咲「焼肉のお姫様」 (69)

靖子「久、全国優勝おめでとう」

久「あら、靖子」

久「わざわざ祝辞を述べに来てくれたのかしら?」

靖子「お前には実感がないかもしれんが、今年の白糸台を破っての優勝なんてプロの誰一人すら予想し得なかったことだぞ?それこそ大偉業だ」

久「…誰一人、ということは靖子も信じていなかったのね?」

靖子「未だに信じられんよ。…まぁ、そこでだ」

靖子は封筒を久に手渡すと言った。

靖子「10万入ってる」

久「!?」

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久「…え?え?」

靖子「それで旨いもんでも食べてこい。お祝いだ。後で用が終わったら私も駆け付ける」

久「…まさか靖子に祝辞どころか、優勝のご祝儀まで貰えるとは思わなかったわ」

靖子「勿論タダで渡すわけじゃない」

久「そら来た」

靖子「改めて全国1位になったお前らの力とやらを測ってみたい。食後に打つぞ。じゃあな」

要件を述べると靖子はその場から立ち去った。

久「…うーん、相変わらず他人の話を聞かないんだから…」

久「ってそれは私もか」

久(…しかし、10万円って言ったら相当な大金よね)

久(私たち清澄校だけじゃ余っちゃうわよね…)

久(わざわざ応援しに来てくれた美穂子たちやゆみたち、龍門渕御一行もお誘いしようかしら?)

久(…まぁ、これでも十分に足りるでしょう)

久(何を食べるかは皆で相談ね…)

ガチャッ

久「ただいまー!みんな、何か食べに行くわよー!お金は私が出すわ!」

照「…食事!?」



洋榎「久の!?」



穏乃「おごりですか!?」



久「」

タイトルはテニヌパロですがそんなにテニヌネタはありません。楽しみにしている方がいらしたら申し訳ないです。

―――叙○苑―――

洋榎「えーそれではー!清澄高校御一行の全国大会の優勝と!」

洋榎「私ら姫松や他2校の健闘を祝しまして!」

菫「おいコラ」

灼「………乾杯」



全員「かんぱーい!!」



久「」

久「どうしてこうなった」

久(迂闊だった…浅はかだったわ…)

久(決勝後に仲直りした咲のお姉さん・照は、咲とずっとべったべただったし…)

照「咲~♪」

咲「お姉ちゃ~ん♪」

久(もうそれこそ和が何をしでかすか分からないくらい四六時中べったべただった…)

和「いくら実の姉妹とは言え…何ですかあのベッタベタっぷりは!?」

憧「…和、目が怖いよ」

久(それはつまり私が清澄高校の待合室に帰ってきた時に照がいる可能性が高いということ…)

――部長一行+次鋒テーブル――

菫「しかしすまなかったな。たまたま照がいたからそのままご相判に預かったが…」

久「いえいえ、いいのよ大丈夫よ!食事は大勢でした方が楽しいもんね!」

透華「…焼肉とは初めてですわ」

美穂子「…それでもこの人数、予算は大丈夫なの?」

ゆみ「やばそうなら多少は賄えるが…」

久「大丈夫。…大丈夫よ…」

久(しかしそれ以上の誤算だったのが…)

洋榎「いやーしかし自分、太っ腹やなぁ!」

洋榎「白糸台だけでなくうちら姫松も、阿知賀も」

洋榎「それに応援してくれた長野の高校の分までも出してくれるとはなー」

灼「………何か申し訳ないかも」

久「いいえー。だいじょうぶよー。ええ、だいじょうぶー」

久(…あんたら2校よ。行き先まで勝手に決定するし!)

洋榎「ほんなら全く心配せんでええなー!なぁなぁ、何食べる?この人数で焼肉とか、めっちゃ楽しみやでー!」

菫「私はタン塩を頂こうかな。ライスで」

灼「私もそれで。ネギの方。それに同じくライス」

洋榎「ウチは上カルビにコムタンクッパ、それにカルビスープやなー!」

久(コース物じゃないのおぉぉぉぉ!?)

――――先鋒・大将テーブル――――

衣「わーい!衣、焼肉店は初めてだ!」

華菜「注文は華菜ちゃんに任せろし!」

優希「タコ焼きはないのか?」

純「ーったく、あるわけねーだろ?」

玄「焼肉なんて久しぶりだよー」

穏乃「食べるんだ!みんなと!」

漫「うちは何にするかなー」

恭子(……ここ化物ばっかやん)

睦月「何を頼むか迷うが…」

淡「麻雀では負けたけど、ここではサキとシズノには負けないよっ!」

咲「お姉ちゃんは何にする?」

照「…その前に、みんな、ちょっと良い?」

一行「?」

照「…ズバリ、みんなが何を注文したいか当ててみせる」

咲「うわー!ホント?お姉ちゃんすごーい!」

淡(…あ、魔鏡使うんだ。ずっこい)

衣「うーん…うーん…」

華菜「当ててみろし!」

優希「ま、私が欲しいものはここにはないけどな!」

純「えばれる事かっ」

玄「楽しみだねー」

穏乃「まずは豚トロ…いや、ロース…」

漫「ホントに当てられるんかー?」

睦月「うむ」

恭子(私は逃げたい)

照(……発動!)

衣『衣、何頼めばいいのか良く分からない…』

華菜『華菜ちゃんは天江に色々教えてやるし!』

優希『エビとホタテがあるのに何でタコがないんだじぇ…』

純『とりあえず海鮮焼盛頼んでやるか…。…タコがあればいいな』

玄『おもちがないメンバーばっかりだけどみんな可愛いなぁ』

穏乃『ユッケ上ロース豚トロビビンバ…まずこんなもんか。奢ってもらえるし山4合くらいで!』

漫『末原先輩目が虚ろだけど大丈夫かな…』

恭子『私は美味しくありませんよ』

睦月『やはり次期部長となるとこの人たちとは仲良くならねばな…なれるといいが』

淡『最初から本気で行くよ!サキとシズノがお腹壊さないくらいで!』

咲『お姉ちゃん張り切ってて可愛いなぁ。お肉ばっかりにならないようサラダを頼もうかなぁ』

照「はうぅ」

一行「!?」

――――中堅・副将テーブル――――

<みんなお持ち帰りぃー!
<テルが壊れたー!
<私は美味しくないですってえええぇぇぇ!

和「なんなんですか。実の姉とは言えあのスキンシップは。一体どうして私には」

憧「昔の知り合いが人を殺しそうな目をしている」

智美「ワハハー」

桃子(…これ、あっちのテーブルに移ってもバレなくないすか?)

一「火が付くと熱くなっちゃうよなぁ。脱ごうかな」

誠子「やっぱ釣れるものかな…」

尭深「…」お茶ズズー

絹恵「とりあえず皆さんライスとサラダとコース物からで良いですかね?足りなければ各々」

一行「異議なーし」

――――部長一行+次鋒テーブル――――

<あと海鮮焼物一つ
<じゃあ私は野菜焼きを…

久(よし!偉い!偉いぞ姫松の子!)

久(コースは一見高く見えるけど、女子高生のお腹からすれば十分な量があるはず!)

久(何としてでも10万円を越えないようにしなきゃ…)

美穂子(久の予算がどのくらいあるのかはともかく…)

ゆみ(あの表情からして相当危なそうだ…)

透華(まさかとは思うけど…清澄…予算は大丈夫ですの…?)

洋榎「あんたらはどうするんやー?」

まこ「そうじゃのう、ライスとカルビにわかめスープで」

未春「私もそれに。スープは抜きで」

智紀「……カルビうどん」

由子「ホルモン焼きとライスがいいのよー」

佳織「すだれ炙り肩ロース焼とライスで!」

宥「赤身ロースと石焼ビビンバであったかーい」

久(ぜんっぜんあったかくなあああああああい!!!!)

洋榎「長野の部長さんたちはどうするん?」

久(っていうか何で洋榎が仕切ってるの!?たまたま控え室にいただけでしょう!?)

美穂子「えっと…じゃあビビンバで…」

ゆみ「…私も同じく」

透華「私もそれでいいですわ」

久「私もそれでいいわ…」

洋榎「なんや、長野勢はお腹空いてないんかー?遠慮せんでもええんやで?)

長野勢(遠慮しろ!!)

店員「お待たせしました」

一同「いやっほーう!」

<ヒガデルデー
<あったかーい
<おいしそうだね!
<あかん!その火加減はあかんで!それとその焼き物にタレはあかんのや!!
<奉行がおる!

店員「ご注文の品は此方のテーブルにまとめて記載で宜しいですか?」

久「…はい」

注文一覧「やぁ」

久(ぐぇぇえ)

久(…これはまずいわ」

洋榎「え、久何言ってん?美味しいやん?」

・30分後

<おいしいね、お姉ちゃん
<うまいなー
<すみません、カルビとライスを追加で…
<ワハハ

久(…ちゃんと計算してみると)

久(現在ここにいるのは33名。一人見当たらないけど…)

久(つまり一人あたり3000円までなら大丈夫という計算になる)

久(普通に考えれば女子高生の胃袋加減なら大丈夫のはず…)

久(しかし…正直、これは…)



店員「タン塩三人前とライス3人前、お待たせしましたー」

照「はーい」

優希「焼肉もなかなかのもんだじぇ」

純「良く言うわー」

店員「上ミノ焼きとカルビとライス2人前、お待たせしましたー」

洋榎「待っとったでー」

宥「あったかーい」

洋榎「松実の姉ちゃんはいける口やなー」


久(このペースとか無理無理無理絶対無理)

靖子「なんだ、すっごい大所帯だな」

久「………靖子!」

靖子「何だよ、後で来るからって言っただろ?」

久「そういえば靖子に行き先をメールしたことすら忘れてたわ…」

靖子「すみませーん、生中に上カルビ2人前にライス2つ。後海鮮チヂミにチゲ鍋」

久「って靖子おおおおおおおおおおお」

靖子「なんだそんな泣きそうな顔して」

久「靖子にまでそんな頼まれたら絶対10万じゃ足りないじゃないのおぉぉぉぉ」

靖子「そんなこったろうと思ったよ。…ほれ」

久「何よこの封筒」

靖子「追加5万」

久「」

靖子「こんだけあれば足りるだろ?」

久「靖子…あんた天使だわ…」

靖子「叙○苑で盛り上がっててとても10万じゃ足りそうにないからな…」

店員「生お待たせしましたー」

靖子「ん。……後1時間したら打ちに行くぞ。私が来たっていうのに誰も気付きやしない」

久「そう伝えておくわ。ありがと、靖子」

美穂子(やっぱり足りなかったのね…)

ゆみ(正直助かったな…)

透華(全く…一言言ってくだされば良いのに…)

久「えー皆さん!盛り上がってるところ誠に恐縮ですが!」

久「現役プロの藤田プロがたった今駆け付けてくれました!」

久「なので、一時間後に雀荘に移動することにします!」

久「それまでにお腹いっぱい食べていってね!」

久(…ふう、残り一時間…靖子からの追加5万…いくら何でも大丈夫でしょう…)

洋榎「そんじゃまー、久から残り一時間のアナウンスがあったところで!」

久(!?)

洋榎「ついでに『お腹いっぱい食べていってね』の言質も取ったところで!」

洋榎「胃袋に自信があるやつはこのテーブルに集まってなー!」

久(まだなんかあるの…)

洋榎「さぁ始まったで!一夏の麻雀にかけた想い、それでも頂点に立つのはたった1校!」

洋榎「何の因果かインターハイベスト4の面子が今ここ、焼肉店にて集まる!」

洋榎「麻雀で涙は飲んだが今は肉を食べる!花より焼肉!焼肉大食い選手決定戦だああああっ!!」

一行「いぇーい!!」


洋榎「まずは白糸台代表!その食もまたチャンピオンなのか?甘いものも肉も何でもござれ!宮永照ぅ~っ!」

照「チャンピオンかどうかは分からないが、食には自信がある」

咲「お姉ちゃん頑張れー!」

洋榎「続いて姫松代表!中学時代はサッカー部!その食べっぷりは我が妹ながら人外の領域!愛宕絹恵ぇ~っ!」

絹恵「人外って…。…頑張ります」

恭子「いったれ絹ぅ!!」

洋榎「続きましては阿知賀代表!好きな食べ物はラーメン!女子高生としてそれで良いのか!?高鴨穏乃ぉ~っ!」

穏乃「…自信はありますけど、お金は大丈夫なんですか?」

灼「…問題ない。……たぶん」

洋榎「最後に清澄代表!タコが付くもの大好き!それでもここにタコはないぞ、大丈夫か!?片岡優希ぃ~っ!」

優希「例えタコがなくとも、食で負けるわけにはいかないじぇ!」

まこ「頑張りんさいよー」


久「なにこれ」

洋榎「ルールは簡単!」

洋榎「こちらにカルビ・ロース・ハラミ・タン塩・ミノ・豚トロ・特選カルビ・特上ヒレが各々一人分用意してあるんやけど」

久「え?とくじょ…それいくら?え?え?」

洋榎「これらをおかずにしてもらって、おかずがなくなるまでに何杯ライスを食べたかで勝敗を決するで!」

玄「ふぅ~む。なるほどなるほどー」

和(このルールなら私はおかずなんていりませんけどね…咲さんだけ見てれば)

由子「楽しみなのよー」

菫「…体調悪くするなよ」

洋榎「ほないくで!よーいっ…スタート!!」

ワアアアアアアア

<うおおおおはええええええ
<あんなおかず少なくで米ばっかよー食べるわ
<私杏仁プリン食べようかなー
<何それずっこい!私も食べる!
<私もー
<生中
<そこ!トングで食うんはあかんで!

久(……15万で大丈夫よね?)

透華「ちょっと良いかしら?」

久「あら、どうしたの?」

透華「実は、衣が寝てしまって…私たちはこの辺でお暇しますわ」

久「あらあら」

透華「衣の代わりにお礼を言っておきますわ。楽しかったですわ」

智紀「私も楽しかった…」

一「たまには大人数での食事もいいもんだね!」

純「あのバカがお腹壊さないようにちゃんと見といてくれよな」

久「こちらこそ。…あなたには変に気を使わせちゃったみたいで、悪いわね」

透華「…大丈夫なんでしょうね?予算のほどは」

久「…大丈夫よ。…大丈夫」

透華「…いささか不安が残りますけど…それではご機嫌よう、ですわ!」

久「…ふぅ。まぁ、龍門渕に頼らなくても、大丈夫…よね?」

<みんなライス10杯目突入したぞ!
<化物ばっかやん
<杏仁プリンうまっ!

久「大丈夫よ…うん…たぶん…」

靖子「うおーっし!そろそろお前ら、食べるのやめて雀荘行くぞ!」

久(よし来た!これで終わる!)

靖子「それじゃ久、支払いは任せたぞー」

ゾロゾロ

美穂子「…お疲れ、久」

ゆみ「大変だったな」

久「二人共…。…何とかなりそうだわ。二人にも変な気を使わせちゃってごめんなさいね?」

美穂子「べ、別に私は…その…」

ゆみ「…まぁ、否定はしないが」

久「お腹空いてるでしょ?全然食べてなかったものね…支払いが終わったら、三人d」




華菜「えっ、キャプテンもお腹空いちゃったんですか?」

美穂子「か、華菜…?まだ残ってたの?」

華菜「やっぱりあの4人の食べっぷりを見てたらお腹空いちゃいますよね!」

華菜「ってことで、はい。メニューです!殆どの人が買っていきましたよ!」

久(メニュー…!?)

美穂子(殆どの人が…?)

ゆみ(買っていった…だと?)



お持ち帰り焼肉弁当めにゅー

カルビ弁当
2,500円
赤身ロース弁当
2,300円
ミックス弁当
2,400円
上カルビ弁当
3,300円
特上ヒレ弁当
4,400円
タン塩弁当
2,500円
上ロース弁当
3,000円
特選ロース弁当
3,800円
特選カルビ弁当
4,700円
ビビンバ丼
1,000円
叙○苑シェイクサラダ
500円



三人「」

華菜「それじゃ華菜ちゃんも雀荘に行ってきますね!特上ヒレ弁当楽しみだし!」

美穂子「ひ、久…あうあう…」

ゆみ「…これは万事休すだな」

美穂子「わ、私の財布で収まる範囲なら出すから!」

ゆみ「私もそうするよ」

桃子「自分も出すっす!」

ゆみ「…って、モモ!いたのか!」

桃子「ずっといたっす!」

久「…ありがとう。何か久しぶりに涙出そうよ、私…」

久「………すみません、お会計を」

店員「はい。3つのテーブルのお支払いとお持ち帰り弁当でよろしかったですね?」

久「…はい」

美穂子(15万は恐らく越えてるわよね…)

ゆみ(問題はどれだけ越えてるかだ…)

桃子(先輩のピンチは放っておけないっす!)

店員「お会計が消費税込みで」



店員「計226728円になります」



四人「」



店員「計226728円になります」

久「」パクパク

美穂子「久ー!しっかりして、久ー!」

ゆみ「…1万円少々しか持ち合わせていない」

桃子「…自分もっす」

美穂子「……私はそれ以下…。ごめんね久、もっと私にお金があれば…」

久「…高校生の財布なんてそれくらいが常識範囲よ。ありがとう。3人には感謝してる」

久「今から私は無銭飲食の罪で捕まるからすぐに逃げて…」

美穂子「落ち着いて久ーっ!」






???「やはりこういったことになってしまいましたか」

???「言ったとおりでしょう?」




久「あなたは…龍門渕の執事さん!…と須賀君!」

ハギヨシ「お嬢様から万一のために此方に向かうように指示されておりまして」

京太郎「俺はおまけですか」

店員「あの…お支払いを…」

ハギヨシ「ああすみません。此方のカードで」

店員「ありがとうございましたー」

久「…た、…助かりました…。腰が抜けちゃった…あはは…」

美穂子「本当に…どうお礼を言ったらいいやら…」

京太郎「部長のことだから、絶対見栄を張ると思ってましたよ」

ハギヨシ「…見栄を張るのはいいが、たまには友人に頼ったらどうだ」

ゆみ「?」

ハギヨシ「……と、お嬢様がいたらそう言っていたでしょうね」

5人(イケメンだー!)

ハギヨシ「それではこれで。あ、お支払いの立替は不要ですよ。では」

桃子「二人共消えたっす…」

久「とにかく助かった…。」

ゆみ「…その手つかずの15万、どうするつもりだ?」

久「…あいにくと執念深い性格でね。…絶対に返すわ。23万。だから使わない」

美穂子「でも、受け取ってくれそうにないけど…」

久「そう!だからこれから、作戦会議よ!」

久「知恵を貸して!美穂子!ゆみ!友人を頼らせて!」

桃子「私もいるっすよ!先輩は放っておけないっす!」

久「あ、勿論東横さんもね!」

美穂子「こ、こんな夜遅くからですか!?」

久「当たり前よ!雀荘なんて行ってる暇ないわ!徹夜で作戦会議!今夜は寝かせないわよ!」

美穂子「あうあうあうあうー!」

靖子「いえ、ですから…」

靖子「お金は持ってたんです。はい」

靖子「ですが見栄を張って15万も渡してしまって…」

靖子「かっこいいところ見せてやろうと思いまして…」

靖子「そしたら流れで30人近い人数で雀荘を貸し切ることになりまして…」

靖子「酔っ払ってたのもあって気が大きくなってたのか全部おごってやる!とか言っちゃいまして…」

靖子「そしたらあいつら加減を知らないのか、たくさん出前を取りやがりまして…」

靖子「…ええ。弁当まで買わせていったのにですよ?私もカツ丼を出前で取りましたけど…」

靖子「なんかどっかの姉妹は有名店のスイーツをわざわざ取り寄せたらしいですし…」

靖子「すみません…。未払いの数々はプロ連盟に…はい…。ツケで…」


カン!


次はボウリングのお姫様でお願いします

終わりです。お付き合い頂きありがとうございました。
洋榎はウザ可愛い。でも一番は咲照。二番に部キャプ。途中まで上埜さん呼びだったけど修正。

咲SS2作目でしたが書いてて楽しかったです。再来週までに咲照入れ替わりの続編が書ければと…

>>43
面白そうですね。○○のお姫様シリーズが流行ると嬉しい限りです。焼肉・ボウリング・ハンコでしたっけ?

シャワー浴びてきて読み直したらHTML化依頼します。ありがとうございました。

忘れてました。本編での叙○苑のお値段設定は渋谷店になってます。

http://www.jojoen.co.jp/shop/jojoen/shibuya/menu.php

なので焼肉選手権は一人あたり

カルビ2300+ロース(赤身)2100+ハラミ1800+タン塩2300+ミノ(上)1500+豚トロ1250+特選カルビ4500+特上ヒレ4200
→19950+ライス300*nです。これを4人分なのでいかに洋榎が調子乗ってるかが良く分かります。だがそこが可愛い


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