オヤカタ「さあ!行きますよ!ザーボンさん!ドドリアさん!」 (13)


【魔塔126階(改築中)にて……】


オールテレーンクレーン「私がザーボンだ!」

ブルドーザー「いいや、我がザーボンだ!」

オールテレーン「フン!貴様にはドドリアが相応しい!」

ドーザー「いいや、貴様こそがドドリアだ!」


ディスクグラインダ「……あいつら何やってんの?」

マイナスドライバー「この部屋で騒がれると、作業効率が下がります」

ファン「バールちゃん、何か知らない?」

バール「あー、なんでもー……」


【回想開始……】


【一時間前、どこかの回転寿司チェーンにて】


オヤカタ「団団長、ブルドーザー。今日はよく戦ってくれた」

オールテレーン「当然だ。騎士団団長なのだからな」

ドーザー「我の力があれば、あのような戦いで敗れるはずもない」

オヤカタ「褒美と言っては何だが、好きなだけ食べてくれ。俺のおごりだ。回転寿司で悪いが」

オールテレーン「構わん。安い店の味も悪くない」

ドーザー「我が支配するやもしれぬ土地で、民がどのような物を食しているか、興味深い」

オヤカタ「そうか、それはよかった(ホッ……)」


オールテレーン「それにしても混んでいるな、中々繁盛しているようだ」

ドーザー「ふむ、少し我の力を……」

オヤカタ「やめなさい。今はその力を使う時じゃない」


店員「三名様でお待ちの……ふ、フリーザ様!?」

オールテレーン「……いるんだよな、こういうの書く輩」

ドーザー「……そうだな、なあオヤカt」


オヤカタ「さあ!行きますよ!ザーボンさん!ドドリアさん!」

オールテレーン「」

ドーザー「」


【回想終了……】


グラインダ「何やってんの、あのオヤカタは……」

マイナス「まるで子供ですね」

ファン「……それで、ああやってドドリアの押し付け合いをしているわけね」

マイナス「まるで子供ですね」


オールテレーン「貴様の方が、見た感じがドドリアっぽいだろう!」

ドーザー「ふん!貴様の三下っぽさ、ドドリアにふさわしいぞ!」

オールテレーン「貴様!私が三下だと!?」


マイナス「……本当に子供ですね」

バール「あー……だるいからマジ、他の部屋でやってほしいわー……」


ヘビーポンププライヤー「ねえねえ、団長ちゃん、ブルドーザーちゃん!」

オールテレーン「ん?改築班班長か」

ドーザー「我に何の用だ?」

ポンプラ「こんなところで何してるの?今は改築中だよ?」


ファン「ああっ!よく聞いてくれたわ班長!」

バール「ホント、二人を追い出して欲しいわー……頼むわー……」


オールテレーン「おお、そうだったな……」

ドーザー「この部屋に来た目的をすっかり失念しておったわ」

ポンプラ「目的?」


オールテレーン「改築班班長、聞きたいことがある」

ポンプラ「えっ?なになに?」

オールテレーン「私とブルドーザー、どっちがザーボンっぽくて、どっちがドドリアっぽいか?」

ドーザー「我のほうがザーボンっぽいだろう?そうであろう!?」

ポンプラ「んーとねー……」

オールテレーン(ドキドキ)

ドーザー(ゴクリ)


ポンプラ「ブルドーザーちゃんがドドリア!」

ドーザー「うわああああああああああああ」

オールテレーン「やったぜ。」


ファン「なるほど、他の建姫の意見を聞きに来たわけね」

マイナス「それなら詰め所でもできます。非効率的です」


オールテレーン「フフフ、これで私がザーボンのようだな!」

ドーザー「……い、いや、まだ結論を出すには早い!他の四人にも聞いてみねば!」

オールテレーン「……ふむ、一理あるな。だが結論は同じだぞ!」


グラインダ「げえっ!矛先がこっち向いた!」

バール「ホントだるいわー……やめてほしいわ……」


オールテレーン「改築班の皆!聞きたいことがある!」

ドーザー「我とこやつ、どちらがドドリアだ!?」


グラインダ「……どっちかというとブルドーザーさん」

マイナス「ブルドーザーさん」

ファン「ブルドーザーさんかしら」

バール「どっちでもいいけど、どっちかというとブルドーザーさんだわー……」


ドーザー「うわあああああああああああああああ」

オールテレーン「成し遂げたぜ。」


マイナス「……班長。質問に律儀に答えてないで、追い出してください。非効率的です」

バール「だるいから、ホントに早く終わらせたいんだわー……」

ポンプラ「えへへ、みんなごめんね、ちゃんとやるよ」


オヤカタ「……どうだ、改築作業は終わったかー?」

ポンプラ「あー、オヤカタだー」

オヤカタ「なんだ、全然終わってないじゃないか、一体どうしt……」


ドーザー「認めぬ……!認めぬぞ……!」

オールテレーン「いい加減認めろ!貴様がドドリアだとな!」


オヤカタ「……なーにやってんだアイツら。こんなところで」

ポンプラ「ねえねえ、オヤカター」

オヤカタ「ん?どうした?」

ポンプラ「えっとね、オヤカタはザーボンとドドリア、どっちが好きー?」

オヤカタ「なんだいきなり。俺はドドリアの方が好きだぞ」

オールテレーン「……」

ドーザー「……」


ドーザー「我がドドリアだ!」

オールテレーン「いいや、私がドドリアだ!」

ドーザー「ふん!改築班は皆、我がドドリアに相応しいと言ったぞ?」

オールテレーン「貴様!先程まで認めなかったではないか!」


グラインダ「また始まった……」

ファン「今度はドドリアの奪い合いね……」

マイナス「もう、無視が一番効率的ですね……」

バール「だるいわー……」


ドーザー「我の方が、見た感じがドドリアっぽいであろう!」

オールテレーン「ふん!私の三下っぽさこそ、ドドリアにふさわしい!」

ドーザー「自分で自分のことを三下と言う騎士団団長がおるか!」


オヤカタ「まあ鳥山明の美形キャラが苦手なだけで、ドドリアもそこまでは……何やってんのあのふたり」

ポンプラ「わかんなーい」

終われ

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