恭介「チーム名は、そうだな……リトルバスターズでどうだろう?」
さやか「ちょ、ちょっと恭介、急にどうしたの?熱でもあるの?」
恭介「ん?熱はないよ?」
さやか「じゃあなんで野球?体もまだ治ってないし、リハビリにしたってハードすぎると思うけど」
恭介「別にバンドでもいいよ。バンド名はリトルバスターズで」
さやか「いや、そうじゃなくて」
すまん、限界だ。後は頼ん……だ(ガクッ
さやか「何で急にそんな事言い出したのよ?」
恭介「実はね、僕と同じ名前の人がつい最近この病院に入ったんだ」
さやか「え、うん」
恭介「なんとなく親近感湧くだろ?名前が同じだとさ」
さやか「まぁ、うん」
恭介「それで、話をしてみたんだ。そしたら、その人がまた面白い人でさ」
さやか「へえ。その人、病室はどこなの?」
恭介「ん、会いたいのかい?」
さやか「まぁ、ちょっと」
恭介「それじゃ、僕も一緒に行くよ」
さやか「そう?それじゃ一緒に行こっか」
リトルバスターズの病室
恭介「おっ、上条じゃないか」←頭と右手に包帯
恭介(以下上条)「こんにちは、棗さん」
さやか「えっと、こんにちは」
恭介「ん?なんだ上条、今日は彼女同伴か?」
さやか「えっ///」
上条「あはは、違いますよ。幼馴染です」
さやか「そ、そうですよ!っていうか恭介、紹介してよ」
上条「ああ、ごめん。えーと、こっちの人は棗恭介さん。最近、バス事故にあって入院してるんだ」
恭介「棗恭介だ、よろしく」
上条「それで、こっちの子が美樹さやか。僕の幼馴染です」
さやか「美樹さやかです、よろしく」
恭介「それで、幼馴染を連れてきてどうした?言っておくが、女の子の幼馴染を自慢しようと思ったのならそれは大失敗だ。何故なら幼馴染程度、俺にもいるからだ!!」
さやか(どうしよう、面白いっていうより変な人だよ。顔はイケメンなのに)
上条「いや、さやかが棗さんに会いたいって言っていたので、連れて来たんです」
恭介「俺に?ほう……」
さやか「え、いや、あの、恭介に友達が出来たんなら、あたしとも友達になれるかなぁ、なんて?」
恭介「ふむ……時にお前、野球に興味はあるか?」
さやか「はい?」
上条「さっき言っただろ?この人は野球チームの一員なんだよ」
さやか「あー……いや、そこまでは言ってなかったはずだけど」
恭介「俺の事なんてどうでもいい。どうなんだ?野球に興味はあるか?」
さやか「仮に興味があったとして、それだとどうなるんですか?」
恭介「マジか!よし、なら今から入団テストを……あだだだだっだだだっっ!?」
さやか「!?」
上条「だ、大丈夫ですか棗さん!?」
恭介「ぐぅっ……ちくしょう、右腕を負傷していた事をすっかり忘れていたぜ……っ!」
さやか「いや、包帯巻いてるのに!?」
恭介「いいか、さやか。男はみんないつまでも少年の心なんだ!!」
さやか(めちゃくちゃいい顔で言われちゃったよ……)
上条「さすが棗さん、いいこと言いますね!」
恭介「至極当然の事だ!!」
さやか「はぁ……?」
コンコン
恭介「おっ、鈴と理樹か?入っていいぞ」
ガチャリ
理樹「お邪魔します」
鈴「ん?なんか知らん奴がいるぞ」
さやか「え、あ、えーっと……」
上条「こんにちは、理樹さん、鈴さん」
理樹「うん、こんにちは上条君。それと、えっと……」
さやか「あ、さやかです。美樹さやか」
理樹「さやかさん、ね。初めまして」
―――自己紹介省略―――
鈴「バカ兄貴に会いたいなんて言う奴がいるとは驚きだ……」
さやか「あ、あはは、ほんの出来心と言うか何と言うか……」
恭介「おい、バカ兄貴とは御挨拶だな鈴」
鈴「うっさいボケ」
さやか「恭介、知らないウチに知り合いたくさん増えてたんだね……」
上条「まぁ、一応ね。歳の近い人が病院にいるなんて、珍しいからさ」
恭介「ちなみに、他にも入院してる奴らがいる。みんなリトルバスターズの一員だ」
さやか「リトルバスターズ?」
上条「それもさっき話したよね。野球チームの名前」
さやか「いや、だからそこまでは話してないよね!?っていうか、名前まんまパクるつもりだったの!?」
上条「失礼な。モチーフと言ってくれ」
さやか(何が何だか……)
寝る
乗っ取り大歓迎よ
誰も書かないようだったら不定期更新でチマチマ書く可能性が微レ存
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