小松「そうです。
通称DCSで至郎田というシェフのみが知っているという伝説のスープです」
トリコ「至郎田……知ってるぜ。たしか最近IGOに加盟してきた神聖ネウロ帝国出身のシェフだな」
小松「ええ、その通りですしかも至郎田シェフの店は幸運を運んでくるといって話題にもなってます。
それにそのDCSはセンチュリースープにも匹敵するとかしないとか」
トリコ「ホントなのか!?」
小松「はい!なんでも一口食べれば本人の力と運が数倍になるとか……」
トリコ「よし!さっそくその店に行こうぜ!」
小松「思い立ったが吉日ですからね!」
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神聖ネウロ帝国国境
トリコ「まさか至郎田シェフが神聖ネウロ帝国にいるなんてな……。
ここまで来るのに大変だったがそれでもこの後の楽しみを考えればそんなの苦じゃないぜ!」
小松「はい!そうですね!それにしてもこの国って僕がいた国よりも食料があふれてる気がするんですが……」
トリコ「ああ、質もそれなりにいいのがそろってるし何より量が多い。
こういう環境だったから至郎田シェフもDCSを作れたんだろう」
小松「そうですね……ってうわああああああああ!
トトトトトトト、トリコさん!見てくださいあれ!国境の人が猛獣に襲われてますよ!?」
猛獣「ガアアアアアアアアアアアアア」ドシン、ドシン
吾代「チクショー!こんなの狩れるわけないだろ!化け物の相手は化け物がやれよ!」ダダダダダダダダッ
トリコ「そうだな……捕獲レベルは約100前後か……。ちょうどいい!DCS前の腹ごしらえと行くか!」レッグナイフー
猛獣「ガアアアアアアアアあああ……ああ?」スパン
猛/獣「」
吾代「うわああああああ!……って猛獣の首が切れたぁぁぁぁ!」
メテオガーリックは血液から食べれないから……
トリコ「おーい大丈夫だったか?えっと……そこのやつー?」
吾代「あ、ああなんとかな……。一応助けてくれてありがとよ」コヒューコヒュー
トリコ「そっか。よし!小松!さっそくこいつ食うぞー」
小松「そうですね!えっと……包丁はどこにしまったっけ?」
吾代「おいおいちょっと待て。助けてくれたことはありがてえけどよそいつは俺に渡してくれねえか?」
トリコ「なんだ?お前も食いたいのか?えっと……」
吾代「吾代だ。俺の名前は吾代!
喰いたくねえわけじゃねえが俺はこいつを捕まえてくるように化け物に頼まれたんだよ!吾代だ。」
ネウロ「ほう……だれが化け物だと?吾代」肩ポン
吾代「ぎゃあああああああああ!!!出たあああああ!」ズサアアア
ネウロ「ん?どうした?吾輩の依頼も満足にこなせなかった無念さから地面にキスをして申し訳なさを表しているのか?」
小松「うわ!吾代さんの後ろに急に人が現れた!」
ネウロ「ん……ああ、すいません。びっくりさせしてしまいましたね。申し訳ありませんでした。
それから僕はこの国の政治家のネウロというものです。よろしくお願いします」ペコォ
小松「大丈夫ですよ。ネウロさんが語吾代さんにこの猛獣捕獲を依頼したんですか?」
ネウロ「はい。我が国の王女は美味しいものに目がないのです。
そのため時々国の外に出て食材を捕獲してきてもらうといったことをしているのです」
トリコ「それどの強さがあるんなら自分で取りに行ってもいいんじゃあねえか?」
ネウロ「なにをおっしゃいますか……僕はただの政治家です。そんな力があるなんて思いますか?」
トリコ「正直俺にはあると思うぜ」
小松「え?どういうことですか?トリコさん!」
トリコ「俺はこいつを視認してからこいつの存在に気づいたんだ。
つまり見るまでこいつのことに気付けなかった。ということはそれほどの実力があるということだ」
小松「そうなんですか?」
ネウロ「ほう……なかなかやるようだな……人間」
小松「えええ?ネウロさんってそんなにスゴイんですか!?吾代さん」コソコソ
吾代「こいつがいたからこの国は……ぶひゃ!」
ネウロ「おい……吾代。あまりしゃべるな。国家機密漏洩罪で拷問するぞ?まあ吾輩はただの政治家なのだがな」
トリコ「ただの政治家にしちゃあ強い気がするがな」
ネウロ「まあまあ。吾輩のことはさておきこの子猫をもらっていってもよいか?」
小松「まさか……子猫ってこの猛獣のことですか?」
ネウロ「それ以外に何がいる?」
トリコ「それはダメだ!こいつは俺の獲物だ!分けてやるならいいがな」
ネウロ「ふむ……ではここは貸しとしておいてやろう」ぺかー
小松(なんで僕のほう見てそんな顔するんだろう)
ネウロ「それでは吾輩は食料を探しに行くとしよう。さあ吾代、今度は餌の役目だ。今頃弥子も楽しそうに走り回っていることだろうな」ムンズ
吾代「餌?ふざけんなぁ!てか首根っこをつかむな!」ズルズル
小松「お元気で~」
トリコ「なかなか面白いやつだったな」
神聖ネウロ帝国 街中
トリコ「さあ至郎田シェフのレストランへ行こうか」
小松「でもどこにあるんですかね?この国僕がいたところ以上に飲食店があるんですけど……」
トリコ「人に聞けばいいんじゃあねえか?」
小松「それもそうですね。まずあの人に聞きますか」
トリコ「あの顔にやけどのある人だな。おーい。ちょっといいか?」スンスン
葛西「火火火。んーなんだ?」
トリコ「(こいつ火薬くせえな……まあいいか)至郎田シェフがいる店知ってるか?」
葛西「ああ知ってるぜー。たしかあそこの角を曲がったところにあったぜ」
小松「ありがとうございます!さあトリコさん!行きましょう!」
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