【スクフェスss】支倉かさね「やった! 総選挙一位だ!」 (84)

かさね「何十人といる転入生の中から私が一位に選ばれた…そう、一位に!」

かさね「これでもうモブキャラ脱却は間違いなし! 一気にメインキャラ昇格は確実!」

かさね「さらに書き下ろしイラスト公開によってますます私のファンになる人が増える!」

かさね「ふふふふふ…もしかして二期にメインキャラで登場しちゃったりして…」ニヤニヤ

かさね「…い、いや待てよ…? まさかのμ'sに新メンバーとして加入なんてことも!?」

かさね「くぅ~、今から楽しみだなぁ♪」

ジェニファー「かさね、一人で盛り上がってるみたいだけどどうしたの?」

かさね「おお、総選挙二位のジェニファー!」

ジェニファー「……なんかその呼び方イラっとくるからやめて」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401810808

ジェニファー「そんなに気にしてないけど気になるからやめて」

かさね「分かったよぅ、でもやっぱりジェニファーも総選挙の結果気にしてたんだね」

ジェニファー「一位とか二位とかどうでもいいけど私は私だから。ね?」ズイッ

かさね「え? う、うん。だから分かっ…」

ジェニファー「別にかさねに負けたからといって悔しいとかぜんっぜん思ってないから。むしろ二位好きだから私」ズズイッ

かさね「ご、ごめん! もう一位とか二位とか言わないからさ! だからちょっと離れて!?」




ジェニファー「…で、選挙の結果を見て喜んでたわけね」

かさね「うん。やっぱり舞い上がっちゃうよー、ジェニファーも嬉しかったでしょ?」

ジェニファー「まあね。……っ」

かさね「……」

かさね(多分いま一位ならもっと嬉しかったけどね、とか言いかけたんだろうなぁ…)

かさね「それにしてもやっぱり私達ってアニメに登場しちゃったりとかするのかな?」ワクワク

ジェニファー「え、なんの?」

かさね「なんのって……そりゃあもちろんラブライブ!二期だよー。メインキャラで出てμ'sと競い合う展開とかいいなって思ってるんだけどどうかな?」

ジェニファー「どうかなって……かさね、本当にアニメ出れると思ってるの?」

かさね「もちろん! 確かに話数的には厳しいけどさ、まだラブライブの本戦が残ってるし何とかなるよ!」

ジェニファー「そういう問題じゃないんだけど…」

かさね「えー? じゃあ何が問題なの?」

ジェニファー「んー…つまりね…」

しずく「お二人とも、何のお話をしているんですか?」

かさね「おー、しずくちゃん」

ジェニファー「ちょうどいいところに来てくれたね」

しずく「?」

しずく「……なるほど。私達がアニメに出演ですか」

かさね「そうそう。ジェニファーは何でか乗り気じゃないみたいでさー」

ジェニファー「乗り気じゃないわけじゃなくてさ。…しずく、かさねに説明してあげて?」

しずく「…分かりました。かさねさん、かさねさんにとっては少し辛い話になるかもしれませんがよろしいですか?」

かさね「えっ……わ、分かった! どんと来い!」

しずく「…では、かさねさんは私達の知名度をご存知ですか?」

かさね「えっ、それは当然ラブライバーの人なら全員知ってるレベルでしょ?」

しずく「……」チラッ

ジェニファー「……」フルフル

かさね「ちょ、ちょっと! 無言で首を横に振るのやめてよ!」

ジェニファー「やっぱりかさねは自分自身を客観的に見ることが出来てないみたいだね」

かさね「だ、だって総選挙一位だよ!? 新規イラストだよ!? 注目されてて当然なんじゃないの!?」

ジェニファー「落ち着いて。…とりあえずかさねはスクフェスについてどれくらい知ってるの?」

かさね「もう! 自分が出てるんだから知りつくしてるに決まってるよ!」

かさね「可愛いキャラクターのイラストとリズムアクションが同時に楽しめて、無課金でも十分に遊べる素晴らしいアプリだよ! 最近ユーザー数300万人を突破したんだよね。いわゆる音ゲーに属するものだけど苦手な人でも安心な難易度になってるから大丈夫! ダウンロードしてない人は今すぐ…」

ジェニファー「もういいもういい」

かさね「ラブライブを知らない人でも、好きになるきっかけにはもってこいだから是非やってみて欲しいね。ラブライバーの人は全員やってるから初めての人は色々聞いてみるといいよ!」

ジェニファー「……」ハァ~…

かさね「こ、今度はため息つかれた!?」

しずく「まず…かさねさん」





しずく「ラブライバーの方が全員スクフェスをやっているというわけではありません」





かさね「な……!?」

かさね「う、嘘でしょ!? ユーザー数300万人だよ? ラブライバーの必須科目なんじゃないの!?」

ジェニファー「そりゃアニメだけ見てる人だっているよ…」

しずく「そうですね。課金に関してはかなり良心的ですが、そもそもソーシャルゲーム自体苦手な方も少なくはないと思います」

かさね「がーん……」

ジェニファー「だからスクフェスやらないでアニメだけ見てる人達は……私達が突然メインで出てきたら『誰だこれ?』って思うだろうね」

かさね「そ、そんなぁ……あ、でもさでもさ! スクフェスやっててアニメも見てる人だっているわけでしょ? メインは無理でもサブキャラくらいなら何とか……」

しずく「それが…かさねさん」






しずく「スクフェスをやってる人達全員が私たちのことを知ってるかというと……そうでもないんです」






かさね「なん……だと……?」

http://i.imgur.com/qRMRNQq.jpg
http://i.imgur.com/x3KW7vw.jpg
http://i.imgur.com/MdgDk23.jpg

かさね「な、なんで!? シャンシャンしてれば自然と私たちが手に入るんだよ? それなのに私達のことを知らないってどういうこと!?」

しずく「厳密にいうと…顔と名前が一致しないといったところですね」

かさね「えぇー!? 何それひどすぎるよー!」

ジェニファー「ラブライブといえばμ'sの九人だからね、私達は脇役なんだよ」

しずく「他のキャラを育てる餌としか認識されていない場合もあるようです」

かさね「無性に悲しくなってきたよ……」

しずく「更には覚醒後絆をMAXにすることで公開されるサイドストーリー…人によってはスキップしてしまうそうですね」

かさね「ぐっ……うぅ……」

しずく「関心が向くのなんて新規の転入生くらいでしょうね。それも覚醒させて絆とレベルを上げきったら即餌行きです」

かさね「……」

しずく「実際に皆さんの意見を見てみて下さい」スッ






『見ればわかるけど名前までは覚えてないな』

『(できれば参考画像下さい)』

『モブはモブだから輝く』

『μ's以外名前を認識してない人は結構いそうだ』

『所詮モブやしなぁ』

『正直μ's以外のキャラは(ry』








かさね「ごふぁあっ」ブシャー

ジェニファー「かさねえぇぇぇぇぇぇぇ!?」

>>17
ありがとです!

諸用が終わる昼か夜に再開します

しずく「時々新規の転入生をお気に入り登録し忘れて転部させてしまう方もいるようですね。さらに……」

ジェニファー「しずくストップ! かさねが死んじゃう!」

かさね「あががががが」ドクドクドク……

しずく「はっ! す、すいませんつい……」

ジェニファー「かさねー! それ以上血出したら死んじゃうよー!」ペシペシ

かさね「モブ……脇役……餌……塵……」ブツブツブツブツ……

ジェニファー「かさねー! 別に誰もゴミとか言ってないから! それ以上ネガティブにならないで!」

しずく「そ、そうですよかさねさん。私はさっきああ言いましたがアニメに出れる可能性だって……」

かさね「あるの!?」ガバッ!

ジェニファー「うわっ、復活はや!」

かさね「あるの、ねぇしずくちゃん、あるのぉぉぉ!?」ズイッ!

しずく「ち、近いです……あ、あるとは言い切れませんが、なきにしもあらず……といったところでしょうか。μ'sの方々と絡まない形なら出演の機会ももしかするとあるかもしれません」

かさね「絡まないって……」

ジェニファー「ライブを見に来た観客とか、通行人Aみたいな感じだね」

かさね「……」ハァ……

ジェニファー「かさねは落ち込むのも早いな」

かさね「はあぁぁぁ……せっかく一位取ったのに、あんまりだよ……」ズーン……

かさね「そりゃ私たちはスクフェスから登場したぽっと出キャラだし、レアリティはNしかないし、声もついてないけど、少しくらい夢見たっていいじゃん……」ショボン……

ジェニファー「かさね……」

しずく「かさねさん……」

かさね「総選挙で一位だよ? 二位三位に圧倒的な差をつけての一位だよ?(多分) もっと特別な待遇が欲しいよぅ……」

ジェニファー(……かさねは素直な分、こういう時イラっとくるね)←二位

しずく(私はあまり気にしていませんけど……)←三位

かさね「μ'sなんて総選挙で一位とればセンターで曲もらえるっていうのに……世の中不公へ……」ハッ…!

ジェニファー「? どうしたの?」

かさね「……!」カキカキカキ…

しずく「かさねさん?」

かさね「二人とも! これを見て!」ドン!




『1.南ことり 2.東條希 3.園田海未』

ジェニファー「……? μ'sメンバーの名前だね」

しずく「ことりさん、希さん、海未さんの横に数字が振ってありますね、これは何でしょうか?」

かさね「ふっふっふ、この三人はね……」





かさね「第五回総選挙の敗北者達だよ!!」

ジェニファー「チェスト!!」バキッ!

かさね「うぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

かさね「目! 目ぇぇぇぇぇぇぇ!」ジタバタ

ジェニファー「まったく、ただでさえ認知度が低いのにそんなこと言ったら今いるファンまで離れちゃうでしょ」

しずく「かさねさん、さすがに今のは失礼ですよ」

かさね「いたたた……ま、まぁ聞いてよ。これは前回のセンター投票結果をワースト順に並べたものなの」

ジェニファー「それが何なのよ……」

かさね「つまりこの三人は……」








かさね「μ'sで最も人気がないといっても過言ではないんだよ!!」

しずく「成敗!!」ズバン!!

かさね「あぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」

かさね「斬られた! なんか斬られたぁぁぁぁぁ!」

しずく「無礼千万ですよ。かさねさん」チャキン

ジェニファー「そうだよ。そもそもあれは人気かどうかじゃなく、センターを決める投票に過ぎないんだよ?」

かさね「う、うぐぐ……確かにそうかもしれない……でもやっぱりセンターを勝ち取ることが出来るキャラクターは人気があるってことで間違いないでしょ?」

ジェニファー「うーん……?」

しずく「それはそうかもしれませんが……だからといって下位のキャラクターが人気がないというわけではないですよ?」

かさね「ともかく、私は考えたんだよ。どうやって私達の知名度を上げればいいのか。それはね……」







かさね「μ'sに入ってしまえばいいんだよ!!」

ジェニファー・しずく「……」

かさね「あ、あれ……? 今度は殴られないし斬られない……?」

ジェニファー「突拍子がなさすぎてリアクションが追いつかないのよ……」

しずく「何故突然その発想に至ったんですか?」

かさね「いやー、背景キャラとしての出演は納得いかないから直接μ'sに入っちゃえばいいじゃん!と思って」

ジェニファー「ダメだ、かさねについて行けない」

しずく「……では何故この御三方を書き出したんですか?」

かさね「μ'sって九人じゃなきゃダメって一期で言ってたでしょ? だからこの三人の代わりに私達がμ'sに入ればいいんだよ!」

ジェニファー・しずく「……」

かさね「とりあえず一番最近の選挙結果で一番結果の悪かった三人を選んでみたんだよ。この三人の枠に私達が入っちゃえばOK!」

ジェニファー「私そろそろ帰るね」

しずく「私もお暇します」

かさね「なんでー!?」

ジェニファー「そんなの無理に決まってるでしょ、ファンの人の怒りを買うことは目に見えてるよ」

しずく「ええ。納得される方は誰一人いないでしょう」

かさね「大丈夫だよー、だって結構共通点あるんだよ? この三人と私達」

しずく「共通点…?」

ジェニファー「どのへんが?」

かさね「えっとねー、こんな感じ」カキカキ






【ことり・かさね、衣装作りが得意】

【希・ジェニファー、おっぱい要員】

【海未・しずく、敬語キャラ】

かさね「ね?」

しずく「こ、これが共通点ですか」

ジェニファー「ホントにかすってる程度って感じの共通点だね」

かさね「ジェニファーと希さんなんかそっくりでしょ?」

ジェニファー「胸の大きさが同じってだけで代わりになれるわけないでしょ…」

しずく「私も敬語を使うことしか似通った点がないのでは海未さんに取って代わることは不可能かと思います」

かさね「いけるって! こういうのは気持ちの問題だよ! 任せたよ二人とも!」

ジェニファー「何を?」

かさね「μ'sメンバーに真っ向勝負を挑んで、ポジションを奪い取るんだよ!」

しずく「そんな滅茶苦茶な…」

かさね「私はことりちゃんのところに行くから、二人ともよろしくね!」ダッ







ジェニファー「……行っちゃったよかさね」

しずく「行っちゃいましたね…」

ジェニファー「…とりあえずお互いに会いに行くだけ行ってみよっか。何もしなかったことがかさねに知れたら凄いうるさそう…」

しずく「そうですね、では私は海未さんの所へ」

ジェニファー「うん。……さて、私は希さんの所だね」

しずく「……というわけなんです」

海未「は、はぁ……」

しずく「要領を得ないことは重々承知なんですが、一応形だけでも勝負しませんか?」

海未「私は構いませんが…しずくは何か勝負の案があるんですか?」

しずく「そうですね……」ハッ…!

海未「? どうかしましたか?」

しずく「名前……覚えていてくださったんですね…」

海未「ええ。時々練習(スクフェス式)でお世話になりますから」

しずく「……」グスッ…

海未「な、何故泣いているんですか!?」

しずく「すいません……憧れの方に覚えてもらっていたと思うと…涙が…」グスン

海未「あ、憧れ? 私がですか?」

しずく「はい…弓道部とスクールアイドルのかけ持ちは大変なはずなのに、弱音一つ吐かずに作詞もこなす――」

海未「そ、そんな…///」テレテレ

しずく「――更にはステージで己の個性を際立たせるため恥じらいを捨てての決め台詞の練習……」

海未「……」ピクッ

しずく「スクールアイドルとしても一役者としても尊敬していたんです!」

海未「…見たんですか?」

しずく「え?」

ガシッ

海未「ラブアローシュート……見たんですね?」ギリギリ

しずく「う…海未さん……顔が鬼に…」

海未「もし他言すれば…」ギロッ

しずく「しません!!」

海未「よろしい」ニコッ

しずく「……な、何だか勝負って空気じゃなくなりましたね」

海未「そうですね…一緒に弓道でもどうですか?」

しずく「あ、はい。やってみたいです」

海未「ではまず……」

しずく(思った以上に怖い人だったんですね…)

ジェニファー「……と、かさねはこう言うわけなんです」

希「ふむむ…」

ジェニファー「? 希さん?」

希「ウチと同年代でウチと同じサイズの子…初めて見た」ジーッ

ジェニファー「どこ凝視してるんですか!///」バッ

希「えりちもそうやけどやっぱり異国の血は強いんやなぁ…どれどれ」スッ

ジェニファー「な、何ですかその手……」

希「大丈夫。痛いのは最初だけやから」

ジェニファー「な、何のこと言ってるんですか!? ちょっと!?」

希「ウチのスピリチュアルハンドに全部お任せやん♪」ワシッ

ジェニファー「!? キャアァァァァァ!///」

希「こ、これは……! すっごいやん…!!」ワシワシワシワシ

ジェニファー「へ……ヘーーールプ!!」


――

しずく「あ、ジェニファーさん。どうでした?」

ジェニファー「……」ズーン…

しずく「私は海未さんに弓道を教えてもらいました」

ジェニファー「私なんて胸揉まれただけだったよ…」

しずく「む、胸…?」

ジェニファー「うん…あんまり詮索しないで。……かさねは?」

しずく「まだみたいですね。…おや、噂をすれば」

かさね「……」

ジェニファー「遅かったね、かさね」

しずく「ことりさんと何を?」

かさね「……私が間違ってたよ」

ジェニファー「え?」

しずく「か、かさねさん?」

かさね「……」

~回想~



――被服室


ことり「うーん…こんな感じかなぁ?」

バーン!

ことり「ひゃ!?」

かさね「たのもーう!」

ことり「び、びっくりした…かさねちゃんかぁ」

かさね「おお、私のこと覚えてくれてたの?」

ことり「もちろん♪ かさねちゃんの作る衣装とっても可愛いんだもん」

かさね「え、えへへ。そうかな?」

ことり「うん。あ、そうだ。ちょっと衣装作り手伝ってくれないかな?」

かさね「お、いいよいいよ~。私がとびっきり可愛いの作っちゃうよー!」

ことり「ここの所をどうしようか迷ってるんだ」

かさね「ふむふむ、なるほど。これは確かに迷いどころだね」

ことり「うん。だから私としては━━」


━━


かさね「……なるほど。そこにそれを…」

ことり「うん、こっちの方が扇情的かなぁって」

かさね「でもちょっと過激すぎないかな?」

ことり「そうかな?」

かさね「私だったら━━」



━━


ことり「…そっか。こういうのもあるんだね」

かさね「うん。棘がいいアクセントになってるでしょ?」

ことり「布面積が少ない分、棘がよく映えるね」

かさね「でしょでしょ? これで決まりだよ!」

ことり「うーん…でもゴツすぎる気もするなぁ」

かさね「むむっ!?」


━━



ことり「ここを…こうして……出来たー!」

かさね「おー! いいね! 世紀末を感じさせるナイスな衣装だよ!」

ことり「えへへ、かさねちゃんのお陰だよ。ありがとう」

かさね「いやー、そんなこともあるね!……ん?」

かさね「……って、ちがーう!!」

ことり「ひゃあぁ!?」

かさね「私はことりちゃんと衣装作りに来たんじゃないよ! 勝負しに来たんだよ!」

ことり「しょ、勝負?」

かさね「そう、μ'sのメンバーは九人…その一つの枠をかけてね!」

ことり「えぇ~!?」

かさね「ふふ、無条件でことりちゃんには拒否権はないよ!」

ことり「か、かさねちゃん…言ってることがメチャクチャ過ぎるよぉ…」

かさね「さぁさぁ、勝負だよ、勝負!」

ことり(穂乃果ちゃんみたいなわがままっぷり…)

ことり「というか勝負の内容は考えてあるの?」

かさね「……」

かさね「……はっ!?」

ことり「やっぱり…」

かさね「ふ、不覚……勝負の内容を考えていないなんて…」ガクッ…

ことり「り、リアクションが忙しいね、かさねちゃん」

ことり「…そもそも何でμ'sに入りたいの? かさねちゃんはかさねちゃんでスクールアイドルとして活動してるじゃない」

かさね「だって! 私転入生総選挙で一位とったのにイマイチ注目を浴びてない気がするんだよ!」

ことり「そんなことないと思うけど…」

かさね「そんなことあるの! だいたい一位とったのに何で報酬が書き下ろしのイラストだけなの!? URでだしてくれてもいいじゃん!」ウガー!

ことり「えぇ…」

かさね「この気持ち…総選挙で最下位とったことあることりちゃんなら分かるでしょ?」

ことり「かさねちゃんって結構…いやかなりストレートにもの言うんだね…」

かさね「あ、ごめん」

ことり「いいよいいよ……うーん、でも私はあんまり気にしたことないなぁ」

かさね「え、何で?」

ことり「だって……」



ことり「μ'sは全員がセンターだもん」

かさね「全員が…センター…」

ことり「うん。だから私は総選挙で何位かなんて気にしないんだ」

かさね「で、でもやっぱり順位悪いと気にしちゃわない?」

ことり「んー…確かに最初はちょっぴり残念だったなって思うけど…」

ことり「ファンの人の声援を聞いたら、順位のことなんて頭から消え去っちゃうもん」

かさね「ファンの人の……声援…」

ことり「そうだよ。こんな私を応援してくれる人がね、選挙の結果なんて関係なく、沢山いるの」

かさね「……」

ことり「かさねちゃんにもいるはずだよ。……ううん。かさねちゃんだけじゃなく、他の転入生の子にも沢山のファンの人が」

かさね「ことりちゃん……」

ことり「だからそんなに気にしなくても大丈夫だよ。私もかさねちゃんのファンの一人だもん」

かさね「へ?」

ことり「かさねちゃんの作る衣装に惚れちゃって以来…ことりはかさねちゃんのファンなのです♪」ニコッ

かさね「……くぉとりちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」ギュウゥゥゥ!

ことり「きゃあ~♪」


――回想終わり


しずく「…ふふっ、そうですか。ことりさんがそんなことを」

かさね「うん…それで色々と調べてみた結果……」



『黒崎隼ちゃんが好きです』

『ワイはラクシャータちゃん!』

『御堂ちゃんが好きです』

『るうたそ~彼方たそ~麗音たそ~蘭花たそ~』

『るうちゃんと小雪ちゃん可愛い』

『アニメでもライブ観てるモブキャラでなら出演あってもいい』

『かさねちゃんうざかわ』

『かさねちゃんかわいい』

『ジェニファーちゃんのおっぱい』



かさね「私達のことをちゃんと見てくれてる人もいるんだよ!」

ジェニファー「最後のなに?」

しずく「そうですね。μ'sの皆さんよりは少ないでしょうが、確かに私たちのことを見てくれてる人もいます」

ジェニファー「最後の……。ま、まぁいいや。これでかさねも満足した?」

かさね「うん! 人気があるんだってことはよーく分かったよ!」

しずく「一件落着、ですね」

ジェニファー「はぁ…。付き合うんじゃなかったよ…胸揉まれただけじゃん私……」

しずく「まあまあ」

ガチャ

しずく「おや?」

姫乃「こんにちはー」

しずく「姫乃さん?」

ジェニファー「どうかしたの?」

姫乃「あ、私だけじゃないよー」


ゾロゾロゾロ…

彼方「ふあぁ……眠い…」

蘭花「むぐむぐ…肉まんは熱々に限るアル」

るう「……」オドオド…

優理「だから何なんだよこの衣装は…」

ココ「優理ちゃんすっごく似合ってるよ~♪」



しずく「こ、これは…?」

かさね「私が呼んだんだよ!」

ジェニファー「かさねが?」

かさね「転入生にも人気があることは先ほど実証された……でも更にその人気を伸ばすにはどうすればいいか私は考えたんだよ」

しずく「どんな方法なんですか?」

かさね「私達より人気のグループを……倒せばいいんだよ!」

ジェニファー「…まさか」

かさね「そう……」




かさね「この総選挙上位九人ユニットで、μ'sを打ち負かすよ!!」




「「いい加減にしろー!!」」





終わり

全然キャラ分からないのでほぼオリキャラ状態という

ならなんで書いたんだって話ですね、はい

風紀委員三人組がどうしても書きたいのでちょこっとおまけ書きます


ーラブライブ!二期にスクフェスのキャラが出演ー



「「「えぇ~!?」」」


にこ「もう一度!?」

真姫「もう一度!?」

凛「もう一度~!?」

花陽「はい! もう一度です!」

にこ「こうしちゃいられないわ、すぐに穂乃果に伝えるわよ!」

「「「うん!」」」

ー生徒会室ー


ヒデコ「穂乃果なら教室に~」


にこ「教室ね、ありがと!」




ガチャ


ダダダダダダ…



?「む……?」


?「……せいやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」グオッ!

にこ・真姫・花陽「!? な……!?」

凛「!!」シュバッ!

?「ほう……」

凛(あ、危なかったにゃ……一瞬避けるのが遅かったら…)ゾクッ…

?「俺の拳を初見で躱すか…面白い」

仁美「俺の名前は志賀仁美。お前…名は何という?」

凛「星空…凛だにゃ」

仁美「凛……か」

仁美「いい名じゃあないか…」ニヤッ

にこ・真姫・花陽(何だこの人ーーー!?)

花陽(出会い頭にいきなり殴りかかってきた…)

にこ(そして今にもオラオラ言い出しそうなその格好は何なのよ!?)

真姫「ちょ、ちょっと! あんた急になんなのよ!? 危ないじゃない!」

仁美「…俺は自分の責務を果たしたまでだ。恨むなら廊下を走った自分たちを恨め」

真姫「責務…? 廊下を走った…?」

花陽「あっ…そ、その腕章は!?」

にこ「げっ、もしかして…」

仁美「見ての通り、風紀委員だ」

真姫・にこ・花陽(えええぇぇぇぇ…)

にこ(見えないわよ…)

花陽(見えないや…)

真姫(見えないわね…)

仁美「風紀とは力によって守られる。乱した者には力による制裁があって然るべき、そうだろう?」

真姫「あんたが一番風紀乱してるわよ…」

仁美「とにかく、廊下を走るんじゃあない。俺も何も拳を振るいたいわけじゃない」

花陽(あれ……)

仁美「生徒が気持ち良く学園生活を送れるよう努めるのが風紀委員の役目。注意して済むならそれが一番いい」

にこ(ぶっとんでるかと思ったら…少しはまともなところもあるのね…)

仁美「なにより…」




仁美「俺は強敵にしか興味はない。弱い者にいちいち拳は使わないのでな」




真姫・花陽・にこ(あ、やっぱり変な人だ)


仁美「忠告はした…ではな。星空凛……お前はなかなか見込みがある。俺を満足させられるよう、鍛錬を怠るな」ザッ…



凛「……」



凛「志賀仁美……」



凛「凛…もっと強くならなきゃ…!」


「「バトル漫画か!!」」


――教室


フミコ「穂乃果ちゃんなら~」

凛「ありがとう!」



ガチャ


にこ「まったく、余計な時間くっちゃったわね」

真姫「今だにあれが風紀委員なんて信じられないわ…」

凛「次会う時は真剣勝負にゃ……」コオォォォ…

花陽「り、凛ちゃん…?」

にこ「ほら、急ぐわよ」



ダダダダダダッ


?「……あら」

花陽「! 前に人が…」


ギュッ


花陽「!?」

?「いけませんわよ、廊下は静かに歩く場所ですわ」

?「何より慌てて走ったりして転んだらこの可愛らしいお顔に傷がついてしまいますわ、そんなのわたくしが許しません」ムギュー

花陽「はわわわわわわ…///」

凛「な、何抱きついてるにゃ! 早くかよちんから離れるにゃー!」

にこ(胸でかっ… ! 希より更にデカイ…!?)

真姫「ていうかその腕章……もしかしてあなたも…」

?「あら、ごめんなさい。自己紹介がまだでしたわ」



千鶴子「わたくしは坂巻千鶴子。愛で学院内の風紀を護る愛の伝導師ですわ」



真姫・にこ(また変なのが出た……)

凛「愛だか何だか知らないけど早くかよちんから離れてー!」グイグイ

千鶴子「ダメですわ。まだご挨拶が済んでいません」ムギュギュ

花陽「ほわぁぁぁぁ…///」

真姫「なによ、挨拶って?」

千鶴子「当然、ハグですわ。初対面の方とあつい抱擁をかわすのは当たり前のことでしょう?」

にこ「欧米か!」ビシッ!

真姫(ふ、古い……)

凛「いーからかよちんからはーなーれーてー!」グイッ

千鶴子「あぁん。もう、いけずですわね。わたくしはもっとこの子と愛を育みたいというのに…」

凛「ふん! しっしっ、あっちいけにゃー!」

にこ「子供かっての…」

千鶴子「仕方ありませんわね、またの機会に愛を伝えることにいたしますわ」

凛「さっさとどっか行けにゃー!」

真姫「り、凛、落ち着きなさい」

千鶴子「では最後に…あなたお名前は?」

花陽「え、えっと…小泉…花陽です」

千鶴子「ふふ、ありがとうございますわ。それでは花陽さん、またお会いしましょう」スタスタ



にこ「……この学校の風紀委員てどうなってるのかしら」

真姫「出会い頭に殴りかかってきたり、いきなり抱きついてきたり……風紀っていったい…」

凛「ふんだ! もう会うこともないにゃ! ね、かよちん?」

花陽「……」

凛「? かよちん?」

花陽「……千鶴子お姉様…///」ボソッ

凛「かよちん!?」



━━屋上


ミカ「お腹が空いたって言って~」

真姫「ありがとうございます!」


ガチャ


にこ「ったく、落ち着きないにも程があるわ!」

花陽「はぁ~…///」ポー

凛「かよちん! 目を覚ますにゃー!」

真姫「ほら、さっさと行くわよ!」


ダダダダダ…


?「むむっ!」


ピピー!



にこまきりんぱな「!?」


?「そこのあなた達! 廊下を走りましたね? この貼り紙が目に入らないんですか!?」ビシッ

『廊下を走るな!』

?「まったくもう、小学校で習うことでしょう。ルールを破ることはそのまま風紀の乱れに繋がります。だいたい…」クドクドクドクド…

にこ(ま、また風紀委員…)

まきりんぱな「…あれ? あなた…」

?「…ん? あなた達は…」

にこ「なによ、知り合い?」

凛「うん。同じクラスの子だよ」

真姫「最近転入してきたのよね」

にこ「そういえば一年生は1クラスだけだったわね」

命「はじめまして、福原命といいます。風紀委員をやっています」

花陽「福原さんて風紀委員だったんだね」

命「ええ、まだまだ未熟者ですが…。それよりあなたたち!」ビシッ

にこまきりんぱな「は、はい!」

命「私の目が黒いうちは風紀を乱す人はクラスメイトでもきっちり指導します! 今日は一回目だからいいとして、もしまた廊下を走ったりしたら…」キッ

にこまきりんぱな「も、もう走ったりしません!」

命「よろしい」

凛(ち、ちっちゃいのに…)

真姫(凄い迫力ね…)

花陽(同じ一年生とは思えないや…)

にこ(……あ、あれ?)

命「ところで、妙な二人組を見ませんでしたか?」

凛「妙な二人組?」

命「はい。一方はすぐに殴りかかり、もう一方はすぐに抱きつく困った二人組です」

真姫「……あー」

命「風紀委員だというのに風紀の意味が分かってるのか怪しい二人でして、私がお目付役なんですがすぐにフラフラいなくなるから大変なんです」

花陽「それは多分…」

命「容姿の特徴としては片方が学ラン、もう片方が胸がとにかく大きい、ですね」

にこ「間違いなくさっきの二人ね…」

命「会ったんですか?」

真姫「ええ。ついさっきね」

凛「凄いパンチだったにゃ…」

花陽「凄いフカフカでした…///」

にこ「多分あっちの方に……あ、あれは…」

仁美「む、星空凛か。また会ったな」

凛「……」ザッ

仁美「ほぅ…」

真姫「『ほぅ』じゃないわよ! 凛、臨戦態勢とるのやめなさい!」

千鶴子「あら、花陽さん。また抱きしめてもよろしくて?」

花陽「ぜ、是非!」

千鶴子「じゃあ遠慮なく♪」ギュッ

花陽「ほわあぁぁぁぁぁ///」

にこ「やめなさいっての! 場所を弁えなさい!」

命「あーもう! 行きますよ二人とも!…それでは失礼しますね」ガシッ

仁美「待て命。俺は星空凛とタイマンがしたいぞ」ズルズル

千鶴子「わたくしももっと花陽さんに愛を伝えたいですわ」ズルズル

命「やかましい!!」スタスタ



シーン……




にこまきりんぱな(嵐が去った…)


━━



穂乃果「いやー、今日もパンが美味い!」

にこまきりんぱな「……」ハァハァ…

穂乃果「? 四人ともやけに疲れてるみたいだけど、何かあったの?」

にこ「あ、あんた探して方々を走り回ったのよ」

真姫「ま、まったく…もう少し落ち着きを持ちなさいよ」

穂乃果「そっか、ごめんごめん」

凛「まぁ…」

花陽「それだけが理由じゃないけど……」

穂乃果「へ?」




終わり

勝手にレスお借りしてすいませんでした

かさねちゃんは可愛い

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月18日 (水) 17:18:45   ID: 2YyIcazO

こういうのもアリですね♪

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