雪ノ下「キングダムハーツ?」 (39)
八幡「……」ニヤニヤ
雪ノ下「…ニヤニヤしながら携帯を見ないでくれるかしらキモ谷君。正直言って気持ち悪いわ」
八幡「え、そんなにニヤついてたか俺?」
雪ノ下「ええ…そんな顔で外に出たら通報されるわよ。…ああ、ごめんなさい通報されるのは普段と一緒だったわね」
八幡「…普通にしてても通報されるのかよ。そういえばあの時も……」
雪ノ下「ごめんなさい。あなたのトラウマをいちいち聞くほど私は暇じゃないの」
八幡「本読んでるだけじゃねえかよ」
雪ノ下「ええ。本を読むのとあなたのどうでもいい話を聞くのとではどちらが有益なのか明白でしょ?」首カシゲ
八幡「可愛い顔してえげつねえことを言ってくんな」
雪ノ下「……それで何を見てそんな下卑た顔していたのかしら?」
八幡「ああ。俺が好きなゲームのPVを見てたんだよ。…ほれ」ケータイ
雪ノ下「PVを見て満足するのではなく直接買って経済に貢献したらどうかしら?あなたのような人間でも少しくらい役に立つかもしれないわよ」ドレドレ
八幡「…真顔でそんなこと言うな。傷ついちゃうだろ。それにそのゲームは続編物でまだ発売されてないから買おうにも買えないんだよ」
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雪ノ下「…………比企谷君」
八幡「あ?」
雪ノ下「このPVに出ているキャラクターは、ディスティニーシリーズのドナダさんとグフィさんかしら?」
八幡「ん?ああ、そうだが」
雪ノ下「この二人が出ているということは、もしかしてパンさんも?」
八幡「まあ、出番は相当少ないけどな。」
雪ノ下「比企谷君。今すぐこのゲームの詳細を教えなさい。部長命令よ」
八幡「お、おう。お前がゲームに興味を持つなんて意外だな」
雪ノ下「勘違いしないで。私は部長として部員が人の道にそれるようなゲームをしていないか確認するために聞いているの。ディスティニーシリーズのキャラクターが出てるというだけでその心配はないとは思うけれど、それでもあの下卑谷君が好きというゲームだもの、奉仕部部長として確認する義務があるわ」
八幡「そこまで信用がないんですか…泣いちゃうよ俺?泣くぞ」
雪ノ下「細かいことは良いから早くこのゲームについて教えなさいノロ谷君」
八幡「俺にとっては細かくないんですが……そのPVのゲームはキングダムハーツってゲームだ」
雪ノ下「キングダムハーツ?」
八幡「ああ、アクションRPGでFFっていうゲームとディスティニーがコラボしたゲームだ」
雪ノ下「先ほど続編物と言っていたけれど、どれくらい続いているものなのかしら?」
八幡「今はメインで2作だな。他にもサブストーリー的なものを含めれば全部で7作品くらい出てるな。ちなみにさっきのPVは3作目だ」
雪ノ下「結構出ているのね」
八幡「ああ。キングダムハーツは色んなゲーム機で出すから発売されるたびに新しい機種を買わなくちゃならなくて苦労したもんだ」
雪ノ下「あなたの過去なんてどうでもいいわ」
八幡「…なんでいちいち棘刺すような物言いなんですかね?…まあ今ではPS3が1台あれば全てプレイできるがな」
雪ノ下「そうなの?」
八幡「キングダムハーツ自体が昔の作品だからな。今の時代に合った機種でも遊べるようにHD化していくつかの作品をまとめて売ってんだよ」
雪ノ下「そう。勿論、比企谷君はそのPS3版も持っているのよね?」
八幡「キングダムハーツの1ファンとして当然だろうが」ドヤ
雪ノ下「そんなに胸を張って言うことの程でもないわね。…さて」ガタっ
八幡「あん?もう部活終わりなのか?」
雪ノ下「ええ。もうこんな時間ですし、今日は終わりにしましょう」
八幡「…もうこんな時間か。んじゃお疲れ」
雪ノ下「待ちなさい」
八幡「なんだよ?もう終わりなんだろ」
雪ノ下「いくらディスティニーキャラが出ているとはいえ、あなたが好きなゲームだもの。下卑たゲームという可能性は否定できないわ」
雪ノ下「だから、この私の目でそのゲームを見ないと気が済まないわ」
八幡「そーですか。だったら今日の帰りに買えばいいだろ」
雪ノ下「自慢じゃないけど私はゲームに疎いの。いちいちゲーム機から揃えていてはすぐにパンさんを確認で…いえ、すぐにそのゲームが下卑たものかどうか確認できないわ」
八幡「ごまかせてないからな?…じゃあどうやって確認すんだよ」
雪ノ下「簡単なことよ。私が比企谷君の家に行ってプレイすればいいでしょ?」
八幡「……は?」
あ、KH3Dの存在忘れてました。
申し訳ない。適当に補完しといてください…
小町「あー!!雪乃さん!どうしたんですか?」
雪乃「こんにちは、小町さん。いきなり押しかけてごめんなさい。今日は奉仕部部長として部員が人の道を外れてしまっていないか確認しにきたのよ」
小町「…ごみぃちゃん。また何かしたの?」
八幡「いや何もしてないぞ。ただ雪ノ下はキングダムハーツをやりにきただけだ。あと雪ノ下は誤解を生むような発言はすんな」
雪ノ下「あなたに指図される筋合いはないわ。それと私はゲームをやりにきたのではなく、確認をしにきただけよ」
小町「あーキングダムハーツですか!小町も好きですよあのゲーム!まあもっともごみぃちゃんがやっているのを後ろから見ていただけですけど!」
雪ノ下「小町さんがそういうなら下卑たゲームではないということね」
八幡「まあそういうこった。どうする帰るか?いや帰ろうぜ」
雪ノ下「言ったはずよ。私はこの目で確認すると言ったの。早くゲームがあるところまで案内しなさい」
小町「そうだよお兄ちゃん!わざわざ来てくれたんだから!」
八幡「…はあ、わかったよ。ゲームは俺の部屋にあるがいいか?」
雪ノ下「比企谷君の部屋にTVがあるの?
八幡「まあな。まあTVじゃなくてモニターだけどな」
雪ノ下「…いいわ。言っておくけれど私に変なことしたら即通報するわよ」
八幡「だれがするか!…まあいい。こっちだ」
小町「ごっゆくりーー!」
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え?続きわ...