にこ「私たちの」真姫「歪んだ」絵里「愛の形」 (83)

※多少の性的表現があるかもなので注意

※今回はドロドロした話です。よって人によっては不快に感じる方もいると思うので注意

※キャラが多少ゲスくなってるかも


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406996093


にこ「ねぇ真姫ちゃん。今日で私たち、付き合い始めて3ヶ月だね?」


真姫「ええ、そうね」


にこ「だ、だからさ...今日はにこの家に来ない?」



真姫「...ごめんなさい、今日は用事があるの...それとね?」


にこ「な、何?」


真姫「私たち、別れましょう?」


ー真姫SIDE



それはふと、小耳に挟んだ話だった...なんでも恋人同士というのはずっと一緒に居続けるといずれ飽きてきてしまって、自然と別れてしまうものらしい。そうならないようにするにはある程度の頻度で少しの距離を置く...これが関係を続けていくために必要なこと、だとか



真姫「...ふぅ、にこちゃん怒ってるかな?それとも泣いてるかな?...たぶん後者よね」



にこちゃんに対する罪悪感とどうにもならないほど不安な気持ちは確かにあった...しかしそれ以上ににこちゃんが必死に私を求める姿が、私への愛を直に教えてくれてとても幸せな気持ちになれた...ああ私は愛されていると


真姫「3日後に謝ればまた元の関係に戻れるはず...いや、前以上になれるわきっと」



そう、きっと私はどこか歪んでいた。にこちゃんを失いたくない、にこちゃんは本人が思っている以上に魅力的だから他の人も狙っているはずで...何もしないでいれば必ず私のもとから去ってしまうに違いない...私は1ヶ月前からこんな焦燥に駆られ続けていた



真姫「にこちゃんが悪いのよ?にこちゃんが可愛いから...」



思えばこれが私にとって初めての独占欲という感情だったのかもしれない。それはとても哀れで醜い感情、けれどそれは確かに愛だった

ーにこSIDE




にこ「...ヒグッ...エグッ...」



今日、真姫ちゃんに振られた...でもいつかこうなることは分かってたはずだった。真姫ちゃんは歌もピアノも上手い、容姿も完璧だし性格も悪くないその上お金持ち...それこそ呆れるほどに、にこが持ってないものを全て持っていた。だから真姫ちゃんが何も持っていない私にがっかりして、いつか去ってしまうのは明白なことだったのだ。


にこ「...そうよ分かってたことじゃない、それに私はアイドルなんだから...いつも通り笑顔で...」



それは無理だった...いつも自信満々に振舞ってはいるけどそれはただの虚勢で、本当の私は嫌になるほど臆病で弱かった。そしてなにより私は本当に真姫ちゃんが好きだったのだ




にこ「どうして?どうしてみんなにこから離れていくの?....どうしてよ...」


絵里「...あらにこ、部室に一人で残ってどうしたの?」


にこ「...!え、絵里いつからそこに!?」


絵里「今さっきよ。それよりあなた...泣いてたの?」


にこ「!?それは...」

泣いている姿だけは見られたくなかった、誰かに自分の弱い姿を見せたくなかった、失望されるのはもう嫌だった。咄嗟に隠そうとした、けれど絵里は私を優しく抱きしめると耳元で囁いた




絵里「何があったかは分からないけど...私はにこの味方よ?」


にこ「...絵里、やめて...優しくしないで...」


絵里「....にこ、私はね?あなたが好きなのよ」


にこ「...え?」


絵里「ずるいかもしれないけど、今伝えておきたくて...」


にこ「え、絵里...私は...」


ー絵里SIDE




私はにこが好きだった。いつからかは覚えてないし、大して重要でもない。あの小さな身体で、それでも大きな夢を追いかけるその姿が、私と同じで臆病なのに決して諦めない姿が、私をひどく惹きつけた。


ただその思いを伝えようにも、にこには既に恋人がいた。まったくひどい初恋もあったものだ...まぁ諦めるつもりはさらさらなかったが


いつものように部室に来ると、中でにこと真姫が何か言い争っていた。....そして、とうとう私が待ちに待った破局を迎えたのだ。人の不幸を楽しむ趣味はないがこの時ばかりは心の底から愉悦を感じた。真姫が部室から出て行くのを見届けると、静かに私はにこのそばに近づいた。




絵里「...あらにこ、部室に一人で残ってどうしたの?」


にこ「...!え、絵里いつからそこに!?」


絵里「今さっきよ。それよりにこ、あなた...泣いてたの?」


にこ「!?それは...」

興奮を抑えながら必死に頭を巡らせる、この場での最善の行動を考えて...やはり人が落ち込んでいる時は抱きしめるのが一番だ。亜里沙はいつもこれで安心するから。そして耳元で囁く、これは相手との心理的な距離をゼロにするためだ




絵里「何があったかは分からないけど...私はにこの味方よ?」


にこ「...絵里、やめて...優しくしないで...」




私の本能が告げる、畳み掛けるなら今だと。弱っている今なら堕ちると


絵里「....にこ、私はね?あなたが好きなのよ」


にこ「...え?」


絵里「ずるいかもしれないけど、今伝えておきたくて...」


にこ「え、絵里...私は...」



絵里「大丈夫よ、目を閉じて...」


にこ「...うん」



その日を境に、私とにこは特別な関係になった。

穂乃果ちゃん誕生日おめでとう!誕生日ssなのに穂乃果ちゃんは一回も出てこなかったけど許して下さい!

え?これひょっとして需要あるの?こんなので得するの>>1くらいかと思ってた

じゃあ時間かかるかもしれないけど続き書き溜めて来ます

少し投下します

ーにこSIDE



にこ「絵里、早く起きて?朝ご飯作ったから」


絵里「...にこ、今日も可愛いわね...好きよ」


にこ「な、何よ朝から!///」


絵里「ふふっ、にこって褒められるのに弱いわよね?」


にこ「からかわないでよ...」



あれから2日が経った。そうたったの2日だ...それなのにもうこうやって家に泊めるほどにまで関係が進展してしていた...真姫ちゃんとは結局一度もこうやって一緒にお泊まりして寝たりすることはなかったのに

にこ「はぁ...」


絵里「...にこ、また真姫のことを考えたでしょ?」


にこ「!なんで分かったの!?」


絵里「やっぱりね...にこって考えてることすぐ顔に出るわね」


にこ「そうなんだ...気をつけないと」


絵里「それに...私が目の前にいるのに他の女の子のことを考えないでね?」

にこ「ごめん...怒った?」


絵里「うーん、怒ったというよりは嫉妬したわね」


にこ「....は?嫉妬?...絵里が?」




正直驚いた、あの絵里が嫉妬なんてするとは夢にも思わなかったから...でもこうやってヤキモチをやかれると愛されてる感じがして、少し嬉しかった




絵里「何驚いてるのよ、当たり前でしょ?」


にこ「いやだって絵里が嫉妬するなんて...あんたはどっちかって言うと持ってる人じゃない」


絵里「持ってる人?」


にこ「その容姿とモデルみたいなスタイル、さらに頭が良いなんて本当すご過ぎよ。そんなの周りから嫉妬されてるに決まってるじゃない。そんなあんたが嫉妬するなんてそりゃ驚くわよ」



絵里「...私にはにこだけ居れば十分なのよ、他には何も要らないの」


にこ「...」


絵里「...まだ真姫が忘れられないなら、私を真姫の代わりだと思って扱ってくれてもいいのよ?」


にこ「そんなこと...出来ないよ」



絵里「ふふっ大丈夫よ...すぐに私だけのモノにしてみせるから」


にこ「絵里...」




絵里は真姫ちゃんとは違って直接ことばにして思いをぶつけてくる...それが不思議と心地よく感じられた。もっと強く私を求めて欲しいと思った。...つまり私の心は少しずつ、絵里の方に傾き始めているのだろう

ー絵里SIDE




穂乃果「あれー?にこちゃんと絵里ちゃんが一緒に部室に来るなんて珍しいね」


絵里「あら、私もにこも同じ3年生なのよ?たまには一緒に来てもおかしくないでしょ?」


にこ「そ、そうよ!普通よ普通!」


凛「なんで慌ててるのにこちゃん?」


にこ「慌ててないわよ!」




にこと私は一つ約束をしている。それは他のメンバーに極力私たちの関係を悟られないようにすることだ。真姫に知られてしまったら気まずくなってしまうからというのもあるけど、私は密かに付き合っているというこの状況を楽しんでいたのだ

すみません、一旦中断してまた明日投下します

絵里「ほら、そんなことより早く屋上に行くわよ。ライブも近いことだからしっかり練習しないとね」


海未「...?はいそうですね」




凛「じゃあかよちん屋上まで競争ねー?先に着いた方の勝ちだよー!よーいスタート!」ダダダッ


花陽「ええっ!?もう始まってるのぉ!?ま、待ってー」ダダダッ


穂乃果「あ、私もやるー!」ダダダッ


海未「ちょっ!あなた達廊下を走らないで下さい!」



真姫「...」チラッ...テクテク





にこ「...はあ、」

絵里「...気まずいなら今日のストレッチは私とする?」


にこ「そうね、ありがたい申し出だけど...遠慮しとくわ。こんな状態でライブに挑むわけにもいかないでしょ?...早く吹っ切れないとね」


絵里「ふふっ、なら良いんだけどね」



これこそが矢澤にこだ。どんな状況でも決して自分の信念を曲げない強さを持っている。この、私とどこか似ている頑なで意地っ張りな姿は、私を夢中にする





にこ「というか絵里とストレッチなんかしたら何をされるか分からないしね」


絵里「失礼ね、なにもしないわよ...みんなが居る所では」

ーーー



...今は8月の真っ只中、あまりの暑さにみんな1時間もしない内にばててしまった。もちろん暑さにあまり強くない私も例外じゃない。やっぱり夏の練習は屋内じゃないと厳しいわね、どこか借りられる場所を探さないと...なんて考えているとことりが話かけてきた




ことり「絵里ちゃん、これ今度のライブの衣装なんだけど...ちょっと着てもらってもいいかな?」


絵里「ハラショー...流石ことりね、相変わらず素晴らしい出来だわ」


ことり「うん、ありがとう。じゃあ部室で着替えてきてくれない?」

絵里「ええいいわよ...あっ、そうだ!ならにこも連れていってもいい?メンバーの中で1番大きい私とメンバーの中で1番小さいにこが試着すればことりも衣装の確認がしやすいと思うんだけど」


ことり「なるほど...じゃあにこにちゃんにもお願いしといてくれる?」


絵里「分かったわ、さてとにこは...!?な、なんで真姫と楽しそうに話してるのよ...」




やはり真姫は危険だ、きっとまだにこを狙っているに違いない。もちろんそんなことは許さないわ、私捕まえた獲物は逃がさないのよ...?


絵里「にこ、ライブ衣装の試着をするから一緒に部室に行きましょう?」



にこ「あ、絵里...分かったわ」


真姫「待ちなさいよ、話はまだ途中よ」


にこ「それはあとで聞くわ...試着だけなんだからすぐ終わるわよ」


真姫「...エリー、にこちゃんに手を出さないで」


絵里「あら、そんなことしてないわよ」


真姫「...ふんっ、まあいいわ。早く行ってとっとと帰って来てね」


にこ「はいはい...」


絵里「...」





なんであの子はまだ彼女面してるのかしら?こんな態度とられたら...何もしないわけにはいかないわよね。ちょうど良い機会だし、にこには今誰が彼女なのかをはっきりと分からせないとね

ーーー




にこ「...おお!見てこれ!結構にこに似合ってない?」


絵里「ええそうね...それよりにこ?」


にこ「ん?どうかした?」




絵里「...今2人っきりね」テク..テク..


にこ「な、なんでじりじりと近づいて来るの...?」


絵里「ふふっ可愛いわ、にこ...」


にこ「ちょっとなに突然発情してんのよ!今部活中なんだけど!?それにここ部室なんだけど!?」


絵里「大丈夫、今みんな屋上にいるからバレる心配はないわ」


にこ「そういう問題じゃなくてさ...」


絵里「ならキスだけでいいわ、それならいいでしょ?」


にこ「...ああもう!本当にそれだけだからね?」


絵里「うふふ、分かってるわよ...」




これでにこは私のモノね、この事を知ったら真姫はどんな顔をするのかしら...

ー真姫SIDE




にこ「ごめんみんな、ちょっと遅れたわね」


絵里「少し用事があったのごめんなさいね」


穂乃果「あれー?にこちゃんと絵里ちゃんが一緒に部室に来るなんて珍しいね」


真姫「...」




確かに珍しいことだ、にこちゃんとエリーは仲が悪いとは思わないがそれほど一緒にいるイメージはなかったから


絵里「あら、私もにこも同じ3年生なのよ?たまには一緒に来てもおかしくないでしょ?」


にこ「そ、そうよ!普通よ普通!」


凛「なんで慌ててるのにこちゃん?」


にこ「慌ててないわよ!」



真姫「...慌ててるじゃない」ボソッ




にこちゃんは慌てると必ずキョロキョロする癖がある。いつも見ていたからよく分かる...エリーと何かあったのだろうか?そう思うと確かめずにはいられなくなった、練習の間に問い詰めてみよう

ーーー



にこ「ま、真姫ちゃん...いつもみたいに一緒にストレッチしない?」


真姫「...別にいいけど」


にこ「本当に!よかったあ...」



真姫「...可愛い」ボソッ


にこ「へ?なんか言った?」


真姫「何も言ってないわよ、それより早くストレッチしましょう」





そんなに私とストレッチしたかったのね...やっぱりにこちゃんも私のことが好きなんだわ、やっぱり私の計画は間違ってなかったんだ

にこ「ぐぬぬ...もっと押して...」プルプル


真姫「よいしょ...ねぇ、にこちゃん。エリーと何かあった?」



にこ「うえ!?な、何もないわよ、何も!」ビクッ


真姫「...何かあったのね。そんなにキョロキョロしても誰も助けてくれないわよ」


にこ「き、キョロキョロなんかしてないわよ!」


真姫「そう?なら何があったのか教えてよ」



にこ「...何もないわよ、しいて言えば昨日絵里が私の家に泊まったことくらいかしら」


真姫「へぇ...なるほどね」




これで分かったわ、エリーは私のにこちゃんを狙っているんだ。それにしても.にこちゃんの家に泊まるなんて...これは釘を刺しておかないといけないわね、血を見る前に

真姫「...そうだ、今度にこちゃんがウチに遊びに来ない?もちろん泊まりで」


にこ「え?い、いいの...?」



真姫「ええ、もちろん」


にこ「やったあ...でもどうしたの?その...付き合ってたころはあんなに嫌がってたのに」


真姫「それは...恥ずかしかったというか。じ、実は...」
絵里「にこ、衣装の試着をするから一緒に部室に行きましょう?」


にこ「あ、絵里...分かったわ」




突然エリーが話に割り込んで来た...だいたい理由はわかるけど、流石にここまでされて黙ってはいられないわね




真姫「待ちなさいよ、話はまだ途中よ」


にこ「それはあとで聞くわ...試着だけなんだからすぐ終わるわよ」


真姫「...ならエリー、にこちゃんに手を出さないで」


絵里「あら、そんなことしてないわよ」


真姫「...ふんっ、まあいいわ。早く行ってとっとと帰って来てね」




とは言ってみたが、エリーのあの目...なにかを企んでいるに違いなかった、にこちゃんのためにもこっそりついて行って監視しないと

ーーー



にこちゃん達の後を追って部室のドアの前まで来た。私は中の様子を探るためにそっと耳を欹てる、するとにこちゃんの焦った声とエリーの艶めいた声が聞こえてきた




にこ「そういう問題じゃなくてさ...」


絵里「...ならキスだけでいいわ、それならいいでしょ?」


にこ「...ああもう!本当にそれだけどからね?」


絵里「うふふっ、分かってるわよ」





ど、どうなってるの!?なんでにこちゃんとエリーがキスなんかしようとしてるのよ...きっとにこちゃんはエリーに何か騙されているに違いないわ!早く止めないと!

真姫「待ちなさいよ!」ガラッ


にこ「ひゃっ!ま、真姫ちゃん!?」


絵里「...無粋な人ね、真姫。今いい所だったのに」


真姫「ふざけんじゃないわよ、なんで私のにこちゃんに手を出してるのよ!」


にこ「わ、私のって...」


絵里「不思議なことを言うのね真姫、もうあなたとにこの関係はすでに終わったはずだけど?」



真姫「はぁ?何言ってんのよ!あんなの嘘に決まってるじゃない!私はにこちゃんのことを愛してるわ!」


にこ「え...そ、そうだったの...?」

絵里「...だとしてももう遅いわね、だってもうにこは私のモノなんだから」


真姫「はぁ!?どういう意味よ!」


絵里「分からないの?私とにこは今付き合ってるのよ」




エリーの言っていることがまったく理解出来なかった、だってにこちゃんは私のことが好きなはずなのだからそんなことあるはずがない

真姫「に、にこちゃんもちろんそんなの嘘よね...?」




にこ「...本当よ」


真姫「...!な、なんで...」


絵里「もう分かったでしょ?にこの彼女はあなたじゃない、私なのよ」


真姫「...そ、そんなの認められないわ!...ううっ」ポロポロ




だってそれを認めてしまったらにこちゃんは私のモノではなくなってしまう!...なんでこんなことになってしまったのだろう、私はただにこちゃんが好きだっただけなのに

ーにこSIDE




目の前であの真姫ちゃんが泣いている、人に決して弱味を見せたがらない真姫ちゃんが...人として最低だがこの時私はすごく嬉しかった、やっと真姫ちゃんに愛されているのが分かったから




真姫「お願い...私の前から居なくならないで...にこちゃんじゃないとダメなの」ポロポロ




すごい...こんなに感情が高翌揚したのは始めてかもしれない、私は今まで以上に真姫ちゃんが愛おしく思えて仕方なかった

にこ「...ならなんで私をフったの?」


真姫「そ、それは...怖かったの...自制しないとどこまでも暴走して、にこちゃんを傷つけてしまうんじゃないかって思って...」


にこ「...真姫ちゃん」




その言葉だけで全てを許してしまえそうだった。だがここで真姫ちゃんを選ぶことは出来ない、私には今絵里という彼女がいるのだから...でも真姫ちゃんを見捨てることも出来そうになかった

絵里「にこ、あなたの彼女は私なのよ?分かってるわよね」


にこ「...」


絵里「...私と真姫、どっちを取るの?」


にこ「...それは」




どっちかなんて選べなかった、どちらを選んでもμ’sは崩壊する...それに選ばれなかった人はもちろん選ばれた人も、そして私自身もきっと自責の念に耐えきれないだろう、ならもう道は一つしかない




にこ「...選べないわ」

絵里「にこふざけないでよ!真面目に...」
にこ「ふざけてないわ、私は選ばない...そんな権利ないしね」



にこ「だから...3人でじゃあダメかな?」


絵里「...あなた自分が何を言ってるのか分かってるの?この上なく最低なことを言ってるのよ?」


にこ「...もちろん分かってるわよ」


真姫「にこちゃん...」

にこ「でもこのまま選んでも誰かが不幸になるのよ?ならみんなで幸せになった方がいいじゃない」


絵里「それは幸せなんかじゃないわね、それこそ不幸だと思うけど」


にこ「ふふっ、それ面白いわね。みんなで不幸になるのか...私たちにぴったりじゃない」







真姫「...私はいいわよ、にこちゃんがそう望むなら」


絵里「!ま、真姫あなた...」

真姫「うるさいわよエリー、あなただって分かってるんでしょ?もうこれくらいしか他にないことくらい」


絵里「...」




にこ「絵里...ごめん」ギュッ


絵里「...はぁ、なんでこんなことになっちゃったのかしら?私はただにこが好きだっただけなのに」


真姫「それなら私だってそうよ、にこちゃんったら最低ね、でも1番最低なのは私ね」ギュッ


にこ「そうね、最低だわ本当に...ごめんなさい」





ーーー
ーー


にこ「...どう気持ちいい?」スッ


真姫「ふぁっ..にこちゃん...もっとぉ」


絵里「にこ...好きよ」チュッ


にこ「私も好きよ...二人ともね」


真姫「...んんっ...にこちゃんも気持ちいい?」


にこ「...っ...真姫ちゃん...可愛いわ」


絵里「あんっ...もう...私のことも見て?」


にこ「もちろん見てるわよ絵里...」








こうして私たちの間違った関係が始まった。この関係はきっと長くは続かない...でもそう分かっていてももう止まることは出来なかった。だって私たちはすでに歪んでしまっていたから...けれどこれが不器用な私たちの愛の形だったから




おわり

どうしてもハッピーエンドが思い浮かばなくてこうなってしまいました、次はドロドロしたのじゃなくてツバにこを書きたいと思ってます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月14日 (木) 03:41:16   ID: uONFG_8G

もっと掘り下げていったらよかったのに唐突に終わりを迎えた

2 :  SS好きの774さん   2014年08月15日 (金) 23:19:50   ID: 9HhE-yx0

何と言うか盛り上がって来たところで唐突に終わったな

3 :  SS好きの774さん   2014年10月01日 (水) 19:41:00   ID: zLdYjL7f

にこ愛され過ぎ

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