")
}
差出人 友達様()
件名 めっちゃ女神なんすけどwww
宛先 朕
本文 めっちゃ女神www
url見てみろwww
→http://venus.funagata.info/
一昔前に流行ったアフェリエイトかよ
「あぁ、ごめん
ちょっとメール来ちゃった」
このメール一体なんだろうか
「みなくていいの?」
「え?あ、うん。ごめん。ちょっと見るわ」
えーっと...なんだこれ?...土偶...?
なになに.....?
「女神?」
土偶が女神?どういう時代だ。クビレぐらいしか評価点ないわ。
「え?女神って....?」
「いや、メールの記事。縄文の女神だってs..
「それだ!!!!」
なにがだ。
「それって最近発掘された土偶でしょ?」
「そうだけど...」
水野文...貴様は本当に華の女子高生か...!?
バービー人形にリカちゃん人形ならまだしも...土偶って....
JK的にどうなんだ....
少し睡魔が...続きは頑張りますので....
ノシノシ
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