師匠「いやな、ここは道場で、武道を稽古しとるはずなんじゃがな」
魔法使い「心得てますよ」
師匠「そして弟子はお前しかおらぬわけじゃ」
魔法使い「周知の事実です」
師匠「稽古を始めてから3年の月日がたった」
魔法使い「辛く険しい道のりでした」
師匠「そしてお前は立派な魔法使いに・・・ん?」
師匠「おかしいな。この辺に違和感を感じるんじゃが」
魔法使い「違和感ですか?」
師匠「なんじゃろうな」
魔法使い「なんでしょうね」
師匠「気づいてるじゃろお前」
魔法使い「え、なんだって?」
魔法使い「すみません、よく聞こえませんでした」
師匠「そうか。まあいい」
師匠「ならばこれまでしてきた修業を思い出してみるか」
魔法使い「いいですね」
師匠「まず入門当時・・・道場の掃除や、礼儀作法などの稽古」
魔法使い「もそこそこに初級魔法の取得に励み」
師匠「・・・ある程度動きができてきたら技の仕込み」
魔法使い「はおろそかにしつつも状態変化魔法に関する論文に目を通し」
師匠「・・・・・・時には近くの山へ登り滝にうたれ精神統一!!」
魔法使い「も程ほどに夜中に攻撃魔法の命中率の安定化をはかりました」
師匠「そして3年、お前はいったい何を学んできたのじゃ!!」
魔法使い「滝の水って思った以上に冷たいですね」
師匠「うがー!!」
師匠「頭に来た!もうね!!」
師匠「どれだけ力をつけたかワシ自ら見極めてくれるわ!!」
魔法使い「えっ、組み手ですか?」
師匠「当然じゃ!第一ローブのままとは何事か!なめてんのか!!」
魔法使い「はい」
師匠「今すぐ着替えろ!!」
魔法使い「し、師匠。ここで着替えさせるなんてあなたって人は・・・///」
師匠「今とは言ったがここでとはいっとらんーー!」
魔法使い「怒るとシワが増えますよ」
師匠「余計なお世話じゃ!!」
魔法使い「はい」
魔法使い「おす」
師匠「ふん、サボられまくった怨み晴らしてくれるわい」
魔法使い「それは困りましたね」
師匠「冷静なんがなんか腹立つーー!!」
師匠「後悔しても知らんからな!」シュシュ
魔法使い「あっ、死亡フラグだ」
師匠「とあーっ!!」ピョー
魔法使い「とりゃ」ピュオー
師匠「ちょっま」
ステーン
魔法使い「一本」
師匠「おい」
魔法使い「師匠に・・・勝ったの・・・?」ワナワナ
師匠「いや、今のズルだから」
魔法使い「うれしい・・・うれしいよっ・・・!」ポロポロ
師匠「イライラする」
魔法使い「師匠っ!」
ダキッ
師匠「ぐぶぁ!?」
魔法使い「今まで師事していただいてありがとうございました!」ポロポロ
師匠「あ、うん、まぁな」
魔法使い「おかげで・・・立派な魔法使いに・・・」
師匠「よかったな。独学じゃもんな、偉いぞ」
師匠「思えばなぜサボりに気づかなかったのか」
魔法使い「マヒさせる魔法使うと」
師匠「えっ」
魔法使い「うまい具合にですね」
師匠「こわいわ」
魔法使い「時間だけ過ぎていきますから」
師匠「この人で無し!」
魔法使い「もうなんでもできちゃいますね」
師匠「もうやだこの弟子ゲスいわ」
師匠「だったら、あれ?この道場居る意味なくね?」
魔法使い「それは・・・その・・・」
師匠「ん?」
魔法使い「し、師匠といると・・・ですね・・・///」
師匠「おお・・・?」
魔法使い「いい暇つぶしになるので」
師匠「もういいお前破門な!」
魔法使い「いじったときの反応が楽しいなー」
師匠「破門じゃああああああ!!」
魔法使い「という夢を見たんですよ」
師匠「いいから道場ではローブ脱げや」
魔法使い「えっ///」
おわり
お腹すいたので気晴らしに書きました
ラーメン食って寝ます
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