~浅間山 山頂~
アスカ「マグマの中に使徒ぉ?」
リツコ「正確には使徒の幼体、簡単にいうと使徒の赤ちゃんね」
ミサト「今回の作戦ではあなた達三人のうち誰かに火山の火口の中にエヴァで入ってもらい」
ミサト「使徒を捕獲してもらいます」
シンジ「エヴァって溶岩の中に入れるんですか?」
綾波「碇君、溶岩じゃなくてマグマよ」
ミサト「大丈夫よん、エバーには相応の装備を施してるから、ジャジャーン」
アスカ「な、なによこれ~!」
リツコ「d型装備よ、これでマグマの中でもある程度活動が可能よ」
アスカ「何であたしの弐号機に装備してんのよ!」
ミサト「いや~アスカが行きたいかな~って思ったのよね~」
アスカ「あたし、こんなダサい弐号機になんて乗りたくないわよっ!」
綾波「なら私が行くわ…」
シンジ「綾波?いいの?太ったみたいで凄いダサいんだよ?」
綾波「いいの…私があれに乗ってもファンは減らないもの」
シンジ「女の子にあんな格好させられないよ!僕が乗るよ」
綾波「私が乗るわ」
シンジ「いやいや僕が乗るよ」
ミサト「なら私が乗るわよ」
リツコ「いいえ…私が乗るわ」
アスカ「え?えっ?」
シンジ「僕が乗る」
綾波「私が乗るわ」
ミサト「私が」
リツコ「私が」
アスカ「じゃ…じゃああたしも…」
一同「どうぞどうぞ」
アスカ「なんでよ!!」
アスカ「なんでさっきまで私が私がってミサトや赤木博士まで混じって取り合ってたのに!」
アスカ「あたしが手ぇ挙げた瞬間に全員あたしに譲るのよ!」
シンジ「何を言ってるんだよアスカ?日本の伝統芸能じゃないか?」
アスカ「知らないわよ!こんな伝統」
綾波「…おいしい」
リツコ「アスカ準備はいい?」
アスカ「まだ心の準備が…」
リツコ「そうできたら言ってちょうだい」
アスカ「…チッ結局あたしが行くのね…」
シンジ「アスカ…気をつけてね」
アスカ「わかってるわよ」
アスカ「それよりあんた達危ないから絶対に押すんじゃないわよ!絶対よ」
シンジ「わかってるよ、ねぇ綾波」
綾波「当然だわ…そんな危険な事するはずないわ…」
アスカ「まっ当然よね、こんなくだらない事でエースパイr…」
綾波「おっとっとドーン」
アスカ「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!?熱ちちちちちちちぃぃ!」
シンジ「やっぱりアスカは凄いや…ふりからリアクションまで完璧だよ」
~ネルフ本部~
綾波「…まだ怒っているの?」
アスカ「当たり前よ!こちとらあんたのおかげで死にかけたんだからね!」
シンジ「まあまあアスカ、綾波も反省してるし許してあげてよ」
綾波「反省…してないわ」
アスカ「なっ!このぉ!」
シンジ「ちょアスカ、暴力はダメだよ、あ、綾波も謝って」
綾波「どうして?」
アスカ「殺しかけたんだから謝って当然よ!」
綾波「あなたのあれは誰がどうみてもふりだったわ」
ゲンドウ「廊下でケンカをするな」
シンジ「と、父さん…」
冬月「何があったんだね、話してみなさい」
シンジ「実はかくかくしこしこで…」
綾波「しかじかよ碇君」
ゲンドウ「成る程、それは確かにセカンドチルドレンが悪い」
アスカ「はぁ?司令までエコヒイキするわけ?」
冬月「これ、上官に向かって…まぁ確かにレイ君にも非はあるがな」
ゲンドウ「冬月…レイが悪いとはどういう事だ…説明しろ」
冬月「レイ君だけが悪いては言っとらんよ、まだ日本の文化に馴染んでいないアスカ君が伝統芸能を知らん可能性についてだな」
ゲンドウ「言い訳は結構です…道をわかつ時のようですね」
冬月「だから…二人共悪いといっておるだろう、理解力が落ちたか碇?」
ゲンドウ「あなたは人を不快にさせる天才ですな…冬月先生」
冬月「君の顔面には遠く及ばんよ、六分蟻君」
ゲンドウ「やんのか?腐れじじい?」
冬月「なんだと?ヒゲメガネ?」
冬月「大体最初から気に食わなかったんだよコラ、なにそれ?その手袋?かっこいいの?」
ゲンドウ「うっせー将来ハゲ、てめぇ何職場で将棋うってんの?あれかっこいいの?」
アスカ「ちょっとシンジ止めなさいよ…」
シンジ「いや、いいんだ、見てて」
アスカ「いいってドンドン顔近づけて…取っ組み合いの喧嘩になるわよ」
冬月「なんだコラ」
ゲンドウ「あんだよオラ」
冬月「ああん」
ゲンドウ「おう」
二人「」ッチュ
アスカ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!」
綾波「弐号機の人落ち着いて…あれも日本の伝統芸能よ」
アスカ「ひ、ヒゲとじじいが…いやあぁぁぁぁぁぁママあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
シンジ「知らなかったってことは素でこのリアクション…?やっぱりアスカは天才だ」
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