母「こら!運命で遊ばないの!」弟「えー!」 (33)

弟「だってお姉ちゃんが聖なる者の魂を贄に、聖なる者の骸を依代にするって言うんだもん!」

姉「あんたが神に仕えし十二使徒で神殺し-己が刃にて、己が喉を切り裂け-をするとか巫山戯た事を言うからでしょ!」

母「寄り添うかのような影を写しながら血を流し合うふたりとも!莫迦な事言ってんじゃないの!」

弟「お姉ちゃんの所為だよ!」

姉「あんたが餓鬼だからよ!」

母「いい加減にしなさい!我らが主が還ってくるわよ!ふたりとも説教-そう呼ぶには余りにも惨たらしい-だからね!」

姉弟「そんな~!」


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○
       O と思う家庭科で使うあれであった。
        o

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      //  ,-―=ヽ、 \ \
      / /   (_ノ-t Y )-、 ヽ ヽ
     .l i   ノっ \ーi |  i |

     | |   く、   (_`し´   | |
     .l i    i_/  Y   ./ /
      ヽヽ   /  /   / /
       \\_ ` ̄ ´   //
        フ ,_⌒)  (⌒´、く
       く く  ̄    ̄´> >
        ヽ ヽ     / /
         ヽ i´ ) ( `i /
         .ヽー´ `ー/

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          ヽ====ノ
           `i-/´
            V
            ∧
          /  \
          \  /
           ヽ /
            ∨

父「我、帰還せり~」

母「あら、御還りなさ~い」

弟「hill~」

姉「(無音)」

母「この子等ってばまた下らない事象で喧嘩してたのよ~」

父「いいじゃないか、喧嘩-果たして、そう呼んで良いものか。否、これは殺し合いであろう-する程仲が良いと云うくらいだ」

姉「ねー幾度生まれ変わろうと我等の縁はきっと途切れる事なく続くもんねー」

弟「誰がこんな暴君と……」

姉「(こら!話を合わせないと我等が主に闇夜に鴉が羽ばたく様な薄ら暗い偽りの言の葉が露わにされてしまうでしょ!)」

弟「うわ!そうそう!僕等ふたりは血の契りがあるからねー!」

父「ほらな」

母「はあ-それは、大地を照らす太陽すらも消し去ろうかという程の荒れ狂う暴風-もうひとりの人物かと見紛う程に仲の良いふたりなのだから」

姉「ふふふ」

弟「ねえねえ、それよりも今日の糧-それは名ばかりの、狂宴-は何なの~?」

母「じゃ~ん-鳴り響く銅鑼-今日と言う日は、誇り高き雄牛の骸で~す!」

父「おー!もちろん麦酒も付けるのであろなー!」

弟「我!火葬-等とは呼べない、血の滴るその惨劇-がいい!」

姉「私は此の身体に纏わり付く原罪の鎖の重みが気になるから消炭と呼んでも過言ではない程に~」

母「はいはい、もうみんな好き勝手口から欲望を垂れ流すんだから~」

父「美味!このあまりにも残虐な肉片から湧き出づる体液が麦酒とよく合う!」

弟「屍肉っ屍肉っ!」

姉「もー弟ったら円卓からその欠片を余りにも無駄に零れ落とし過ぎー」

母「ほらほら、ナプキン-我が最初に触れたのだ!此の場を制する権利は我に在り!-を費いなさい」

父「そういえば会社の青き果実がこれまた無間地獄にも落ちようかと思えるような失態を犯してな、上位世界の神々に我が罪を背負わされてしまって-もうこの身体も限界か-大変だったよ」

母「あら、でも我等が主も若かりし頃はよくそんな神への冒涜ばかりを繰り返していたじゃない」

父「そうなんだよ、だからこそ其の者を誠心誠意守護ってやりたいと思想ってしまうのだよ」

姉「なーんだ、呪詛かと思ったら結局巨躯なる羊を纏し母なる大地と戯れ合う切欠かー」

母「こら!悠久の時を過ごした者を虚仮にしないの!」

父「なーんだ、謀略が暴露ちまったかー、そろそろアベルとカインに続きし者を創造ろうかとー」

姉「ぶっ-辺り一面を霧に包むような吐息-」

母「我等が主!何言ってんの!/////」

弟「?」その唇で、舌で、歯で、哀れな雄牛の遺骸を蹂躙する

ちょっとストマックペイン-これ程に、禍々しき惨状を誰が知るだろうか-がするから雪隠にて天をも堕とす力をを込めてくる

我に帰りました、別に翻訳とかではないです、どうかしてました

えっあっはい

母「ほら!その小さき者より長く生き永らえし者よ!先人に託された命題は終焉を迎えなさい!」

姉「此れから書き記すもん、兎にも角にも全てを浄化する聖なる泉に身を沈める!」

父「あ、そういえばもう身を清めし白き結晶がもうなくなりそうだったから奥底に封じられし其れを持ってゆくがよいよ~」

姉「悪臭撒き散らす腐れ神!また私の結晶を欲望の侭に使用ったの!戯言も大概にしてよ!」

弟「あ~あ、我等が主また堕落せし女神に全てを焼き尽くす雷を鳴り響かせられてる~」

母「繰り返される日常よ、ほらあんたも指導者による試練の結果が還ってきたでしょ、視せなさい」

弟「げっ」

母「もう!またこんなに禁忌の印ばかり!ちゃんと先立つ者の演説に耳を傾けなさい!」

弟「だって先駆者の言葉は耳に入れど脳が処理出来ぬも~ん、聴衆は皆『この度の試練に生還者等いるものか!』と嘆くばかりだよ~?」

父「習得ったんだろう、試練は越えられるからこその試練だ、もう一度静寂に耳を傾け、雑音に心を惑わされずにその身体を、脚を、前に進めてみてはどうだ?」

弟「(無音)」

父「神の子だ、不可能等ありはしないさ」

弟「……うん、再び血反吐を撒き散らし、身を裂き、骨を断つ程に立ち向かって魅せるよ」

母「それでこそ我が傀儡!」

父「これは我が愛しき妃に生き写されたか~?」

母「もう、我が心も身体を全てを奪い尽くした咎人によく似ているのよ……ねえ、今宵/////」

姉「清廉なる身体を取り戻したよーって、また愛し合うふたりは周囲を見渡す事も出来ずにその視界に映る甘美な世界のみを楽しんでるんだからー」

父「ばっ/////」

母「そんなんじゃないわよっ/////」

姉「はいはい理解した理解した、ほらほら弟~月が頂きを超えようぞ~続きは囲われし檻の中でしましょうね~」

弟「え~折角世界の真理を得ようとしてたのに~」

姉「いいからいいから……あっ今宵は鼓膜な破れる程の旋律で賛美歌に陶酔しているからちょっとやそっとの叫びは我等姉弟の耳には届かないかもね~」

弟「?」世界の真理を紐解くそのアカシックレコードを幼き身体に抱き、離そうとはしなかった

あ、ミスった
ていうか蛇足かな……

ディカプリオのロミオアンドジュリエットは好き、リア王は舞台で観た

お、じゃあ一寸だけ物語の続きを此処に記さんよ~

弟「何故我等は牢獄へと還ってきたの~?」

姉「それは神々が生命を紡ぎし……ってそ其方にはまだ早いっ」

弟「理解不能、我等に続く者が生まれ出づるって事?」

姉「まあそういう事」

弟「じゃあ僕アダムがいいな」

姉「私は断然イヴ!共に同じ羽衣を羽織りて有象無象の前へと繰り出し煩悩の侭に在りと凡ゆる装飾を施し金襴緞子の華開かせるのよ!」

弟「え~アダムとモノリスによく似た箱にて仮想現実の世界へと身を投じたいな~」

姉「弟なんて厄災に他ならないわよ!私が証言台に立って声高らかに叫びたい程よ!年長者というだけで死よりも苦しい抑制を受けなければならないのよ!其方に耐え得るだけの器量があるのか!」

弟「う~ん、でも我が魂は正直なところ天秤の何方が傾いてもきっと愛するだろうな~」

姉「……其方なら、きっとアダムだろうときっと厭わないわ、私だってそうする」

弟「恐悦至極~」



父「天の国は我等が直ぐ傍に在りっ」

母「あっ駄目っ/////やっあっ/////イクっイっちゃう/////あっイクイクイクっあっ/////イグゥゥゥウウウゥゥゥ/////」



受精卵「我想故我在」

おわり

なんだったんだ?

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