蘭「コナン君! 危ないッ!!」(34)
コナン「ぇ……!?」
<ドゴォオオオオオオオオオンッッッ!!!!!>
コナン「……!!」
<グシャッ……グチャグチャ……!!>
<……> <……> <……>
コナン「……ら……ん……?」
<ブウウウウウウウウウウウウウン……!!>
<……おいおい……> <……やばいだろあれ……>
<キャー! ひき逃げッ……! ひき逃げよぉ!!>
<きゅ、救急車だッ!! 誰か早く救急車をッ!!!!>
コナン「……ははっ……嘘だろおい……」
コナン「……こんなことが……現実に……」
コナン「うあ……うああああああああああああああああ!!!!!」
2012年11月26日、忘れもしない――蘭が死んだ日。
小五郎「……」
目暮(……毛利……)
目暮「……オホン……」
目暮「警察は今、事件として捜査を進めているところだ……」
目暮「れっきとした……殺人事件としてな……」
その翌日、探偵事務所へとやって来た警部が静かに言う。
どうやら、蘭を殺した犯人はまだ捕まっていないらしい。
小五郎「……」 英理「……」
目暮「高木……2人に捜査状況を……」
高木「は、はい……ひき逃げ犯が使用したトラックは――」
高木「現場からおよそ10km離れた河川敷に捨てられていました」
高木「車のナンバーと車検証から、所有者を調べたところ――」
高木「持ち主は米花町で酒店を経営している、小嶋元次さん32歳」
高木「今のところ、容疑については否認しています……」
高木「我々も、《北海道の旅館にいた》という彼のアリバイを信じ――」
高木「その裏も取れたことから、彼の犯行は不可能と判断しました……」
英理「……他に手掛かりは? 例えば車の中の痕跡とか……」
佐藤「それが……指紋は全て、小嶋氏のものしか確認できなかったんです」
佐藤「おそらく犯人は、警察にトラックが押収されるのを予想し――」
佐藤「手袋等の準備を済ませてから、犯行に及んだと思われます……」
英理「……犯行って……まるで蘭が、故意に轢かれたような言い方ね」
目暮「ええ。我々は、犯人が初めから人を轢く気だったと予想しています」
目暮「数多くの目撃証言やトラックの鑑識結果によると――」
目暮「犯人は引く瞬間、ブレーキを掛けるどころか、加速したそうですから」
小五郎「……」
英理「……ちょっと。あなたもいい加減、何か言ったらどうなのよ……?」
英理「落ち込むのは、犯人を捕まえてからって、昨日決めたじゃない……」
小五郎「……」
英理「……もう……そんな顔……しないでよ……」グスッ
――
◆同刻://阿笠邸◆
コナン「……」
博士「……新一……」
コナン「……灰原。奴らの目的は何だ……?」
灰原「……ぇ……?」 <バンッッッッッッ!!> 灰原「!」
コナン「しらばっくれんなッ!! もうとっくに分かってんだよッ!!」
コナン「黒の組織の目的が……《死者を生き返らせる事》だってのはなッ!!」
灰原「……ッ!?」
コナン「教えろ灰原!! どこに行けば奴らに会える!!?」
コナン「どこに行けば……蘭を生き返らせることができんだよッ!!?」
灰原「く、工藤君……落ち着いて……!」
コナン「バーロォオオ!! 冷静になれるわけねーだろッ!!!!」
コナン「分かってんのかテメェ!? 蘭が……!!」
コナン「あの蘭が……死んじまったんだぞッ!!!」
灰原「……辛いのは分かるわ……」
灰原「私だって……最愛の人を亡くしたもの……」
博士「……哀くん……」
灰原「でも……目を覚まして工藤君」
灰原「あなたは私なんかより、ずっと強い人……」
灰原「だから現実逃避なんてしちゃだめ……」
コナン「……現実逃避だと……!?」
灰原「そうよ! 死んだ人間は、絶対に生き返らない!!」
灰原「分からないの!? 今あなたに出来ることは何!?」
灰原「彼女を殺した犯人を、追い詰めて、捕まえることでしょ!」
灰原「もし彼女が生きてたら、彼女もきっとそう言って――」
コナン「ざけんなッ!! オメェに蘭の何が分かんだよッ!!」
灰原「……ッ!」ビクッ
コナン「……お前に……蘭の何が……!」
灰原(……工藤君ッ……)
コナン「……もういい……」
コナン「……2人とも……邪魔したな……」
<……ガチャン……>
灰原「……」
博士「……」
灰原「……まるで別人ね……」
博士「……ああ……でも仕方あるまい……」
博士「好きだった幼馴染が、こんなことになってしまったら……」
博士「正気なんて、保ってられんじゃろ……」
灰原「……」
博士「しかし新一の奴、本当に蘭君を生き返らせるつもりじゃろうか?」
灰原「……ええ……あの様子だと、どうやらその気みたいね……」
灰原「でも無理よ……確かにaptx4869は、死者蘇生を目指した薬だけど――」
灰原「その開発責任者である私が組織に戻らない以上――」
灰原「薬の開発は、絶対に進まないもの……」
――
◆その頃://帝丹小学校/1年b組◆
モブa「やーいやーい! 犯罪者の息子ぉ^^」
元太「……」
モブb「おいやめとけって! 殺されるぞマジで^^」
モブc「そうそう! だってコイツ、犯罪者の息子だもん^^」
歩美「もう! 何回言ったら分かるの!」
歩美「元太君のお父さんは犯罪者なんかじゃないって言ってるでしょ!!」
光彦「そうですよ! 元太君の家族は昨日、北海道旅行に行ってたんです!」
光彦「完璧なアリバイがある以上、犯行が不可能なことは自明じゃないですか!」
モブd「んなの関係ねーよ! 犯罪者の息子の友達^^」
モブe「おいやめとけって! 犯罪者菌が伝染るぞマジで^^」
モブf「そうそう! だってコイツら、犯罪者の息子の友達だもん^^」
元太「くっ……おめぇらいい加減にしろよ!!」
元太「歩美や光彦まで馬鹿にしやがって……全員ぶっ殺してやる!!」
モブg「う、うわー。犯罪者の息子がキレたキレた^^」
モブh「やっぱ血だねぇ。犯罪者の息子は犯罪者だコレ^^」
元太「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
<ボカッボカボカッ!!>
<ガラガラ>
小林「皆さんおはよ……ちょ、何やってるの!?」
小林「2人とも今すぐやめなさい!!!!」
元太「何でだよ!! コイツらが悪いんだよ!!!」
元太「コイツらが……コイツらが……」グスン
元太「うああああああああああああああああああ!!!!」
小林「こ、小嶋君……(やっぱり昨日の事件のことが……)」
モブi「ハハッ泣かすなよ。犯罪者の息子の涙で床が汚れるじゃん^^」
小林「コラッッッッ!!! 何てこと言うの!!!」
歩美「……元太君、今日はもう帰ろ……」
光彦「そうですよ。こんな腐った場所にいたって、仕方ありませんからね……」ニヤリ
――
◆その頃://都内某所◆
コナン「#969#6261」
奴らのボスのメールアドレス。
灰原曰く、絶対に開けてはならない《パンドラの匣》。
だが、奴らの仲間になるには、奴らに近づかなきゃならない。
故に俺は、俺の知る組織の情報を全て、メールの本文に記した。
そう――奴らに近づくために、酷いことを書いたのだ……。
【――送信完了――】
コナン(絶対に蘭を……生き返らせてみせる……)
<prrrrrr♪ prrrrrr♪>
コナン「……」
返って来たメール。
開封する指は、意外にも冷静だった。
【本文】
我々のことをここまで調べあげたとは、中々出来る奴だ。
よかろう。シェリーを連れて来さえすれば、貴様も仲間にしてやる。
今日の夕刻5時、○○倉庫に遅れずに来い。部下を待たせておこう。
コナン(よし……かかった……!)
コナン(あとはそう。灰原さえ上手く騙せば……)
コナン(俺は晴れて、奴らの仲間に……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
灰原「ホントは私……あなたとお似合いの、18才よ……♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コナン「……」
……ははっ……今更だが、俺ってひでー奴だな……
……信頼し合ってた相棒を、敵に売るなんてよ……
コナン「……」
……でも……蘭を救うには犠牲が必要なんだ……
……仕方ないことだとして、割り切るしかないんだ……
コナン(……ん?)
園子「ひっく……ぐすん……」
コナン(あれは……園子……)
園子「あ……がきんちょ……」グスン
コナン「……」
園子「アンタ……アンタを助けたせいで蘭が……」グスン
コナン「……」
園子「長生きしなかったら……承知しないわよ……!」グスン
コナン「……」
……アイツの死は……失うモノが多すぎた……
……だから絶対に、取り戻さなきゃいけねーんだ……
……それが、何かを失うことになっても……
……自分を、捨てることになっても……
……絶対に……
――
◆6時間後://警視庁/死体安置室◆
千葉「んーふふーんふー♪」
千葉「……ん?」
千葉「あ、あれ!? そんな馬鹿な……!!」
――
◆同刻://警視庁/捜査一課◆
<ガチャッ!!>
千葉「た、大変です警部!! 死体が……」
千葉「蘭さんの死体が無くなってます!!」
目暮「な……何ぃぃッ!?」
目暮「蘭君の葬儀は明日のはずだろう!?」
目暮「誰が勝手に運んでいいなんて言ったんだ!?」
千葉「あ、その……す、すぐに調べます!」タタタ
目暮(どうなってるんだ、まったく……)
<ガチャッ!!>
千葉「け、警部……死体の管理記録によると、蘭さんは……」
千葉「蘭さんの死体はまだ……霊安室にあることになっています……」
目暮「……何……だと……?」
千葉「で、ですから……蘭さんの死体は、何者かによって……」
佐藤「……盗まれた……」
目暮・高木「「……!」」
佐藤「そう言いたいんでしょ? 千葉君」
千葉「は、はい……おそらくそうかと……」
目暮「バカモノォッッッ!!!! 何が、おそらくそうかとだッ!!」
目暮「だったらつべこべ言ってないで、今すぐ署内の目撃者を探せ!!」
目暮「これ以上、犯人に舐めたマネをさせるなッッ!!!」
千葉「は、はい!!!!」
高木「そ、そういえばさっき……怪しげな清掃員達が署内にいたような……」
千葉「……清掃員……?」 高木「ああ。あと……コナン君もその側に……」
目暮「おい高木……何故それを早く言わない……」
高木「いや……まさか死体が盗まれるなんて、夢にも思わなくて……」
目暮「……」 高木「……」 佐藤「……」 千葉「……」
目暮「もしかすると……死体を盗んだのは、その清掃員達かもしれん……」
目暮「おい千葉。今すぐその清掃員をここに呼んでくるんだ!」
千葉「は、はい!! 只今!」タタタタ
目暮「ワシらは警備室に行って、監視カメラの映像を見に行くぞ!」
――
◆同刻://警視庁/警備室◆
目暮「……なんだこれは……」
視界に入った警備員達は、全員横たわっていた。
一人は死んだようにスヤスヤと眠り、
その他は、頭に何かをブツケられた跡がある。
高木「警部! 鍵が……マスターキーが無くなっています!!」
佐藤「監視カメラの録画も……2時間前に切られてますね……」
目暮「な、なんだと……!」
佐藤「やはり高木君の言う清掃員の仕業でしょうか……」
目暮「うむ……断定はできんが、可能性はある……」
目暮「まぁそれは、この警備員達を起こせば分かることだろう」
高木「大丈夫ですか! 警備員さん! 起きてください!」
警備員a「ん、んぅ……あ、刑事さん……」
高木「ああ、良かった……一体、誰にやられたんですか?」
警備員a「ボ、ボウズです……メガネを掛けたボウズに、サッカーボールで……」
目暮「おいおいそれって……」 佐藤「……コナン君!?」
高木「いやコナン君って……確かに署内にはいましたけど……」
佐藤「そ、そうよね……あの子が蘭ちゃんの死体を盗むなんて……」
目暮「何を馬鹿なことを言ってるんだ。十分考えられる話じゃないか」
佐藤・高木「「えっ……?」」
目暮「コナン君は頭がキレると同時に、まだ子供なんだ」
目暮「慕っていたお姉さんを我々から取り戻そうとしたって――」
目暮「何ら不思議ではないだろう……」
<ガチャッ……!>
千葉「警部! 例の清掃員を連れてきました!」
目暮「おお、早かったな」
清掃員「わ、私は死体なんて盗んでませんよ!」
清掃員「何でそんな悪趣味なこと、しなくちゃいけないんですか!!」
高木「しかし先程あなたは、メガネの少年の側にいましたよね?」
高木「その少年に死体を運ぶのを手伝って欲しいと頼まれたんじゃないですか?」
清掃員「そんなこと頼まれてませんよ! 確かに少年とは話をしましたけど――」
清掃員「警備室がどこにあるのか聞かれただけで、他には何も……!!」
高木「……」 佐藤「……」 目暮「……」 千葉「……」
高木「(警部……この人、嘘をついてるようには見えませんけど……)」
目暮「(高木……小学生が一人で死体を運べると思うか?)」
高木「(いや……無理だと思います……)」
目暮「オホン。取り敢えず取調室に行きましょうか。話はそれからということで」
清掃員「ええええええええええええええええ」
――
◆その頃://小嶋家◆
歩美「元太君……元気出して」
光彦「そうですよ。事実として元太君のお父さんはやってないんですから」
元太「……ああ……」
光彦(そう。ひき逃げ犯は君の父親ではなく――)
光彦(――この僕なんですからねッ!!)ニヤリ
フフフッ……計画は、概ね順調に進んでいます。
まぁ本当は、コナンを轢くつもりだったんですけど……
あのホーンヘッドが……余計なことをしてくれたせいで……畜生……
歩美「……光彦君、どうしたの?」
光彦「あ、いや。何でもありませんよ。ハハッ」
まぁ別にかまいませんけどね。コナンが学校から消え去り、
元太が皆から虐められるという点だけを見れば、
僕の《歩美ちゃん・灰原さんゲット作戦》は順調なんですから。
光彦「ククク……hahahahahaha!!!」
――
◆その頃://阿笠邸◆
<prrrrrr♪ prrrrrr♪>
博士「もしもし。阿笠ですが」
コナン《博士……灰原はいるか?》
博士「し、新一! 今どこにいるんじゃ……!?」
コナン《俺は、灰原がいるかどうか聞いてるんだよ》
博士「……ッ」
博士「……哀君なら地下にいると思うが……」
コナン《そうか。なら代わってくれ》
博士「えっ……?」
コナン《いいから代われっつってんだよ!!》
博士「あ、ああ……ちょっと待っとれ……」
灰原「……もしもし」
コナン《灰原か?》
灰原「ええ……どうしたの急に?」
コナン《いや、お前に一言言いたいことがあってな》
コナン《一度しか言わねぇから、ちゃんと聞いとけよ》
灰原「……何よ……改まっちゃって……」
コナン《好きなんだ。お前のことが、地球上の誰よりも……》
灰原「……ぇ……」
コナン《……》
灰原「……」
コナン《……》
灰原「……ちょ、ちょっと……何の冗談……」
コナン《バーロー。冗談でこんなこと言えるかよ》
コナン《正真正銘、俺の正直な気持ちだ》
灰原「……」
コナン《……》
灰原「あなた……どういう神経してるの?」
灰原「彼女のことが好きだったんでしょ?」
灰原「なのにその彼女が亡くなった途端、別の人間に告白?」
灰原「冗談じゃないわ! 私をナメないで!」
灰原「あなたがこんな薄情な男だとは思わなかったわ!」
コナン《待ってくれ灰原……! 薄情なのは認める……!》
コナン《でも俺は……自分の気持ちに嘘だけはつきたくないんだ……!》
灰原「……!?」
コナン《確かに、今まで数え切れないくらいのチャンスがあった……!》
コナン《蘭に告白しようと思えば、簡単に出来たと思う……!》
コナン《でも俺は告白しなかった! 何故だか分かるか!?》
コナン《それは近くにいつも……オメェがいたからなんだ……》
灰原《……》
コナン「別に今すぐ返事してくれってわけじゃない……」
コナン「だからせめて……もう一回だけ考えてみてくれ……」
灰原《……》
コナン「5時に○○倉庫で待ってるから……」
<ピッ……>
コナン「……ふぅ」
コナン「これで来てくれたらいいけど……」
???「……」
――そして、その時はやってくる。
――
◆17時00分://○○倉庫◆
灰原「……工藤君……」
コナン「灰原。来てくれたんだな……」
灰原「ええ……でもお望みの答えは返せないと思うわ……」
コナン「……」 灰原「……」
コナン「そうか……それは残念――」
コナン「――なんてな」ニヤリ
灰原「……ぇ……?」
ジン「クックック。会いたかったぜ……シェリー」
灰原「ジ、ジン……!? まさか工藤君……あなた……!!」
コナン「ああ。悪いな灰原。これからもお互い頑張ろうぜ」
コナン「……組織の仲間としてな」ニヤリ
灰原「ッ!?」
ジン「ウォッカ! シェリーを捕らえろ!!」
ウォッカ「へい兄貴。まかせてください!」
<ギュッ>
灰原「ぃや……あ……離して……!!」
ウォッカ「クックック。誰が離すかよ。やっと見つけたっていうのに」ベタベタ
灰原「ッ……!!」
ジン「おいウォッカ。あまりベトベト触るな」
ウォッカ「あっ、すいやせん。兄貴……」
ジン「フン。まぁいい……それより《工藤新一》とか言ったな……」
???「」ピクッ
ジン「あの夜、殺したつもりだったが、まさか体が小さくなっていたとは……」
コナン「ああ。当時は俺も正直驚いたぜ。もう慣れたけどな」
ジン「そうか……フッ。お前とはもっと話がしたかったぜ……」
コナン「……何?」
ジン「決まってるだろ。貴様はここで用済みという意味だ」
ジン「シェリーさえ戻ってこれば、こちらとしては十分なんでね」
<カチャッ>
コナン(クソッ……拳銃! やはり一筋縄にはいかなかったか……)
コナン(……ならばこっちも……)
ジン「どうした小さな名探偵。まさか本当に仲間になれるとでも思っていたのか?」
コナン「フッ……まぁあわよくば、そうあって欲しかったけどな……」
<カチャッ>
ジン「……!?」
ジン「ほう……中々いいモンを持ってるじゃねーか」
コナン「たりめーだろ。警視庁の武器庫から盗んだ超一級品だぜ?」
コナン「テメェの玩具とは比較対象にもならねーって」
ジン「フッ。だがモノは良くても腕が悪けりゃ話にならねーがな!」カチャ
コナン「心配ご無用。16の時、ハワイで親父に教わったからよ!」カチャ
<ズキューーーーーーーーーーーーーーンッ!!>
<スパーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!>
コナン「……へ……?」
ジン「……なっ……貴様は……?」
???「……やっぱりコナン君が新一だったのね……」
蘭「もう。何でもっと早く言ってくれなかったのよ!」
コナン「な、何で蘭が……ていうか今銃弾……」
ジン「あわわ……」 ウォッカ「ひぃっ……!」
蘭「ハッハーン。コイツらが新一を小さくした張本人ってわけね……」ニヤリ
ジン「おい待て。戦うなら銃で正々堂々と……!」
ウォッカ「そ、そうだ! 素手は卑きょ――」
蘭「はぁあああああああああああああああああああ」
<バキッ!! ゴキッ!! ドンッ!! ボカボカッ!!>
ウォッカ「……ぐぁ……」バタッ ジン「……あぁ……」バタッ
蘭「イェーイ♪」
コナン「蘭……お前……トラックに轢かれて死んだんじゃ……」
蘭「フフッ。もうやだ新一ったら♪ 私、空手で都大会優勝したのよ?」
蘭「あの程度で死ぬわけないじゃなーい♪」ニコニコ
コナン「あの程度っておま……」
蘭「ていうか最悪よね。みんな勘違いしちゃったのか知らないけど」
蘭「生きた人間を霊安室に放置するなんてさ」
コナン「いや……だってお前あの時……心臓が止まって……」
蘭「心臓? フフッ、馬鹿ね。そんなのいらないわよ」
蘭「全身に血を送りたきゃ、血管の筋肉を動かせばいいだけだもの♪」ゴキゴキ
コナン「あわ……あわわわわわ」
蘭「ていうか新一……心臓が止まってるの知ってるってことは……」
蘭「私のむね……触ったんだよね?///」
コナン「……へ……?」
蘭「責任……とってよね……?///」
コナン「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」
蘭「あっ、こら。待ちなさい新一ぃいいいいい!!!!」ドタドタドタ
蘭「ぜっっっっったい逃がさないわよぉおおおおおおお!!!!」ドタドタドタ
コナン「ぎゃあああああああ助けてくれええええええええ!!」
コナン「やっぱヒロインは灰原一択だぁあああああああああああ!!」
コナン「灰原ぁああああああああああああああああああああ!!!」
灰原(しーらない)
~完~
このSSまとめへのコメント
とりあえず…光彦死ね
なんだこれ。みつひこも欄も死なないのかよ
なんだこれ。みつひこも欄も死なないのかよ
光彦が蔑まれた挙句、悲惨な死に様を晒してないので、改編を要求します。